JPH05275711A - 強誘電体メモリ - Google Patents

強誘電体メモリ

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JPH05275711A
JPH05275711A JP4067275A JP6727592A JPH05275711A JP H05275711 A JPH05275711 A JP H05275711A JP 4067275 A JP4067275 A JP 4067275A JP 6727592 A JP6727592 A JP 6727592A JP H05275711 A JPH05275711 A JP H05275711A
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JP
Japan
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ferroelectric
thin film
electrode
voltage
memory
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Withdrawn
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JP4067275A
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English (en)
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Hideo Adachi
日出夫 安達
Hiroshi Nakano
洋 中野
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、大電流容量及び、非線形の大きな電
圧電流特性を有し、非選択セルの記憶情報を破壊するこ
となく、選択したセルの読出し・書込みが可能な高密度
不揮発性の強誘電体メモリを提供することを目的とす
る。 【構成】本発明は、シリコン基板31の表面を熱酸化し
た後、下部ストライプ電極44(33a)を形成し、さ
らに、Ni,Cu,Co,Cr等の上部電極層33bを
形成する。そして金属アルコキシド化合物混合液(プリ
カーサ)を上層に塗布し、熱処理により(Sr1-X Ca
X )TiO3 +MeOのバリスタ薄膜34が形成され
る。さらにCu等の上部電極35a、Ptの強誘電体薄
膜用電極35bを形成する。次にPb(Zr・Ti)O
3 の強誘電体薄膜36を形成し、最上層に強誘電体薄膜
用電極37のPt層を形成し、Al上部ストライプ電極
43とで構成された強誘電体メモリである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧電効果、焦電効果や
分極を用いたセンサ素子、光学素子、或いは不揮発性メ
モリ等に利用される強誘電体薄膜素子に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、強誘電体薄膜を形成するための
強誘電体材料は、大きな圧電効果、焦電効果、電気光学
効果、音響光学効果及び非線形光学効果を有し、不揮発
性メモリ、センサ、トランスデューサ、アクチュエー
タ、アクティブ光学素子、通信用素子等に利用されてい
る。
【0003】前記強誘電体薄膜を用いた不揮発性メモリ
は、図5に示すようなヒステリシス特性を有している。
前記ヒステリシス特性は、強誘電体材料に電界Eを印加
して、一度、分極させると、移管した電界を“0”に戻
しても、A点若しくは、C点で示される残留分極Prの
状態を保持する。従って、A点または、C点で示される
残留磁気分極±Prの各々にデジタル信号の“1”,
“0”を対応させ、メモリとして、機能させる。
【0004】このような特性を利用して、情報の記憶を
行う場合は、抗電界Ec を越える充分な大きさの電界E
s (飽和電界)を印加することによって、“0”が記録
され、また、抗電界−Ec を越える充分な大きさの電界
−Es (飽和電界)を印加し、“1”の状態を記録す
る。この“1”の状態が記録されている場合に、正の読
出しパルスEa を印加すると、分極状態が点Aから点C
に転移する。この時、両分極差2Prに相当する電荷が
放出される。一方、“0”の状態にあるときは、C→B
→Cと分極状態が変化するので両分極差は“0”であ
る。従って、正の電圧印加によって発生する電荷量を検
出することにより、記憶状態が“1”か“0”かを読出
すことができる。
【0005】図6は、前述した分極を利用したメモリ装
置の具体的な構成を示す図である。図6(a)は単純マ
トリクス構造、同図(b)はアクティブマトリクス構造
である。このメモリは、支持体となる基板1の両面上に
互いに交差した一対のストライプ状の下部電極2、上部
