JPH05255265A - 薬剤組成物類 - Google Patents

薬剤組成物類

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JPH05255265A
JPH05255265A JP4003230A JP323092A JPH05255265A JP H05255265 A JPH05255265 A JP H05255265A JP 4003230 A JP4003230 A JP 4003230A JP 323092 A JP323092 A JP 323092A JP H05255265 A JPH05255265 A JP H05255265A
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hydroxy
methylaporphine
compound
physiologically acceptable
acid
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JP4003230A
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Joseph G Cannon
ジョセフ・ジェラルド・キャノン
Scott T Moe
スコット・トーマス・モー
John P Long
ジョン・ポール・ロング
Ranbir K Bhatnagar
ランビル・クリシュナ・バートナガー
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D221/00Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one nitrogen atom as the only ring hetero atom, not provided for by groups C07D211/00 - C07D219/00
    • C07D221/02Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one nitrogen atom as the only ring hetero atom, not provided for by groups C07D211/00 - C07D219/00 condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • C07D221/04Ortho- or peri-condensed ring systems
    • C07D221/18Ring systems of four or more rings
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P3/00Drugs for disorders of the metabolism
    • A61P3/04Anorexiants; Antiobesity agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P39/00General protective or antinoxious agents
    • A61P39/02Antidotes

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】図示構造式を有する()−11−ヒドロキシ
−10−メチルアポルフィンおよびその生理的に許容で
きる塩類、ならびに、()−11−ヒドロキシ−10
−メチルアポルフィン又はその生理的に許容できる塩を
含有する薬剤組成物。 【効果】()−11−ヒドロキシ−10−メチルアポ
ルフィンは特異的なセロトニン5−HT1Aレセプター
ブロッカーであり、コカインの効果を中和する解毒剤と
してあるいは食欲抑制剤として応用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、5−HT1Aレセプター
阻害剤類として価値ある化合物類およびそれらを含有す
る組成物類に関する。
【0002】
【従来の技術】数多くの5−HT1Aレセプター阻害剤類
が公知であるが、これまで発見されたそれらのどれも選
択的ではない。したがって、現在公知のそれらは、しば
しば、ドーパミン、ノルエピネフリンおよび/またはア
セチルコリンのような他のレセプター類のブロッカーで
もあり、そして、特に、セロトニン5−HT1Aレセプタ
ー阻害にのみ選択的であるものは全くない。
【0003】
【発明が解決する課題】ブロッカーとしてセロトニンレ
セプターの阻害に極めて特異的に機能する化合物を有す
ることは極めて望ましく、このことによって、望ましく
ない副作用を伴うことなく高度に特異的な効果が達成可
能である。高度に特異的なセロトニン5−HT1Aレセプ
ターブロッカーの適用として、コカインの効果を中和す
る解毒剤としての用途および食欲抑制剤としての用途が
挙げられる。
【0004】
【課題を解決する手段】Cannonら、ジャーナル・
オブ・メディシナルケミストリ(Journal of
Medicinal Chemistry)、198
8、31、313−318は、()−11−ヒドロキ
