JPH0522885U - 緩衝器 - Google Patents

緩衝器

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JPH0522885U
JPH0522885U JP4346991U JP4346991U JPH0522885U JP H0522885 U JPH0522885 U JP H0522885U JP 4346991 U JP4346991 U JP 4346991U JP 4346991 U JP4346991 U JP 4346991U JP H0522885 U JPH0522885 U JP H0522885U
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JP
Japan
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rebound
spring
cylinder tube
peripheral surface
rebound spring
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Pending
Application number
JP4346991U
Other languages
English (en)
Inventor
千春 中澤
嘉昭 渡辺
Original Assignee
株式会社アツギユニシア
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Publication date
Application filed by 株式会社アツギユニシア filed Critical 株式会社アツギユニシア
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リバウンド時にリバウンドスプリングがシリ
ンダチューブ内周面に接触することによって発生する緩
衝器の性能及び耐久性の低下を防止でき、かつ、リバウ
ンドスプリングの製造コストの低減と、リバウンドスプ
リング組み付け時の作業性の向上が可能な緩衝器の提
供。 【構成】 ピストンロッド6側に設けられたリバウンド
ストッパ10とロッドガイド2側との間のシリンダチュ
ーブ1内にリバウンド時の衝撃を緩衝するリバウンドス
プリング13が設けられ、該リバウンドスプリング13
の上端部外周がシリンダチューブ1の内周側に圧入固定
された緩衝器であって、前記シリンダチューブ1の上端
部内周面とリバウンドスプリング13の上端部外周面と
の間に環状の外周壁9bを介装させた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、リバウンドスプリングを備えた緩衝器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、リバウンドスプリングを備えた緩衝器としては、例えば、西ドイツ特許 出願公告明細書第2655705号に記載されているようなものが知られている 。
【0003】 この従来の緩衝器は、シリンダチューブ内で、ピストンロッドの外周に設けら れたリバウンドストッパとロッドガイドとの間にリバウンドスプリングが設けら れたもので、このリバウンドスプリングの反発力により、リバウンドスピードを 徐々に減速させ、これにより、ロッドガイド側への衝突による衝撃を緩和させる ようにしたものであった。
【0004】 そして、リバウンドスプリングの上端側固定手段としては、該リバウンドスプ リングの上端に拡大部を形成し、この拡大部外周をシリンダチューブの内周面に 圧入させることによって固定するという方法が採られている。
【0005】 従って、この従来の緩衝器では、シリンダチューブの内周面とリバウンドスプ リング外周面との間に環状の隙間が形成され、これにより、リバウンド時にリバ ウンドスプリングがシリンダチューブ内周面に接触することによって発生する不 具合、即ち、両者の接触によって発生する切り屑によるピストンのシール性の低 下やバルブシート面への噛み込み等による緩衝器の性能及び耐久性の低下を防止 することができるようになっている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような従来の緩衝器にあっては、リバウンドスプリング の一方端に他の部分よりは大径の拡大部を形成する必要があることから、製造コ ストが高くつくと共に、拡大部の存在によりリバウンドスプリングの組み付けの 際に上下の方向性ができるため、組み付け時の作業性を悪化させるといった問題 がある。
【0007】 本考案は、このような問題に着目して成されたもので、リバウンド時にリバウ ンドスプリングがシリンダチューブ内周面に接触することによって発生する緩衝 器の性能及び耐久性の低下を防止でき、かつ、リバウンドスプリングの製造コス トを低減することができると共に、リバウンドスプリング組み付け時の作業性を 向上することができる緩衝器を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本考案の緩衝器では、ピストンロッド側に設け られたリバウンドストッパとロッドガイド側との間のシリンダチューブ内にリバ ウンド時の衝撃を緩衝するリバウンドスプリングが設けられ、該リバウンドスプ リングの上端部外周がシリンダチューブの内周側に圧入固定された緩衝器であっ て、前記シリンダチューブの内周面とリバウンドスプリングの外周面との間にス プリングリテーナを介装させた手段とした。
【0009】
【作用】
本考案の緩衝器では、上記のように構成されるので、緩衝器がリバウンドする と、リバウンドスプリングが次第に圧縮され、この圧縮量に比例した反発力でリ バウンドスピードが徐々に減速され、これにより、ロッドガイド側への衝突によ る衝撃が緩和される。