電極3が配置され、この両電極2,3間に強誘電体薄膜
4が設けられて、上下ストライプ電極2,3の交差点に
メモリセルが構成される。このようなメモリは、ストラ
イプ電極2,3に書込み、または読出しに電界を印加さ
せるもので、いわゆる単純マトリクス方式と称されてい
る。図6(c)は、アクティブマトリクス構造のメモリ
装置の等価回路を示す。図7に、前記単純マトリクス構
造が3×3のマトリクスの場合の等価回路を示す。図7
(a)はセル配置図、同図(b)は、等価回路図であ
る。
【0006】同図(a)に示すA端子にV/2、B端子
に−V/2の電圧をそれぞれ印加すると、セルC32に電
圧Vがかかる。前記セルC32の記憶状態を読出そうとす
る時、C22,C21,C12,C33には、2/5V,C31
11,C13,C23には、1/5Vの電圧がそれぞれかか
る。
【0007】また、n×nの場合、+1/2V,−1/
2Vの電圧がかかるストライプラインに関わるセルには
(n−1)/(2n−1)・Vが、それ以外の非選択セ
ルには1/(2n−1)・Vの電圧が印加される。
【0008】このような電圧の印加により、強誘電体セ
ルの分極が反転しないように、即ち、抗電圧以下になる
ように印加電圧Vを設定したとしても、図5の点線に示
すように電気除去後、分極状態はA→B´→A´と減極
することになる。この現象は強誘電体の極めて原理的な
ものであり、従って、図6(a)に示したような従来の
単純マトリクス構造強誘電体メモリでは、非選択セルの
分極状態の減極を避けることは不可能であった。
【0009】また、選択セルに書込み若しくは読出し電
圧Vが印加された時、非選択セルの記憶状態が破壊され
ないメモリは、一般的に“非破壊強誘電体メモリ”と称
されるが、これを実現するための手法として、本出願人
は、第1に反強誘電体の非線形特性を利用し、実質的に
強誘電体薄膜に電圧が掛からなくする手法(特開平3−
108192号公報)、第2に金属−絶縁体−金属(M
IM)スイッチ機能薄膜構造を用いる手法(特開平3−
108769号公報)、第3に非線形電圧電流特性を示
すペロブスカイト構造の酸化物抵抗膜をPZT薄膜に積
層する構造(特願平2−122098号)、第4に非線
形電圧電流特性を示す酸化物抵抗膜としてZnO−添加
物系組成物を用いた構造(特願平3−239696号)
等を提案している。
【0010】しかし、前述した従来の構造の強誘電体メ
モリにおいては、第1の手法では、非選択セルへの印加
電圧が、従来手法よりは小さくなるが、まだ誘電率が大
きく、完全に減極が発生しなくなる程、非選択セルへの
印加電圧は低くならない。第2の手法においては、MI
M素子としてのスイッチング時間が長すぎる欠点が確認
された。
【0011】さらに第3の手法においては、ペロブスカ
イト構造酸化物を使用しているためか、オフ状態の抵抗
は非常に高いが、電気容量が比較的大きく、第1手法と
同様の欠点を持っている。
【0012】第4の手法は前述した各手法よりも比較的
優れているが、電気容量をさらに小さくする改善が望ま
れている。しかし、構造的に上部ストライプ電極間抵抗
が低くクロストークの悪化を引き起こす欠点も有し、安
定性の向上等の信頼性に関わる特性も充分とはいえな
い。特にこれらの手法に関して、提案されたメモリ構造
は、基本構成について述べられているが、具体的な構造
及びその製造方法については開示されていない。
【0013】そこで高周波数でも小容量であり、スレッ
シュホルド電圧や非線形係数が安定する非線形抵抗膜を
用いた非破壊読出し可能な強誘電体メモリ装置及びその
製造方法として、本出願人が提案した特願平3−314
508号に記載された強誘電体メモリ装置及びその製造
方法がある。この構成を図8に示す。
【0014】この提案には、前述した課題を解決するた
めに、強誘電体薄膜5と非線形電圧電流特性を有する抵
抗体薄膜6とを層状構造になるように形成された単位メ
モリセルが、該メモリセルの上,下で互いに直交するよ
うに形成されたX,Yストライプ電極7,8の各交点に
配置され構成された単純マトリクス構造の強誘電体メモ
リにおいて、前記単位メモリセルが上部ストライプ電極
/層間絶縁膜/前記上部ストライプ電極と導通する第1
電極/非線形抵抗体/第2電極/PZT/第3電極/下
部ストライプ電極/シリコン酸化膜/半導体基板の積層
構造からなる強誘電体メモリ及びその製造方法が開示さ
れている。そして、前記非線形抵抗体は、ZnO添加物
を材料として、ゾルゲルスピンオン法を用いて、積層構
造に形成することが開示されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した特願
平3−314508号に記載される強誘電体メモリ及び
その製造方法においても、次の新たな問題が発生した。
【0016】前記ZnO添加物を用いた非線形抵抗体で
は、強誘電体薄膜が反転する時の反転電流を流す電流容
量が無いことが判明した。前記ZnO添加物を用いた非
