JPH05331287A - 光画像形成性ポリイミド - Google Patents

光画像形成性ポリイミド

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JPH05331287A
JPH05331287A JP26304892A JP26304892A JPH05331287A JP H05331287 A JPH05331287 A JP H05331287A JP 26304892 A JP26304892 A JP 26304892A JP 26304892 A JP26304892 A JP 26304892A JP H05331287 A JPH05331287 A JP H05331287A
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JP
Japan
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group
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carbon atoms
maleic anhydride
terminated
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Application number
JP26304892A
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English (en)
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Michael Joseph Jurek
ジョゼフ ジュレーク マイケル
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Novartis AG
Original Assignee
Ciba Geigy AG
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Publication date
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/004Photosensitive materials
    • G03F7/038Macromolecular compounds which are rendered insoluble or differentially wettable
    • G03F7/0387Polyamides or polyimides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G73/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing nitrogen with or without oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule, not provided for in groups C08G12/00 - C08G71/00
    • C08G73/06Polycondensates having nitrogen-containing heterocyclic rings in the main chain of the macromolecule
    • C08G73/10Polyimides; Polyester-imides; Polyamide-imides; Polyamide acids or similar polyimide precursors
    • C08G73/1003Preparatory processes
    • C08G73/1007Preparatory processes from tetracarboxylic acids or derivatives and diamines
    • C08G73/101Preparatory processes from tetracarboxylic acids or derivatives and diamines containing chain terminating or branching agents
    • C08G73/1014Preparatory processes from tetracarboxylic acids or derivatives and diamines containing chain terminating or branching agents in the form of (mono)anhydrid
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G73/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing nitrogen with or without oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule, not provided for in groups C08G12/00 - C08G71/00
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    • C08G73/1067Wholly aromatic polyimides, i.e. having both tetracarboxylic and diamino moieties aromatically bound

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Abstract

(57)【要約】 【構成】少なくとも1個のN原子に対する2つのオルト
位でアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、ア
ルコキシアルキル基またはアルアルキル基により置換さ
れている芳香族ジアミンを少なくとも5モル%含む芳香
族ジアミンと芳香族テトラカルボン酸との、無水マレイ
ン酸を約0.0001ないし約25モル%含有する、無
水マレイン酸を末端基とするホモポリイミドおよびコポ
リイミド。 【効果】本発明のポリイミドは、高められた機械的特性
(破断点伸びの改良,改良された溶剤耐性等)を示し、
フィルム、保護コーティングおよび写真レリーフ画像の
製造に適している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、少なくとも1個のN原
子に対する2つのオルト位でアルキル基、シクロアルキ
ル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基またはアル
アルキル基により置換されている芳香族ジアミンをなく
とも5モル%含む芳香族ジアミンと芳香族テトラカルボ
ン酸との、無水マレイン酸を約0.0001ないし約2
5モル%含有する、無水マレイン酸を末端基とするホモ
ポリイミドおよびコポリイミド、および存在するテトラ
カルボン酸をベースとして少なくとも5モル%のベンゾ
フェノンテトラカルボン酸基がポリイミド中に存在する
場合の、保護フィルムまたは写真レリーフ画像の製造へ
の上記化合物の使用方法に関する。本発明のポリイミド
はマイクロエレクトロニクスのコーティング用途に特に
よく適している。
【0002】
【従来の技術】ポリイミドは有用な熱機械的特性を有す
るプラスチックである。米国特許第4629777号
は、電子工学および半導体用途に有用である、少なくと
も1個のN原子に対する2つのオルト位でアルキル基、
シクロアルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル
基またはアルアルキル基により置換されている芳香族ジ
アミンを少なくとも5モル%を含むジアミンと芳香族テ
トラカルボン酸とのホモポリイミドおよびコポリイミド
を開示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明はこれま
で提案されたことがなく、しかも機械的特性が改良さ
れ、フィルム、保護コーティングおよび写真レリーフ画
像の製造に適しているポリイミドの提供を課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】高められた機械的特性、
