JPH05242725A - 導電性ペースト - Google Patents

導電性ペースト

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JPH05242725A
JPH05242725A JP4076122A JP7612292A JPH05242725A JP H05242725 A JPH05242725 A JP H05242725A JP 4076122 A JP4076122 A JP 4076122A JP 7612292 A JP7612292 A JP 7612292A JP H05242725 A JPH05242725 A JP H05242725A
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JP
Japan
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conductive paste
sulfur compound
organic
organic sulfur
parts
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP4076122A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Mori
猛 森
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Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
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Publication date
Application filed by Taiyo Yuden Co Ltd filed Critical Taiyo Yuden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 印刷の際に内部電極の膜厚が不均一となら
ず、容量歩留りが低下せず、信頼性が悪化しないよう
な、経時変化の小さい導電性ペーストを提供すること。 【構成】 金属微粉末を有機バインダ及び有機溶剤によ
って分散させてなる導電性ペーストにおいて、前記金属
微粉末とキレート錯体を形成する有機硫黄化合物を含有
させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は積層磁器コンデンサの
内部電極を形成するための導電性ペーストに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】積層磁器コンデンサは、誘電体磁器層と
内部電極とを交互に積層し、各誘電体磁器層が内部電極
によって各々挟持されるような構造になっているコンデ
ンサである。ここで、誘電体磁器層は未焼結の磁器シー
ト(セラミックグリーンシート)を高温で焼成して焼結
させたものからなり、内部電極は導電性ペーストを高温
で焼成して導電膜としたものからなる。
【0003】導電性ペーストは、一般に、金属微粉末を
有機バインダ及び有機溶剤によって分散させたものから
なる。ここで、金属微粉末としては、貴金属(Pd,A
g等)の微粉末または卑金属(Ni,Cu等)の微粉末
が使用され、有機バインダとしては、アクリル樹脂、フ
ェノール樹脂、アルキッド樹脂、ロジンエステル、各種
セルロース等が使用され、有機溶剤としては、アルコー
ル系、炭化水素系、エーテル系、エステル系等の有機溶
剤が使用されている。
【0004】この導電性ペーストはセラミックグリーン
シートにスクリーン印刷法によって所定パターンで印刷
される。導電性ペーストが所定パターンで印刷されたセ
ラミックグリーンシートは有機溶剤を乾燥させた後、複
数枚が積層・圧着され、サイコロ状に切断された後、1
200〜1400℃の高温で焼成される。この焼成によ
り、導電性ペースト中の有機バインダは燃焼・除去さ
れ、金属微粉末は焼結して内部電極となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の導電
性ペーストを使用して内部電極を形成した場合、金属微
粉末の表面の金属イオンが有機バインダの水酸基と徐々
に反応して導電性ペーストが経時変化を起こし、導電性
ペースト内の金属微粉末の分散性が悪くなり、内部電極
を印刷する際に内部電極の膜厚が不均一となり、容量歩
留りが低下し、信頼性が悪化するという問題点があっ
た。
【0006】この発明は、印刷の際に内部電極の膜厚が
不均一とならず、容量歩留りが低下せず、信頼性が悪化
しないような、経時変化の小さい導電性ペーストを提供
することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、金属微粉末
を有機バインダ及び有機溶剤によって分散させてなる導
電性ペーストにおいて、前記金属微粉末とキレート錯体
を形成する有機硫黄化合物を含有させることにより上記
問題点を解決したものである。
【0008】ここで、金属微粉末の種類としては、例え
ばPd,Pt,Ag,Au等の貴金属微粉末や、Ni,
Cu等の卑金属微粉末を使用することができる。また、
有機バインダとしては、例えばアクリル樹脂、フェノー
ル樹脂、アルキッド樹脂、ロジンエステル、各種セルロ
ース等を挙げることができるが、これらに限定されるも
のではなく、これら以外の有機化合物も使用することが
できる。有機溶剤としてはアルコール系、炭化水素系、
エーテル系、エステル系等の溶剤を使用することができ
る。
【0009】導電性ペーストには、上述した成分以外
に、添加剤を添加するのが一般的である。添加剤として
は、BaO,TiO2 等の酸化物、誘電体層と同質のセ
ラミック粉末、有機ベントナイト等を使用することがで
きる。
【0010】金属微粉末とキレート錯体を形成する有機
硫黄化合物としては、>C=S結合を有する有機硫黄化
合物及び/又は−C−SH結合を有する有機硫黄化合物
