JPH0526429A - 石炭−水スラリーの加熱方法及び装置 - Google Patents

石炭−水スラリーの加熱方法及び装置

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JPH0526429A
JPH0526429A JP17510391A JP17510391A JPH0526429A JP H0526429 A JPH0526429 A JP H0526429A JP 17510391 A JP17510391 A JP 17510391A JP 17510391 A JP17510391 A JP 17510391A JP H0526429 A JPH0526429 A JP H0526429A
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JP
Japan
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coal
water slurry
heat transfer
heat
transfer tube
Prior art date
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Pending
Application number
JP17510391A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Yamagata
保夫 山縣
Takao Sekiya
隆夫 関谷
Hideomi Hirakoba
秀臣 平古場
Shiyouzou Munehisa
省三 棟久
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SEKITAN RIYOU SOGO CENTER
Ube Corp
Original Assignee
SEKITAN RIYOU SOGO CENTER
Ube Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱交換器を用いて石炭−水スラリーを安定し
て加熱できるようにする。 【構成】 配管1から石炭−水スラリーが熱交換器2の
受入室3へ導入され、鉛直な伝熱管4内を下向流にて流
通され、水蒸気にて加熱される。加熱された石炭−水ス
ラリーは、排出管7から排出される。この排出管7は熱
交換器2よりも上部にまで延設されている。熱交換器2
の上部にガス抜き配管9が接続されている。 【効果】 高濃度、高粘性の石炭−水スラリーであって
も、熱交換器内に石炭粒子の沈積や乾燥付着を引き起す
ことなく長期間にわたって安定して加熱できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は石炭−水スラリーの加熱
方法及び装置に係り、特に熱交換器内での石炭粒子の沈
降を防止しうる石炭−水スラリーの加熱方法及び装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】石炭−水スラリーを加熱すると、その粘
度が下がり、流動性が良くなる。そして、一定した組成
の石炭−水スラリーを一定温度に加熱すると、外気温度
に関係なく一定粘度になるため、バーナー等に定量供給
し易くなり、安定した噴霧燃焼が可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、石炭−水スラリ
ーの加熱を行なうには、伝熱管群を水平になるように設
置された熱交換器が用いられているが、水平な伝熱管内
や、熱交換器内のその他の部分に石炭粒子が堆積し易い
という問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の石炭−水スラ
リーの加熱方法は、多管円管形熱交換器を用いて石炭−
水スラリーを加熱する方法において、伝熱管群が上下方
向となるように該熱交換器を設置し、該伝熱管内に石炭
−水スラリーを下向流にて流通させると共に、該伝熱管
の外周囲に熱源流体を流通させることにより石炭−水ス
ラリーを加熱するようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0005】請求項2の石炭−水スラリーの加熱方法
は、請求項1において、前記熱交換器の石炭−水スラリ
ー通路を常時石炭−水スラリーで満たすと共に、該熱交
換器内の上部からガスを熱交換器外に排出することを特
徴とするものである。
【0006】請求項3の石炭−水スラリーの加熱装置
は、伝熱管群と、該伝熱管の外周囲に設けられた熱源流
体の流通室と、該伝熱管群の一端側に配置された、スラ
リーを受け入れて該伝熱管内に導入するための受入室
と、該伝熱管群の他端側に配置された、該伝熱管群から
のスラリーが導入されて取り出される排出室と、を備え
てなる石炭−水スラリーの加熱装置において、該受入室
が上方となるように伝熱管を上下方向に配置すると共
に、該伝熱管の上部又は該受入室からガスを抜き出すガ
ス抜き管を設けたことを特徴とするものである。
【0007】
【作用】請求項1の石炭−水スラリーの加熱方法及び請
求項3の加熱装置においては、石炭−水スラリーは伝熱
管内を下向流にて流通されるため、該伝熱管内における
石炭粒子の沈降分離が防止される。
【0008】請求項2の石炭−水スラリーの加熱方法に
おいては、熱交換器内が常に石炭−水スラリーで満され
るため熱交換器内の石炭−水スラリーの流路内面へのス
ラリーの乾燥付着が防止される。また、熱交換器内の上
部に貯留されようとするガスを熱交換器外に排出するた
め、熱交換器内の上部も確実に石炭−水スラリーで満さ
れるようになり、スラリーの乾燥付着が防止される。
【0009】本発明において、熱交換器の排出管は、熱
交換器本体の上部よりも上方まで延在され、これによっ
て熱交換器本体内のスラリー流路が、常に石炭−水スラ
リーで満たされることが望ましい。このようにすれば、
気泡の残留による石炭−水スラリーの局所的な加熱によ
る乾燥固化を防止できる。
【0010】本発明においては、熱交換器本体の上部に
ガス抜き管を設けるのが好ましい。このガス抜き管は、
弁を介して排出管に導通しても良い。このガス抜き管の
管径は、15〜80mmφ程度が好適である。
【0011】なお、本発明において、石炭−水スラリー
は石炭粒子のほか分散剤や安定化剤などを含んでいる。
この石炭−水スラリー中の石炭粒子は、90%以上(特
に95%以上)の粒子が100メッシュパスであり、平
均粒径が20〜53μm程度のものが好適である。
【0012】石炭−水スラリーの石炭粒子の濃度は60
〜85wt%とりわけ65〜75wt%が好適である。
【0013】石炭−水スラリーの粘度は、ブルックフィ
