JPH05276363A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH05276363A
JPH05276363A JP4066800A JP6680092A JPH05276363A JP H05276363 A JPH05276363 A JP H05276363A JP 4066800 A JP4066800 A JP 4066800A JP 6680092 A JP6680092 A JP 6680092A JP H05276363 A JPH05276363 A JP H05276363A
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JP
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pixel
data
interest
circuit
density data
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JP4066800A
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Kunihiro Yamamoto
邦浩 山本
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Canon Inc
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Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】疑似中間調画像において中低濃度領域で発生し
がちな、黒画素が連続することによる目障りなパターン
のない、高品位な2値画像を得ることができる。 【構成】ウインドウ判定回路3は、入力した濃度データ
100と2値化回路1より出力される2値データ200
とに基づいて注目画素周辺の2値化済画素の監視領域を
参照し、注目画素を黒にしても良いかどうかの判定結果
600を出力し、平均濃度算出回路200は、注目画素
の周囲の2値化済の画素の2値データ200に基づいて
平均濃度500を算出し、2値化回路1は、平均濃度5
00とウインドウ判定回路3とに従って入力した濃度デ
ータを2値化し、2値データを出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば多値(階調)画
像データを2値化して出力する画像処理装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、多値(階調)画像データを2値化
する手段としてディザ法があった。通常、ディザ法では
m×n(m,nは自然数)のディザマトリクスを用意
し、多値データを対応するマトリクス要素中の閾値と比
較して2値判定を行ない、m×nの2値化ブロックを形
成し、これによって疑似的に中間調画像を再現するもの
である。
【0003】しかしながら、ディザ法においては、表現
できる階調数はm×n+1に限られ、解像度に関しても
良好ではない。これに対して、1975年にFloid とSt
einberg により“An Adoptive Algorithm for Spatial
Grayscale ”SID DIGESTという論文の中で提案された誤
差拡散法は、解像度,階調共にディザ法より優れた手法
であり最近特に注目されている手法である。
【0004】誤差拡散法は、固定閾値で2値化を行な
い、注目画素濃度に後方画素からの拡散誤差を加えた補
正濃度と2値化濃度(例えば、濃度を8ビットで表現し
たときの2値化結果が、1(黒)の場合に255、0
(白)の場合に0)との差を新たな誤差として着目画素
周辺の未処理領域に拡散させるものであり、大域的に原
画像の濃度を保存するという特性を有する。
【0005】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、誤
差拡散法においては、中低能度部において黒画素が一様
にばらまかれずに、斜めにつながるなどの特徴的なパタ
ーンを発生し、画質上問題があった。
【0006】本発明は、上述した従来例の欠点に鑑みて
なされたものであり、その目的とするところは、中低濃
度領域で上記の特徴的なパターンの発生を抑制できる画
像処理装置を提供する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するため、本発明に係る画像処理装置は、注