シ−10−メチルアポルフィンが、セロトニン5−HT
1Aレセプター類のアゴニストであることを報告してい
る。同一化合物の()異性体が、全くアゴニスト効果
を示さないばかりでなく、セロトニン5−HT1Aレセプ
ター類の作用を阻害するであろうこと、すなわち、それ
がアンタゴニスト(拮抗剤)であることが驚くべきこと
に現在発見された。したがって、これは、同一レセプタ
ーに対して全く正反対の薬理効果を示す鏡像体類の極め
てまれな例のひとつである。
【0005】本発明は、()−11−ヒドロキシ−1
0−メチルアポルフィンおよびその生理的に許容できる
塩類からなる。
【0006】()−11−ヒドロキシ−10−メチル
アポルフィンは、下記の構造式: を有している。
【0007】既に述べたように、Cannonら、ジャ
ーナル・オブ・メディシナルケミストリ(Journa
l of Medicinal Chemistr
y)、1988、31、313−318は、本発明の化
合物の対応する()鏡像体の調製およびそのセロトニ
ン5−HT1Aレセプター類アゴニストとしての特性を報
告している。本発明の化合物は、セロトニン5−HT1A
レセプター類のアンタゴニスト(拮抗剤)であり、例え
ばヒトのようなほ乳類において、5−HT1Aニューロレ
セプター類を阻害する上で有用である。このような方法
は、2つの目的のため、すなわち、コカインの効果に対
する解毒剤としておよび食欲抑制のために有用であるこ
とができる。本発明の化合物は、それが、特異的セロト
ニン5−HT1Aニューロレセプター阻害剤類であること
およびドーパミンおよびアセチルコリンのような異なる
ニューロレセプター類を阻害しないことの点において、
特に価値がある。先の記載から、それが、貴重な特性を
有する()鏡像体であることおよび本発明は11−ヒ
ドロキシ−10−メチルアポルフィンの(RS)ラセミ
体およびその生理的に許容できる塩類にまでは拡張され
ないことが理解されるであろう。にもかかわらず、この
)鏡像体は理想的には()鏡像体を含まないが、
)鏡像体への()鏡像体のある程度の夾雑は、容
認できる。しかし、本発明の()−鏡像体試料中に含
まれる〔()または(RS)体のいずれかの〕(
鏡像体の量が、好適には、2または1重量%未満、特に
0.2または0.1重量%未満、および特に0.02ま
たは0.01重量%未満(これらの数値は、()体に
対して本化合物の()および(RS)体の総量に対し
て適用され、遊離塩基類に関して計算されているが、本
化合物の異なる形態類も、遊離塩基または塩形態を取る
ことができる)。
【0008】示唆したように、()−11−ヒドロキ
シ−10−メチルアポルフィンは、生理的に許容できる
塩の形態で、特に、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リ
ン酸等のような無機酸、または酢酸、プロピオン酸、グ
リコール酸、ピルビン酸、シュウ酸、リンゴ酸、マロン
酸、コハク酸、マレイン酸、フマール酸、酒石酸、クエ
ン酸、安息香酸、ケイ皮酸、マンデール酸等の有機酸で
形成された酸添加塩の形態で用いることができる。例え
ば塩酸塩のようなこれらの生理的に許容できる塩類は、
薬剤用途のために本化合物の好適な形態を提供する。
【0009】治療有効量の()−11−ヒドロキシ−
10−メチルアポルフィンの投与は、全身活性物質類の
投与に認められたいかなる方法によっても実施すること
ができる。これらの方法には、経口、非経口(皮下、分
子間、静脈内)および直腸投与、ならびにエアゾールの
ような他の全身投与手段が含まれる。
【0010】本発明の化合物およびその塩類は、製剤技
術で公知の種々の形態で生理的に許容できる希釈剤また
は担体とともに薬剤組成物として製剤化できる。このよ
うな形態には、錠剤、丸剤、カプセル剤、粉剤、油剤・
水性懸濁剤・液剤および乳化剤を含む非経口および経口
投与用液剤、および直腸投与のための座剤が挙げられ
る。本組成物は、また、長時間作用性の注入用調製物ま
たは徐放性設計の形態を取ることもできる。
【0011】前記組成物が固体形態であるとき、デンプ
ン、糖、タルク、マンニトール、ポビドン、ステアリン
酸マグネシウム等のような固体の製剤担体を用いて、粉
剤を形成することができる。ラクトースおよびマンノー
スは、好適な固体担体である。前記粉剤は、患者に直接
投与するものとして用いることができ、または、これと
は別に、前記粉剤は、適切な固体または液体食品に添加
することができ、および同様に水を含む他の液体類に添
加して投与を促進することができる。
【0012】前記粉剤は、また、錠剤製造のために使用
することができ、またはゼラチンカプセル類を充填する
ために使用することができる。ステアリン酸マグネシウ
ムのような適切な潤滑剤類、ゼラチンのような結合剤
類、炭酸ナトリウムのような崩壊剤類がクエン酸と併用
して用いられ、錠剤を成形する。
【0013】錠剤、丸剤およびカプセル剤のような単位
投与形態は、いかなる適切なあらかじめ定めた量の
)−11−ヒドロキシ−10−メチルアポルフィン
またはその生理的に許容できる酸添加塩を含有すること
もでき、そして、適切な定期的間隔で1度に1個以上投
与することができる。本発明の化合物またはその塩は、
異なる投与レベルにおいて投与できるが、しかし、1.
