JPH05274544A - カップ式自動販売機の殺菌装置 - Google Patents

カップ式自動販売機の殺菌装置

Info

Publication number
JPH05274544A
JPH05274544A JP6647392A JP6647392A JPH05274544A JP H05274544 A JPH05274544 A JP H05274544A JP 6647392 A JP6647392 A JP 6647392A JP 6647392 A JP6647392 A JP 6647392A JP H05274544 A JPH05274544 A JP H05274544A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cup
sterilizer
vending machine
chlorine dioxide
ice
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6647392A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Tsuruta
和博 鶴田
Masao Ieda
雅央 家田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP6647392A priority Critical patent/JPH05274544A/ja
Publication of JPH05274544A publication Critical patent/JPH05274544A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Beverage Vending Machines With Cups, And Gas Or Electricity Vending Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】カップなどの容器に入れて販売するコーヒ,ジ
ュース,炭酸飲料などの飲料を調理製造する、カップ式
自動販売機の外周面を形成する機体内を殺菌するととも
に殺菌効果が機体の局部的に限られずかつ殺菌力が常に
安定して持続する、簡素かつ廉価に構成した殺菌装置で
機体3内を清浄かつ衛生的に保つ。 【構成】顆粒状若しくは粉末状の吸着剤に吸収させて安
定化した二酸化塩素(ClO2 )を多孔質の包装材で包
装した、殺菌装置を構成する包み49を、機体3内の上
部、また容器4を載せる受け台5の上側若しくは近傍、
また飲料水として供給される水道水などを貯える貯水槽
10の上側若しくは近傍あるいは貯水槽10を外側から
包囲する囲い50の内側、また製氷機14の上側若しく
は近傍あるいは製氷機14の外周面に開口しこの製氷機
14内で製造された氷を排出する排出口16内に連通す
る管路51を形成した密閉容器52内などにそれぞれ配
設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、外周面を形成する機
体内でコーヒ,ジュース,炭酸飲料などの飲料を調理製
造しカップなどの容器に入れて販売するカップ式自動販
売機の機体内を殺菌するカップ式自動販売機の殺菌装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】外周面を形成する機体内でコーヒ,ジュ
ース,炭酸飲料などの飲料を調理製造しカップなどの容
器に入れて販売するカップ式自動販売機では、外部から
飲料水として供給される水道水を貯える貯水槽が機体内
に一般的に備えられている。この貯水槽内に貯えられた
飲料水は、機種によって異なるが、機体内に配設され
た、例えば製氷機,炭酸水製造装置,冷却管,湯槽など
に管路を介し供給され、氷,炭酸水,冷水,熱湯などに
なる。この氷,炭酸水,冷水,熱湯などと、機体内に収
容設置された、液状の原料が収納される原料容器,粉末
状若しくは粒状の原料が収納される原料箱などから供給
される濃縮シロップ,コーヒー,砂糖あるいはクリーム
などと一緒に調理されて飲料になる。この調理された飲
料は、機体の前面部に概して形成され前面に開口する取
出口の内側に形成された受け台上に一個ずつ販売の都度
供給される容器内に管路を介して送給される。このよう
に、貯水槽内に貯えた飲料水を氷,炭酸水,冷水,熱湯
などにして飲料を調理製造するカップ式自動販売機の機
体内は湿度が高くなるとともに、原料容器,原料箱に原
料を補充する際、飛散する液状原料の飛沫,粉末状若し
くは粒状の原料,機体外から侵入する塵埃などで機体内
に配設された機器外周面は汚染されて細菌が繁殖し易い
環境になる。また、熱湯を貯える湯槽内は別として、飲
