JPH05215149A - 摩擦クラッチ - Google Patents

摩擦クラッチ

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JPH05215149A
JPH05215149A JP4317040A JP31704092A JPH05215149A JP H05215149 A JPH05215149 A JP H05215149A JP 4317040 A JP4317040 A JP 4317040A JP 31704092 A JP31704092 A JP 31704092A JP H05215149 A JPH05215149 A JP H05215149A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 摩擦クラッチを機能と有効寿命の点で改良
し、特に、操作に要する力を低減し、かつその全有効寿
命にわたり一様にクラッチ・リリース力が推移するよう
にする。 【構成】 クラッチ板8の摩擦ライニング7の摩耗が自
動的に補償される後調整装置16を備え、この装置が押
圧用皿ばね4により加圧板3に一様の力を作用するよう
にし、更に、クラッチのリリース過程中に操作手段の操
作距離及び又は加圧板のリリース距離の少なくとも一部
にわたり、クラッチ1ないしクラッチ板8の伝達可能な
トルクを漸減させる装置を有するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に自動車用の、加圧
板を有する摩擦クラッチ、それも、加圧板が回転不能
に、かつ軸方向に制限された距離だけ移動可能にハウジ
ングと結合されており、しかもハウジングと加圧板との
間には少なくとも1つの突張り可能の押圧ばねが作用し
ており、この押圧ばねが、加圧板を加圧板と対応加圧
板、たとえばはずみ車との間に挟付け可能のクラッチ板
の方向へ押付ける形式のものに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のクラッチは、たとえばDE−O
S24 60 963、DE−PS24 41 141
、DE−AS1267 916により公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の根底をなす課
題は、機能及び有効寿命の点で前記の種類の摩擦クラッ
チを改良することにある。特に、本発明の目的とすると
ころは、この種の摩擦クラッチ操作に要する力を低減さ
せ、かつその全有効寿命にわたって一様の、クラッチ・
リリース力の推移が保証されるようにすることである。
更にまた、別の目的は摩擦クラッチを特に簡単かつ経済
的に製造することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、これら
の課題は次のようにすることにより解決された。すなわ
ち、クラッチ板の摩擦ライニングの摩耗を自動的に補償
する後調整装置を備えるようにし、この装置が、押圧ば
ねにより加圧板に対し事実上一様の力を負荷するように
し、更に、摩擦クラッチがクラッチ断続用の操作手段有
するようにし、更にまた、クラッチのリリース過程中に
操作手段の操作距離及び又は加圧板のリリース距離の少
なくとも一部分にわたって、摩擦クラッチないしクラッ
チ板の伝達可能トルクを漸減させる装置を有するように
したのである。この装置により、同じく次のことも達成
できる。すなわち、クラッチインの過程のさい、摩擦ラ
イニングが加圧板と対応加圧板との間に挟付けられ始め
ると、摩擦クラッチの伝達可能トルクが漸増するように
することである。
【0005】摩擦クラッチを本発明により構成すること
により、クラッチインの場合に、押圧ばね、たとえば皿
ばねが、クラッチの全有効寿命にわたって事実上常に等
しい予圧を有し、したがって事実上一様な力を加圧板に
負荷することができる。更に、クラッチのリリース過程
中にクラッチの伝達可能トルクを一様に低減させる付加
装置により、リリース力の推移ないし必要な最大リリー
ス力の低減ないし最小化が達成される。これは、この付
