JPH0531101A - 放射線撮像装置、放射線イメージングシステム及び方法 - Google Patents

放射線撮像装置、放射線イメージングシステム及び方法

Info

Publication number
JPH0531101A
JPH0531101A JP3219009A JP21900991A JPH0531101A JP H0531101 A JPH0531101 A JP H0531101A JP 3219009 A JP3219009 A JP 3219009A JP 21900991 A JP21900991 A JP 21900991A JP H0531101 A JPH0531101 A JP H0531101A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
radiation
image
imaging
recording sheet
latent image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3219009A
Other languages
English (en)
Inventor
Shunji Shiromizu
俊次 白水
Tamotsu Hatayama
保 畑山
Shoichi Inoue
正一 井上
Tatsuro Beppu
達郎 別府
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP3219009A priority Critical patent/JPH0531101A/ja
Publication of JPH0531101A publication Critical patent/JPH0531101A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Conversion Of X-Rays Into Visible Images (AREA)
  • Measurement Of Radiation (AREA)
  • Radiography Using Non-Light Waves (AREA)
  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、大型被写体の放射線透過像を
得ることができる放射線撮像装置を提供することにあ
る。 【構成】 ケーシング22内に、放射線透過像に対応す
る潜像を形成するものであってフレキシブルな基板上に
少なくとも螢光体層と感光体層とが積層されて構成され
たイメージングベルト26、ロール状であって前記感光
体層に形成された潜像が転写されるものである誘電体記
録シート34、イメージングベルト上を高電圧に帯電す
る帯電器32、誘電体記録シート34をイメージングベ
ルト26に圧接する転写ローラ42、第1及び第2の回
転ローラ28、30が配置されている。メージングベル
ト26は、前記第1及び第2の回転ローラ28、30
に、環状をなして掛け渡されて回転駆動される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大型被写体についての
実物大の放射線透過像(撮影像、透視像)を得るための
放射線撮像装置、並びに放射線イメージングシステム及
び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】X線の如き放射線を用いるイメージング
技術は、医療分野をはじめとする各種の産業分野におけ
る重要技術の一つとなっている。
【0003】そして、このような放射線イメージング
は、適用される分野に応じて特有の必要条件がある。例
えば、医療分野におけるX線イメージングでは、X線被
曝量ができるだけ少ない事、大面積の撮影領域が確保で
きる事、高分解能特性を持つ事、広いダイナミックレン
ジを持つ事の如き条件を必要とする。X線は非可視光だ
から、光学レンズによってはX線透過像を縮小又は拡大
することはできない。このため、従来より、X線像が写
込まれた実物大の画像記録媒体から、直接に電気信号態
様にてX線透過像を取出す各種方法が提案され、また実
施されてきた。
【0004】第1の方法は次のようなものである。すな
わち、被検体を透過したX線透過像を螢光体増感紙によ
り一旦可視像に変換する。この螢光体増感紙に写真フィ
ルムを密着させることにより、当該可視像は黒化現象に
より当該フィルムに写込まれる。そして、このフィルム
に対し、一方からフラット光を当てる。また、このフラ
ット光の反対側にレンズ及びフォト・マルチプライヤを
配置する。レンズ及びフォト・マルチプライヤによって
前記フィルム上の像を、X−Y走査する。これにより前
記フィルム上の像は、時系列の電気信号にて取出され
る。
【0005】第2の方法は、Al板の如き基板上にアモ
ルファスSe層の如き感光体層を設けたイメージプレート
の如き画像記録媒体を用いる方法である。このようなイ
メージプレートの表面の全面を、高圧帯電器を用いて、
一様に例えば500V程度に帯電させる。次にこのイメ
ージプレートの裏面からX線透過像を当てる。これによ
りイメージプレートには、被検体に対する放射線透過率
に応じた電位パターンが形成される。この電位パターン
は、潜像を形成している。このイメージプレート上の潜
像を、静電電位計のプローブで機械的にX−Y走査し
て、表面電位信号を非接触で電気信号として取り出す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した第1の方法で
は、例えば6〜10lp/mmという高分解能が得られ
る。しかし、高感度の写真フィルムを十分に黒化させる
にはX線の照射量を例えば、数100ミリrhm 〜1rhm
程度まで十分に多くすることが必要になる。またフィル
ムの黒化度は入射X線量に直線的に比例しないため、フ
ォト・マルチプライヤで得られる像信号の処理が複雑に
なる。さらに写真フィルムの黒化度は、60dB程度の
ダイナミックレンジである。写真フィルムのX線透過像
をテレビカメラで撮像することも可能であるが、これは
実物大で処理する場合の高分解という利点が損なわれて
しまう。
【0007】また上述した第2の方法では、原理的に高
分解能で広いダイナミックレンジが得られ、第1の方法
に比べてX線照射量も少なくすることができる。しかし
乍、この方法には、次のような難点があった。実物大の
像を取り扱う場合として例えばX線による人体像を得る
場合を考える。このような場合、40cm×40cm程度の
大きさのイメージプレートが必要である。このような大
きなイメージプレートを静電電位差測定装置で機械的に
X−Y走査して潜像を読取るには、数秒から数10秒の
時間を要する。例えば、6〜10lp/mmの分解能を得
るためには、X軸方向、Y軸方向共にテレビジョンの場
合における4000本程度の走査線を必要とし、特に副
走査に時間がとられる。ところがイメージプレートで
は、X線透過像により形成された潜像は数秒の間に減衰
してしまう。このため、走査が完了する前に未走査部分
の像電位は大きく低下して、再生画面上で上下方向に大
きい画質の不均一が生じてしまう。そこで本発明の第1
の目的は、画質が均一な放射線透過像を得ることがで
き、また連続イメージングをも可能とした放射線撮像装
置を提供することにある。
【0008】本発明の第2の目的は、画質が均一な放射
線透過像と、放射線透過像のハードコピーと得ることが
でき、また連続イメージングをも可能とした放射線イメ
ージングシステムを提供することにある。本発明の第3
の目的は、階調特性の優れた放射線透過像のハードコピ
ーを簡単に得るための放射線イメージング方法を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の目的は、
次の請求項1に係る発明により達成され得る。請求項1
