JPH05269974A - 帯状体または枚葉紙の走行の光電式監視装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 巻取紙または枚葉紙の走行異常を検知して印
刷機損傷を阻止する。 【構成】 走査検出装置２がガラスファイバー光学装置
３を有しており、個々の光導体４が、一方の端部では走
行中の用紙帯状体１を横切る方向に、用紙帯状体１より
も横幅の広い光導体配列体５として設けられており、他
方の端部では光導体４は横断面変換器の中に、走査検出
装置２の中へ統合化されるＣＣＤセンサチップ７が像エ
レメントとして照射されるように、集束化されており、
ＣＣＤセンサチップ７が像評価−および制御ユニット９
と接続されており、さらに光源１２がガラス光学装置に
対向して、走行中の用紙帯状体４を横切る方向にかつ光
源１２が用紙帯状体４よりも横幅が広くなるように設け
られており、用紙帯状体４は光源１２とガラスファイバ
ー光学装置３の間を通過可能にされており、用紙帯状体
４が光導体配列体５へ完全に投写される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、光源と光感受光器を含
む走査検出装置および印刷機のシーケンス動作を導びく
評価−および制御ユニットを備えている輪転機における
用紙帯状体のような帯状体のまたは枚葉紙の走行を光電
的に監視する装置に関する。

【０００２】例えば印刷中の用紙帯状体のような、走行
中の帯状体の場合、次第に高くなる帯状体速度の経過中
に、縁におけるまたは帯状体における紙全体の切れ、短
かい切れ、または穴あきを、適切な手段を介入して印刷
機損傷を阻止する目的で、所定の量を介してできるだけ
早期に検出することが必要とされてきている。

【０００３】周知のように輪転機における帯状体の切れ
は、この輪転機が十分に迅速に停止されないと、いわゆ
る巻き付きにより印刷ユニットの重大な損傷を生ぜしめ
るおそれがあり、これは長過ぎる運転中断を強制するだ
けでなく、多額の出費の原因にもなる。

【０００４】多く使用されている、走行中の帯状体の監
視装置は、反射光検出器、超音波センサまたはビデオカ
メラ装置を含む。

【０００５】しかしビデオカメラ装置は、走行中の帯状
体の上下運動による問題点を有する。何故ならばこの帯
状体が見かけの帯状体変動を信号化するからである。こ
の理由からビデオカメラは用紙帯状体へ大きい間隔をお
いて取り付ける必要がある。このことは著しく大きい所
要スペースを必要とし、さらにエラーがその発生個所の
できるだけ近傍で検出されることを妨げる。これによ
り、効果的な安全装置たとえば用紙捕捉装置または印刷
機遮断装置の満足のゆく応動速度を保証しない。

【０００６】ドイツ連邦共和国特許第３３０５６０６号
公報に、例えば光電式監視装置が示されており、この場
合、反射光検出器を用いて用紙の切れを検出し、評価装
置により後続処理し、印刷機のシーケンス動作を行なわ
れるために信号化する。反射光検出器は、走行中の帯状
体の上下運動を検出する利点を有する。しかし拡がりに
関して１０ｍｍよりも小さい細い用紙切れを検出するた
めには、必要な分解能を有していない。そのため小さい
用紙の切れにより報知される全体の切れを適時に検出す
ることは、制限付きでしかできない。もうひとつの欠点
は、この種の装置は、生産に依存する用紙横幅変化へ著
しく非容易にしか適合化できないことにある。

【０００７】

【発明の解決すべき問題点】前述の欠点を基本として本
発明の課題は、監視個所の領域において場所をとらずに
組み立てられ、さらに極めてせまい空間にも配置可能
で、かつ拡がり寸法が１０ｍｍよりも小さい帯状体の切
れないし穴あきに対しても十分な分解能を与え、そのた
めの最短時間内にエラーが表示されさらに印刷機の損傷
を阻止するための対策が講ぜられるようにした、走行中
の帯状体または枚葉紙の光電式監視装置を提供すること
である。

【０００８】

【課題を解決するための手段】この課題は前述の形式の
装置において本発明により次のように解決されている。
即ち輪転機における用紙帯状体のような帯状体のまたは
枚葉紙の走行を光電的に監視する装置において、走査検
出装置がガラスファイバー光学装置を有しており、該光
学装置において個々の光導体が、一方の端部では走行中
の用紙帯状体を横切る方向に、用紙帯状体よりも横幅の
広い光導体配列体として設けられており、他方の端部で
は該用紙帯状体は光源とガラスファイバー光学装置との
間を通過可能にされており、したがって用紙帯状体が光
導体配列体へ完全に投写される構成を有する。

