JPH05343103A - 自動車用蓄電池装置 - Google Patents

自動車用蓄電池装置

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JPH05343103A
JPH05343103A JP4172070A JP17207092A JPH05343103A JP H05343103 A JPH05343103 A JP H05343103A JP 4172070 A JP4172070 A JP 4172070A JP 17207092 A JP17207092 A JP 17207092A JP H05343103 A JPH05343103 A JP H05343103A
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JP
Japan
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storage battery
terminal
load
starting
voltage
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JP4172070A
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English (en)
Inventor
Akifumi Tanaka
昌文 田中
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Japan Storage Battery Co Ltd
Original Assignee
Japan Storage Battery Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安価で信頼性の高い自動車用蓄電池装置を提
供する。 【構成】 始動時にはスタ−タ電磁スイッチで始動用蓄
電池と負荷用蓄電池とを並列接続にし、負荷投入時、負
荷が負荷用蓄電池単独で供給するには大きすぎる場合に
は、始動用蓄電池でバックアップできるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は自動車用蓄電池装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用電源回路は1電源3系統
が一般的である。つまり、1つの蓄電池に始動回路、負
荷回路、点火回路が接続された構成である。これによれ
ば、スタ−タやオルタネ−タ−等の電装部品の信頼性向
上ともあいまって、エンジン始動さえできれば、以降は
オルタネ−タより各種負荷に安定した電気が供給され
る。従って、走行中、アイドリング中にかかわらず、蓄
電池が放電されることはほとんどない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例え電
装品の信頼性がどのように向上したとしても、蓄電池の
寿命がつきれば、もはやエンジンの始動はできなくなっ
てしまう。蓄電池の寿命が正確に検出できて、適正に蓄
電池の交換が行われるようになれば、エンジン始動の信
頼性はより高くなるものの、蓄電池は電気化学装置であ
るため、外周温や保守取扱に大きく影響されるので、現
在のところ確実な寿命判定方法は確立されていない。そ
のため、ある日突然エンジン始動ができなくなってしま
うというような問題がおこる。
【0004】蓄電池の寿命とは別に、放電によりその容
量がなくなってしまっても、やはりエンジン始動できな
くなるという問題がおこる。自動車の各種ランプの負荷
は専用スイッチで蓄電池に接続され、スタ−タスイッチ
の動作に関係なく、任意に点灯できるようになってい
る。そのため、これらのスイッチを切り忘れると、スタ
−タスイッチは切ってあっても、蓄電池は放電をし続け
る。消灯ミスを防止するため主灯については警報装置が
装備されているが、ル−ム・ランプ、駐車灯、トランク
内の点灯ランプ等には警報装置が装備されていない。従
って、これらを消灯し忘れると、蓄電池は完全に放電し
てしまい、エンジン始動ができなくなってしまう。
【0005】この他、各種メモリや時計等の負荷も蓄電
池に直接接続され、スタ−タスイッチを切っても、記憶
