JPH05219981A - モノクローナル抗体 - Google Patents

モノクローナル抗体

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JPH05219981A
JPH05219981A JP4026633A JP2663392A JPH05219981A JP H05219981 A JPH05219981 A JP H05219981A JP 4026633 A JP4026633 A JP 4026633A JP 2663392 A JP2663392 A JP 2663392A JP H05219981 A JPH05219981 A JP H05219981A
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JP
Japan
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hair
cells
cell
antibody
monoclonal antibody
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Application number
JP4026633A
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English (en)
Inventor
Shinichi Mitsui
真一 三井
Atsushi Ouchi
敦 大内
Naonobu Yoshizuka
直伸 吉塚
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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Priority to JP4026633A priority Critical patent/JPH05219981A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 毛母細胞に特異的なモノクローナル抗体及び
これを産生するハイブリドーマ。 【効果】 このモノクローナル抗体は毛母細胞と特異的
に反応するため、毛母細胞の検出、精製はもちろん、毛
母細胞と毛乳頭細胞との間の相互作用を介在する因子の
解明に利用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は毛包組織中の毛母細胞の
みを特異的に認識するモノクローナル抗体及びこれを産
生するハイブリドーマに関する。
【0002】
【従来の技術】毛包組織は、毛球部において間質系の細
胞である毛乳頭細胞を取り囲む様にして存在する。この
毛包中に存在する毛母細胞が増殖、分化することによっ
て毛が成長することが知られている。人を始めとする様
々な動物の体毛は毛母細胞が盛んに増殖する時期(成長
期)に毛が伸長し、毛母細胞の増殖が停止する時期(休
止期)に抜け落ちる。人の頭髪の場合、成長期が短くな
り休止期の状態が長時間続くと脱毛状態になる。このよ
うに毛の成長に重要な毛母細胞の増殖にはこの細胞が接
している毛乳頭細胞との相互作用が必要であることが明
らかにされている(Hair and Hair Di
seases,C.E.Orfanosand R.H
apple eds.,Springer−Verla
g Berlin,1990)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】こうした毛母細胞と毛
乳頭細胞との相互作用を介在する因子を同定し、これを
活性化することができれば脱毛予防、育毛が可能になる
と考えられる。従って、当該因子の単離、同定が望まれ
ていた。そして、当該因子を単離・同定するためには毛
母細胞と毛乳頭細胞との共存培養系の確立、毛母細胞又
は毛乳頭細胞のいずれかを特異的に阻害する物質の開発
等が必要となる。そこで、本発明者らは当該因子の単離
・同定を目的として種々検討し、毛母細胞と毛乳頭細胞
の共存培養系を確立し、先に特許出願した(特願平2−
214181号)。従って、本発明の目的は毛母細胞又
は毛乳頭細胞のいずれかを特異的に阻害する物質、すな
わちモノクローナル抗体を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、毛母細胞・毛乳頭細
