JPH05215829A - 核磁気共鳴装置のプローブ - Google Patents
核磁気共鳴装置のプローブInfo
- Publication number
- JPH05215829A JPH05215829A JP4046063A JP4606392A JPH05215829A JP H05215829 A JPH05215829 A JP H05215829A JP 4046063 A JP4046063 A JP 4046063A JP 4606392 A JP4606392 A JP 4606392A JP H05215829 A JPH05215829 A JP H05215829A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sample
- probe
- detection coil
- temperature
- matching circuit
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 検出コイルとマッチング回路用電子部品が試
料温度制御手段の影響を受けないようにする。 【構成】 検出コイル8とマッチング回路用電子部品1
6は、試料2の側方を取り囲むデューア瓶24a中に封
入され、検出コイル8はデューア瓶24a内に設けられ
たボビン12に保持されている。デューア瓶24a内は
排気されて外部と断熱されており、電子部品16に接続
される同軸線路14はシール部材30を経てデューア瓶
24a内に導かれている。
料温度制御手段の影響を受けないようにする。 【構成】 検出コイル8とマッチング回路用電子部品1
6は、試料2の側方を取り囲むデューア瓶24a中に封
入され、検出コイル8はデューア瓶24a内に設けられ
たボビン12に保持されている。デューア瓶24a内は
排気されて外部と断熱されており、電子部品16に接続
される同軸線路14はシール部材30を経てデューア瓶
24a内に導かれている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はNMR(核磁気共鳴)装
置において、磁場中に置かれた試料による核磁気共鳴信
号を検出するプローブに関するものである。
置において、磁場中に置かれた試料による核磁気共鳴信
号を検出するプローブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】NMRのプローブの一例を図2に示す。
試料によるNMR信号を検出するために、シールド管1
0で囲まれた円筒状プローブ6の中心部にNMR信号検
出コイル8が設けられており、試料2は試料管4に入れ
られて検出コイル8の内側に挿入され、磁場の作用を受
ける。検出コイル8は銅箔をパターン化して形成したも
のであり、石英ガラス製のボビン12に保持されてい
る。検出コイル8のインピーダンスを50Ωに変換し5
0Ωの同軸線路14と接続するためのLCマッチング回
路を構成する電子部品16が、検出コイル8の近傍に配
置されている。
試料によるNMR信号を検出するために、シールド管1
0で囲まれた円筒状プローブ6の中心部にNMR信号検
出コイル8が設けられており、試料2は試料管4に入れ
られて検出コイル8の内側に挿入され、磁場の作用を受
ける。検出コイル8は銅箔をパターン化して形成したも
のであり、石英ガラス製のボビン12に保持されてい
る。検出コイル8のインピーダンスを50Ωに変換し5
0Ωの同軸線路14と接続するためのLCマッチング回
路を構成する電子部品16が、検出コイル8の近傍に配
置されている。
【0003】試料2を加熱したり冷却したりするため
に、プローブの中心軸上で試料2の下方から空気が供給
され、その空気の流路にはヒータ18とその空気の温度
を検出する熱電対20が配置されている。試料2の周囲
を断熱して所定の温度に制御するために、試料の側方で
検出コイル8の外側にはデューア瓶24が配置され、試
料の下方で試料温度制御用空気が送られる流路もデュー
ア瓶26で囲まれている。ボビン12には温度制御用空
気が出る穴28が開けられている。試料2の下方から送
られてきた温度制御用空気は、矢印で示されるように、
試料管4に当たった後、ボビンの穴28から出て、ボビ
ン12とデューア瓶24の間を通ってマッチング回路用
電子部品16のすき間から下方に排出される。試料を加
熱するときはヒータ18により空気が加熱され、試料を
冷却するときは外部で寒剤などによって冷却された空気
が試料へ送られる。
に、プローブの中心軸上で試料2の下方から空気が供給
され、その空気の流路にはヒータ18とその空気の温度
を検出する熱電対20が配置されている。試料2の周囲
を断熱して所定の温度に制御するために、試料の側方で
検出コイル8の外側にはデューア瓶24が配置され、試
料の下方で試料温度制御用空気が送られる流路もデュー
ア瓶26で囲まれている。ボビン12には温度制御用空
気が出る穴28が開けられている。試料2の下方から送
られてきた温度制御用空気は、矢印で示されるように、
試料管4に当たった後、ボビンの穴28から出て、ボビ
ン12とデューア瓶24の間を通ってマッチング回路用
電子部品16のすき間から下方に排出される。試料を加
熱するときはヒータ18により空気が加熱され、試料を