例えば破断点伸びにおける改良および改良された溶剤耐
性を示す可溶性ポリイミドが本発明の無水マレイン酸を
末端基とするポリイミドで得られることが今見出され
た。従って、高められた機械的特性、例えば破断点伸び
における改良および改良された溶剤耐性を有するポリイ
ミドを提供することが本発明の目的である。本発明の種
々のその他の目的および利点は以下の記載から明らかに
なるであろう。
【0005】本発明は、少なくとも1種の芳香族テトラ
カルボン酸と少なくとも1種の芳香族ジアミンとの無水
マレイン酸を末端基とするホモポリイミドまたはコポリ
イミドであって、少なくとも1種の次式I:
【化20】 で表される構造単位5ないし99.999モル%、およ
び少なくとも1種の次式II:
【化21】 (式中、Zは各々の場合に2個のカルボニル基がオルト
位またはペリ位に結合されている非置換または置換され
た4価の芳香族基を表し、Xは芳香族ジアミンの2価の
基を表し、Z’はZと同じ意味を表すか、またはZとは
異なる4価の有機基を表し、そしてX’はXと異なる有
機ジアミンの2価の基を表し、Xの芳香族基は少なくと
も1個のN原子に対する2つのオルト位でアルキル基、
シクロアルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル
基またはアルアルキル基により置換されているか、また
は該芳香族基の2つの隣接するC原子はアルキレン基に
より置換されている)で表される構造単位95ないし0
モル%から実質的になり、そして前記ホモポリイミドま
たはコポリイミドは無水マレイン酸基を約0.0001
ないし約25モル%含有し、そして少なくとも1000
0の重量平均分子量を有する、前記無水マレイン酸を末
端基とするホモポリイミドまたはコポリイミドに関す
る。
【0006】驚くべきことに、無水マレイン酸末端基の
包含はポリイミドの感光性を消失するであろう不飽和部
位を妨害しない。無水マレイン酸はホモポリイミドまた
はコポリイミド中に好ましくは約0.0001ないし約
0.1モル%、そして最も好ましくは約0.0001な
いし約0.0005モル%の量で存在する。無水マレイ
ン酸を末端基とするホモポリイミドおよびコポリイミド
は好ましくは式Iで表される構造単位を20ないし9
9.999モル%、特に50ないし99.999モル
%、そしてとりわけ80ないし99.999モル%の量
で、そして式IIで表される構造単位を80ないし0モ
ル%、特に50ないし0モル%、そしてとりわけ20な
いし0モル%の量で含有する。
【0007】芳香族基Xは2価の単核または2核フェニ
レン基であることが好ましい。Xの線状または分岐アル
キルまたはアルコキシ置換基は1ないし20個、好まし
くは1ないし6個そして特に1ないし4個の炭素原子を
含み得、Xの線状または分岐アルコキシアルキル置換基
は2ないし12個、特に2ないし6個の炭素原子を含み
得、Xのアルキレン置換基は3または4個の炭素原子を
含み得、Xのシクロアルキル置換基は5ないし8個、特
に5または6個の環炭素原子を含み得、そしてXのアル
アルキル置換基は7ないし12個の炭素原子を含み得
る。アルコキシアルキル基は好ましくはアルコキシメチ
ル基であり、そしてアルアルキル基は好ましくはベンジ
ル基である。
【0008】置換基の例は以下のとおりである:メチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチ
ル基、イソブチル基、第三ブチル基、ペンチル基、ヘキ
シル基、オクチル基、ドデシル基、テトラデシル基、エ
イコシル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、メ
チルシクロヘキシル基、メトキシ基、エトキシ基、プロ
ポキシ基、ブトキシ基、ペントキシ基、ヘキソキシ基、
メトキシメチル基、メトキシエチル基、エトキシメチル
基、プロポキシメチル基、ブトキシメチル基、ベンジル
基、メチルベンジル基およびフェネチル基。好ましい基
はメトキシメチル基、エトキシメチル基、メチル基、エ
チル基、イソプロピル基、トリメチレン基およびテトラ
メチレン基である。特に好ましい基はイソプロピル基、
エチル基、そしてとりわけメチル基である。
【0009】置換された芳香族基Xは炭素原子を8ない
し30個、特に8ないし25個含有し得る。芳香族基は
好ましくはピリジン基または特にアルキル基、アルコキ
シアルキル基、アルコキシ基、トリメチレン基またはテ
トラメチレン基により置換された炭化水素基である。芳
香族基はその他の置換基、例えばハライド例えばF、C
lまたはBrを含み得る。好ましいサブグループにおい
て、単核芳香族基はフェニレン基であり、そして2核芳
香族基はナフチレン基またはビスフェニレン基である。
【0010】本発明に係る無水マレイン酸を末端基とす
るポリイミドの好ましいサブグループは、芳香族基Xが
次式III、IIIaおよび/またはIIIb:
【化22】 〔式III中、自由結合は互いにメタ位またはパラ位に
あり、式IIIa中、自由結合は好ましくはR11基に対
してメタ位またはパラ位にあり、そしてR5 およびR6
は自由結合の2つのオルト位に結合されており、そして
式IIIb中、自由結合は2位、3位、6位または7位
にあり、そしてR5 およびR6 は自由結合の2つのオル
ト位にあり、R11は直接結合、−O−、−S−、−SS
−、−SO−、−SO2 −、−CO−、−COO−、−
NH−、>N−(炭素原子数1ないし6のアルキル)、
>N−フェニル、>N−ベンジル、−CONH−、−C
ON−(炭素原子数1ないし6のアルキル)−、−CO
N−フェニル−、−CON−ベンジル−、
【化23】 {式中、Yは次式:
【化24】 (式中、R17は水素原子、炭素原子数1ないし6のアル
キル基またはフェニル基を表す)で表される基を表す}
で表される基、炭素原子数1ないし3の線状または分岐
アルキレン基、炭素原子を2ないし12個有し、そして
非置換またはClもしくはFにより置換されたアルキリ
デン基、5または6個の環炭素原子を有するシクロアル
キリデン基、フェニレン基、フェニレンジオキシ基また
は次式:R3 SiR4
【化25】 (式中、R3 およびR4 は炭素原子数1ないし6のアル
キル基もしくはアルコキシ基、フェニル基、ベンジル
基、フェノキシ基またはベンジルオキシ基を表し、rは
1ないし20の数を表し、tは0または1を表し、sは
0または1を表し、Rは−O−または−S−を表し、Q
は炭素原子数1ないし6のアルキレン基を表し、そして
qは1ないし100の数を表す)で表される基を表し、
5 およびR6 は炭素原子数1ないし12のアルキル基
もしくはアルコキシ基、炭素原子数2ないし12のアル
コキシアルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル
基またはベンジル基を表すか、または式IIIもしくは
IIIaにおいてR5 およびR7 は隣接した位置に結合
され、そして一緒になってトリメチレン基またはテトラ
メチレン基を表し、その場合R6 は水素原子をも表し
得、またはR7 およびR8は水素原子または独立してR
5 およびR6 の意味を表し、そしてR9 およびR10は水
素原子または独立してR5 およびR6 の意味を表すか、
またはR7 およびR9 は式IIIaにおいて一緒になっ
てトリメチレン基またはテトラメチレン基を表す〕で表
される基を表すものである。R5 およびR6 は好ましく
は炭素原子数1ないし6のアルキル基、特にメチル基、
エチル基、n−プロピル基またはイソプロピル基であ
る。式IIIa中の自由結合はR11基に対してメタ位ま
たは特にパラ位にあることが好ましい。R11基中のアル
キル基は例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソ
プロピル基、n−ブチル基またはペンチル基であってよ
い。アルキレン基R11は好ましくはエチレン基または特
にメチレン基である。アルキリデン基R11は好ましくは
2ないし6個の炭素原子を含む。例はエチリデン基、
2,2−ブチリデン基、2,2−もしくは3,3−ペン
チリデン基、ヘキサフルオロプロピリデン基、そして特
に2,2−プロピリデン基である。シクロアルキリデン
基R11は例えばシクロペンチリデン基または特にシクロ
ヘキシリデン基であってよい。R11基は直接結合、−O
−、−S−、−SO2 −、−CO−、アルキレン基また
はアルキリデン基が好ましい。特に好ましいR11基は直
接結合、−O−またはとりわけ−CO−または−CH2
−である。R3 およびR4 は好ましくはアルキル基、特