料水が供給される貯水槽,製氷機,炭酸水製造装置,冷
却管,管路内および、容器内に注入される際飛散する飲
料で汚染され易い受け台およびその周辺は細菌が特に繁
殖し易く不衛生になり易い。これを防ぐために、従来か
らカップ式自動販売機には塩素,オゾン,紫外線などで
殺菌する殺菌装置が備えられている。しかし、この種の
殺菌装置は、いずれも塩素発生器若しくは塩素供給装
置,オゾン発生器,殺菌灯などを必要とするのて、高価
になり、かつその効果は、概して飲料が停滞して細菌が
特に繁殖し易い貯水槽およびその供給管路内あるいは機
体内配設機器外周面といった局部に限られるとともに、
その殺菌力およびその殺菌力の安定持続性に欠ける場合
がある。この種のカップ式自動販売機の殺菌装置を図2
に示す。図2は従来のカップ式自動販売機の殺菌装置の
構成を示し、(A)がカップ式自動販売機の内部構成を
示す、ケースの前面開口を覆う扉を開放した状態の要部
正面図、(B)が(A)の殺菌装置の説明図、(C)が
(A)の製氷機を左方から見た拡大図である。
【0003】図2において、1は前面が開口するケース
であり、このケース1にこのケース1の前面開口を覆う
扉2が回動自在に支持されており、この扉2とケース1
とでカップ式自動販売機の外周面を形成する機体3が構
成されている。この機体3内であるケース1内下部中央
前面側には、機体3内で製造した飲料を入れる容器4を
載せる、前面および上面が開口する箱状の受け台5が形
成されており、この受け台5の前面開口に後面開口が向
かい合い前後両面に開口する取出口6が扉2の下部に形
成されている。また、ケース1内には、右上の水道管7
で弁8および濾過器9を介して機体3外から供給される
常温の飲料水である水道水を貯えて供給する貯水槽10
が右上寄りに配設されている。この貯水槽10内には、
制御装置11で直流電流の通電サイクルが制御され下端
部を貯水槽10内の飲料水に浸した、陽極と陰極とで構
成される電極12が配設されいる。この電極12,制御
装置11および貯水槽10で殺菌装置である塩素発生器
13が構成されている。また貯水槽10の上側には、粒
状の氷を製造する製氷機14が配設されており、この製
氷機14と貯水槽10との間に形成された管路15を介
して貯水槽10内の飲料水が製氷機14に供給される。
この製氷機14の上部には、左側面に開口し粒状の氷を
排出する排出口16が形成されており、この排出口16
に上端が接続された、可撓性を持ち蛇腹状の管体である
アイスシュータ17の下端部が、先端を受け台5上の容
器4内に向けて受け台5の後壁上端部に固定されてい
る。アイスシュータ17の内側に、製氷機14の排出口
16から氷入飲料販売時に排出された粒状の氷が内部を
滑降しながら受け台5上の容器4内に搬送される傾斜し
た管路18が形成されている。この管路18の上端部に
は、この管路18の側面に開口しこの管路18内の空気
を排気する排気口19が形成されており、この排気口1
9には、管路18内の空気を排気する送風機20が接続
されている。また貯水槽10には、管路21を介して貯
水槽10内の飲料水を圧送する給水ポンプ22が接続さ
れており、この給水ポンプ22の吐出側には管路23の
一端が接続されている。この管路23は三方弁24を介
して二方向に分岐し、一方がケース1内左上隅奥行側に
配設され熱湯を貯える湯槽25内に通ずる管路26を、
また他方が三方弁27につながる管路28をそれぞれ形
成している。この管路28は三方弁27で二方向に分岐
し、一方がケース1内左下隅に配設され冷水を貯える冷
水槽29内の冷水に浸けた、内側を通る飲料水を冷却し
て冷水にするコイル状の冷却管30内に通じる管路31
を成形している。また三方弁27で分岐する管路28の
他方が、ケース1内左下隅に配設された高圧炭酸ガスボ
ンベ32から減圧弁33を介して供給される炭酸ガスを
飲料水に溶解させて炭酸水を製造する炭酸水製造装置3
4内に通じる管路35を形成している。一方、湯槽25
内の熱湯は、この湯槽25の左側面に電磁弁36を介し
てそれぞれ一端が接続された給湯ホース37を通って、
湯槽25の下の、原料と飲料水,熱湯などとを撹拌混合
する撹拌装置38に供給される。この撹拌装置38の下
端に一端が接続された飲料ホース39の他端は、受け台
5の後壁上端部にこの受け台5上の容器4内に先端を向
けて固定された飲料ノズル40に接続されているととも
に、撹拌装置38の上には、粉末状の原料が収納される
原料箱41と、この原料箱41から排出された原料を撹
拌装置38内に案内する原料シュータ42とがこの原料
シュータ42を下側にして配設されている。その他、ケ
ース1内には、内部に収容した濃縮シロップなどの液状
の原料を受け台5上の容器4内に供給する原料容器43
が右下隅に配設されている。この原料容器43,炭酸水