【0010】 また、このリバウンドスプリングの圧縮量が大きくなるにつれて、即ち、フル リバウンド時に近付くにつれて該リバウンドスプリングに膨らみや倒れが生じ、 シリンダチューブの内周方向への張り出しを生じるが、この張り出し部はスプリ ングリテーナの介装によりシリンダチューブの内周面とリバウンドスプリングの 外周面との間に形成される環状隙間で吸収されるので、シリンダチューブの内周 面に対する接触が防止される。
【0011】 従って、リバウンド時にリバウンドスプリングがシリンダチューブ内周面に接 触することによって発生する緩衝器の性能及び耐久性の低下を防止することがで きる。
【0012】 また、以上のように、スプリングリテーナの介装によりシリンダチューブの内 周面とリバウンドスプリングの外周面との間に環状隙間が形成されることから、 リバウンドスプリングの一端部に拡大部を形成する必然性がなく、従って、リバ ウンドスプリングの製造コストを低減できると共に、組み付け時に上下の方向性 がないので、組み付け時の作業性が向上する。
【0013】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面により詳述する。
【0014】 図1は、本考案一実施例の緩衝器を示す要部の断面図であって、図中1はシリ ンダチューブを示している。このシリンダチューブ1は、上方開口端をロッドガ イド2及びオイルシール3により閉塞されると共に、下端部が図外のベースによ り塞がれていて、内部には油等の流体が充填され、かつ、このシリンダチューブ 1内にはピストン4が摺動自在に装填されていて、このピストン4により内部が 上部室Aと下部室Bとに画成されている。
【0015】 また、このシリンダチューブ1の外周には、その上端部が前記ロッドガイド2 で塞がれて有底円筒状のアウタチューブ5が設けられ、封入気体による圧力下に 所望量の流体が充填されたリザーバ室Cが形成されている。
【0016】 前記ロッドガイド2は、その軸心部にピストンロッド6を挿通するロッド挿通 穴2aが形成され、このロッド挿通穴2a内には、ピストンロッド6を微小間隔 をもって摺動自在に案内するガイドブッシュ7が嵌着されている。そして、この ガイドブッシュ7よりも下方位置には、環状のシールリング8が配置されると共 に、ロッドガイド2におけるロッド挿通穴2aの下端開口部位置にはシールリン グ8の抜けを防止するカバー9が設けられている。
【0017】 このカバー9は、ロッドガイド2の下端面に当接する環状部9aの外周縁側に 下向きに形成された外周壁(スプリングリテーナ)9bをシリンダチューブ1の 内周面に圧入すると共に、環状部9aの内周縁側に上向きに形成された内周壁9 cをロッドガイド2のロッド挿通穴2a内周面側に圧入させた状態で設けられ、 この内周壁9cでシールリング8の抜けを防止するようになっている。尚、内周 壁9cの内面とピストンロッド6の外周面との間には隙間が形成されている。
【0018】 前記ピストン4は、ピストンロッド6の下端に取り付けられており、このピス トン4の上面側のピストンロッド6にはリバウンドストッパ10が設けられてい る。
【0019】 また、このリバウンドストッパ10の上面側には、リバウンドラバー11を介 してスプリングストッパ12が設けられていて、このスプリングストッパ12と 前記カバー9との間のシリンダチューブ1内にリバウンドスプリング13が設け られている。
【0020】 さらに詳述すると、前記リバウンドスプリング13は上部スプリング13aと 下部スプリングとに分割され、両スプリング13a,13b間が樹脂製コネクタ 14で接続された構造となっている。
【0021】 このコネクタ14は、その上下両面に外周壁14a,14bが形成されていて 、その内周に各スプリング13a,13bの端部外周を圧入係止させることによ り、該スプリング13a,13bの外方向への拡大が阻止されるようになってい る。
【0022】 また、このコネクタ14はその外径がスプリング13a,13bの外径よりは 大径で、その内径がスプリング13a,13bの内径よりは小径に形成されるこ とにより、スプリング13a,13bが直接ピストンロッド6の外周面やシリン ダチューブ1の内周面に接触するのを防止している。
【0023】 前記スプリングストッパ12は、その内周側に上向きの周壁12aが形成され ていて、この周壁12aの外周側に下部スプリング13bの下端内周側が圧入さ れることにより、下部スプリング13bの下端が径方向に位置決めされている。 一方、上部スプリング13aの上端外周を前記外周壁9bの内面側に圧入するこ とにより上部スプリング13aの上端側が固定されている。
【0024】 次に実施例の作用について説明する。
【0025】 本実施例の緩衝器では、上述のように構成されるので、緩衝器がリバウンドす ると、ピストン4が上昇するにつれてリバウンドスプリング13が次第に圧縮さ れ、この圧縮量に比例した反発力でリバウンドスピードが徐々に減速され、これ により、フルリバウンド時における衝撃が緩和される。
【0026】 また、このリバウンドスプリング13の圧縮量が大きくなるにつれて、即ち、 フルリバウンド時に近付くにつれて該リバウンドスプリング13に膨らみや倒れ が生じ、シリンダチューブ1の内周方向への張り出しを生じるが、この張り出し 部は、外周壁9bの厚みによりシリンダチューブ1の内周面とリバウンドスプリ ング13の外周面との間に形成された環状隙間により吸収されるので、シリンダ チューブ1の内周面に接触することはない。