胞共存培養系を抗体のスクリーニング系に応用し、加え
て細胞融合技術を利用することにより毛母細胞を認識す
るモノクローナル抗体が得られることを見出し、本発明
を完成した。
【0005】すなわち、本発明は毛母細胞に特異的なモ
ノクローナル抗体を提供するものである。
【0006】また本発明は毛母細胞に特異的なモノクロ
ーナル抗体を産生するハイブリドーマを提供するもので
ある。
【0007】本発明のモノクローナル抗体は、自体公知
の細胞融合法、すなわち、例えば毛母細胞で免疫した哺
乳動物の抗体産生細胞と哺乳動物の骨髄腫細胞とを融合
させ、得られた融合細胞(ハイブリドーマ)を培養する
ことにより製造することができる。
【0008】この方法に使用する抗原である毛母細胞
は、例えば次の如くして調製できる。材料としてはヒ
ト、ラットを含む全ての哺乳動物を用いることができる
が、特にマウスが好ましい。これらの皮膚を適当なプロ
テアーゼで処理し、真皮を調製する。ここで使用するプ
ロテーゼとしては、トリプシン等が用いられるが、ディ
スパーゼがより好ましい。得られた真皮は、酵素処理、
例えばコラゲナーゼ処理により線維成分を消化し、次い
でクッションを用いた遠心分離に付すことにより毛母細
胞画分及び毛乳頭細胞画分を得る。クッションとしては
パーコール、ショ糖などが用いられるが、特にフィコー
ルが好ましい。また、上記の方法以外にヒト頭髪やその
他の哺乳動物より毛包を調製し、これより実体顕微鏡下
で毛乳頭細胞を除去した毛包を使用することもできる。
【0009】得られた毛母細胞で免疫するための哺乳動
物としては、通常はBalb/cマウスが用いられる
が、抗原を採取した動物がマウスであるため、マウス以
外の動物を用いるのが好ましい。かかる動物としては、
ラット、特にLewisラットを用いるのが好ましい。
免疫は、いかなる方法によっても行われるが、アジュバ
ンドを用いず、腹腔内投与によって行うことが好まし
い。1〜2週間間隔で4回投与することにより効率よく
ラットを免疫できる。抗体産生細胞としては脾臓、リン
パ節、末梢血液等から分離した細胞などが使用できる
が、特に脾臓が好ましい。
【0010】一方、骨髄腫細胞は、マウス、ラット、ヒ
トなどの種々の動物の細胞株を使用することができる。
特に好ましい骨髄腫細胞としてはマウスP3−NS−1
/1Ag4.1、P3−X63−Ag8.653、SP
2/0Ag14、ラットYB2/0等を例示することが
できる。通常、骨髄腫細胞は、抗体産生細胞の調製に用
いた動物と同種の動物の細胞株すなわち、ラット骨髄腫
細胞を用いるのが望ましいが、γグロブリンを全く合成
しないラット由来の骨髄腫細胞は未だ確立されていな
い。そのため、マウス由来の骨髄腫細胞を使用するのが
好ましい。
【0011】細胞の融合は、抗体産生細胞と骨髄腫細胞
とを適当な個数及び割合、例えば5:1〜10:1で混
合し、適当な細胞融合培地、例えばRPMI1640や
MBM培地中で50%ポリエチレングリコール(分子量
1000〜6000程度)を用いて行うことができる。
このほかにもセンダイウィルスを用いたり、電気的に細
胞融合を行うことも可能である。
【0012】得られた融合細胞からの抗体産生ハイブリ
ドーマのスクリーニングは、骨髄腫細胞としてP3−N
S1/1Ag4.1を用いた場合は、HAT培地(ヒポ
キサンチン、アミノプテリン及びチミジンを含有する培
地)で培養することによりハイブリドーマのみを生育さ
せて行うことができる。抗体産生ハイブリドーマのスク
リーニングは、一般的にはマイクロタイタープレートを
用いた酵素結合免疫測定法(ELISA)によって行う
ことができる(単クローン抗体実験マニュアル、富山朔
二、安東民衛編、講談社)。
【0013】抗体産生ハイブリドーマは、毛母細胞・毛
乳頭細胞共存培養系で毛母細胞・毛乳頭細胞相互作用を
阻害するかどうかによってスクリーニングされる。すな
わち、Yuspaの方法(Methods in Sk
in Research Edited by D.S
kerrow and C.J.Skerrw,p23
1,John Wiley & Sons Ltd.,
1985)を応用して毛母細胞及び毛乳頭細胞を含む真
皮ファイブロブラスト画分を調製する。材料としてはラ
ット等、毛を有する動物であればいずれでもよいが、特
にマウスが好ましい。得られた毛母細胞を真皮ファイブ