にメチル基またはフェニル基である。Rは好ましくは−
O−、Qは好ましくはメチレン基またはエチレン基であ
り、qは1ないし10の数、そしてrは1ないし20、
特に1ないし10の数が好ましい。
【0011】芳香族基Xの別のグループは次式:
【化26】 (式中、一方の自由結合は4’位または5’位にあり、
そして他方は3位、5位または好ましくは4位にあり、
そしてR5 およびR6 および/またはR7 およびR8
自由結合のオルト位にあり、そして炭素原子数1ないし
12のアルキル基もしくはアルコキシ基または炭素原子
数2ないし12のアルコキシアルキル基を表す)で表さ
れるものである。
【0012】本発明に係る無水マレイン酸を末端基とす
るポリイミドの特に好ましいサブグループは、式I中の
Xが次式:
【化27】 (式中、自由結合は互いにメタ位またはパラ位にある)
で表される基、または次式:
【化28】 (式中、R5 およびR6 は互いに独立してメチル基、エ
チル基、n−プロピル基またはイソプロピル基を表し、
7 およびR8 は水素原子またはR5 の意味を表すか、
またはR5 およびR7 は一緒になってトリメチレン基ま
たはテトラメチレン基を表し、そしてR6 およびR8
水素原子を表し、そしてR11は直接結合、CH2 、2,
2−プロピリデン基またはCOを表す)で表される基を
表すものである。これらの2核の基の中で、R5
6 、R7 およびR8 がメチル基であるものが特に好ま
しい。上記式の少なくとも2種の異なる基を含むコポリ
イミドが本発明のその他の好ましい実施態様である。
【0013】本発明に係る無水マレイン酸を末端基とす
るコポリイミドは少なくとも2種の異なる構造単位を含
有し、異なる構造単位の数は所望の特性および使用分野
に実質的に依存する。それらは好ましくは2ないし4種
の異なる構造単位を含有し、その場合構造単位は式Iの
基Xだけが異なっていてよい。そのような無水マレイン
酸を末端基とするコポリイミドの特に好ましい実施態様
において、ポリマーはオルト置換フェニレン、特に1,
3−フェニレンの構造単位を含有する。 Xの例は以下
のとおりである:2,6−ジメチル−1,4−もしくは
−1,3−フェニレン基、2,6−ジエチル−1,4−
もしくは−1,3−フェニレン基、2,6−ジメチル−
5−クロロ−1,4−もしくは−1,3−フェニレン
基、2−メチル−6−エチル−1,4−もしくは−1,
3−フェニレン基、2−メチル−6−イソプロピル−
1,4−もしくは−1,3−フェニレン基、2,6−ジ
イソプロピル−1,4−もしくは−1,3−フェニレン
基、2,6−ジメトキシ−1,4−もしくは−1,3−
フェニレン基、2,6−ジエトキシ−1,4−もしくは
−1,3−フェニレン基、2−メチル−6−メトキシ−
1,4−もしくは−1,3−フェニレン基、2,6−ジ
ベンジル−1,4−もしくは−1,3−フェニレン基、
2,6−ジメトキシメチル−1,4−もしくは−1,3
−フェニレン基、2,5,6−トリメチル−1,4−も
しくは−1,3−フェニレン基、2,5,6−トリエチ
ル−1,4−もしくは−1,3−フェニレン基、2,
4,6−トリメチル−1,3−フェニレン基、2,3,
5,6−テトラメチル−1,4−フェニレン基、2,
4,5,6−テトラメチル−1,3−フェニレン基、テ
トラヒドロ−1,4−もしくは−1,3−ナフチレン
基、および次式:
【化29】
【化30】 (式中、A、B、C、DおよびEは下記の表に示した意
味を表す)で表される基。フェニル核中の自由位置は各
々の核において1または2個のその他の置換基Gまたは
Hにより占有され得る。GまたはHもまた下記の表に示
した意味を表す: E A B C D CH2 Me Me H H CH2 Me Et H H CH2 Et Et H H CH2 Ip Ip H H CH2 MeO−Me H H CH2 Bz Bz H H CH2 Me Me Me H CH2 Et Et Et H CH2 Ip Ip Me Me CH2 MeO−Me Me H CH2 Me Et Me H CH2 MeO−Me MeO−Me CH2 Me Me Me Me CH2 Et Et Et Et CH2 Me Me Et Et CH2 Et Et Ip Ip CH2 Ip Ip Ip Ip CH2 Ip Ip Me H CH2 MeO MeO Me Me O Me Me H H O Et Et H H O Me Me Me H O Me Me Me Me O Me Me Et Et S Me Me H H S Et Et H H S Me Me Me H S Me Me Me Me S Et Et Et Et S Me Me Et Et CO Me Me Me H CO Me Me H H CO Me Me Me Me SO2 Me Me Et H SO2 Me Me H H SO2 Me Me Me Me SO2 Et Et Me Me SO Me Me Me Me SO Me Me H H COO Me Me H H COO Me Me Me Me CONCH3 Me Me H H NCH3 Me Me Et Et NCH3 Me Me Me Me CONH Me Me − − NH Et Me Et Me NH Me Me Me Me Si(メチル)2 Me Me H H Si(フェニル)2 Me Me Me Me Si(Oメチル)2 Et Et H H Si(Oフェニル)2 Me Me Me Me −OSi(メチル)2 O− Me Me Me Me エチレン Me Me H H エチレン Me Me Me Me エチレン Et Et H H エチレン Me Me Et Et フェニレン Me Me Me Me フェニレン Et Et H H (CH3 2 C< Me Et Me Et (CH3 2 C< Me Me Me Me (CF3 2 C< Me Me Me Me 直接結合 Me Me H H 直接結合 Me Et Me Et 直接結合 Me Et Me H 直接結合 Et Et Et Et 直接結合 MeO MeO MeO MeO 直接結合 Ip Ip H H 直接結合 MeO− MeO− MeO− MeO− Me Me Me Me (表の脚注) 基A〜Dの略号の意味:Me:メチル基,Et:エチル
基,Ip:イソプロピル基,Bz:ベンジル基,Me
O:メトキシ基,MeO−Me:メトキシメチル基。
【0014】Xが誘導されるジアミンは公知であるか、
または公知方法により製造され得る。Si含有ジアミン
は米国特許第3435002号明細書および欧州特許第
A−0054426号に記載されている。次式:
【化31】 で表される基を有するジアミンはドイツ国特許出願公開
第2318170号明細書に記載のジイソシアネートか
ら製造され得る。アルキル基またはシクロアルキル基、
特にエチル基またはプロピル基により置換されたジアミ
ンは非置換または一部置換芳香族ジアミンのアルケンま
たはシクロアルケンでのアルキル化により得ることでき
る(米国特許第3275690号明細書参照)。多核、
特に2核芳香族ジアミンは相当するモノアミンとアルデ
ヒドまたはケトンとの縮合を介して得られる。
【0015】式IIで表される構造単位中のX’は炭素
原子数7ないし30の線状または分岐アルキレン基、5
ないし8の環炭素原子を有するシクロアルキレン基、炭
素原子数7ないし30のアルアルキレン基、炭素原子数
6ないし22のアリーレン基および/またはポリシロキ
サン基であってよい。
【0016】式I中の2価の脂肪族基X’は炭素原子を
好ましくは6ないし30個、特に6ないし20個含む。
好ましいサブグループにおいて、X’は酸素原子、N
H、NRa +N(Ra 2 - 、シクロヘキシレン、
ナフチレン、フェニレンまたはヒダントイン基により中
断されていてもよい線状または分岐アルキレン基であ
る。Ra は例えば炭素原子数1ないし12のアルキル
基、5または6個の環炭素原子を有するシクロアルキル
基、フェニル基またはベンジル基であってよい。G-
プロトン酸の陰イオン、例えばハライド、スルフェート
またはホスフェートである。好ましい実施態様におい
て、Rおよび/またはR’は炭素原子数6ないし30の
線状または分岐アルキレン基、−(CH2 m −R13
(CH2 n −(式中、R13はフェニレン基、ナフチレ
ン基、シクロペンチレン基またはシクロヘキシレン基を
表し、そしてmおよびnは互いに独立して1、2または
3の数字を表す)、−R14−(OR15p −O−R14
(式中、R14はエチレン基、1,2−プロピレン基、
1,3−プロピレン基または2−メチル−1,3−プロ
