JPH05310855A - 水に不溶の新規カチオンコポリマー、及び新規分散液 - Google Patents

水に不溶の新規カチオンコポリマー、及び新規分散液

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JPH05310855A
JPH05310855A JP4326313A JP32631392A JPH05310855A JP H05310855 A JPH05310855 A JP H05310855A JP 4326313 A JP4326313 A JP 4326313A JP 32631392 A JP32631392 A JP 32631392A JP H05310855 A JPH05310855 A JP H05310855A
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JP
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cationic
dispersion
cationic copolymer
copolymer
monomer
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JP4326313A
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Claude Trouve
トルブ クロード
Michel Richard
リシャール ミッシェル
Paul Mallo
マーロ パウル
Jean-Yves Anquetil
アンケティル ジャン−イブ
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Sanofi Aventis France
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Francaise Hoechst Ste
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    • D21H19/36Coatings with pigments
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    • D21H19/58Polymers or oligomers of diolefins, aromatic vinyl monomers or unsaturated acids or derivatives thereof
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    • D21HPULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水に不溶な新規カチオンコポリマー及びその
分散液を提供する。 【構成】 水に不溶のカチオンコポリマーであって、ア
クリルアミド、及び下式(I) 【化1】 (上式中、R及びR1 は同一か又は相異なり、水素原子
又はメチル基を表し、Xは酸素原子又はNH基を表し、
nは2又は3の数を表する)のカチオンモノマーをベー
スとし、5〜30%のモル比のカチオンユニットを含み、
そして前記モノマーに対し0.01〜0.4 %のモル比のビス
アクリルアミド酢酸と架橋していることを特徴とするカ
チオンコポリマー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、水に不溶な新規カチオンコポリ
マー、新規分散液及び紙のコーティングにおけるその使
用に関する。
【0002】水に不溶なカチオンコポリマー、特に、あ
る種の家庭用洗剤及び/又は柔軟剤に対し増粘作用を有
する、用いられるモノマーの重量に対し5〜100ppmで、
アクリルアミド及びジアルキルアミノアルキル(メタ)
アクリレートをベースとする架橋したコポリマーが文献
に記載されている(欧州特許出願第422179号)。
【0003】製紙産業において、ある用途、特にグラフ
ィックス、さらには写真製版に対し、最適の印刷表現
(密度、光沢、色彩、汚れもしくは裏抜けに関し)を達