目画素周辺の2値化済の2値データを記憶する記憶手段
を有する画像処理装置において、前記記憶手段内の2値
データに基づいて平均濃度データを算出する第1の算出
手段と、注目画素近傍に該当するの前記記憶手段内の2
値データに従って所定のパターンの発生有無を判定する
判定手段と、前記注目画素の濃度データと該注目画素以
前の画素の2値化処理で生じた誤差データとを加算して
前記注目画素の補正濃度データを得る第2の算出手段
と、前記第2の算出手段で得た補正濃度データと前記第
1の算出手段で算出した平均濃度データとを比較する比
較手段と、前記比較手段の比較結果及び前記判定手段の
判定結果に従って2値化を行なう2値化手段と、前記第
2の算出手段で得た補正濃度データと前記第1の算出手
段で得た平均濃度データとの差を算出する第3の算出手
段と、前記第3の算出手段で得た差を誤差データとして
記憶する誤差記憶手段とを備える。
【0008】
【作用】かかる構成によれば、第1の算出手段は既に記
憶した2値データに基づいて平均濃度データを算出し、
判定手段は注目画素近傍に該当する既に記憶した2値デ
ータに従って所定のパターンの発生有無を判定し、第2
の算出手段は注目画素の濃度データと該注目画素以前の
画素の2値化処理で生じた誤差データとを加算して注目
画素の補正濃度データを得て、比較手段は第2の算出手
段で得た補正濃度データと第1の算出手段で算出した平
均濃度データとを比較し、2値化手段は比較手段の比較
結果及び判定手段の判定結果に従って2値化を行ない、
第3の算出手段は第2の算出手段で得た補正濃度データ
と第1の算出手段で得た平均濃度データとの差を算出
し、誤差記憶手段は第3の算出手段で得た差を誤差デー
タとして記憶する。
【0009】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明に係る好適
な実施例を詳細に説明する。 <第1の実施例>図1は本発明の第1の実施例による画
像処理装置の構成を示すブロック図である。以下、順に
構成要素を説明する。
【0010】同図において、100は本実施例の装置に
入力されるデータ線で、8ビット(256階調)の濃度
を表わすデジタルデータが入力される。1は2値化回路
で、データ線100から前述した8ビットで表わされる
データを、後述する平均濃度算出回路2及びウィンドウ
判定回路3からの情報を元に2値化を行ない、その結果
1(黒)または0(白)をデータ線200へ出力する。
2は平均濃度算出回路2で、注目画素の周囲の2値化済
の画素からなる領域を参照し、この領域内の各画素に対
応する重みマスクで重み付けした平均濃度を算出し、デ
ータ線500へ出力する。3はウィンドウ判定回路で、
2値化回路1から出力された信号(信号線200)と注
目画素の濃度の信号(信号線100)に基づいて注目画
素周辺の2値化済画素の監視領域を参照し、着目画素を
黒(“1”)にしてもよいかどうかを判定し、その判定
結果を信号線600上に出力し2値化回路1にフィード
バックする。
【0011】以上の構成よりなる本実施例の詳細を図面
を用いながら説明する。 (2値化回路1の説明)図2は図1に示す2値化回路1
の具体的な構成例を示す回路図である。図中、11a〜
11dはデータをラッチするフリップフロップ、12a
〜12dは加算器、13は1ライン遅延用のラインメモ
リである。また14は比較器、15はANDゲート、1
6は誤差配分制御回路である。
【0012】図3は第1の実施例による注目画素と誤差
を配分する画素との関係を示す図である。
【0013】この2値化回路1において、まずデータ線
100を介して入力したデータ(注目画素位置(i,
j)に対応する原画像濃度データ)は、当該画素位置に
配分される誤差の総和と加算器12dで加算され、その
値が信号線300を介して比較器14と誤差配分制御回
路16へ出力される。そして比較器14では、信号線3
00上のデータと平均濃度算出回路2よりの閾値データ
(信号線500)との比較を行ない、データ線300上
のデータが閾値より大きければ1(黒)、小さければ0
(白)を信号線150に出力する。次のANDゲート1
5では2値化された信号(信号線150)とウィンドウ
判定回路3から出力される信号(信号線600)との論
理積が取られ、信号線200に2値化データとして出力
される。ところで、ウィンドウ判定回路3から出力され
る信号の詳細は後述するが、注目画素が中〜低濃度で、
かつ注目画素周囲の注目画素周囲の2値化済データの監
視領域(ウィンドウ領域)に黒ドットが存在し、もし着