に係る発明は、放射線入射窓が形成されたケーシング
と、
【0010】フレキシブルな基板上に、放射線に感応し
て発光する螢光体層、及びこの螢光体層の発する光に感
応する感光体層とが積層形成されて、放射線透過像に対
応する潜像を形成するためのエンドレスベルト状のイメ
ージングベルトと、
【0011】前記ケーシング内の前記放射線入射窓の両
側部にそれぞれ配置され、前記イメージングベルトが環
状をなしてかけわたされてこれを回転駆動する第1及び
第2の回転ローラと、前記ケーシング内の前記第1の回
転ローラ側に配置された前記イメージングベルトの感光
体層を一様に帯電させる帯電器と、
【0012】前記ケーシング内に着脱自在に配置され
た、前記イメージングベルトの感光体層に形成された潜
像を転写するためのロール状に巻かれた誘電体記録シー
トと、この誘電体記録シートの引き出された部分を前記
第2の回転ローラに対して前記イメージングベルトとと
もに圧接してイメージングベルトに形成された潜像を誘
電体記録シートに転写する転写ローラと、この転写ロー
ラと第2の回転ローラの間を通って潜像が転写された部
分の誘電体記録シートを巻き取る巻き取りローラと、か
らなる放射線撮像装置、である。本発明の第1の目的
は、次の請求項2に係る発明により達成され得る。請求
項2に係る発明は、放射線入射窓が形成されたケーシン
グと、
【0013】フレキシブルな基板上に、放射線に感応し
て発光する螢光体層、及びこの螢光体層の発する光に感
応する感光体層とが積層形成されて、放射線透過像に対
応する潜像を形成するためのエンドレスベルト状のイメ
ージングベルトと、
【0014】前記ケーシング内の前記放射線入射窓の両
側部にそれぞれ配置され、前記イメージングベルトが環
状をなしてかけわたされてこれを回転駆動する第1及び
第2の回転ローラと、前記ケーシング内の前記第1の回
転ローラ側に配置された前記イメージングベルトの感光
体層を一様に帯電させる帯電器と、
【0015】前記ケーシング内に着脱自在に配置され
た、前記イメージングベルトの感光体層に形成された潜
像を転写するためのロール状に巻かれた誘電体記録シー
トと、この誘電体記録シートの引き出された部分を前記
第2の回転ローラに対して前記イメージングベルトとと
もに圧接してイメージングベルトに形成された潜像を誘
電体記録シートに転写する転写ローラと、この転写ロー
ラと第2の回転ローラの間を通って潜像が転写された部
分の誘電体記録シートを巻き取る巻き取りローラと、か
らなる放射線撮像装置と、前記放射線撮像装置の放射線
入射窓に対して放射線を発生する放射線発生手段と、
【0016】前記巻き取りローラに巻き取られた誘電体
記録シートを、別の巻き取りローラに巻き戻しながら誘
電体記録シートの潜像をプローブにより走査して電気信
号に変換して読み取る画像読取り手段と、含む放射線イ
メージングシステム、である。本発明の第2の目的は、
次の請求項3に係る発明により達成され得る。請求項3
に係る発明は、放射線入射窓が形成されたケーシング
と、
【0017】フレキシブルな基板上に、放射線に感応し
て発光する螢光体層、及びこの螢光体層の発する光に感
応する感光体層とが積層形成されて、放射線透過像に対
応する潜像を形成するためのエンドレスベルト状のイメ
ージングベルトと、
【0018】前記ケーシング内の前記放射線入射窓の両
側部にそれぞれ配置され、前記イメージングベルトが環
状をなしてかけわたされてこれを回転駆動する第1及び
第2の回転ローラと、前記ケーシング内の前記第1の回
転ローラ側に配置された前記イメージングベルトの感光
体層を一様に帯電させる帯電器と、
【0019】前記ケーシング内に着脱自在に配置され
た、前記イメージングベルトの感光体層に形成された潜
像を転写するためのロール状に巻かれた誘電体記録シー
トと、この誘電体記録シートの引き出された部分を前記
第2の回転ローラに対して前記イメージングベルトとと
もに圧接してイメージングベルトに形成された潜像を誘
電体記録シートに転写する転写ローラと、この転写ロー
ラと第2の回転ローラの間を通って潜像が転写された部
分の誘電体記録シートを巻き取る巻き取りローラと、か
らなる放射線撮像装置と、前記放射線撮像装置の放射線
入射窓に対して放射線を発生する放射線発生手段と、前
記誘電体記録シートの潜像を着色現像剤によって現像す
る現像手段と、含む放射線イメージングシステム、であ
る。
【0020】本発明の第3の目的は、次の請求項4に係
る発明により達成され得る。請求項4に係る発明は、放
射線透過像に対応する潜像を形成するものであって、フ
レキシブルな基板上に、少なくとも、放射線に感応して
発光する螢光体層、及びこの螢光体層の発する光に感応
する感光体層とが積層されてなるイメージストア媒体を
用いて、前記放射線透過像のハードコピーを得る放射線
イメージング方法であって、前記イメージストア媒体の
放射線透過像が到達する正面を高電圧に帯電するステッ
プと、前記イメージストア媒体に潜像を形成すべく、前
記イメージストア媒体の正面に対して放射線透過像を照
射するステップと、潜像が形成された前記イメージスト
ア媒体の前記正面を、交流電圧が供給されたトナー現像
器で走査するステップと、
【0021】前記イメージストア媒体の前記正面を、帯
電器により高電圧にて走査することにより、前記イメー
ジストア媒体の前記正面に形成されたトナー像をシート
体に反転転写するステップと、からなる放射線イメージ
ング方法、である。
【0022】
【作用】請求項1,2に係る発明によれば次のような作
用が得られる。すなわち、回転駆動されるイメージング
ベルトには、被検体に対する一つの角度又は複数の角度
からの放射線透過像が1画面ずつ減衰時間の短い潜像と
して形成され、これが順次高抵抗体である誘電体記録シ
ートに順次減衰時間の長い潜像として再記録され、実物
大の放射線透過像が複数枚連続的に取得できる。放射線
透過像が記録された誘電体記録シートはケーシングから
取出され、誘電体記録シートに転写記録された潜像は、
表面電位測定層(静電電位計)の如き手段により読取ら
れる。従って、従来の薄切りの1枚の断層像だけでな
く、多数枚の断層像、縦切り断層像、透視立体像を容易
に得ることができる。しかも、本発明では、潜像電位の
低下が問題とならず、均質な再生画像を得ることができ
る。
【0023】請求項3に係る発明によれば次のような作
用が得られる。すなわち、請求項1,2の作用に加え、
X線透過像のハードコピーを極短時間で得ることがで
き、早期診断と記録が要求される大型構造物の溶接検査
や量産品の管理に有効である。
【0024】請求項4に係る発明によれば次のような作
用が得られる。すなわち、現像器を例えば−800V以
上の負の高電位に設定すると、表面電位の低下した部分
程、トナーが付着し、飽和表面電位に近い部分はトナー
が付着しない反転現像法が達成される。このような本発
明の反転現像法によるハードコピーであると、従来のト
ナー現像法を使ったX線透過像ハードコピーと全く反対
に、X線透過率が低く、しかも細かい部分程明るい背景
に浮き出るので、非常に見易くなる。また、本発明によ
ると、トナーが付着し始める電位から画面濃度が飽和す
るまで表面電位に応じてトナーの付着量が直線的に変化
するから、画像の階調が忠実に再現されるものとなる。
もともとイメージングフレート方式のX線撮像では、従
来のX線フィルムのX線撮像に比べて感度が高いのが特
徴である。さらに、イメージングフレート方式のX線撮
像に、本発明の反転現像法等を適用することにより、画
像の認識限界がさらに拡張され、X線透過量の低減を図
ることができる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0026】図1においては、本発明の放射線撮像装置
を使用した放射線イメージングシステムである放射線撮