加装置が摩擦クラッチの操作、特にリリース過程を補助
することに起因する。この目的のため、この装置は、軸
方向にばね弾性を有する手段を有し、これらの手段が、
操作手段、押圧ばね、加圧板、対応加圧板のすべて、又
はいずれか1個に反力を及ぼし、この反力が、押圧ばね
により加圧板に及ぼされる力とは逆方向に直列的に作用
せしめられる。
【0006】特に有利な措置は、前記調整装置を次のよ
うに配置することである。すなわち、クラッチのリリー
ス過程中に、押圧ばねに負荷される加圧板区域の軸方向
変位距離の一部分にわたって、摩擦クラッチないしクラ
ッチ板の伝達可能トルクを漸減させるように配置するの
である。
【0007】少なからぬ適用例の場合、前記調整装置
は、有利には、操作手段の旋回支承部ないし押圧ばね
と、ハウジングの取付け個所、たとえばねじ付け部との
間の力の流れの途中に、それも対応加圧板のところに備
えておくことができる。
【0008】別の適用例の場合は、しかし、操作手段の
旋回支承部ないし押圧ばねと加圧板の摩擦面との間に備
えておくのも有利である。この配置は、たとえばDE−
OS37 42 354及びDE−OS1450 20
1の提案による。
【0009】更に別の適用例の場合は、特に次のように
するのが有利である。すなわち、調整装置が、クラッチ
板の、背中合せに配置された2つの摩擦ライニングの間
に軸方向に備えられるようにし、要するに、いわゆる
“ライニングばね”により、たとえばライニングの間に
設けたライニングばね部材により形成されるようにす
る。この種の装置はDE−OS36 31 863によ
り公知である。
【0010】トルクを漸増、漸減させる別の調整の可能
性は、DE−OS21 64 297により提案されて
いる。この場合、はずみ車が2部分に分割されており、
対応加圧板を形成する構造部品が、軸方向に弾力を有し
つつ、内燃機関の出力軸と結合された構成部品に対し支
えられるようにする。
【0011】本発明による摩擦クラッチの機能と構成に
とって特に有利な場合は、前記調整装置が、クラッチ構
造部品間で軸方向にばね弾性を有するようにした場合で
ある。その場合、この装置は次のように配置し構成して
おくようにする。すなわち、クラッチアウト時には、こ
の装置に作用する力が最小となるようにし、かつまたク
ラッチインの全過程にわたり、つまりクラッチが入れら
れるまでの全移動距離にわたり、この装置に作用する力
が徐々に最大値に達するようにし、そのさいこの力の増
大が、有利には操作手段ないし加圧板の閉じ距離ないし
進入距離の一部分にわたってだけ行なわれるようにする
のである。特に有利なのは、この調整装置を、摩擦クラ
ッチの伝達可能トルクの漸減ないし漸増が、操作手段の
操作距離及び又は加圧板の最大軸方向距離の少なくとも
ほぼ40〜70%にわたって行なわれるようにする場合
である。相応の距離の残りの部分は、力の流れの申し分
のない断絶と、クラッチ構成部品、たとえば特にクラッ
チ板、加圧板、対応加圧板などに場合により生じる変形
の補償とのために必要とされる。
【0012】本発明の摩擦クラッチの操作に要する力を
最低限に抑えるために、特に有利な措置は、押圧ばね
が、摩擦クラッチのリリース距離の少なくとも一部分に
わたり、力・距離の漸減的な推移を有するようにするこ
とである。このことは、要するに、押圧ばねが、その圧
縮距離ないし変形距離の少なくとも一部分にわたって、
下降する力の勾配を有するようにすることを意味する。
こうすることにより、クラッチのリリース時に装置のば
ね力が押圧ばねの力に抗して作用する結果、クラッチの
リリース距離の一部分にわたり、装置のばね力により押
圧ばねのひずみないし変形が装置のばね力により補助さ
れ、そのさい同時に、クラッチのリリース距離区域で
の、押圧ばねの力・距離漸減勾配の結果、押圧ばねから
加圧板ないし摩擦ライニングに及ぼされる力が減少す
る。摩擦クラッチのリリースに実際に必要とされる力の
勾配は、互いに重なる付加的なばね作用が存在しない場
合には、調整装置から得られる力の勾配と押圧ばねの力
