JPH0531745Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、磁気デイスク装置をシステム側の本
体筐体へ取付けるための磁気デイスク装置の取付
け構造に関するものである。

［従来の技術］ 従来、磁気デイスク装置のシヤーシをシステム
側の本体筐体に取付ける構造として、取付けの際
の歪による狂いを防止するために、磁気デイスク
装置のシヤーシの取付面側の相対する側縁に沿つ
て固定脚および該シヤーシに固定された枢軸によ
つて揺動可能にとりつけられた揺動脚を設け、本
体筐体側からビス等の取付具を通し、これを該固
定脚および揺動脚に固定することにより磁気デイ
スク装置をシステム側の本体筐体に固定する取付
け構造が提案されている。このような取付け構造
を第２図に示す。

図中、１は磁気デイスク装置のシヤーシ、２は
システム側の本体筐体を示す。磁気デイスク装置
のシヤーシ１の本体筐体への取付面側の側縁に沿
つて固定脚３および揺動脚４がとりつけられる。
固定脚３はビス５によつてシヤーシ１に固定さ
れ、その両端近くに取付具を固定するための取付
穴６が設けられる。通常、取付具として取付ネジ
が使用され、取付穴６は該取付ネジをネジ込むネ
ジ穴として形成される。また、揺動脚４は、シヤ
ヘシ１に固定された揺動脚台７に、枢軸８によつ
て揺動可能にとりつけられていて、その両端近く
に、上記の取付穴６と同様の取付穴９が設けられ
ている。

磁気デイスク装置をシステム側の本体筐体に取
付ける際には、磁気デイスク装置のシヤーシ１を
裏返えしにして載置し、その上にシステム側の本
体筐体を置き、本体筐体側から取付ネジ等の取付
具を上記の固定脚および揺動脚の取付穴に固定す
ることによつて磁気デイスク装置を本体筐体に固
定する。

［考案が解決しようとする問題点］ 上記の構成においては、揺動脚４は枢軸８の周
りに揺動運動をして取付の際の歪による狂いを防
止する。しかし、このような構成では、揺動脚４
はその揺動可能範囲において常に不安定な位置に
あるため、デイスク装置のシヤーシにシステム側
の筐体２を取付ける際、筐体側から取付具を取付
穴９にネジ込み等の方法で固定する時に取付具が
取付穴９から逃げてしまい取付け作業がしにくい
という欠点があつた。

本考案は、上述の如き従来の技術における欠点
を解消しようとするものである。

［問題点を解決するための手段］ 上記の問題点を解決する手段として、本考案
は、磁気デイスク装置のシヤーシに枢軸を支点と
して揺動自在にとりつけられた揺動脚の両端付近
に設けた取付穴に、システム側の筐体本体に配さ
れた取付具をとりつけるにあたり、上記の揺動脚
の枢軸の両側で該揺動脚と磁気デイスク装置のシ
ヤーシとの間に該揺動脚を常時安定位置に保持す
る弾性部材を配置したことを特徴とする磁気デイ
スク装置の取付け構造を提供する。

［実施例］ 以下、図面を参照して本考案の実施例について
説明する。

図示の実施例は、実質的に第２図に示すものと
同様の構成を有しているので、第２図に示す部分
と同じ部分は同じ符号にて示す。図示のように、
磁気デイスク装置のシヤーシ１における本体筐体
２への取付面側に揺動脚４がとりつけられる。揺
動脚４はシヤーシ１に固定された揺動脚台７に枢
軸８によつて揺動可能にとりつけられ、その両端
近くに取付穴９が形成される。

磁気デイスク装置のシヤーシをシステム側の本
体筐体２に取付ける際には、磁気デイスク装置の
シヤーシ１を裏返えしにして載置し、その上に本
体筐体２を置き、本体筐体側から取付ネジ等の取
付具を該取付穴にネジ込む等により固定する。

本考案によれば、揺動脚４の回転中心となる枢
軸８の両側で揺動脚４と磁気デイスク装置のシヤ
ーシ１との間に、該揺動脚４を常時安定位置に保
持する弾性部材１０が配置される。

弾性部材１０は例えばスポンジによつて構成さ
れ、これは揺動脚４とシヤーシ１との間に若干圧
縮された状態で挟さまれていて、枢軸８を中心に
図示右側の部材１０は可動脚４を反時計方向へ回
転させる様なモーメントを与え、左側の部材１０
は時計方向へ回転させる様なモーメントを与え
る。この場合、弾性部材１０は同一の弾力をもつ
ものとし、枢軸８より等距離に配置して各々のモ
ーメントが等しくつりあうようにすれば、揺動脚
４はシヤーシ１に対して水平位置で安定する。
又、左右の弾性部材の厚みとか質とかが同一でな
い場合には枢軸８からの距離を変え等しいモーメ
ントになる様にすれば揺動脚８は容易に水平位置
で安定させることができる。

この様な構成のもとで、筐体２に組み込まれた
場合、筐体側に歪がある場合でも、弾性部材８が
たわんで揺動脚４の動きを阻害する様なことはな
く、従来の揺動脚の目的を果たすことができる。
なお、上記の説明では弾性部材をスポンジより成
るものとして説明したが、軟質ゴム、スプリング
等を使用しても同等の効果を得ることができる。

［考案の効果］ 前述の様に、本考案によれば、揺動脚にスポン
ジ等の弾性部材を貼付したという簡単な構造で、
揺動脚を常時安定位置に容易におくことが出来、
システムへの組み込み時の作業性が向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による磁気デイスク装置の取付
構造の要部を示す側図面、第２図は従来の取付構
造を示す分解斜視図である。 １……磁気デイスク装置のシヤーシ、２……シ
ステム側の本体筐体、３……固定脚、４……揺動
脚、５……ビス、６……取付穴、７……揺動脚
台、８……枢軸、９……取付穴、１０……弾性部
材。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 磁気デイスク装置のシヤーシに枢軸を支点と
   して揺動自在にとりつけられた揺動脚の両端付
   近に設けた取付穴に、システム側の筐体本体に
   配された取付具をとりつけるにあたり、上記の
   揺動脚の枢軸の両側で該揺動脚と磁気デイスク
   装置のシヤーシとの間に該揺動脚を常時安定位
   置に保持する弾性部材を配置したことを特徴と
   する磁気デイスク装置の取付け構造。 (2) 上記の弾性部材はスポンジより成る実用新案
   登録請求の範囲第(1)項記載の取付け構造。