JPH05226177A - 樹脂モールドを有する積層セラミックスコンデンサ - Google Patents

樹脂モールドを有する積層セラミックスコンデンサ

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Publication number
JPH05226177A
JPH05226177A JP3066392A JP3066392A JPH05226177A JP H05226177 A JPH05226177 A JP H05226177A JP 3066392 A JP3066392 A JP 3066392A JP 3066392 A JP3066392 A JP 3066392A JP H05226177 A JPH05226177 A JP H05226177A
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JP
Japan
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resin mold
ceramic capacitor
laminated ceramic
capacitor
electrode
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Withdrawn
Application number
JP3066392A
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English (en)
Inventor
Jiro Harada
次郎 原田
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 内部電極1が誘電体2内部に配設されたコン
デンサチップ3と、このコンデンサチップ3の両端面に
設けられた外部電極4A,4Bの主要部を樹脂モールド
5で被包した積層セラミックスコンデンサにおいて、樹
脂モールド5の外部に延在する端子電極6A,6B間の
沿面放電現象を防止する。 【構成】 外部電極4A,4Bのうち樹脂モールド5内
に位置する部分に、互いに接近する方向に延出する延出
片部8A,8Bを設ける。 【効果】 延出片部8Bの存在で内部電極1Aと端子電
極6Bとの間に強い電界が形成されるのが防止されるこ
とにより、沿面放電現象が有効に防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は樹脂モールドを有する積
層セラミックスコンデンサに係り、特に、コンデンサチ
ップと外部電極の主要部が樹脂モールドで被包され、か
つ、外部電極の一部分が樹脂モールドから外部に延在し
て端子電極を構成している積層セラミックスコンデンサ
であって、端子電極間の放電を有効に防止する、樹脂モ
ールドを有する積層セラミックスコンデンサに関する。
【0002】
【従来の技術】図3に示す如く、複数の内部電極1が誘
電体2の内部に層状に多段に配設されたコンデンサチッ
プ3と、このコンデンサチップ3の両端面にそれぞれ密
着された1対の外部電極4A,4Bと、コンデンサチッ
プ3及び外部電極4A,4Bの主要部を被包する樹脂モ
ールド5とを有し、外部電極4A,4Bの一部分が樹脂
モールド5の外部にまで延在して端子電極6A,6Bを
構成している積層セラミックスコンデンサ10は、従来
広く実用に供されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような積層セラミ
ックスコンデンサ10にあっては、その端子電極6A,
6Bに高電圧、例えば定格電圧0.5〜10KV程度、
が印加されると、当該端子電極6A,6B間で積層セラ
ミックスコンデンサ10の実装面7上に放電が発生する
ことが多い(以下、このような現象を「沿面放電現象」
と称する。)。
【0004】従来、このような沿面放電現象を防止する
ために、積層セラミックスコンデンサを基板等に実装し
た後、更に露出している端子電極部分に絶縁性樹脂を塗
布し、端子電極の露出部分をなくす方法が採用されてい
るが、このような方法では、積層セラミックスコンデン
サ実装時の作業工数が多く、実装コストが高くつくとい
う欠点がある。
【0005】本発明は上記従来の問題点を解決し、絶縁
性樹脂の塗布等の作業を要することなく沿面放電現象を
有効に防止し得る樹脂モールドを有する積層セラミック
スコンデンサを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の樹脂モールドを
有する積層セラミックスコンデンサは、複数の内部電極
が誘電体の内部に層状に多段に配設されたコンデンサチ
ップと、該コンデンサチップの両端面にそれぞれ密着さ
れた1対の外部電極と、該コンデンサチップ及び外部電
極の主要部を被包する樹脂モールドと、を有してなり、
該外部電極の一部分は該樹脂モールドの外部にまで延在
されている樹脂モールドを有する積層セラミックスコン
デンサにおいて、これらの外部電極のうち樹脂モールド
内に位置する部分に、互いに接近する方向に延出する延
出片部を設けたことを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明者らは従来の樹脂モールドを有する積層
セラミックスコンデンサにおける沿面放電現象の発生原
因について検討を重ねた結果、例えば、図3に示す従来
の樹脂モールドを有する積層セラミックスコンデンサ1
0において、沿面放電現象はコンデンサチップ3の内部
電極1のうち、最も端子電極に近い内部電極1Aと端子
電極6Bとの間の大きな電位差、強い電界強度に起因す
る、端子電極6Bから端子電極6Aへのコロナ放電のた
めに発生することを知見した。
【0008】本発明の積層セラミックスコンデンサにお
いては、このような沿面放電現象を、外部電極のうち樹
脂モールド内に位置する部分に、互いに接近する方向に
延出する延出片部を設けることにより防止する。
【0009】即ち、該延出片部が端子電極と内部電極と
の間に位置することとなり、該延出片部の存在により、
内部電極と端子電極との間の強い電界の形成は防止され
る。また、内部電極と延出片部との電位差は大きいが、
延出片部と端子電極との電位差はゼロであるため、延出
片部と端子電極との間に電界が形成されることはなく、
従って、コロナ放電は有効に防止される。
【0010】
【実施例】以下に図面を参照して本発明をより具体的に
説明する。図1は、本発明の樹脂モールドを有する積層
セラミックスコンデンサの一実施例を示す断面図、図2
は外部電極構成を示す分解斜視図である。図1,2にお