冷却するときは外部で寒剤などによって冷却された空気
が試料へ送られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図2に示されるプロー
ブでは、試料を加熱したり冷却したときに、検出コイル
8とマッチング回路用電子部品16も試料温度制御用の
空気に触れて温度変化を受ける。そのため、プローブ自
身も温度特性をもち、試料の温度をかえることによりプ
ローブの検出周波数(LCの共振周波数)も変わるの
で、試料温度を変える場合にはマッチング回路のチュー
ニングを調整しなければならない。この温度特性を改良
するために、検出コイル8とマッチング回路とで温度特
性の極性を異ならせることが行なわれているが、完全に
温度特性をなくすことはできない。
ブでは、試料を加熱したり冷却したときに、検出コイル
8とマッチング回路用電子部品16も試料温度制御用の
空気に触れて温度変化を受ける。そのため、プローブ自
身も温度特性をもち、試料の温度をかえることによりプ
ローブの検出周波数(LCの共振周波数)も変わるの
で、試料温度を変える場合にはマッチング回路のチュー
ニングを調整しなければならない。この温度特性を改良
するために、検出コイル8とマッチング回路とで温度特
性の極性を異ならせることが行なわれているが、完全に
温度特性をなくすことはできない。
【0005】このようにプローブが温度特性をもつため
に、自動測定を行なうことができず、また、共振回路も
温度制御用空気に触れることになるので、共振回路のバ
リアブルコンデンサなどの耐久性が低下する問題もあ
る。本発明は検出コイルとマッチング回路用電子部品が
試料温度制御手段の影響を受けないようにすることによ
って上記の問題を解決することを目的とするものであ
る。
に、自動測定を行なうことができず、また、共振回路も
温度制御用空気に触れることになるので、共振回路のバ
リアブルコンデンサなどの耐久性が低下する問題もあ
る。本発明は検出コイルとマッチング回路用電子部品が
試料温度制御手段の影響を受けないようにすることによ
って上記の問題を解決することを目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では検出コイルと
マッチング回路用電子部品を排気されたガラス管中に封
入して試料温度制御用気体から断熱する。
マッチング回路用電子部品を排気されたガラス管中に封
入して試料温度制御用気体から断熱する。
【0007】
【実施例】図1は一実施例を表わす。図2と同一部分に
は同一の符号を用いる。試料管4に入れられた試料2の
温度制御を行なうために、プローブ6aの中心軸上で試
料2の下方から温度制御用空気が供給され、その空気流
路にその空気を加熱するヒータ18とその空気温度を検
出する熱電対20が配置されている点、及びその温度制
御用空気流路がデューア瓶26と24aで囲まれてプロ
ーブの外部と断熱されている点は図2のものと同じであ
る。
は同一の符号を用いる。試料管4に入れられた試料2の
温度制御を行なうために、プローブ6aの中心軸上で試
料2の下方から温度制御用空気が供給され、その空気流
路にその空気を加熱するヒータ18とその空気温度を検
出する熱電対20が配置されている点、及びその温度制
御用空気流路がデューア瓶26と24aで囲まれてプロ
ーブの外部と断熱されている点は図2のものと同じであ
る。
【0008】銅箔にてなる検出コイル8と、検出コイル
8のインピーダンスを50Ωに変換し50Ωの同軸線路
14と接続するためのLCマッチング回路を構成する電
子部品16は、試料2の側方を取り囲むデューア瓶24
a中に封入され、検出コイル8はデューア瓶24a内に
設けられたボビン12に保持されている。ボビン12は
デューア瓶24aの試料側壁面と接しない位置に固定さ
れている。デューア瓶24a内は排気されて外部と断熱
されており、電子部品16に接続される同軸線路14は
シール部材30を経てデューア瓶24a内に導かれてい
る。
8のインピーダンスを50Ωに変換し50Ωの同軸線路
14と接続するためのLCマッチング回路を構成する電
子部品16は、試料2の側方を取り囲むデューア瓶24
a中に封入され、検出コイル8はデューア瓶24a内に
設けられたボビン12に保持されている。ボビン12は
デューア瓶24aの試料側壁面と接しない位置に固定さ
れている。デューア瓶24a内は排気されて外部と断熱
されており、電子部品16に接続される同軸線路14は
シール部材30を経てデューア瓶24a内に導かれてい
る。
【0009】温度制御用空気は試料2の下方から供給さ
れて試料管4に当り、試料管4の側方を通って上部へ排
出される。試料を加熱するときはヒータ18により空気
が加熱され、試料を冷却するときは外部で寒剤などによ
って冷却された空気が試料へ送られる。矢印はその空気
の流れを表わしている。温度制御手段である空気の流路
やヒータ18の位置などは実施例の形状に限定されるも
のではなく、適宜変形することができる。
れて試料管4に当り、試料管4の側方を通って上部へ排
出される。試料を加熱するときはヒータ18により空気
が加熱され、試料を冷却するときは外部で寒剤などによ
って冷却された空気が試料へ送られる。矢印はその空気
の流れを表わしている。温度制御手段である空気の流路
やヒータ18の位置などは実施例の形状に限定されるも