ロブラスト画分共存下で細胞外基質を含むゲル中で培養
する。使用される基質としてはいずれでも良いが、特に
マウス尾腱由来のタイプIコラーゲンが好ましい。これ
に適当な無血清培地で培養した抗体産生ハイブリドーマ
の培養上清を加え、毛母細胞・毛乳頭細胞相互作用を阻
害するハイブリドーマを選択することによって毛母細胞
を特異的に認識する抗体を産生するハイブリドーマを選
択することができる。また、選択されたハイブリドーマ
を単クローン化する方法としては、例えばフィーダー細
胞としてマウス胸腺細胞を用いた限界希釈法に数度かけ
ることにより行うことができる。
【0014】得られた単クローン化ハイブリドーマを用
いて本発明モノクローナル抗体を製造するには、当該ハ
イブリドーマを適当な培地中で培養するか、又はマウス
等の動物の腹腔内で培養することによって実施される。
例えば、上記のハイブリドーマを1×105〜106個/
mlの濃度で10%FCSを含むRPMI1640改変培
地に加え、3〜4日間培養する。ハイブリドーマが増殖
するにつれて培地中に本発明のモノクローナル抗体が産
生されてくる。この培養上清を遠心分離等に付せば本発
明のモノクローナル抗体を得ることができる。得られた
培養上清中の本発明モノクローナル抗体はそのままでも
使用可能であるが、例えば硫安分画法、イオン交換クロ
マトグラフィー法、プロテインA結合担体等によって精
製して用いることがより好ましい。
【0015】かくして得られた本発明のモノクローナル
抗体は、例えばウェスタンブロッティング法によりその
特異性を確認することができ、また常法によりそのグロ
ブリンサブクラスを特定することができる。その結果、
本発明モノクローナル抗体は、毛母細胞と強く反応する
が、毛乳頭細胞とはほとんど反応しない。また、本発明
モノクローナル抗体にはIgGに属するものとIgMに
属するものとがある。
【0016】本発明モノクローナル抗体を用いて通常の
免疫学的測定法を実施すれば、毛母細胞及びこの細胞に
存在する表面抗原を迅速かつ簡便に同定、検出できる。
本発明モノクローナル抗体を適用することができる免疫
学的測定法としては特に限定されないが、例えば、スラ
イドガラス上に固定した組織標本を用いた組織染色法な
どが挙げられる。これは例えばパラホルムアルデヒド、
ピクリン酸等によってスライドガラス上に固定された組
織又は細胞に本発明モノクローナル抗体を反応させ、結
合した本発明モノクローナル抗体を標識した抗ラットイ
ムノグロブリン抗体で検出することにより行うことがで
きる。これらの方法に使用される抗ラットイムノグロブ
リン抗体の標識は酵素の場合、ペルオキシダーゼ、βガ
ラクトシダーゼ、アルカリフォスファターゼ等があり、
そのほかに金コロイドやI125、H3などが挙げられる。
【0017】
【発明の効果】本発明モノクローナル抗体は毛母細胞と
特異的に反応するため、毛母細胞の検出、精製はもちろ
ん、毛母細胞と毛乳頭細胞との間の相互作用を介在する
因子の解明に利用することができる。
【0018】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0019】実施例1 モノクローナル抗体及び産生ハ
イブリドーマの確立 (1) 抗原の調製 抗原に用いた毛母細胞はYuspaの方法(Metho
ds in SkinResearch Edited
by D.Skerrow and C.J.Ske
rrow,p231,John Wiley & So
ns Ltd.,1985)を目的に合わせて変更して
調製した。すなわち、生後3〜5日のマウス皮膚を10
00u/mlのディスパーゼで4℃、3時間処理した。ピ
ンセットで真皮から表皮を剥しこれを適当量の0.2%
コラゲナーゼ、100μg/mlDNaseIを含むPB
Sで37℃、30分間処理した。1/10量のFCSを
加えて反応を停止した後、150メッシュのナイロンフ
ィルターに通し、1200rpm 、10分間の遠心にかけ
沈澱してくる細胞を回収した。回収した細胞をPBSに
懸濁し、遠心管に適当量の10%フィコールを含むPB
Sを入れたものに重層した。400rpm 、10分間遠心
した後、フィコールの上層を真皮ファイブロブラスト画
分(毛乳頭細胞を含む)とし、ペレットを毛母細胞画分
として回収した。毛母細胞画分については10mlのPB
Sを加えて再度フィコール分画を行った。回収されたそ