製造装置34および冷却管30は、図示しないポンプを
介して形成された管路44,電磁弁36を介して形成さ
れた管路45および,管路46をそれぞれ介して飲料ノ
ズル40にそれぞれ接続されている。
【0004】なお、ケース1内には、飲料を入れるカッ
プなどの、内部に収容した容器4を一個ずつ下端から排
出し下方の滑り台状のカップシュータ47を介してこの
カップシュータ47より下方の、受け台5上に販売の都
度供給するカップ供給装置48がケース1内左上前面側
に配設されている。このように構成されたカップ式自動
販売機の販売動作は、販売指令信号により、カップ供給
装置48から容器4がカップシュータ47を介して受け
台5上に供給されると同時に、原料箱41,原料容器4
3などから原料が、また貯水槽10から供給され、湯槽
25,冷却管30,炭酸水製造装置34などで熱湯,冷
水,炭酸水などになった飲料水が撹拌装置38内若しく
は容器4内に供給される。撹拌装置38に供給された飲
料水と原料とは強制的に互に撹拌調理されて飲料とな
り、飲料ホース39を介し飲料ノズル40から容器4内
に注入される。また、この容器4内に直接供給された液
状の原料と飲料水とは、容器4内に注入される際の互い
の流速によりこの容器4内で互いに撹拌混合して飲料と
なる。このようにして調理製造された飲料を氷入飲料と
して販売する場合は、製氷機14から管路15を通し
て、粒状の氷が受け台5上の容器4内に、この容器4内
に飲料若しくは液状の原料および飲料水が注入する前に
供給される。飲料が注入された容器4はお客さんにより
取出口6の前面開口を通して取り出される。
【0005】また、殺菌装置である塩素発生器13で
は、制御装置11で制御される通電サイクルにしたがっ
て直流電流が電極12に通電されると、貯水槽10内の
飲料水中に微量に存在する塩素イオンが陽極で放電して
塩素ガス(Cl2 )になる。この塩素ガスが飲料水と反
応して生成する次亜塩素酸(HClO)が、貯水槽1
0,冷却管30,炭酸水製造装置34内および管路1
5,23,26,28,31,35,45,46内の飲
料水の殺菌作用をする。
【0006】なお、湯槽25内の熱湯,調理製造過程の
飲料,容器4内へ注入する際の飲料などから発生する湯
気,水蒸気などで機体3内の湿度は高くなり細菌が繁殖
し易い環境になる。また機体3内は、原料箱41,原料
容器43などに飲料の原料を補充する際に飛散する粉末
状若しくは粒状の原料,液状の原料若しくは飲料などの
飛沫および、機体3外から侵入する塵埃などの汚染物質
で汚染される。そのため、これらの汚染物質で機体3内
に配設された機器外周面は管路18内も含めて汚染され
る。この管路18内面は、氷入飲料販売時にこの管路1
8内を通る粒状の氷の一部が解けた氷解水が汚染物質と
してさらに付着する。これらの汚染物質で次に販売され
る氷入飲料が汚染されないように、管路18内の空気を
氷飲料販売時以外には常時排気する送風機20が設けら
れている。送風機20で排気される空気中には、管路1
8内面に付着した汚染物質の中の蒸発気化する気化性成
分および、汚染物質の中の蒸発気化しないが軽くて空気
中に浮遊する塵埃などの固形成分も含まれる。これによ
り、管路18内に付着した汚染物質内での細菌の繁殖を
防ぎ、かつこの汚染物質で次に販売される氷入り飲料が
汚染されるのを防ぐよう考慮さている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来のカップ式自動販売機の殺菌装置は、殺菌装置が電
極12,制御装置11および貯水槽10で構成される塩
素発生器13が形成している。この塩素発生器13で生
成される次亜塩素酸(HClO)が、飲料水が停滞して
細菌が特に繁殖しやすい貯水槽10,冷却管30,炭酸
水製造装置34内および管路15,23,26,28,
31,35,45,46内の飲料水の殺菌作用をする。
そのため、殺菌装置は塩素発生器13を必要とし、高価
になり、かつその殺菌効果は、貯水槽10,冷却管3
0,炭酸水製造装置34内および管路15,23,2
6,28,31,35,45,46内の飲料水に限られ
る。一方、機体3内に配設された機器は、機体3内で飛
散する粉末状若しくは粒状の原料,液状の原料若しくは
飲料などの飛沫および機体3外から侵入する塵埃,容器
4内へ注入する際に飛散する、飲料の飛沫などの汚染物
質で汚染される。この汚染物質で汚染されて、腐敗した
り細菌や藻類などが繁殖したりする冷水槽29内の冷
水,細菌が繁殖して不衛生になり易い受け台5およびそ
の周辺および、機体3内の機器外周面,送風機20によ
る排気だけでは付着した汚染物質の中の、蒸発気化しな
い固形成分は勿論、蒸発気化する気化性成分すらも完全
には除去できず、細菌が繁殖し易い管路18内面などを