目画素の2値化判定を黒(“1”)とすると不自然な黒
ドットのつながりが生じると判断される場合に“0”、
それ以外のときは“1”レベルの状態になる。従って黒
ドットのつながりが生じそうな場合には2値化の判定は
常に“0”(白)となる。
【0014】次に誤差配分制御回路16では、原画像濃
度に配分誤差を加えた補正濃度信号300と、注目画素
周辺の2値データの平均濃度である平均濃度算出回路2
からの信号500との差分が誤差として計算され、周囲
の画素に配分する誤差量160〜190を制御する。誤
差量信号160〜190は、図3に示すように、注目画
素位置を(i,j)としたとき、その周囲画素(i−
1,j+1),(i,j+1),(i+1,j+1),
(i+1,j)に既に配分された誤差量と加算器12a
〜12dで加算される。またここでは誤差を配分する画
素数を注目画素の周囲4画素としているが、これに限る
ものではなく、上記と同様の考え方によって容易に増減
できる。
【0015】ここで、誤差配分制御回路16の詳細につ
いて説明する。
【0016】図4は第1の実施例による誤差配分制御回
路16の構成を示すブロツク図である。図中、161は
減算器、165a〜165dは所定の乗算を行なう乗算
器である。
【0017】以下に、上記構成による動作を説明する。
【0018】減算器161では、原画像濃度に配分誤差
を加えた補正濃度の信号300と注目画素周辺の2値化
済画素の平均濃度である平均濃度算出回路2からの信号
500との差分(信号300−信号500)が乗算され
乗算器165a〜165dへ出力される。
【0019】ここで乗算器165a〜165dは、図3
に示すように、注目画素(i,j)に対して各々w1
4 の重みをもつ周辺画素(i−1,j+1),(i,
j+1),(i+1,j+1),(i+1,j)に対応
していて、重みに応じて下に示すような乗算を行なって
信号線160,170,180及び190へ結果を出力
する。乗算は、例えば、次式(1)のように、
【0020】
【数1】 の如く行なう。 (平均濃度算出回路の説明)図6は第1の実施例におけ
る平均濃度算出回路2の構成を示すブロツク図である。
同図において、22は加算器、23は1ライン遅延用の
ラインメモリ、25a〜25eは入力データに対してあ
る定数を乗ずる乗算器、26a〜26eはデータをラッ
チするフリップフロップである。
【0021】次に、上記構成による動作を説明する。
【0022】図5は第1の実施例による注目画素と平均
濃度を計算するための画素との関係を示す図である。
【0023】本平均濃度算出回路2において、まず2値
化されたデータ(“黒”=1or“白”=0)がデータ線
200を介してラインメモリ23とラッチ26dへ入力
される。図5に示すように、注目画素を(i,j)とし
たとき、ラッチ26a〜26eには順に(i,j−
1),(i−1,j−1),(i−2,j−1),(i
−1,j)および(i−2,j)の位置に対応する2値
化済データ(“黒”=1or“白”=0)が格納されてお
り、これらのデータが乗算器25a〜25eで重み付け
され加算器22への入力となる。周辺画素に対する重み
は、図5に示すように、255×a1 ×(26cからの
出力)/Σai ,255×a2 ×(26bからの出力)
/Σai ,…,255×a5 ×(26dからの出力)/
Σai が加算器22への入力となる。加算器22からの
出力(信号線500)は、平均濃度算出回路2への入力
となる。この値は注目画素の周囲の2値化済平均濃度で
あって、注目画素周辺の画像の濃度の状態を示す。
【0024】本実施例では閾値を算出するために注目画
素の周囲の2値化済画素を5画素としたが、これに限ら
れるものでなく容易に増減できるものである。 (ウィンドウ判定回路3の説明)図7は第1の実施例に
おけるウィンドウ判定回路3の構成を示す回路図であ
る。同図において、41は1ライン遅延用のラインメモ
リ、42a〜42cはデータをラッチするためのフリッ
プフロップ、43a〜43bはAND回路、44はOR
回路、45は比較器、46はNAND回路である。
【0025】以下に上記構成による動作を説明する。
【0026】図8は第1の実施例による注目画素とウイ
ンドウ判定に用いる画素との関係を示す図であり、図9
は第1の実施例による擬似中間調画像特有の黒画素パタ
ーンを示す図である。
【0027】2値信号200は、ラインメモリ41に入
力されると同時にフリップフロップ42bにラッチさ
れ、またラインメモリ41により1ライン遅延されたデ
