JPH05347393A - カラー用固体撮像素子 - Google Patents
カラー用固体撮像素子Info
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- JPH05347393A JPH05347393A JP4154665A JP15466592A JPH05347393A JP H05347393 A JPH05347393 A JP H05347393A JP 4154665 A JP4154665 A JP 4154665A JP 15466592 A JP15466592 A JP 15466592A JP H05347393 A JPH05347393 A JP H05347393A
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- film
- color
- semiconductor substrate
- solid
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Links
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Landscapes
- Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
- Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
- Color Television Image Signal Generators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 半導体基板の主表面における層構造における
層数を低減する。また製造工数を低減する。 【構成】 半導体基板と、この半導体基板の主表面に形
成された複数の光電変換素子と、これら各光電変換素子
を露呈させて前記半導体基板表面に形成された遮光膜
と、各光電変換素子のそれぞれを被って形成される所定
の色のカラーフィルタが多層に形成されているカラー用
固体撮像素子において、前記所定の色のうちg線の透過
率の低い色のカラーフィルタを最下層に設けるととも
に、この最下層のカラーフィルタはこのカラーフィルタ
を被う必要のない光電変換素子上に相当する領域に孔が
設けられている以外に半導体基板の主表面のほぼ全面に
形成されている。
層数を低減する。また製造工数を低減する。 【構成】 半導体基板と、この半導体基板の主表面に形
成された複数の光電変換素子と、これら各光電変換素子
を露呈させて前記半導体基板表面に形成された遮光膜
と、各光電変換素子のそれぞれを被って形成される所定
の色のカラーフィルタが多層に形成されているカラー用
固体撮像素子において、前記所定の色のうちg線の透過
率の低い色のカラーフィルタを最下層に設けるととも
に、この最下層のカラーフィルタはこのカラーフィルタ
を被う必要のない光電変換素子上に相当する領域に孔が
設けられている以外に半導体基板の主表面のほぼ全面に
形成されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー用固体撮像素子
に係り、特に、その光電変換素子のそれぞれを被って形
成される所定の色のカラーフィルタが多層に形成されて
いるカラー用の固体撮像素子に関する。
に係り、特に、その光電変換素子のそれぞれを被って形
成される所定の色のカラーフィルタが多層に形成されて
いるカラー用の固体撮像素子に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー用固体撮像素子は、まず、半導体
基板の主表面に複数のフォトダイオードがマトリックス
状に形成され、これら各フォトダイオードが形成された
半導体表面に、各フォトダイオードを露呈させてたとえ
ばアルミニュウムからなる遮光膜がほぼ全面に形成され
ている。
基板の主表面に複数のフォトダイオードがマトリックス
状に形成され、これら各フォトダイオードが形成された
半導体表面に、各フォトダイオードを露呈させてたとえ
ばアルミニュウムからなる遮光膜がほぼ全面に形成され
ている。
【0003】この遮光膜は、フォトダイオードの形成領
域以外の半導体領域に光照射がなされていわゆるスミア
現象が発生するのを防止するために形成されている。