の勾配との差から得ることができる。加圧板の、摩擦ラ
イニングからの解離ないし加圧板によるクラッチ板の解
放のさい、必要な、残るクラッチ・リリース力の勾配な
いし必要なクラッチ・リリース力は、主として押圧ばね
により決定される。調整装置の力・距離特性線と押圧ば
ねのそれとを互いに同調させることによって、加圧板に
よるクラッチ板の解放時に押圧ばねの操作に要する力
が、比較的低いレベルに在るようにする。要するに、加
圧板によるクラッチ板の解放まで、押圧ばね特性への調
整装置のばね特性ないし力の特性の接近又は同化によ
り、極めて僅かの操作力しか押圧ばねには必要とせず、
極端な場合には事実上操作力は押圧ばねには全く必要と
しないようにすることができる。
【0013】押圧ばねとしては、皿ばねを用いるのが特
に有利である。この皿ばねは、一端がハウジングにより
保持された環状旋回支承部を中心として旋回可能であ
り、他端が加圧板に負荷を与えるようにする。そのさ
い、皿ばねは、環状のボディを有し、そのボディからは
半径方向内方へ舌状部が出ており、これらの舌状部が操
作手段を形成している。これらの操作手段は、しかし、
レバーにより形成することもできる。これらのレバー
は、たとえばハウジングのところに旋回可能に支承して
おく。加圧板に対する押圧力は、しかし、別の種類のば
ね、たとえばコイルばねによっても得ることができる。
コイルばねは、摩擦クラッチ内に、クラッチイン状態の
さいに加圧板に最大の軸方向力を及ぼすように配置して
おく。このことは、たとえば摩擦クラッチの回転軸に対
してコイルばねを傾斜位置に配置することにより達成さ
れる。
【0014】特に有利には、ハウジングのところの2つ
の支承部の間に皿ばねを旋回可能に支承しておき、いわ
ゆるコンパクトな構成のクラッチを形成するようにす
る。この種のクラッチの場合、クラッチを外すための操
作手段は、通常、加圧板方向に負荷を与えられる。本発
明は、しかし、コンパクトな構成のクラッチに限定され
るものではなく、クラッチを外すための操作手段が、通
常、加圧板から離れる方向へ負荷される引延ばされた構
造形式のクラッチをも包含している。
【0015】本発明による摩擦クラッチは、次のような
構成の皿ばねを有するようにするのが特に有利である。
すなわち、正弦形の力・距離曲線を有し、クラッチイン
状態ではその操作点が力の第1最大値に続く漸減特性線
域に設けられているような皿ばねである。この場合、皿
ばねが、力の第1の最大値とそれに続く最小値との間
で、1:0.4〜1:0.8の力の比を有するようにす
るのが、特に有利である。
【0016】更に、摩擦クラッチが、操作手段のとこ
ろ、たとえば皿ばねの舌端部のところに作用するクラッ
チのリリースシステムを介して操作可能であるようにす
るのが、特に有利である。その場合、クラッチのリリー
スシステムは、アクセルペダルと似た、自動車内に配置
されるクラッチペダルを有するようにすることができ
る。クラッチペダルをそのように構成することは、特に
有利である。なぜなら、本発明による構成によりクラッ
チのリリースに要する力ないし力の推移を、きわめて低
いレベルにすることができるので、アクセルペダルに似
た構成のクラッチペダルを介して操作力をよりよく配量
できるからである。
【0017】本発明により摩擦クラッチを構成し、か
つ、それと関連して、クラッチの有効寿命にわたり最大
値が生じる押圧ばね力を低減可能であることによって、
構成部品は、相応に小型化でき、ないしはその強度を低
減できる。これによって製作費が著しく低減される。ク
ラッチのリリース力を低減させることにより、更にクラ
ッチ内及びクラッチのリリースシステム内の摩擦損失及
び弾性損失が低減されるため、摩擦クラッチとリリース
システムとのシステムの効率が著しく改善される。した
がって、全システムが最適構成でき、それによりクラッ
チの円滑な操作性が著しく改善される。
【0018】本発明による構成は、広く摩擦クラッチに
適用可能であり、特に次の摩擦クラッチに適用可能であ
る。たとえば、DE−DS29 16 755、DE−
PS29 20 932、DE−OS35 18 78