ータはフリップフロップ42aにラッチされる。つまり
注目画素の位置を(i,j))とすると、フリップフロ
ップ42a〜42cにはそれぞれ画素位置(i,j−
1),(i−1,j),(i−2,j)の2値化済デー
タが保持される。
【0028】AND回路43aでは画素位置(i−1,
j),(i−2,j)の2画素分の2値化済データのA
NDが取られ、その結果を信号線420に出力する。こ
れは図8(a)において着目画素を*で表わすとすると
黒丸で示した2画素が共に黒である場合のみ1となり、
この時、着目画素を必ず“0”と判定するようにすれ
ば、図9(a)に示すように主操作方向に黒画素が3画
素以上連続することが防止できるため、誤差拡散法や平
均濃度保存法でしばしば発生する特徴的なパターンを防
止することが可能となる。
【0029】またAND回路43bでは画素位置(i,
j−1),(i−1,j)2画素の位置化済データのA
NDがとられ、その結果を信号線410に出力する。こ
れは同様に、図8(b)において着目画素を*で表わす
とすると、黒丸で示した2画素が共に黒である場合のみ
1となり、このとき着目画素を必ず“0”(白)と判定
するようにすれば、図9(b)に示したような連結する
3つの黒画素による特徴的なパターンの発生を防止する
ことができる。
【0030】OR回路44は信号線410のデータと信
号線420のデータのORをとり、信号線430に出力
する。信号線430上のデータが1の場合に黒画素を打
たなければ、上で示した二つのパターンの発生が防止で
きるわけであるが、着目画素濃度が高い場合、これを
“1”(黒)と判定しなければ、正しく濃度を保存した
疑似中間調画像が得られない。そこで本実施例では、入
力画像の着目画素値が定数T以上の場合にのみ、ウィン
ドウ判定回路が動作するようにする。
【0031】すなわち、比較器45は入力された濃度信
号100と定数T(本実施例ではT=100)を比較
し、前者が小さければ“1、そうでなけば“0”を信号
線440に出力する。また、NAND回路46は信号線
430のデータと信号線440のNANDをとり、信号
線600に出力する。信号線600のデータは前述のよ
うに2値化回路1において2値化判定に用いられる。
【0032】このように、2値画像の低能度部で発生す
る、黒画素のつながりによる特徴的なパターンを防止す
ることが可能となる。
【0033】以上説明した様に、第1の実施例によれ
ば、疑似中間調画像において中〜低能度領域で発生しが
ちな、黒画素が連続することによる目障りなパターンの
ない、高品位な2値画像を得ることができる。
【0034】さて、第1の実施例におけるウィンドウ判
定回路において、監視する画素の数はそれぞれのパター
ンで2画素ずつとしたが、無論これに限られるものでは
なく、任意の数の画素を監視するようにできる。
【0035】また、監視するパターンの種類も、二つに
限られるものではなく、任意の数のパターンの発生を監
視するようにできる。
【0036】また、定数T=100以下の場合にのみ、
二つのパターンの発生を監視するようにしているが、例
えば、T=150以下の場合には図8(a)に示したパ
ターンの発生を監視し、T=100以下の場合には両方
のパターンを監視するようにすれば、より広い濃度領域
でウィンドウ判定回路を動作させることが可能である。 <第2の実施例>第2の実施例は、第1の実施例の図7
で説明したウインドウ判定回路の他の実施例である。
【0037】図10は第2の実施例におけるウィンドウ
判定回路の構成を示す回路図である。同図において、濃
度信号(信号線100)、入力2値信号(信号線20
0)、2値化判定のための信号(信号線600)は、第
1の実施例と同様に機能する信号であり、2値化回路1
と平均濃度算出回路2も同様とする。1041は1ライ
ン遅延用のラインメモリ、1042a〜1042gはデ
ータをラッチするためのフリップフロップ、1047は
AND回路、1043,1048はOR回路、1044
は乱数発生回路、1045は比較器、1046はNAN
D回路、1420,1430,1440,1460,1
470は信号線である。
【0038】以下に上記構成による動作を説明する。
【0039】図11は第1の実施例による注目画素とウ
インドウ判定に用いる画素との関係を示す図である。
【0040】2値信号200は、フリップフロップ10
42fに入力されると同時に、OR回路1048に入力
され、後述する信号線1460上のデータとのORを取
った後、ラインメモリ1041に入力される。ラインメ
モリ1041により1ライン遅延されたデータはフリッ