が必らず残る回路構成となっている。この保持用電流
は、車種によって相違するが、5mAから多いものでは
50mAである。この電流で常時放電すると、2〜6ケ
月程度で完全放電状態になる場合もある。
【0006】上記のような原因で自動車エンジンの始動
ができなくなった場合、サ−ビス網のいきとどいた場所
ではさほど大きな問題になることはないが、そうでない
場所では重大問題となりうる。
【0007】蓄電池に起因するエンジン始動の問題の対
策として提案されているものに、いわゆるスイッチ蓄電
池がある。これは、常時使用する蓄電池の外に緊急予備
用の蓄電池を備えておき、回路接続を切換えることによ
り、非常時に対処しようというものである。しかしなが
ら、これには、常時未使用の予備蓄電池を搭載しておく
必要があるため、重量効率や容積効率が悪くなるという
問題がある。
【0008】自動車用エンジンを始動させる上で重要な
ことは、スタ−タにはモ−タを回転さすのに必要な充分
な電力を供給し、イグナイタ−にはできるだけ高い電圧
を印加することである。従来の技術の欄で述べたような
1電源回路構成の場合、始動時にスタ−タに流れる電流
もイグナイタ−に流れる電流も同一蓄電池からのもので
ある。エンジンを始動させる場合、最低限の電流、電圧
が必要なことは周知の通りである。寿命末期などの蓄電
池では、容量が減少しているのみならず、始動時電圧も
低下している。この電圧が約7V以下になるとエンジン
始動ができなくなる。これは、蓄電池の始動時電圧が低
下しているためイグナイタ−に印加される電圧も低く、
エンジン点火力が低下するためである。
【0009】そこで提案されたものに2電源回路構成の
自動車用蓄電池装置がある。これは始動用蓄電池回路と
負荷用蓄電池回路との2回路より構成されている。これ
によれば、始動用蓄電池は、始動時以外は一切放電され
ず、走行時・アイドリング時常に充電されるので、常に
完全充電状態となっている。従って、始動用蓄電池は1
電源3系統で使用されている蓄電池の40〜50%の容
量でよく、安定した始動特性が得られる。この2電源回
路構成のものには、始動用蓄電池と負荷蓄電池との間に
充電用ダイオ−ドを挿入したものが多い。
【0010】この2電源回路では、始動時、始動用蓄電
池の電圧低下にともない、負荷蓄電池からダイオ−ドを
通して始動用蓄電池にバックアップ電流が流れれる。ダ
イオ−ドが介在するため、この部分で0.7〜0.8V
の電圧降下が発生するので、大きなバックアップとなら
ない。この改善策として、前記ダイオ−ド部に電磁スイ
ッチ接点を挿入し、この電圧降下をなくそうとする方法
もあるが、始動電流が前記接点とスタ−タ電磁スイッチ
接点との2箇所を流れるため、始動時の信頼性が低下す
ると共に、電磁スイッチ接点に大電流れるため接点容量
の大きい電磁スイッチが必要となり、大幅なコスト・ア
ップが不可避であるという問題もある。
【0011】本発明は前記のような課題を解決するため
に成されたものであり、その目的とするところは、信頼
性が高くして、しかも安価な自動車用蓄電池装置を提供
することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では次の
ような自動車用蓄電池装置とすることにより、上記課題
を解決せんとするものである。 (1) スタータ電磁スイッチと、蓄電池接続回路とを備
え、スタータ電磁スイッチは、始動用蓄電池に接続され
た第1の端子と、負荷用蓄電池に接続された第2の端子
と、スタ−タに接続された第3の端子と、スタ−タスイ
ッチのスタ−ト端子に接線された第4の端子と、一端が
第3の端子に接続され、他端が第4の端子に接続された
プルインコイルと、一端が第4の端子に接続され他端が
ア−スに接続されたホールドコイルと、第1の端子の接
点と第2の端子の接点と第3の端子の接点とを同時に短
絡・開放させるためのコンタクトであって、プルインコ
イルとホ−ルドコイルとにより移動するプランジャーで
作動するものと、を有するものであり、蓄電池接続回路
は電磁スイッチよりなり、始動用蓄電池と負荷用蓄電池
との間に接続されたものであり、負荷用蓄電池の電圧が
蓄電池開路電圧より低い所定の電圧に降下したとき、3
接点が短絡状態から開放状態となるように構成されたこ
