JPH0526241A - 焼結含油軸受の製造方法 - Google Patents

焼結含油軸受の製造方法

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JPH0526241A
JPH0526241A JP3204011A JP20401191A JPH0526241A JP H0526241 A JPH0526241 A JP H0526241A JP 3204011 A JP3204011 A JP 3204011A JP 20401191 A JP20401191 A JP 20401191A JP H0526241 A JPH0526241 A JP H0526241A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】焼結含油軸受をハウジングに圧入する場合にポ
ーラスの目つぶし部分の位置合わせが容易であり、焼結
含油軸受をハウジングに圧入したときのスプリングバッ
ク及び応力を小さくして寸法の経時変化を小さくするこ
とができ、工程を減らしてコストダウンを図ることがで
きる焼結含油軸受の製造方法を提供する。 【構成】焼結含油軸受をハウジングに圧入する際に焼結
含油軸受を位置規制するマンドレル10によって焼結含
油軸受の内周面のポーラスを目つぶしすることを特徴と
する。焼結含油軸受の内周面に目つぶし部分を作り込む
方法として、先端部にエッジ部11と円弧部12とを周
方向に分けて形成してなるマンドレル10で焼結含油軸
受を位置規制しながらハウジングに圧入する方法があ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばキャプスタンモ
ータなどに適した焼結含油軸受の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】キャプスタンモータなどでは、軸受ホル
ダ内に一対の焼結含油軸受を圧入し、この焼結含油軸受
によってキャプスタン軸を回転自在に支持したものがあ
る。キャプスタン軸にはピンチローラが押し当てられる
ため、一定方向から側圧がかかり、この側圧に従ってキ
ャプスタン軸が一定方向から焼結含油軸受の内周面に側
圧荷重がかかる。
【0003】このように内周面に側圧荷重がかかっても
焼結含油軸受内での潤滑が円滑になされるように、焼結
含油軸受の内径部の側圧荷重を受ける部分にポーラスを
微細化した目つぶし面を設け、回転軸が回転駆動される
ことによって回転軸の外周面でかき集められた潤滑油が
上記側圧荷重を受ける部分から逃げないようにしてい
る。仮に、上記側圧荷重を受ける部分のポーラスの大き
さが通常の大きさであるとすれば、このポーラスから潤
滑油が逃げてしまい、軸受の内周面に回転軸が直接接触
するいわゆる境界潤滑となり、摩擦抵抗が大きくなる。
【0004】しかるに、特別の手段を講じなくても、回
転軸に側圧がかかれば焼結含油軸受の側圧荷重を受ける
部分が磨かれてポーラスを微細化した目つぶし面が形成
される。そこでポーラスが微細化するまで側圧をかけな
がら回転軸を回転駆動するエージングを行ってもよい
が、これでは能率が悪いので、エージングを不要にした
エージングレスの焼結含油軸受が考えられている。図8
は従来のエージングレス焼結含油軸受の製造工程の例を
示すもので、(a)に示すようにリング状の軸受素材4
0の内径部の側圧荷重を受けるべき部分に突縁部41を
形成しておき、サイジング工程で(b)に示すような真
円の円筒状のサイジングコア42を用いてサイジングを
行う。これによって(c)に示すように、上記軸受け素
材40の突縁部41があった部分に目つぶし面44が形
成されてなる焼結含油軸受43が得られる。目つぶし面
44は周方向にほぼ60°の角度範囲にわたり形成され
ている。
【0005】上記従来の焼結含油軸受の製造工程全体の
例を図7を参照しながら説明する。図9において、配合
秤量工程21で焼結軸受を作るのに必要な材料を所定の
割合で計り、混合工程22で混合する。次に、成形工程
23において、成形ダイや成形コアなどを用いて図8
(a)に示すような軸受素材40を成形し、これを焼結
工程24において焼結する。次に、再圧縮工程45で図
8(b)に示すサイジングコア42を用いて所定寸法に
サイジングし、次に含油工程25で軸受のポーラスに潤
滑油を浸潤させ、焼結含油軸受44を得る。このように
して得られた焼結含油軸受43は、マンドレルを用いて
位置規制された状態で軸受ハウジングに圧入され、これ
によって軸受装置が完成する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】エージングレス化した
従来の焼結含油軸受によれば、内周面の目つぶし面で側
