JPH0525459Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （技術分野） この考案は、組立式整理机に関し、特にその構
成要素の一部を用いてベツドを組立てることがで
きる整理机に関するものである。

（従来技術） 従来から、家具を分解可能として、不要時の整
理や引越し時の運搬に便ならしめたものがあり、
また、子供用の机などでは、子供の成長に応じて
組立て直してその大きさを可変としたものであつ
た。しかし、これらはあくまでも単一の性格をも
つ家具についてその周辺の使用上の自由度を広げ
ることを目的としたものであつた。ところが、家
具は例えば、子供の成長に応じて不要となつた
り、一時的に他の性格をもつ家具が必要となるよ
うなことがある。

（考案の目的） この考案は、以上の事情に鑑み、家具、とくに
整理机について多目的性をもたせ、分解してその
構成部分をベツド構成部品に共用することができ
る整理机を提供することを目的とする。

（実施例） 以下、この考案について図面に基づいて説明す
る。

第１図は、この考案の一実施例を示す全体斜視
図であり、第２図にこの整理机の分解組立状態を
示す。整理机は、その巾は整理机およびシングル
ベツドとして通常要求される値を満たすように定
められている。通常この両値はほゞ似通つた近い
値である。整理机はパネル部材を分解組立容易に
結合した基本構成をもつ。一対のＬ字形状をした
Ｌパネル１は文字通り垂直部１ａと水平部１ｂと
が直角に交わつてＬ字状をなす木製のパネルであ
る。この一対のＬパネル１は、垂直部１ａの上方
部分は２枚の水平な棚パネル２によつて、また、
水平部１ｂから垂直部１ａ下部にかけては矩形状
の水平パネル３によつて、いずれも端側結合（端
面対側面の結合の意）されている。

なお、棚パネル２，２はその中央部分に設けた
小収納室４を介して互いに一体に結合されてい
る。

このように、棚パネルと水平パネルとにより結
合された一対のＬパネルは脚パネル５により支持
される。この脚パネル５はＬパネル１の垂直部１
ａの上下二段計４個所に対してネジ止めされる細
長い後脚パネル５ａと水平部１ｂに対してネジ止
めされる矩形状の前脚パネル５ｂとからなる。前
脚パネル５ｂの高さは整理机の巾すなわち、考え
ているシングルベツドの巾に合せて定めてある。
そして、その上端近くの内側面には一対の位置決
め孔６が穿設してあり、その中間にはボルト孔７
が設けてあつて、このボルト孔７を介して第４図
Ａに示す如きボルト８が水平部に対して螺合され
る。ボルト孔７はこのあてキヤツプ９により覆わ
れる。後脚パネル５ａの垂直部１ａに対する４個
所の結合についても同様にボルト孔７、ボルト
８、キヤツプ９によりなされる。後脚パネル５ａ
の下部前辺内側面には、上下方向に一対の位置決
め孔６が穿設されており、その中間にはボルト孔
７が加工されている。そして、この位置決め孔６
に細長い後脚パネル結合板１０の両端に突設した
位置決めピン１１が嵌合し、ボルト孔７を介して
外側から挿し込まれたボルト８が両位置決めピン
１１の中間部分に螺合して、両後脚パネル５ａの
下部を互いに結合している。

一方、前脚パネル５ｂは、下端近くの内側面
に、上端近くの内側面に設けた前述の一対位置決
め孔６及びボルト孔７と対称の位置に同一の一対
の位置決め孔６及びボルト孔７が設けられてい
る。そして、この下方のボルト孔７を介してつぎ
に述べる大収納室１２の外側下部中央にボルト８
を螺合することにより、前脚パネル５ｂ下部が固
定される。

大収納室１２は左右２個からなる独立した中空
立方体状で、その大きさは巾が両前脚パネル５ｂ
間の距離の半分、高さは水平パネル３の高さより
低く、腰かけとしても使える高さに定めてある。
その前部には扉１３が設けられている。この大収
納室１２の詳細な構造については特に本考案の趣
旨とは関係がないので詳細は省略する。

Ｌパネル１の後部は矩形状の背パネル１４が取
りつけられている。この背パネル１４は、上方の
両端の角に丸みがつけられており、また、両側辺
近くの正面側には上下方向に一対の位置決め孔６
が穿設されており、その中間にはボルト孔７が設
けられている。そしてこのボルト孔７を介して第
４図Ｂのボルト１５、ナツト１６により棚パネル
２に対して結合される。

以上の如く構成された整理机は、第１図の如く
組立てられて通常の整理机として使用可能であ
る。さらに整理机の他にベツドも必要な場合に
は、整理机から背パネル１４と前脚パネル５ｂの
一方をボルト１５，７をゆるめて取外す。この背
パネル１４と前脚パネル５ｂとは、第３図に示す
ように、そのまゝベツドの頭部垂直パネル１４及
び足部垂直パネル５ｂとして、別にベツド専用部
品として準備した一対のサイドフレーム１７と組
合せて使用される。すなわち、サイドフレーム１
７は、細長い厚板で、その前後両端面には、頭部
垂直パネル１４と足部垂直パネル５ｂに設けた一
対の位置決め孔６に相対するように一対の位置決
めピン１８が立設されている。そして、この位置
決めピン１８の中間の位置で端面からやゝ内方に
入つたところに第４図Ｃに示す円筒状のナツト１
９がナツト固定ボルト２０により固定されてい
る。さらに、サイドフレーム１７の内側面には
ほゞ全長にわたつてベツド床面を受けるための段
部２１が設けられている。

そして、ベツドの骨格はサイドフレーム１７両
端の位置決めピン１８を頭部垂直パネル１４と足
部垂直パネル５ｂの位置決め孔６に嵌め込み、つ
いで第４図Ｃに示す長いボルト２２をボルト孔７
を介してナツト１９に螺合することにより組立て
られる。背パネル１４と一方の前脚パネル５ｂを
取除いた整理机は依然として整理机として使用で
き、また、大収納室１２の一方はベツドの近くに
移動してベツドサイド用として使用できる。

（効果） この考案は以上説明したように、整理机を水平
パネルで結合した一対のＬパネルと、このＬパネ
ルを支持する前後脚パネルとＬパネルの背面を覆
う背パネルとで分割構成したことにより、背パネ
ルと前脚パネルとをベツド骨格の頭部及び足部垂
直パネルとしても利用することが出来るという効
果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る実施例の右斜め前方より
視た斜視図、第２図は第１図の分解、組立て状態
を示す全体斜視図、第３図はベツド骨格の分解組
立状態を示す全体斜視図、第４図は結合用のボル
ト及びナツト類のが側図面、第５図は第１図の左
斜め前方より視た斜視図である。 １……Ｌパネル、３……水平パネル、５……脚
パネル、５ｂ……前脚パネル、１４……背パネ
ル、１７……サイドフレーム。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. Ｌ字形状の左右一対のＬパネルと、このＬパネ
   ルを連結する水平パネルと、該水平パネルで連結
   される前記Ｌパネルの夫々の外側を支持する一対
   の脚パネルとよりなる机枠材と、これ等の机枠材
   を結合した状態でその背面を覆う背パネルとを分
   解可能に組立てた整理机において、脚パネルをＬ
   パネルの水平部を支持する矩形状の前脚パネル
   と、垂直部を支持する後脚パネルに分割構成し、
   前記背パネルとこの前脚パネルとを夫々頭部垂直
   パネルと足部垂直パネルとし、この頭部垂直パネ
   ルと足部垂直パネルを、ベツド専用の一対のサイ
   ドフレームにより組立てゝ、ベツドの骨格とする
   ことを特徴とする整理机。