殺菌装置である塩素発生器13では殺菌できないという
問題がある。また、貯水槽10内の飲料水の塩素イオン
濃度は不安定であり、この塩素イオン濃度により次亜塩
素酸(HClO)の生成量は左右され、この次亜塩素酸
(HClO)の生成量により殺菌装置の殺菌力が左右さ
れるので、殺菌装置の殺菌力は安定持続性に欠けるとい
う問題もある。
【0008】したがって、この発明は、殺菌効果が機体
内の局部的に限られずかつ殺菌力が常に安定して持続す
る廉価なカップ式自動販売機の殺菌装置を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明によれば、外周面を形成する機体内でコー
ヒ,ジュース,炭酸飲料などの飲料を調理製造しカップ
などの容器に入れて販売するカップ式自動販売機の前記
機体内を殺菌するカップ式自動販売機の殺菌装置におい
て、顆粒状若しくは粉末状の吸着剤に吸収させて安定化
した二酸化塩素(ClO2 )を前記機体内に配設するも
のとする。
【0010】また、上記に加え、二酸化塩素が機体内上
部に配設されるものとする。また、上記に加え、機体の
前面に開口し容器に入った飲料が取り出される取出口の
内側に形成され前記容器を載せる受け台の上側若しくは
近傍に二酸化塩素が配設されるものとする。また、上記
に加え、機体外から飲料水として供給される水道水など
を貯える貯水槽が機体内に配設されたカップ式自動販売
機の殺菌装置において、二酸化塩素が前記貯水槽の上側
若しくは近傍に配設されるものとする。
【0011】また、上記に加え、二酸化塩素が貯水槽を
外側から包囲し密閉する囲いで包囲されるものとする。
また、上記に加え、水道水などから飲料に添加する粒状
の氷を製造する製氷機が前記機体内に配設されたカップ
式自動販売機の殺菌装置において、二酸化塩素が前記製
氷機の上側若しくは近傍に配設されるものとする。
【0012】また、上記に加え、二酸化塩素が、製氷機
の外周面に開口しこの製氷機内で製造された氷を排出す
る排出口内に連通する管路が形成された密閉容器内に収
納されるものとする。
【0013】
【作用】この発明は、顆粒状若しくは粉末状の吸着剤に
吸収させて安定化した二酸化塩素(ClO2 )をコー
ヒ,ジュース,炭酸飲料などの飲料を調理製造しカップ
などの容器に入れて販売するカップ式自動販売機の外周
面を形成する機体内に配設するものとしたので、吸着剤
から徐々に遊離し周囲に拡散する二酸化塩素の化学的な
酸化作用で機体内に配設された機器の、表面のみならず
内部も殺菌できる。
【0014】また、上記に加え、二酸化塩素が機体内上
部に配設されるものとしたので、吸着剤から徐々に遊離
して拡散する、空気より比重が重い気体である二酸化塩
素の酸化作用で機体内に配設された、全ての機器の表面
のみならず内部も殺菌できる。また、上記に加え、機体
の前面に開口し容器に入った飲料が取り出される取出口
の内側に形成され前記容器を載せる受け台の上側若しく
は近傍に二酸化塩素が配設されるものとしたので、吸着
剤から徐々に遊離し周囲に拡散する、空気より重い気体
である二酸化塩素の酸化作用で、容器内へ注入する際に
飛散する、飲料の飛沫などで汚染され細菌が繁殖して不
衛生になり易い受け台およびその周辺を中心として機体
内に配設された機器内外を殺菌できる。
【0015】また、上記に加え、二酸化塩素が、機体外
から飲料水として供給される水道水などを貯える、機体
内に配設された貯水槽の上側若しくは近傍に配設される
ものとしたので、吸着剤から徐々に遊離し周囲に拡散す
る、空気より重い気体である二酸化塩素の酸化作用で、
停滞して細菌が繁殖し易い貯水槽内の飲料水を含め、こ
の貯水槽の表面および内部、ならびにこの貯水槽に接続
された管路内を中心に機体内に配設された機器内外を殺
菌できる。
【0016】また、上記に加え、二酸化塩素が貯水槽を
外側から包囲し密閉する囲いで包囲されるものとしたの
で、吸着剤から徐々に遊離し周囲に拡散する、空気より
重い気体でありかつ囲いでとじ込められて濃度が高くな
る二酸化塩素の強力な酸化作用で、停滞して細菌が繁殖
し易い貯水槽内の飲料水を含め、この貯水槽の表面およ
び内部、ならびにこの貯水槽に接続された管路内を集中
的に殺菌できる。
【0017】また、上記に加え、二酸化塩素が、水道水
などから飲料に添加する粒状の氷を製造する、機体内に
配設された製氷機の上側若しくは近傍に配設されるもの
としたので、吸着剤から徐々に遊離し周囲に拡散する、
空気より重い気体である二酸化塩素の酸化作用で、製氷
機内の氷を含め、この製氷機の表面および内部、ならび
にこの製氷機に形成され氷を排出する排出口から排出さ
れた粒状の氷を受け台上の容器内に搬送する管路内を中
心に機体内に配設された機器内外を殺菌できる。