圧荷重を受けるように軸受の向きを設定する必要があ
る。そこで焼結含油軸受の端面に半径方向にV字状の溝
を設け、ハウジングに圧入する際に上記V字状の溝を目
印として位置決めしている。しかし、位置決め精度を厳
しく要求されるため不良品が多く発生するという問題が
ある。また、自動組立を行う場合は位置決めのための自
動機のタクトタイムが長くなり、結果的にコストが高く
なるという問題がある。
【0007】また、図9に示したような従来の焼結含油
軸受の製造工程によれば、サイジング工程で焼結含油軸
受の内径と外径をしごくため、焼結含油軸受が硬くな
る。そのため、焼結含油軸受をハウジングに圧入したあ
とマンドレルを抜き取るとスプリングバックが生じ、寸
法精度が悪くなる。そのほか、焼結含油軸受の内径の仕
上がりや、2個の焼結含油軸受を対として用いる場合の
同軸度は、ハウジングの精度に左右され、これらの精度
をよくするためには例えばハウジング内径を切削するな
どの手段を講じる必要があってコストが高くなるとか、
焼結含油軸受をハウジングに圧入することによって残る
応力が大きく、ハウジングの材質として亜鉛ダイキャス
トなどを用いた場合は寸法が経時的に変化するというよ
うな問題がある。
【0008】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたもので、焼結含油軸受をハウジングに圧入
する場合にポーラスの目つぶし部分の位置合わせが容易
な焼結含油軸受の製造方法を提供することを目的とす
る。本発明はまた、焼結含油軸受をハウジングに圧入し
たときのスプリングバックを小さくして、内径、真円
度、同軸度などの精度を高くすることができ、焼結含油
軸受をハウジングに圧入したときに残る応力を小さくし
て寸法の経時変化を小さくすることができ、さらに、工
程を減らしてコストダウンを図ることができる焼結含油
軸受の製造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
焼結含油軸受をハウジングに圧入する際に焼結含油軸受
を位置規制するマンドレルによって焼結含油軸受の内周
面のポーラスを目つぶしすることを特徴とする。請求項
2記載の発明は、先端部にエッジ部と円弧部とを周方向
に分けて形成してなるマンドレルで焼結含油軸受を位置
規制しながらハウジングに圧入することにより焼結含油
軸受の内周面にポーラスの微細な目つぶし部分と粗い部
分とを作り込むことを特徴とする。請求項3記載の発明
は、先端部にエッジ部と円弧部とを周方向に分けて形成
してなるマンドレルで焼結含油軸受を位置規制し、か
つ、焼結含油軸受で支持する回転軸の側圧を受ける方向
にマンドレルのエッジ部を向けて焼結含油軸受をハウジ
ングに圧入することにより焼結含油軸受の内周面にポー
ラスの微細な目つぶし部分と粗い部分とを作り込むこと
を特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1記載の発明では、焼結含油軸受をハウ
ジングに圧入する際にマンドレルによって焼結含油軸受
の内周面のポーラスが目つぶしされるので、サイジング
工程を設ける必要はない。請求項2記載の発明では、焼
結含油軸受内周面のうちマンドレルのエッジ部に対応す
る部分が目つぶしされ、マンドレルの円弧部に対応する
部分がポーラスの粗い部分となる。マンドレルの向きを
所定の向きに設定しておけば、焼結含油軸受の目つぶし
部分の向きを精度よく設定することができる。請求項3
記載の発明では、焼結含油軸受で支持する回転軸の側圧
を受ける方向にマンドレルのエッジ部を向けて焼結含油
軸受をハウジングに圧入する。焼結含油軸受の内周面は
上記マンドレルのエッジ部に対応する部分が目つぶし部
分となり、この部分で側圧荷重を受けることになる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明にかかる焼
結含油軸受の製造方法の実施例について説明する。本発
明は、焼結含油軸受を軸受ハウジングに圧入するときに
用いるマンドレルの形状に特徴があり、そのマンドレル
の例を図1、図2に示す。図1、図2において、マンド
レル10の先端部は半球形に形成されると共に、中心軸
線を挾んで互いに反対側に位置する面が中心軸線に平行
な面に沿って削り取られ、互いに反対側に位置する部分
にエッジ部11が形成され、他の部分は面が連続して円
滑につながった円弧面12となっている。マンドレル1
0の外径は、このマンドレル10を用いて軸受ハウジン
グに圧入する焼結含油軸受の外径よりも略30〜50μ
m大きくなっている。
【0012】図3は本発明に用いる焼結含油軸受単品の
製造工程の例を示すもので、配合秤量工程21、混合工
程22、成形工程23、焼結工程24、含油工程25を