0乃至25.0mg/kg体重のレベル、好適には5.
0乃至20.0mg/kgのレベルが適していることが
多く、必要な間隔で繰り返される。おそらくは低レベル
で一定投与量を長く投与することが一般に食欲抑制剤と
しての用途には適しており、一方、コカインの解毒剤と
しての用途は高レベルを必要とし、おそらくより短期間
であろう。
【0014】()−11−ヒドロキシ−10−メチル
アポルフィン鏡像体の合成の好適な方法は、先に公表さ
れた()鏡像体の調製(Cannonら、ジャーナル
・オブ・メディシナルケミストリ(Journal o
f Medicinal Chemistry)、
、313−318、1988)の修飾を伴い、そし
て、下記の図によって表すことができることが理解され
るであろう。下記の実施例は、さらに、本図による
)鏡像体の合成を例示している。
【0015】()−11−ヒドロキシ−10−メチル
アポルフィンまたはその生理的に許容できる塩の調製に
おける最終段階は、本図にも示したように、例えば、P
d/C触媒上における水素化を用いて()−10−ホ
ルミル−11−ヒドロキシアポルフィンまたはその塩を
還元すること、およびその後適当な場合には前記生成物
を所望の塩形態に変換することからなる。
【0016】本図に示した操作の別法として、ラセミ体
RS)−11−ヒドロキシ−10−メチルアポルフィ
ンまたはその塩は、例えば(RS)−10−ホルミル−
11−ヒドロキシアポルフィンまたはその塩の還元によ
って調製でき、そして、()鏡像体から()鏡像体
を分離し、および適当な場合には所望の塩形態に変換す
る。
【0017】 本発明は、下記の実施例によって例示される(実施例1
の副題中化合物類の名前の後の数字は、上図に用いた系
の数値に対応する)。全ての反応は、他に示唆されてい
なければ、N2 下に実施した。
【0018】
【実施例】実施例1 (S)−11−ヒドロキシ−10−メチルアポルフィン
塩酸塩の調製 (1)1−(2−アミノ−3−メトキシベンジル)−2
−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリ
ン塩酸塩/ヨウ化水素酸塩(2) MeOH 325ml、EtOH 100mlおよびC
HCl3 2ml混合物中、Neumeyerら、ジャー
ナル・オブ・メディシナルケミストリー(Journa
l of Medicinal Chemistr
y)、1974、17、1090−1095による記載
のように調製した1−(3−メトキシ−2−ニトロベン
ジル)イソキノリンメチオダイド(1)(12.7g、
0.029モル)を、初期圧60psigで48時間、
0.50gのPtO2 上で25℃でパール(Parr)
装置中で水素化した。次に、過剰のHClを水素化混合
物中に通気し、それをセライト(Celite)でろ過
した。揮発性の成分類を減圧下にろ液から除去し、標題
化合物(12.4g,96%)を橙々色の半固体として
得、それを精製しないで次の段階で用いた。少量を、M
eOH−EtOAc(2:3)から2度結晶化し、融点
210−212℃;MS m/e 283(M+−HC
l−HI)の純粋な前記塩酸塩/ヨウ化水素酸塩を得
た。
【0019】(2)1−(2−アミノ−3−メトキシベ
ンジル)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ
−イソキノリン2塩酸塩(3) 前記塩酸塩/ヨウ化水素酸塩(2)12.1g(0.0
273モル)および250ml中AgCl 5.0g
(0.0349モル)の混合物を18時間、機械シャー
カーで振とうした。銀塩をセライトを通して除去し、そ
してろ液を減圧下に蒸発させた。固体残渣を、メタノー
ル/イソプロパノール(MeOH/i−PrOH)
(4:1)50ml中に溶解し、EtOAc 400m
lを添加して2塩酸塩を沈澱させた。固体をフィルター
上に採取し、そして、N2 下に乾燥させ、融点212−
215℃の標題化合物(9.5g、98%)を得た。こ
の塩についてのスペクトルデータ(NMR、MS)は、
HCl−HI塩で得られたものと同一であった。本物質
を精製せずに次の段階で用いた。
【0020】(3)(R,S)−11−メトキシアポル
フィン塩酸塩(4) 10%H2 SO4 500ml中2塩酸塩(3)(5.8
5g、0.065モル)を氷塩浴中で−5℃まで冷却
し、冷H2 O 25ml中NaNO2 1.50g(0.