れぞれの画分に20mlのPBSを加えて懸濁後、100
0rpm 、5分間の遠心を行い、ペレットを2.0×10
6〜107細胞/mlとなるようにPBSに懸濁した。
【0020】(2)ラットへの免疫 雌性Lewisラット(7もしくは8週齢)を用い次に
示す方法、スケジュールで免疫した。すなわち、初回免
疫として毛母細胞1.4×107個をPBSに懸濁した
ものを腹腔内に投与した。2週間後にブースターとして
同様に腹腔内投与を行い、さらに1週間間隔で2度腹腔
内投与を行った。
【0021】(3)細胞融合 最終免疫から3日後、ラットから脾臓を取り出しRPM
I1640改変培地中でよくほぐした。これを1000
rpm で10分間の遠心にかけ、細胞を集め、再度同培地
で洗浄、遠心した。最終的に10mlの同培地を加え、
5.0×108個の脾細胞浮遊液を得た。これに5.0
×107個のマウスP3−NS1/1Ag4.1を混合
し、遠心した。細胞を無血清RPMI1640培地で洗
浄後、遠心して細胞を集めた。遠心管を激しく振とうさ
せながら1分間に3mlの50%ポリエチレングリコール
を含むPBSを加えた。さらに1分間振とうした後、3
0mlの無血清RPMI1640を5分間かけて振とうし
ながら徐々に加え反応を停止した。1000rpm 、5分
間の遠心で回収した細胞を100mlのHAT培地(10
-4Mヒポキサンチン、4×10-7Mアミノプテリン、
1.6×10-5Mチミジンを含むRPMI1640改変
培地)に懸濁し、96穴マイクロカルチャープレートに
1ウェル当たり0.1mlずつ分注して37℃、5%CO
2中で培養した。培養開始10日後に抗体産生クローン
の選別を行い、15日後に単クローン化を行った。単ク
ローン化は限界希釈法により行った。すなわち、フィー
ダー細胞としたマウスの胸腺細胞とハイブリドーマをそ
れぞれ1ウェル当たり5×105個、1個/100μl
の割合で分注した。37℃、5%CO2で1週間培養
し、出現してきたコロニーを観察して単クローンのもの
を選択した。
【0022】(4)毛母・毛乳頭細胞相互作用を阻害す
る抗体を産生するハイブリドーマの選択とクローン化 抗毛母細胞モノクローナル抗体産生ハイブリドーマの選
択のために、まず培養上清中の抗体量をELISA法で
測定した。培養上清50μlをマイクロタイタープレー
トに分注し結合させた後、1%スキムミルクを含むPB
Sを0.2ml加え15分間以上静置しブロッキングを行
った。スクムミルク−PBSを除いた後、適当に希釈し
たビオチン化抗ラットIgG抗体(ウサギ、ベクター
社、アメリカ)を加えて室温で1時間反応させた。これ
をPBSTで5回洗浄後、アビジン−ビオチン化ワサビ
ペルオキシダーゼ複合体50μlを加えて15分間反応
させた。これをPBSTで5回洗浄した後、ABTS
(KPL社、アメリカ)を加えて415nmにおける吸光
度の高いウェルを選択した。抗体産生ハイブリドーマの
中、毛母細胞・毛乳頭細胞相互作用を阻害するものは毛
母細胞・毛乳頭細胞共存培養系を用いて選択された。E
LISA法によって抗体産生が確認され単クローン化さ
れたハイブリドーマは24穴カルチャープレートを用い
15%FCSを含むRPMI1640改変培地1ml中で
培養した。ハイブリドーマが増殖してきたら(1〜2週
間後)遠心して細胞を集め、PBSで3回洗浄した後、
無血清RPMI1640改変培地1ml中で3日間培養を
続けた。遠心により培養上清を調製し、そのうちの0.
1mlを毛母細胞・毛乳頭細胞共存培養系に添加した。こ
の場合に用いる毛母細胞・毛乳頭細胞共存培養系は以下
のように調製した。(1)と同様の方法で調製した毛母
細胞画分と真皮ファイブロブラスト画分をそれぞれ2.
5×105細胞/ml、3.0×106細胞/mlとなるよう
に無血清M199培地に懸濁した。これらとコラーゲン
溶液(Cellmatrix typeI−A(新田ゼ
ラチン)、20mM HEPES、2.5mMNaOH、2
5mM重炭酸ナトリウム、M199培地を含む)を氷冷下
で表1の組成で混合した後、96穴マイクロカルチャー
プレートに0.1mlずつ分注し、30分間静置してゲル
化させた。ゲル化が終了したらM199培地又は培養上
清0.1mlを重層して37℃、5% CO2で培養した。
2日後、1ウェル当たり37kBq トリチウム標識チミジ
ンを加え2時間標識した。培養上清0.1mlを除き0.