影装置を開示している。この放射線撮影装置は、放射線
透過像として撮影像及び透視像を得ることができる。放
射線としてはX線を使用している。このX線は、X線管
に付設された絞り装置の如き機器によりコーン状やファ
ン状の如き所定形状のビームに形成されている。
【0027】本発明の放射線撮影装置は、放射線発生手
段、放射線検出手段、画像処理手段、画像表示手段、被
写体保持手段からなる。しかし、図1では、放射線発生
手段と、放射線検出手段と、被写体保持手段とを開示
し、特に、放射線検出手段を詳しく開示している。開示
していない画像処理手段、画像表示手段は、従来の放射
線撮影装置における画像処理手段、画像表示手段を使用
することができるので、説明は省略する。図1に示す装
置の誘電体記録シートが、図4に示す静電電位測定装置
に与えられことにより、この静電電位測定装置は電気信
号態様の放射線透過像を提示する。この電気信号態様の
放射線透過像は、既知の画像処理手段により適宜に画像
処理されるだろうし、既知の画像表示手段により表示さ
れるだろう。
【0028】図1におけるX線源10は放射線発生手段
を構成する一要素であり、放射線撮像装置20は放射線
検出手段を構成する一要素であり、被写体300を保持
する天板302は被写体保持手段を構成する一要素であ
る。X線源10と、放射線撮像装置20とは、天板30
2を挟むように配置される。X線源10から曝射された
X線ビーム12は、被写体300を透過して、放射線撮
像装置20に到達する。放射線撮像装置20は、X線透
過像を撮像する。
【0029】放射線撮像装置20を詳細に説明する。す
なわち、放射線撮像装置20は、箱状のケーシング22
を有する。ケーシング22の前面には、X線透過性材料
で作られたX線入射窓部材24が配置されている。ケー
シング22の中には、イメージングベルト26が配置さ
れている。イメージングベルト26は、X線透過像を撮
像して潜像を形成することができる。ケーシング22の
中には、X線入射窓24に平行な軸を有する第1、第2
の回転ローラ28、30が配置されている。第2の回転
ローラ30は接地されている。イメージングベルト26
は、第1、第2の回転ローラ28、30に環状をなして
掛渡されて配置されている。イメージングベルト26の
詳細な構成は後述する。
【0030】第1の回転ローラ28の近くには、帯電器
32が、イメージングベルト26に対して5mm程度の微
小間隔を保って設けられている。帯電器32は電源32
Aにより負電位が印加されている。帯電器32はイメー
ジングベルト26の面を一様に不電位にて帯電すること
ができる。ケーシング22内の第1の回転ローラ28の
外側に、ロール状に巻かれた誘電体記録シート34が収
納されている。
【0031】ケーシング22の第2の回転ローラ30の
外側には、巻取ローラ36が配置されている。この記録
シート34は、引き出されてガイドローラ38、40を
介して、巻取ローラ36に巻き取られる。第2の回転ロ
ーラ30にの近傍には、この第2の回転ローラ30に対
向して転写ローラ42が設けられている。
【0032】転写ローラ42は電源42Aにより必要に
応じて正電位のオフセット電圧が印加されている。イメ
ージングベルト26と記録シート34は、この転写ロー
ラ42と第2の回転ローラ30に挟まれてに互いに圧接
される。この圧接により、イメージングベルト26に形
成された潜像は、記録シート34に転写される。記録シ
ート34は、巻き取りローラ42により巻き取られる。
【0033】本発明で使用されるイメージングベルト2
6は、イメージングベルト26の拡大断面図である図2
を参照することにより理解できよう。すなわち、イメー
ジングベルト26は、プラスチック板の如きフレキシブ
ル基板26A上に、光反射層26B、螢光体層26C、
透明導電膜26D及び感光体層26Eを順次形成したも
のである。
【0034】螢光体層26Cはガドリニウム、ヨウ素、
セシウムの如き元素を含むものである。螢光体層26C
の典型例は、厚さ200μm程度のGd 22 Si Tb
層である。ガドリニウムを使用した螢光体層26Cは、
X線の照射を受けて波長が550nmのピーク発光を示
す。従って、このようなガドリニウムを使用した螢光体
層26Cは、発光効率が非常に高いものである。感光体
層26Eは、無機感光体或いは有機感光体である。感光
体層26Eの典型例は、厚さ20μm程度のアモルファ
スSi層である。またこのアモルファスSi層(感光体層2
6E)は、可視域に高い感度を持ち、波長が550nm程
度の光に対してほぼ100%の量子化効率を示す。
【0035】次に、記録シート34から潜像(電荷像)
を読取るための手段の一例を、図3、図4に示す典型的
な表面電位測定装置について説明する。本装置は、基本
的には、本発明者が先に日本国特許庁に出願し、既に出
願公開されている特許出願(特願平1−111616
号)に係る装置に相当している。
【0036】図3、4に示す表面電位測定装置50は、
ケーシング22から取出された記録シート34がセッテ
ィングされ、当該記録シート34上を振動型プローブが
X軸−Y軸走査するように構成された装置である。すな
わち、ステージ52上に、X軸テーブル54、Y軸テー
ブル56が配置されている。X軸テーブル54は、ステ
ージ52上に設けたX軸ガイド54Aに沿って移動可能
である。Y軸テーブル56はステージ52上に設けたY
軸ガイド56Aに沿って移動可能である。X軸テーブル
54、Y軸テーブル56それぞれはX軸駆動モータ5
8、Y軸駆動モータ60により駆動される。
【0037】潜像(電荷像)が形成されて巻き取られた
記録シート34は、Y軸テーブル56に形成された巻き
戻し機構62により一画面分毎に引出される。この引出
された一画面分の記録シート34は、Y軸テーブル56
と一体形成された走査ステージ64上にセットされる。
セットされた記録シート34の電荷像はプローブ68に
よって順次ピックアップされる。このプローブ68は、
振動ピエゾ素子66により微小振動が与えられる。この
ため振動ピエゾ素子66にはトップアンプ66Aが接続
されている。プローブ68によって順次ピックアップさ
れることにより得られる電荷像は、表面電位検出回路7
0により画像信号として取出される。
【0038】表面電位検出回路70は、基準信号発振器
70A、高圧アンプ70B、同期検波回路70C、積分
回路70Dからなる。X軸テーブル54上にはギャップ
制御機構72が設けられている。振動ピエゾ素子66
は、ギャップ制御機構72のアーム74の先端に取り付
けられている。
【0039】ギャップ制御機構72は、ギャップ調整ネ
ジ76、バランス用バネ78、ギャップ制御機構駆動用
ピエゾ素子80を有する。このピエゾ素子80はギャッ
プ制御回路82によって制御される。ギャップ制御回路
82は、可変電源82A、エラーアンプ82B、高圧ア
ンプ82Cからなる。このギャップ制御は、アーム74
の先端に取り付けられたプローブ68の先端が、記録シ
ート34に対して所定ギャップを自動的保持することを
実現する。
【0040】このギャップ制御のために、プローブ68
が取り付けられた位置には同軸的にギャップ位置検出用
光学系84及びギャップ位置検出回路86が設けられて
いる。すなわち光学系84によって光ビームが記録シー
ト34に照射され、その反射ビームを検出することで位
置検出回路86によりギャップが検出され、これがギャ
ップ制御回路82によってピエゾ素子80にフィードバ
ックされる。
【0041】次に、図1に示す装置におけるイメージピ
ックアップ動作及び図3、4の装置における画像読取り
動作を、図5を参照して説明する。先ず、イメージング
ベルト26のイニシャライズが行われる。すなわち、イ
メージングベルト26は、誘電体記録シート34と同期
して駆動されながら第1の回転ローラ28側にて帯電器
32により4〜7kVの高電圧が印加される。この高電