経て製品26となる。これを図7について説明した従来
の製造工程と比較すると、再圧縮によるサイジング工程
がない点が異なっている。これは、焼結含油軸受単品を
ハウジングに圧入するときに、図1、図2に示したよう
なマンドレル10を用いることで代替できるからであ
る。そこで次に、焼結含油軸受単品のハウジングへの圧
入工程の具体例を図4について説明する。
【0013】図4において、テーブル28の下方には下
ラム29と、この下ラム29上に取付けられたマンドレ
ル10とがあり、テーブル28の上方には上パンチ30
がある。図4(a)に示すように、マンドレル10をテ
ーブル28の所定の孔を貫通させて上方に突出させてお
き、このマンドレル10をガイドとして一つの焼結含油
軸受26、軸受ハウジング27、いま一つの焼結含油軸
受26をこの順に挿通し、テーブル28の上に重ねる。
次に、(b)に示すように、上パンチ30を下降させ、
テーブル28と上パンチ30とで二つの焼結含油軸受2
6,26をハウジング27に圧入する。このとき、二つ
の焼結含油軸受26,26はマンドレル10で位置規制
される。次に、(c)に示すようにマンドレル10を下
降させ、上パンチ30は上昇させて軸受26,26及び
ハウジング27から離間させる。
【0014】このようにして焼結含油軸受装置が完成す
るが、マンドレル10の先端部には前述のようにエッジ
部11と面が円滑に続く円弧部12が設けられているた
め、ハウジング27に圧入されたあとの焼結含油軸受2
6の内周部には、図5に示すように、ポーラスの微細な
目つぶし部分31とポーラスの粗い部分32とが作り込
まれる。マンドレル10のエッジ11に対応する部分は
エッジ11で削られて目つぶし部分31となり、マンド
レルの円弧部12に対応する部分は円滑に摺動するため
ポーラスのつぶれが少なく、ポーラスの粗い部分32と
なる。
【0015】上記焼結含油軸受には回転軸が挿通され、
回転軸を回転自在に支持することになるが、回転軸にか
かる側圧の方向が目つぶし部分31の方向と一致するよ
うにハウジング27を位置決めして固定する。こうすれ
ば、回転軸の側圧荷重を目つぶし部分31で受けること
になり、潤滑油が回転軸の表面でかき集められて目つぶ
し部分31に押しつけられ、目つぶし部分31での潤滑
油の漏れが少なくなるため、目つぶし部分31と回転軸
の外周面との間に安定した油膜が生じていわゆる流体潤
滑となり、摩擦抵抗が小さくなる。一方ポーラスの粗い
部分32からは潤滑油が十分に供給される。従って、こ
れをキャプスタンモータ等に適用した場合は、当初より
モータの電流値が低くなり、焼結含油軸受のエージング
は不要になる。
【0016】以上説明した実施例によれば、焼結含油軸
受26をハウジング27に圧入する際に焼結含油軸受2
6を位置規制するマンドレル10によって焼結含油軸受
26の内周面のポーラスを目つぶしするようにしたた
め、焼結含油軸受単品の製造工程中にサイジング工程を
設けなくてもポーラスを目つぶしすることができ、工程
の単純化を図ることができる。また、サイジングをしな
い焼結含油軸受はサイジングをした焼結含油軸受と比較
して柔軟性があって塑性変形能も高いため、ハウジング
に圧入するときに用いるマンドレルの寸法がそのまま焼
結含油軸受の内径寸法に移りやすく、高い寸法精度を得
ることができる。さらに、サイジングをしない焼結含油
軸受はスプリングバックが少なく、残っている応力も小
さいため、焼結含油軸受の内径の仕上がり精度や真円
度、同心度などが高く、ハウジングの経時的寸法変化も
少なくなる。
【0017】また、図1、図2に示すような先端部にエ
ッジ部11と円弧部12を有するマンドレル10を用い
て、図4に示すような焼結含油軸受26のハウジング2
7への圧入を行うことにより、この圧入工程において、
焼結含油軸受26の周方向にポーラスの微細な目つぶし
部分31とポーラスの粗い部分32を分けて形成するこ
とができる。
【0018】さらに、焼結含油軸受26のハウジング2
7への圧入工程でマンドレル10のエッジ部分11が側
圧荷重方向に向くように位置決めしておけば、図5に示
す焼結含油軸受26の内周部の目つぶし部分31の向き
が正確に側圧荷重方向となり、従来のように焼結含油軸
受に設けた目印を基準に位置合わせする必要はない。
【0019】本発明方法に用いることができるマンドレ
ルの別の例を図6、図7に示す。図6の例は、半球形に
形成されたマンドル34の先端部の互いに反対側に位置
する部分において中心軸線に対し対称形に傾斜平面36
を形成することにより、互いに反対側に位置する部分に
エッジ部35を形成し、他の部分は面が円滑につながっ
た円弧面としてなるものである。このマンドレル34を
