JPH05275723A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH05275723A
JPH05275723A JP4071596A JP7159692A JPH05275723A JP H05275723 A JPH05275723 A JP H05275723A JP 4071596 A JP4071596 A JP 4071596A JP 7159692 A JP7159692 A JP 7159692A JP H05275723 A JPH05275723 A JP H05275723A
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喜彦 竹田
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智弘 町田
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  • Physical Deposition Of Substances That Are Components Of Semiconductor Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体装置におけるpn接合を気相成長法で
形成する際の高温処理時間を短縮することによって、素
子特性の優れた半導体装置を提供する。 【構成】 第1導電型半導体基板上に第2導電型の不純
物を含む半導体層を形成する際に、雰囲気ガス中の第2
導電型の不純物を含むガス量が少ないときには基板温度
を相対的に低く調整し、前記のガス量の増加に応じて基
板温度を上昇させる。すなわち、第2導電型の不純物を
含むガス量の変化に応じて半導体基板の温度を変化させ
ることによって第2導電型の半導体層を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体装置の製造方
法に関し、特に気相成長法において高温処理時間を短く
することによって、高温処理による損傷の小さい半導体
装置を形成し得る半導体装置の製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】以下、従来の半導体装置の一例としてシ
リコン太陽電池について、図を用いて説明する。図5
は、従来の一般的な太陽電池の概略構成を示す断面図で
ある。図5を参照して、p型結晶基板11上には、n型
接合層12が形成されている。それにより、このp型結
晶基板11とn型接合層12とで上記のシリコン太陽電
池のpn接合が形成されている。そして、このn型接合
層12上には、シリコン酸化膜(SiO2 )などからな
るパッシベーション膜13が形成されている。このパッ
シベーション膜13上には、チタン酸化膜(TiO2
などからなる光の反射防止膜14が形成されている。そ
して、この反射防止膜14および上記のパッシベーショ
ン膜13を貫通し、上記のn型接合層12に接続される
ようにAgペーストなどからなる表面電極15が形成さ
れている。一方、p型結晶基板11の裏面には、BSF
(Back Surface Field)層16が形
成されており、このBSF層16を介してAlペースト
などからなる裏面電極17が形成されている。
【0003】次に、上記の構造を有する従来のシリコン
太陽電池の製造方法について説明する。まず、POCl
3 ガスやPSG液などを不純物の供給源として、800
℃〜1000℃の高温でリン(P)をp型結晶基板11
内に熱拡散することによって、n型接合層12を形成す
る。その後、n型接合層12上に、熱酸化法などを用い
ることにより、キャリアの再結合を低減するためのSi
2 などのパッシベーション膜13を形成する。そし
て、このパッシベーション膜13上に、TiO2などの
光の反射防止膜14を形成する。その後、p型結晶基板
11の裏面に、Alペーストを印刷し、このAlペース
トを焼成することによって、裏面電極17形成と同時に
BSF層16を形成する。そして、反射防止膜14上
に、所定のパターンのAgペーストを印刷し、このAg
ペーストを焼成することによって表面電極15を形成す
る。
【0004】上記の工程を経て従来のシリコン太陽電池
は形成されることになるが、上記の工程中におけるpn