とを特徴とする自動車用蓄電池装置。 (2) 負荷用蓄電池の電圧が蓄電池開路電圧より低い所定
の電圧に降下した場合のみならず、負荷用蓄電池の電圧
が所定の充電電圧に達したときにも、3接点が短絡状態
から開放状態となるように構成されたことを特徴とする
前記(1) の自動車用蓄電池装置。 (3) 蓄電池接続回路に並列に、正極側を負荷用蓄電池側
として接続されたダオードを備えた前記(1) の自動車用
蓄電池装置において、負荷用蓄電池の電圧が蓄電池開路
電圧より低い所定の電圧に降下した場合、3接点が短絡
状態から開放状態となるとともに、負荷用蓄電池が放電
により所定値以上の電圧変位を示した時点より一定時
間、3接点が短絡状態となるように構成されたことを特
徴とする前記(1) の自動車用蓄電池装置。 (4) スタータ電磁スイッチと、蓄電池接続回路とを備
え、スタータ電磁スイッチは、始動用蓄電池に接続され
た第1の端子と、負荷用蓄電池に接続された第2の端子
と、スタ−タに接続された第3の端子と、スタ−タスイ
ッチのスタ−ト端子に接線された第4の端子と、一端が
第3の端子に接続され、他端が第4の端子に接続された
プルインコイルと、一端が第4の端子に接続され他端が
ア−スに接続されたホールドコイルと、第1の端子の接
点と第2の端子の接点と第3の端子の接点とを同時に短
絡・開放させるためのコンタクトであって、プルインコ
イルとホ−ルドコイルとにより移動するプランジャ−で
作動するものと、を有するものであり、蓄電池接続回路
はダイオードあるいはダイオードと抵抗とよりなり、ダ
イオードの正極側を始動用蓄電池側として、始動用蓄電
池と負荷用蓄電池との間に接続されたものであることを
特徴とする第2の自動車用蓄電池装置。
【0013】
【作用】従来の2電源回路では、スタ−タ電磁スイッチ
部に負荷用蓄電池に接続された端子(本発明のP2 に相
当)はなく、負荷用蓄電池と始動用蓄電池との間に蓄電
池充電用ダイオ−ドが挿入され、始動用蓄電池は常時充
電状態待機となっていた。このため、運転状態、休止状
態に拘らず、負荷状態が発生した場合、負荷用蓄電池が
単独で車載負荷に電力を供給する必要があった。運転状
態であれば、オルタネ−タが負荷用蓄電池をバック・ア
ップするため、負荷用蓄電池の客量は小さくてすむが、
休止中であれば、主灯(ビ−ム)点灯、パワ−ウィンド
ウファン等比較的大きな負荷に対応しなければならな
い。これらの負荷は始動電流300〜400Aよりはる
かに小さいものの、20〜30Aの電流が一時的に流
れ、負荷用蓄電池が寿命末期や放電状態であれば大きな
負担となる。このような負荷が発生した1時期のみ、始
動用蓄電池で負荷用蓄電池をバックアップできれば負荷
用蓄電池の容量を小さく設定できる。現在の2電源回路
では、1電源回路の場合に比べて、始動用蓄電池と負荷
用蓄電池との合計容量の方が大きくなっており、始動用
蓄電池は始動時以外一切放電がなく、常時適正充電状態
で待機するので、始動用蓄電池の寿命は負荷用蓄電池よ
り著しく長寿命となっている。現在の2電源回路ではこ
の様なアンバランスを有している。このようなアンバラ
ンスを解消するため、負荷用蓄電池の極板は始動用蓄電
池の極板より厚く設計されているが、極板の厚形化によ
り、負荷用蓄電池の重量はさらに重くなり、2電源回路
の特長を得ることは非常にむづかしかった。しかし、本
発明のように、車載負荷が大きくなった場合のみ始動用
蓄電池でバックアップすることにより、負荷用蓄電池の
小容量化と、両蓄電池の寿命の均一化が計れ、高性能の
始動特性が得られる。両方蓄電池に接続した電磁スイッ
チには、始動電流は流れず車載負荷電流が流れるのみで
あるため接点容量は小さくてすむ。
【0014】
【実施例】以下、本発明をその実施例を示す図面にて詳
述する。図1は本発明に1実施例にかかる回路図であ
る。同図において、P1 は始動用蓄電池BSに接続され
た第1の端子であり、P2 は負荷蓄電池BLに接続され
た第2の端子であり、P3 はスタ−タモ−タ8のア−マ
チュアに接続された第3の端子であり、P4はスタ−タ
スイッチのスタ−ト端子STに接続された第4の端子で
ある。6はプルインコイルであって、一端が第3の端子
P3に接続され、他端が第4の端子P4に接続されてい
る。7はホ−ルドコイルであって、一端が第4の端子P
4に接続され、他端がア−スに接続されている。4はコ