【０００９】

【実施例】次に本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。

【００１０】図１にいおて、１で図面平面に垂直に走行
中の用紙帯状体が示されている。この用紙帯状体の上方
に、ガラスファイバー光学装置３を有する走査検出装置
２が設けられている。このガラスファイバー光学装置３
の個々の光導体４は、一方の端部では、走行中の用紙帯
状体１を横切る方向で１つの光導体配列体５としてまと
められている。この光導体配列体は用紙帯状体１よりも
横幅が広い。そのためこの配列体は、図示されている様
に、用紙帯状体１の縁を越えた右側と左側を監視する光
導体４を有する。

【００１１】さらに光導体４は他方の端部では、横断面
変換器６の中に集束されていて、走査検出装置２の中へ
統合されるＣＣＤセンサチップ７を照射する。

【００１２】有利に光導体４は合成樹脂の中に埋め込ま
れており、用紙帯状体１と同じ側の端面はみがき仕上げ
される。これにより印刷機の作動中に光導体配列体５の
クリーニングが容易にする。

【００１３】横断面変換器６は、光導体配列体５におけ
る光導体４の位置８（１−Ｎ）を、ＣＣＤセンサチップ
７の面積に相応する横断面へ変換する機能を有する。Ｃ
ＣＤセンサチップ７は線形式のエレメントとすることが
できるし、面形式のエレメントにすることもできる。

【００１４】ＣＣＤセンサチップ７は像評価−および制
御ユニット９と公知のように接続されており、このユニ
ットにより、印刷機の安全装置が例えば用紙捕捉装置１
０（図３）が制御される。

【００１５】上位の装置構成の有利な変形実施例および
好適な構成は次の点にある。即ち実施例に示されている
様に、走査検出装置２の中に、走行中の用紙帯状体の上
下運動を検出するための複数個の反射光検出器が統合化
されてさらに像評価−制御ユニット９とも接続されてい
る。その結果。この付加的な情報源を用いて用紙帯状体
の高さ偏位（例えば乾燥機における用紙切れの後に）も
確実に検出される。

【００１６】用紙帯状体１の、光導体配列体５と反対側
に、これを横切る方向にかつ光導体配列体５と平行に、
ロッド状の光源１２が設けられている。この光源１２は
光導体配列体５と同じ横幅を有しており、そのため用紙
帯状体１を左右に越えた光導体４が照射される。

【００１７】走行中の用紙帯状体１の監視の場合、この
用紙帯状体はその横幅が光導体配列体５へ投写される、
即ち傷のない用紙帯状体の場合は用紙帯状体１の縁を左
右に越えた光導体４だけが照射される。照射されない光
導体４の本数は、用紙帯状体に傷がないか、または既に
帯状体の切れまたは穴を有するか否かの尺度である。こ
の場合、ガラスファイバー光学装置の、即ち光導体配列
体５の用紙帯状体１への間隔は、線に関する解像度が１
〜５ｍｍで得られるように、設定される。

【００１８】像評価−および制御ユニット９は、実質的
に１つの像撮影部と、像処理用のマイクロプロセッサと
を含む。１回の校正過程で、光導体位置８（１−Ｎ）が
ＣＣＤセンサチップ７のピクセル（１−Ｍ）へ対応づけ
られる。しかし光導体４を横断面変換器６の中に集束す
る際にこの対応づけを前もって固定的に与えるように、
選定することも可能である。そのため本発明の構成のも
う一つの特別の利点は、高価な光学装置とこれに伴な
う、印刷機における調整が、両方の場合とも、省略でき
ることにある。

【００１９】像評価−および制御ユニット９はさらに出
力側１５を例えば並列出力側を、保護装置−例えば用紙
捕捉装置１０（図３）をまたは任意プログラミング可能
な制御装置を直接制御するために有する、または設置さ
れている他の装置へ接続するための直列出力側を有す
る。

【００２０】図２は再び本発明の装置を、その基本的な
機械的構造において示す。フレーム１３の中に光源１
２、光導体配列体５、横断面変換器６および、ＣＣＤセ
ンサチップと像評価−および制御ユニット９とを有する
ユニット１４が、わずかなスペースで組み込まれてい
る。そのためこの装置は印刷機の任意の個所に懸架可能
であり、さらに用紙帯状体１は光源１２と光導体配列体
５の間を図示の様に通過できる。フレーム１３の中に反
射光検出器１１も統合化できる。外部の制御装置への接
続は線路１５を介して行なわれる。光学装置の調整は省
略されるため、一式そろったユニット５，６，１１−１
５を保守作業のために位置を旋回したり取り外したりす
ることもできる。