ピレン基を表し、R15はエチレン基、1,2−プロピレ
ン基、1,2−ブチレン基、1,3−プロピレン基また
は1,4−ブチレン基を表し、そしてpは1ないし10
0の数を表す)、または次式:
【化32】 で表される基である。脂肪族基の例は以下のとおりであ
る:メチレン基、エチレン基、1,2−もしくは1,3
−プロピレン基、2,2−ジメチル−1,3−プロピレ
ン基、1,2−、1,3−もしくは1,4−ブチレン
基、1,3−もしくは1,5−ペンチレン基、ヘキシレ
ン基、ヘプチレン基、オクチレン基、デシレン基、ドデ
シレン基、テトラデシレン基、ヘキサデシレン基、オク
タデシレン基およびエイコシレン基、2,4,4−トリ
メチルヘキシレン基、1,10−ジアルキルデシレン基
(このアルキル基は好ましくは炭素原子を1ないし6個
含有する)、置換1,11−ウンデシレン基、例えば欧
州特許第B−0011559号に記載のもの、ジェフア
ミンの基、例えば次式:
【化33】 (式中、pは1ないし100を表す)または次式: −(CH2 3 −(O(CH2 4 p −O−(CH2 3 − (式中、pは1ないし100を表す)で表される基、ジ
メチレンシクロヘキサン基、キシリレン基およびジエチ
レンベンゼン基。
【0017】複素環式基により中断された脂肪族基は、
例えばN,N’−アミノアルキル化ヒダントインまたは
ベンズイミダゾールから誘導されるものであってよい。
例えば、N,N’−(γ−アミノプロピル)−5,5−
ジメチル−ヒダントインまたは−ベンズイミダゾールお
よび次式:
【化34】 〔式中、Rb は炭素原子数1ないし12、好ましくは1
ないし4のアルキレン基を表すか、または次式:
【化35】 (式中、Rc は水素原子またはメチル基を表し、そして
aは1ないし20の整数を表す)で表される基を表す〕
で表されるものである。脂肪族基に対する適当な置換基
の例はヒドロキシ基、ハライド基例えばFもしくはCl
または炭素原子数1ないし6のアルコキシ基である。
【0018】式I中の2価環状脂肪族基X’は好ましく
は5ないし8個の環炭素原子を含み、そして特に5ない
し7個の環炭素原子を含み、そして非置換またはアルキ
ル基(好ましくは炭素原子を1ないし4個含む)により
置換された単核または2核のシクロアルキレン基であ
る。好ましい実施態様において、環状脂肪族基X’は次
式:
【化36】 (式中、qは0または1を表し、基R16は独立して水素
原子または炭素原子数1ないし6のアルキル基を表し、
そしてGは直接結合、O、S、SO2 、炭素原子数1な
いし3のアルキレン基または炭素原子数2ないし6のア
ルキリデン基を表す)で表される基を表す。R16は好ま
しくはエチル基またはメチル基であり、Gは好ましくは
メチレン基および炭素原子数2もしくは3のアルキリデ
ン基であり、そして例えばエチリデン基または1,1−
もしくは2,2−プロピリデン基である。シクロアルキ
レン基X’の例は以下のとおりである:1,2−もしく
は1,3−シクロペンチレン基、1,2−、1,3−も
しくは1,4−シクロヘキシレン基、シクロヘプチレン
基、メチルシクロペンチレン基、メチル−もしくはジメ
チル−シクロヘキシレン基、3−もしくは4−メチレン
シクロヘキシル−1基、5−メチル−3−メチレンシク
ロヘキシル−1基、3,3’−もしくは4,4’−ビス
−シクロヘキシレン基、3,3’−ジメチル−4,4’
−ビスシクロヘキシレン基および4,4’−ビス−シク
ロヘキシレンエーテル、−スルホン、−メタンもしくは
−2,2−プロパン基、およびビス−アミノメチルトリ
シクロデカン、ビス−アミノメチルノルボルナンおよび
メタンジアミンの基。環状脂肪族基X’は特に好ましく
は1,4−もしくは1,3−シクロヘキシレン基、2,
2,6−トリメチル−6−メチレンシクロヘキシル−4
基、メチレンビス(シクロヘキシル−4)基またはメチ
レンビス−(3−メチルシクロヘキシル−4)基であ
る。
【0019】芳香脂肪族基X’は好ましくは7ないし3
0個の炭素原子を含む。芳香族基は芳香族基X’と同様
に置換されていることが好ましい。好ましい置換基も同
様であるが、N原子に対してオルト位で少なくとも一置
換されていることが好ましい。芳香脂肪族基は特に8な
いし26個の炭素原子を含む。芳香脂肪族基中の芳香族
基は好ましくはフェニル基である。芳香脂肪族基X’は
特に、非置換またはアリール上でアルキル基により置換
されたアルアルキレン基であり、該アルアルキレン基は
線状または分岐したものである。好ましい実施態様にお
いて、芳香脂肪族基は次式:
【化37】 (式中、基R15は互いに独立して水素原子または特に炭
素原子数1ないし6のアルキル基を表し、そしてrは1
ないし20の整数を表す)で表される基に相当する。自
由結合は好ましくはCr 2r基に対してm位またはp位
にあり、そして基R15の一方または両方は好ましくは自
由結合に対してo位に結合されている。芳香脂肪族基
X’の例は以下のとおりである:m−またはp−ベンジ
レン、3−メチル−p−ベンジレン、3−エチル−p−
ベンジレン、3,5−ジメチル−p−ベンジレン、3,
5−ジエチル−p−ベンジレン、3−メチル−5−エチ
ル−p−ベンジレン、p−フェニレンプロピレン、3−
メチル−p−フェニレンプロピレン、p−フェニレンブ
チレン、3−エチル−p−フェニレンペンチレンの基、
そして特に例えば欧州特許第A−0069062号に記
載されている長鎖フェニレンアルキレン基:6−(p−
フェニレン)−6−メチルヘプチル−2基、6−(3’
−メチル−p−フェニレン)−6−メチルヘプチル−2
基、6−(3’−エチル−p−フェニレン)−6−メチ
ルヘプチル−2基、6−(3’,5’−ジメチル−p−
フェニレン)−6−メチルヘプチル−2基、11−(p
−フェニレン)−2,11−ジメチルドデシル−1基お
よび13−(p−フェニレン)−2,12−ジメチルテ
トラデシル−3基。
【0020】アリーレン基X’は好ましくは炭素原子を
6ないし22個含有する。アリーレン基は特に単核また
は2核フェニレン基である。アリーレン基は例えば炭素
原子数1ないし6のアルキル基もしくはアルコキシ基、
炭素原子数2ないし6のアルコキシメチル基および/ま
たはハロゲン原子例えばFもしくはClにより置換され
ていてもよい。置換芳香族基は、コポリイミドが一般に
より可溶性であるので好ましい。自由結合に対して1つ
のオルト位で炭素原子数1ないし4のアルキル基、特に
メチル基により置換された1,3−フェニレン基がさら
に好ましい。
【0021】一実施態様において、X’は次式IV:
【化38】 (式中、mは0または1を表し、自由結合はR12基に対
してメタ位または好ましくはオルト位にあり、R11は式
IIIaにおいて定義したものと同じ意味を表し、そし
てR12はR5 と同じ意味を表す)で表される基である。
好ましいサブグループは次式IVa、IVbもしくはI
Vc:
【化39】 (式中、R11は直接結合、−O−、CO−または−CH
2 −を表し、そしてR12はメチル基、エチル基、イソプ
ロピル基、メトキシ基、エトキシ基または水素原子を表
す)で表されるアリレーン基である。
【0022】芳香族基を有するジアミンH2 N−X’−
NH2 の例は以下のとおりである:4,4’−メチレン
ビス(o−クロロアニリン)、3,3’−ジクロロベン
ジジン、3,3’−スルホニルジアニリン、4,4’−
ジアミノベンゾフェノン、1,5−ジアミノナフタレ
ン、ビス(4−アミノフェニル)ジメチルシラン、ビス
(4−アミノフェニル)ジエチルシラン、ビス(4−ア
ミノフェニル)ジフェニルシラン、ビス(4−アミノフ
ェニルオキシ)ジメチルシラン、ビス(4−アミノフェ
ニル)エチルホスフィンオキシド、N−〔ビス(4−ア
ミノフェニル)〕−N−メチルアミン、N−〔ビス(4
−アミノフェニル)〕−N−フェニルアミン、4,4’
−メチレンビス(3−メチルアニリン)、4,4’−メ
チレンビス(2−エチルアニリン)、4,4’−メチレ
ンビス(2−メトキシアニリン)、5,5−メチレンビ
ス(2−アミノフェノール)、4,4’−メチレンビス
(2−メチルアニリン)、4,4’−オキシビス(2−
メトキシアニリン)、4,4’−オキシビス(2−クロ
ロアニリン)、5,5’−オキシビス(2−アミノフェ
ノール)、4,4’−チオビス(2−メチルアニリ
ン)、4,4’−チオビス(2−メトキシアニリン)、
4,4’−チオビス(2−クロロアニリン)、4,4’
−スルホニルビス(2−メチルアニリン)、4,4’−
スルホニルビス(2−エトキシアニリン)、4,4’−
スルホニルビス(2−クロロアニリン)、5,5’−ス