プフロップ1042a,1042b,1042c,…,
1042eに順次ラッチされた後、信号線1420を通
って、後述する乱数発生回路1044の出力とのAND
を取られた後、前記信号線1460及びOR回路104
8を通って、再びラインメモリ1041に入力される。
すなわち、ラインメモリ1041及びフリップフロップ
1042a〜1042eはループを形成する。
【0041】乱数発生回路1044からの出力は、確率
“p”で1、確率“1−p”で0となるように設定され
ている。
【0042】まず説明を簡単にするため、p=0の場合
を例に挙げて説明する。
【0043】フリップフロップ1042eからの出力
は、ラインメモリ1041にフィードバックされず、従
って、図11に示す様に、注目画素の位置を(i,j)
とすると、フリップフロップ1042a〜1042gに
はそれぞれ画素位置(i+2,j−1)、(i+1,j
−1)、(i,j−1)、(i−1,j−1)、(i−
2,j−1)、(i−1,j)、(i−2,j)の2値
化済データが保存される。OR回路1043では、画素
位置(i+2,j−1)、(i+1,j−1)、(i,
j−1)、(i−1,j−1)、(i−2,j−1)、
(i−1,j)、(i−2,j)の7画素分の2値化済
データのORが取られ、その結果を信号線1430に出
力する。信号線1430上のデータが1である場合、こ
れは、図11に示した参照画素のいずれかが1(黒)で
あることを意味する。従って、このときの注目画素を必
ず0(白)と判定する様にすれば、黒画素が極端に近接
することにより生じる擬似中間調画像特有の縞模様の発
生を防止できるわけであるが、注目画素の濃度が高い場
合、これを1(黒)と判定しなければ、正しく濃度を保
存した擬似中間調画像が得られない。そこで、本実施例
では、入力画像の注目画素値が設定値T以下の場合にの
み、ウインドウ判定回路が動作する様に制御される。
【0044】すなわち、比較器1045は入力された濃
度信号100と定数T(本実施例では、図10に示すご
とく、T=30)を比較し、前者が小さければ1、そう
でなければ0を信号線440に出力する。またNAND
回路1046は、信号線1430のデータと信号線14
40のNANDをとり、信号線600に出力する。また
NAND回路1046は、信号線1430のデータと信
号線1440のNANDをとり、信号線600に出力す
る。信号線600のデータは、前述のように、2値化回
路1において2値化判定に用いられる。
【0045】さて、ウインドウ判定回路の動作を説明す
るために、P=0の場合を例に挙げたが、副走査方向に
2画素以上離れた位置に黒画素が存在するときには、ウ
インドウ判定回路が全く動作しない。ところが、実際に
は、画像濃度が非常に低い場合、3〜4画素程度間隔を
おいて黒画素が並んでいても、黒画素同士が接近しすぎ
ている様に感じられることが多い。従って、ウインドウ
判定回路は、副走査方向に少なくとも5画素程度の幅を
持つ監視領領を持つことが望ましいが、これを実現する
ためには、1ライン遅延用のラインメモリが4本必要と
なり、コスト面で問題がある。
【0046】本実施例においては、確率的に複数のライ
ンを監視する。そこで、乱数発生回路1044が、0<
p<1であるようなある確率で1を発生する場合、フリ
ップフロップ1042eからの出力が、確率pでライン
メモリ1041にフィードバックされる。従って、ある
参照画素の値が1(黒)であった場合、丁度1ライン分
処理が進んで、再び前記画素が参照されるとき、すなわ
ち、図11の(b)に示した監視領域中の副走査方向座
標が1変化すると、この画素が1(黒)であったかどう
かを確率pで決定することができる。勿論、主走査方向
に同一位置にある他の画素値とORを取っている以上、
1であった画素が副走査方向にどの位置であったのかを
特定するのは不可能であるが、ウインドウ判定回路は、
監視領域中に1個でも黒画素があるかどうかを判定すれ
ば良いので、回路の動作には影響が無い。処理が1ライ
ン進む度に前記画素は繰り返し参照されるが、監視領域
中に副走査方向座標が1減少する度に、前記画素の値が
1であると判断される確率がp倍され、ウインドウ判定
回路の判定結果に影響する確率が等比級数的に減少す
る。すなわち、図11の(b)に示すごとく、参照画素
位置が副走査方向に遠ざかるにつれ、該画素の値が等比
級数的に不明瞭になる監視領域を参照するウインドウ判
定回路と透過である。ところで、ウインドウ判定回路
は、黒画素の過度な近接を防止するための回路であるか