域以外の半導体領域に光照射がなされていわゆるスミア
現象が発生するのを防止するために形成されている。
【0004】そして、この遮光膜の上層には、各フォト
ダイオードのそれぞれを被って形成される所定の色のカ
ラーフィルタが多層に形成されている。すなわち、たと
えばカラーフィルタとしては、イエロ、シアン、マゼン
タがあり、それぞれが層を異ならしめて形成されてい
る。
ダイオードのそれぞれを被って形成される所定の色のカ
ラーフィルタが多層に形成されている。すなわち、たと
えばカラーフィルタとしては、イエロ、シアン、マゼン
タがあり、それぞれが層を異ならしめて形成されてい
る。
【0005】しかし、このようなカラーフィルタの形成
はいわゆるフォトリソグラフィ技術によって行ない、g
線(波長436nm;青色光)による選択露光を照射し
た際に、このg線がアルミニュウムからなる前記遮光膜
に乱反射(ハレーション)され、その上層に形成されて
いるフォトレジスト膜(カラーフィルタ形成の際のマス
クとなる)を所定のパターンで残存させることが困難と
なり、したがって所定のパターンを有するカラーフィル
タが得られないことが指摘されていた。
はいわゆるフォトリソグラフィ技術によって行ない、g
線(波長436nm;青色光)による選択露光を照射し
た際に、このg線がアルミニュウムからなる前記遮光膜
に乱反射(ハレーション)され、その上層に形成されて
いるフォトレジスト膜(カラーフィルタ形成の際のマス
クとなる)を所定のパターンで残存させることが困難と
なり、したがって所定のパターンを有するカラーフィル
タが得られないことが指摘されていた。
【0006】そこで、従来では、遮光膜とカラーフィル
タとの層間にいわゆるハレーション防止層というものを
特別に形成し、g線を前記遮光膜にまで到らせないで前
記ハレーション防止層で吸収してしまうものが知られる
ようになった。
タとの層間にいわゆるハレーション防止層というものを
特別に形成し、g線を前記遮光膜にまで到らせないで前
記ハレーション防止層で吸収してしまうものが知られる
ようになった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに構成されたカラー用固体撮像素子は、その製造が完
了した段階では該ハレーション防止層はなんら寄与する
ことはなくそのまま残存された状態になる。
うに構成されたカラー用固体撮像素子は、その製造が完
了した段階では該ハレーション防止層はなんら寄与する
ことはなくそのまま残存された状態になる。
【0008】このため、半導体基板の主表面における層
構造における層数が増加し、たとえば、該層構造の上面
にマイクロレンズを形成するような場合において、この
マイクロレンズを介した光像のフォトダイオードへの集
光度を向上させることが困難になるという問題を引き起
こしていた。
構造における層数が増加し、たとえば、該層構造の上面
にマイクロレンズを形成するような場合において、この
マイクロレンズを介した光像のフォトダイオードへの集
光度を向上させることが困難になるという問題を引き起
こしていた。
【0009】また、製造が完了した段階でなんら寄与す
ることのないハレーション防止層は形成する必要がなけ
れば、製造工数の低減からも、それを特に形成せずして
同様の効果を得ることが要望されていた。
ることのないハレーション防止層は形成する必要がなけ
れば、製造工数の低減からも、それを特に形成せずして
同様の効果を得ることが要望されていた。
【0010】それ故、本発明はこのような事情に基づい
てなされたものであり、その目的とするところのもの
は、半導体基板の主表面における層構造における層数を
低減できるカラー用固体撮像素子を提供することにあ
る。
てなされたものであり、その目的とするところのもの
は、半導体基板の主表面における層構造における層数を
低減できるカラー用固体撮像素子を提供することにあ
る。
【0011】また、本発明の他の目的は、製造工数を低
減できるカラー用固体撮像素子を提供することにある。
減できるカラー用固体撮像素子を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、基本的には、半導体基板と、この
半導体基板の主表面に形成された複数の光電変換素子
と、これら各光電変換素子を露呈させて前記半導体基板