ンタクタであり、プルインコイル6とホ−ルドコイル7
とにより移動するプランジャ−5で作動し、第1の端子
P1の接点1、第2の端子P2の接点2及び第3の端子
P3の接点3を同時に短絡・開放させるよう構成されて
いる。Aはスタ−タ電磁スイッチ部、Bはア−マチュア
8とフィ−ルドコイル9とを内蔵したスタ−タ部、Cは
始動用蓄電池BSと負荷用蓄電池BLとの接続回路であ
る。端子P1〜P3は、始動時電流が流れるため、始動
電流に耐える電流容量を持たせてある。P4端子は、ス
タ−タ電磁スイッチ内の励磁コイルを励磁させる電流の
みが流れるため、P1〜P3端子より小さな電流容量で
よい。第1の端子P1は接点1と一体の金属で構成され
ており、始動用蓄電池BSが接続されている。第2の端
子P2は接点2と一体の金属で構成され、負荷用蓄電池
BL、オルタネ−タG、各種負荷L1、L2、L3が接
続される。第3の端子P3は接点3と一体の金属で構成
されており、スタ−タモ−タ部Bのア−マチュア8やフ
ィ−ルドコイル9が接続されている。プランジャ−5、
およびスタ−タ電磁スイッチ部Aの各々はア−スに接続
されているため、コンタクト4との接触部は絶縁されて
いる。プランジャ−5は珪素鋼板で作られ、励磁コイル
内を移動できるようにしてある。
【0015】始動時以外は、プランジャ−5は、スプリ
ング(図示せず)作用により、図中左方に移動した状態
である。始動時、スタ−タスイッチをSTの位置にセッ
トすると、プルインコイル6、ア−マチュア8、フィ−
ルドコイル9の直列回路が構成され、各巻線は無磁束の
状態で電気的反作用がないため、過度的に短絡状態に近
い電流がプルインコイル6に流れる。この際、プルイン
コイルで強大な磁束が発生する。これによりプランジャ
−5が吸引されて図面右方に移動し、これに伴ってコン
タクト4も接点1〜3側に移動し、接点1〜3を電気的
に短絡させる。この場合、コンタクト4と接点1〜3と
の接触圧力を均一にするため、コンタクト4はプランジ
ャ−5と独立し自由な姿勢がとれるよう構成するのがよ
い。本実施例では、接点1.2.3はできるだけ正三角
形に近い状態に配置されている。コンタクト4の形状も
接点配置と同形状の三角形とし、プランジャ−5の先端
でコンタクト4の重心を加圧できるようにして、コンタ
クトと接点との接触圧が均一になるようにしてある。
【0016】コンタクト4と接点1〜3とが接触する
と、第4の端子P4と第3の端子P3とは同電位になる
ため、プルインコイル6に流れる励磁電流は停止すると
同時に、始動用蓄電池BSと負荷用蓄電池BLから第
1、第2の端子を通り接点3で両者の電流が合流し、ス
タ−タ部のア−マチュアとフィ−ルドコイル9に始動電
流が流れる。コンタクト4が接点1〜3と接合するとプ
ルインコイル6に流れる電流は停止するためプランジャ
−5を右方に固定できなくなるので、スタ−タスイッチ
がSTの位置にある間、ホ−ルドコイル6に保持電流を
流しプランジャ−5を図面右方に固定する。これにより
コンタクト4と接点1〜3とが接合状態に維持される。
この場合、プランジャ−5とプランジャ−外周部励磁鉄
芯とで完全な電磁閉回路が構成されて磁束密度が上昇す
るので、ホ−ルドコイル7に流れる励磁電流が小さくて
も強大な接合力を発生する。ホ−ルドコイル7の他端は
電磁スイッチ部Aの任意の一端に接続され、ア−ス電位
に落している。
【0017】Bはスタ−タ部であり、ア−マチュア8と
フィ−ルドコイル9は直巻としてある。スタ−タBの特
性は電圧印加時、過度的に短絡状態となるため、P3端
子は0Vに近く、プルインコイル6には前述の通り短絡
状態に近い電流が流れ、この大電流による励磁でプラン
ジャ−を強引に図面右方に移動さす。ア−マチュア8の
回転にともない、フィ−ルドコイル9とア−マチュア8
のインピ−ダンスが上昇するため始動電流が減少し、P
3端子の電圧も上昇する。
【0018】スタ−タスイッチをIG側にセットする
と、ホ−ルドコイル7に流れる電流が消滅し、コンタク
ト4は接点1〜3から離脱し、電磁スイッチ部A、スタ
−タ部Bは蓄電池側から完全に遮断される。
【0019】次に、スタ−タ電磁スイッチと各種装置、
負荷との配線関係を簡単に述べる。始動用電池BSは、
スタ−タスイッチSTを通しP4端子に接続され、始動