【0018】また、上記に加え、二酸化塩素が、製氷機
の外周面に開口しこの製氷機内で製造された氷を排出す
る排出口内に連通する管路が形成された密閉容器内に収
納されるものとしたので、密閉容器内に収納された二酸
化塩素は、吸着剤から徐々に遊離し周囲に拡散して密閉
容器から排出口内に連通する管路を通り、製氷機内およ
び、粒状の氷を受け台上の容器内に搬送する管路内に入
り、その酸化作用でこの管路内および製氷機内に高い濃
度で充満しこの製氷機内の粒状の氷を含め強力に殺菌す
る。
【0019】
【実施例】以下、この発明の実施例を図1に基づいて説
明する。図1はこの発明の一つの実施例のカップ式自動
販売機の殺菌装置の構成を示し、(A)がカップ式自動
販売機の内部構成を示す、ケースの前面開口を覆う扉を
開放した状態の要部正面図、(B)が(A)の殺菌装置
の説明図、(C)が(A)の製氷機を左方斜前上から見
た拡大斜視図、(D)が(A)の貯水槽の拡大斜視図で
ある。図2と共通あるいは同一の部分は同一符号で示
す。
【0020】図1において、1は前面が開口するケース
であり、このケース1にこのケース1の前面開口を覆う
扉2を回動自在に支持しており、この扉2とケース1と
でカップ式自動販売機の外周面を形成する機体3を構成
している。この機体3内上部には、顆粒状若しくは粉末
状の吸着剤に吸収させて安定化した二酸化塩素(ClO
2 )を多孔質の包装材で包装した包み49をケース1の
天井から吊り下げている。このケース1内下部中央前面
側には、機体3内で製造した飲料を入れる容器4を載せ
る、前面および上面が開口する箱状の受け台5を形成し
ており、この受け台5の前面開口に後面開口が向かい合
い前後両面に開口する取出口6を扉2の下部に形成する
とともに、受け台5の上側にも包み49を配設してい
る。またケース1内には、右上の水道管7で弁8および
濾過器9を介して機体3外から供給される常温の飲料水
である水道水を貯え供給する貯水槽10を右上寄りに配
設している。この貯水槽10を外側から包囲し密閉する
囲い50を設けており、この囲い50内の、貯水槽10
の上側に包み49を配設している。貯水槽10の上側に
は、粒状の氷を製造する製氷機14を配設しており、こ
の製氷機14と貯水槽10との間に形成した管路15を
介して貯水槽10内の飲料水を製氷機14に供給する。
この製氷機14の上部には、左側面に開口し粒状の氷を
排出する排出口16を形成しており、この排出口16に
上端を接続した、可撓性を持つ蛇腹状の管体であるアイ
スシュータ17の下端部を、先端を受け台5上の容器4
内に向けて受け台5の後壁上端部に固定している。アイ
スシュータ17の内側に、製氷機14の排出口16から
氷入飲料販売時に排出された粒状の氷が内部を滑降しな
がら受け台5上の容器4内に搬送される傾斜した管路1
8を形成している。この管路18の上端部側面に開口し
排出口16内に連通する管路51を形成した密閉容器5
2を製氷機14の前側に設けており、密閉容器52内に
包み49を配設している。この包み49,ケース1の天
井から吊り下げて機体3内上部に配設した包み49,受
け台5の上側に配設した包み49および,囲い50内
の、貯水槽10の上側に配設した包み49でこの発明の
殺菌装置を構成している。また貯水槽10には、管路2
1を介して貯水槽10内の飲料水を圧送する給水ポンプ
22を接続しており、この給水ポンプ22の吐出側には
管路23の一端を接続している。この管路23は三方弁
24を介して二方向に分岐し、一方がケース1内左上に
隅奥行側に配設した、熱湯を貯える湯槽25内に通ずる
管路26を、他方が三方弁27につながる管路28をそ
れぞれ形成している。この管路28は三方弁27で二方
向に分岐し、一方がケース1内左下隅に配設し冷水を貯
える冷水槽29内の冷水に浸けた、内側を通る飲料水を
冷却して冷水にするコイル状の冷却管30内に通じる管
路31を成形している。また三方弁27で分岐する管路
28の他方は、ケース1内左下隅に配設した高圧炭酸ガ
スボンベ32から減圧弁33を介して供給される炭酸ガ
スを飲料水に溶解させて炭酸水を製造する炭酸水製造装
置34内に通じる管路35を形成している。その他、ケ
ース1内の構成は前記した従来例と同一である。
【0021】前述の構成において、この発明のカップ式
自動販売機の殺菌装置を備えたカップ式自動販売機の販
売動作は前記した従来例と同一であるので、この発明の
カップ式自動販売機の殺菌装置の動作および機能につい
て以下説明する。この発明のカップ式自動販売機の殺菌
装置を、管路18の上端部側面に開口し排出口16内に
連通する管路51を形成し製氷機14の前側に設けた密
閉容器52内に配設した包み49,ケース1の天井から
吊り下げて機体3内上部に配設した包み49,受け台5
の上側に配設した包み49および,囲い50内の、貯水
