JPH05298803A - カートリッジ式ローディング装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ホルダーに対するカートリッジの挿入排出時
の操作力を低減できるカートリッジ式ローディング装置
を提供する。 【構成】 ホルダー４にはホルダーコロ11が配置されて
おり、ホルダーコロ11は、ホルダー４内に光ディスクカ
ートリッジ40が挿入又は排出されるとき、光ディスクカ
ートリッジ40の下面の弾接し、かつ回転する。また、防
塵シャッター３を回動させるための作動レバー８は、内
側面の上端部にレバーコロ12がピン13によって回動自在
に取付けられており、レバーコロ12は、挿入又は排出時
に光ディスクカートリッジ40に当接して回転する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、情報媒体を収納したカ
ートリッジが着脱自在に装着される光ディスクカートリ
ッジ装置、光磁気ディスクカートリッジ装置等に適用さ
れるカートリッジ式ローディング装置に係り、特に挿入
口を開放又は閉鎖するための防塵ドア、防塵ドアの開閉
機構及びカートリッジを保持するホルダーを備えたカー
トリッジ式ローディング装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】図４は光ディスクカートリッジのローデ
ィング装置の概略構成を示す側面断面図である。

【０００３】光ディスクカートリッジのローディング装
置は、情報媒体である光ディスク(図示省略)を内部に収
納した光ディスクカートリッジ40をローディング位置に
装着し、又は、ローディング位置からイジェクト位置に
排出するものである。

【０００４】１はフロンパネル１ａ、サイドパネル１ｂ
等から構成された筐体、２は挿入口２ａが形成されたフ
レーム、３は挿入口２ａからフレーム内に外気が流入す
ることを防止するための防塵シャッター、４はフレーム
２内で光ディスクカートリッジ40を保持するホルダー、
５はローディング位置にある光ディスクカートリッジ40
の光ディスクにターンテーブル５ａが連結するスピンド
ルモータである。

【０００５】図５は図４に示したローディング装置にお
けるフレーム，防塵シャッター及びホルダーの分解斜視
図である。

【０００６】防塵シャッター３は、両側端部において側
板６によって支持されており、側板６は、内側面に突出
させた回動軸６ａを軸支孔２ｂに遊嵌させることによ
り、回動自在にフレーム２に取付けられている。またス
プリング７は、一端で側板６の掛止孔６ｂを掛止し、か
つ他端でフレーム２の掛止ピン２ｃを掛止することによ
り、防塵シャッター３を閉鎖方向(Ａ１方向)に常に付勢
している。

【０００７】作動レバー８は、外側面下端部の係合ピン
８ａを側板６の係合孔６ｃに遊嵌させ、さらに内側面上
端部の当接ピン８ｂを上下方向に長く形成されたフレー
ム２のガイド溝２ｄに遊嵌させている。

【０００８】次に、光ディスクカートリッジ40のホルダ
ー４に対する挿入排出動作を説明する。

【０００９】図４に示す位置ある光ディスクカートリッ
ジ40は、ユーザーによって挿入方向(Ｂ１方向)に移動さ
せられると、上端縁部が防塵シャッター３の傾斜面３ａ
に当接して、移動と共にスプリング７の付勢力に抗して
防塵シャッター３を拡開する。

【００１０】図６及び図７は光ディスクカートリッジの
挿入排出動作の説明図である。

【００１１】防塵シャッター３を拡開した光ディスクカ
ートリッジ40は、図６に示すように動作レバー８の当接
ピン８ｂに当接しながら、ホルダーに挿入される。図７
に示す位置に挿入された光ディスクカートリッジ40は、
当接ピン８ｂと当接した状態でホルダー４によって保持
される。図６及び図７に示した状態で光ディスクカート
リッジ40に当接ピン８ｂが当接することにより、作動レ
バー８は、スプリング７の付勢力に抗して防塵シャッタ
ー３を開放位置とする位置に保持される。

【００１２】光ディスクカートリッジ40を保持したホル
ダー４は、図示を省略した公知なローディング機構によ
ってＣ１方向に移動させられ、光ディスクカートリッジ
40をローディング位置とする装着位置に保持される。こ
の時、光ディスクカートリッジ40に当接ピン８ｂが当接
する作動レバー８も、ガイド孔２ｄに沿って光ディスク
カートリッジ40に従動するため、スプリング７の付勢力
によって防塵シャッター３はＡ１方向に回動し、光ディ
スクカートリッジ40がローディング位置に到達したとき
挿入口２ａを閉鎖する閉鎖位置となる。