線形抵抗体の低電界領域、つまり、オフ領域では、流れ
る電流は、無視できる程度に小さいことが必要である
が、高電界印加領域つまりオン領域では少なくとも強誘
電体薄膜が反転する時の反転電流が流せることが必要で
あることが分かった。この電流は駆動周波数、印加電界
の大きさによっても異なるが、100nsec程度のパ
ルス幅で反転させた時、セルサイズ10μm□当り1m
A以上と見積もられる。しかしながら、現状のZnO添
加物系非線形抵抗体薄膜は、本出願人による形成膜や文
献等によるデータではあるが、前記値に対して、2〜3
桁低いセルサイズ10μm□当り0.01〜0.001
mA程度の値しか示していない。この場合には、Prが
2〜3桁低い強誘電体薄膜を用いれば電流容量の問題は
解決する。しかし、分極反転電流の大きさが、非反転電
流値(線形静電容量の変位電流に相当)と殆ど判別がで
きなくなる。このことは、“1”,“0”の読出しの判
別ができないことを意味し、メモリとして機能しないこ
とになる。
【0017】そこで本発明は、大電流容量及び、非線形
性の大きな電圧電流特性を有し、非選択セルの記憶情報
を破壊することなく、選択したセルの読出し・書込みが
可能な高密度不揮発性の強誘電体メモリを提供すること
を目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、強誘電体薄膜と、前記強誘電体薄膜の一方
の主面上に形成された中間電極と、前記中間電極上に形
成されたチタン酸ストロンチウム(SrTiO3 )もし
くは、SrTiO3 のSrの一部をCaで置換した(S
1-X CaX )TiO3 を主成分とし、添加することに
よりドナーを発生する添加物を加えた組成の非線形電圧
電流特性を有する多結晶薄膜と、前記強誘電体薄膜の他
方の主面上に形成された上部ストライプ電極と、前記多
結晶薄膜の非接合側主面上に、前記上部ストライプ電極
と互いに直交するように形成されたMe−Tiからなる
下部ストライプ電極とで構成される強誘電体メモリを提
供する。
【0019】
【作用】以上のような構成の強誘電体メモリは、多結晶
膜の材料に誘電率の大きなチタン酸ストロンチウム(S
rTiO3 )もしくは、SrTiO3 のSrの一部をC
aで置換した(Sr1-X CaX )TiO3 を用いたた
め、等価回路のコンデンサ容量が大きくなるが、実質的
には極力抑えるべき非選択セルの強誘電体部に影響が出
るほど強誘電体側に印加される分割電圧は増加しない。
【0020】また、製造方法にスピンコートMOCVD
等の手法を採用でき、この手法を用いても類似の結晶構
造を持つため、膜の界面に化学的、物理的不整合が起こ
りにくい。
【0021】さらに本発明の製造方法によるバリスタ膜
と強誘電体薄膜の特性が、相対する関係を持ち、前記強
誘電体薄膜を熱処理するときの酸素分圧により、バリス
タ特性が低下すると強誘電特性が良くなり、一方、強誘
電特性が低下するとバリスタ特性が良くなるため、全体
的な特性の変化が少なく、熱処理における酸素分圧精度
の厳密な制御を必要としない。
【0022】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1(a)乃至(f)には、本発明による
第1実施例としての強誘電体メモリ装置の構造を示し、
構成およびその製造工程を説明する。
【0023】まず、シリコン基板31の表面を熱酸化
し、SiO2 からなる表面層32を形成した後、密着性
を高めるための(図示せず)Ti,Cr,Mn等からな
るバッファ層を形成した後、その上層に、例えばPt等
からなる下部電極層33aを全面に形成する。
【0024】さらに、酸化物に接した場合に、その酸化
膜の属性がp形になり、且つ、強誘電体薄膜及びバリス
タ薄膜形成時の熱処理温度で溶解しない金属、例えばN
i,Cu,Co,Crの電極層33bを形成する。
【0025】そして下記に示す金属アルコキシド化合物
混合液(プリカーサ)を前記電極層33b上に塗布し、
200〜400℃の大気雰囲気中で熱処理する。この熱
処理の際に、(Sr1-X CaX )TiO3 +MeOとな
るバリスタ薄膜34が形成される。
【0026】 Sr:酢酸ストロンチウムSr(CH3 COO)2 ・3H2 O 0.85mol Ca:酢酸カルシウム Ca(CH3 COO)2 ・3H2 O 0.15mol Ti:イソプロピルチタニウム Ti(o−i−Pr)4 0.98mol Nb:ペンタnブトキニオブ Nb(OC4 9 5 0.02mol 溶剤:エチルアルコール+プロピルアルコールの混合溶媒 10wt% 前記バリスタ薄膜34の形成後、N2 +H2 混合ガスの
雰囲気中で、再び500〜800℃、30分の熱処理を
行う。
【0027】次に前記バリスタ薄膜34上に、前記下部
電極33bと同様に、Ni,Cu,Co,Crのいずれ
か、例えば、Cuを上部電極35aを全面上に形成し、