槽10の上側に配設した包み49でこの発明の殺菌装置
を構成している。そのため、従来必要とした塩素発生器
などに類する機器,装置を要せず、廉価に殺菌装置を構
成できる。また、殺菌装置の殺菌効果は、吸着剤から徐
々に遊離し周囲に拡散する、包み49内の二酸化塩素の
化学的な酸化作用によりもたらされるものであるので、
人畜に無害であるとともに、包み49を設置した周囲の
みにとどまらず機体3内全体に及ぶ。但し、二酸化塩素
は空気より比重が重いため、殺菌したい目的物の上側に
置くとより効果的である。したがって、機体3内で飛散
する粉末状若しくは粒状の原料,液状の原料若しくは飲
料などの飛沫および、機体3外から侵入する塵埃、容器
4内へ注入する際に飛散する、飲料の飛沫などの汚染物
質で汚染される、機体3内に配設された機器内外を容易
に殺菌できる。その上、汚染物質で汚染されて、腐敗し
たり細菌,藻類など繁殖したりする冷水槽29内の冷
水、細菌が繁殖して不衛生になり易い受け台5およびそ
の周辺、完全には除去できない、固形成分および気化性
成分が付着して汚染物質で汚染されて細菌が繁殖し易い
管路18内面なども容易に殺菌できる。また、包み49
内の二酸化塩素は急激な変化を伴わずに徐々に吸着剤か
ら遊離し周囲に拡散するので、その殺菌力を安定に持続
性させることができる。
【0022】
【発明の効果】この発明によれば、顆粒状若しくは粉末
状の吸着剤に吸収させて安定化した二酸化塩素(ClO
2 )をコーヒ,ジュース,炭酸飲料などの飲料を調理製
造しカップなどの容器に入れて販売するカップ式自動販
売機の外周面を形成する機体内に配設するものとしたの
で、吸着剤から徐々に遊離し周囲に拡散する二酸化塩素
の化学的な酸化作用で機体内に配設された機器内外を殺
菌できる。
【0023】また、上記に加え、二酸化塩素が機体内上
部に配設されるものとしたので、吸着剤から徐々に遊離
して拡散する、空気より比重が重い気体である二酸化塩
素の酸化作用で機体内に配設された、全ての機器内外を
殺菌できる。また、上記に加え、機体の前面に開口し容
器に入った飲料が取り出される取出口の内側に形成され
前記容器を載せる受け台の上側若しくは近傍に二酸化塩
素が配設されるものとしたので、容器内へ注入する際に
飛散する、飲料の飛沫などで汚染され細菌が繁殖して不
衛生になり易い受け台およびその周辺を中心として機体
内に配設された機器内外を二酸化塩素の酸化作用で殺菌
できる。
【0024】また、上記に加え、二酸化塩素が、機体外
から飲料水として供給される水道水などを貯える、機体
内に配設された貯水槽の上側若しくは近傍に配設される
ものとしたので、停滞して細菌が繁殖し易い貯水槽内の
飲料水を含め、この貯水槽の内外および、この貯水槽に
接続された管路内を中心に機体内に配設された機器内外
を二酸化塩素の酸化作用で殺菌できる。
【0025】また、上記に加え、二酸化塩素が貯水槽を
外側から包囲し密閉する囲いで包囲されるものとしたの
で、停滞して細菌が繁殖し易い貯水槽内の飲料水を含
め、この貯水槽の表面および内部、ならびにこの貯水槽
に接続された管路内を囲いで包囲されて高濃度になる二
酸化塩素の強力な酸化作用で集中的に殺菌できる。ま
た、上記に加え、二酸化塩素が、水道水などから飲料に
添加する粒状の氷を製造する、機体内に配設された製氷
機の上側若しくは近傍に配設されるものとしたので、製
氷機内の氷を含め、この製氷機内外および、この製氷機
に形成され氷を排出する排出口から排出された粒状の氷
を受け台上の容器内に搬送する管路内を中心に機体内に
配設された機器内外を二酸化塩素の酸化作用で殺菌でき
る。
【0026】また、上記に加え、二酸化塩素が、製氷機
の外周面に開口しこの製氷機内で製造された氷を排出す
る排出口内に連通する管路が形成された密閉容器内に収
納されるものとしたので、密閉容器内に収納されて吸着
剤から徐々に遊離し周囲に高濃度で拡散する二酸化塩素
の強力な酸化作用で管路内および製氷機内をこの製氷機
内の粒状の氷を含め殺菌できる。
【0027】その結果、機体内に配設された、特に細菌
が繁殖し易い機器内外は勿論のこと、顆粒状若しくは粉
末状の吸着剤に吸収させて安定化した、人畜無害な二酸
化塩素(ClO2 )の酸化作用で殺菌して機体内を清浄
かつ衛生的に保つことができるとともに、殺菌力が常に
安定して持続する殺菌装置を廉価に構成できるというと
いう効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一つの実施例のカップ式自動販売機
の殺菌装置の構成を示し、(A)がカップ式自動販売機
の内部構成を示す、ケースの前面開口を覆う扉を開放し
た状態の要部正面図、(B)が(A)の殺菌装置の説明
図、(C)が(A)の製氷機を左方斜前上から見た拡大