【００１３】排出時にホルダー４は、ローディング機構
によって装着位置から図７に示す挿入排出位置に移動さ
せられ、光ディスクカートリッジ40を挿入口２ａに対向
する位置に移動させる。光ディスクカートリッジ40の移
動と共に、作動しバー８も上方に従動して防塵シャッタ
ー３を開放位置とする。防塵シャッター３が開放位置に
なると、ローディング機構のイジェクトレバー(図示省
略)は、光ディスクカートリッジ40をＢ２方向に押出
し、図６に示すユーザーが装置外部に取出すことが可能
なイジェクト位置に排出する。排出時及びイジェクト位
置にある時、作動レバー８は、当接ピン８ｂを光ディス
クカートリッジ40に当接させて防塵シャッター３を開放
位置に保持している。

【００１４】

【発明が解決しようとする課題】上記構成のローディン
グ装置において、ホルダー４に対する挿入排出時に防塵
シャッター３を開放位置に保持するため、光ディスクカ
ートリッジ40には作動レバー８の当接ピン８ｂが当接し
ている。作動レバー８には側板６を介してスプリング７
の付勢力が伝達されるため、光ディスクカートリッジ40
に対して当接ピン８ｂは下方向に付勢された状態で弾接
する。このため、挿入排出時に光ディスクカートリッジ
40と当接ピン８ｂとの間、又は光ディスクカートリッジ
40とホルダー４との間には、それぞれスプリング７の付
勢力に対応する摩擦力が発生する。

【００１５】摩擦力が発生することにより、光ディスク
カートリッジ40をホルダー４に対して挿入又は排出する
ために必要な操作力が大きくなり、挿入時にユーザーの
操作性を低下させ、また排出時にはローディング機構に
対する負荷を増大させる。さらに光ディスクカートリッ
ジ40に対する当接ピン８ｂの接触面積は非常に小さいも
のであるため、当接ピン８ｂによって光ディスクカート
リッジ40の接触面に擦傷を発生させることがある。

【００１６】本発明の目的は、上記の課題を解決するた
めホルダーに対するカートリッジの挿入排出時の操作力
を低減できるカートリッジ式ローディング装置を提供す
ることにある。

【００１７】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め本発明は、情報媒体を収納したカートリッジと、カー
トリッジをホルダーに対して挿入又は排出するための挿
入口と、この挿入口を開放又は閉鎖するため回動可能に
支持された防塵シャッターと、前記ホルダーに挿入され
たカートリッジをローディング位置又はアンローディン
グ位置に移動させるローディング機構と、ホルダーに挿
入されるカートリッジに当接して従動し、しかもカート
リッジが前記ローディング位置に移動したとき前記防塵
シャッターを閉鎖位置に回動させ、かつカートリッジが
前記アンローディング位置に移動したとき防塵シャッタ
ーを開放位置に回動させる作動部材とを備えたカートリ
ッジ式ローディング装置において、挿入時又は排出時の
カートリッジの移動抵抗を減少させるため、ホルダーに
カートリッジに当接する回動自在なコロを設けたことを
特徴とする。さらに前記コロを、前記カートリッジ方向
に付勢するため弾性部材を介して前記ホルダーに取付け
たことを特徴とする。さらに前記動作部材の前記カート
リッジに対する当接部を、回動自在なコロによって構成
したことを特徴とする。

【００１８】また、情報媒体を収納したカートリッジ
と、カートリッジをホルダーに対して挿入又は排出する
ための挿入口と、この挿入口を開放又は閉鎖するため回
動可能に支持された防塵シャッターと、前記ホルダーを
カートリッジがローディング位置となる装着位置又はア
ンローディング位置となる挿入排出位置に移動させるロ
ーディング機構とを備えたカートリッジ式ローディング
装置において、ホルダーに当接して従動し、しかもホル
ダーが前記装着位置に移動したとき前記防塵シャッター
を閉鎖位置に回動させ、かつホルダーが前記挿入排出位
置に移動したとき防塵シャッターを開放位置に回動させ
る作動部材を設けたことを特徴とする。