1mlの0.2%コラゲナーゼを加え37℃でコラーゲン
を消化した。1200rpm 、5分間の遠心にて細胞を回
収し0.2mlのPBSで洗浄後、170μlの10%T
CAを加えて4℃で放置する。2200rpm 10分間の
遠心にて酸不溶画分を回収し200μlのTCAで3回
洗浄した。沈澱を150μlの2NNaOHで可溶化し
2N HClで中和した後液体シンチレーションカウン
ターを用いて取り込まれた放射活性を測定した。対照実
験と比べハイブリドーマの培養上清を添加することによ
り毛母細胞・毛乳頭細胞相互作用が阻害されたものは6
種存在した(表2)。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】(5)モノクローナル抗体の精製 本発明ハイブリドーマを15%FCSを含むRPMI1
640改変培地で培養し得られる培養上清を1000rp
m 5分間の遠心分離によって回収した。この上清に50
%飽和となるように硫酸アンモニウムを加え、4℃に放
置して得られる沈澱を10000rpm 、10分間の遠心
によって回収した。沈澱は20mMリン酸二水素カリウム
を含む25mM MES緩衝液(pH6.5)に溶解、透析
した。透析液は25mM MES緩衝液(pH5.1)で4
倍に希釈し、20mM MES緩衝液(pH5.6)にて平
衡化したABxカラム(J.T.ベーカー社、アメリ
カ)に吸着させた。溶出は、リン酸二水素カリウムの2
5〜250mMの直線的濃度勾配によって行った。得られ
た抗体画分は限外濾過法によって濃縮した後、PBS中
でスーパーロース6カラム(ファルマシア社、スウェー
デン)によってさらに精製された。溶出された抗体の分
子量から、得られたモノクローナル抗体はIgGとIg
Mの両タイプがあることが示された。
【0026】実施例2 毛母細胞・毛乳頭細胞相互作用
を阻害するモノクローナル抗体を用いた組織染色法によ
る毛母細胞の検出 生後5日のマウスの皮膚をO.C.T.コンパウンド
(ミレス社、アメリカ)に包埋、凍結した。凍結ミクロ
トームを使って包埋した皮膚を1μmの厚さに切り、ゼ
ラチンコートしたスライドガラスにのせた。2%パラホ
ルムアルデヒド、10mMピクリン酸を含むPBS中4℃
1時間浸し切片をスライドガラスに固定した。固定後、
PBSで2回洗浄し、2%過酸化水素、20%PBS、
80%メタノール中に30分間浸し内因性のペルオキシ
ダーゼを除去した。PBSで3回洗浄した後無処理ウサ
ギ血清を切片の上にのせて室温で90分間放置した。こ
の後、本発明抗体産生ハイブリドーマHF16、HF1
05、HF1235の培養上清をのせ4℃で一昼夜反応
させた。PBSで5回洗浄後、実施例1の(4)と同様
にビオチン化抗ラットIgG抗体、アビジン−ビオチン
化ワサビペルオキシダーゼ複合体を用いて結合したモノ
クローナル抗体を検出した。ただし、発色はABTSを
用いずにジアミノベンチジンを用いた。発色後、水道水
で洗浄しヘマトキシリン染色によって核を染色し、再度
水道水で洗浄した。スライドガラスを70、80、9
0、100%エタノール及びキシレンに順次浸して脱水
しカナダバルサムで封入して組織標本として検鏡した。
抗体HF16、HF105、HF1235は毛母細胞を
特異的に染色することが明らかになった。
【0027】実施例3 酵素免疫測定法による毛母細胞
表面抗原の検出 (1)毛母細胞吸着プレートの調製 実施例1の(1)と同様の方法で毛母細胞画分を調製す
る。細胞は106個/mlとなるようにPBS中に懸濁
し、0.1%グルタルアルデヒドであらかじめ処理して
おいた96穴マイクロタイタープレートに0.1mlずつ
分注する。1100rpm 5分間の遠心の後上清を除き
0.1mlの0.1%グルタルアルデヒドを含むPBSを
加えて室温で30分間放置して細胞をプレートに固定す
る。PBSで3回洗浄し1%スキムミルクを加え4℃で
一昼夜ブロッキングを行う。ブロッキング後使用するま
で−20℃で保存する。
【0028】(2)表面抗原の検出 抗体産生ハイブリドーマを15%FCSを含むRPMI
1640改変培地で培養し、遠心分離によって培養上清
を回収する。上清0.1mlを毛母細胞吸着プレートに加
え室温で1時間反応させる。未反応の抗体をPBSTに
よる5回の洗浄によって除いた後、実施例1の(4)と
同様にビオチン化抗ラットIgG抗体、アビジン−ビオ
チン化西洋ワサビペルオキシダーゼ複合体、ABTSを
用いて本発明モノクローナル抗体の結合量を415nmの
吸光度によって測定した。その結果、対照実験と比較し
