JPH05296291A - フライホイール - Google Patents

フライホイール

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JPH05296291A
JPH05296291A JP10412692A JP10412692A JPH05296291A JP H05296291 A JPH05296291 A JP H05296291A JP 10412692 A JP10412692 A JP 10412692A JP 10412692 A JP10412692 A JP 10412692A JP H05296291 A JPH05296291 A JP H05296291A
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JP
Japan
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pendulum
flywheel
vibration
order
main
Prior art date
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Pending
Application number
JP10412692A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Ishidaka
勉 石高
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Publication date
Application filed by Unisia Jecs Corp filed Critical Unisia Jecs Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フライホイール本体の構造を複雑化すること
なく、振動次数の低い変動トルクと振動次数の高い変動
トルクを共に有効に吸収する。 【構成】 フライホイール本体10の内部に空間13を
設けて、この空間13に、振動次数の低い変動トルクを
吸収するためのメイン振り子14を設ける。メイン振り
子14に眉型状の長孔16を設けて、この長孔16に、
振動次数の高い変動トルクを吸収するための円柱状のサ
ブ振り子17を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用エンジン等の
変動トルクを吸収するフライホイール、とりわけ、可変
速度形ダイナミックダンパーを備えたフライホイールに
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車等に用いられるエンジン
は間欠的に発生する爆発のエネルギーをクランクシャフ
トを介して駆動トルクとして外部に伝達するようになっ
ている。このため、この種のエンジンは、動力伝達系に
駆動トルクばかりでなく爆発に起因した変動トルクまで
もが伝達され、この変動トルクが動力伝達系の捩り振動
を誘起し易いという問題をかかえている。
【0003】そこで従来では、この問題に対処するもの
として、図4に示すようなフライホイールが開発されて
いる。
【0004】このフライホイールはクランクシャフトの
端部に取り付けられるもので、フライホイール本体1に
円形状の空間2が周方向等間隔に複数個設けられ、この
各空間2に単振り子3が収容された構造なっている。こ
の単振り子3は可変速度形ダイナミックダンパーを構成
するもので、その固有円振動数が、フライホイール本体
1に入力されるエンジンの変動トルク(励振トルク)の
円振動数と等しくなるように設定されている。即ち、単
振り子3の設定は以下の(1)式を満たすようになって
いる。
【0005】 ω√(R/r)=nω …(1) ω;エンジンの回転角速度、R;フライホイール本体1
の回転中心Oから単振り子3の揺動中心O’までの距
離、r;単振り子3の揺動中心O’から単振り子3の重
心Gまでの距離、n;エンジンの回転に対する変動トル
クの振動次数。
【0006】尚、対象とする変動トルクの振動次数nは
最も低いもの(振動エネルギーが最も大きい。)に設定
され、例えば、4気筒4サイクルエンジンではn=2
に、6気筒4サイクルエンジンではn=3に設定されて
いる。
【0007】したがって、このフライホイールの場合、
エンジンの回転速度が変化すると単振り子3の固有円振
動数がこの変化に伴って変化し、対象とする振動次数の
変動トルクが常時単振り子3の共振作用によって吸収さ
れる。
【0008】ところが、このフライホイールの場合、フ
ライホイール本体1に入力される変動トルクのうち最も
振動次数の低いものを吸収するようになっているため、
エンジンの回転が低速度で変動トルクの振動次数が低い
あいだは有効に機能するが、エンジンの回転が高速度に
なって振動次数の高い変動トルクが発生すると、この変
動トルクを有効に吸収することが出来ないという不具合
がある。
【0009】そこで、従来、これをさらに改良したフラ
イホイールとして、フライホイール本体に複数個の空間
を設けてその空間に低次振動吸収用と高次振動吸収用の
二種の単振り子を交互に設けるようにしたものが案出さ
れている。
【0010】尚、この技術は、例えば実開平1−115
039号公報等に示されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のフライホイールにあっては、低次振動吸収用の
単振り子と高次振動吸収用の単振り子を収容するための
空間をフライホイール本体に確保しなければならないた
め、フライホイール本体の構造が複雑になるという不具
合がある。
【0012】そこで本発明は、フライホイール本体の構
造を複雑化することなく、振動次数の低い変動トルクと
振動次数の高い変動トルクを共に有効に吸収することが
出来るフライホイールを提供しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上述した課題を
解決するための手段として、可変速度形ダイナミックダ
ンパーとしての単振り子を備えたフライホイールにおい
て、フライホイール本体の内部に低次振動吸収用のメイ
ン振り子を設け、さらに、このメイン振り子の内部に高
次振動吸収用のサブ振り子を設けるようにした。
【0014】
【作用】フライホイール本体に入力された変動トルクの