接合形成の際の高温の熱拡散処理は、時として基板を傷
めることがある。すなわち、高温処理が施されることに
よって、基板内に転位などの結晶欠陥が発生する。それ
により、形成された素子の特性を損なうこととなる。そ
こで、上記の高温処理による基板の損傷を低減するた
め、熱拡散法より低温でpn接合層を形成する方法が検
討されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、半導
体プロセスにおける高温処理は、時として素子特性の損
失を招く。図6は、上記の従来例で示されたような85
0℃の高温で熱拡散処理が施される工程を経てシリコン
太陽電池が形成された場合(図中における通常処理)
と、850℃よりもさらに高温である950℃の温度で
熱拡散処理が施される工程を経て形成されたシリコン太
陽電池(図中における高温処理)との分光感度特性の違
いを比較するための図である。図6を参照して、高温処
理が施された太陽電池の分光感度特性が、長波長領域で
顕著に、通常処理が施された太陽電池の分光感度特性よ
りも劣っているのがわかる。すなわち、高温処理が施さ
れることによって、基板内に結晶欠陥が生ずることとな
り、そのためこのような素子特性の劣化が見られるもの
と考えられる。それにより、上記の通常処理における熱
拡散温度をさらに下げることができれば、素子特性が一
層向上すると考えられる。
【0006】そこで、気相成長法を用いることによっ
て、より低温で上記のn型接合層12を形成する試みが
なされている。半導体素子における上記のn型接合層1
2を形成する場合、そのn型接合層12の不純物分布
は、前述の熱拡散法を用いた場合には一義的に決まる
が、気相成長法を用いた場合にはその不純物分布を自由
にコントロールすることができる。結晶系シリコン太陽
電池において高濃度のn型接合層12を形成する場合、
このn型接合層12全体を均一の高不純物濃度にする
(以下、本明細書において「階段ドーピング」という)
より、むしろ、n型接合層12における不純物濃度を低
濃度から高濃度へ徐々に増加させる(以下、本明細書に
おいて「傾斜ドーピング」という)場合の方が得られる
太陽電池の素子特性が良いという結果が得られている。
【0007】
【表1】
【0008】上記の表1には、傾斜ドーピングが施され
ることによってn型接合層12が形成されている太陽電
池と階段ドーピングが施されることによって形成された
n型接合層12を備える太陽電池との種々の素子特性値
を比較した結果が示されている。なお、表1において、
sc(mA/cm2 )は、短絡電流密度を示しており、
OC(mV)は、開放電圧を示している。また、FF
は、曲線因子を示しており、η(%)は、変換効率を示
している。そして、これらの諸特性の値は、大きい方が
素子特性が良いといえる。表1を参照して、上記の傾斜
ドーピングを行なった場合の方が、素子特性が良いとい
うのがわかる。
【0009】上記の内容に鑑み、気相成長法を用いてエ
ピタキシャル成長させることによってn型接合層12形
成を行なう場合、このn型接合層12の濃度分布を徐々
に変化させることとした。この場合、上記の気相成長法
によってn型接合層12形成を行なう場合、基板温度は
重要な製膜パラメータとなる。そして、条件によって異
なるが、基板温度以外の諸条件を一定にした場合に、エ
ピタキシャル成長が起こるか否かの臨界的な基板温度
(以下単に「臨界温度」という)が存在する。この臨界
温度は、不純物濃度を増加するにつれて、取込まれる不
純物によって結晶成長が阻害されることに起因して上昇
する。そのため、高濃度のn型接合層12を形成する場
合、堆積時の基板温度を熱拡散処理を行なう場合ほどで
はないが、比較的高くすることが必要となってくる。こ
こで、表2を用いて、不純物源としてPH3 ガスを用
い、不純物ガス流量および基板温度を変化させた場合の
結晶成長の可否についての実験結果を示す。
【0010】
【表2】
【0011】上記の表2に示されるように、不純物ガス
流量すなわち不純物濃度を大きくすることによって、臨
界温度が上昇しているのがわかる。そこで、従来例で説
明した熱拡散法によって形成されたn型接合層12と同
程度の高キャリア濃度層を得るためには、基板温度を7
50℃〜850℃程度にすることが必要と考えられる。