て10クローン(HF12、HF17、HF48、HF
49、HF57、HF119、HF127、HF12
8、HF130、HF199)が有意な吸光度を示し
た。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】毛包組織は、毛球部において間質系の細
胞である毛乳頭細胞を取り囲む様にして存在する。この
毛包中に存在する毛母細胞が増殖、分化することによっ
て毛が成長することが知られている。人を始めとする様
々な動物の体毛は毛母細胞が盛んに増殖する時期(成長
期)に毛が伸長し、毛母細胞の増殖が停止する時期(休
止期)に抜け落ちる。人の頭髪の場合、成長期が短くな
り休止期の状態が長時間続くと脱毛状態になる。このよ
うに毛の成長に重要な毛母細胞の増殖にはこの細胞が接
している毛乳頭細胞との相互作用が必要であることが明
らかにされている(Hair and Hair Di
seases,C.E.Orfanosand R.H
apple eds.,Springer−Verla
g Berlin,1990)。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】この方法に使用する抗原である毛母細胞
は、例えば次の如くして調製できる。材料としてはヒ
ト、ラットを含む全ての哺乳動物を用いることができる
が、特にマウス又はラットが好ましい。これらの皮膚を
適当なプロテアーゼで処理し、真皮を調製する。ここで
使用するプロテーゼとしては、トリプシン等が用いられ
るが、ディスパーゼがより好ましい。得られた真皮は、
酵素処理、例えばコラゲナーゼ処理により線維成分を消
化し、次いでクッションを用いた遠心分離に付すことに
より毛母細胞画分及び毛乳頭細胞画分を得る。クッショ
ンとしてはパーコール、ショ糖などが用いられるが、特
にフィコールが好ましい。また、上記の方法以外にヒト
頭髪やその他の哺乳動物より毛包を調製し、これより実
体顕微鏡下で毛乳頭細胞を除去した毛包を使用すること
もできる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】一方、骨髄腫細胞は、マウス、ラット、ヒ
トなどの種々の動物の細胞株を使用することができる。
特に好ましい骨髄腫細胞としてはマウスP3−NS−1
/1Ag4.1、P3−X63−Ag8.653、SP
2/0Ag14、ラットYB2/0等を例示することが
できる。通常、骨髄腫細胞は、抗体産生細胞の調製に用
いた動物と同種の動物の細胞株すなわち、ラット脾臓を
用いた場合はラット骨髄腫細胞を用いるのが望ましい
が、γグロブリンを全く合成しないラット由来の骨髄腫
細胞は未だ確立されていない。そのため、マウス由来の
骨髄腫細胞を使用するのが好ましい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】抗体産生ハイブリドーマは、毛母細胞・毛
乳頭細胞共存培養系で毛母細胞・毛乳頭細胞相互作用を
阻害するかどうかによってスクリーニングされる。すな
わち、Yuspaの方法(Methods in Sk
in Research Edited by D.S
kerrow and C.J.Skerrw,p23
1,John Wiley & Sons Ltd.,
1985)を応用して毛母細胞及び毛乳頭細胞を含む真
皮ファイブロブラスト画分を調製する。材料としてはラ
ット等、毛を有する動物であればいずれでもよいが、特
にマウス又はラットが好ましい。得られた毛母細胞を真
皮ファイブロブラスト画分共存下で細胞外基質を含むゲ
ル中で培養する。使用される基質としてはいずれでも良
いが、特にマウス尾腱由来のタイプIコラーゲンが好ま
しい。これに適当な無血清培地で培養した抗体産生ハイ
ブリドーマの培養上清を加え、毛母細胞・毛乳頭細胞相
互作用を阻害するハイブリドーマを選択することによっ
て毛母細胞を特異的に認識する抗体を産生するハイブリ
ドーマを選択することができる。また、選択されたハイ
ブリドーマを単クローン化する方法としては、例えばフ
ィーダー細胞としてマウス胸腺細胞を用いた限界希釈法
に数度かけることにより行うことができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】得られた単クローン化ハイブリドーマを用
いて本発明モノクローナル抗体を製造するには、当該ハ
イブリドーマを適当な培地中で培養するか、又はマウス
等の動物の腹腔内で培養することによって実施される。
例えば、上記のハイブリドーマを1×10〜10
/mlの濃度で10%FCSを含むRPMI1640改
