JPH0528065Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、変化のある雅趣に富んだ葉書、名刺
等のカード類の構造に関するものである。

〔従来の技術〕

従来より、この種のカード類は腰のある厚紙を
所定寸法の方形等に裁断してなり、その表裏面ま
たは片面に使用目的に合わせて、文字や模様等を
印刷し、或は各種筆記用具を用いて記入できるよ
うにしたものが広く知られている。

〔考案が解決しようとする課題〕

しかしながら、このような従来のカード類は、
いずれの種類のものであつても、縦横寸法も規格
化されており、カード主体自体は何の変哲もない
ため、カードの紙面に構成するデザインにも変化
を付けにくく、雅趣に乏しいものであつた。

本考案はこのような従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、葉書や名刺等のカード類の構造を変
化のある雅趣に富むものにすることを目的とする
ものである。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために本考案は、不透明な
カード主体１の適所に適宜形状の透窓２を穿設
し、該透窓２をカード主体１の片面全面に貼着し
た透明フイルム３により被覆して透窓２に該透明
フイルム３を露出させると共にこの透窓２の透明
フイルム３部分を通してカード主体１の両面側を
透視可能とし、その透窓２部分の透明フイルム３
に文字や模様等を直接記載するように構成してい
ることを特徴とするものである。

〔作用〕

本考案は上記構成により、例えば透窓２に露出
している透明フイルム３部分に文字を記入したり
模様等を描き、或いは、透窓２部分における透明
フイルム３の背面側に草花や写真、シール等を貼
着して該デザインが透窓２の中で浮き上がつてい
るような変化を持たせると共に、フイルムの光沢
を利用して優れた美麗さを付与することができ
る。

また、カード主体１のフイルム貼着面の裏側紙
面は、印刷や筆記用具による記入を通常のカード
と同様に行うことができる。

更に、透明フイルム３は片面全面に貼着されて
いるので剥がれにくく、取扱いに特別な注意を必
要とせず、保存性も良好である。

〔実施例〕

以下、本考案の実施例を図面に基づき詳細に説
明する。第１図及び第２図は本考案が適用された
葉書として使用できるカードを示している。これ
らの図において、１は厚紙を所定寸法の長方形に
裁断した不透明なカード主体である。このカード
主体１の適所、図示例では一隅寄り部分に、幾何
学的形状の透窓２が穿設され、この透窓２を被覆
すべくカード主体１の片面全面に塩化ビニル樹脂
等からなる透明フイルム３が適宜の接着剤により
一体的に貼着されてあり、透窓２に重合した該透
明フイルム３の部分を透窓２に直接露出させてい
ると共にその透明フイルム３の部分を通じてカー
ド主体１の表裏面側を透視できるように構成して
いるものである。

このように構成されたカードは、透窓２部のと
透明フイルム３に印刷或はフエルトペン等の筆記
用具を用いて文字や模様Ａを構成すると共に、カ
ード主体１のフイルム貼着面の裏側紙面にも文字
や模様Ｂを記入して使用するもので、このような
使用状態では、透明フイルム３に描かれた文字や
模様が透窓２の中で浮き上がつて見え、カードに
描くデザイン構成に変化を与えることができるの
で、通常のカード類には見られない雅趣に富むも
のとすることができる。

尚、本考案は上記実施例の他、例えば第３図及
び第４図に示すように、カード主体１を名刺大に
形成し、透窓２部の透明フイルム３の裏面に草花
や写真、シール等を貼着して、これらの装飾物Ｃ
が透窓２を介してカード主体１の表面から視認で
きるようにしたもの、或は第５図及び第６図に示
すように、大きさや形状が異なる複数の透窓２…
を形成することにより、更に変化に富むデザイン
を工夫できる。

また、本考案は上記のような葉書様や名刺様の
カードの他、各種のカード類に適用して変化のあ
る雅趣に富むものとすることができる他、例えば
透窓２に草花等を貼着すると共に、カード主体１
に該草花の説明を記入することにより、標本用カ
ードとしても好適に使用できる。

尚、カード主体１は前記実施例に掲げた厚紙製
のものが一般的であるが、その他プラスチツクに
より形成してもよく、このような場合、透明フイ
ルム３を接着剤を用いることなくカード主体１の
片面全面にラミネート接合することも可能であ
る。

〔考案の効果〕

以上説明したように、本考案のカード類の構造
によるときは、不透明なカード主体１の適所に適
宜形状の透窓２を穿設し、該透窓２をカード主体
１の片面全面に貼着した透明フイルム３により被
覆して透窓２に該透明フイルム３を露出させてい
ると共にこの透窓２の透明フイルム３部分を通し
てカード主体１の両面側を透視可能に構成してな
るものであるから、透窓２に露出している透明フ
イルム３部分に文字を記入したり模様等を描き、
或いは、透窓２部分における透明フイルム３の背
面側に草花や写真、シール等を貼着してこれらの
構成が透窓２の中で浮き上がつているような変化
を持たせると共に、穿設した透窓２の形状やフイ
ルムの光沢を利用して美麗で雅趣に富むカードを
作成することができる。

さらに、透窓２に露出した透明フイルム３部分
は、カード主体１の両面側から透視可能であるか
ら、該フイルム部分の表裏面のいずれの面に文字
や模様等を記載しても透窓２内にその文字や模様
を浮き上がらせることができ、又、フイルム貼着
面の裏面側には、印刷や筆記用具による記入を通
常のカードと同様に行うことができる。

更に、透明フイルム３は片面全面に貼着されて
いるので剥がれにくく、取扱いに特別な注意を必
要とせず、保存性も良好である。

このように本考案は、透窓２部の透明フイルム
３を利用して変化のある雅趣に富むデザインを構
成できるものでありながら、通常のカード類と同
様に印刷または筆記用具による記入を行え、しか
も保存性にも優れているので、名刺、小形のカー
ド類、葉書等に好適であり、また、植物標本等の
用途にも利用できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本考案の一実施例を示して
おり、第１図は正面図、第２図は縦断面図であ
る。第３図及び第４図は本考案の他の実施例を示
しており、第３図は正面図、第４図は拡大横断面
図である。第５図及び第６図は本考案の更に他の
実施例を示しており、第５図は正面図、第６図は
拡大横断面図である。 １……カード主体、２……透窓、３……透明フ
イルム。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 不透明なカード主体１の適所に適宜形状の透窓
   ２を穿設し、該透窓２をカード主体１の片面全面
   に貼着した透明フイルム３により被覆して透窓２
   に該透明フイルム３を露出させると共にこの透窓
   ２の透明フイルム３部分を通してカード主体１の
   両面側を透視可能に構成してなるカード類の構
   造。