JPH0532456U - 建設機械のシヨツク低減回路 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 油圧ショベル等の油圧機械において、オペレ
−タに与えるショックを解消又は低減させる回路を提供
することを目的とする。 【構成】 油圧ショベル等の建設機械において、可変容
量ポンプ１のネガティブコントロ−ル回路において、ネ
ガコン信号ライン５に逆止弁7aの付いた固定絞り弁7bよ
りなるスロ−リタ−ンバルブ７を設けることにより、急
操作時のネガコン圧力の急変を抑えるようにした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は建設機械のショック低減回路に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

油圧ショベル等の建設機械は可変容量ポンプを使い、ネガティブコントロ−ル （以下ネガコンという）により省エネルギ−を図る場合が多い。ところがこのネ ガコンの為に急操作時に、ポンプ吐出量が少流量から大流量に急変し、アクチュ エ−タへの供給圧力が急激に上昇し（サ−ジ圧力）、これがオペレ−タにショッ クを与えるという問題がある。

【０００３】 図３で可変容量ポンプ１をネガコンとする場合、アクチュエ−タの動きを制御 する方向切換弁２には、中立時にポンプ１からの吐出油を通すセンタ−バイパス ３があり、その下流にはネガコン圧力を発生させる為に絞り４がある。このネガ コン圧力をネガコン信号ライン５を介してポンプレギュレ−タ６に導くことによ り、中立時はネガコン圧力が発生してポンプを少流量にし、操作時にはネガコン 圧力が減少あるいはゼロになるのでポンプを大流量にしている。これにより中立 時の無駄を減らし省エネルギ−を図っている。

【０００４】 ところが急操作をした時、先のネガコン圧力が急にゼロとなる為、ポンプ吐出 量は少流量から大流量に急変することになる。このため、アクチュエ−タへの供 給圧力が急変し、オペレ−タに感じるような大きなショックが発生する。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

従来技術の問題点に鑑み、オペレ−タに与えるショックを解消又は低減させる 回路を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】 油圧ショベル等の建設機械において、可変容量ポンプ１のネガティブコントロ −ル回路において、ネガコン信号ライン５に逆止弁7aの付いた固定絞り弁7bより なるスロ−リタ−ンバルブ７を設けることにより、急操作時のネガコン圧力の急 変を抑えるようにした。 又ネガコン回路の固定絞り弁7bと直列に流量制御弁7cを接続した。

【０００７】

【実施例】

図１に基いて説明する。図３と対比して、ネガコン信号ライン５に逆止弁7a付 きの固定絞り弁7bよりなるスロ−リタ−ンバルブ７を設けている。

【０００８】 これにより急操作時に、固定絞り弁7bの存在によってネガコン圧力が急変する ことを防ぎ、ポンプ吐出量が少流量から大流量に急変しない。従って急操作をし てもアクチュエ−タへの供給圧力が急変せず、あたかもある程度ゆっくり操作し た時と同じようなショックの少ない動きになる。

【０００９】 又図２においては、ネガコン信号ライン５に逆止弁7aと並列に固定絞り弁7b及 びこれと直列に接続する流量制御弁7cよりなるフロ−コントロ−ル弁７′を設け ている。

【００１０】

【効果】

ネガコン信号ライン５にスロ−リタ−ンバルブ７又はフロ−コントロ−ル弁７ ′を設けたので、ネガコン信号ライン５内に生ずるネガコン圧力の急変を抑える ことができ、ひいてはポンプ吐出量を少流量から大流量に緩やかに変化させるこ とができるので、アクチュエ−タへの供給圧力の急変を抑えることができる。同 時に起動時のショックを低減させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例回路。

【図２】同じく第２実施例回路。

【図３】公知の建設機械における可変容量ポンプのネガ
コン回路を示す。

【符号の説明】

１ 可変容量ポンプ ２ 方向切換弁 ３ センタ−バイパス ４ 絞り ５ ネガコン信号ライン ６ ポンプレギュレ
−タ ７ スロ−リタ−ンバルブ ７′ フロ−コント
ロ−ル弁 7a 逆止弁 7b 固定絞り弁 7c 流量制御弁

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 油圧ショベル等の建設機械において、可
   変容量ポンプ(１)のネガティブコントロ−ル回路におい
   て、ネガティブコントロ−ル信号ライン(５)に逆止弁(7
   a)の付いた固定絞り弁(7b)よりなるスロ−リタ−ンバル
   ブ(７)を設けることにより、急操作時のネガティブコン
   トロ−ル圧力の急変を抑えるようにしたことを特徴とす
   る建設機械のショック低減回路。
2. 【請求項２】 ネガティブコントロ−ル回路の固定絞り
   弁(7b)と直列に流量制御弁(7c)を接続した請求項１の建
   設機械のショック低減回路。