さらに、Ptを強誘電体薄膜用電極35bとして形成す
る。そして、下記に示すPb(Zr・Ti)O3 となる
ような金属アルコキシド化合物混合液(プリカーサ)を
前記強誘電体薄膜用電極35b上に塗布し、200〜4
00℃の大気雰囲気中で熱処理して強誘電体薄膜36を
形成する。
【0028】 Pb:酢酸鉛 Pb(CH3 OO)2 1.05mol Ti:イソプロピルチタニウム Ti(o−i−Pr)4 0.60mol Zr:イソブトキジルコニウム Zr(OC4 9 5 0.40mol 溶剤:エチルアルコール+プロピルアルコールの混合溶媒 10wt%
【0029】次に、N2 +H2 混合ガス中で、500〜
800℃、30分の熱処理を行う。そして最上層とし
て、強誘電体薄膜用電極37になるべきPt層を強誘電
体薄膜36の全面上に形成する。
【0030】その後、図1(b)に示すように、まずイ
オンビームミリング装置を用いて、セル寸法幅で最下層
の電極を含め、前記SiO2 層が露出するまで、ストラ
イプ状にエッチングする。
【0031】そして、そのストライプと直交する方向
に、セル寸法幅のストライプ状に最下層の下部ストライ
プ電極44(前記下部電極層33a)のみが残るように
除去する。なお、Nbを添加する時は、さらに、ペンタ
nブトキシニオブ[Nb(OC4H9 )5 ]を加えれば
良い。
【0032】次に層間絶縁膜40として、SiO2 やS
3 4 をプラズマCVDや常圧CVDにより最上層電
極39が、被覆されるまで堆積させ、その後、フォトリ
ソグラフィ、RIEを用いて、セルサイズより幾らか小
さな寸法でセル中心と同じ中心に位置するように、コン
タクトホール41を開口する。次に、アルミニウム層4
2を全面上に形成した後、フォトリソグラフィ、RIE
若しくは、湿式エッチングにより、ストライプ方向が前
記下部ストライプ電極44に直交する方向になるような
上部ストライプ電極43a,43b,…を形成する。
【0033】そして互いに直交する上部、下部ストライ
プ電極43,44は、それらの端部において、同一シリ
コン(Si)基板に形成したデコーダ端子やセンスアン
プ端子に接合させる。
【0034】このように形成された強誘電体メモリ装置
(セル)は、図2(a)に示すように単純マトリックス
構造に形成され、図2(b)には、その内の1個の強誘
電体メモリセルの等価回路を示す。また、図3には、前
記強誘電体メモリ装置に読出し・書き込みを行うために
接続された周辺回路の全体構成を示す図である。但し、
図2には、周辺回路の具体的な構造は通常用いられるも
のであるため本発明の特徴部分のみとする。この図3を
参照して、本発明にメモリ装置の動作について説明す
る。
【0035】まず前述したメモリセル51の各メモリセ
ルの両ストライプ電極に、X方向デコーダ52の行線5
3、及びY方向デコーダ54の列線55が接続されてい
る。書き込み動作について述べる。
【0036】まず、CE信号56とアドレス信号57に
よって、前記X方向デコーダ52,Y方向デコーダ54
を動作させ、書く込むべきメモリセル51を選択する。
両デコーダ52,54は、+−1/2V,−+1/2V
を供給する電圧発生器58,59の電圧信号をそのま
ま、行線53,列線55に出力する機能を有している。
従って、選択セルに関係しない行線、列線には電圧が供
給されない。前記1/2V電圧発生器58,59から発
生する電圧の極性は、極性反転回転60によって決定さ
れ、前記発生電圧極性は常に互いに逆極性となってい
る。
【0037】これらは強誘電分極−Prに相当する
“1”を書き込む時は、前記1/2V電圧発生器58に
“負”、前記1/2V電圧発生器59に“正”の極性、
一方、+Prに相当する“0”を書き込む時は、前記1
/2V電圧発生器58に“正”、前記1/2V電圧発生
器59に“負”の極性になるように、前記極性反転回転
60へセンスアンプ61の出力信号を入力する。このセ
ンスアンプ61からの出力は、P/W信号62の信号に
より、センスタイミング回路63を経て制御される。
【0038】ここで選択されたメモリセル51には、電
圧Vが印加され、この時ZnO非線形抵抗体部にかかる
電圧が閾値電気Vthになるように設定されているため、
選択メモリセル51への書き込みができる。
【0039】しかしながら、行線53、列線55のいず
れかに関わる非選択メモリセルには+1/2Vまたは、
−1/2が印加されるが、この時、ZnO非線形抵抗体
部にかかる電圧が閾値電圧Vthより低く設定してあるた
め、強誘電分極状態は変化しない。以上のようにして、
選択メモリセルのみへの書き込みが完了する。次に選択
メモリセル51の読出し動作について述べる。まず読出
し時は、常に、前記1/2V電圧発生器58に“正”、
前記1/2V電圧発生器59に“負”のパルスを発生す
るようにする。
【0040】従って、選択メモリセル51には、行線5
3、列線55のいずれかに関わる非選択メモリセルに