【0027】 このように、この実施例の緩衝器では、リバウンドスプリング13の張り出し 部がシリンダチューブ1の内周面に接触することで生じる切り屑の発生が防止さ れ、これにより、緩衝器の性能及び耐久性の低下を防止することができるという 特徴を有している。
【0028】 また、以上のように、外周壁9bの介装によりシリンダチューブ1の内周面と リバウンドスプリング13の外周面との間に環状隙間が形成されることから、リ バウンドスプリング13の上端部に拡大部を形成する必然性がなく、従って、リ バウンドスプリング13の製造コストを低減できると共に、組み付け時に上下の 方向性がないので、組み付け時の作業性を向上させることができるという特徴を 有している。
【0029】 また、この実施例では、リバウンドスプリング13を上部スプリング13aと 下部スプリングとに分割すると共に、両スプリング13a,13b間を樹脂製コ ネクタ14で接続した構造としたため、リバウンド時における各スプリング13 a,13bの張り出し量を少なくすることができると共に、コネクタ14により スプリング13a,13bが直接ピストンロッド6の外周面やシリンダチューブ 1の内周面に接触するのを防止できるため、シリンダチューブ1とリバウンドス プリング13との間に形成される環状隙間を小さく設定することができるように なり、これにより、緩衝器の設計自由度を高めることができるという特徴を有し ている。
【0030】 以上、本考案の実施例を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施 例に限られるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲の設計変更があって も本考案に含まれる。
【0031】 例えば、実施例では、スプリングリテーナとしての外周壁をシリンダチューブ の内周面に対して圧入させたが、シリンダチューブの内周面との間に隙間を形成 させるようにしてもよい。
【0032】 また、実施例では、リバウンドスプリングを2本の分割スプリングで構成した が、その構成数は任意に設定することができ、例えば、設計条件に応じて3分割 以上としたり、一本のみで構成することもでき、また、分割する場合は特性の異 なるスプリングを組み合わせることもできる。
【0033】 また、実施例では、スプリングリテーナ(外周壁)をカバーと一体に形成した が、独立させることもできる。
【0034】
【考案の効果】
以上説明してきたように、本考案の緩衝器では、シリンダチューブの上端部内 周面とリバウンドスプリングの上端部外周面との間に環状のスプリングリテーナ を介装させたことで、シリンダチューブ内周面とリバウンドスプリング外周面と の間に隙間を形成することができるので、リバウンド時にリバウンドスプリング がシリンダチューブ内周面に接触することによって発生する緩衝器の性能及び耐 久性の低下を防止でき、かつ、リバウンドスプリングの一端に拡大部を形成する 必然性がなくなることから、リバウンドスプリングの製造コストを低減できると 共に、組み付け時に上下の方向性がなくなることから、組み付け時の作業性を向 上することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案一実施例の緩衝器を示す要部の断面図で
ある。
【符号の説明】
1 シリンダチューブ 2 ロッドガイド 6 ピストンロッド 9b 外周壁(スプリングリテーナ) 10 リバウンドストッパ 13 リバウンドスプリング

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストンロッド側に設けられたリバウン
    ドストッパとロッドガイド側との間のシリンダチューブ
    内にリバウンド時の衝撃を緩衝するリバウンドスプリン
    グが設けられ、該リバウンドスプリングの上端部外周が
    シリンダチューブの内周側に圧入固定された緩衝器であ
    って、 前記シリンダチューブの内周面とリバウンドスプリング
    の外周面との間にスプリングリテーナを介装させたこと
    を特徴とする緩衝器。
JP4346991U 1991-06-11 1991-06-11 緩衝器 Pending JPH0522885U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4346991U JPH0522885U (ja) 1991-06-11 1991-06-11 緩衝器

Applications Claiming Priority (1)

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JP4346991U JPH0522885U (ja) 1991-06-11 1991-06-11 緩衝器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0522885U true JPH0522885U (ja) 1993-03-26

Family

ID=12664581

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4346991U Pending JPH0522885U (ja) 1991-06-11 1991-06-11 緩衝器

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JP (1) JPH0522885U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009139309A1 (ja) 2008-05-10 2009-11-19 株式会社伊島精機 コネクタ

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