成するためインク(有機溶剤又は水を含む)に対するそ
の親和性及びその微孔性を調節しながら紙の滑らかさを
改良するオフセット及びフレキソ法、製品が求められて
いる。この製品は、不透明度、白色度、耐水性のような
他の重要な特性を変えてはならない。
【0004】多数のコーティング着色剤と相溶性である
有効な製品を有することが望ましい。この問題を解決す
るため、出願人は、アクリルアミド(以後AAMとす
る)及び下式(I)
【化2】 (上式中、R及びR1 は同一か又は相異なり、水素原子
又はメチル基を表し、Xは酸素原子又はNH基を表し、
nは2又は3の数を表する)のカチオンモノマーをベー
スとし、5〜30%のモル比のカチオンユニットを含み、
そして前記モノマーに対し0.01〜0.4 %のモル比のビス
アクリルアミド酢酸(以後ABAAとする)と架橋して
いることを特徴とする不溶性である新規カチオンコポリ
マーを発見した。
【0005】詳細には、本発明の主題は、前記コポリマ
ーがモノマーに対し約0.01〜0.1 %のモル比のABAA
と架橋したことを特徴とする、上記のコポリマーであ
る。
【0006】より詳細には、本発明の主題は、式(I)
のモノマーが塩酸により塩化されたジメチルアミノエチ
ルアクリレート(以後CHAとする)、塩化メチルによ
り4級化されたジメチルアミノエチルアクリレート(以
後CMAとする)、塩化メチルにより4級化されたジエ
チルアミノエチルアクリレート(以後CMEとする)、
塩化メチルにより4級化されたジメチルアミノエチルメ
タクリレート(以後CMMとする)、又はメタクリルア
ミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド(以後M
APTACとする)である、上記のコポリマーである。
【0007】有利には、カチオンモノマーはCMAであ
る。CMAをベースとするコポリマーのうち、特に、本
発明の主題は、約80−20のモル比(すなわち、85〜75、
とりわけ82〜78部のAAMに対し15〜25、とりわけ18〜
22部のCMA)を有するAAM−CMAコポリマーを含
み、好ましくは約0.02モル%のABAA(すなわち、特
に0.015 〜0.025 モル%のABAA)と架橋したもので
ある。
【0008】上記のカチオンコポリマーは水に不溶であ
るが、水により膨潤する。このため、これはその重量の
数倍の水を吸収しそして、例えば強力な剪断作用をうけ
た又は乾燥された場合に容易に水を放出する。
【0009】また、本発明の主題は、活性成分として上
記のポリマーの1種を含む、紙のコーティング用の組成
物である。
【0010】この組成物は、その平均粒度が20μm 未満
であり、一方において油相に分散した、前記ポリマーの
1種を含む水相により構成され、他方において8より大
きい全体のHLB値を有する少なくとも2種の乳化剤に
より構成され、この乳化剤の少なくとも1種は5未満の
HLB値を有する、自己反転性(self-reversible) 分散
液であることを特徴としている。
【0011】この分散液の油相は、例えば、パラフィン
もしくはパラフィン/ナフテン系油、詳細には、シェル
ホワイトミネラルオイル(Shell white mineral oil) 、
Isopar、SolparもしくはExxsolとして販売されているも
ののような直鎖もしくは分枝鎖C8-C13鉱油留分、ヘキサ
ン、シクロヘキサンのような1種以上の疎水性炭化水素
により構成されている。
【0012】分散した水相は好ましくは分散液の総重量
の30〜75%であり、そして懸濁液中に20〜45重量%の上
記コポリマーを含む。
【0013】5未満のHLB値を有する乳化剤は公知の
乳化剤より選ばれ、これはソルビタンモノステアレー
ト、モノオレエートもしくはセスキオレエートのような
油に可溶であり、これは有利には、分散した水相の総重
量に対し2〜8重量%の比で分散液内に含まれる。
【0014】分散液に存在する乳化剤は8より大きい全
体のHLB値を有しなければならず、従って、少なくと
も1種の乳化剤の5未満のHLB値を補うため、通常10
より大きなHLBを有する1種又は2種の乳化剤を用い
ることが必要である。10より大きなHLB値を有するこ
の乳化剤は、エトキシル化アルキルフェノール、ジアル