は、+1/2Vまたは、−1/2Vが印加され、行線5
3、列線55のいずれにも関わらない非選択メモリセル
には電圧が印加されない。
【0041】そして、選択メモリセル51に印加される
電圧+Vにより、該選択メモリセル51の記憶状態が
“1”、即ち強誘電分極状態が、−Prの時に、強誘電
体には抗電圧Vc以上の電圧が印加されるため、強誘電
分極状態が、−Prから+Prに分極反転する。非選択
メモリセルには前述したように+1/2Vか0Vしか印
加されないので、書き込み時と同様に、強誘電分極状態
は変化しない。
【0042】一方、前記選択メモリセル51の記憶状態
が“0”、即ち強誘電分極状態が、+Prの時、強誘電
分極状態は、+Prから+Prに戻り、結果的には最初
の分極状態のまま変化しない。
【0043】図4に、このような“1”の時と“0”の
時の読出し電流応答特性を示し、説明する。この電流応
答70を時間積分した値は、強誘電分極状態が、−Pr
から+Prに分極反転する時の反転電荷に等しい。この
反転電荷による反転電流は、ロードインピーダンス69
で電圧変換され、前記センスアンプ61に入力される。
この電圧値が基準電圧68より大きい時“1”と判断さ
れ、小さい時、“0”と判断される。次に記憶状態の再
書き込みについて説明する。
【0044】前述したように、一般的に強誘電体は、一
度分極反転すると、何等かの処理をしないと元の分極状
態には戻れない。従って、“1”即ち、強誘電分極状態
が−Prの時、+V(>Vc)で読出しを行った場合、
強誘電分極状態が−Prから+Prに分極反転する。つ
まり選択メモリセル51の記憶状態が破壊され、元の状
態に戻すために、再書き込みが行われる。このためには
“1”読出し信号(図4に示す信号70)をセンスアン
プで検出し、その信号により極性反転回路60を駆動さ
せればよい。
【0045】以上詳述したように、本発明の強誘電体メ
モリの非線形電流電圧特性を有する多結晶膜の材料に
は、n形半導性を示すベース材料がZnOではなく、誘
電率の大きなチタン酸ストロンチウム(SrTiO3
もしくは、SrTiO3 のSrの一部をCaで置換した
(Sr1-X CaX )TiO3 を用いているところに特徴
があり、そのため、非線形電圧電流特性を有する材料に
示す等価回路(図2b)のコンデンサ容量が大きい。従
って、その分強誘電体に加わる電界が大きくなるが、そ
の分全体にかける電界を小さくすればよい。前記(Sr
1-X CaX )TiO3 の誘電率はXによるが、約100
前後である。
【0046】これに対して、強誘電体の誘電率は、たと
えば、PZTで1000程度と大きいが、実質的に強誘
電体側に加わる電圧が問題になるほど高めるものではな
く、すなわち、極力抑えるべき非選択セルの強誘電体部
に印加される分割電圧を影響が出るほどは昇圧しない。
【0047】このように大きな非線形電圧電流特性を有
し、且つ電流容量の大きな強誘電体メモリセルの実現が
可能になり、このメモリセルを単純マトリックス状に構
成することによって高密度不揮発性強誘電体メモリを実
現する。
【0048】なお、製造方法もスピンコートMOCVD
等の手法を採用でき、この手法を用いても類似の結晶構
造を持つため、界面に化学的、物理的不整合が起こりに
くく、信頼性が向上する。
【0049】さらに本発明の製造方法によるバリスタ膜
は、熱処理時に酸素分圧が小さい程特性が良好になり、
また、強誘電体薄膜は逆に酸素分圧が高いほど、強誘電
性がよくなる。
【0050】実際の熱処理工程におけるバリスタ膜は、
低酸素分圧熱処理から高酸素分圧熱処理の順による処理
が好ましく、強誘電体は高酸素分圧熱処理が好ましい。
従って、バリスタ膜を先に形成し、次に強誘電体薄膜を
形成する必要があり、また、前記強誘電体薄膜を熱処理
するときの酸素分圧が高すぎると、最初に膜を低酸素分
圧熱処理した際に、形成される(Sr1-X CaX )Ti
3 の結晶構造等に欠陥が生じて、バリスタ特性が低下
する。但し、バリスタ特性低下によって、強誘電特性が
良くなるため、結果的に全体的な特性の変化が少ない。
一方、強誘電体薄膜を熱処理する際に、酸素分圧が低す
ぎると強誘電特性は低下するが、バリスタ特性が良くな
るので、同様に全体的な特性の変化が少ない。すなわ
ち、熱処理における酸素分圧の精度を厳密に制御する必
要もなく、所望する特性が得られるため、歩留まりの向
上に寄与する。
【0051】なお、強誘電体薄膜とバリスタ膜の積層順
は、この実施例に限定されるものではなく、反対順であ
ってもよい。また、強誘電体薄膜を狭持する電極もPt
に限定されず、他の金属であってもよい。また本発明
は、前述した実施例に限定されるものではなく、他にも
発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形や応用が可能
であることは勿論である。ここで、上記強誘電体メモリ
