JPH0522082B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、圧力媒体の作用を受けるローリン
グ式のダイヤフラムと、戻しばねの作用を受けか
つ作動棒に連結された皿状体とによつて、可動体
が構成され、可動体において、ダイヤフラムの内
縁が、皿状体の円筒状の周縁に固定され、圧力媒
体入口を備えかつ可動体を収容するハウジングに
可動体を取付けるため、ダイヤフラムの外縁が、
ハウジングを構成する皿形状の両ハウジング半体
の環状フランジの間に締付けられる、ダイヤフラ
ムを備えた、弁などのための調節器に関する。

この種の従来から知られている調節器では、ロ
ーリング式のダイヤフラムの外縁が、これのその
他の部分と一致したままの厚みを有し、この厚み
で、ハウジング半体の環状フランジの間に拘束さ
れる。これによれば、実際の作動に対して、極め
て望ましくない次のような欠点が生じる。すなわ
ち、圧力媒体の送入の以前に、対応のねじによる
環状フランジの密な連結が存するにも拘わらず、
圧力媒体をハウジングの中に導入すると、ダイヤ
フラムの拘束された外縁が、環状フランジの間で
外向きに始動し始める。従つて、環状フランジの
連結ねじを著しく強く締めて、これによつてダイ
ヤフラムの外縁の移動を阻止することが、どうし
ても必要になる。しかしながら、ねじの力ので
は、ハウジング半体は、ねじの間の区域において
わん曲できないから、環状フランジは、過度に厚
く形成されなければならない。いずれにせよ、ハ
ウジングの取付けおよび取外しは、この事態で
は、困難で時間の掛るものになる。

この発明の基本的な課題は、このような調節器
の上述したような欠点を簡単な方法で除去するこ
とにある。

上述した課題の解決のため、この発明によれ
ば、ダイヤフラムのローリング作動区域とダイヤ
フラムの外縁との間の移動区域にダイヤフラムの
厚みの増大によつて形成された、ハウジングの内
部空間の圧力にさらされる密閉隆起部分が備えら
れ、皿状体の円筒状の皿縁がその外側にダイヤフ
ラムの内縁の内方環状突起を収容するのに役立つ
溝を備える。

これによれば、フランジ連結用のねじが、比較
的僅かにだけ締められるにも拘わらず、密閉隆起
部分すなわちダイヤフラムの厚みの増大を設けた
ことによつて、ダイヤフラムが、その外縁におい
て、両ハウジング半体の環状フランジの間に、常
に密に締付けられる。すなわち、ハウジングの内
圧を高めた場合に、ダイヤフラムの前記移行区域
が、この発明によつてダイヤフラムの厚みを増大
させたことによつて、ハウジング半体における環
状フランジへ移行区域の間に押付けられ、従つ
て、圧力媒体の損失をふせぐのに必要な密閉圧力
が、環状フランジを過度に強くダイヤフラムの外
縁に押付ける必要なしに、圧力媒体によつてそれ
自身で引起こされる。また、状体の円筒状の皿縁
が、その外側にダイヤフラムの内縁の内方環状突
起を収容するのに役立つ溝を備えることによ、ダ
イヤフラムの内縁と皿状体の円筒状周縁とを一層
確実に固定することができる。

図面を参照しながら、この発明の実施例につい
て、以下に詳説する。

可逆の圧力媒体制御を達成できる実施例として
選択された、ダイヤフラムを備えた調節器は、皿
形状の皿状体１とローリング式のダイヤフラム２
とからなる可動体を有し、ダイヤフラム２は、皿
状体１の円筒状の周縁６に、引張バンド３によつ
て固定される。この皿状体１は、戻しばね４の作
用を受け、この戻しばね４は、この実施例では、
中央の作動棒５の軸線のまわりに配置される。戻
しばね４の位置は、皿状体１の中央突出部８によ
つて保持できる。

可動体１，２および戻しばね４は、裏返し可能
または逆転可能にハウジングに取付けられ、これ
は、上方のハウジング半体９および下方のハウジ
ング半体１０によつて構成される。ハウジング半
体同志の連結は、これらの環状フランジ１４およ
び１５において、ねじ１６によつて達成される。
環状フランジ１４と１５の間には、可動体１，２
の各裏返された位置におけるダイヤフラム２の外
縁１１が、固く締付けできる。円筒状の周縁６
は、同時に、皿状体の運動行程を限定するにも役
立つ。

ハウジング９，１０の中に突入する作動棒５の
端部は、ねじを備える。これによつて、対応する
開孔を備えた、可動体の各裏返し位置における、
皿状体１の中央区域は、ナツト７によつて、作動
棒５に固定される。

作動棒５は、制御される機構例えば弁のポペツ
トに隣接するハウジングの側において、ハウジン
グ半体９の底に設置された貫通スリーブ１７を通
つて、環状シール１８を嵌めて、ハウジングから
外向きに導かれる。ここで、作動棒５は、暗示的
に示された連結手段１３によつて、例えば制御弁
などの弁棒に連結できる。連結手段１３によつ
て、同時に戻しばね４の偏倚も達成でき、従つ
て、装置の高さを増大させるような特別のばね偏
倚装置は、必要でない。