【００１９】

【作用】上記の手段によれば、ホルダーにカートリッジ
に当接する回動自在なコロを設けたことにより、前記ホ
ルダーに対する挿入時又は排出時に、カートリッジに作
動部材が当接している状態でカートリッジの移動抵抗を
減少させることができる。さらに前記コロを弾性部材を
介して前記ホルダーに取付けたことにより、コロをカー
トリッジ方向に付勢することができる。さらに作動部材
のカートリッジに対する当接部を回動自在なコロによっ
て構成したことにより、コロをカートリッジ方向に付勢
することができる。さらに作動部材のカートリッジに対
する当接部を回動自在なコロによって構成したことによ
り、前記ホルダーに対する挿入時又は排出時にカートリ
ッジの移動抵抗を減少させることができる。

【００２０】また、ホルダーに当接して従動し、しかも
ホルダーが装着位置に移動したとき防塵シャッターを閉
鎖位置に可動させ、かつホルダーが挿入排出位置に移動
したとき防塵シャッターを開放位置に回動させる作動部
材によってホルダーに当接させて防塵シャッターを開放
又は閉鎖できる。

【００２１】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。尚、以下の各図面において図４及び図５に基づい
て説明した部材に対応する部材については、同一符号を
付して説明を省略する。

【００２２】図１は本発明の一実施例である光ディスク
カートリッジのローディング装置の要部分解斜視図であ
る。

【００２３】ホルダー４の内面には回動面を突出させる
ようにホルダーコロ11が配置されている。ホルダーコロ
11は、ホルダー４内に光ディスクカートリッジ40が挿入
されるとき、又は排出されるとき光ディスクカートリッ
ジ40の下面の両側端付近に弾接し、かつ回転するように
ホルダー４下面の両側端付近に配置されている。

【００２４】また、作動レバー８は、内側面の上端部に
レバーコロ12がピン13によって回動自在に取付けられて
いる。

【００２５】図２は図１に示したホルダー及び作動レバ
ーを示す側面断面図である。

【００２６】ホルダーコロ11は、弾性支持板14の先端に
おいて回動自在に軸支され、かつ弾性支持板14を介して
ホルダー４に取付けられている。弾性支持板14は弾性を
有し、ホルダーコロ11をＤ方向に常に付勢し、ホルダー
４に挿入される光ディスクカートリッジ40にホルダーコ
ロ11を弾接させる。

【００２７】ホルダー４に対する挿入時又は排出時にお
いて光ディスクカートリッジ40は、作動レバー８が防塵
シャッター３を開放位置に保持するため、スプリング７
の付勢力に対応する力で作動レバー８のレバーコロ12に
よって押圧される。上面にレバーコロ12が当接し、さら
に下面にホルダーコロ11が当接し、移動と共にレバーコ
ロ12及びホルダーコロが回転することにより、挿入時又
は排出時に光ディスクカートリッジ40に作用する摩擦力
を低減できる。このため、ホルダー４に対して光ディス
クカートリッジ40を挿入又は排出させるために必要な操
作力を低減できるので、挿入時におけるユーザーの操作
性を向上でき、さらに排出時におけるローディング機構
に対する負荷を低減できる。また光ディスクカートリッ
ジ40に対してレバーコロ12は従動回転するため、光ディ
スクカートリッジ40に擦傷が発生することを防止でき
る。

【００２８】さらに、ホルダーコロ11が弾性支持板14に
よって付勢されているため、挿入時にホルダーコロ11を
光ディスクカートリッジ40の当接面に沿って弾接させる
ことができるので、光ディスクカートリッジ40の移動と
共にホルダーコロ11を当接面に確実に追従させることが
できる。

【００２９】図３は本実施例における作動レバーの他の
例を示す側面断面図である。

【００３０】作動レバー18の当接ピン18ｂは、ホルダー
４の上面に当接しており、作動レバー18は、ホルダー４
のＣ２方向又はＣ１方向の移動に連動して防塵シャッタ
ー３を開放位置又は閉鎖位置とするように構成されてい
る。

【００３１】ここで、作動レバー18は光ディスクカート
リッジ40に接触しないため、光ディスクカートリッジ40
に対して作動レバー18を介してスプリング７の付勢力に
対応する力が加わることがなく、ホルダー４に対する挿
入時又は排出時に移動抵抗を増加させるような力が光デ
ィスクカートリッジ40に加わることを防止できる。