表面に形成された遮光膜と、各光電変換素子のそれぞれ
を被って形成される所定の色のカラーフィルタが多層に
形成されているカラー用固体撮像素子において、前記所
定の色のうちg線の透過率の低い色のカラーフィルタを
最下層に設けるとともに、この最下層のカラーフィルタ
はこのカラーフィルタを被う必要のない光電変換素子上
に相当する領域に孔が設けられている以外に半導体基板
の主表面のほぼ全面に形成されていることを特徴とする
ものである。
るために、本発明は、基本的には、半導体基板と、この
半導体基板の主表面に形成された複数の光電変換素子
と、これら各光電変換素子を露呈させて前記半導体基板
表面に形成された遮光膜と、各光電変換素子のそれぞれ
を被って形成される所定の色のカラーフィルタが多層に
形成されているカラー用固体撮像素子において、前記所
定の色のうちg線の透過率の低い色のカラーフィルタを
最下層に設けるとともに、この最下層のカラーフィルタ
はこのカラーフィルタを被う必要のない光電変換素子上
に相当する領域に孔が設けられている以外に半導体基板
の主表面のほぼ全面に形成されていることを特徴とする
ものである。
【0013】
【作用】このように構成されたカラー用固体撮像素子
は、g線の透過率の低い色のカラーフィルタを最下層に
設けることによって、従来において形成していたハレー
ション防止層の機能をも持たせるようにしたものであ
る。
は、g線の透過率の低い色のカラーフィルタを最下層に
設けることによって、従来において形成していたハレー
ション防止層の機能をも持たせるようにしたものであ
る。
【0014】すなわち、最下層に設けられた前記カラー
フィルタは、このカラーフィルタを被う必要のない光電
変換素子上に相当する領域に孔が設けられている以外に
半導体基板の主表面のほぼ全面に形成されていることか
ら、遮光膜をも被った状態で形成されることになる。
フィルタは、このカラーフィルタを被う必要のない光電
変換素子上に相当する領域に孔が設けられている以外に
半導体基板の主表面のほぼ全面に形成されていることか
ら、遮光膜をも被った状態で形成されることになる。
【0015】したがって、その後においてフォトリソグ
ラフィ技術を用いて他のカラーフィルタを形成する際
に、露光用のg線は前記最下層のカラーフィルタに吸収
され遮光膜に到ることを防止できることになる。
ラフィ技術を用いて他のカラーフィルタを形成する際
に、露光用のg線は前記最下層のカラーフィルタに吸収
され遮光膜に到ることを防止できることになる。
【0016】このため、遮光膜によって反射されたg線
が、その上層に形成されているフォトレジスト膜(他の
カラーフィルタ形成の際のマスクとなる)をその感光設
定領域外の領域に到って感光してしまうということはな
くなる。
が、その上層に形成されているフォトレジスト膜(他の
カラーフィルタ形成の際のマスクとなる)をその感光設
定領域外の領域に到って感光してしまうということはな
くなる。
【0017】このように、本発明は、特定のカラーフィ
ルタをハレーション防止層と同様の機能を有するように
用いているため、従来用いられていたハレーション防止
層を特に形成する必要がなくなる。
ルタをハレーション防止層と同様の機能を有するように
用いているため、従来用いられていたハレーション防止
層を特に形成する必要がなくなる。
【0018】したがって、半導体基板の主表面における
層構造における層数を低減でき、また、製造工数を低減
できる。
層構造における層数を低減でき、また、製造工数を低減
できる。
【0019】
【実施例】図2は、本発明による固体撮像素子の一実施
例を示す概略構成図である。
例を示す概略構成図である。
【0020】同図は、一チップの半導体基板の主表面に
図示のような配列で各素子が形成されたものとなってい
る。同図において、前記半導体基板の主表面の光像投影
領域に複数のフォトダイオード21がマトリックス状に
配列されて形成されている。
図示のような配列で各素子が形成されたものとなってい
る。同図において、前記半導体基板の主表面の光像投影
領域に複数のフォトダイオード21がマトリックス状に
配列されて形成されている。
【0021】また、列(縦)方向に配列されたフォトダ
イオード21の群毎に該列(縦)方向に沿って形成され
た垂直シフトレジスタ22があり、これら各垂直シフト
レジスタ22はCCD素子から構成されている。