ら、注目画素からある程度以上離れた位置にある黒画素
の影響は排除しなければならないが、例えば、p=1/
4とした場合、注目画素位置から副走査方向に11画素
離れた1個の黒画素がウインドウ判定回路の判定結果に
影響する確率は約1/100万であり、黒画素の影響は
無視する。すなわち、注目画素から十分離れた位置にあ
る黒画素によりウインドウ判定回路が誤動作する確率
は、pの値を適切に設定することにより十分小さくでき
る。
【0047】以上の説明の様に、ウインドウ判定回路の
判定精度をある程度犠牲にすることにより、コスト面で
問題のあるラインメモリを多用することなく、適切な範
囲の監視領域を設定することができる。
【0048】フリップフロップ1042eからの出力
が、ラインメモリ1041に確率pで1を発生する乱数
発生回路1044の出力とフリップフロップ1042e
の出力がAND回路1047に入力され、その出力がO
R回路1048により信号上SN200上の2値出力画
素値とのORをとられて、ラインメモリ1041に入力
されると、以降p=0の場合に説明したのと同様に、O
R回路1043でフリップフロップ1042a〜104
2gの出力のORをとられ、その出力が比較器1045
からの出力とNAND回路1046でNANDをとら
れ、信号線600に出力される。信号線600のデータ
は、前述の様に、2値化回路1において2値化判定に用
いられる。
【0049】以上説明した様に、第2の実施例において
も、2値画像の低濃度部で発生する黒画素のつながりに
よる特徴的なパターンを防止することができる。
【0050】さて、第2の実施例では、ウインドウ判定
回路において、監視する画素の数は主走査方向に5画素
としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、容
易に増減可能である。例えば、原画像濃度0〜10のと
きは7画素、10〜30のときには5画素という様に、
原画像の濃度に応じて監視する範囲を可変にできる。ま
た、上記第2の実施例において、乱数発生回路が一定の
確率pで1を発生する様にしたが、例えば、入力画像濃
度に応じて入力画像濃度が低い場合には低い確率で1を
発生し、濃度が高くなるにつれて高い確率で1を発生す
る、あるいは、フリップフロップ1042a〜1042
eに格納されている値を参照し、1の値をとるものの数
に応じて発生確率を変える、あるいは、一定の周期で発
生確率を変動させるようにしても良い。
【0051】また、上記第2の実施例において、ウイン
ドウ判定回路は2値化済画素値の論理和のみを参照して
判定を行う様にしているが、別に2値化済画素値を数ラ
イン分記憶するラインメモリを用意し、2値化済画素値
も併用して判定を行う様にしても良い。また前記ライン
メモリは平均濃度算出回路で用いるラインメモリと共用
することによりコストを下げることも可能である。
【0052】本発明はこうした実施例に何等限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲におい
て、種々なる態様で実施しうることは勿論である。
【0053】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても、1つの機器から成る装置に適用
しても良い。また、本発明はシステム或は装置にプログ
ラムを供給することによって達成される場合にも適用で
きることは言うまでもない。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
疑似中間調画像において中低濃度領域で発生しがちな、
黒画素が連続することによる目障りなパターンのない、
高品位な2値画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による画像処理装置の構
成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す2値化回路1の具体的な構成例を示
す回路図である。
【図3】第1の実施例による注目画素と誤差を配分する
画素との関係を示す図である。
【図4】第1の実施例による誤差配分制御回路16の構
成を示すブロツク図である。
【図5】第1の実施例による注目画素と平均濃度を計算
するための画素との関係を示す図である。
【図6】第1の実施例における平均濃度算出回路2の構
成を示すブロツク図である。
【図7】第1の実施例におけるウィンドウ判定回路3の
構成を示す回路図である。
【図8】第1の実施例による注目画素とウインドウ判定