斜視図、(D)が(A)の貯水槽の拡大斜視図
【図2】従来のカップ式自動販売機の殺菌装置の構成を
示し、(A)がカップ式自動販売機の内部構成を示す、
ケースの前面開口を覆う扉を開放した状態の要部正面
図、(B)が(A)の殺菌装置の説明図、(C)が
(A)の製氷機を左方から見た拡大図
【符号の説明】
1 ケース 2 扉 3 機体 4 容器 5 受け台 6 取出口 7 水道管 8 弁 9 濾過器 10 貯水槽 11 制御装置 12 電極 13 塩素発生器 14 製氷機 15 管路 16 排出口 17 アイスシュータ 18 管路 19 排気口 20 送風機 21 管路 22 給水ポンプ 23 管路 24 三方弁 25 湯槽 26 管路 27 三方弁 28 管路 29 冷水槽 30 冷却管 31 管路 32 高圧炭酸ガスボンベ 33 減圧弁 34 炭酸水製造装置 35 管路 36 電磁弁 37 給湯ホース 38 撹拌装置 39 飲料ホース 40 飲料ノズル 41 原料箱 42 原料シュータ 43 原料容器 44 管路 45 管路 46 管路 47 カップシュータ 48 カップ供給装置 49 包み 50 囲い 51 管路 52 密閉容器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周面を形成する機体内でコーヒ,ジュー
    ス,炭酸飲料などの飲料を調理製造しカップなどの容器
    に入れて販売するカップ式自動販売機の前記機体内を殺
    菌するカップ式自動販売機の殺菌装置において、顆粒状
    若しくは粉末状の吸着剤に吸収させて安定化した二酸化
    塩素(ClO2 )を前記機体内に配設したことを特徴と
    するカップ式自動販売機の殺菌装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のカップ式自動販売機の殺菌
    装置において、二酸化塩素が機体内上部に配設されたカ
    ップ式自動販売機の殺菌装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2記載のカップ式自
    動販売機の殺菌装置において、機体の前面に開口し容器
    に入った飲料が取り出される取出口の内側に形成され前
    記容器を載せる受け台の上側若しくは近傍に二酸化塩素
    が配設されたカップ式自動販売機の殺菌装置。
  4. 【請求項4】請求項1,2または請求項3記載のカップ
    式自動販売機の殺菌装置であって、機体外から飲料水と
    して供給される水道水などを貯える貯水槽が機体内に配
    設されたカップ式自動販売機の殺菌装置において、二酸
    化塩素が前記貯水槽の上側若しくは近傍に配設されたカ
    ップ式自動販売機の殺菌装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載のカップ式自動販売機の殺菌
    装置において、二酸化塩素が貯水槽を外側から包囲し密
    閉する囲いで包囲されるカップ式自動販売機の殺菌装
    置。
  6. 【請求項6】請求項1,2,3,4または請求項5記載
    のカップ式自動販売機の殺菌装置であって、水道水など
    から飲料に添加する粒状の氷を製造する製氷機が前記機
    体内に配設されたカップ式自動販売機の殺菌装置におい
    て、二酸化塩素が前記製氷機の上側若しくは近傍に配設
    されたカップ式自動販売機の殺菌装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載のカップ式自動販売機の殺菌
    装置において、二酸化塩素が、製氷機の外周面に開口し
    この製氷機内で製造された氷を排出する排出口内に連通
    する管路が形成された密閉容器内に収納されたカップ式
    自動販売機の殺菌装置。
JP6647392A 1992-03-25 1992-03-25 カップ式自動販売機の殺菌装置 Pending JPH05274544A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6647392A JPH05274544A (ja) 1992-03-25 1992-03-25 カップ式自動販売機の殺菌装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6647392A JPH05274544A (ja) 1992-03-25 1992-03-25 カップ式自動販売機の殺菌装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05274544A true JPH05274544A (ja) 1993-10-22