イオード21の群毎に該列(縦)方向に沿って形成され
た垂直シフトレジスタ22があり、これら各垂直シフト
レジスタ22はCCD素子から構成されている。
【0022】これら垂直レジスタ22は、それぞれ列
(縦)方向に配列された各フォトダイオード21にて発
生した電荷を読出すとともに列(縦)方向に沿って前記
光像投影領域外に転送させるものとなっている。
(縦)方向に配列された各フォトダイオード21にて発
生した電荷を読出すとともに列(縦)方向に沿って前記
光像投影領域外に転送させるものとなっている。
【0023】なお、各フォトダイオード21から垂直シ
フトレジスタ22への電荷読出しは、図示しない電荷読
出しゲートによりなされるようになっている。
フトレジスタ22への電荷読出しは、図示しない電荷読
出しゲートによりなされるようになっている。
【0024】さらに、各垂直シフトレジスタ22からそ
れぞれ転送されてきた電荷は、水平シフトレジスタ24
に出力され、この水平シフトレジスタ24によって水平
方向に転送されるようになっている。この水平シフトレ
ジスタ24は、前記各垂直シフトレジスタ22と同様に
CCD素子により構成されている。
れぞれ転送されてきた電荷は、水平シフトレジスタ24
に出力され、この水平シフトレジスタ24によって水平
方向に転送されるようになっている。この水平シフトレ
ジスタ24は、前記各垂直シフトレジスタ22と同様に
CCD素子により構成されている。
【0025】水平シフトレジスタ24からの出力は、出
力回路25に入力され、この出力回路25において例え
ば電圧に変換され、外部に取り出されるようになってい
る。
力回路25に入力され、この出力回路25において例え
ば電圧に変換され、外部に取り出されるようになってい
る。
【0026】そして、このように各素子が形成された半
導体基板の主表面には、各フォトダイオード21が形成
されている領域において開口が形成されることにより、
各フォトダイオード21のみを露呈させる遮光膜(図示
せず)がたとえばアルミニュウム層によって形成されて
いる。この遮光膜は上述したように、フォトダイオード
21の形成領域以外の半導体領域に光照射がなされてい
わゆるスミア現象が発生するのを防止するために形成さ
れている。
導体基板の主表面には、各フォトダイオード21が形成
されている領域において開口が形成されることにより、
各フォトダイオード21のみを露呈させる遮光膜(図示
せず)がたとえばアルミニュウム層によって形成されて
いる。この遮光膜は上述したように、フォトダイオード
21の形成領域以外の半導体領域に光照射がなされてい
わゆるスミア現象が発生するのを防止するために形成さ
れている。
【0027】図1は、図2のI−I線における断面を示す
断面図である。
断面図である。
【0028】同図において、まず、P型半導体基板31
がある。このP型半導体基板31の主表面側は、光像投
影領域となっており、この光像投影領域側の前記P型半
導体基板面31には、複数のN型拡散層32が散在的に
(平面的に観た場合、マトリックス状に)形成されてい
る。
がある。このP型半導体基板31の主表面側は、光像投
影領域となっており、この光像投影領域側の前記P型半
導体基板面31には、複数のN型拡散層32が散在的に
(平面的に観た場合、マトリックス状に)形成されてい
る。
【0029】これらN型拡散層32は、それぞれ、P型
半導体基板31との間にPN接合面を形成し、前記フォ
トダイオード21を構成するようになっている。
半導体基板31との間にPN接合面を形成し、前記フォ
トダイオード21を構成するようになっている。
【0030】また、図中、N型拡散層32に隣接して、
図面の表面から裏面に走行する濃度の小さいN型拡散層
33が形成されている。このN型拡散層33は、CCD
素子の電荷転送路を構成するものであり、いわゆるスミ
ア電流の発生を防止するためにP型半導体基板31面に
形成されたPウェル層34面に形成されている。
図面の表面から裏面に走行する濃度の小さいN型拡散層
33が形成されている。このN型拡散層33は、CCD
素子の電荷転送路を構成するものであり、いわゆるスミ
ア電流の発生を防止するためにP型半導体基板31面に
形成されたPウェル層34面に形成されている。
【0031】前記N型拡散層33の上面には透明の半導
体酸化膜35を介してたとえばポリシリコン層からなる