うち振動次数の低いものはメイン振り子の共振によって
吸収し、振動次数の高いものはメイン振り子内のサブ振
り子の共振によって吸収する。
【0015】
【実施例】次に、本発明の一実施例を図1〜図3に基づ
いて説明する。
【0016】図面において、10は、本発明にかかるフ
ライホイールのフライホイール本体である。このフライ
ホイール本体10は、略円盤状に形成された第一ホイー
ル11と第二ホイール12とによって構成され、両ホイ
ール11、12の互いに対向する面には、半月状の複数
個の凹部11a、12aが夫々同一円周上に等間隔に並
んで形成されている。そして、第一ホイール11側の凹
部11aと第二ホイール12側の凹部12aとによって
形成された半月状の各空間13には略扇状のメイン振り
子14が収容されている。尚、第一ホイール11と第二
ホイール12は、フライホイール本体10の内周縁部を
クランクシャフト20に取り付けるボルト21と、クラ
ッチ組立体Cのクラッチカバー22をフライホイール本
体10の外周縁部に取り付けるボルト23とによって共
締め固定されている。
【0017】メイン振り子14は前記凹部11a、12
a内に固定されたピン15によって支持され、このピン
15を揺動中心O’として空間13の内部を所定角度の
範囲で自由に揺動出来るようになっている。また、この
メイン振り子14には眉型状の長孔16が形成されてい
て、この長孔16に円柱状のサブ振り子17が転動可能
に収容されている。尚、長孔16は上記ピン15を中心
とする弧に沿って形成されていて、サブ振り子17がピ
ン15を揺動中心O’としてこの長孔16内を自由に揺
動出来るようになっている。したがって、メイン振り子
14とサブ振り子17は夫々O’を共通の揺動中心とす
る単振り子として機能する。
【0018】ここで、前記メイン振り子14は最も低い
振動次数n1の変動トルクを吸収する(低次振動吸収用
の)可変速度形ダイナミックダンパーを構成し、サブ振
り子17は前記振動次数n1よりも一つ上の振動次数n2
の変動トルクを吸収する(高次振動吸収用の)可変速度
形ダイナミックダンパーを構成するようになっている。
このため、メイン振り子14とサブ振り子17は、振動
次数n1の変動トルクと振動次数n2の変動トルクに夫々
共振するよう、以下の(2)、(3)式を満たすように
設定されている。
【0019】 ω√(R/r1)=n1ω …(2) ω√(R/r2)=n2ω …(3) ω;エンジンの回転角速度、R;回転中心Oから揺動中
心O’までの距離、r1;揺動中心O’からメイン振り
子14の重心G1までの距離、n1;エンジンの回転に対
する変動トルクの振動次数(最も低い振動次数)、
2;揺動中心O’からサブ振り子17の重心G2までの
距離、n2;エンジンの回転に対する変動トルクの振動
次数(n1よりも一つ上の振動次数)。
【0020】したがって、4気筒4サイクルエンジンで
はn1=2、n2=4であるため、R/r1=4、R/r2
=16、r1/r2=4のように設定され、6気筒4サイ
クルエンジンではn1=3、n=6であるため、R/r1
=9、R/r2=36、r1/r2=4のように設定され
る。
【0021】また、メイン振り子14とサブ振り子17
は振動次数n1の変動トルクTと振動次数n2の変動トル
クT’を夫々最も有効に吸収するため、以下の(4)、
(5)式を満たすように質量M、m、揺動角度B、bが
設定されている。
【0022】 MR2ω2B=T …(4) m(R+r2)Rω2b=T’ …(5) M;メイン振り子14の質量、B;メイン振り子14の
揺動角度、T;振動次数n1の変動トルク、m;サブ振
り子17の質量、b;サブ振り子17の揺動角度、
T’:振動次数n2の変動トルク。
【0023】尚、図2中24は、フライホイール本体1
0(第一ホイール11)の外周面に圧入や焼きばめ等の
手段によって固定されたリングギヤであり、25は、ク
ラッチ接続時にフライホイール本体10(第二ホイール
12)の側面に押し当てられるクラッチ組立体Cのフェ
ーシング部である。
【0024】このフライホイールは以上のような構成で
あるため、エンジンの回転が低速度でフライホイール本
体10に入力される変動トルクの振動次数が低いあいだ
はメイン振り子14の共振作用によって変動トルクを吸
収し、エンジンの回転が高速度になってフライホイール
本体に入力される変動トルクの振動次数が高くなると、
サブ振り子17の共振作用によって変動トルクを吸収す
る。
【0025】また、このフライホイールにあっては、メ
イン振り子14の内部に低次振動吸収用のサブ振り子1
7が収容された構造となっているため、サブ振り子17
を収容するための特別な空間をフライホイール本体10
に設ける必要がない。そのため、フライホイール本体1
0の構造としては、低次振動吸収用の単振り子だけを設
けるようにしたものと変わらない簡素なものとすること
が出来る。その結果、フライホイール本体10の製造が
容易になり、設計の自由度も高まる
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明は、フライホイール
本体の内部に低次振動吸収用のメイン振り子を設け、さ
らに、このメイン振り子の内部に高次振動吸収用のサブ
振り子を設けるようにしたため、フライホイール本体に
はメイン振り子を収容するための空間を設けるだけで良
いこととなり、フライホイール本体の構造を複雑化する
ことなく振動次数の低い変動トルクと振動次数の高い変
動トルクを共に有効に吸収することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図2のA矢視正面図。
【図2】同実施例を示す図1のB−B線に沿う断面図。
【図3】同実施例の要部を示す拡大正面図。
【図4】従来の技術を示す正面図。
【符号の説明】
10…フライホイール本体、 14…メイン振り子、 17…サブ振り子。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可変速度形ダイナミックダンパーとして
    の単振り子を備えたフライホイールにおいて、フライホ
    イール本体の内部に低次振動吸収用のメイン振り子を設
    け、さらに、このメイン振り子の内部に高次振動吸収用
    のサブ振り子を設けたことを特徴とするフライホイー
    ル。
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