0217モル)溶液を、迅速に攪拌した前記溶液に5分
間かけて滴下した。反応混合物を−5℃で15分間攪拌
し、次に、新鮮調製Cu(バイデ インフラVide
infra))2.0g(0.315g原子)を1度
に添加した。氷塩浴を氷水浴に交換し、この反応混合物
を18時間攪拌して、氷をゆっくりと融解させた。生成
した混合物をフリットガラスフィルターを通過させ、そ
してろ液を濃NH4 OHで塩基性とし、次に、CHCl
3 100mlで5回抽出した。集めた抽出液を乾燥させ
(Na2 SO4 )、次に、揮発性の成分類を減圧下に除
去した。結果として生成した濃い橙々色の油状物をi−
PrOH 20mlに溶解し、そして、過剰のエーテル
性HClを添加し、次に無水Et2 O 600mlを添
加した。標題化合物が淡い橙々色の融点215−220
℃の固体(3.79、74%)として沈澱し、これを、
精製しないで次の段階で用いた。少量をEtOH−Et
2 Oで2回再結晶し、白色固体、融点258−261℃
(分解);MS:m/e 266(M+−HCl)の純
粋な塩酸塩を得た。
【0021】脚注:ショア(Pschorr)環化のた
めの銅の精製 Gatterman,ウンテルズホウンゲン・ウーバー
・ジアゾフェアビンヅンゲン(Untersuchun
gen uber Diazoverbindunge
n.)ベリッヒテ・デル・ドイチェン・ケミッシェン・
ゲゼルシャフト(Ber.Deutch.Chem.G
es.)、1890,23,1218−1228の操作
の変法を用いた。Zn粉末(6.0g、0.092グラ
ム原子;HCl 50mlで2回洗浄後、H2 O 50
mlで2回洗浄)を、温度を20−25℃に維持するよ
うな速度で、迅速に攪拌したCuSO4 ・5H2 O 2
0.0g(0.0125モル)のH2 O 100ml溶
液に45分かけて10回に分けて添加した。本混合物を
さらに1時間、攪拌し、次に、その水相を捨て、さらに
本固体を5%HCl 100mlで1時間攪拌した。銅
は、洗浄液がpH紙で中性となるまでH2 Oで洗浄し
た。
【0022】(4)(S)−11−メトキシアポルフィ
ン塩酸塩(5) EtOAc15ml中ラセミ体塩酸塩(4)(4.9
g、0.0072モル)を、EtOAc 15ml中
(+)−ジ−p−トルイル−D−酒石酸1.48g
(3.66ミリモル)で処理した。本混合物を還流下に
1時間加熱し、次に、冷却ろ過し、本固体残渣をEtO
Ac 10mlで2回洗浄した。結果として生成した物
質を、一定の光学旋光度が得られるまでEtOAc−E
tOH(1:4)で4回再結晶した。本生成物を、CH
Cl3 25ml、H2 O 25ml、およびEtOH
1mlの混合物中に溶解した。本溶液を、飽和NaHC
3 25mlで塩基性とし、水溶液をCHCl3 25m
lで3回、抽出した。集めた有機抽出物を乾燥させ(N
aSO4 )、そして、揮発性の成分類を減圧下に除去し
た。残渣をエーテル性HClで処理し、白色結晶、融点
257−259℃(分解); として標題化合物(0.29g、13%)を得た。
【0023】脚注)−11−メトキシアポルフィン塩酸塩のNMRお
よびMSデータは、(RS)修飾体(6)および(
鏡像体(8)のそれらと同一であり、その後者の生成物
は、(−)−ジ−p−トルイル−L−酒石酸を用いて全
く類似の操作で得ることができる。
【0024】(5)(S)−11−ヒドロキシアポルフ
ィン塩酸塩(6))−塩酸塩(5)0.300g(1.13ミリモ
ル)の48%HBr10ml溶液を125℃で4時間、
加熱した。冷却した反応混合物をろ過し、そして、残渣
をMe2 CO−Et2 O(3:1)5mlで2回洗浄
し、 の白色固体を得た。
【0025】本物質を飽和NaHCO3 で処理し、水溶
液を、CHCl3 50mlで3回、抽出した。集めた有
機抽出物を乾燥させ(NaSO4 )、そして、揮発性の
成分類を減圧下に除去し、標題化合物の遊離塩基(0.