ルホニルビス(2−アミノフェノール)、3,3’−ジ
メチル−4,4’−ジアミノベンゾフェノン、3,3’
−ジメトキシ−4,4’−ジアミノベンゾフェノン、
3,3’−ジクロロ−4,4’−ジアミノベンゾフェノ
ン、4,4’−ジアミノビフェニル、m−フェニレンジ
アミン、p−フェニレンジアミン、4,4’−メチレン
ジアニリン、4,4’−オキシジアニリン、4,4’−
チオジアニリン、4,4’−スルホニルジアニリン、
4,4’−イソプロピリデンジアニリン、3,3’−ジ
メチルベンジジン、3,3’−ジメトキシベンジジン、
3,3’−ジカルボキシベンジジン、ジアミノトルエ
ン、4,4’−メチレンビス(3−カルボキシアニリ
ン)およびそれらのエステル、および5−アミノ−1−
(4−アミノフェニル)−1,3,3−トリメチルイン
ダン。
【0023】X’はまたシロキサン基を含む2価の基で
あってもよい。これは次式:
【化40】 (式中、Xは少なくとも1の有理数を表し、R3 および
4 は上で定義されたものと同じ意味を表し、そしてR
16は2価の炭化水素基、例えば炭素原子数1ないし1
2、好ましくは1ないし6のアルキレン基、好ましくは
5もしくは6個の環炭素原子を有するシクロアルキレン
基またはフェニレン基を表す)で表される基であってよ
い。R3 およびR4 は好ましくはメチル基またはフェニ
ル基であり、そしてXは好ましくは1ないし1000、
特に1ないし100、とりわけ1ないし10の数であ
る。アルキレン基の例はエチレン基、1,3−もしくは
1,2−プロピレン基および1,3−もしくは1,4−
ブチレン基である。上記基X’を含むジアミンは米国特
許第4030948号に記載されている。シロキサン基
を含む基X’を有するその他の適当なジアミンは米国特
許第3435002号および欧州特許第A−00544
26号に記載されている。
【0024】いくつかの脂肪族および芳香族ジアミン、
例えばフェニレンジアミンまたはジ(アミノフェニル)
メタンがポリイミドの不溶性に有利に作用し得ることが
知られている。そのようなジアミンはそれ故に比較的少
量で使用されるのが好ましい。この場合、特にポリイミ
ドは式Iで表される構造単位を少なくとも50モル%、
特に80モル%、そしてとりわけ90モル%含有する。
【0025】2価の芳香族基ZまたはZ’は好ましくは
炭素原子を6ないし30個、特に6ないし20個含有す
る。好ましいサブグループにおいてZおよびZ’は次
式:
【化41】 〔式中、R1 は直接結合または次式:
【化42】 (式中、R2 、R3 およびR4 は炭素原子数1ないし6
のアルキル基、フェニル基またはベンジル基を表し、そ
してR3 およびR4 は炭素原子数1ないし6のアルコキ
シ基、フェノキシ基またはベンジルオキシ基を表す)で
表される橋基を表す〕で表される基を表す。上記式中、
各々の場合において、2つの自由結合は常にペリ位およ
び/またはオルト位にある。ZおよびZ’に対する好ま
しいサブグループは次式:
【化43】 (式中、R1 は直接結合、−O−、−SO2 −、−CH
2 −または特に−CO−を表す)で表される基である。
次式:
【化44】 で表される基またはその混合物、例えば4価のベンゾフ
ェノン基を少なくとも5モル%有するものが極めて好ま
しい。ベンゾフェノン基中の自由結合はオルト位にあ
る。
【0026】ZおよびZ’で表される基を有するテトラ
カルボン酸無水物の例は以下のとおりである:2,3,
9,10−ペリレンテトラカルボン酸二無水物、1,
4,5,8−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、
2,6−ジクロロナフタレン−1,4,5,8−テトラ
カルボン酸二無水物、2,7−ジクロロナフタレン−
1,4,5,8−テトラカルボン酸二無水物、2,3,
6,7−テトラクロロナフタレン−1,4,5,8−テ
トラカルボン酸二無水物、フェナントレン−1,8,
9,10−テトラカルボン酸二無水物、ピロメリット酸
二無水物、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカル
ボン酸二無水物、2,2’,3,3’−ビフェニルテト
ラカルボン酸二無水物、4,4’−イソプロピリデンジ
フタル酸無水物、3,3’−イソプロピリデンジフタル
酸無水物、4,4’−オキシジフタル酸無水物、4,
4’−スルホニルジフタル酸無水物、3,3’−オキシ
ジフタル酸無水物、4,4’−メチレンフタル酸無水
物、4,4’−チオジフタル酸無水物、、4,4’−エ
チリデンジフタル酸無水物、2,3,6,7−ナフタレ
ンテトラカルボン酸二無水物、1,2,4,5−ナフタ
レンテトラカルボン酸二無水物、1,2,5,6−ナフ
タレンテトラカルボン酸二無水物、ベンゼン−1,2,
3,4−テトラカルボン酸二無水物、チオフェン2,
3,4,5−テトラカルボン酸二無水物、1−(3’,
4’−ジカルボキシフェニル)−1,3,3−トリメチ
ルインダン−5,6−ジカルボン酸二無水物、1−
(3’,4’−ジカルボキシフェニル)−1,3,3−
トリメチルインダン−6,7−ジカルボン酸二無水物、
1−(3’,4’−ジカルボキシフェニル)−3−メチ
ルインダン−5,6−ジカルボン酸二無水物、1−
(3’,4’−ジカルボキシフェニル)−3−メチルイ
ンダン−6,7−ジカルボン酸二無水物、3,3’,
4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸無水物およ
び4,5,3’,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン
酸無水物。
【0027】本発明に係る無水マレイン酸を末端基とす
るポリイミドは少なくとも10000、好ましくは少な
くとも15000の平均分子量(重量平均Mw)を有す
る。上限は実質的に加工性を決定する特性、例えば無水
マレイン酸を末端基とするポリイミドの可溶性に依存す
る。それは50000まで、好ましくは75000ま
で、特に100000までであってよい。ポリマーはさ
らにランダムポリイミドまたはブロックポリイミドであ
ってよい。それらはこの目的のために意図された装置に
より慣用の方法で製造される。
【0028】本発明に係る式Iおよび/またはIIで表
される構造単位を有する無水マレイン酸を末端基とする
ホモポリイミドまたはコポリイミドは無水マレイン酸と
次式V:
【化45】 で表されるテトラカルボン酸少なくとも1種とを、それ
だけで、または次式Va:
【化46】 で表されるテトラカルボン酸もしくはそれらのポリイミ
ド形成性誘導体少なくとも1種と一緒に、次式VI: H2 N−X−NH2 (VI) で表されるジアミン少なくとも1種を単独で、またはこ
れをジアミンをベースとして少なくとも5モル%と次式
VIa: H2 N−X’−NH2 (VIa) で表されるジアミン少なくとも1種をジアミンをベース
として最大95モル%と共に重縮合反応させ、次いでそ
れ自体公知である方法で生成物を環化することにより製
造される。テトラカルボン酸の代わりに、それらのポリ
イミド形成性誘導体、例えばそれらのエステル、アミ
ド、ハロゲン化物、特に塩化物、および無水物を使用す
ることも可能である。出発化合物は公知であり、そして
市販されているか、または公知方法により製造され得
る。反応は溶液(適当な不活性溶媒は下に記載する)中
で有利に行われる。反応温度は−20ないし300℃で
あってよい。特に、操作は、無水マレイン酸、テトラカ
ルボン酸二無水物およびジアミンを最初に反応させて無
水マレイン酸を末端基とするポリアミド酸中間体を形成
し、そして該ポリアミド酸を次に環化させ、水を除去す
ることにより行われるのが有利である。この環化は熱の
影響下で起こり得る。環化は脱水剤、例えばカルボン酸
無水物(例:無水酢酸)の作用の下で行われるのが有利
である。無水マレイン酸を末端基とするポリイミドは次
に慣用の方法により、例えば溶媒の除去または非溶剤の
添加による沈殿により単離され得る。
【0029】本発明に係る無水マレイン酸を末端基とす
るポリイミドは、必要であるならば加熱することによ
り、種々の溶媒に可溶性であり、そしてそれらは非変性
ポリイミドに比べ改良された機械的特性、例えば破断点
伸び、膨潤性、ヤング率および引張強さにおける改良を
示す。それらはフィルムおよび保護コーティングの製造
に極めて適しており、その場合溶剤中のポリイミド溶液
のコーティング剤が使用され得る。本発明はさらに、そ
のようなコーティング剤、そして保護コーティングおよ
びフィルムを製造するための本発明に係る無水マレイン