圧印加により、一回の撮像部分が例えば−600V程度
に一様に帯電される。こうして帯電されたイメージング
ベルト26は、その帯電部分がケーシング22のX線入
射窓24の部分まで来ると一旦停止する(ステップ10
0)。
【0042】X線源10からX線ビーム12が照射され
る(ステップ102)。このX線ビーム12は、被写体
300を透過して、放射線撮像装置20に到達する。放
射線撮像装置20は、X線透過像を撮像する。すなわ
ち、X線透過像はX線入射窓部材24からケーシング2
2内に入る。そして、記録シート34を透過してイメー
ジングベルト26に到達する。X線照射条件は、例えば
人体の透視像を得る場合は、70keVで、約1mR程
度である。
【0043】このX線照射によって、イメージングベル
ト26には潜像が形成される(ステップ104)。すな
わち、X線照射によって螢光体層26Cが可視光を発光
し、これにより感光体層26E上の各部の電荷はその部
分の発光量に応じて放電される。この放電により、X線
透過像に応じて500V〜50Vの電位パターンが形成
される。このX線照射は例えば1sec の間に行われる。
X線照射の間、イメージングベルト26及び記録シート
34は停止したままである。
【0044】X線の照射が終わると、再び、イメージン
グベルト26と記録シート34は駆動される(ステップ
106)。そして、イメージングベルト26に形成され
た電位パターンは、転写ローラ42と第2の回転ローラ
30に挟まれた部分にて、記録シート34に圧接転写さ
れる(ステップ108)。なお転写ローラ42には、転
写を容易にするため、必要に応じてオフセット電圧が印
加される。
【0045】記録シート34は圧接転写されながら巻き
取りローラ36に巻き取られる。一回の撮像部分が巻き
取られると、イメージングベルト26には新たに帯電が
行われて次の撮像部分だけ進んで、再び停止し、X線照
射の準備が完了する。以下、同様の撮像、転写、そして
巻取りが繰返し行われる。
【0046】本実施例によると、ケーシング22内に収
容した記録シート34が無くなるるまで、連続的にX線
透過像の撮像記録が可能である。記録シート34に転写
記録された電荷像の保持時間は、使用する誘電体材料に
よって異なるが、最低でも数日間の保持は可能である。
【0047】また、本実施例によると、X線透過像を連
続して多数枚収集することができるため、被検体の断層
像やステレオ透過像を得る情報源とすることができる。
なお、被検体の断層像は、後述するように、図7に示す
システムにより得ることができる。また、ステレオ透過
像は、X線源としてステレオX線管を使用することによ
り得ることができる。
【0048】さらに本実施例によると、撮像、転写を繰
返して巻き取られた記録シート34はケーシング22か
ら取出される。そして、例えば、図3、4に示す装置に
より、信号再生が行われる(ステップ110)。転写さ
れた電荷像は前述のように数日間は保持されているの
で、撮影現場とは離れたところで再生することができ
る。
【0049】表面電位測定装置50によって、プローブ
68は微小振動が与えられた状態で記録シート34との
間の平均ギャップは精密に自動制御され、X軸−Y軸走
査によって、記録シート34上に形成された潜像が一画
面ずつ順次読み取られる。読み取られた電気信号は、逐
次処理することもできるし、一旦別の電子メモリに保持
して、ディジタルサブトラクションの如き信号処理を行
う事も可能である。結局、透過像は表示が行われる(ス
テップ112)。
【0050】以上説明しように本実施例によれば、実物
大のX線透過像を短時間に多数枚連続的に電荷像として
取得することができるので、縦切り断層像や立体透過像
を容易に得ることができる。また感光体層に潜像として
撮像しこれを読み取る際に、一旦その潜像を誘電体記録
シートに圧接転写して記録することにより、像電位の減
衰がない状態で読み取りが可能となり、したがって均質
な再生画像を得ることができる。
【0051】なお、上述の実施例では、X線透過像をイ
メージングベルト26の表面側から照射したが、基板側
から照射するようにしてもよい。また、図6は図1に示
す放射線撮像装置20の変形例を示すものである。この
例に示すように、放射線入射窓が、X線透過性部材で形
成されていなく、穴24Aで形成されている放射線撮像
装置20′であってもよい。さらに、図7に示すよう
に、図1に示す放射線撮像装置20を使用して、ローテ
ート−ローテート型CTスキャナシステムを構成するこ
とができる。図7に示すように、X線源10と放射線撮
像装置20との間に被検体300を配置する。そして、
X線源10からコーン状やファン状の如き所定形状のX
線ビームを曝射しつつ回転軌道14上に沿って移動させ
る。この移動と同時に放射線撮像装置20も回転軌道2
1上に沿って移動させる。
【0052】以上の動作により、図8に示すように、コ
ーン状X線ビームの場合、記録シート34には、一度に
複数スライス分の潜像304(304−1、304−
2、304−3、304−4、304−5)が形成され
る。通常のX線検出器を用いた場合は、1スキャンで1
スライス分のX線透過像データしか得られないのに対
し、本例の場合は、一度に複数スライス分の透過像デー
タが得られるので、X線利用率の向上が図られたものと
なる。また、ビーム幅方向を大きくとれるので、大型被
写体の厚い断層像を得ることができる。
【0053】一方、X線透過像を記録として保有する場
合、あるいは多種類の写真を同時に比較する場合にはど
うしてもハードコピーが必要である。電子的情報として
記憶する装置では、主としてCRTなどのディスクプレ
イ装置で観察することが目的であるため、一旦電子的メ
モリに移されたものを再びハードコピー化するには、新
たな付属装置が必要である。途中の読取り系での画質劣
化も避けられない。
【0054】次に説明する図9以降で開示する装置は、
上述した要請に答えるものであって、X線透過像のハー
ドコピーを容易に得ることを可能にした放射線撮像装置
放射線撮像装置を提供するものである。このような放射
線撮像装置によれば、X線透過像のハードコピーが極く
短時間に得られ、早期診断と記録が要求される大形構造
体の溶接検査や量産品の管理に有効である。もちろん、
誘電体記録シートに転写された潜像を発色体で現像する
代りに、静電電位差計測装置の機械走査によって時系列
の電気信号として検出することもできる。
【0055】図9を参照して、X線透過像のハードコピ
ーを容易に得ることを可能にした放射線撮像装置放射線
撮像装置を詳細に説明する。すなわち、放射線撮像装置
120は、箱状のケーシング122を有する。ケーシン
グ122の前面には、図示ししないX線入射窓部が形成
されている。ケーシング122内には、着色現像器12
4が配置されている。着色現像器124は、粉状トナー
を用いる乾式と、液状トナーを用いる湿式とがあり、い
ずれを用いることができる。いずれの着色現像器124
も、トナー付着装置124Aと、ヒータ124Bとから
なる。ケーシング122の中に、前記X線入射窓部に対
向するようにしてイメージプレート126が配置されて
いる。イメージプレート126は、X線透過像を撮像し
て潜像を形成することができる。ケーシング122の中
には、第1、第2の回転ローラ128、130が配置さ
れている。イメージプレート126の詳細な構成は後述
する。
【0056】イメージプレート126に対して所定間隔
を保ちつつ水平移動可能にして帯電器132が設けられ
ている。帯電器132は電源132Aにより所定電圧が
印加されている。帯電器132はイメージプレート12
6の面を一様に高電位にて帯電することができる。枠体
134Aに保持された誘電体記録シート134は、ケー
シング122内に搬入、搬出されるように、ケーシング
122近傍に配置されていてる。
【0057】ケーシング122の第2の回転ローラ13