キルスルホ琥珀酸ナトリウム、C10-C22 脂肪酸由来の石
鹸のような公知の水溶性乳化剤より選ばれる。
【0015】前記のコポリマー及びこれを含む前記組成
物は未知であり、ポリマー及びこれを含む公知の組成物
の製造方法と同じ方法により製造される。
【0016】前記コポリマー及び前記組成物は油中水形
エマルジョン内のラジカル様重合により製造される。こ
のタイプの重合は文献に記載されており、油内に可溶の
1種以上の乳化剤の存在下、その粒度が20μm未満であ
り、分散した水相中に溶液中のモノマーを含む油中水形
エマルジョンを調製し、次いでこのエマルジョンを注意
して脱酸素化した後、1種以上の遊離基発生剤を用いて
開始剤により重合反応を行い、最後に、これに自己反転
性にするに充分な量の親水性界面活性剤を加えた後、得
られた分散液を周囲温度に冷却することからなる。
【0017】出発油中水型エマルジョンは、ソルビタン
モノステアレート、モノオレエート、もしくはセスキオ
レエートのようなこの目的に対し公知の油中水形乳化剤
を用いて調製される。この乳化剤は5未満のHLB値を
有しなければならず、有利には、水相の総重量の2〜8
重量%の比でエマルジョン中に含まれる。
【0018】エマルジョンの油相は、例えば、シェルホ
ワイトミネラルオイル(Shell whitemineral oil) 、Iso
par、SolparもしくはExxsolとして販売されているパラ
フィンもしくはパラフィン/ナフテン系油のような直鎖
もしくは分枝鎖C8-C13鉱油留分、ヘキサン、シクロヘキ
サンのような1種以上の疎水性炭化水素により構成され
ている。
【0019】分散した水相はエマルジョンの総重量の約
30〜75重量%であり、溶液中に20〜45重量%のモノマー
を含む。
【0020】重合反応は、アゾビス-4,4'-(シアノ-4ペ
ンタノン) 酸、アゾビスアミジノプロパンヒドロクロリ
ドのようなアゾ化合物、レドックスペアー、例えばクメ
ンヒドロペルオキシド−亜硫酸水素ナトリウムペアーの
ような1種以上の遊離基発生剤により開始される。
【0021】重合温度は選ばれる重合開始剤によって異
なり、例えば5℃〜 100℃であってよいが、通常、重合
は通常の圧力において、10〜80℃の温度で行われる。有
利には、重合は周囲圧力において、準断熱法で行われ
る。
【0022】重合の最後において、通常10より大きいH
LB値を有する1種以上の乳化剤が得られた分散液に加
えられる。これは、エトキシル化アルキルフェノール、
ジアルキルスルホ琥珀酸ナトリウム、C10-C22 脂肪酸由
来の石鹸のような本質的に親水性生成物である。有利に
は、6〜12モルのエチレンオキシドを含むエトキシル化
ノニルフェノールが用いられる。分散液中に存在する乳
化剤の全体のHLB値が8より大きくなるように10より
大きいHLB値を有する、分散剤の総重量に対し1.5 〜
8重量%の1種以上の乳化剤が最終分散液に加えられ
る。
【0023】本発明に係るコポリマーはそれを含む分散
液より容易に単離される。例えば、これを行うため、分
散液はシクロヘキサンもしくはヘキサンのような前記コ
ポリマーの製造に用いられる溶媒、好ましくは1重量
部、により希釈され、次いで攪拌しながら70〜80重量部
の他の溶媒、例えば無水アセトンにゆっくり加えられ
る。30分攪拌後、得られた沈澱を濾過し、次いで後者の
溶媒で洗浄し、最後に減圧下で一定重量まで乾燥する。
こうして、準定量的収率で本発明に係るコポリマーが、
水に不溶の小さな真珠の形の固体状態で得られる。
【0024】本発明に係るコポリマーは、上記組成物に
含まれた場合、紙及び/又は厚紙基材に優れた滑らかさ
を与える優れた特性を有する。
【0025】この使用に対し、本発明に係る生成物は、
所望の滑らかさを得るに必要な量の、通常の顔料及びバ
インダー並びに所望により他の標準添加剤を含むコーテ
ィング着色剤に混入する「サイズプレス」、「サイズタ
ブ」、「カレンダーサイジング」という名で公知のもの
のような標準コーティング装置によりとても簡単に実施
される。
【0026】コポリマーは前記組成物の形状で用いられ
る。約50〜75重量%含む乾燥物の量で、顔料、バインダ
ーのような通常の成分を含む水性コーティング着色剤に
混入されたらすぐに、上記ポリマーを含む組成物は、コ