用ケ−ブルにより第1の端子P1に接続されている。I
Gは点火装置(イグニション・コイル、イグナイタ等)
であって、スタ−タスイッチIG位置に接続され、又S
T位置とIG位置にはダイオ−ドが挿入され、ST位
置、IG位置であってもIGに電流が供給できるよう構
成してある。L1は主灯、駐車灯、各種ランプ負荷でス
タ−タスイッチの位置に関係なく専用のスイッチSW1
でL1に電気を供給できる。L2はAUXスイッチで、
スタ−タスイッチをAUX(IG)位置にセットした
時、L2負荷(ラジオ、エアコンディショナ等)に電気
が供給できる。L3は時計、マイコン等の保持用負荷
で、スタ−タスイッチの“ON”“OFF”に関係なく
流れる。Gはオルタネ−タで、前記各種負荷と負荷用蓄
電池BLに並列に接続され、その一端は第2の端子P2
に接続された回路構成である。
【0020】Cは、始動用蓄電池BSと負荷用蓄電池B
L間とを接続する回路である。図2〜4は電磁スイッチ
を備えた接続回路Cであり、図5はダイオードと抵抗と
よりなる接続回路Cである。
【0021】図2において、接続回路C内の電磁スイッ
チ接点MgSは常時短絡(投入)状態で、負荷用蓄電池
BLの電圧が蓄電池開路電圧より低い所定電圧まで降下
すると、接点MgSが開放状態となって始動用蓄電池B
Sの放電を遮断し、エンジン始動に必要な容量を残す。
ここでb接点を利用しているのは、運転休止時、負荷が
投入された時、無瞬断で電機が供電できるようにするた
めで、a接点(常時接点開放状態)を利用しても回路を
構成することができる。又、接点MgSは無接点リレ−
によって構成すれば、さらに信頼性の高いものとなる。
【0022】ここで最も重要なことは、負荷用蓄電池B
Lが何ボルトに降下したときに接点MgSを遮断するか
ということである。というのも、車載負荷L1〜L3に
は数mA〜20、30Aの負荷があり、放電電流によっ
ては同一放電量の蓄電池であっても降下電圧は大幅に相
違する。例えば、数mAで20%放電した時の降下電圧
は12.2±0.2Vのものでも、20〜30Aであれ
ば11.8±0.2Vとなる。又、数mAで11.8V
まで放電すると、始動用蓄電池は完全放電状態となって
しまいエンジン始動が不可となる。このため、接点Mg
Sを遮断するための所定電圧は12.2±0.2Vが最
適といえる。20〜30Aが投入された場合、始動用蓄
電池BSと負荷用蓄電池BLの合計であっても1〜2分
で前記電圧まで降下するが、大電流の車載負荷の継続時
間は10〜20秒程度であり、これにより始動用蓄電池
BSが放電する電気量はその容量の1%以下である。こ
のような負荷は頻繁に発生するものではないため、始動
用蓄電池BSに与える影響は小さい。大きな車載負荷が
投入された場合、始動用蓄電池BSがバックアップする
ため、負荷用蓄電池BLの容量は従来の2電源回のもの
に比べて2/3〜1/2に設定でき、この結果量電池の
合計容量は1電源回路電池の80〜90%となり、同時
に高信頼性も確保することができる。
【0023】負荷用蓄電池BLが充電状態となる電圧で
は接点MgSは常時投入状態となっているため、始動用
蓄電池BSと負荷用蓄電池BLとは同電圧充電され、オ
ルタネ−タの電圧設定値によっては始動用蓄電池BSが
過充電となる必要が残る。そこで、始動用蓄電池BSと
負荷用蓄電池BLとの間に、図3に示すような電磁スイ
ッチ回路を接続し、負荷用蓄電池BLの電圧が蓄電池回
路電圧より低い所定電圧に降下した場合と充電状態とな
る所定電圧に上昇した場合とに、接点MgSを投入(短
絡)状態から開放状態になるよう構成しることにより、
上記課題を解決することができる。
【0024】負荷用蓄電池BLが充電状態になる所定電
圧に上昇した時、接点MgSが開放され、始動用蓄電池
BSの充電が遮断される。負荷用蓄電池BLに比較し
て、始動用蓄電池BSは高率放電仕様の蓄電池であり過
充電に弱い。又、始動用蓄電池BSは放電量が約20%
以下で遮断されるため深放電になることがなく、常に完
全充電状態に近い状態にあため、負荷用蓄電池BLの充
電電圧より低い値で完全充電状態となる。通常オルタネ
−タの電圧は、負荷状態で相違するものの、無負荷や軽
負荷状態では15〜15.5Vまで上昇する。この電圧
が、始動用蓄電池BSに印加されると、著しい過充電に