0の近傍には、転写ローラ136が設けられている。転
写ローラ136は、図11Dに示すように水平移動する
ことにより、記録シート134をイメージプレート12
6に圧接する。この圧接により、イメージプレート12
6に形成された潜像は、記録シート134に転写され
る。記録シート134は、第1、第2の回転ローラ12
8、130により搬入、搬出されるようになっている。
【0058】さらに、放射線撮像装置120を詳細に説
明する。すなわち、帯電器132は、現像に先立って、
図示しないガイドに沿ってイメージプレート126上
を、イメージプレート126に対して5mm程度の微小間
隔を保って走査駆動され、これによりイメージプレート
126の全面は、500V程度に帯電されることにな
る。この誘電体記録シート134は、ケーシング122
の側部に設けられた挿入口に挿入されると、回転ローラ
128、130により挾まれてイメージプレート126
上まで搬送される。記録シート134がイメージプレー
ト126上に搬送されると、転写用ローラ136は、図
示しないガイドに沿って記録シート134をイメージプ
レート126上に圧接しながら走査駆動される。
【0059】圧接完了後、記録シート134は、再び回
転ローラ128、130によって逆送りされる。この
際、記録シート134上の潜像は、着色現像器124の
上を通過し、潜像を形成している電位の大きさに比例し
て着色剤(トナー)が付着して、該着色剤(トナー)は
ヒータ124Bにより固定化されて現像を完了する。
【0060】本発明で使用されるイメージンプレート1
26は、イメージプレート126の拡大断面図である図
10を参照することにより理解できよう。すなわち、イ
メージプレート126は、アルミニウム基板126A上
に、螢光体層126B、ITOC126C及び感光体層
126Dを順次形成したものである。
【0061】螢光体層126Bはガドリニウム、ヨウ
素、セシウムの如き元素を含むものである。螢光体層1
26Bの典型例は、厚さ200μm程度のGd 2 2
i Tb層である。ガドリニウムを使用した螢光体層12
6Bは、X線の照射を受けて波長が550nmのピーク発
光を示す。従って、このようなガドリニウムを使用した
螢光体層126Bは、発光効率が非常に高いものであ
る。感光体層126Eは、無機感光体或いは有機感光体
である。感光体層126Dの典型例は、厚さ20μm程
度のアモルファスSi層である。またこのアモルファスSi
層(感光体層126D)は、可視域に高い感度を持ち、
波長が550nm程度の光に対してほぼ100%の量子化
効率を示す。
【0062】図9に示す装置120により、X線透過像
のハードコピーを得るための動作を、図11〜図15を
参照して説明する。図11〜図15図は、図9に示す装
置120の動作を時間を追って示している。
【0063】図11は、撮像開始前の各部の位置関係を
示している。撮像動作は図12に示すように、図示しな
い始動スイッチによって帯電器132がイメージプレー
ト126上を走査駆動されることにより開始する。帯電
器132により4〜7kVの高電圧がイメージプレート
126に印加され、イメージプレート126はこの高圧
印加により前述のように500V程度に一様に帯電す
る。これがイメージプレート126のイニシャライズで
ある。
【0064】次に、図13に示すように、誘電体記録シ
ート134がケーシング122内に挿入される。誘電体
記録シート134はイメージプレート126に対して1
mm〜2mm程度の間隔を保って対向させられる。
【0065】その後、イメージプレート126の基板側
から、X線透過像が到達する。X線照射条件は、例えば
人体の透視の場合であれば、70keVで約10ミリry
m 程度とする。このX線照射によって、イメージプレー
ト126には潜像が形成される。すなわちX線照射によ
って、ガドリニウム蛍光体層126Bが可視光を発光
し、これによりアモルファスSi層126D上の各部の
電荷は、その発光量に応じてアルミニウム基板126A
に放電され、X線透過像に応じて500V〜50Vの電
位パターンが形成される。
【0066】その後に図14に示すように、転写用ロー
ラ136が図示しないガイドに沿って走査駆動され、誘
電体記録シート134がイメージプレート1126の表
面に圧接される。これによりイメージプレート126上
の潜像が誘電体記録シート134に転写される。そして
潜像が転写記録された誘電体記録シート134は、図1
5に示すようにローラ128、139によって外部に取
り出される。その途中、着色現像器124A、124B
の上を通過する際に、潜像に着色剤(トナー)が付着し
て、該着色剤(トナー)はヒータ124Bにより固定化
されて現像を完了する。これにより、記録シート134
を利用したX線透過像ハードコピーが得られる。
【0067】なお、誘電体シート134は、図13の行
程と、図15の行程とで、2度現像器124の上を通過
するが、図13の行程では誘電体シート134に潜像に
よる電位が形成されていないので、現像剤は付着しな
い、しかし、現像の切換えおよび現像状態の調整を行う
ために、現像器124には外部より電圧を供給して最適
制御が行われる。潜像が転写記録された誘電体記録シー
ト134は、図3、4に示す表面電位測定装置の如き画
像読取り手段に与えられ、電気信号の態様で画像が得ら
れる。この画像は、画像表示に供せられる。
【0068】本発明によれば、イメージプレート及び記
録シートを用いてX線透過像の実物大瞬間記録が行なえ
る。また、X線透過像ハードコピーを、乾式着色現像器
又は湿式着色現像器を用い且つ記録シートに利用して簡
単に得ることができる。これにより、大構造物の接合部
分を迅速に検査することができ、また大量生産品の品質
管理を効果的に行うことができる。なお、上述ではX線
透過像のハードコピーを、乾式着色現像器又は湿式着色
現像器を用いて得るようにしているが、これら着色現像
器は、通常のPPC複写の技術を利用したものとして理
解できる。
【0069】上述した乾式着色現像器又は湿式着色現像
器を用いたX線透過像のハードコピーは、X線透過量の
大きい部分はトナーの付着量は少なく真っ白色であり、
X線透過量の小さい部分はトナーの付着量は大きく、ほ
ぼ黒色になってしまう。これは、中間階調は表現されな
いハードコピーであることを示している。また、被検体
におけるX線透過度の小さい部分は、黒化され、当該部
分の詳細な構造を知ることができないことを示してい
る。このような不具合は、X線照射量を増やすだけでは
解消できない。つまり、X線照射量を増やした場合、或
る線量までは黒化していたのに急に白化してしまうから
である。
【0070】そこで、発明者は、上述した不具合を解消
するため実験を行い、図16に示す結果を得た。この実
験は、中間階調を再現する技術を確立し、反転現像法を
確立するために行われた。
【0071】先ず、中間階調を再現する技術を考察す
る。この実験で使用された画像記録媒体は、図9及び図
10に示したイメージプレート126である。しかし、
図1及び図2に示したイメージングベルト26でもよ
い。また、帯電器や記録シートは、図9及び図1に示し
たものを使用した。この実験では、専ら現像器124に
供給する交流電圧と周波数とを変更した場合における潜
像電位と、画像の相対濃度との関係を調べた。イメージ
プレート126上の潜像(電位分布)は、一般に負電位
である。そして、トナーの付着量は、電位の絶対値に比
例する。従って、図12における電位スケールは絶対値
として理解し、電位値は負値であるとして理解すべきで
ある。
【0072】図16に示すように、帯電器に交流電圧を
印加しない場合は、潜像電位が200Vまでは全くトナ
ーは付着しなく、潜像電位が200Vを超えるとトナー
は付着し始め、潜像電位が300Vで飽和する(曲線1
50)。
【0073】これに対し、帯電器に波高値500Vの交