【００３２】

【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
ホルダーにカートリッジに当接する回動自在なコロを設
けたことにより、前記ホルダーに対する挿入時又は排出
時に、カートリッジに作動部材が当接している状態でカ
ートリッジの移動抵抗を減少できるため、カートリッジ
を移動させるために必要な操作力を低減でき、さらに前
記コロを弾性部材を介して前記ホルダーに取付けたこと
により、コロをカートリッジ方向に付勢することができ
るため、カートリッジに対してコロを確実に弾接させる
ことができ、さらに作動部材のカートリッジの当接部を
回動自在なコロによって構成したことにより、前記ホル
ダーに対する挿入時又は排出時にカートリッジの移動抵
抗を減少できるため、カートリッジを移動させるために
必要な操作力を低減できる。

【００３３】また、ホルダーに当接して従動し、しかも
前記ホルダーが装着位置に移動したとき防塵シャッター
を閉鎖位置に回動させ、かつホルダーが挿入排出位置に
移動したとき前記防塵シャッターを開放位置に移動させ
る作動部材によって、ホルダーに連動させて防塵シャッ
ターを開放又は閉鎖できるため、ホルダーに対する挿入
時又は排出時に移動抵抗を増加させるような力がカート
リッジに加わることを防止できる。

【００３４】以上の結果として例えば、挿入時又は排出
時におけるユーザーの操作性を向上でき、ローディング
機構に対する負荷を低減でき、またカートリッジに擦傷
が発生することを防止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例である光ディスクカートリッ
ジのローディング装置の要部を示す分解斜視図である。

【図２】本実施例における要部を示す側面断面図であ
る。

【図３】本実施例における作動レバーの他の例を示す側
面断面図である。

【図４】光ディスクカートリッジのローディング装置の
概略構成を示す側面断面図である。

【図５】図４に示した光ディスクカートリッジのローデ
ィング装置におけるフレーム，防塵シャッター及びホル
ダーの斜視図である。

【図６】光ディスクカートリッジの挿入排出動作の説明
図である。

【図７】光ディスクカートリッジの挿入排出動作の説明
図である。

【符号の説明】

２…フレーム、 ２ａ…挿入口、 ３…防塵シャッタ
ー、 ４…ホルダー、 ８，18…作動レバー、 11…ホ
ルダーコロ、 12…レバーコロ、 14…弾性支持板、40
…光ディスクカートリッジ。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 情報媒体を収納したカートリッジと、カ
   ートリッジをホルダーに対して挿入又は排出するための
   挿入口と、この挿入口を開放又は閉鎖するため回動可能
   に支持された防塵シャッターと、前記ホルダーに挿入さ
   れたカートリッジをローディング位置又はアンローディ
   ング位置に移動させるローディング機構と、ホルダーに
   挿入されるカートリッジに当接して従動し、しかもカー
   ドリッジが前記ローディング位置に移動したとき前記防
   塵シャッターを閉鎖位置に回動させ、かつカートリッジ
   が前記アンローディング位置に移動したとき防塵シャッ
   ターを開放位置に回動させる作動部材とを備えたカート
   リッジ式ローディング装置において、挿入時又は排出時
   のカートリッジの移動抵抗を減少させるため、ホルダー
   にカートリッジに当接する回動自在なコロを設けたこと
   を特徴とするカートリッジ式ローディング装置。
2. 【請求項２】 前記コロを、前記カートリッジ方向に付
   勢するため弾性部材を介して前記ホルダーに取付けたこ
   とを特徴とする請求項１のカートリッジ式ローディング
   装置。
3. 【請求項３】 前記作動部材の前記カートリッジに対す
   る当接部を、回動自在なコロによって構成したことを特
   徴とする請求項１又は請求項２のカートリッジ式ローデ
   ィング装置。
4. 【請求項４】 情報媒体を収納したカートリッジと、カ
   ートリッジをホルダーに対して挿入又は排出するための
   挿入口と、この挿入口を開放又は閉鎖するため回動可能
   に支持された防塵シャッターと、前記ホルダーをカート
   リッジがローディング位置となる装着位置又はアンロー
   ディング位置となる挿入排出位置に移動させるローディ
   ング機構とを備えたカートリッジ式ローディング装置に
   おいて、ホルダーに当接して従動し、しかもホルダーが
   前記装着位置に移動したとき前記防塵シャッターを閉鎖
   位置に回動させ、かつホルダーが前記挿入排出位置に移
   動したとき防塵シャッターを開放位置に回動させる作動
   部材を設けたことを特徴とするカートリッジ式ローディ
   ング装置。