上方のハウジング半体９は、圧力媒体入口１９
を備え、下方のハウジング半体１０は、圧力媒体
入口２０を備える。所望の作用方向に従つて、入
口１９，２０の一方が圧力媒体通路またはパルス
通路に連結され、他方の入口が出入開口の役をす
ることができる。或る場合には、例えば作動すべ
き弁を戻しばね４の作用に抗して閉じるため、制
御パルスが入口１９を介して可動体１，２に与え
られる。180゜だけ可動体１，２を裏返し、かつ、
戻しばね４を対応して置き換えたのちに、入口２
０を通して、制御パルスが送入される。パルス圧
力が上昇すると、弁は戻しばね４の作用に抗して
開く。

ダイヤフラム２は、ハウジング半体９，１０の
環状フランジ１４と１５の間に締付けできるこの
ダイヤフラムの外縁１１への、このダイヤフラム
２のローリング作動区域２１からの移行区域に、
圧力媒体を印加されるハウジングの内部空間にお
ける内圧にさらされる密閉隆起部分２２を備え、
これは、ダイヤフラムの厚みの増大によつて形成
される。この際に、突出する密閉隆起部分２２
は、内方のフランジ曲がり輪郭２３に適合した丸
め部分２４を有する。この発明による密閉隆起部
分２２は、ハウジング空間の中に送入された圧力
媒体によつて、環状フランジ１５の丸め部分２４
に対して押付けられ、ダイヤフラムの反対側部分
は、環状フランジ１４の内向きに丸められた部分
に対して圧せられる。この方式によれば、調節器
の作動の際に、圧力媒体の作用によつて、ハウジ
ング半対９，１０同志の完全な密閉が自動的に達
成され、この密閉は、環状フランジ１４，１５を
大きな力なしにねじ１６によつて互に保持するだ
けで完全に充分である。

望ましくは、ダイヤフラムは織物材料などから
なる封入物２５と組合わされたエラストマ材料か
らなる。織物封入物２５は、一般に、ダイヤフラ
ム２の非圧力側に存する。このようにすると、第
２図に明示されるように、密閉隆起部分２２はダ
イヤフラムの反対側で突出する。

織物封入物２５の外方部分２５′は、この発明
によれば、第４図に示されるように、ダイヤフラ
ムの横断面における厚さの中央部分を走るように
配置されるのが望ましい。

皿状体１の円筒状の周縁６は、その外側に溝２
６を備え、これの中に、ダイヤフラム２の内縁１
２の内方環状突起２７が係合できる。溝２６およ
び環状突起２７の製造交差が、かなり大きい場合
には、この発明によれば、周縁６の外側に接触で
きる内方の環状の密閉突起２８を、なお付属的
に、ダイヤフラム２の内縁に設けることが望まし
い。これによれば、なおすぐれた密閉が確保され
る。

引張バンド３の位置を軸線方向に移動しないよ
うに保持するため、これは、この発明によれば、
ダイヤフラム２の内縁１２の外方環状突起２９と
３０の間で導かれる。引張バンド３それ自身は、
第１図に示されるように、引張ねじ３１によつて
引締められる。

この発明は、上述し図示した実施例に限定され
るものではなく、実質的な発明の特徴の枠の中の
すべての変型を包含する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、圧力媒体の作動を逆転できる、弁の
ための、ダイヤフラムを備えた調節器の垂直断面
図である。第２図は、ローリング式のダイヤフラ
ムおよび皿状体の部分拡大断面図である。第３図
は、第２図によるダイヤフラムを示す図である。
第４図は、第２図および第３図によるダイヤフラ
ムの変型を示す図である。第５図は、皿状体の部
分断面図である。 図面において、１は皿状体、２はダイヤフラ
ム、３は引張バンド、４は戻しばね、６は周縁、
９と１０はハウジング半体、１１は外縁、１２は
内縁、１４と１５は環状フランジ、２１はローリ
ング作動区域、２２は密閉隆起部分、２３はフラ
ンジの曲がり輪郭、２４は丸め部分、２５は封入
物、２６は溝、２７は内方環状突起、２８は密閉
突起、２９と３０は外方環状突起を示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 圧力媒体の作用を受けるローリング式のダイ
   ヤフラム２と、戻しばね４の作用を受けかつ作動
   棒５に連結された皿状体１とによつて、可動体
   １，２が構成され、可動体１，２において、ダイ
   ヤフラム２の内縁１２が皿状体１の円筒状の周縁
   ６に固定され、圧力媒体入口１９，２０を備え、
   かつ可動体１，２を収容するハウジング９，１０
   に可動体１，２を取付けるため、ダイヤフラム２
   の外縁１１がハウジング９，１０を構成する皿形
   状の両ハウジング半体９，１０の環状フランジ１
   ４，１５の間に締付けられる、ダイヤフラムを備
   えた調節器において、 ダイヤフラム２のローリング作動区域２１とダ
   イヤフラム２の外縁１１との間の移行区域にダイ
   ヤフラム２の厚みの増大によつて形成された、ハ
   ウジングの内部空間の圧力にさらされる密閉隆起
   部分２２が備えられ、皿状体１の円筒状の皿縁６
   が、その外側にダイヤフラム２の内縁１２の内方
   環状突起２７を収容するのに役立つ溝２６を備え
   ることを特徴とするダイヤフラムを備えた調節
   器。