なる。これを避けるためには、オルタネ−タの充電電圧
(負荷用蓄電池BLの充電電圧)が13.0〜14.5
Vに達した時点で、接点MgSが開放となるようにすれ
ばよい。接点MgSの開放電圧を13〜14.5Vと幅
広く取っているのは、蓄電池温度が60℃以上であれば
約13V、常温であれば14〜14.5Vが最適となる
ためである。このように接点MgSの開放を利用しBS
電池の最適充電を行うことができる。
【0025】図4は電磁スイッチを備えた他の接続回路
である。始動用蓄電池BSと負荷用蓄電池BL間に、開
放状態の電磁スイッチ接点MgSとダイオ−ドDとが、
並列に接続されている。ダイオ−ドDは、その正極が始
動用蓄電池BS側となるようにし、負荷用蓄電池BLに
電圧変移が発生した時より一定時間前記接点MgSを短
絡状態となるようにしてある。負荷の投入により負荷用
蓄電池BLの電圧が降下し始動用蓄電池BSの電圧と比
べて一定値以上の電圧差が発生した時、接点MgSを一
定時間短絡状態にし、始動用蓄電池BSで負荷用蓄電池
BLをバックアップしようとするものである。前記電圧
差は負荷電流に比例するため、一定値以上の電圧差が発
生することは一定値以上の負荷電流が流れたことを意味
する。この電磁スイッチ回路Cによれば、負荷用蓄電池
BL側に大きな負荷が投入されたとき以外は、負荷電流
には負荷用蓄電池BLが単独で対応する。走行時はオル
タネ−タが負荷用蓄電池BLをバックアップするため、
接点MgSは開放状態である。このままでは始動用蓄電
池BSの充電ができないので、接点MgSに並列にダイ
オ−ドを接続し、充電可能な構成としてある。図2、図
3の場合には、負荷用蓄電池BLが放電状態、つまり所
定電圧以下に降下した場合、接点MgSは開放状態とな
って始動用蓄電池が負荷用蓄電池をバックアップできな
くなるが、図4にかかる電磁スイッチ回路Cによれば、
負荷投入により負荷用蓄電池BLの電圧が降下しても、
負荷用蓄電池BLの電圧状態に関係なく、始動用蓄電池
BSがバック・アップするという利点がある。
【0026】図5は抵抗とダイオードとよりなる接続回
路を示したものである。これによれば、始動用蓄電池B
Sは負荷用蓄電池BL電池を一切バック。アップするこ
とがないため、負荷用蓄電池BLの容量を大きく見込む
必要がある。しかし、この場合、始動用蓄電池BSは始
動時以外一切放電はなく、充電は常に微小電流となるた
め過充電の心配はない。従って、いつも最適充電状態に
維持される。従って、効率放電に適した薄い極板が使用
できるため、始動用蓄電池BSの小容量化が可能になる
という効果が出てくる。
【0027】
【発明の効果】従来の2電源回路よりなる自動車用蓄電
池装置では、始動用蓄電池と負荷用蓄電池とがその目的
にあわせて使用されるが、本発明にかかる自動車用蓄電
池装置によれば、始動時にはスタ−タ電磁スイッチで両
蓄電池を並列接続にできるため、従来の2電源回路にな
い高始動性能が得られる。又、負荷投入時、負荷が負荷
用蓄電池単独で供給するには大きすぎる場合、始動用蓄
電池でバックアップできるようにすることにより、負荷
用蓄電池の容量を大幅に小さくすることがでる。従っ
て、従来の2電磁回路では、蓄電池の合計容積が1電源
回路の蓄電池容量より大きかったが、蓄電池の合計容積
を1電源回路の蓄電池容量電池容積より小さくすること
ができる。本発明は、自動車用蓄電池装置の軽量化と高
信頼性に寄与すること大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例を示す回路図である。
【図2】電磁スイッチを備えた接続回路を示す図であ
る。
【図3】電磁スイッチを備えた接続回路を示す図であ
る。
【図4】電磁スイッチを備えた接続回路を示す図であ
る。
【図5】ダイオードと抵抗とよりなる接続回路を示す図
である。
【符号の説明】
P1〜P4端子 1〜3 接点 4 コンタクト 5 プランジャ− 6 プルインコイル 7 ホ−ルドコイル 8 ア−マチュア 9 フィ−ルド・コイル ST スタ−タスイッチ、始動位置 IG スタ−タスイッチ、IG位置 AUX スタ−タスイッチ、AUX位置 BS 始動用蓄電池 IG 点火装置 L1、L2、L3 各種負荷 BL 負荷用蓄電池 G オルタネ−タ B スタ−タ。モ−タ部 C 接続回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スタータ電磁スイッチ(A)と蓄電池接