のではなく、適宜変形することができる。
【0010】
【発明の効果】本発明ではNMR信号検出コイルとマッ
チング回路用の電子部品をデューア瓶24aなどの排気
されたガラス管中に封入し、試料温度を制御するための
試料温度制御手段の加熱空気や冷却空気から断熱させた
ので、プローブ自身が温度特性をもたなくなる。そのた
め、試料温度を変化させて行なう実験を正確に、かつ定
量的に行なうことができるようになる。また、試料温度
を変更してもプローブの検出周波数が変化しないため、
自動測定が可能となる。マッチング回路のバリアブルコ
ンデンサを調整する回数が減るため、プローブの寿命が
長くなる。マッチング回路は比較的狭い領域に収納され
ているため、図2の構造では高周波パルスを送るとコイ
ルやコンデンサとシールド管の間で放電を起こすことが
あったが、本発明によりコイルやコンデンサをデューア
瓶などの真空中に保持するため、放電を起こさなくなる
利点もある。
チング回路用の電子部品をデューア瓶24aなどの排気
されたガラス管中に封入し、試料温度を制御するための
試料温度制御手段の加熱空気や冷却空気から断熱させた
ので、プローブ自身が温度特性をもたなくなる。そのた
め、試料温度を変化させて行なう実験を正確に、かつ定
量的に行なうことができるようになる。また、試料温度
を変更してもプローブの検出周波数が変化しないため、
自動測定が可能となる。マッチング回路のバリアブルコ
ンデンサを調整する回数が減るため、プローブの寿命が
長くなる。マッチング回路は比較的狭い領域に収納され
ているため、図2の構造では高周波パルスを送るとコイ
ルやコンデンサとシールド管の間で放電を起こすことが
あったが、本発明によりコイルやコンデンサをデューア
瓶などの真空中に保持するため、放電を起こさなくなる
利点もある。
【図1】一実施例を示す垂直端面図である。
【図2】従来のプローブを示す垂直端面図である。
2 試料 4 試料管 6a プローブ 8 検出コイル 16 マッチング回路用電子部品 18 ヒータ 20 熱電対 24a,26 デューア瓶 30 シール部材
Claims (1)
- 【請求項1】 磁場中に置かれた試料の周囲側方に核磁
気共鳴信号検出コイルが配置され、その検出コイルの近
傍にその検出コイルのインピーダンスを所定の値に変換
するマッチング回路用電子部品が配置され、かつ、温度
調節された気体により試料温度を制御する試料温度制御
手段が設けられている核磁気共鳴装置のプローブにおい
て、前記検出コイルと前記マッチング回路用電子部品が
排気されたガラス管中に封入されて前記温度制御用気体
から断熱されていることを特徴とするプローブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4046063A JPH05215829A (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 核磁気共鳴装置のプローブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4046063A JPH05215829A (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 核磁気共鳴装置のプローブ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05215829A true JPH05215829A (ja) | 1993-08-27 |
Family
ID=12736556
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4046063A Pending JPH05215829A (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 核磁気共鳴装置のプローブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05215829A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014089178A (ja) * | 2012-09-27 | 2014-05-15 | Bruker Biospin Ag | 試料バイアルのための温度制御素子を備えたnmr測定装置 |
-
1992
- 1992-01-31 JP JP4046063A patent/JPH05215829A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014089178A (ja) * | 2012-09-27 | 2014-05-15 | Bruker Biospin Ag | 試料バイアルのための温度制御素子を備えたnmr測定装置 |
US9482729B2 (en) | 2012-09-27 | 2016-11-01 | Bruker Biospin Ag | NMR measuring configuration with temperature control device for a sample vial |
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