ーティング着色剤に水により膨潤されるが水に不溶であ
るコポリマーを放出しながらすぐにそれ自身反転する。
用いられる量は乾燥紙基材の重量に対し乾燥コポリマー
のグラムで表し、0.05〜0.5 %である。
【0027】本発明に係るコポリマー及びそれを含む組
成物は、化学パルプ(木材を含まないパルプ)により及
び機械パルプ(木材を含むパルプ)により得られる紙基
材の表面の状態をかなり改良する。表面の状態の改良及
び紙、特に機械パルプ由来の紙の粗さの減少に加え、本
発明に係る生成物は、バッキングロールの漂白の排除の
結果としてのコーティング着色剤による紙の裏抜けを防
ぐことにより、ブレードを滑らかにし、破壊の危険性を
低下させ機械加工性を改良することにより、コートされ
た紙の動的水保持を改良し、標準法よりもゆっくりと基
材に水を浸透させ、マスクもしくはたるみを起こさずよ
り均一なコーティングを形成することにより、カチオン
特性を有する生成物と相溶性であるコーティング着色剤
を与えることにより、コーティングの実施の条件を改良
する。
【0028】紙基材の滑らかさの改良は用いられるコポ
リマーの、従って架橋剤の架橋速度の機能である。ビス
アクリルアミド酢酸のモノマーに対し0.01モル%未満の
架橋剤の比では、実際上、滑らかさの改良は得られな
い。また、ビスアクリルアミド酢酸の0.4 モル%より大
きい架橋剤の比で開始すると、滑らかさのさらなる改良
は得られない。以下の例は本発明を説明するものである
が、限定するものではない。
【0029】例1 2回蒸留した水300g、1モルの水で結晶化したクエン酸
6g(28.5mmol) 、ジエチレントリアミノ五酢酸のナトリ
ウム塩(DTPANa)の40重量%水溶液0.5g、76重量%のC
MAを含む市販水溶液160g(0.63mole)、結晶化アクリル
アミド178.5g(2.51mole)、約0.7gの1Nソーダに溶解し
たABAA0.124g(0.63mmole) 、及び最小量の0.1Nソー
ダに溶解したアゾビスアクリルアミジノプロパンヒドロ
クロリド(ABAH)45mgを周囲温度において攪拌しながら
混合する。次いでこの水溶液の総重量を2回蒸留した水
で700gに調節し、そのpHを必要により、数滴の塩酸の
水溶液で3.5 に調整する。この水溶液をSと呼ぶ。
【0030】さらに、 300〜350 ℃の沸点を有する市販
パラフィン−ナフテン油(以後Hと呼ぶ)241g、及びソ
ルビタンセスキオレエート21g を周囲温度において攪拌
しながら混合する。次いで、前記水溶液Sを攪拌しなが
ら約15分かけてこの混合物に加え、この間温度を約5℃
に保つ。得られた分散液を、ブルックフィールドRVT装
置により20℃で測定し、約3700mPasのブルックフィール
ド粘度を得るように、Ultra-Turax タイプタービンで約
1分間攪拌する。
【0031】こうして得られたエマルジョンを重合反応
器に移し、次いで温度を10℃以下に保ちながら窒素を吹
き込むことにより注意深く脱酸素を行う。次いで、攪拌
しながら1リットルの前記油H中の10g のクメンヒドロ
ペルオキシドの溶液5mlを5分かけて加え、次いで1リ
ットルの2回蒸留した水中の2.24g のメタ亜硫酸水素ナ
トリウムの溶液23mlを25分かけて加える。全体を準断熱
法で重合反応させる。約25分で反応媒体温度は、2〜3
℃/分の平均勾配で62℃に増加する。反応媒体の温度が
低下したら、加熱し、攪拌しながら1時間80℃に保ち、
次いで50℃に冷却する。この温度において、10モルのエ
チレンオキシドによりエトキシル化されたノニルフェノ
ール10g 及び12モルのエチレンオキシドによりエトキシ
ル化されたノニルフェノール10g を加え、反応媒体を周
囲温度に冷却する。
【0032】こうして、用いられるモノマーに対しABAA
のモル比0.02% で架橋した、80-20のモル比のコポリマ
ーAAM-CMA を分散した水相に含む油中水形エマルジョン
が約1kg得られる。このエマルジョンは20℃において測
定し、710mPas のブルックフィールド粘度を有し、単離
したコポリマーは水中の1重量%の懸濁液中で27400mPa
s のブルックフィールド粘度を、そして塩化ナトリウム
の0.1 重量%中の1重量%で1280mPasのブルックフィー