酸を末端基とするポリイミドの使用方法に関する。本発
明に係る被覆材料を製造するために、ポリマーまたはそ
れらの混合物は適当な有機溶媒に、必要ならば加熱して
溶解されるのが有利である。適当な溶媒の例は単独でま
たは少なくとも2種の溶媒の混合物で使用され得る極性
の非プロトン性溶媒である。例は以下のとおりである:
エーテル、例えばジブチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、メチレングリコール、ジメチレングリ
コール、ジメチルジエチレングリコール、ジエチルジエ
チレングリコール、ジメチルジエチレングリコール、ジ
メチルトリエチレングリコール,ハロゲン化炭化水素例
えば塩化メチレン、クロロホルム、1,2−ジクロロエ
タン、1,1,1−トリクロロエタンおよび1,1,
2,2−テトラクロロエタン、カルボン酸エステルおよ
びラクトン、例えば酢酸エチル、プロピオン酸メチル、
安息香酸エチル、2−メトキシエチルアセテート、γ−
ブチロラクトン、o−バレロラクトンおよびピバロラク
トン、カルボン酸アミドおよびラクタム、例えばホルム
アミド、アセトアミド、N−メチルホルムアミド、N,
N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムア
ミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジエチ
ルアセトアミド、γ−ブチロラクタム、ε−カプロラク
タム、N−メチルピロリドン、N−アセチルピロリド
ン、N−メチルカプロラクタム、テトラメチル尿素およ
びヘキサメチルリン酸アミド、スルホキシド、例えばジ
メチルスルホキシド、スルホン、例えばジメチルスルホ
ン、ジエチルスルホン、トリメチレンスルホンおよびテ
トラメチレンスルホン、トリメチルアミン、トリエチル
アミン、N−メチルピロリドン、N−メチルピペリジ
ン、N−メチルモルホリンおよび置換ベンゼン、例えば
クロロベンゼン、ニトロベンゼン、フェノールまたはク
レゾール。
【0030】未溶解成分は濾過、好ましくは圧力濾過に
より除去され得る。このようにして得られたコーティン
グ剤中のポリマーの濃度は溶液をベースとして好ましく
は50重量%以下、特に30重量%そしてとりわけ20
重量%以下である。
【0031】感光性に悪影響を与えないその他の慣用の
添加剤を溶液の調製中に混合することもできる。これら
の添加剤の例は艶消し剤、流れ調整剤、微粒化充填剤、
難燃剤、蛍光増白剤、酸化防止剤、光安定剤、安定剤、
染料、顔料、接着促進剤およびアンチハロ染料、例えば
米国特許第4349619号に記載のものである。
【0032】コーティング剤は慣用の方法、例えば浸
漬、ハケ塗りおよび噴霧法または回転コーティング、カ
スケードコーティングおよびカーテンコーティングによ
り適当な基材または担体材料に塗布され得る。適当な基
材の例はプラスチック、金属および金属合金、半金属、
半導体、ガラス、セラミックおよびその他の無機材料、
例えばSiO2 およびSi3 4 である。次に、溶媒
は、必要であるならば加熱することにより、そして必要
であるならば真空中で除去される。非粘着性の乾燥した
均一なフィルムが得られる。適用されたフィルムは約5
00μmまたはそれ以上、好ましくは0.5ないし50
0μm、そして特に1ないし50μmのコーティング厚
を有し得る。
【0033】本発明に係る無水マレイン酸を末端基とす
るポリイミドが自己光架橋性であり、そして式Iにおい
てZがベンゾフェノンテトラカルボン酸の基を表す構造
単位を少なくとも5モル%含む場合に輻射の作用下で架
橋され得ることが見出された。感光性はそのような構造
単位の含量が増加するにつれて高まるので、少なくとも
50モル%、好ましくは少なくとも80モル%、そして
特に少なくとも90モル%の含量が有利である。
【0034】上記の無水マレイン酸を末端基とするポリ
イミドの保護フィルムは、例えば高められた熱安定性が
得られる手段である輻射の作用によりさらに変性され得
る。このような無水マレイン酸を末端基とするポリイミ
ドはレリーフ画像のための写真記録材料としての用途が
ある。輻射の作用下での直接架橋の結果として、添加剤
例えば増感剤を使用せずにすみ、そして保護コーティン
グおよび画像は優れた電気的特性を有する。保護コーテ
ィングおよび画像は高い熱安定性および熱処理の間の収
縮がないか、極くわずかであることによりさらに区別さ
れる。画像化構造体のひずみが実質的に観察されないの
で、これらの特性は使用に際し、かなり有利である。
【0035】本発明はさらに、無水マレイン酸を末端基
とする輻射感受性ポリイミドを溶液中に含有するコーテ
ィング剤、そのようなポリイミドで被覆された担体材料
および保護コーティングおよび写真レリーフ画像の製造
のための上記材料の使用方法に関する。この使用のため
のコーティング厚は好ましくは0.5ないし100μ
m、特に1ないし50μm、とりわけ1ないし10μm
である。
【0036】光構築または光架橋は高エネルギー輻射、
例えば光、特にUV範囲の光、X線、レーザー光、電子
線等により起こり得る。本発明に係る材料は保護フィル
ムおよび不動態化ラッカーの製造に、および熱安定性レ
リーフ画像用写真記録材料として非常に適している。
【0037】使用分野の例は電気産業および電子工学に
おける保護的、絶縁化および不動態化ラッカー、電子工
学用フォトマスク、織物印刷およびグラフィック産業、
印刷回路や印刷プレートおよび積層回路製造用エッチレ
ジスト、X線マスク製造用リレー、ハンダ止めラッカ
ー、多層回路用誘電体および液晶表示用構造要素であ
る。
【0038】保護フィルムはコーティング厚および感光
性に実質的に応じた露光時間、直接露光することにより
製造される。
【0039】レリーフ構造体はフォトマスクを通して画
像様に露光し、次に溶媒または溶媒混合物での現像(非
露光部分が除去される)、その後、適当であるならば製
造された画像を熱での後処理により安定化することによ
り写真的に製造される。本発明はさらに、レリーフ構造
体の適用のための上記タイプの方法に関する。適当な現
像液の例は上記の溶媒である。
【0040】本発明に係る材料上のポリマーコーティン
グは多くの意図される用途に十分で、そしていくつかの
場合に高い感光性を有し、そしてそれは直接光架橋され
得る。保護フィルムおよびレリーフ画像は良好な接着性
および高い安定性、機械的強さおよび化学物質に対する
安定性により区別される。ほんのわずかなひずみが熱で
の後処理の間に観察されるだけである。さらに、感光性
を得るか、または高める添加剤を使用せずにすむ。材料
は貯蔵時安定であるが、光の影響から保護されているこ
とが有利である。
【0041】
【実施例】以下の実施例により本発明をさらに詳しく説
明する。 実施例1 本実施例は本発明に係る無水マレイン酸を末端基とする
典型的なポリイミドの製造について説明する。ズレンジ
アミン6.3232g(0.0385モル)およびエチ
ルメチルジアミノジフェニルメタン8.8965g
(0.0315モル)を500mlの丸底フラスコ中の
N−メチルピロリジノン220mlに窒素雰囲気下で溶
解させる。ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物2
2.4423g(0.700モル)および無水マレイン
酸0.0694g(7.08×10-4モル)をフラスコ
に5℃で攪拌しながら窒素雰囲気下添加する。反応混合
物は暗赤色になり、そして窒素雰囲気下で一晩攪拌す
る。トリエチルアミン21.4mlを添加し、約3時間
後均一にする。無水酢酸59.4mlを次に添加する
と、反応混合物はわずかに暗い赤色ないし深赤色にな
る。反応混合物を次いで24時間攪拌する。反応混合物
を次に水中に沈殿させ、約16リットルの水で洗浄し、
そして真空下140℃で一晩放置する。無水マレイン酸
を末端基とするポリイミドの機械的特性はインストロン
・アナライザーを用いて試験される。ジョー間の間隙
6.35cm、全撓み荷重0.9kgおよび試料固定ア
ルミニウム上のクロスヘッド速度5.08cm/分が使
用される。インストロン試験用のフィルム試料は以下の
ようにして製造される:適当な溶媒(γ−ブチロラクト
ン、N−メチルピロリジノン、N,N’−ジメチルアセ
トアミド)100ml中のポリイミド14gの溶液を
0.8μmフィルターを通して濾過し、そしてシリンジ
から3−4mlをシリコンウエハー上に適用する。該ウ
エハーを2000rpmで回転させ、そして生成したフ
ィルムをホットプレート上110℃で3分間おだやかな