転送電極36(CCD素子の)が形成されている。この
転送電極36は、一つのフォトダイオード21に対して
たとえば図面表側に形成される図示しない他の転送電極
とともに2相駆動電極構造を構成するようになってい
る。
体酸化膜35を介してたとえばポリシリコン層からなる
転送電極36(CCD素子の)が形成されている。この
転送電極36は、一つのフォトダイオード21に対して
たとえば図面表側に形成される図示しない他の転送電極
とともに2相駆動電極構造を構成するようになってい
る。
【0032】このうち、転送電極36は、フォトダイオ
ードを構成するN型拡散層32の領域にまで延在され、
電荷読出電極を兼ねているようになっている。すなわ
ち、転送電極36に電圧が印加されるとPウェル層34
の表面にN型拡散層32とN型拡散層33を接続させる
Nチャンネル層が形成されることになり、フォトダイオ
ード側の電荷がCCD素子側に読みだされるようにな
る。
ードを構成するN型拡散層32の領域にまで延在され、
電荷読出電極を兼ねているようになっている。すなわ
ち、転送電極36に電圧が印加されるとPウェル層34
の表面にN型拡散層32とN型拡散層33を接続させる
Nチャンネル層が形成されることになり、フォトダイオ
ード側の電荷がCCD素子側に読みだされるようにな
る。
【0033】そして、転送電極36が形成された半導体
酸化膜35面には、前記転送電極36をも覆って半導体
酸化膜35Aが形成され、この半導体酸化膜35A面に
は、フォトダイオード21の上方領域を除いてたとえば
アルミニュウからなる遮光膜37が形成されている。こ
れにより、この遮光膜37からは半導体酸化膜35A、
35を通してフォトダイオード21が露呈されるように
なっている。
酸化膜35面には、前記転送電極36をも覆って半導体
酸化膜35Aが形成され、この半導体酸化膜35A面に
は、フォトダイオード21の上方領域を除いてたとえば
アルミニュウからなる遮光膜37が形成されている。こ
れにより、この遮光膜37からは半導体酸化膜35A、
35を通してフォトダイオード21が露呈されるように
なっている。
【0034】さらに、遮光膜37が形成された半導体酸
化膜35A面には、前記遮光膜37をも覆って有機性透
明保護膜35Bが形成されている。この有機性透明保護
膜35Bは、前記半導体酸化膜35Aの表面の段差を緩
和するために設けられたものであり、しかも、この有機
性透明保護膜35Bには、たとえばイエロー、あるいは
黒からなる染料が含まれ、この染料は加熱をすることに
よって飛散するいわゆる昇華性を有するものとなってい
る。この染料の機能については後述する。
化膜35A面には、前記遮光膜37をも覆って有機性透
明保護膜35Bが形成されている。この有機性透明保護
膜35Bは、前記半導体酸化膜35Aの表面の段差を緩
和するために設けられたものであり、しかも、この有機
性透明保護膜35Bには、たとえばイエロー、あるいは
黒からなる染料が含まれ、この染料は加熱をすることに
よって飛散するいわゆる昇華性を有するものとなってい
る。この染料の機能については後述する。
【0035】そして、この有機性透明保護膜35Bの上
面には、半導体酸化膜35Cが形成され、この半導体酸
化膜35Cの上面にはイエローからなるカラーフィルタ
38が形成されている。このカラーフィルタ38は、た
とえば図3に示すように、半導体基板31の主表面のほ
ぼ全域にわたって形成され、必要とされるフォトダイオ
ード21における部分の孔、およびボンディングバッド
4が形成される部分における孔が形成されている。
面には、半導体酸化膜35Cが形成され、この半導体酸
化膜35Cの上面にはイエローからなるカラーフィルタ
38が形成されている。このカラーフィルタ38は、た
とえば図3に示すように、半導体基板31の主表面のほ
ぼ全域にわたって形成され、必要とされるフォトダイオ
ード21における部分の孔、およびボンディングバッド
4が形成される部分における孔が形成されている。
【0036】ここで、前記カラーフィルタ(イエロー)
38は、フォトリソグラフィ技術によって形成される
が、そのマスクとなるフォトレジストを選択露光する際
は、その露光であるg線は前記有機性透明保護膜(上述
のように染料が含有されている)35Bに吸収され、遮
光膜37に到ることはなくなる。したがって、遮光膜3
