JPH0521542B2 - - Google Patents

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JPH0521542B2
JPH0521542B2 JP60125069A JP12506985A JPH0521542B2 JP H0521542 B2 JPH0521542 B2 JP H0521542B2 JP 60125069 A JP60125069 A JP 60125069A JP 12506985 A JP12506985 A JP 12506985A JP H0521542 B2 JPH0521542 B2 JP H0521542B2
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JP
Japan
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batter
starch
viscosity
oil
butter
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP60125069A
Other languages
English (en)
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JPS61285956A (ja
Inventor
Minekichi Ando
Jiro Hino
Masao Tsuchida
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Maize Products Co Ltd
Original Assignee
Japan Maize Products Co Ltd
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Publication date
Application filed by Japan Maize Products Co Ltd filed Critical Japan Maize Products Co Ltd
Priority to JP60125069A priority Critical patent/JPS61285956A/ja
Publication of JPS61285956A publication Critical patent/JPS61285956A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は加水してバツターとした時に適当な粘
度を有して均一なクリーム状をなし、且つ揚げ物
を調理した時に、種(畜肉類、魚肉類、野菜類、
コロツケ類等)と衣との結着性がきわめて良好な
揚げ物用衣材に関するものである。
<従来の技術> 従来揚げ物用衣材としては、グルテンの少ない
小麦粉を主体とし、食感を改善する目的で各種の
蛋白質類、澱粉質類、乳化剤、卵及び重曹などを
添加し、又、必要に応じてこれにバツターとして
の適当な粘度を与える目的で、天然ガム類、増粘
剤等を加えた後、適当の水を加えてバツターとし
ている。
しかしながら、小麦粉を主体とした従来の衣材
では加水してバツターにした場合適度の粘度(40
%濃度にてクリーム状になるごとくの)を得る事
は難しく、更に適当な粘度になつた後も経時的に
固形分が沈澱するような現象が発生し、バツター
として適当で無い状態となる欠点があつた。又調
理した場合には種と衣との結着性が悪く、種と衣
と剥がれ易い事により商品として見た目も悪く、
商品価値を著しく損なう等の問題が発生してい
た。この点を解決するため従来から種々の技術が
提案されている。すなわち、小麦粉に5〜20重量
%のライ麦を添加し、バツターとして好適な粘度
を保有するようにする技術(特開昭54−84042)、
DE5〜20程度に酵素糖化したワキシーコーンスタ
ーチを、衣用原料に対し10〜40重量%添加して,
油で揚げた際の種と衣との分離を防止する技術
(特開昭55−85376)等が提案されている。
<発明が解決しようとする問題点> しかしながら、これらの技術に因つてもそれぞ
れ一長一短があり、バツターとして必要な粘度を
維持することと、種と衣との結着性を改善する事
との両方を満足させ得るものではなかつた。
本発明は、以上の様な従来技術における欠点を
解決し、加水してバツターにした場合にはクリー
ム状で適度の粘度を有すると共に、調理した場合
種との結着性が良好な揚げ物用衣材を提供する事
を目的とする。
<問題を解決するための手段> 本発明者は、上記目的をもつて鋭意研究した結
果、40重量%濃度のスラリー粘度が200cp以上の
油脂加工澱粉を使用してバツターとした場合、均
一なクリーム状になり、しかも油で揚げた際の種
との結着性も良好であることを見いだし本発明を
完成した。
かかる目的を達成する本発明の構成は、40重量
%濃度スラリー粘度が200cp以上である油脂加工
澱粉を含有することを特徴とする。
ここで云う油脂加工澱粉とは、澱粉に食用油脂
及びその類縁物質を0.005%〜10%、好ましくは
0.01%〜1.0%添加し、均一になる様良く混合し
た後必要に応じて乾燥し、更に加熱することによ
つて得られる。油脂としては、魚を原料とした魚
油でも、植物から得られた植物油でも良く、食用
として認められている油脂であればいずれも用い
ることができる。又、出発原料の澱粉としてはト
ウモロコシ澱粉、小麦澱粉等の地上澱粉、甘藷澱
粉、タピオカ澱粉等の地下澱粉のいずれでもよ
く、又、これら原料澱粉を次亜塩素酸ナトリユウ
ム等を用いて弱く酸化させたものや、湿熱処理し
たものの様に食品向けに加工した澱粉、あるいは
澱粉が糊化しない温度範囲に於いて、アミラーゼ
処理を行つた酸素処理澱粉等も有効に用いること
ができる。
本発明で用いられる油脂加工澱粉は上記油脂加
工澱粉のうち40重量%濃度のスラリー粘度が
200cp以上である事が必要である。
油脂加工澱粉の40重量%スラリー粘度を200cp
以上にする方法として澱粉に必要量の油脂を均一
に添加した後、必要ならば熱源を加えて乾燥し又
乾燥を必要としないならばそのまま加熱すれば良
い。加熱の方法としては、常温以上になつている
倉庫等に保存してもよく又、、夏場の様に高温と
成る季節においては敢えて加熱する必要はない。
要は添加した油脂が澱粉と反応しクリーム状とな
るような加熱方法であればよい。
また、本発明に用いる油脂加工澱粉は、40重量