を製造するに当たって検討した他の発明について説明す
る。図11は、実際の強誘電体メモリの代表的な構造を
示す図で、図11(a)は、その断面構造図、図11
(b)は、その等価回路図を示すものである。
【0052】この強誘電体メモリは、強誘電体キャパシ
タ10の書き込み・読み出しする際に、MOSトランジ
スタ11をオン状態にさせる。このMOS領域を形成す
るためにソース部n+ 領域12、ドレイン部n+ 領域1
3、ゲート部14、フィールド酸化膜15、層間絶縁膜
16をシリコン基板17上に形成し、この上に強誘電体
キャパシタ10の下部電極Pt/Ti18をスパッタ等
で形成し、その上に、スパッタ、ゾルゲルスピンオン、
MOCVD等の方法でPZT等の強誘電体薄膜10を形
成する。Pt上部電極をスパッタリング等で形成したの
ち、図のように下地電極までイオンミリング、RIE等
の方法でエッチングし、更に上部電極と強誘電体薄膜の
一部まで同様の方法でエッチングする。次いで絶縁膜1
9を形成し、コンタクトホール20,21,22,23
を形成、Al配線24をスパッタリング等で形成する。
【0053】ところで、図11に示した前記強誘電体メ
モリには、いくつかの問題点がある。 第1に、耐久性
(ファティーグ)の問題である。「Material Research
Society,Fall Meeting」(1992年1月号NIKKEI MICRODE
VICE P.83 )の強誘電体関連セッションによると、疲労
の原因として、電極近傍の強誘電体膜の酸素欠損による
ことが記載され、PZTの成長初期にPbまたはPbO
がPt膜中に拡散、Pt表面にPbTi3 7 形の遷移
層が形成されていることが記載されている。
【0054】このような記載事項は、本願発明者等も確
認しており、その改善方法として酸化力の強い元素を粒
界に析出させ膜中酸素を補償する方法(特願平2−31
2776号)。また電極をPt以外にすることも検討さ
れているがPbに対するバリア性と疲労特性の改善効果
は不十分である。
【0055】第2の問題点として、半導体プロセスとの
整合性の問題がある。図7に示した構造のMOSトラン
ジスタはゲート部に電荷が溜ったり、Al電極と拡散層
(n+ 領域)とのコンタクトが不十分で、十分なMOS
特性が確保できないことが多く、その改善方法としてA
l成膜後シンター処理を行うのが一般的である。
【0056】従って、図11に示したような強誘電体メ
モリに於いても、正常なMOS動作を期待して同様の処
理をする。この処理は水素と窒素の混合ガスを用い、4
00〜500℃の温度で熱処理する。この処理を行うと
PZTと上部電極との間で剥離が発生する。
【0057】そこで、前述した強誘電体メモリの製造の
際に行う水素と窒素の混合ガスによる熱処理で発生する
PZTと上部電極との間で剥離を防止する製造方法につ
いて以下に説明する。この剥離が生じる原因は、アルミ
ニウム配線電極とPtとの接合による膜応力とPZT表
面からの発生ガスの相乗効果によるものであった。
【0058】つまり、製造過程で全く加熱しなければ剥
離が発生しないこと、アルミニウム配線電極が施されて
いない場合は加熱しても剥離は起こらず、アルミニウム
を積層して加熱した場合のみ、起こることが確認され
た。
【0059】そして、Ptのみの場合にも加熱によって
発生するガスは存在するが、上部電極PtとPZT薄膜
表面との密着力に比較して小さいので剥離に至らない。
しかし電極が熱膨張係数の大きなアルミニウムとの層状
構造となると、Al/Pt2層電極とPZT薄膜表面と
の密着力が急激に低下し、この界面で剥離を起こす。従
って剥離防止及び、前述した耐久性に関わるPbOのP
t電極への拡散防止のため、PZT薄膜表面からPbO
を発生させないことが必要である。
【0060】具体的には調合組成としてPZTに対し、
Bサイトを置換できる+5価または+6価の酸化物と、
該+5価または+6価酸化物1アトミック%に対し、
0.5アトミック%比のPbOを同時添加するという方
法を用いる。以下に前述した調合を行った時の作用に付
いて説明する。例えば、+5価の酸化物とPbOの同時
添加を行った時の化学反応式は、 Pb(Zr・Ti)O3 +X MeO2.5 +0.5X PbO →Pb1+0.5x0.5x(Zr・Ti・Mex )O3+3x …(1) この式(1)に示す化学式は、ABO3 で表わされるペ
ロブスカイト構造に対応し、Aサイトに空格子点□を含
むものであることを示している。また、+6価の酸化物
の添加を行った時の化学反応式は、 Pb(Zr・Ti)O3 +X MeO3 +X PbO →Pb1+x (Zr・Ti・Mex )O3+3x …(2)
【0061】この式(2)で示す化学式は、ABO3
表わされるペロブスカイト構造と、MeO3 で表わされ
るタングステンブロンズ構造との固溶体を示し、ABO
3 タイプが同等の強誘電性を示す。
【0062】いずれの場合も反応によってPbOは発生