変培地に加え、3〜4日間培養する。ハイブリドーマが
増殖するにつれて培地中に本発明のモノクローナル抗体
が産生されてくる。この培養上清を遠心分離等に付せば
本発明のモノクローナル抗体を得ることができる。得ら
れた培養上清中の本発明モノクローナル抗体はそのまま
でも使用可能であるが、例えば硫安分画法、イオン交換
クロマトグラフィー法、プロテインA結合担体、抗Ig
G抗体カラム等によって精製して用いることがより好ま
しい。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】かくして得られた本発明のモノクローナル
抗体は、例えばウェスタンブロッティング法によりその
特異性を確認することができ、また常法によりそのグロ
ブリンサブクラスを特定することができる。その結果、
本発明モノクローナル抗体は、毛母細胞と強く反応する
が、毛乳頭細胞とはほとんど反応しない。また、本発明
モノクローナル抗体にはラットIgGとIgMに属する
ものとマウスIgGとIgMに属するものとがある。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】本発明モノクローナル抗体を用いて通常の
免疫学的測定法を実施すれば、毛母細胞及びこの細胞に
存在する表面抗原を迅速かつ簡便に同定、検出できる。
本発明モノクローナル抗体を適用することができる免疫
学的測定法としては特に限定されないが、例えば、スラ
イドガラス上に固定した組織標本を用いた組織染色法な
どが挙げられる。これは例えばパラホルムアルデヒド、
ピクリン酸等によってスライドガラス上に固定された組
織又は細胞に本発明モノクローナル抗体を反応させ、結
合した本発明モノクローナル抗体を標識した抗ラット又
は抗マウスイムノグロブリン抗体で検出することにより
行うことができる。これらの方法に使用される抗ラット
又は抗マウスイムノグロブリン抗体の標識は酵素の場
合、ペルオキシダーゼ、βガラクトシダーゼ、アルカリ
フォスファターゼ等があり、そのほかに金コロイドや
125I、Hなどが挙げられる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】実施例1 抗マウス毛母細胞モノクローナ
ル抗体及び産生ハイブリドーマの確立 (1) 抗原の調製 抗原に用いた毛母細胞はYuspaの方法(Metho
ds in SkinResearch Edited
by D.Skerrow and C.J.Ske
rrow,p231,John Wiley & So
ns Ltd.,1985)を目的に合わせて変更して
調製した。すなわち、生後3〜5日のマウス皮膚を10
00u/mlのディスパーゼで4℃、3時間処理した。
ピンセットで真皮から表皮を剥しこれを適当量の0.2
%コラゲナーゼ、100μg/ml DNaseIを含
むPBSで37℃、30分間処理した。1/10量のF
CSを加えて反応を停止した後、150メッシュのナイ
ロンフィルターに通し、1200rpm、10分間の遠
心にかけ沈澱してくる細胞を回収した。回収した細胞を
PBSに懸濁し、遠心管に適当量の10%フィコールを
含むPBSを入れたものに重層した。400rpm、1
0分間遠心した後、フィコールの上層を真皮ファイブロ
ブラスト画分(毛乳頭細胞を含む)とし、ペレットを毛
母細胞画分として回収した。毛母細胞画分については1
0mlのPBSを加えて再度フィコール分画を行った。
回収されたそれぞれの画分に20mlのPBSを加えて
懸濁後、1000rpm、5分間の遠心を行い、ペレッ
トを2.0×10〜10細胞/mlとなるようにP
BSに懸濁した。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】
【表2】
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】(5)ラット抗マウス毛母細胞モノクロー
ナル抗体の精製 本発明ハイブリドーマを15%FCSを含むRPMI1
640改変培地で培養し得られる培養上清を1000r
pm5分間の遠心分離によって回収した。この上清に5
0%飽和となるように硫酸アンモニウムを加え、4℃に
放置して得られる沈澱を10000rpm、10分間の
遠心によって回収した。沈澱は20mMリン酸二水素カ
リウムを含む25mM MES緩衝液(pH6.5)に
溶解、透析した。透析液は25mM MES緩衝液(p
H5.1)で4倍に希釈し、20mM MES緩衝液
(pH5.6)にて平衡化したABxカラム(J.T.