228g、91%) を得た。
【0026】本物質の一部をエーテル性HCl塩に変換
し、生成物をEtOH−MeOH−Et2 Oで結晶さ
せ、白色固体、融点179−181℃(分解); として標題化合物を得た。
【0027】(6)(S)−10−ホルミル−11−ヒ
ドロキシアポルフィン塩酸塩(7) 本反応は、窒素下に10%相対湿度の乾燥ボックス中で
実施した。前記塩基塩(6)0.228g(0.908
ミリモル)のベンゼン10ml中懸濁液を、20分かけ
て、10mlベンゼン中MeMgBr(Et2 O中3.
0M)0.45ml(1.36ミリモル)溶液に0.5
mlずつ添加した。本混合物を室温で30分間攪拌し
て、ヘキサメチルリントリアミド(HMPT)0.24
3g(1.36ミリモル)のベンゼン1ml溶液を添加
した。本混合物をさらに15分間攪拌し、次に、パラホ
ルムアルデヒド0.273g(9.08ミリモル)のベ
ンゼン2ml懸濁液を添加した。結果として生成した混
合物を還流下に4時間加熱後、冷却し、そして1リット
ルのビーカーに移した。5%HCl 200mlを添加
し、本混合物を10分間攪拌した。本混合物を固体Na
HCO3 で塩基性とし、次に、Et2 O 100mlで
抽出し、次にCHCl3 75mlで4回、抽出した。
まとめた有機抽出物を乾燥させ(NaSO4 )、そし
て、揮発性の成分類を減圧下に除去し、緑色油状物を
得、これを次にエーテル性HClでHCl塩に変換し
た。この生成物を無水EtOH 5mlで2回洗浄し、
融点255−258℃(分解)の白色固体として標題化
合物(0.130g、46%)を得た。(7)(S)−11−ヒドロキシ−10−メチルアポル
フィン塩酸塩(8) 前記塩酸塩(7)0.120g(0.429ミリモル)
のMeOH−CHCl3 (1:1)50ml溶液を50
℃で48時間、0.050gの10%Pd/C上で初期
圧50psigで水素化した。冷却反応混合物を、セラ
イトでろ過し、そして、このろ液を、減圧下に蒸発させ
た。残渣をEt2 Oで処理して、白色沈澱物を得、これ
は、EtOH−Et2 Oで再結晶し、融点268−27
0℃(分解); の白色固体として標題化合物(0.056g、48%)
を得た。
【0028】実施例2:(S)−11−ヒドロキシ−1
0−メチルアポルフィン(methyoporphin
e)の処方 典型的な錠剤処方は、組成物()または()を有す
る: () Mg ()−11−ヒドロキシ−10−メチルアポルフィン 1−25 マンニトール 100 ステアリン酸 3 乾燥顆粒物質をマンニトールから作製し、そして、他の
成分類をこの物質に添加して次に錠剤を打錠する。
【0029】 () Mg (S)−11−ヒドロキシ−10−メチルアポルフィン 1−25 米国薬局方デンプン 57 米国薬局方ラクトース 73 米国薬局方タルク 9 ステアリン酸 6 最初の3成分類の粉剤をスラッグとし、次に顆粒化し、
最後の2成分類と混合して全体を錠剤化する。
【0030】典型的なカプセル剤は、硬ゼラチンカプセ
ルNo.3に完璧に混合した下記成分類を充填すること
によって得られる: Mg (S)−11−ヒドロキシ−10−メチルアポルフィン 1−25 米国薬局方ラクトース 200 米国薬局方デンプン 16 米国薬局方タルク実施例3:(S)−11−ヒドロキシ−10−メチルア
ポルフィン塩酸塩の薬理活性試験 これらの試験では、対応する()鏡像体(Canno
nら、同上)を、比較のために含めた。
【0031】(1)ラット皮質を用いた試験 ()および()鏡像体双方の5−HT1A部位へのア
フィニティを求めるため、Cannonら、同上によっ
て先に記載のように結合実験を実施した。ラット皮質を
氷冷溶液中でホモジナイズし、遠心分離して膜類を単離
し、次に洗浄した。最終アッセイ混合物は、Tris緩
衝液(pH7.5)50mM、5%(w/v)ラット皮
質ホモジナイズ、10μMパルギリン、0.1%アスコ
ルビン酸、4mMCaCl2 、1nM〔 3H〕8−OH
DPAT(8−ヒドロキシ−2−ジ−n−プロピルア
ミノテトラリン)および適当な濃度の()または
)鏡像体を含有していた。非特異的結合は、10μ
mの5−HT存在下に残存する結合として定義した。K