Family

ID=13316794

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6647392A Pending JPH05274544A (ja) 1992-03-25 1992-03-25 カップ式自動販売機の殺菌装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05274544A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004111956A1 (ja) * 2003-06-16 2004-12-23 Suntory Limited 飲料供給装置及び飲料供給方法
JP2007315743A (ja) * 1997-03-03 2007-12-06 Engelhard Corp 氷の製造方法
JP2016151976A (ja) * 2015-02-18 2016-08-22 株式会社アペックス カップ式飲料自動販売機

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007315743A (ja) * 1997-03-03 2007-12-06 Engelhard Corp 氷の製造方法
WO2004111956A1 (ja) * 2003-06-16 2004-12-23 Suntory Limited 飲料供給装置及び飲料供給方法
JP2016151976A (ja) * 2015-02-18 2016-08-22 株式会社アペックス カップ式飲料自動販売機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2742308B1 (en) Ice storage with a sanitation system and method of sanitizing for ice storage and dispensing equipment
US6334328B1 (en) Sanitary ice making and dispensing apparatus
US6607672B2 (en) Apparatus and method for combined use of ultraviolet and ozone in appliances
ES2373800T3 (es) Máquina y método para producir y distribuir productos alimenticios líquidos o semilíquidos.
US6085540A (en) Method and apparatus for disinfecting a water cooler reservoir
US6516625B2 (en) Juice dispensing apparatus
US6561382B2 (en) Method and apparatus for disinfecting a water cooler reservoir and its dispensing spigot(s)
US20090000317A1 (en) Device and method for disinfection of ice machines, ice silos and/or chutes for transport of ice
JP2004216221A (ja) 霧化装置
EP1852131A1 (en) Water dispenser with disinfection circuit
US6532760B2 (en) Method and apparatus for disinfecting a water cooler reservoir
JP2003161473A (ja) 加湿器及び加湿器用シール部材
JPH05274544A (ja) カップ式自動販売機の殺菌装置
JPH0239956B2 (ja)
JP2931430B2 (ja) 飲料デイスペンス装置の自動洗浄方法
KR0115289Y1 (ko) 컵식 자동판매기의 얼음활송관내의 정화장치
JPH04356638A (ja) 加湿システムの殺菌装置及び殺菌方法
JP3250432B2 (ja) 自動販売機
TWI656837B (zh) 水產生物展示系統及其方法
JP2539771Y2 (ja) カツプ式飲料自動販売機
CA2323591C (en) Juice dispensing apparatus
JP2000130804A (ja) 加湿器
JPH0788163A (ja) オゾン殺菌洗浄装置
JP2001082774A (ja) 超音波加湿器
JPS62225880A (ja) 超音波加湿装置