流電圧を印加した場合は、周波数に比例して中間階調に
トナーが付着する。500Hzを超えるとトナーの付着は
少なくなる。例えば、500Hzの交流電圧では、潜像電
位が50Vからトナーが付着し始め、付着濃度は電位に
比例して増加し、500V以上になってはじめて飽和が
始まる。つまり、帯電器への供給電圧が50Vから20
0Vの間は、潜像電位の変化に応じてトナーの付着濃度
が比例的に変化する(曲線152〜158)。これは、
中間階調を示すハードコピーが得られることを示してい
る。
【0074】次に、反転現像法の技術について述べる。
図9及び図11〜図15に示したイメージプレート、記
録シートを用いたトナー現像法は、撮像前に、イメージ
プレートを予め負の高電位(−800V)に帯電させ、
この一様電位をX線照射量に応じて放電させる方法であ
る。このため、被検体のうちでX線が透過し易い部分
程、表面電位が放電される。従って、X線が通りにくい
部分では表面電位が放電されない。この部分を、トナー
現像すると黒い背景に、微細な部分が埋もれてしまい、
非常に見にくいハードコピーとなる。
【0075】一般の複写機に採用されているトナー現像
法の目的は、画像の中間調を忠実に再現することではな
く、文字や図表の線をできるだけ明瞭に複写することで
ある。しかも、トナーの付着状態が最適となるように、
複写用被写体の光照明は、操作者が所望に調整できるよ
うになっている。つまり、X線透過像のハードコピーに
求められる条件は、一般の複写機の現像法の目的とは正
反対である。
【0076】被検体におけるX線透過量の少ない部分
程、イメージングプレートの電位降下が少なく、トナー
がより多く付着する。これに対して、電位降下の少い部
分程、トナーが付着しにくくなれば、線量の透過しにく
い細かい部分は、明るい背景に浮き出ることになる。こ
れは非常に見易いハードコピーを提供する。このような
現像法が反転現像法である。
【0077】反転現像法は、イメージングプレートの表
面電位と、トナー現像器の電位差との相対関係で容易に
実現することができる。例えば、イメージングプレート
の飽和表面電位が−800V(基板又は接地電位)の場
合を考える。この場合、トナー現像器を接地電位にする
と、表面電位の低下した部分では、トナーが付着せず、
飽和した部分程、トナーが付着して通常の現像法とな
る。
【0078】これに対して、トナー現像器を−800V
以上に設定すると、表面電位の低下した部分程、トナー
が付着し、飽和表面電位に近い部分はトナーが付着しな
い反転現像法が達成される。
【0079】本発明の反転現像法によるハードコピーで
あると、従来のトナー現像法を使ったX線透過像ハード
コピーと全く反対に、X線透過率が低く、しかも細かい
部分程明るい背景に浮き出るので、非常に見易くなる。
【0080】また、本発明によると、トナーが付着し始
める電位から画面濃度が飽和するまで表面電位に応じて
トナーの付着量が直線的に変化するから、画像の階調が
忠実に再現される。
【0081】もともとイメージングフレート方式のX線
撮像では、従来のX線フィルムのX線撮像に比べて感度
が高いのが特徴である。さらに、イメージングフレート
方式のX線撮像に、本発明の反転現像法等を適用するこ
とにより、画像の認識限界がさらに拡張され、X線透過
量の低減を図ることができる。
【0082】図17〜図22は本発明の高感度現像法の
手順を示している。図17に示すように、イメージング
プレート126(26)は、先ず、帯電器136(3
2)によって−800Vの表面電位に帯電される(図1
8参照)。
【0083】次に、図19に示すように、被検体300
にX線照射が行われる。X線透過像がイメージングプレ
ート126(26)に到達する。被検体におけるX線透
過量に応じて感光体層の表面電位は放電され、電位潜像
が形成される。この後、図20に示すように、イメージ
ングプレート126(26)の基板は、+800Vの正
電位に保たれる。従って、イメージングプレート126
(26)の感光体上でX線照射により放電された箇所ほ
ど正の高電位となる。
【0084】次に、図21に示すように、0〜+800
V、500Hzの交流電圧を印加されたトナー現像器12
4Aがイメージングプレート126(26)の潜像面上
を走査し、トナーを付着させて着色現像する。この手法
により、X線の透過しにくい被検体の細部についても明
瞭に現像することができるようになる。
【0085】次の工程で、図22に示すように、トナー
像は誘電体記録シート134(34)へ転写されてハー
ドコピーが完成する。このとき、誘電体記録シート13
4(34)の背面側を帯電器136(32)で走査し、
背面側に高圧静電気を乗せることにより、効率よくシー
ト側に付着させることができる。
【0086】上述した、容易にハードコピーを得る技術
と、反転現像法を用い且つ中間階調が表れたハードコピ
ーを容易に得るための技術とは、図9に示すシステムに
限らず、図1又は図7に示すシステムにおいても適用可
能である。図1に示すシステムへの適用例は図23に示
される。図7に示すシステムへの適用例は図24に示さ
れる。
【0087】図23及び図24に示すように、ケーシン
グ22内に、トナー付着装置124Aと、ヒータ124
Bとを設けている。トナー付着装置124Aと、ヒータ
124Bとは、現像器124を構成している。この現像
器124は、図9に示されたものとして考えることがで
きる。また、この現像器124は、図17〜図22図に
示されたものとして考えることができる。図17〜図2
2に示された現像器124には、可変電圧、可変周波数
の電源が供給される。好ましくは、図17〜図22に示
された現像器124には、800V、500Hzの交流電
圧が供給されている。本発明は上記実施例に限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変
形して実施できるものである。
【0088】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、回転駆動
されるイメージングベルトには、被検体に対する一つの
角度又は複数の角度からの放射線透過像が1画面ずつ減
衰時間の短い潜像として形成され、これが順次高抵抗体
である誘電体記録シートに順次減衰時間の長い潜像とし
て再記録され、実物大の放射線透過像が複数枚連続的に
取得できる。放射線透過像が記録された誘電体記録シー
トはケーシングから取出され、誘電体記録シートに転写
記録された潜像は、表面電位測定層(静電電位計)の如
き手段により読取られる。従って、従来の薄切りの1枚
の断層像だけでなく、多数枚の断層像、縦切り断層像、
透視立体像を容易に得ることができる。しかも、本発明
では、潜像電位の低下が問題とならず、均質な再生画像
を得ることができる。また、X線透過像のハードコピー
を極短時間で得ることができ、早期診断と記録が要求さ
れる大型構造物の溶接検査や量産品の管理に有効であ
る。
【0089】さらに、本発明の反転現像法によるハード
コピーであると、従来のトナー現像法を使ったX線透過
像ハードコピーと全く反対に、X線透過率が低く、しか
も細かい部分程明るい背景に浮き出るので、非常に見易
くなる。また、本発明によると、トナーが付着し始める
電位から画面濃度が飽和するまで表面電位に応じてトナ
ーの付着量が直線的に変化するから、画像の階調が忠実
に再現されるものとなる。もともとイメージングフレー
ト方式のX線撮像では、従来のX線フィルムのX線撮像
に比べて感度が高いのが特徴である。さらに、イメージ
ングフレート方式のX線撮像に、本発明の反転現像法等
を適用することにより、画像の認識限界がさらに拡張さ
れ、X線透過量の低減を図ることができる。
【0090】よって、本発明によれば、画質が均一な放
射線透過像を得ることができ、大型被写体の放射線透過
像及び当該画像についての階調特性の優れたハードコピ