1、DE−OS40 92382、FR−OS2605
692、FR−OS2606 477、FR−OS2
5 99 444、FR−OS2599 446、GB
−PS1567 019、US−PS4,924,99
1、US−PS4,191,285、US−PS4,0
57,131、JP−GM3−25026、JP−GM
3−123、JP−GM2−124326、JP−GM
1−163218、JP−OS51−126452、J
P−GM3−19131、JP−GM3−53628。
【0019】本発明は、更に、以前の出願DE−P42
07 528.9及びDE−P4206 904.1
に関係している。これらの出願の内容は、本発明の開示
内容に含まれている。
【0020】少なくともライニングの摩耗が自動式に補
償される摩擦クラッチの使用は−それによって少なくと
も、クラッチの全有効寿命にわたってほぼ一様の、クラ
ッチ板のグリップ力が保証される−特に、摩擦クラッ
チ、クラッチ板、対応加圧板、たとえばはずみ車が、組
立てユニットないしはモジュールをなしているクラッチ
ユニットの場合に有利である。この種の組立てユニット
の場合、費用の面で有利なのは、クラッチハウジング
を、たとえば溶接継手などの解離不能の継手、又は材料
の塑性変形などの形状接続を介して対応加圧板と結合し
ておく場合である。この種の継手を用いることにより、
通常用いられる固定手段、たとえばねじが不要となる。
このような組立てユニットの場合、摩耗限度を超えた場
合のクラッチ板ないしクラッチライニングの交換が、構
成部品、たとえばクラッチハウジングの破壊なしには事
実上不可能である。しかし、摩耗が後調整されるクラッ
チの使用により、組立てユニットは、車両の全有効寿命
にわたって申し分のない機能が保証されるように構成で
きる。要するに、本発明の構成により、クラッチ板の摩
耗予備及び摩擦クラッチないしクラッチモジュール後調
整予備は大きく寸法づけられているため、クラッチの有
効寿命は、組立てユニットの有効寿命をも含めて、少な
くとも車両のそれに必敵する長さを有している。
【0021】本発明の別の構成によれば、特に有利な場
合は、摩耗の後調整装置を有する摩擦クラッチが、いわ
ゆる2質量はずみ車と組合される場合である。そのさい
には、摩擦クラッチは、クラッチ板を間そうして変速機
と結合可能の一方の慣性質量上に組付け可能であり、第
2の慣性質量は内燃機関の出力軸と結合可能である。本
発明による摩擦クラッチと組合せて用いられる2質量は
ずみ車は、たとえばDE−OS37 21 712、3
7 21 711、41 17 571、4117 5
82、41 17 579により公知である。これらの
出願の全内容も、本発明の開示内容に含まれているの
で、これらの出願に記載されている特徴は、任意に本発
明に記載の特徴と組合せることができる。特に、クラッ
チハウジングないしクラッチカバーは、破壊することな
しには解離不能の継手を介してそれらを保持する慣性質
量と結合しておくことができる。このことは、たとえば
DE−OS41 17 579の種々の実施例により示
され、説明されている。
【0022】少なくともライニングの摩耗を補償する装
置を有する摩擦クラッチを用いることにより、摩擦クラ
ッチ、特に、クラッチ板のグリップ力を供給する蓄力部
材の構成を最適化することができる。この蓄力部材は、
要するに、所望のトルクの伝達に要する、クラッチ板の
グリップ力のみを事実上調達するように構成することが
できる。この蓄力部材は、少なくとも1つの皿ばね又は
複数のコイルばねにより構成できる。更に、自己後調整
式の摩擦クラッチを2質量はずみ車と組合せて用いる場
合、このはずみ車は、2つの慣性質量の間に配置された
回転弾性的なダンパを、クラッチ板の半径方向で外方、
ないし変速機と結合可能な慣性質量の摩擦面の摩擦外径
外方に有するようにするのが有利である。この種の2質
量はずみ車の場合、クラッチ板の摩擦直径は、従来式の
クラッチの場合よりも小さいので、押圧力を平均摩擦半
径に応じて高めて、所定のエンジントルクを伝達しうる