7におけるg線の反射によって前記フォトレジストを不
必要な領域に及んで露光してしまうことはなく、したが
って、前記カラーフィルタ(イエロー)38は所定のパ
ターンで形成されることになる。なお、前記カラーフィ
ルタ(イエロー)38の形成後においては、加熱(約1
80℃)を施して染料を飛散させるようにしている。
38は、フォトリソグラフィ技術によって形成される
が、そのマスクとなるフォトレジストを選択露光する際
は、その露光であるg線は前記有機性透明保護膜(上述
のように染料が含有されている)35Bに吸収され、遮
光膜37に到ることはなくなる。したがって、遮光膜3
7におけるg線の反射によって前記フォトレジストを不
必要な領域に及んで露光してしまうことはなく、したが
って、前記カラーフィルタ(イエロー)38は所定のパ
ターンで形成されることになる。なお、前記カラーフィ
ルタ(イエロー)38の形成後においては、加熱(約1
80℃)を施して染料を飛散させるようにしている。
【0037】このようにして形成された前記カラーフィ
ルタ(イエロー)38の上面にはその孔をも含んで、半
導体酸化膜35Dが形成されている。そして、図示して
いないが、この半導体酸化膜35の上面には該半導体酸
化膜35の段差を除去するために有機性透明保護膜が形
成されている。
ルタ(イエロー)38の上面にはその孔をも含んで、半
導体酸化膜35Dが形成されている。そして、図示して
いないが、この半導体酸化膜35の上面には該半導体酸
化膜35の段差を除去するために有機性透明保護膜が形
成されている。
【0038】そして、該有機性透明保護膜の上面には、
シアンからなるカラーフィルタ39が形成されている。
さらに、図示していないが、半導体酸化膜35Eを介し
てマゼンタからなるカラーフィルタが形成され、さら
に、その上面に半導体酸化膜35Eが形成されている。
シアンからなるカラーフィルタ39が形成されている。
さらに、図示していないが、半導体酸化膜35Eを介し
てマゼンタからなるカラーフィルタが形成され、さら
に、その上面に半導体酸化膜35Eが形成されている。
【0039】ここで、イエロー、シアン、マゼンタから
なる各カラーフィルムの平面的位置関係を図4を用いて
説明する。
なる各カラーフィルムの平面的位置関係を図4を用いて
説明する。
【0040】同図において、互に隣接する4個のフォト
ダイオード21がある場合、一層目(最下層)に形成さ
れるカラーフィルタ(イエロー)38は、図中左上およ
び左下のフォトダイオード21のみを露呈させるための
孔38A、38Bが形成されている。
ダイオード21がある場合、一層目(最下層)に形成さ
れるカラーフィルタ(イエロー)38は、図中左上およ
び左下のフォトダイオード21のみを露呈させるための
孔38A、38Bが形成されている。
【0041】そして、二層目に形成されるカラーフィル
タ(シアン)39が図中左下および右上のフォトダイオ
ード21上を被うように形成されている。これにより、
図中左下のフォトダイオード21にはシアンのカラーフ
ィルタが被われ、図中右上のフォトダイオード21には
グリーン(イエロー+シアン)のカラーフィルタが被わ
れることになる。
タ(シアン)39が図中左下および右上のフォトダイオ
ード21上を被うように形成されている。これにより、
図中左下のフォトダイオード21にはシアンのカラーフ
ィルタが被われ、図中右上のフォトダイオード21には
グリーン(イエロー+シアン)のカラーフィルタが被わ
れることになる。
【0042】さらに、三層目に形成されるカラーフィル
タ(マゼンタ)42が図中左上のフォトダイオード21
を被うように形成されている。
タ(マゼンタ)42が図中左上のフォトダイオード21
を被うように形成されている。
【0043】そして、図に示すように、このような各カ
ラーフィルタを埋設する半導体酸化膜35Eの上面に
は、各フォトダイオード21毎にそれぞれの上方にマイ
クロレンズ40が形成されている。
ラーフィルタを埋設する半導体酸化膜35Eの上面に
は、各フォトダイオード21毎にそれぞれの上方にマイ
クロレンズ40が形成されている。
【0044】このマイクロレンズ40は、たとえばゼラ
チン等を図示のように形成した後、マイクロレンズ40
を覆って透明膜のトップコート膜41を形成し、図示の
ように曲率をもたせて形成されたものとなっている。
チン等を図示のように形成した後、マイクロレンズ40