に用いる画素との関係を示す図である。
【図9】第1の実施例による擬似中間調画像特有の黒画
素パターンを示す図である。
【図10】第2の実施例におけるウィンドウ判定回路の
構成を示す回路図である。
【図11】第1の実施例による注目画素とウインドウ判
定に用いる画素との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 2値化回路 2 平均濃度算出回路 3 ウィンドウ判定回路 11a〜11d,26a〜26e,42a〜42c フ
リップフロップ 12a〜12d,22 加算器 13,23,41 ラインメモリ 14,45 比較器 15,43a,43b ANDゲート 16 誤差配分制御回路 25a〜25e,165a〜165d 乗算器 46 NAND回路 100,200 信号線 161 減算器 1041 ラインメモリ 1042a〜1042g フリップフロップ 1047 AND回路 1043,1048 OR回路 1044 乱数発生回路 1045 比較器 1046 NAND回路 1420,1430,1440,1460,1470
信号線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】注目画素周辺の2値化済の2値データを記
    憶する記憶手段を有する画像処理装置において、 前記記憶手段内の2値データに基づいて平均濃度データ
    を算出する第1の算出手段と、 注目画素近傍に該当するの前記記憶手段内の2値データ
    に従って所定のパターンの発生有無を判定する判定手段
    と、 前記注目画素の濃度データと該注目画素以前の画素の2
    値化処理で生じた誤差データとを加算して前記注目画素
    の補正濃度データを得る第2の算出手段と、 前記第2の算出手段で得た補正濃度データと前記第1の
    算出手段で算出した平均濃度データとを比較する比較手
    段と、 前記比較手段の比較結果及び前記判定手段の判定結果に
    従って2値化を行なう2値化手段と、 前記第2の算出手段で得た補正濃度データと前記第1の
    算出手段で得た平均濃度データとの差を算出する第3の
    算出手段と、 前記第3の算出手段で得た差を誤差データとして記憶す
    る誤差記憶手段とを備えることを特徴とする画像処理装
    置。
  2. 【請求項2】注目画素周辺の2値化済の2値データを記
    憶する画素記憶手段を有する画像処理装置において、 前記画素記憶手段内の2値データに基づいて平均濃度デ
    ータを算出する第1の算出手段と、 前記画素記憶手段内の2値データに基づいて副走査方向
    の論理和を算出する第2の算出手段と、 前記第2の算出手段で算出した論理和を記憶する論理和
    記憶手段と、 前記画素記憶手段に記憶した2値データと前記論理和記
    憶手段で記憶した論理和とに基づいて注目画素近傍の2
    値状態を判定する判定手段と、 前記論理和記憶手段で記憶した論理和を前記注目画素の
    濃度データに従って修正する修正手段と、 前記注目画素の濃度データと該注目画素以前の画素の2
    値化処理で生じた誤差データとを加算して前記注目画素
    の補正濃度データを得る第2の算出手段と、 前記第2の算出手段で得た補正濃度データと前記第1の
    算出手段で算出した平均濃度データとを比較する比較手
    段と、 前記比較手段の比較結果及び前記判定手段の判定結果に
    従って2値化を行なう2値化手段と、 前記第2の算出手段で得た補正濃度データと前記第1の
    算出手段で得た平均濃度データとの差を算出する第3の
    算出手段と、 前記第3の算出手段で得た差を誤差データとして記憶す
    る誤差記憶手段とを備えることを特徴とする画像処理装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7079699B2 (en) 2001-12-12 2006-07-18 Seiko Epson Corporation Multi-valued image conversion device, multi-valued image conversion program, and multi-valued image conversion method

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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