焼付を行い、次に循環オーブン中で110℃で30分間
焼付を行う。最終的な焼付は350℃で0.5時間か、
400℃で6時間行われる。試料フィルムを3.2mm
幅のさいの目状のストリップに切断し、そして緩衝化フ
ッ化水素酸浴に浮かべることによりシリコンウエハーを
引き上げて取り除く。ポリマーストリップを水洗し、風
乾し、そしてアルミニウムホルダーに取りつけるために
7.6cmの長さのストリップに切断する。クリップ中
に試料を取りつけた後すぐに、アルミニウムホイルを切
断する。各試料は、破断点でエポキシ破壊の測定されな
い領域が検査される。無水マレイン酸を末端基とするポ
リイミドおよび非変性対照〔登録商標プロビマイド(PRO
BIMIDE) 400,チバ−ガイギー社〕に対する測定結果
が表1ないし6に示されている。
【表1】 試料1:無水マレイン酸を末端基とするポリイミド(350℃で0.5時間) ウエハー 弾性率(Y,GPa) 降伏伸び(%) 破断点伸び(%) 1 2.89 7.50 − 2 2.76 8.38 − 3 2.94 8.25 87.4 4 2.77 9.00 90.4 5 2.68 9.50 − 6 2.87 9.13 77.9 7 2.90 8.50 81.8 8 2.78 8.88 98.9 9 2.85 − − 10 2.51 9.50 96.0 11 2.65 9.00 69.5 12 2.75 8.75 60.0 13 3.06 8.88 −
【表2】 試料2:無水マレイン酸を末端基とするポリイミド(350℃で0.5時間) ウエハー 弾性率(Y,GPa) 降伏伸び(%) 破断点伸び(%) 1 3.16 6.50 88.8 2 3.04 8.38 81.1 3 2.93 8.25 − 4 3.66 8.75 93.8 5 3.22 9.25 84.4 6 2.59 9.50 − 7 2.51 9.25 60.5 8 2.54 9.63 − 9 2.82 9.50 57.9 10 2.58 9.38 − 11 2.53 9.13 85.9 12 2.66 9.75 107 13 2.88 8.50 98.9 14 2.64 9.30 62.1
【表3】 対照1:プロビマイド400(350℃で0.5時間) ウエハー 弾性率(Y,GPa) 降伏伸び(%) 破断点伸び(%) 1 2.65 8.50 100.0 2 2.53 8.95 70.3 3 2.96 8.13 75.3 4 2.68 7.88 109.8 5 2.29 9.50 79.7 6 2.60 8.63 98.5 7 2.54 9.13 90.0 8 2.66 8.63 85.3 9 2.76 9.00 63.6 10 2.56 8.40 94.7 11 2.54 8.63 91.8 12 2.51 9.13 106.4
【表4】 対照2:プロビマイド400(350℃で0.5時間) ウエハー 弾性率(Y,GPa) 降伏伸び(%) 破断点伸び(%) 1 2.70 8.00 80.8 2 2.98 7.25 90.0 3 2.79 8.70 98.8 4 2.71 8.25 79.3 5 3.03 8.44 100.9 6 2.92 7.81 82.8 7 2.82 8.44 73.4 8 2.83 7.81 77.0 9 2.90 8.00 80.5 10 2.83 8.00 90.5 11 2.70 7.75 82.0 12 3.16 8.38 128.9
【表5】 試料3:無水マレイン酸を末端基とするポリイミド(400℃で6時間後焼付) ウエハー 弾性率(Y,GPa) 降伏伸び(%) 破断点伸び(%) 1 3.27 7.25 79.1 2 3.61 7.30 68.0 3 − 8.75 79.1 4 2.87 8.38 80.6 5 3.84 − 90.3 6 3.13 7.25 85.1 7 − − 80.7 8 3.30 8.30 93.3 9 3.12 7.13 81.1 10 − 8.00 82.0 11 3.07 7.63 − 12 3.19 7.25 86.0 13 3.51 7.13 78.0 14 − 7.00 86.5 15 − 6.93 97.9
【表6】 対照3:プロビマイド400(400℃で6時間後焼付) ウエハー 弾性率(Y,GPa) 降伏伸び(%) 破断点伸び(%) 1 3.26 6.00 69.9 2 3.68 6.38 69.6 3 − 6.50 69.5 4 3.34 6.88 97.3 5 − 5.88 62.1 6 3.65 6.88 79.8 7 3.98 6.88 92.4 8 3.52 7.25 70.0 9 − − − 10 3.17 6.80 83.6 11 3.53 6.38 91.1 12 3.70 6.13 87.9 13 − − − 14 3.29 7.00 90.1 15 3.42 5.70 77.6

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1種の芳香族テトラカルボン
    酸と少なくとも1種の芳香族ジアミンとの無水マレイン
    酸を末端基とするホモポリイミドまたはコポリイミドで
    あって、少なくとも1種の次式I: 【化1】 で表される構造単位5ないし99.999モル%、およ
    び少なくとも1種の次式II: 【化2】 (式中、 Zは各々の場合に2個のカルボニル基がオルト位または
    ペリ位に結合されている非置換の4価の芳香族基を表
    し、 Xは芳香族ジアミンの2価の基を表し、 Z’はZと同じ意味を表すか、またはZとは異なる4価
    の有機基を表し、そしてX’はXと異なる有機ジアミン
    の2価の基を表し、 Xの芳香族基は少なくとも1個のN原子に対する2つの
    オルト位でアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ
    基、アルコキシアルキル基またはアルアルキル基により
    置換されているか、または該芳香族基の2つの隣接する
    C原子はアルキレン基により置換されている)で表され
    る構造単位95ないし0モル%から実質的になり、そし
    て前記ホモポリイミドまたはコポリイミドは無水マレイ
    ン酸基を約0.0001ないし約25モル%含有し、そ
    して少なくとも10000の分子量を有する、前記無水
    マレイン酸を末端基とするホモポリイミドまたはコポリ
    イミド。
  2. 【請求項2】 無水マレイン酸基を約0.0001ない
    し約0.100モル%、好ましくは約0.0001ない
    し約0.0005モル%含有する請求項1記載の無水マ
    レイン酸を末端基とするホモポリイミドまたはコポリイ
    ミド。
  3. 【請求項3】 芳香族基Xが2価の単核または2核フェ
    ニレン基を表す請求項1記載の無水マレイン酸を末端基
    とするホモポリイミドまたはコポリイミド。
  4. 【請求項4】 Xのアルキルまたはアルコキシ置換基が
    1ないし20個の炭素原子を含み、Xのアルコキシアル
    キル置換基が2ないし12個の炭素原子を含み、Xのシ
    クロアルキル置換基が5または6個の環炭素原子を含
    み、Xのアルキレン置換基が3または4個の炭素原子を
    含み、そしてXのアルアルキル置換基がベンジル基であ
    る請求項1記載の無水マレイン酸を末端基とするホモポ
    リイミドまたはコポリイミド。
  5. 【請求項5】 置換基が炭素原子数1ないし4のアルキ
    ル基、好ましくはメチル基、エチル基またはイソプロピ
    ル基である請求項4記載の無水マレイン酸を末端基とす
    るホモポリイミドまたはコポリイミド。
  6. 【請求項6】 ZおよびZ’が次式: 【化3】 〔式中、R1 は直接結合または次式: 【化4】 (式中、R2 、R3 およびR4 は炭素原子数1ないし6
    のアルキル基、フェニル基またはベンジル基を表し、そ
    してR3 およびR4 は炭素原子数1ないし6のアルコキ
    シ基、フェノキシ基またはベンジルオキシ基を表す)で
    表される橋基を表す〕で表される基を表す請求項1記載
    の無水マレイン酸を末端基とするホモポリイミドまたは
    コポリイミド。
  7. 【請求項7】 ZおよびZ’が次式: 【化5】 (式中、R1 は直接結合、−O−、−SO2 −、−CH
    2 −または−CO−を表す)で表される基またはそれら
    の混合物である請求項6記載の無水マレイン酸を末端基
    とするホモポリイミドまたはコポリイミド。