を覆って透明膜のトップコート膜41を形成し、図示の
ように曲率をもたせて形成されたものとなっている。
【0045】または、このマイクロレンズ40は有機樹
脂などを熱軟化して、図示のように曲率をもたせて形成
されたものとなっている。この場合、トップコート膜4
1は形成しない場合が多い。
脂などを熱軟化して、図示のように曲率をもたせて形成
されたものとなっている。この場合、トップコート膜4
1は形成しない場合が多い。
【0046】上述した実施例による固体撮像素子によれ
ば、g線の透過率のカラーフィルタ(イエロー)38を
最下層に設けることによって、従来において形成してい
たハレーション防止層の機能をも持たせるようにしたも
のである。
ば、g線の透過率のカラーフィルタ(イエロー)38を
最下層に設けることによって、従来において形成してい
たハレーション防止層の機能をも持たせるようにしたも
のである。
【0047】すなわち、最下層に設けられた前記カラー
フィルタ(イエロー)38は、このカラーフィルタ38
を被う必要のないフォトダイオード21上に相当する領
域に孔が設けられている以外に半導体基板の主表面のほ
ぼ全面に形成されていることから、遮光膜37をも被っ
た状態で形成されることになる。
フィルタ(イエロー)38は、このカラーフィルタ38
を被う必要のないフォトダイオード21上に相当する領
域に孔が設けられている以外に半導体基板の主表面のほ
ぼ全面に形成されていることから、遮光膜37をも被っ
た状態で形成されることになる。
【0048】したがって、その後においてフォトリソグ
ラフィ技術を用いて他のカラーフィルタを形成する際
に、露光用のg線は前記最下層のイエロフィルタに吸収
され遮光膜37に到ることを防止できることになる。
ラフィ技術を用いて他のカラーフィルタを形成する際
に、露光用のg線は前記最下層のイエロフィルタに吸収
され遮光膜37に到ることを防止できることになる。
【0049】このため、遮光膜37によって反射された
g線が、その上層に形成されているフォトレジスト膜
(他のカラーフィルタ形成の際のマスクとなる)をその
感光設定領域外の領域に到って感光してしまうというこ
とはなくなる。
g線が、その上層に形成されているフォトレジスト膜
(他のカラーフィルタ形成の際のマスクとなる)をその
感光設定領域外の領域に到って感光してしまうというこ
とはなくなる。
【0050】このように、本実施例は、イエローからな
るカラーフィルタをハレーション防止層と同様の機能を
有するように用いているため、従来用いられていたハレ
ーション防止層を特に形成する必要がなくなる。
るカラーフィルタをハレーション防止層と同様の機能を
有するように用いているため、従来用いられていたハレ
ーション防止層を特に形成する必要がなくなる。
【0051】したがって、半導体基板の主表面における
層構造における層数を低減でき、また、製造工数を低減
できる。
層構造における層数を低減でき、また、製造工数を低減
できる。
【0052】上述した実施例では、最下層に設けかつg
線の透過率の低い色のカラーフィルタとしてイエロフィ
ルタを用いたものであるが、これに限定されることはな
く、たとえばグリーンフィルタであっても同様の効果が
得られることから、このグリーンフィルタであってもよ
いことはいうまでもない。
線の透過率の低い色のカラーフィルタとしてイエロフィ
ルタを用いたものであるが、これに限定されることはな
く、たとえばグリーンフィルタであっても同様の効果が
得られることから、このグリーンフィルタであってもよ
いことはいうまでもない。
【0053】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明によるカラー用固体撮像素子によれば、半導体基
板の主表面における層構造における層数を低減できるよ
うになる。また製造工数を低減できるようになる。
本発明によるカラー用固体撮像素子によれば、半導体基
板の主表面における層構造における層数を低減できるよ
うになる。また製造工数を低減できるようになる。
【図1】 本発明による固体撮像素子の一実施例を示す
断面図で、図2のI−I線における断面図を示している。
断面図で、図2のI−I線における断面図を示している。
【図2】 本発明による固体撮像素子の一実施例を示す
概略構成図である。
概略構成図である。