ようにする必要がある。従来式のクラッチを用いる場合
には、このことの結果、クラッチのリリース力が上昇す
ることになる。しかし、請求項1に記載のクラッチ、す
なわちクラッチ板の伝達可能トルクがクラッチのリリー
ス距離にわたって漸減する摩耗後調整式のクラッチを使
用することによって、クラッチのリリース力を低減する
ことができる。それによって、クラッチのリリース力の
増大を防止するか、又は摩擦クラッチを相応に構成する
ことにより、従来式クラッチより、クラッチのリリース
力を引下げることができる。
【0023】要するに、本発明による摩擦クラッチの構
成により保証される点は、摩擦ライニング外径が小さく
され、それによって所要押圧力がより高くなったにも拘
らず、クラッチのリリース力を低く抑えることができる
という点である。クラッチのリリース力を小さくするこ
とにより、双方の慣性質量を相互に回転させるころがり
軸受の負荷も低減する。更に、摩耗の後調整により、ク
ラッチの有効寿命が長くなるので、自動車の有効寿命の
間に部品、特にクラッチ板の交換は、もはや不要とな
る。したがって、クラッチカバーは、変速機と結合可能
の慣性質量と、たとえばリベット留め又は溶接により固
定結合することができる。このことは、組付けスペース
が限られていたり、クラッチベルの輪郭が制限されてい
て、クラッチカバーを変速機側のはずみ車と従来形式で
ねじ付け結合できない場合に、特に有利である。
【0024】ライニングの摩耗の後調整装置が組込まれ
た摩擦クラッチの場合、クラッチとはずみ車とからなる
クラッチユニットを内燃機関の出力軸に従来式に固定す
ると、軸方向振動、回転振動、タンブリングがクラッチ
ユニットへ伝えられる。これらの振動は、内燃機関の出
力軸、特にクランク軸により励起される。クラッチユニ
ットないし後調整装置の機能が、それらの振動によって
妨害されることがないように、特に後調整装置の望まし
くない後調整を行なう必要がないようにするためには、
後調整装置の構成のさいに、この装置に作用する構成部
品の慣性力を計算に入れねばならない。特に軸方向振動
及びタンブリングを生ぜしめる望ましくない副次効果を
避けるため、ないしはこの副次効果と関連して、ライニ
ングの摩耗補償用後調整装置の構成に要する比較的多額
の出費を避けるために、本発明の別の思想によれば、後
調整装置を有するクラッチユニットは、内燃機関の出力
軸により励起される軸方向振動及び曲げ振動を十分に防
止することができる。このことは、クラッチユニット
を、軸方向に弾性的な、ないしはばね作用によりたわみ
可能な構成部品を介して内燃機関の出力軸と結合可能に
することにより可能となる。この構成部品の剛度は、そ
の場合、次のように選定しておく。すなわち、内燃機関
の出力軸によりクラッチユニットに励起される軸方向振
動、タンブリング、曲げ振動が、この弾性的な構成部品
により、少なくとも、摩擦クラッチ、特にその後調整装
置の申し分のない機能が保証される程度に減衰ないし抑
制されるように選定しておくのである。これらの弾性的
な構成部品は、たとえばEP−OS0385 752及
び0464 997、加えてSAFのテクニカル・ペー
パー9003 91により公知である。これらの刊公物
の内容は、同様に本発明の開示内容に属するものであ
る。弾性的な構成部品の使用により可能になる点は、加
圧板の、クラッチカバーに対する軸方向振動により生じ
る望ましくない摩耗の後調整−特に、摩擦クラッチの切
られた状態での−を、はずみ車の振動及び又は皿ばねの
振動により是正することである。この種の振動は、これ
らの振動を少なくとも実質的に抑える装置、たとえば、
軸方向にたわみ可能なディスクを欠くクラッチユニット
の場合、クラッチ板の摩耗状態とは無関係に調整を変化
させることがある。その場合、摩擦クラッチの皿ばねの
押圧力は、力の最小値方向へ調整されることができ、そ
れにより所望トルクの伝達は、もはや保証されなくな
る。
【0025】本発明の別の構成によれば、自動式に補償
され、特に本発明に応じて構成されている摩擦クラッチ
は、有利には、特に自動車用の次のような駆動ユニット