この750℃〜850℃の温度は、従来例で説明した熱
拡散法による処理温度よりも低いが、結晶欠陥は十分生
じ得る程度の温度である。
【0012】そこで、従来の熱拡散法による場合と同程
度の高キャリア濃度層を得るためには、n型接合層12
の堆積に際して、750℃〜850℃の比較的高温雰囲
気中で、約30〜60分間の処理を行なっていた。この
ように、比較的長時間の高温処理がなされることによっ
て、この工程を経て形成された太陽電池の素子特性を損
なうといった問題点が生じていた。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に基づく半導体
装置の製造方法は、第1導電型の半導体基板上に不純物
濃度が徐々に変化するいわゆる傾斜型の不純物濃度分布
を有する第2導電型の半導体層を形成することを前提と
する。そして、気相成長法を用いて、雰囲気ガス中の第
2導電型の不純物を含むガス量の変化に応じて半導体基
板の温度を変化させることによって、上記の第2導電型
の半導体層を形成する。
【0014】
【作用】この発明によれば、第2導電型の不純物を含む
ガス量の変化に応じて半導体基板の温度を変化させるの
で、第2導電型の不純物を含むガス量が少ない場合に
は、半導体基板の温度を低くすることが可能となる。そ
れにより、第2導電型の半導体層中において、高濃度の
不純物濃度を有する部分を形成する場合にのみ半導体基
板の温度を高温にすればよいことになる。すなわち、高
温処理時間を短くすることが可能となる。
【0015】
【実施例】以下、この発明に基づく一実施例について、
図1〜図4を用いて説明する。図1は、この発明に基づ
く一実施例における太陽電池の概略構成を示す断面図で
ある。図1を参照して、この太陽電池の構成に関して
は、従来例とほぼ同様であり、p型結晶基板1の一方の
面上には、n型接合層2が形成されている。このn型接
合層2上には、パッシベーション膜3が形成されてお
り、本実施例においてはこのパッシベーション膜3は光
の反射防止膜も兼ねている。そして、このパッシベーシ
ョン膜3を貫通し、n型接合層2に接続されるように表
面電極6が形成されている。また、p型結晶基板1の他
方の面上には、BSF層4を介して裏面電極5が形成さ
れている。
【0016】上記の構成を有する太陽電池の製造方法に
ついて、以下に詳しく説明する。まず、p型結晶基板1
としては、比抵抗が4Ω・cm,面方位<100>,厚
さ約400μmのp型シリコン単結晶ウエハを用いる。
そして、このp型結晶基板1には、RCA洗浄およびH
Fによる酸化膜除去処理が施される。その後、n型接合
層2が形成される。n型接合層2の形成に際しては、シ
リコン源に電子線を照射することによって行なわれるM
BE(Molecular Beam Epitax
y)を用いる。
【0017】このn型接合層2は、膜厚約1500Åで
あり、製膜速度約0.8Å/sで形成される。n型の不
純物は、PH3 ガスのcracking(熱分解)によ
って生成され、n型接合層2中に取込まれる。ここで、
製膜速度は、好ましくは、0.1Å/S〜10Å/Sの
範囲内の速度である。また、n型接合層2の膜厚は、好
ましくは、1000Å〜5000Åの範囲内の膜厚であ
る。PH3 ガス流量は、この実施例においては、0〜3
ccまで変化させた。このPH3 ガス流量の範囲では、
n型接合層2中の不純物濃度は飽和するところまで至っ
ていないため、PH3 ガス流量とn型接合層2中の不純
物(P)の濃度はほぼ比例すると考えられる。そして、
PH3 ガスの最大流量時(3cc)に、n型接合層2の
比抵抗は、約2〜3×10-3Ω・cmになるように取り
込まれる。これに対し、p型結晶基板1の温度は、上記
の不純物ガス流量に応じて、500〜750℃の範囲内
で変化させている。
【0018】次に、p型結晶基板1の温度の制御方法の
一例について説明する。結晶のエピタキシャル成長が起
こる臨界温度は、条件により異なるが、他の製膜条件が
一定であれば、同一の製造装置でほぼ再現性よく一定の
温度に決まると考えられる。それにより、あるPH3
度に対して結晶成長が起こる臨界温度というものを考え
ることができる。そこで、予めPH3 流量(不純物
(P)のドーピング量)F PH3 ,結晶化の臨界温度T
epi を実験的に測定しておく。そして、これらのデータ