ルド粘度を有する。
【0033】例2 62mg(0.315mmol) のABAAを用いて例1を繰り返す。こう
して、用いられるABAAモノマーに対しモル比0.01%で架
橋した、80-20 のモル比のコポリマーAAM-CMAを分散し
た水相に含む油中水形エマルジョンが約1kg得られる。
このエマルジョンは20℃において測定し、1040mPasのブ
ルックフィールド粘度を有し、単離したコポリマーは水
中の1重量%の懸濁液中で15900mPas のブルックフィー
ルド粘度を、そして塩化ナトリウムの0.1 重量%中の1
重量%で200mPas のブルックフィールド粘度を有する。
【0034】例A1〜A3及び比較例C1〜C3 この例において、化学パルプB1、機械パルプB2、又は非
サイジング木材パルプB3により得られた紙基材を、Char
lestown Engineering Company のHelicoater MK IVタイ
プ上でコーティング着色剤により処理する。このコーテ
ィング着色剤は表Iに乾燥材料、gで示す。付着した重
量、並びにコーティング着色剤のpH及び粘度も表Iに
示す。次いでコートされた紙を36Kwh の赤外下で120 秒
乾燥し、次いでその滑らかさを1974年2月のFrench Sta
ndard NF Q 03-012 に係るBEKK測定装置により測定し、
結果を秒で表す。滑らかさは時間が長いほうが良好であ
る。
【0035】紙の空気に対する透過性を決定するBEKK多
孔性は、平坦なダイを同心溝を有するダイに変えること
により公知であるBEKK滑らかさを可能とする同じ装置に
より測定される。この装置により、380mbar の低圧にお
いて100cm3の空気が1cm2のサンプルを横切るに必要な時
間が測定され、その結果は秒で表される。この装置の正
確さを改良するため、数個の同じサンプルで測定が行わ
れ、結果は測定した時間をサンプルの数で割ることによ
り表される。
【0036】表Iにおいて、重量はグラムで表され、粘
度は20℃においてブルックフィールドRVT 装置により測
定され、mPasで表される。コーティング着色剤の流動改
良剤は例に記載の生成物であるか又は、現在最も一般的
に用いられているTYLOSE VCLL として本出願人により販
売されているカルボキシメチルセルロース(CMC) であ
る。バインダーL1は、現在紙コーティングに用いられて
いるバインダーであり、DL 675 SBRとしてDow Franceよ
り販売されているラテックスSBR である。コーティング
着色剤のpHは10%ソーダにより示された値に調整され
る。コーティング装置のブレードの角度は度で表され
る。
【0037】これら2つの例のコーティング着色剤の粘
度及びpHは安定であり、適用の問題は全くない。用い
られるブレード圧力はほぼ同じである。
【0038】表Iより、顔料としてカオリンを用いるこ
とにより、本発明に係る組成物は、CMC により与えられ
るよりも76%大きいBEKK滑らかさを与えることがわか
る。従って、この増加は少なくとも1g/m2 の付着の節
約、すなわち17%の節約を可能にする。同様に、湿磨耗
に対する紙の耐性を決定するTABER テスト、TAPPI T 47
6pm76により、本発明に係る製品が153 Ntu の平均濁り
度値を与え、一方CMC は178 の値を与え、これは本発明
に係る組成物が湿気に対し良好な耐性を有する処理され
た紙を与えることを示している。
【0039】顔料として炭酸カルシウムを用いることに
より、本発明に係る組成物は滑らかさ(−95%)及び多
孔性(−33%)をかなり改良する。さらに、本発明の組
成物を、写真製版によるプリントの間の紙の挙動を高度
の精度でシミュレートすることを可能にするHeliotest
でテストした。
【0040】Heliotest は、圧延された紙を銅シリンダ
ーでプリントすることからなり、その表面は正方形又は
丸いセルで刻まれている。セルの深さが深いほど(最大
0.3〜0.4mm)、選ばれるプリントは暗くなる。シリンダ
ーの下部はインクに浸り、過剰のインクは傾いたスクレ
ーパーにより除去され、最後にシリンダーは、銅シリン
ダーへ紙を押しつけるゴムシリンダーを用いて加えられ
る高圧下で残っているインクを紙に移す。このテストは