いて、図3に示す部材と同一機能を奏する部材には同一
符号を付してある。
【0011】図示の如く、本発明の積層セラミックスコ
ンデンサ10Aは、複数の内部電極1が誘電体2の内部
に層状に多段に配設されたコンデンサチップ3と、この
コンデンサチップ3の両端面にそれぞれ密着された1対
の外部電極4A,4Bと、コンデンサチップ3及び外部
電極4A,4Bの主要部を被包する樹脂モールド5とを
有し、外部電極4A,4Bの一部分が樹脂モールド5の
外部にまで延在して端子電極6A,6Bを構成している
積層セラミックスコンデンサであって、外部電極4A,
4Bのうち樹脂モールド5内に位置する部分に、互いに
接近する方向に延出する延出片部8A,8Bをそれぞれ
設けたものである。
【0012】このような積層セラミックスコンデンサ1
0Aであれば、内部電極1のうち、最も端子電極6Bに
近い内部電極1Aと端子電極6Bとの間に端子電極6B
と等電位の延出片部8Bが位置することとなり、内部電
極1Aと端子電極6Bとの間に強い電界が形成されるの
が防止される。このため、端子電極6B近傍の電界は弱
いものとなり、端子電極6Bから端子電極6Aへのコロ
ナ放電、即ち沿面放電現象が起きることはない。
【0013】なお、延出片部8Aは、樹脂コート工程に
おいて、コンデンサチップ3内の内部電極1Aの向きを
知ることが不可能であることから、両サイドに延出片部
8A、8Bを形成しておくために設けられている。
【0014】本発明において、外部電極4A,4Bに形
成する延出片部8A,8Bの位置及び延出幅については
特に制限はなく、延出片部の形成位置については、コン
デンサチップ3下部の樹脂モールド5内であれば良い
が、その延出幅(図1のW)については、外部電極4
A,4Bの間の距離Lに対して、1/5〜1/6程度と
なるようにするのが好ましい。
【0015】この延出幅Wが小さ過ぎると本発明による
沿面放電現象防止効果が十分ではなく、逆に大き過ぎる
と延出片部間で放電するため好ましくない。
【0016】なお、図1,2に示す積層セラミックスコ
ンデンサは本発明の一実施例であって、本発明はその要
旨を超えない限り、何ら図示のものに限定されるもので
はない。
【0017】以下に実験例を挙げて、本発明をより具体
的に説明する。
【0018】実験例1 三菱マテリアル(株)製「チップ型磁器積層セラミック
スコンデンサ」(47nF,定格電圧DC630V)
に、1,2−ポリブタジエン系樹脂(日本ファインケミ
カル(株)製「ポリベックT−2459」)を用いて樹
脂モールドを形成して、図3に示す樹脂モールドを有す
る積層セラミックスコンデンサを作製した(比較サンプ
ル)。
【0019】別に、積層セラミックスコンデンサの外部
電極として延出片部を形成したものを用いたこと以外
は、上記と同様にして図1,2に示す樹脂モールドを有
する積層セラミックスコンデンサを作製した(本発明サ
ンプル)。なお、延出片部の延出幅Wは外部電極間の距
離Lの1/5とした。
【0020】両サンプルを各々10個用意し、沿面放電
現象の発生電圧を測定し、結果(最大電圧、最小電圧、
平均電圧)を表1に示した。なお、本発明サンプルで
は、いずれも沿面放電現象が発生する前に絶縁破壊に到
り、即ち、沿面放電は全く発生しなかった。表1より、
本発明の積層セラミックスコンデンサによれば、沿面放
電現象を有効に防止得ることが明らかである。
【0021】
【表1】
【0022】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の樹脂モール
ドを有する積層セラミックスコンデンサによれば、実装
時に絶縁樹脂の塗布等の作業を要することなく、このた
め、実装工程における作業工数を増加することなく、従
って、実装コストを低くおさえて、沿面放電現象を効果
的に防止することができる。
【0023】このような本発明の樹脂モールドを有する
積層セラミックスコンデンサは、高圧(定格電圧0.5
〜10KV)電子部品の積層セラミックスコンデンサと
して工業的に極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の樹脂モールドを有する積層セラミック
スコンデンサの一実施例を示す断面図である。
【図2】図1に示す樹脂モールドを有する積層セラミッ
クスコンデンサの外部電極構成を示す分解斜視図であ
る。
【図3】従来の積層セラミックスコンデンサの断面図で
ある。
【符号の説明】
1 内部電極 2 誘電体 3 コンデンサチップ 4A,4B 外部電極 5 樹脂モールド 6A,6B 端子電極 10A 積層セラミックスコンデンサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の内部電極が誘電体の内部に層状に
    多段に配設されたコンデンサチップと、 該コンデンサチップの両端面にそれぞれ密着された1対
    の外部電極と、 該コンデンサチップ及び外部電極の主要部を被包する樹
    脂モールドと、を有してなり、該外部電極の一部分は該
    樹脂モールドの外部にまで延在されている樹脂モールド
    を有する積層セラミックスコンデンサにおいて、 これらの外部電極のうち樹脂モールド内に位置する部分
    に、互いに接近する方向に延出する延出片部を設けたこ
    とを特徴とする樹脂モールドを有する積層セラミックス
    コンデンサ。
JP3066392A 1992-02-18 1992-02-18 樹脂モールドを有する積層セラミックスコンデンサ Withdrawn JPH05226177A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002025852A (ja) * 2000-07-07 2002-01-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電子部品
JP2002043166A (ja) * 2000-07-24 2002-02-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電子部品
JP2008227100A (ja) * 2007-03-12 2008-09-25 Tdk Corp 電子部品及びその製造方法並びにインバータ装置
JP2008227101A (ja) * 2007-03-12 2008-09-25 Tdk Corp 電子部品及びその製造方法並びにインバータ装置

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Effective date: 19990518