をマイクロコンピュータなどのプログラム中に記憶させ
ておき、PH3 流量に対して基板温度を制御しながらn
型接合層2を形成することが可能となる。
【0019】n型接合層2形成の際の製膜速度は、膜厚
モニタと連動したパワーコントローラによってほぼ一定
になるようにコントロールされている。このため、膜厚
は製膜時間に比例し、プログラムでは制御しやすい製膜
時間を基準にプログラムしてある。具体的には、マイコ
ンプログラムで表3に示すようなテーブルを作成する。
【0020】
【表3】
【0021】上記の表3を参照して、ある製膜時間tX
(t1 ,t2 ,…)に対して、PH 3 流量fX (f1
2 ,…)と基板温度TX (T1 ,T2 ,…)がプログ
ラムされている。それにより、製膜時間tX の経過に従
い、たとえば製膜時間がt1の場合には、PH3 流量は
1 に制御され、基板温度はT1 に制御されることにな
る。
【0022】ここで、図3を用いて上記のPH3 流量お
よび基板温度の制御方法についてより詳しく説明する。
図3は、PH3 流量および基板温度を制御するための制
御系統を示すブロック図である。図3を参照して、PH
3 流量を制御するためのPH 3 流量コントローラ8およ
び基板温度を制御するための基板温度コントローラ9が
設けられており、それぞれマイクロコンピュータ7に接
続されている。そして、マイクロコンピュータ7にはタ
イマ10が接続されている。このタイマ10によって、
製膜時間tX を制御する。そして、タイマ10によって
得られた情報がマイクロコンピュータ7に送り込まれ
る。この情報に基づいて、マイクロコンピュータ7は、
PH3 流量コントローラおよび基板温度コントローラ9
を、予めマイクロコンピュータ7に記憶されているプロ
グラムに従って制御する。それにより、PH3 流量およ
び基板温度が制御されることになる。
【0023】なお、基板温度の制御誤差については、こ
の実施例を実施するための装置においては10℃程度で
あると考えられるため、プログラム出力に対するコント
ローラなどの時間遅れも考慮して、プログラム中の基板
温度の設定値は、臨界温度の測定値より15℃程度高め
に設定してある。
【0024】ここで、図2を用いて、上記のように制御
されたPH3 流量、基板温度、製膜時間およびn型接合
層2の膜厚の関係について説明する。図2を参照して、
n型接合層2の膜厚は、製膜時間(t1 ,t2 ,…)と
共に増加し、ほぼ1500Å程度の膜厚にまで増加して
いる。そして、この製膜時間(t1 ,t2 ,…)に応じ
て、PH3 流量(f1 ,f2 ,…)の値も変化してい
る。この製膜時間とPH 3 流量との関係は、図2におけ
る実線で示されている。また、この製膜時間(t 1 ,t
2 ,…)およびPH3 流量(f1 ,f2 ,…)に応じ
て、図中点線で示されるように、基板温度(T1
2 ,…)も変化させている。この基板温度は、上述し
たように、エピタキシャル成長の臨界温度を基準とし
て、それよりやや高めの温度に設定されており、PH3
流量が小さいときには、相対的に低温となるように制御
される。
【0025】このようにして、PH3 流量が小さいとき
には、基板温度を相対的に低くし、PH3 流量が大きく
なるにつれて基板温度を上げるようにしている。そのた
め、高温での処理時間を従来に比べて格段に短くするこ
とができ、高温処理に基づく格子欠陥等の基板内の損傷
を著しく低減することが可能となる。それにより、素子
特性の優れた太陽電池を提供することが可能となる。
【0026】上記のように、p型結晶基板1上にn型接
合層2を形成した後、このn型接合層2上に、キャリア
の再結合を低減するためのパッシベーション膜3を形成
する。このパッシベーション膜3としては、プラズマC
VD法によるシリコン窒化膜(Si3 4 )を形成して
もよいし、SiO2 膜を用いてもよい。本実施例におい
ては、光の反射防止膜(ARC)も兼ねて、膜厚600
〜700Å程度のSi 3 4 膜をパッシベーション膜3
として形成している。なお、反射防止膜としては、Ag
2 ,Al2 3 ,TiO2 などを用いてもよい。
【0027】次に、p型結晶基板1の裏面に、Alペー
ストを印刷し、このAlペーストを焼成することによっ
て、BSF層4および裏面電極5を形成する。そして、