  8. 【請求項8】 ZおよびZ’が次式: 【化6】 で表される基またはそれらの混合物である請求項7記載
    の無水マレイン酸を末端基とするホモポリイミドまたは
    コポリイミド。
  9. 【請求項9】 芳香族基Xが次式III、IIIaもし
    くはIIIb: 【化7】 〔式III中、自由結合は互いにメタ位またはパラ位に
    あり、式IIIa中、自由結合は好ましくはR11基に対
    してメタ位またはパラ位にあり、そしてR5 およびR6
    は自由結合の2つのオルト位に結合されており、そして
    式IIIb中、自由結合は2位、3位、6位または7位
    にあり、そしてR5 およびR6 は自由結合の2つのオル
    ト位にあり、R11は直接結合、−O−、−S−、−SS
    −、−SO−、−SO2 −、−CO−、−COO−、−
    NH−、>N−(炭素原子数1ないし6のアルキル)、
    >N−フェニル、>N−ベンジル、−CONH−、−C
    ON−(炭素原子数1ないし6のアルキル)−、−CO
    N−フェニル−、−CON−ベンジル−、 【化8】 {式中、Yは次式: 【化9】 (式中、R17は水素原子、炭素原子数1ないし6のアル
    キル基またはフェニル基を表す)で表される基を表す}
    で表される基、炭素原子数1ないし3の線状または分岐
    アルキレン基、炭素原子を2ないし12個有し、そして
    非置換またはClもしくはFにより置換されたアルキリ
    デン基、5または6個の環炭素原子を有するシクロアル
    キリデン基、フェニレン基、フェニレンジオキシ基また
    は次式:R3 SiR4 、 【化10】 (式中、R3 およびR4 は炭素原子数1ないし6のアル
    キル基もしくはアルコキシ基、フェニル基、ベンジル
    基、フェノキシ基またはベンジルオキシ基を表し、rは
    1ないし20の数を表し、tは0または1を表し、sは
    0または1を表し、Rは−O−または−S−を表し、Q
    は炭素原子数1ないし6のアルキレン基を表し、そして
    qは1ないし100の数を表す)で表される基を表し、
    5 およびR6 は炭素原子数1ないし12のアルキル基
    もしくはアルコキシ基、炭素原子数2ないし12のアル
    コキシアルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル
    基またはベンジル基を表すか、または式IIIもしくは
    IIIaにおいてR5 およびR 7 は隣接した位置に結合
    され、そして一緒になってトリメチレン基またはテトラ
    メチレン基を表し、その場合R6 は水素原子をも表し
    得、またはR7 およびR8は水素原子または独立してR
    5 およびR6 の意味を表し、そしてR9 およびR10は水
    素原子または独立してR5 およびR6 の意味を表すか、
    またはR7 およびR9 は式IIIaにおいて一緒になっ
    てトリメチレン基またはテトラメチレン基を表す〕で表
    される基またはそれらの混合物である請求項1記載の無
    水マレイン酸を末端基とするホモポリイミドまたはコポ
    リイミド。
  10. 【請求項10】 R5 およびR6 が炭素原子数1ないし
    6のアルキル基、好ましくはメチル基、エチル基、n−
    プロピル基またはイソプロピル基を表す請求項9記載の
    無水マレイン酸を末端基とするホモポリイミドまたはコ
    ポリイミド。
  11. 【請求項11】 式IIIa中の自由結合がR11基に対
    してパラ位にある請求項9記載の無水マレイン酸を末端
    基とするホモポリイミドまたはコポリイミド。
  12. 【請求項12】 R11が−CH2 −、−O−、−CO−
    または直接結合を表す請求項9記載の無水マレイン酸を
    末端基とするホモポリイミドまたはコポリイミド。
  13. 【請求項13】 式IおよびIIで表される2ないし4
    種の異なる構造単位を含む請求項1記載の無水マレイン
    酸を末端基とするホモポリイミドまたはコポリイミド。
  14. 【請求項14】 式Iで表される構造単位が基Xで異な
    っている請求項13記載の無水マレイン酸を末端基とす
    るホモポリイミドまたはコポリイミド。
  15. 【請求項15】 式I中のXが次式: 【化11】 (式中、自由結合は互いにメタ位またはパラ位にある)
    で表される基、または次式: 【化12】 (式中、R5 およびR6 は互いに独立してメチル基、エ
    チル基、n−プロピル基またはイソプロピル基を表し、
    7 およびR8 は水素原子またはR5 の意味を表すか、
    またはR5 およびR7 は一緒になってトリメチレン基ま
    たはテトラメチレン基を表し、そしてR6 およびR8
    水素原子を表し、そしてR11は直接結合、CH2 、2,
    2−プロピリデン基またはCOを表す)で表される基を
    表す請求項9記載の無水マレイン酸を末端基とするホモ
    ポリイミドまたはコポリイミド。
  16. 【請求項16】 次式: 【化13】 (式中、自由結合は互いにメタ位またはパラ位にある)
    で表される基、または次式: 【化14】 (式中、R5 およびR6 は互いに独立してメチル基、エ
    チル基、n−プロピル基またはイソプロピル基を表し、
    7 およびR8 は水素原子またはR5 の意味を表すか、
    またはR5 およびR7 は一緒になってトリメチレン基ま
    たはテトラメチレン基を表し、そしてR6 およびR8
    水素原子を表し、そしてR11は直接結合、CH2 、2,
    2−プロピリデン基またはCOを表す)で表される基を
    2種またはそれ以上有するコポリイミドである請求項1
    5記載の無水マレイン酸を末端基とするホモポリイミド
    またはコポリイミド。
  17. 【請求項17】 式II中のX’が炭素原子数2ないし
    30のアルキレン基、5ないし8個の環炭素原子を有す
    るシクロアリーレン基、炭素原子数7ないし30のアル
    アルキレン基、炭素原子数6ないし22のアリーレン基
    またはポリシロキサン基を表す請求項1記載の無水マレ
    イン酸を末端基とするホモポリイミドまたはコポリイミ
    ド。
  18. 【請求項18】 アリーレン基X’が次式IV: 【化15】 〔式中、mは0または1を表し、自由結合はR12基に対
    してメタ位またはオルト位にあり、R11は直接結合、−
    O−、−S−、−SS−、−SO−、−SO2 −、−C
    O−、−COO−、−NH−、>N−(炭素原子数1な
    いし6のアルキル)、>N−フェニル、>N−ベンジ
    ル、−CONH−、−CON−(炭素原子数1ないし6
    のアルキル)−、−CON−フェニル−、−CON−ベ
    ンジル−、 【化16】 (式中、Yは次式: 【化17】 で表される基を表す)で表される基を表し、そしてR12
    は炭素原子数1ないし12のアルキル基もしくはアルコ
    キシ基、炭素原子数2ないし12のアルコキシアルキル
    基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基またはベンジ
    ル基を表す〕で表される基を表す請求項17記載の無水
    マレイン酸を末端基とするホモポリイミドまたはコポリ
    イミド。
  19. 【請求項19】 X’が次式IVa、IVbもしくはI
    Vc: 【化18】 (式中、R11は直接結合、−O−、CO−または−CH
    2 −を表し、そしてR12はメチル基、エチル基、イソプ
    ロピル基、メトキシ基、エトキシ基または水素原子を表
    す)で表される基またはそれらの混合物である請求項1
    8記載の無水マレイン酸を末端基とするホモポリイミド
    またはコポリイミド。
  20. 【請求項20】 式Iで表される構造単位を20ないし
    100モル%および式IIで表される構造単位を80な
    いし0モル%含む請求項1記載の無水マレイン酸を末端
    基とするホモポリイミドまたはコポリイミド。
  21. 【請求項21】 次式: 【化19】 で表される反復構造単位または該構造単位の混合物から
    なる請求項1記載の無水マレイン酸を末端基とするホモ
    ポリイミドまたはコポリイミド。
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