【００２１】図３は本発明の装置の適用例である。少な
くとも１つの印刷ユニット１８、１つの用紙捕捉装置１
０、乾燥器１９および冷却器２０を有する印刷機の場
合、用紙帯状体１の走行方向に、印刷ユニット１８の版
胴２１，２２の出口に、わずかな間隔をおいて本発明に
よる装置２３が、印刷ユニット１８の側壁の間を用紙帯
状体が走行するのを監視するために懸架されている。図
示の実施例において乾燥器１９において用紙帯状体１の
切れが示されている。経験の示すところでは、張力のゆ
るみによる用紙帯状体の切れは次のような印刷ユニット
そのものにおいていちばん早く生ずる。即ちこの印刷ユ
ニットに用紙がその直線の走行路から進入し、さらに版
胴２１または２２においては印刷インキの半流動性の結
果および、両方の版胴軸線の接続平面と走行路とが斜め
の位置関係により、用紙が粘着状態になる印刷ユニット
において、上述の紙切れが生ずる。この場合、そり返っ
た端部は逆方向へ引かれることもある。光導体配列体５
と反射光検出器１１との有利な共働作用により、このこ
とが著しく迅速に検出されて用紙捕捉装置１０が作動す
る。用紙捕捉装置の基本的な構成および動作それ自体は
公知であるため、もはやこれに関する詳細な説明には立
ち入らない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の装置の基本構成図である。

【図２】本発明の装置の基本的な機械的構成図である。

【図３】本発明の装置により監視されるべき印刷機の全
体図である。

【符号の説明】

１ 用紙帯状体 ２ 走査検出装置 ３ ガラスファイバー光学装置 ４ 光導体 ５ 光導体配列体 ７ ＣＣＤセンサーチップ ８ 位置 ９ 制御ユニット １０ 用紙捕捉装置 １１ 反射光検出器 １２ 光源 １３ フレーム １４ ユニット １８ 印刷ユニット １９ 乾燥器 ２０ 冷却器 ２１，２２ 版胴 ２３ 本発明による装置

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 光源と光感受光器を含む走査検出装置お
   よび印刷機のシーケンス動作を導びく評価−および制御
   ユニットを備えている輪転機における用紙帯状体のよう
   な帯状体のまたは枚葉紙の走行を光電的に監視する装置
   において、走査検出装置（２）がガラスファイバー光学
   装置（３）を有しており、該光学装置において個々の光
   導体（４）が、一方の端部では走行中の用紙帯状体
   （１）を横切る方向に、用紙帯状体よりも横幅の広い光
   導体ライン配列体（５）として設けられており、他方の
   端部では該光導体（４）は横断面変換器（６）の中に、
   走査検出装置の中へ統合化されるＣＣＤセンサチップ
   （７）が像エレメントごとに照射されるように、集束化
   されており、該ＣＣＤセンサチップ（７）が像評価−お
   よび制御ユニット（９）と接続されており、さらに光源
   （１２）がガラス光学装置（３）に対向して、走行中の
   用紙帯状体（１）を横切る方向に、かつ該光源が用紙帯
   状体（１）よりも横幅が広くなるように設けられてお
   り、該用紙帯状体（１）は光源（１２）とガラスファイ
   バー光学装置（３）との間を通過可能にされており、し
   たがって用紙帯状体（１）が光導体配列体（５）へ完全
   に投写されるようにしたことを特徴とする帯状体または
   枚葉紙の走行の光電式監視装置。
2. 【請求項２】 光導体（４）が合成樹脂の中に埋め込ま
   れており、さらに用紙帯状体（１）と同じ側の端面が光
   沢化仕上げされている請求項１記載の装置。
3. 【請求項３】 ガラスファイバー光学装置（３）の、用
   紙帯状体（１）への間隔が、１〜５ｍｍの線方向解像度
   が得られるように、設定調整されている請求項１又は２
   記載の装置。
4. 【請求項４】 ＣＣＤセンサチップ（７）が線形式のエ
   レメントである請求項１記載の装置。
5. 【請求項５】 ＣＣＤセンサチップ（７）が面形式のエ
   レメントである請求項１記載の装置。
6. 【請求項６】 検出装置（２）の中へ、走行中の用紙帯
   状体（１）の上下運動を検出するための反射光検出装置
   が統合化されている請求項１記載の装置。