上記のパッシベーション膜3上に所定のパターンのAg
ペーストを印刷し、このAgペーストを焼成することに
よって表面電極6を形成する。
【0028】上記の工程を経て作製された太陽電池の分
光感度特性について、図4を用いて説明する。図4は、
本発明に基づいて作製された太陽電池の分光感度特性と
従来の通常のプロセスを経て作製された太陽電池の分光
感度特性とを比較するための図である。図4を参照し
て、図中点線で示されているのは、従来の通常処理が施
された太陽電池の分光感度特性を示しており、図中実線
は、本発明に基づいて作製された太陽電池の分光感度特
性を示している。図4に示されるように、本発明に基づ
く太陽電池の分光感度特性は、従来の通常の工程を経て
作成された太陽電池の分光感度特性よりも長波長領域に
おいて顕著に優れているのがわかる。すなわち、高温処
理時間の低減によって基板の損傷が低減され、長波長感
度が向上していることがわかる。
【0029】なお、上記の実施例においては、半導体装
置の一例として、太陽電池について説明したが、本発明
を光量センサ、カラーセンサなどの太陽電池以外の半導
体装置の製造に用いてもよい。
【0030】
【発明の効果】上述したように、この発明によれば、第
2導電型の半導体層を形成する際の高温処理時間を短く
することが可能となる。それにより、半導体基板内の結
晶欠陥等の損傷を著しく低減することが可能となる。そ
れにより、たとえば長波長感度などの素子特性を向上さ
せることが可能となる。すなわち、より高性能な半導体
装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に基づく一実施例における太陽電池の
概略構成を示す断面図である。
【図2】この発明に基づいて制御される基板温度,PH
3 流量,製膜時間およびn型接合層の膜厚の制御例の一
例を示す図である。
【図3】この発明に基づく制御系統の概略構成を示すブ
ロック図である。
【図4】この発明に基づいて作製された太陽電池と従来
の方法を用いて作製された太陽電池との分光感度特性を
比較した図である。
【図5】従来の太陽電池の一例を示す概略断面図であ
る。
【図6】従来の製造方法において高温処理(950℃程
度)が施される工程を経て作成された太陽電池と、従来
の通常の工程を経て作成された太陽電池との分光感度特
性を比較した図である。
【符号の説明】
1,11 p型結晶基板 2,12 n型接合層 3,13 パッシベーション膜 4,16 BSF層 5,17 裏面電極 6,15 表面電極 7 マイクロコンピュータ 8 PH3 流量コントローラ 9 基板温度コントローラ 10 タイマ 14 反射防止膜

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型半導体基板上に第2導電型の
    半導体層を形成する半導体装置の製造方法において、 気相成長法において、雰囲気ガス中の前記第2導電型の
    不純物を含むガス量の変化に応じて前記半導体基板の温
    度を変化させることによって前記半導体層を形成するこ
    とを特徴とする半導体装置の製造方法。
JP4071596A 1992-03-27 1992-03-27 半導体装置の製造方法 Expired - Fee Related JP2911291B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010171464A (ja) * 2005-01-20 2010-08-05 Commissariat A L'energie Atomique & Aux Energies Alternatives へテロ接合およびインターフィンガ構造を有する半導体デバイス

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010171464A (ja) * 2005-01-20 2010-08-05 Commissariat A L'energie Atomique & Aux Energies Alternatives へテロ接合およびインターフィンガ構造を有する半導体デバイス

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