に用いることができる。すなわち、自動式又は半自動式
の変速機と、駆動エンジン、たとえば内燃機関・変速機
間に配置され少なくとも、変速機の操作に応じて制御な
いし調整しながら操作可能の摩擦クラッチとから成る駆
動ユニットである。この摩擦クラッチは、有利には全自
動式に操作可能である。摩擦クラッチの自動式ないし全
自動式操作は、たとえばDE−OS40 11 85
0.9により提案されているので、その作用形式及び必
要な手段については、前記刊行物を参照されたい。
【0026】自動式又は半自動式変速機及び従来型の摩
擦クラッチを有する公知の駆動ユニットの場合、クラッ
チ操作や、それに必要な作動器、たとえばピストン/シ
リンダ・ユニット及び又は電動モータの構成の点で、従
来、種々問題が存在した。従来型のクラッチの場合には
比較的大きいリリース力を要したため、作動器も、きわ
めて強力ないし大型にする必要があった。このことは、
構造物の体積が大となり、重量が重くなり、出費が多く
なることを意味する。また、そのような大型の作動器
は、その質量の慣性により、応動時間が比較的長くかか
る。調整シリンダを用いる場合には、加えて、比較的多
量の体積流量の圧力媒体が必要となるので、供給ポンプ
も比較的大型に寸法づけして、クラッチに対し所望の操
作時間を保証せねばならない。前述の短所の一部を除去
するため、たとえばDE−OS3309 427によ
り、クラッチを外すための操作力を相応の補償ばねによ
り低減させ、それにより作動器の寸法を小型にする提案
がなされている。従来型のクラッチの場合のリリース力
は、クラッチの有効寿命にわたって著しく変動するた
め、つまり、リリース力は、新しい状態では比較的僅か
だが、ライニングの摩耗増大につれて有効寿命の間に著
しく上昇するので、補償ばねを介して解消しうるリリー
ス力は、通常に要するリリース力の一部にすぎない。す
べての公差を計算に入れると、補償ばねの使用にもかか
わらず、作動器の所要リリース出力は、従来型の新しい
クラッチ用の出力より大である。ライニングの摩耗が補
償される本発明による摩擦クラッチを、エンジンと自動
又は半自動の変速機とから成る駆動ユニットと組合せて
用いることにより、直接にクラッチのリリース力が、従
来技術の場合に比して著しく低減される。しかも、この
新規なクラッチのリリース力ないしリリース力の推移
は、その全有効寿命の間事実上不変に維持される。これ
により、作動器の構成にとって著しい利点が生じる。な
ぜなら、作動器の駆動出力又は操作出力を相応に低く抑
えることができ、そのさい、リリース・システム全体に
生じる力ないし圧力も、相応に低くなるからである。こ
れにより、構成部品の摩擦又は弾性の結果、リリース・
システム内に生じる損失が除去されるか、ないしは最小
限に低減される。
【0027】
【実施例】次に添付図面につき本発明の実施例を説明す
る。
【0028】図1と図2に示した摩擦クラッチ1は、ハ
ウジング2と、加圧板3とを有しており、加圧板3は、
ハウジングと回転不能かつ軸方向に制限された距離だけ
移動可能に結合されている。加圧板3とクラッチカバー
2との間で押圧ばね、たとえば皿ばね4が軸方向に突張
るようにされている。皿ばね4は、ハウジング2に保持
された環状の旋回支承部5を中心として旋回可能であ
り、加圧板3を、ねじ6aを介してハウジング2と固定
結合された対応加圧板6、たとえばはずみ車の方向へ押
圧している。これによりクラッチ板8の摩擦ライニング
7は、加圧板3と対応加圧板6との摩擦面との間に挟付
けられる。
【0029】加圧板3は、周方向ないし接線方向の板ば
ね9を介してハウジング2と回転不能に結合されてい
る。図示の実施例の場合、クラッチ板8は、いわゆるラ
イニングばね片10を有している。このばね片10は、
自体公知のように、摩擦クラッチ1のクラッチイン時の
漸増トルクを保証する。すなわち、双方の摩擦ライニン
グ7を互いの方向へ軸方向に限られた距離だけ移動さ
せ、摩擦ライニング7に対して作用する軸方向力を漸増
させることができる。しかし、また、クラッチ板を用い