i値は、飽和曲線から得られた1.9nMの〔 3H〕8
−OH−DPATのKD値を用いてLIGANDプログ
ラムで回帰した加重非直線最小2乗曲線によって求め
た。結果は、モルモット回腸を用いた試験で得られた結
果とともに下記に表で示した。
【0032】(2)モルモット回腸を用いた試験 モルモットは、ペントバルビタールナトリウム35ml
を腹腔内投与して麻酔し、その後屠殺した。盲腸から1
0cmの回腸2cmをクレブスリンガー(Krebs−
Ringer)溶液に入れ、そして、縦方向の筋肉収縮
を、ステートハム(Stateham)GT−03フォ
ーストランスジューサーを用いて測定した。収縮は、ベ
ックマン(Beckman)R−611記録計を用いて
記録した。収縮は、経壁単回ショック刺激(0.1H
z)を用いて誘発し、そして、10-8Mの硫酸アントロ
ピンによって阻害した。収縮安定後、()および
)鏡像体類の収縮阻害能力または8−HT DPA
Tの阻害作用に拮抗する能力を試験した(5−HT1A
セプターアゴニスト類は、本調製物において約35%で
筋収縮を阻害できる)。
【0033】結果を、ラット皮質を用いた試験で得られ
たものとともに下記の表に示した。 本表は、ラット皮質結合試験における上記2種の鏡像体
類が定量的に類似の活性であること、しかし、モルモッ
ト回腸を用いた試験では、それらは、反対の活性である
ことを示している。両鏡像体類ともに、ラット前脳膜か
ら〔 3H〕8−OH DPATを排除するそれらの能力
において強力である。この実験操作は、8−OH DP
ATの結合部位において化合物がアゴニストであるかま
たはアンタゴニスト(拮抗剤)であるかを曖昧でなく示
唆することはない。しかし、モルモット回腸を用いた機
能的試験では、上記2種の鏡像体類の反対の作用が実証
された。()鏡像体は、コリン作動性神経の単回ショ
ック刺激によって誘発された収縮の強力な阻害剤であ
り、この阻害は、()鏡像体によって拮抗される。こ
の()鏡像体は、また、8−OH DPATによって
誘発された阻害に拮抗したが、しかし、それは、領域刺
激によって誘発された収縮を促進することもなくまたは
阻害することもなかった。上記の結果は、また、10-6
Mのブラゾシンの存在下においても得られ、したがっ
て、上記に述べた応答においてal(α1)アドレノレ
セプターの関与の証拠は全くない。
【0034】()鏡像体または8−OH DPATに
よる収縮の阻害後2乃至3回洗浄すると、誘発された電
気的刺激に対する応答が対照レベルにまで回復した。こ
の()鏡像体は前記調製物から除去するのが困難であ
り、2−3時間かけて繰り返し洗浄することが、(
鏡像体または8−OH DPATに対する前記調製物の
感受性を再構築するために必要であった。この()鏡
像体(1μM)は、回腸の安静時状態を変化させず、ま
たは、電気的刺激に対する応答を変化させなかった。こ
の()鏡像体(1μM)は、塩化カリウムまたはニコ
チンの回腸刺激性を変化させなかった。したがって、こ
の()鏡像体が、平滑筋抑制剤として作用するという
証拠は、全くなかった。
【0035】鏡像体類によって反対の薬理効果(アゴニ
ズム−アンタゴニズム)が発現されるという予測されな
かった現象は、これまで、2種の異なるニューロトラン
スミッタ−レセプター類(ドーパミン/セロトニン)で
実証されてきた。さらに、セロトニン5−HT1A阻害
は、コカインの効果を中和する点で有効でありかつ食欲
抑制に関与していることが公知であるので、()−1
1−ヒドロキシ−10−メチルアポルフィンおよびその
生理的に許容できる塩類のこれらの目的のための使用