%のスラリー粘度が5000cp以下、好ましくは
3000cp以下が良い。
40%スラリー粘度が200cp以下の油脂加工澱粉
を用いてバツターを調製した場合、性状がクリー
ム状を呈さず、種に必要な量のバツターが付着し
ない為、その後の工程におけるパン粉の付着が不
十分となり又付着してもその量が不十分であつた
り、付着後に包装したりした場合にパン粉が剥が
れ落ちる等の不都合な問題が発生する。
このように本発明で用い油脂加工澱粉を用いて
適正粘度のバツターを調製する場合、従来の小麦
粉等に較べて高濃度で使用でき、微細な空気をだ
きこんで均一なクリーム状のスラリーになるの
で、パン粉の付着が良好であり、しかも油で揚げ
たときに種との結着性がよい。
また、この油脂加工澱粉は、単独で揚げ物用衣
材になるが、必要に応じて、各種穀粉類、蛋白質
類、澱粉質類、乳化剤、調味料、香辛料等を加え
て揚げ物用衣材とすることもできる。
以下に本発明の実施例および応用例を示す。
<実施例> 実施例 1 水分32%に調整したコーンスターチ7.353Kg
(無水換算5Kg)にサフラワー油を10g(対DS0.2
%)添加し関東ミキサーにて30分攪拌しアルミ製
バツトに広げる。次いで暖房用蒸気ストーブ上に
て水分12.5%迄乾燥し40重量%の澱粉スラリー粘
度をB型粘度計にて測定する。(200cp、サンプ
ルA) 次にそのものをビニール袋に入れ、水分が飛ば
ない様にした後更に上記ストーブ上にてスラリー
粘度が500cpになるまで加熱を行う。(サンプル
B) 同様にしてスラリー粘度が1000cpになつたも
のも調整する。(サンプルC) 対照として小麦粉(市販品、薄力粉)に40重量
%になる様に水を加え澱粉スラリー(2500cp)
を調整する。
以上4点につきバツターとしての外観上の比較
をすると サンプルA:バツターとして必要な粘度を示し衣
に付けた時適当な量が程よく付着し後の工程で
パン粉を付けた場合にもパン粉が剥がれ落ちる
様な事が無かつた。
サンプルB:適当な粘度はもとより、衣に付けた
場合のバツター切れも良く後の工程でのパン粉
の付着量も適当であつた。
サンプルC:やや多めのバツターの付着量と成つ
たがパン粉の付着量も程良く均一に付着した。
小麦粉:粘度は適当であるが種とバツターとが均
一に付かず、後の工程でパン粉を付けた場合、
種がむきだしになるという見ためにも悪い外観
を呈した。
実施例 2 40%濃度のコーンスターチスラリーを40℃にま
で昇温し、水酸化ナトリユウムの水溶液にてPHを
9.0とする。次いで次亜塩素酸ナトリユウムを対
DS当たり0.2%添加し30分反応させる。反応後塩
酸にて中和し、更に重亜硫酸ナトリユウムで消塩
した後脱水し実施例1の方法にて油脂加工澱粉を
得た。得られた澱粉の40%スラリ粘度は500cpで
あつた。(サンプルD) <応用例> 応用例 1 上記実施例により得られたバツター用サンプル
を用いてトンカツを作つた。材料のトンカツ用豚
肉を、タオルを用いて軽く水切りを行う。次いで
上記実施例により得られたサンプルA,B,C,
D及び小麦粉のスラリー中に豚肉を入れ十分にバ
ツターを付着させた後軽くバツター切りを行う。
その後パン粉を付け予め170〜180℃に加熱してお
いて天婦羅油の中に入れトンカツを作つた。
出来たトンカツを比較した場合サンプルA,
B,C,D共に豚肉と衣とが強くくつつきナイフ
等にて切断しても衣が肉から剥がれることがなか
つた。
これに対し小麦粉を用いたものは、パン粉と肉
との間に糊状の層が出来肉と衣とが剥がれトンカ
ツとして著しく外観を損なう物であつた。
応用例 2 予めマイナス40℃に迄冷凍したトンカツ用豚肉
を室温にてマイナス5℃迄昇温させ実施例により
得られたバツターを付けた後、常法に従いパン粉
を付け再びマイナス40℃にて冷凍した。このもの
を一定期間保存した後170〜180℃の天婦羅油中に
入れトンカツとした。応用例1と同じ様にして種
と衣剥離状態を比較したがサンプルA,B,C,
D共に剥がれることはなかつた。このことは肉に
衣を付けた後冷凍しても効果に差がないことを示
している。
応用例 3 常法に従いコロツケを作り、実施例により得ら
れたバツターを付けた後パン粉をまぶして油で揚
げた。このものを小麦粉のみのバツターと比較し
ても種と衣とが剥がれにくいと云う結果が得られ
た。
<発明の効果> 以上、実施例、応用例とともに具体的に説明し
たように本発明にかかる揚げ物用衣材を用いれ
ば、高濃度で、適度な粘性を有しかつ均一なクリ
ーム状のバツターを得ることができる。このバツ
ターは、種への付着が程良く均一になり、さらに
パン粉の付着も良好であり、また油で揚げた場合
に衣と種との結着性が良好である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 40重量%濃度のスラリー粘度が200cp以上で
    ある油脂加工澱粉を含有する揚げ物用衣材。
JP60125069A 1985-06-11 1985-06-11 揚げ物用衣材 Granted JPS61285956A (ja)

Priority Applications (1)

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JP60125069A JPS61285956A (ja) 1985-06-11 1985-06-11 揚げ物用衣材

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JP60125069A JPS61285956A (ja) 1985-06-11 1985-06-11 揚げ物用衣材

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JPS61285956A JPS61285956A (ja) 1986-12-16
JPH0521542B2 true JPH0521542B2 (ja) 1993-03-24

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ID=14901050

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JP60125069A Granted JPS61285956A (ja) 1985-06-11 1985-06-11 揚げ物用衣材

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