ーを簡単に得ることができ、連続イメージングをも可能
とした放射線撮像装置、放射線イメージングシステム及
び方法を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る放射線イメージングのための放射
線撮像装置及び放射線イメージングシステムとしての放
射線撮影装置の一実施例を示す概略図。
【図2】本発明の放射線撮像装置に組込まれているイメ
ージングベルトの断面図。
【図3】静電電位測定装置の一例を示す斜視図。
【図4】図3に示す静電電位測定装置の正面図。
【図5】図1に示すシステムを用いて放射線イメージン
グを行う場合の流れ図。
【図6】図1に示す放射線撮像装置の変形例を示すもの
であって、放射線入射窓が、X線透過性部材で形成され
ていなく、穴で形成されている放射線撮像装置を示す概
略図。
【図7】図1に示す放射線撮像装置を使用した放射線イ
メージングシステムとしてのコンピュータ断層像映像化
装置(CTスキャナシステム)の一実施例を示す概略
図。
【図8】図7に示す装置におけるコーンビームとイメー
ジングベルトと潜像との関係を示す斜視図。
【図9】放射線透過像のハードコピーを簡単に得るため
のシステムを示す概略斜視図。
【図10】イメージングプレートの断面図。
【図11】図9に示すシステムにより放射線透過像を得
る手順及び放射線透過像のハードコピーを得る手順を説
明するものであって、撮像開始前の状況を示す図。
【図12】同じく図9に示すシステムにより放射線透過
像を得る手順及び放射線透過像のハードコピーを得る手
順を説明するものであって、イニシャライズ動作の状況
を示す図。
【図13】同じく図9に示すシステムにより放射線透過
像を得る手順及び放射線透過像のハードコピーを得る手
順を説明するものであって、記録シートが搬入される状
況を示す図。
【図14】同じく図9に示すシステムにより放射線透過
像を得る手順及び放射線透過像のハードコピーを得る手
順を説明するものであって、潜像をイメージプレートか
ら記録シートに転写する状況を示す図。
【図15】同じく図9に示すシステムにより放射線透過
像を得る手順及び放射線透過像のハードコピーを得る手
順を説明するものであって、放射線透過像のハードコピ
ーを得る状況を示す図。
【図16】現像器に供給する電圧及び周波数と画像相対
濃度との関係を示すグラフ。
【図17】階調特性の優れた放射線透過像のハードコピ
ーを簡単に得るためのシステムを示すものであって、イ
メージプレートを帯電する状況を示す図。
【図18】同じく階調特性の優れた放射線透過像のハー
ドコピーを簡単に得るためのシステムを示すものであっ
て、イメージプレートを帯電状態を示す図。
【図19】同じく階調特性の優れた放射線透過像のハー
ドコピーを簡単に得るためのシステムを示すものであっ
て、放射線透過像がイメージプレートに到達し、電位潜
像が形成される状況を示す図。
【図20】同じく階調特性の優れた放射線透過像のハー
ドコピーを簡単に得るためのシステムを示すものであっ
て、イメージプレートが正電位に帯電されている状況を
示す図。
【図21】同じく階調特性の優れた放射線透過像のハー
ドコピーを簡単に得るためのシステムを示すものであっ
て、所定周波数、所定電圧の交流電源が供給された現像
器でイメージプレートを走査する状況を示す図。
【図22】同じく階調特性の優れた放射線透過像のハー
ドコピーを簡単に得るためのシステムを示すものであっ
て、反転現像法によるハードコピーを得る状況を示す
図。
【図23】放射線透過像及び放射線透過像のハードコピ
ーを得ることができる放射線イメージングシステムであ
る放射線撮影装置を示す図。
【図24】放射線透過像及びそのハードコピーを得るこ
とができる放射線イメージングシステムである断層像撮
影装置を示す図。
【符号の説明】
20…放射線撮像装置、22…ケーシング、24…放射
線入射窓、26…イメージングベルト、28、30…回
転ローラ、32…帯電器、34…誘電体記録シート、3
6…巻取ローラ、38、40…ガイドローラ、42…転
写ローラ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/18 7818−2H G21K 4/00 L 8805−2G H04N 5/30 8838−5C (72)発明者 別府 達郎 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝総合研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線入射窓が形成されたケーシング
    と、 フレキシブルな基板上に、放射線に感応して発光する螢
    光体層、及びこの螢光体層の発する光に感応する感光体
    層とが積層形成されて、放射線透過像に対応する潜像を
    形成するためのエンドレスベルト状のイメージングベル
    トと、 前記ケーシング内の前記放射線入射窓の両側部にそれぞ
    れ配置され、前記イメージングベルトが環状をなしてか
    けわたされてこれを回転駆動する第1及び第2の回転ロ
    ーラと、 前記ケーシング内の前記第1の回転ローラ側に配置され
    た前記イメージングベルトの感光体層を一様に帯電させ
    る帯電器と、 前記ケーシング内に着脱自在に配置された、前記イメー
    ジングベルトの感光体層に形成された潜像を転写するた
    めのロール状に巻かれた誘電体記録シートと、 この誘電体記録シートの引き出された部分を前記第2の
    回転ローラに対して前記イメージングベルトとともに圧
    接してイメージングベルトに形成された潜像を誘電体記
    録シートに転写する転写ローラと、 この転写ローラと第2の回転ローラの間を通って潜像が
    転写された部分の誘電体記録シートを巻き取る巻き取り
    ローラと、 からなる放射線撮像装置。
  2. 【請求項2】 放射線入射窓が形成されたケーシング
    と、 フレキシブルな基板上に、放射線に感応して発光する螢
    光体層、及びこの螢光体層の発する光に感応する感光体
    層とが積層形成されて、放射線透過像に対応する潜像を
    形成するためのエンドレスベルト状のイメージングベル
    トと、 前記ケーシング内の前記放射線入射窓の両側部にそれぞ
    れ配置され、前記イメージングベルトが環状をなしてか
    けわたされてこれを回転駆動する第1及び第2の回転ロ
    ーラと、 前記ケーシング内の前記第1の回転ローラ側に配置され
    た前記イメージングベルトの感光体層を一様に帯電させ
    る帯電器と、 前記ケーシング内に着脱自在に配置された、前記イメー
    ジングベルトの感光体層に形成された潜像を転写するた
    めのロール状に巻かれた誘電体記録シートと、 この誘電体記録シートの引き出された部分を前記第2の
    回転ローラに対して前記イメージングベルトとともに圧
    接してイメージングベルトに形成された潜像を誘電体記
    録シートに転写する転写ローラと、 この転写ローラと第2の回転ローラの間を通って潜像が
    転写された部分の誘電体記録シートを巻き取る巻き取り
    ローラと、 からなる放射線撮像装置と、 前記放射線撮像装置の放射線入射窓に対して放射線を発
    生する放射線発生手段と、 前記巻き取りローラに巻き取られた誘電体記録シート
    を、別の巻き取りローラに巻き戻しながら誘電体記録シ
    ートの潜像をプローブにより走査して電気信号に変換し
    て読み取る画像読取り手段と、 含む放射線イメージングシステム。
  3. 【請求項3】 放射線入射窓が形成されたケーシング
    と、 フレキシブルな基板上に、放射線に感応して発光する螢
    光体層、及びこの螢光体層の発する光に感応する感光体
    層とが積層形成されて、放射線透過像に対応する潜像を