が、本文で示した薬理データによって示唆される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/435 ACN 7252−4C ADQ 7252−4C (71)出願人 592008136 スコット・トーマス・モー SCOTT THOMAS MOE アメリカ合衆国ミネソタ州55108,セン ト・ポール,クッシング・サークル 1150,ナンバー 219 (71)出願人 592008147 ジョン・ポール・ロング JOHN PAUL LONG アメリカ合衆国アイオワ州52246,アイオ ワ・シティ,キャスリン・ドライブ 1817 (71)出願人 592008158 ランビル・クリシュナ・バートナガー RANBIR KRISHNA BHAT NAGAR アメリカ合衆国アイオワ州52246,アイオ ワ・シティ,イースト・ワシントン 29675 (72)発明者 ジョセフ・ジェラルド・キャノン アメリカ合衆国アイオワ州52246,アイオ ワ・シティ,ハイウッド・ストリート920 (72)発明者 スコット・トーマス・モー アメリカ合衆国ミネソタ州55108,セン ト・ポール,クッシング・サークル1150, ナンバー219 (72)発明者 ジョン・ポール・ロング アメリカ合衆国アイオワ州52246,アイオ ワ・シティ,キャスリン・ドライブ1817 (72)発明者 ランビル・クリシュナ・バートナガー アメリカ合衆国 アイオワ州52246,アイ オワ・シティ,イースト・ワシントン 29675

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ()−11−ヒドロキシ−10−メチ
    ルアポルフィンおよびその生理的に許容できる塩類。
  2. 【請求項2】 ()−11−ヒドロキシ−10−メチ
    ルアポルフィン塩酸塩。
  3. 【請求項3】 前記化合物の()および(RS)体を
    1重量%以下含有する請求項1または2に記載の化合
    物。
  4. 【請求項4】 前記化合物の()および(RS)体を
    0.01重量%以下含有する請求項3に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 生理的に許容できる希釈剤または担体と
    ともに()−11−ヒドロキシ−10−メチルアポル
    フィン又はその生理的に許容できる塩類からなる薬剤組
    成物。
  6. 【請求項6】 ()−11−ヒドロキシ−10−メチ
    ルアポルフィンが請求項2乃至4のいずれかで規定され
    ている請求項5に記載の薬剤組成物。
  7. 【請求項7】 注入可能な形態となっている請求項5ま
    たは6に記載の組成物。
  8. 【請求項8】 経口投与形態となっている請求項5また
    は6に記載の組成物。
  9. 【請求項9】 錠剤、丸剤またはカプセル形態となって
    いる請求項8に記載の組成物。
  10. 【請求項10】 液体形態となっている請求項8に記載
    の組成物。
  11. 【請求項11】 単位投与形態である請求項5乃至10
    のいずれかに記載の組成物。
  12. 【請求項12】 ()−11−ヒドロキシ−10−メ
    チルアポルフィンまたはその生理的に許容できる塩類お
    よび食品からなる組成物。
  13. 【請求項13】 コカインの解毒剤としてまたは食欲抑
    制剤としての用途のためである請求項5乃至12のいず
    れかに記載の組成物。
  14. 【請求項14】 ()−11−ヒドロキシ−10−メ
    チルアポルフィンまたはその生理的に許容できる塩類を
    調製するための方法で、()−10−ホルミル−11
    −ヒドロキシアポルフィンまたはその塩類を還元するこ
    とおよび適当である場合には、その後、前記生成物をそ
    の所望の塩形態に変換することからなる方法。
  15. 【請求項15】 前記()−11−ヒドロキシ−10
    −メチルアポルフィンが請求項2乃至4のいずれかで規
    定されている請求項14に記載の方法。
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ES2315203B1 (es) * 2007-09-11 2010-01-13 Universidade De Santiago De Compostela Uso de oxoisoaporfinas y sus derivados como inhibidores selectivos de la monoamino oxidasa a.

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