用いて焼結含油軸受を軸受ホルダに圧入した場合も、図
1、図2に示すマンドレルを用いて圧入した場合と同様
に、焼結含油軸受にポーラスの微細な目つぶし部分とポ
ーラスの粗い部分とが作り込まれる。
【0020】図7の例は、半球形に形成されたマンドル
37の先端部の互いに反対側に位置する面を粗し面38
としたものである。このマンドレル37を用いて焼結含
油軸受を軸受ホルダに圧入すると、焼結含油軸受の内径
のうち上記粗し面38に対応する部分をポーラスの微細
な目つぶし部分とすることができる。
【0021】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、焼結含油
軸受をハウジングに圧入する際に焼結含油軸受を位置規
制するマンドレルによって焼結含油軸受の内周面のポー
ラスを目つぶしするようにしたため、焼結含油軸受単品
の製造工程中にサイジング工程を設けなくてもポーラス
を目つぶしすることが可能であり、工程の単純化を図る
ことができる。また、サイジングをしない焼結含油軸受
はサイジングをした焼結含油軸受と比較して柔軟性があ
って塑性変形能も高いため、ハウジングに圧入するとき
に用いるマンドレルの寸法がそのまま焼結含油軸受の内
径寸法に移りやすく、高い寸法精度を得ることができ
る。さらに、サイジングをしない焼結含油軸受はスプリ
ングバックが少なく、残っている応力も小さいため、焼
結含油軸受の内径の仕上がり精度や真円度、同心度など
が高く、ハウジングの経時的寸法変化も少なくなる。
【0022】請求項2記載の発明によれば、先端部にエ
ッジ部と円弧部を有するマンドレルを用いて、焼結含油
軸受のハウジングへの圧入工程を進めることにより、こ
の圧入工程において、焼結含油軸受の周方向にポーラス
の微細な目つぶし部分とポーラスの粗い部分を分けて形
成することができる。
【0023】請求項3記載の発明によれば、焼結含油軸
受のハウジングへの圧入工程でマンドレルのエッジ部が
側圧荷重方向に向くように位置決めしておおくことによ
り、焼結含油軸受の内周面の目つぶし部分の向きが正確
に側圧荷重方向となり、従来のように焼結含油軸受に設
けた目印を基準に位置合わせする必要はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法に用いるマンドレルの例を示す正面
図。
【図2】同上平面図。
【図3】本発明に用いる焼結含油軸受単品の製造製造工
程の例を示す工程図。
【図4】本発明にかかる焼結含油軸受の製造方法の主要
工程の例を順に示す一部断面正面図。
【図5】上記方法によって製造された焼結含油軸受の例
を示す斜視図。
【図6】本発明方法に用いることができるマンドレルの
別の例を示す正面図及び平面図。
【図7】本発明方法に用いることができるマンドレルの
さらに別の例を示す正面図及び平面図。
【図8】従来の焼結含油軸受の製造方法に用いられる素
材とマンドレルと完成品を概念的に順に示す平面図及び
斜視図。
【図9】従来の焼結含油軸受の製造方法の例を示す工程
図。
【符号の説明】 10 マンドレル 11 エッジ部 12 円弧部 26 焼結含油軸受 27 ハウジング 31 目つぶし部 32 ポーラスの粗い部分

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周面のポーラスを目つぶししてなる焼
    結含油軸受の製造方法であって、焼結含油軸受をハウジ
    ングに圧入する際に焼結含油軸受を位置規制するマンド
    レルによって焼結含油軸受の内周面のポーラスを目つぶ
    しすることを特徴とする焼結含油軸受の製造方法。
  2. 【請求項2】 内周面のポーラスを目つぶししてなる焼
    結含油軸受の製造方法であって、先端部にエッジ部と円
    弧部とを周方向に分けて形成してなるマンドレルで焼結
    含油軸受を位置規制しながらハウジングに圧入すること
    により焼結含油軸受の内周面にポーラスの微細な目つぶ
    し部分と粗い部分とを作り込むことを特徴とする焼結含
    油軸受の製造方法。
  3. 【請求項3】 内周面のポーラスを目つぶししてなる焼
    結含油軸受の製造方法であって、先端部にエッジ部と円
    弧部とを周方向に分けて形成してなるマンドレルで焼結
    含油軸受を位置規制し、かつ、焼結含油軸受で支持する
    回転軸の側圧を受ける方向にマンドレルのエッジ部を向
    けて焼結含油軸受をハウジングに圧入することにより焼
    結含油軸受の内周面にポーラスの微細な目つぶし部分と
    粗い部分とを作り込むことを特徴とする焼結含油軸受の
    製造方法。
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