    形成するためのエンドレスベルト状のイメージングベル
    トと、 前記ケーシング内の前記放射線入射窓の両側部にそれぞ
    れ配置され、前記イメージングベルトが環状をなしてか
    けわたされてこれを回転駆動する第1及び第2の回転ロ
    ーラと、 前記ケーシング内の前記第1の回転ローラ側に配置され
    た前記イメージングベルトの感光体層を一様に帯電させ
    る帯電器と、 前記ケーシング内に着脱自在に配置された、前記イメー
    ジングベルトの感光体層に形成された潜像を転写するた
    めのロール状に巻かれた誘電体記録シートと、 この誘電体記録シートの引き出された部分を前記第2の
    回転ローラに対して前記イメージングベルトとともに圧
    接してイメージングベルトに形成された潜像を誘電体記
    録シートに転写する転写ローラと、 この転写ローラと第2の回転ローラの間を通って潜像が
    転写された部分の誘電体記録シートを巻き取る巻き取り
    ローラと、 からなる放射線撮像装置と、 前記放射線撮像装置の放射線入射窓に対して放射線を発
    生する放射線発生手段と、 前記誘電体記録シートの潜像を着色現像剤によって現像
    する現像手段と、 含む放射線イメージングシステム。
  4. 【請求項4】 放射線透過像に対応する潜像を形成する
    ものであって、フレキシブルな基板上に、少なくとも、
    放射線に感応して発光する螢光体層、及びこの螢光体層
    の発する光に感応する感光体層とが積層されてなるイメ
    ージストア媒体を用いて、前記放射線透過像のハードコ
    ピーを得る放射線イメージング方法であって、 前記イメージストア媒体の放射線透過像が到達する正面
    を高電圧に帯電するステップと、 前記イメージストア媒体に潜像を形成すべく、前記イメ
    ージストア媒体の正面に対して放射線透過像を照射する
    ステップと、 潜像が形成された前記イメージストア媒体の前記正面
    を、交流電圧が供給されたトナー現像器で走査するステ
    ップと、 前記イメージストア媒体の前記正面を、帯電器により高
    電圧にて走査することにより、前記イメージストア媒体
    の前記正面に形成されたトナー像をシート体に反転転写
    するステップと、 からなる放射線イメージング方法。
JP3219009A 1990-08-29 1991-08-29 放射線撮像装置、放射線イメージングシステム及び方法 Pending JPH0531101A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3219009A JPH0531101A (ja) 1990-08-29 1991-08-29 放射線撮像装置、放射線イメージングシステム及び方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2-229218 1990-08-29
JP22921890 1990-08-29
JP3219009A JPH0531101A (ja) 1990-08-29 1991-08-29 放射線撮像装置、放射線イメージングシステム及び方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0531101A true JPH0531101A (ja) 1993-02-09

Family

ID=26522865

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3219009A Pending JPH0531101A (ja) 1990-08-29 1991-08-29 放射線撮像装置、放射線イメージングシステム及び方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0531101A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7112802B2 (en) 2003-04-11 2006-09-26 Canon Kabushiki Kaisha Scintillator panel, radiation detecting apparatus, and radiation detection system

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7112802B2 (en) 2003-04-11 2006-09-26 Canon Kabushiki Kaisha Scintillator panel, radiation detecting apparatus, and radiation detection system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4267136B2 (ja) 放射線画像検出読取装置
JPH05210287A (ja) 電子写真画像形成におけるコントラスト強調方法及び装置
SE441786B (sv) Anordning for uppmetning av stralningsexponering
US5105451A (en) Electrographic process utilizing fluorescent toner and filtered detector for generating an electrical image signal
JP2002505752A (ja) フィルム無し光量子撮像装置
Rowlands et al. Flat-panel digital radiology with amorphous selenium and active-matrix readout.
US5629968A (en) Apparatus and method for obtaining two radiographic images of an object from one exposing radiation dose
JPH0528372B2 (ja)
JP4690106B2 (ja) 放射線画像情報検出方法および放射線画像情報検出装置
US5185772A (en) Radiation pickup device, and radiation imaging system and method for the same
JPH11188021A (ja) X線面センサおよびx線撮影装置
JP2003093377A (ja) X線画像撮像方法及びx線画像撮像システム
JPH0531101A (ja) 放射線撮像装置、放射線イメージングシステム及び方法
JPH0326238A (ja) 放射線画像診断装置
JP2717429B2 (ja) 電子顕微鏡像記録読取方法
JPH01241536A (ja) X線画像検出装置
JPH02284397A (ja) X線診断断装置
Papin et al. Preliminary experience with a charged selenium plate projection x-ray system
JPH11218858A (ja) X線撮像パネルの残留電荷除去方法
JPS61162037A (ja) 放射線画像情報読取方法および装置
JPH0480637A (ja) シート材料のムラの評価方法及びそのための評価システム
JP2925508B2 (ja) 医療用画像を再現材料上に再現する方法及びシステム
May et al. High-resolution computed radiography by scanned luminescent toner xeroradiography
JPH09138203A (ja) X線蛍光画像検査装置
JPH03236042A (ja) 放射線撮像装置