を挙げることができる。
【0011】金属微粉末とキレート錯体を形成する有機
硫黄化合物の具体例としては、メルカプト安息香酸、メ
ルカプトエタン酸、メルカプトブタン酸、メルカプトコ
ハク酸、チオ安息香酸、チオ炭酸ジエチル、チオ酢酸、
ジメチルチオウレア、メチルフェニルチオウレア、2メ
ルカプトベンゾチアゾール、2メルカプトベンゾイミダ
ゾール、メルカプトキノリン、2アミノエタンチオー
ル、チオベンズアミド、チオ安息香酸エチル、チオイン
ジゴを挙げることができるが、金属微粉末とキレート錯
体を形成することができる化合物であればこれら以外の
有機硫黄化合物ももちろん使用できる。
【0012】導電性ペーストに添加する有機硫黄化合物
の添加量としては、金属微粉末の重量の0.01〜5.
0wt%の範囲が好ましい。有機硫黄化合物の添加量が
0.01wt%未満になると、キレート剤が不足し、分
散性が不良になるという不都合があり、有機硫黄化合物
の添加量が5.0wt%を越えると脱バインダーが不良
になり、デラミネーションが発生するという不都合があ
るからである。
【0013】
【作用】この発明においては、金属微粉末表面の金属イ
オンが有機硫黄化合物とキレート錯体を形成し、金属微
粉末表面の金属イオンと有機バインダの水酸基との反応
が阻害され、導電性ペーストの経時変化が小さくなり、
導電性ペーストの分散性が向上する。
【0014】
【実施例】
実施例1 まず、Pd粉末(50部)、エチルセルロース(4
部)、ミネラルスピリット(60部)、ブチルカルビト
ール(30部)、有機硫黄化合物(1部)を3本ロール
ミルに入れ、充分に混練して内部電極用の導電性ペース
トを作製した。
【0015】次に、この導電性ペーストをチタン酸バリ
ウム系のセラミックグリーンシートにスクリーン印刷法
で印刷した。そして、導電性ペーストが乾燥した後、こ
のセラミックグリーンシートを50層積層し、加圧・圧
着し、サイコロ状に裁断し、これを焼成炉で焼成し、外
部電極を焼き付けて積層磁器コンデンサを形成した。
【0016】次に、この積層磁器コンデンサについて、
取得容量の標準偏差を調べた。取得容量の標準偏差は1
000個の積層磁器コンデンサをヒューレットパッカー
ド社4278Aで測定して求めた。結果は、表1に示す
通りとなった。
【0017】また、この積層磁器コンデンサを内部電極
面に垂直な面で切断して鏡面研磨し、光学顕微鏡で観察
して、積層磁器コンデンサ100個中のデラミネーショ
ンの数を調べた。結果は、表1に示す通りとなった。
【0018】比較例1 有機硫黄化合物を添加しなかった点を除いて実施例1と
同一の条件で導電性ペーストを作製し、実施例1と同一
の条件で積層磁器コンデンサを形成し、積層磁器コンデ
ンサの取得容量の標準偏差を調べ、又100個中におけ
るデラミネーションの数を調べた。結果は、表1に示す
通りとなった。
【0019】
【表1】
【0020】実施例2 金属微粉末としてNi粉末を用いた点以外は実施例1と
同一の条件で導電性ペーストを作製し、実施例1と同一
の条件で積層磁器コンデンサを形成し、積層磁器コンデ
ンサの取得容量の標準偏差を調べ、又100個中におけ
るデラミネーションの数を調べた。結果は、表2に示す
通りとなった。
【0021】比較例2 有機硫黄化合物を添加しなかった点を除いて実施例2と
同一の条件で導電性ペーストを作製し、実施例2と同一
の条件で積層磁器コンデンサを形成し、積層磁器コンデ
ンサの取得容量の標準偏差を調べ、又100個中におけ
るデラミネーションの数を調べた。結果は、表2に示す
通りとなった。
【0022】
【表2】
【0023】表1,2に示す結果から、金属微粉末とキ
レート錯体を形成する有機硫黄化合物を導電性ペースト
に含有させると、印刷で得られる内部電極膜厚が均一に
なり、容量歩留り及び信頼性が改善されることがわか
る。
【0024】実施例3 有機硫黄化合物の含有量を金属微粉末の重量の0.01
〜5.0wt%の範囲で変化させ、実施例1と同様にし
て導電性ペーストを作製し、実施例1と同様にして積層
磁器コンデンサを形成し、実施例1と同様にして積層磁
器コンデンサの取得容量の標準偏差及びデラミネーショ
ンの数を調べた。結果は、有機硫黄化合物の添加量が
0.01wt%未満になると、キレート剤が不足し、分
散性が不良になるという不都合が生じ、有機硫黄化合物
の添加量が5.00wt%を越えると脱バインダーが不
良になり、デラミネーションが発生するという不都合が
生じた。
【0025】
【発明の効果】この発明は、内部電極を形成する導電性
ペーストに金属微粉末とキレート錯体を形成する有機硫
黄化合物を含有させたので、印刷で得られる内部電極膜
厚が均一になり、容量歩留り及び信頼性が改善されると
いう効果がある。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属微粉末を有機バインダ及び有機溶剤
    によって分散させてなる導電性ペーストにおいて、前記
    金属微粉末とキレート錯体を形成する有機硫黄化合物を
    含有させたことを特徴とする導電性ペースト。
  2. 【請求項2】 金属微粉末とキレート錯体を形成する有
    機硫黄化合物が、>C=S結合を有する有機硫黄化合物
    及び/又は−C−SH結合を有する有機硫黄化合物であ
    ることを特徴とする請求項1記載の導電性ペースト。
  3. 【請求項3】 金属微粉末とキレート錯体を形成する有
    機硫黄化合物の含有量が金属微粉末の重量の0.01〜
    5.0wt%であることを特徴とする請求項1記載の導
    電性ペースト。
JP4076122A 1992-02-27 1992-02-27 導電性ペースト Withdrawn JPH05242725A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

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Effective date: 19990518