せず、重量増を示す。また、5価の添加物の場合は空格
子点を発生するのに対し6価の添加物の場合は空格子点
を発生しないという差がある。一方、もし添加する酸化
物が+3価でAサイトを置換する場合は、 Pb(Zr・Ti)O3 +XMeO1.5 →Pb1-1.5xMex 0.5x(Zr・Ti)O3 +1.5X PbO …(3) となる。また、何も添加しない時は、 Pb(Zr・Ti)O3 →Pb1-x x (Zr・Ti)O3-x x +X PbO …(4) 但し、□は空格子点、◇は酸素欠陥を示すとなり、Aサ
イト空格子点と酸素欠陥を持ったPZTができ、同時に
PbOを生じることになる。
【0063】以上のような反応を示すことは、ABO3
型の結晶構造をとること、すなわちAサイトの数:Bサ
イトの数:Oサイトの数=1:1:3なる条件と、+電
荷の総量=−電荷の総量の両条件に従っていると考えれ
ば容易に理解出来ることである。
【0064】以上のように反応式(1),(2)を用い
ればPZTの表面からPbOを発生せず、さらに酸素欠
陥も発生しない。従って、耐久性と剥離の問題を同時に
改良することが出来る。次に図9により、前述した耐久
性と剥離の問題を解決する強誘電体薄膜素子の構造を示
し、構造及び製造工程について説明する。
【0065】まず、単結晶Si基板51の主面上にSi
酸化物52を形成した後、DCマグネトロンスパッタリ
ングにより、Ti薄膜53を200オングストローム、
次いでPt薄膜54を2000オングストロームの膜厚
に形成する。次に、以下に示す前駆体混合溶液を、前記
Pt薄膜54上に回転数2000rpmでスピンコート
する。 (A前駆体混合溶液組成)
【0066】 Pb:酢酸鉛Pb(CH3 COO)2 ・3H2 O 1.0mol Zr:ノルマルプロポキシドジルコニウムZr(On−Pr)4 0.4mol Ti:イソプロピルチタニウムTi(Oi−Pr)4 0.6mol Nb:ペンタイソプロポキシニオブNb(Oi−Pr)5 0.02mol 溶剤:ジーメトキシェタノール CH3 OC2 4 OH
【0067】但し、(1),(2)式におけるXの範囲
は、0.005〜0.1が望ましい。Xの範囲が、0.
1を越えると添加したMeの酸化物が結晶の粒界に析出
して強誘電体特性が低下する。 (B前駆体混合溶液組成)
【0068】 Pb:酢酸鉛 Pb(CH3 COO)2 ・3H2 O 1.0mol Zr:ノルマルプロポキシドジルコニウムZr(On−Pr)4 0.4mol Ti:イソプロピルチタニウムTi(Oi−Pr)4 0.6mol W:ヘキサイソプロポキシタングステンW(Oi−Pr)6 0.02mol 溶剤:ジーメトキシェタノール CH3 OC2 4 OH そしてスピンコートした基板を、250℃,30分間乾
燥させた後、酸素雰囲気中で650℃、30分の熱処理
を行い、PZT薄膜55を形成した。
【0069】さらに前記PZT薄膜55上に、Pt薄膜
56を2000オングストローム形成し、次にアルミニ
ウム薄膜57を5000オングストローム形成した2層
膜の上部電極を形成した。
【0070】その後、上部電極をエッチングし、100
μm□のキャパシタを形成する。この状態で、2つのグ
ループに分け、一方はMOSシンター評価(=剥離テス
ト)用に、他方を耐久性評価用とし、各々の評価を行っ
た。剥離テストの評価方法として、テープ剥離テストを
採用し、100μm□の電極25個に対してテストを行
い、剥離した数を調べた。この結果を表1に示す。
【0071】
【表1】
【0072】また、耐久性評価の試験は、図10に示す
評価回路(図10a)を接続して、電圧波形(図10
b)を投入し、初期の残留分極に対し、その1/2に低
下するまでのサイクル回数で表わす。残留分極Prは、
変位電流id61の時間積分によって得られる。印加パ
ルスは図6bに示したような4連パルス62,63,6
4,65を1サイクルとし、各々のパルスに対応する電
流応答は図10cに示した66,67,68,69のよ
うになる。図10cは立ち上がり点を一致させて表示し
ている。結果を表2に示した。
【0073】
【表2】 次に、通常の半導体プロセスを用いて図11aに示した
構造のTEGを作成し、剥離状況と耐久性特性を測定
し、表1、表2と同等の結果が得られた。
【0074】以上の説明に於いて、強誘電体薄膜の形成
方法としてゾルゲル法を用いたが、本発明はこの方法に
限定されるものではなく、スパッタリング法、MOCV
D法、MBE法に拘らず、組成に鉛、ビスマスを含む、
ペロブスカイト構造を基本単位とする強誘電体薄膜に付
いて、全面的に適用できる。また、本実施例ではNb,
Wを例として、その効果を示したが、この他、Ta,
V,Mo,Sbでも同様の効果がある。またBi,Sb
が少量の場合には、Aサイトに入るが量が増えると、B
サイトに+5価で置換するので、無添加の場合に比べ、
改良効果がある。
【0075】また、本実施例では電極にPt薄膜、その