【図3】 本発明による固体撮像素子の最下層に設けら
れるカラーフィルタの形成領域の一実施例を示す平面図
である。
れるカラーフィルタの形成領域の一実施例を示す平面図
である。
【図4】 本発明による固体撮像素子に用いられる各種
カラーフィルタのそれぞれの形成領域の関係の一実施例
を示す平面図である。
カラーフィルタのそれぞれの形成領域の関係の一実施例
を示す平面図である。
21 フォトダイオード 31 半導体基板 37 遮光膜 38 カラーフィルタ(イエロー) 39 カラーフィルタ(シアン) 42 カラーフィルタ(マゼンタ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 泉 章也 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所茂原工場内 (72)発明者 金坂 和美 千葉県茂原市早野3681番地 日立デバイス エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 渡辺 芳久 千葉県茂原市早野3681番地 日立デバイス エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 中野 寿夫 千葉県茂原市早野3681番地 日立デバイス エンジニアリング株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 半導体基板と、この半導体基板の主表面
に形成された複数の光電変換素子と、これら各光電変換
素子を露呈させて前記半導体基板表面に形成された遮光
膜と、各光電変換素子のそれぞれを被って形成される所
定の色のカラーフィルタが多層に形成されているカラー
用固体撮像素子において、前記所定の色のうちg線の透
過率の低い色のカラーフィルタを最下層に設けるととも
に、この最下層のカラーフィルタはこのカラーフィルタ
を被う必要のない光電変換素子上に相当する領域に孔が
設けられている以外に半導体基板の主表面のほぼ全面に
形成されていることを特徴とするカラー用固体撮像素
子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4154665A JPH05347393A (ja) | 1992-06-15 | 1992-06-15 | カラー用固体撮像素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4154665A JPH05347393A (ja) | 1992-06-15 | 1992-06-15 | カラー用固体撮像素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05347393A true JPH05347393A (ja) | 1993-12-27 |
Family
ID=15589219
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4154665A Pending JPH05347393A (ja) | 1992-06-15 | 1992-06-15 | カラー用固体撮像素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05347393A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3564401B1 (en) | 2016-03-29 | 2022-05-18 | JFE Steel Corporation | Method of manufacturing a hot-press forming part |
-
1992
- 1992-06-15 JP JP4154665A patent/JPH05347393A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3564401B1 (en) | 2016-03-29 | 2022-05-18 | JFE Steel Corporation | Method of manufacturing a hot-press forming part |
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