圧延された紙上に1m/s の一定の速度で行われる。結果
は与えられた量のインク(3〜4滴のみ)を用いて1/20
のミッシングポイント(twentieth missing point) まで
の距離を測定することにより表される。
【0041】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08F 220/36 MMR 7242−4J D06M 15/267 D21H 19/44 19/20 D06M 15/267 (72)発明者 パウル マーロ フランス国,78400 シャトー,アブニュ ビクトル ユーゴ,15 (72)発明者 ジャン−イブ アンケティル フランス国,93200 サン デニ,スィテ デ コスモノート,バト.3

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水に不溶のカチオンコポリマーであっ
    て、アクリルアミド、及び下式(I) 【化1】 (上式中、R及びR1 は同一か又は相異なり、水素原子
    又はメチル基を表し、Xは酸素原子又はNH基を表し、
    nは2又は3の数を表する)のカチオンモノマーをベー
    スとし、5〜30%のモル比のカチオンユニットを含み、
    そして前記モノマーに対し0.01〜0.4 %のモル比のビス
    アクリルアミド酢酸と架橋していることを特徴とするカ
    チオンコポリマー。
  2. 【請求項2】 前記ポリマーがモノマーに対し約0.01〜
    0.1 %のモル比のビスアクリルアミド酢酸と架橋してい
    る、請求項1記載のカチオンコポリマー。
  3. 【請求項3】 カチオンモノマーが塩酸により塩化され
    たジメチルアミノエチルアクリレートである。請求項1
    又は2記載のカチオンコポリマー。
  4. 【請求項4】 カチオンモノマーが塩化メチルにより4
    級化されたジメチルアミノエチルアクリレートである。
    請求項1又は2記載のカチオンコポリマー。
  5. 【請求項5】 前記カチオンコポリマーが約20%のモル
    比のカチオンモノマーを含む、請求項4記載のカチオン
    コポリマー。
  6. 【請求項6】 前記カチオンコポリマーがモノマーに対
    し約0.02%のモル比のビスアクリルアミド酢酸と架橋し
    ている、請求項5記載のカチオンコポリマー。
  7. 【請求項7】 その平均粒度が20μm 未満であり、一方
    において油相に分散した水相により構成され、他方にお
    いて8より大きい全体のHLB値を有する少なくとも2
    種の乳化剤により構成され、この乳化剤の少なくとも1
    種は5未満のHLB値を有し、水相中に請求項1〜6の
    いずれか記載のカチオンコポリマーを少なくとも1種含
    む、自己反転性(self-reversible) 分散液。
  8. 【請求項8】 前記分散液が、分散した水相中の懸濁液
    中に20〜45重量%のカチオンコポリマーを含む、請求項
    7記載の分散液。
  9. 【請求項9】 分散した水相が分散液の総重量の30〜75
    重量%である、請求項7又は8記載の分散液。
  10. 【請求項10】 油に可溶な1種以上の乳化剤の存在
    下、その粒子が20μm未満のサイズを有し、分散した水
    相中に溶液内のモノマーを含む油中水形エマルジョンを
    調製し、次いでこのエマルジョンを注意して脱酸素化し
    た後、1種以上の遊離基発生剤を含む開始剤により重合
    反応を行い、最後に、これを自己反転性にするに充分な
    量の乳化剤に加えた後、得られた分散液を周囲温度に冷
    却することからなる方法により得られる、請求項7〜9
    のいずれか記載の分散液。
  11. 【請求項11】 紙もしくは厚紙基材に滑らかさを与え
    るための、請求項1〜6のいずれかに記載のコポリマー
    の使用。
  12. 【請求項12】 紙もしくは厚紙基材に滑らかさを与え
    るための、請求項7〜10のいずれかに記載の分散液の
    使用。
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