て、摩擦ライニング7が軸方向に事実上不動に保持ディ
スクに取付けられるようにすることもできる。
【0030】図示の実施例の場合、皿ばね4は、押圧力
を発揮する環状基体4aを有している。この基体4aか
らは、内方へ操作舌状部4bが延びている。皿ばね4
は、この場合、半径方向に更に外方に位置する区域によ
り加圧板3に負荷を与え、半径方向で更に内方に位置す
る区域を介して旋回支承部5を中心として傾倒可能とな
るように組付けられている。
【0031】旋回支承部5は2つの旋回支持部材11,
12を有している。これらの支持部材は、この場合、ワ
イヤリングにより形成されており、これらのワイヤリン
グの間に皿ばね4が軸方向に保持ないし挟付けられてい
る。皿ばね4の、加圧板3へ向いた側に配置された旋回
支持部材11は、軸方向でハウジング方向へ蓄力部材1
3を介して押付けられている。蓄力部材13は、皿ば
ね、ないしは皿ばね状の構成部品13により形成されて
いる。この構成部品13は、その外縁区域13aがハウ
ジング2に支えられ、半径方向内方に位置する区域が旋
回支持部材11を、操作用の皿ばね4のほうへ押付け、
したがって同時にハウジング2の方向へ軸方向へも押付
けている。加圧板3と操作用皿ばね4との間に配置され
た蓄力部材13は、環状の外縁区域13bを有し、この
外縁部の内縁からは半径方向内方へ舌状部13cが延
び、この舌状部が旋回支持部材11に支えられている。
【0032】蓄力部材13の支持のため、図示の実施例
の場合、ハウジング2のところに付加的手段14が取付
けられており、この手段が蓄力部材13の旋回支持部材
を形成している。この付加的支持手段は、周方向に一様
に分配されたセグメント状の単一部材14で、鋲留め等
により取付けられている。これらの部材14は、しか
し、円形の、それ自体閉じられた構成部品により形成す
ることもできる。更に、これら付加的支持手段14は、
直接にハウジング2から形成することもできる。その場
合には、たとえば、ハウジング2の軸方向区域に付加打
出し部を設けるか、舌状のカットアウト部を設けるよう
にする。これらの部分は、蓄力部材13のそう入後に部
材13の外縁区域下へ材料変形により押込まれる。更
に、支持手段14と皿ばね状の蓄力部材13との間に
は、バヨネット状の継手ないしロックを設けておくこと
ができる。この結果、蓄力部材13は、先ず予圧を与え
られ、その半径方向外方区域が軸方向に支持手段14を
超えたところまでもたらされる。そのあとで蓄力部材1
3をハウジング2に対して相応に回動させることによ
り、蓄力部材13の支持区域が支持手段14に接触せし
められる。これらの支持区域は、その場合、環状の基体
13bのところに半径方向外方へ突出した片持部材によ
って形成することができる。
【0033】操作用皿ばね4と、場合によっては、皿ば
ね状蓄力部材13との回動防止のため、更にはワイヤリ
ング11,12の心合せのため、ハウジング2には、軸
方向に延びるリベット部材15の形式の心合せ手段が取
付けられている。これらのリベット部材15は、それぞ
れ軸方向に延びる軸部15aを有し、この軸部が、隣接
する皿ばね舌状部4bの間のカットアウト部内を軸方向
に延び、軸部に配属された蓄力部材舌状部13cに付加
形成された区域13dにより、部分的に包囲されるよう
にすることができる。
【0034】皿ばね状の蓄力部材ないし皿ばね13は、
センサばねとして構成でき、このセンサばねが、所定の
作業距離にわたって少なくとも実質的にほぼコンスタン
トな力を発揮する。このセンサばね13を介して舌状端
4cに作用するクラッチのリリース力が受取られ、その
さい、リリース力により旋回支持部11へ及ぼされる力
と、センサばね13によりこの旋回支持部11へ及ぼさ
れる反力との間に、常に少なくともほぼ平衡が維持され
る。クラッチのリリース力とは、摩擦クラッチ1の操作
中に舌状端4cへ、ないしは皿ばね舌状部のリリースレ
バーへ及ぼされる力の最大値という意味である。
【0035】ハウジング側の旋回支持部12は、ハウジ
ング2に後調整装置16を介して支えられている。この
後調整装置16により、次のことが保証される。すなわ