    続回路(C)とを備え、 スタータ電磁スイッチ(A)は、 始動用蓄電池(BS)に接続された第1の端子(P1 )
    と、 負荷用蓄電池(BL)に接続された第2の端子(P2 )
    と、 スタ−タ(B)に接続された第3の端子(P3 )と、 スタ−タスイッチのスタ−ト端子(ST)に接線された
    第4の端子(P4 )と、 一端が第3の端子(P3 )に接続され、他端が第4の端
    子(P4)に接続されたプルインコイル(6)と、 一端が第4の端子(P4)に接続され、他端がア−スに
    接続されたホールドコイル(7)と、 第1の端子(P1 )の接点(1)と第2の端子(P2 )
    の接点(2)と第3の端子(P3 )の接点(3)とを同
    時に短絡・開放させるためのコンタクト(4)であっ
    て、プルインコイル(6)とホ−ルドコイル(7)とに
    より移動するプランジャ−(5)で作動するものと、を
    有するものであり、 蓄電池接続回路(C)は、電磁スイッチを備え、始動用
    蓄電池(BS)と負荷用蓄電池(BL)との間に接続さ
    れたものであり、 負荷用蓄電池(BL)の電圧が蓄電池開路電圧より低い
    所定の電圧に降下したとき、3接点(1、2、3)が短
    絡状態から開放状態となるように構成されたこと、を特
    徴とする自動車用蓄電池装置。
  2. 【請求項2】 負荷用蓄電池(BL)の電圧が所定の充
    電電圧に達したときにも、3接点(1、2、3)が短絡
    状態から開放状態となるように構成されたこと、を特徴
    とする請求項1記載の自動車用蓄電池装置。
  3. 【請求項3】 蓄電池接続回路(C)に並列に正極側を
    負荷用蓄電池側として接続されたダオード(D)を備え
    た請求項1記載の自動車用蓄電池装置において、 負荷用蓄電池(BL)の電圧が蓄電池開路電圧より低い
    所定の電圧に降下した場合、3接点(1、2、3)が短
    絡状態から開放状態となるとともに、負荷用蓄電池(B
    L)が放電により所定値以上の電圧変位を示した時点よ
    り一定時間、3接点(1、2、3)が短絡状態となるよ
    うに構成されたこと、を特徴とする請求項1記載の自動
    車用蓄電池装置。
  4. 【請求項4】スタータ電磁スイッチ(A)と、蓄電池接
    続回路(C)とを備え、 スタータ電磁スイッチ(A)は、 始動用蓄電池(BS)に接続された第1の端子(P1 )
    と、 負荷用蓄電池(BL)に接続された第2の端子(P2 )
    と、 スタ−タ(B)に接続された第3の端子(P3 )と、 スタ−タスイッチのスタ−ト端子(ST)に接線された
    第4の端子(P4 )と、 一端が第3の端子(P3 )に接続され、他端が第4の端
    子(P4)に接続されたプルインコイル(6)と、 一端が第4の端子(P4)に接続され他端がア−スに接
    続されたホールドコイル(7)と、 第1の端子(P1 )の接点(1)と第2の端子(P2 )
    の接点(2)と第3の端子(P3 )の接点(3)とを同
    時に短絡・開放させるためのコンタクト(4)であっ
    て、プルインコイル(6)とホ−ルドコイル(7)とに
    より移動するプランジャ−(5)で作動するものと、を
    有するものであり、 蓄電池接続回路(C)は、ダイオードあるいはダイオー
    ドと抵抗とよりなり、ダイオード(D)の正極側を始動
    用蓄電池(BS)側として、始動用蓄電池(BS)と負
    荷用蓄電池(BL)との間に接続されたものであるこ
    と、を特徴とする自動車用蓄電池装置。
JP4172070A 1992-06-04 1992-06-04 自動車用蓄電池装置 Pending JPH05343103A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015012684A (ja) * 2013-06-28 2015-01-19 三洋電機株式会社 電源装置

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