ールド粘度計(ローター#3、回転数60rpm)での
測定値が300〜3000cP(25℃)とりわけ40
0〜1000cP(25℃)が好適である。
【0014】この石炭−水スラリーを加熱するための熱
交換器は、伝熱管群が上下方向に配置されていれば良い
が、この伝熱管はいずれも一過式すなわち上部のスラリ
ー受入室と下部のスラリー排出室とを短絡的に連通する
ように設けられていることが必要である。この伝熱管
は、内径15〜30mm程度のものが好適である。この
熱交換器の熱源流体は水蒸気が好適であるが、そのほか
のものであっても良い。
【0015】熱交換器の熱源流体の温度は、およそ18
0℃以下が好適である。この温度範囲であれば、温度の
上昇に伴いスラリーの局所的な過熱を引き起こすことが
ない。また、このため、高濃度石炭−水スラリー中の石
炭粒子の分散性の低下による流動性の悪化、伝熱管表面
へのスケールの付着も防止される。
【0016】加熱後のスラリー温度は、夏季最高気温〜
飽和圧力が熱交換器本体出口でのスラリー圧力に等しい
温度であることが良い。さらに好ましくは、50℃〜1
40℃の範囲が良い。
【0017】
【実施例】第1図は実施例方法を説明する系統図であ
る。石炭−水スラリーは配管1で熱交換器2の受入室3
へ導入され、上下方向(本実施例では鉛直方向)に配設
された複数本の伝熱管4内を排出室5へ向って流下され
る。この途中において、熱源流体室6内に導入された熱
源流体(本実施例では水蒸気)によって該石炭−水スラ
リーが加熱される。加熱された石炭−水スラリーは、排
出管7から取り出される。
【0018】この排出管7は、熱交換器2の上部よりも
上方にまで延在され、これによって熱交換器2内のスラ
リー流路が常に石炭−水スラリーで満される。
【0019】また、受入室3の上部には、石炭−水スラ
リーから発生したガスが貯留しようとするが、このガス
はガス抜き弁8付きの配管9によって熱交換器2外(本
実施例では排出管7)へ排出される。
【0020】第1図の装置を用い、次の運転条件にて高
濃度の石炭−水スラリーの加熱を行なったところ、1ヶ
月間にわたり安定して運転できた。また、1ヶ月経過後
に内部開放点検を行なったが、内部に沈降物は全くなか
った。
【0021】伝熱管内径:16.6mm 伝熱管外径:19mm 伝熱管長さ:2000mm 伝熱管本数:152本 伝熱管管内流速:5cm/sec 加熱媒体:水蒸気(圧力3kg/cm2 ) 流入スラリー温度及び粘度:21℃、910cP 流出スラリー温度及び粘度:61℃、420cP 比較例として、上記と同様の伝熱管を水平に8本、8段
となるように配置した熱交換器を用い、同一の石炭−水
スラリーの加熱を行なった。1週間経過後内部点検した
ところ、下から1本目及び2本目の伝熱管内にそれぞれ
管断面積の1/2及び1/3程度に石炭粒子の沈積が認
められた。
【0022】
【発明の効果】以上の実施例及び比較例からも明らかな
通り、本発明の石炭−水スラリーの加熱方法によると、
高濃度、高粘度の石炭−水スラリーであっても、熱交換
器内に石炭粒子の沈積をひき起すことなく長期間にわた
って安定して加熱操作することができる。
【0023】特に請求項2の方法によると、熱交換器内
面へのスラリーの乾燥付着が確実に防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例方法を説明する系統図である。
【符号の説明】
2 熱交換器 3 受入室 4 伝熱管 5 排出室 9 ガス抜き用の配管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関谷 隆夫 山口県宇部市西本町1丁目12番32号 宇部 興産株式会社内 (72)発明者 平古場 秀臣 山口県宇部市西本町1丁目12番32号 宇部 興産株式会社内 (72)発明者 棟久 省三 山口県宇部市西本町1丁目12番32号 宇部 興産株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多管円管形熱交換器を用いて石炭−水ス
    ラリーを加熱する方法において、伝熱管群が上下方向と
    なるように該熱交換器を設置し、該伝熱管内に石炭−水
    スラリーを下向流にて流通させると共に、該伝熱管の外
    周囲に熱源流体を流通させることにより石炭−水スラリ
    ーを加熱するようにしたことを特徴とする石炭−水スラ
    リーの加熱方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記熱交換器の石炭
    −水スラリー通路を常時石炭−水スラリーで満たすと共
    に、該熱交換器内の上部からガスを熱交換器外に排出す
    ることを特徴とする石炭−水スラリーの加熱方法。
  3. 【請求項3】 伝熱管群と、該伝熱管の外周囲に設けら
    れた熱源流体の流通室と、該伝熱管群の一端側に配置さ
    れた、スラリーを受け入れて該伝熱管内に導入するため
    の受入室と、該伝熱管群の他端側に配置された、該伝熱
    管群からのスラリーが導入されて取り出される排出室
    と、を備えてなる石炭−水スラリーの加熱装置におい
    て、 該受入室が上方となるように伝熱管を上下方向に配置す
    ると共に、該伝熱管の上部又は該受入室からガスを抜き
    出すガス抜き管を設けたことを特徴とする石炭−水スラ
    リーの加熱装置。
JP17510391A 1991-07-16 1991-07-16 石炭−水スラリーの加熱方法及び装置 Pending JPH0526429A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001009398A1 (en) * 1999-07-29 2001-02-08 Outokumpu Oyj Apparatus for heating flowing material containing solids
US8101118B2 (en) 2008-07-22 2012-01-24 Sumitomo Metal Minning Co., Ltd. Countercurrent direct-heating-type heat exchanger

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001009398A1 (en) * 1999-07-29 2001-02-08 Outokumpu Oyj Apparatus for heating flowing material containing solids
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