上層にアルミニウム薄膜を接合した2層膜としてが、本
発明が解決しようとする問題の原因から考慮すると、A
l/Pt薄膜に限らず、Pt薄膜の代わりに、Au,P
d,Niを用いて、その上層に配する電極材料がこれら
に比べ熱膨張係数の差がある材料を組合せた場合にも、
全て適用することができる。
【0076】以上のように、Pb,Biを含むABO3
ペロブスカイト構造を基本単位とする強誘電体薄膜にお
いて、Bサイト置換できる価数がBの価数より大きな価
数をもった金属酸化物を添加することにより、耐久性が
よく、電極剥離の無い強誘電体薄膜素子を提供できる。
【0077】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、大
電流容量及び、非線形の大きな電圧電流特性を有し、非
選択セルの記憶情報を非破壊読出し・書込みが可能な高
密度不揮発性の強誘電体メモリ及びその製造方法を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)乃至(f)は、本発明による第1実
施例としての強誘電体メモリ装置の断面構造を示す図で
ある。
【図2】図2(a)は、図1に示した強誘電体メモリ装
置(セル)の等価回路を示す図であり、図2(b)は、
図1に示した強誘電体メモリ装置(セル)が単純マトリ
ックス構造を成している場合の断面構造を示す図であ
る。
【図3】図3は、図1に示した強誘電体メモリ装置に読
出し・書き込みを行うための周辺回路の全体構成を示す
図である。
【図4】図4は、第1実施例の読出し電流応答特性を示
す図である。
【図5】図5は、強誘電体のヒステリシス特性を示す図
である。
【図6】図6(a)は、単純マトリックス構造のメモリ
装置の構成を示す図であり、図6(b)は、アクティブ
マトリックス構造のメモリ装置の構成を示す図であり、
図6(c)は、図6(b)の回路構成を示す図である。
【図7】図7(a)は、3×3の単純マトリクス構造の
メモリセル配置図、図7(b)は、その等価回路図であ
る。
【図8】図8は、従来の強誘電体メモリ装置の構成を示
す図である。
【図9】図9は、強誘電体薄膜素子の構造を示す図であ
る。
【図10】図10は、図9に示す強誘電体薄膜素子の評
価回路、前記強誘電体薄膜素子に印加する電圧波形及
び、残留分極各々のパルスに対応する電流応答の波形を
示す図である。
【図11】図11(a)は従来の強誘電体メモリの断面
構造図、図11(b)はその等価回路図を示す図であ
る。
【符号の説明】 1…基板、2…下部電極、3,35a…上部電極、4,
5,36…強誘電体薄膜、6…抵抗体薄膜、7,8…
X,Yストライプ電極、10…強誘電体キャパシタ、1
1…MOSトランジスタ、12…ソース部n+ 領域、1
3…ドレイン部n+ 領域、14…ゲート部、15…フィ
ールド酸化膜、16…層間絶縁膜、17…シリコン基
板、18…下部電極Pt/Ti、19…絶縁膜、20,
21,22,23…コタクトホール、24…アルミニウ
ム配線、31…シリコン基板、32…表面層、33a…
下部電極層、33b…電極層、34…バリスタ薄膜、3
5b…強誘電体薄膜用電極、37…強誘電体薄膜用電
極、39…最上層電極、40…層間絶縁膜、41…コン
タクトホール、42…アルミニウム層、43,43a,
43b…上部ストライプ電極,44…下部ストライプ電
極、51…メモリセル、52…X方向デコーダ、53…
行線、54…Y方向デコーダ、55…列線、56…CE
信号、57…アドレス信号、58,59…電圧発生器、
60…極性反転回転、61…センスアンプ、62…P/
W信号、63…センスタイミング回路、68…基準電
圧、69…分極ロードインピーダンス、70…電流応答
信号。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強誘電体薄膜と、 前記強誘電体薄膜の一方の主面上に形成された中間電極
    と、 前記中間電極上に形成されたチタン酸ストロンチウム
    (SrTiO3 )もしくは、SrTiO3 のSrの一部
    をCaで置換した(Sr1-X CaX )TiO3 のいずれ
    一方を主成分として、添加することによりドナーを発生
    する添加物を加えた組成の非線形電圧電流特性を有する
    多結晶薄膜と、 前記強誘電体薄膜の他方の主面上に形成された上部スト
    ライプ電極と、 前記多結晶薄膜の非接合側主面上に、前記上部ストライ
    プ電極と互いに直交するように形成されたMe−Tiか
    らなる下部ストライプ電極とを具備することを特徴とす
    る強誘電体メモリ。
JP4067275A 1991-11-28 1992-03-25 強誘電体メモリ Withdrawn JPH05275711A (ja)

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