ベーカー社、アメリカ)に吸着させた。溶出は、リン酸
二水素カリウムの25〜250mMの直線的濃度勾配に
よって行った。得られた抗体画分は限外濾過法によって
濃縮した後、PBS中でスーパーロース6カラム(ファ
ルマシア社、スウェーデン)によってさらに精製され
た。溶出された抗体の分子量から、得られたモノクロー
ナル抗体はIgGとIgMの両タイプがあることが示さ
れた(表2)。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】(2)表面抗原の検出 抗体産生ハイブリドーマを15%FCSを含むRPMI
1640改変培地で培養し、遠心分離によって培養上清
を回収する。上清0.1mlを毛母細胞吸着プレートに
加え室温で1時間反応させる。未反応の抗体をPBST
による5回の洗浄によって除いた後、実施例1の(4)
と同様にビオチン化抗ラットIgG抗体、アビジン−ビ
オチン化西洋ワサビペルオキシダーゼ複合体、ABTS
を用いて本発明モノクローナル抗体の結合量を415n
mの吸光度によって測定した。その結果、対照実験と比
較して10クローン(HF12、HF17、HF48、
HF49、HF57、HF119、HF127、HF1
28、HF130、HF199)が有意な吸光度を示し
た。実施例4 抗ラット毛母細胞モノクローナル抗体及
び産生ハイブリドーマの確立生後3〜10日齢のSDラ
ットより実施例1の(1)に述べた方法により毛母細胞
画分を調製し、抗原として用いた。Balb/cマウス
1匹当たり10細胞の毛母細胞を投与した。適当な期
間をおいて同様に抗原投与を4〜5回繰り返した。最終
免疫後、実施例1と同様に脾臓細胞とマウス骨髄腫とを
細胞融合して抗体産生ハイブリドーマを得た。抗ラット
毛母細胞モノクローナル抗体のスクリーニングも実施例
1と同様の方法で行ったが、毛母細胞・毛乳頭細胞共存
培養はSDラット由来の細胞を用いて行った。その結
果、2種類(RHF21−G4、RHF23−D5)の
抗ラット毛母細胞ハイブリドーマの産生するモノクロー
ナル抗体が有意に毛母細胞・毛乳頭細胞相互作用を阻害
した。これらのモノクローナル抗体のサブクラスは、そ
れぞれIgG、IgMであった(表2)
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01N 33/577 B 9015−2J // C12N 15/08 (C12P 21/08 C12R 1:91)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 毛母細胞に特異的なモノクローナル抗
    体。
  2. 【請求項2】 毛母細胞で免疫した哺乳動物の抗体産生
    細胞と哺乳動物の骨髄腫細胞との融合細胞により産生さ
    れるものである請求項1記載のモノクローナル抗体。
  3. 【請求項3】 毛母細胞に特異的なモノクローナル抗体
    を産生するハイブリドーマ。
  4. 【請求項4】 毛母細胞で免疫した哺乳動物の抗体産生
    細胞と哺乳動物の骨髄腫細胞との融合により得られるも
    のである請求項3記載のハイブリドーマ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0653440A1 (en) * 1993-11-12 1995-05-17 Research Development Corporation Of Japan Monoclonal antibodies against hair follicle, hybridomas producing them

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0653440A1 (en) * 1993-11-12 1995-05-17 Research Development Corporation Of Japan Monoclonal antibodies against hair follicle, hybridomas producing them

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