ち、旋回支持部11,12が、加圧板3ないし対応加圧
板6の方向へ軸方向変位する場合に、旋回支持部12と
ハウジング2との間に、ないしは旋回支持部12と皿ば
ね4との間に、意図せぬ遊びが生じないようにすること
である。こうすることにより、摩擦クラッチ1の操作時
に、意図せぬ無駄行程ないし空行程が発生することがな
いため、クラッチ1の最適の効率及び申し分のない操作
が可能になる。旋回支持部11,12の軸方向に変位す
るのは、軸方向の摩耗が、加圧板3と対応加圧板6の摩
擦面や摩擦ライニングに生じた場合である。旋回支承部
5の自動補償の作用形式は、更に、図8〜図11の線図
との関連で説明する。
【0036】後調整装置16は、図3及び図4に示した
リング状の構成部材17の形式の、ばね負荷された後調
整部材を有している。リング状部材17は、その全周に
わたって分配されている周方向に延び、かつ軸方向に高
くなる斜面18を有している。後調整部材17は、クラ
ッチ1内に斜面18がハウジング底面2aに向くように
組付けられている。後調整部材17の、斜面18と反対
の側には、ワイヤリングにより形成された旋回支持部材
12が、みぞ状受容部19(図2)内に定心配置されて
いる。受容部19は、この場合、旋回支持部材12が後
調整部材17のところに軸方向にも固定されるように構
成されている。この措置は、たとえば次のようにするこ
とにより達成される。すなわち、受容部19に隣接する
後調整部材区域が、少なくとも部分的に旋回支持部材1
2をクランプするか、ないしは部材12用のスナップ継
手を形成するようにするのである。支持部材12と後調
整部材17とに別の材料を用いる場合には、温度変化が
大きいさいに生じる膨張率の差を補償するため、ワイヤ
リングとして構成される旋回支持部材12を開いてお
く、つまり周の少なくとも一部を分離しておくのが有利
である。それによって、ワイヤリング12が受容部19
に対して周方向に運動可能になり、かつまた受容部19
の直径に適応可能になる。
【0037】図示の実施例の場合、後調整部材17は、
プラスチック、たとえば耐熱性熱プラスチックで造られ
ている。このプラスチックは、付加的に繊維で補強して
おいてもよい。プラスチックを用いることで後調整部材
17は、簡単に射出成形部材として製造できる。部材1
7は、しかし、薄板成形品又は焼結金属で造ることもで
きる。更に、相応の材料を選択すれば、旋回支持部材1
2を後調整部材17と一体に構成可能である。旋回支持
部材11は、直接、センサばね13により構成すること
も可能である。そのためには、舌状端13cが相応の打
出し部ないし付加成形部、たとえばビードを有するよう
にすることができる。
【0038】後調整部材17は、全周にわたり一様に分
配されたリベット15の、軸方向に延びる区域15aに
より定心される。この目的のため、後調整部材17は、
周方向に延びる穴21により形成されている定心輪郭部
20を有している。穴21は半径方向で旋回支持部材1
1の内方に位置している。穴21を設けるために、後調
整部材17は、内縁部に半径方向内方へ延びる突出部2
2を有している。この突出部22は、穴21の半径方向
内方の輪郭を制限している。図3から分かるように、周
方向に一様に分配された穴21と穴21との間には、各
5個の斜面18が設けられている。穴21は、後調整部
材17の、ハウジング2に対する回転角度が少なくとも
次の角度になるように、周方向に構成されている。すな
わち、摩擦クラッチ1の全有効寿命にわたって、加圧板
3と対応加圧板6との摩擦面や摩擦ライニングのところ
に生じる摩耗の後調整が確実に行なわれるような角度と
なるように構成されている。この後調整角度は、斜面の
構成に応じて8〜60度の範囲とするのが有利である。
図示の実施例の場合、この回転角度は12度程度であ
り、その場合の斜面の角度23も12度程度である。こ
の角度23は、後調整部材17の斜面18と、図5及び
図6に示されている支持リング25の対応斜面24との
相互押圧時に生じる摩擦により、斜面18と24との滑
りが防止されるように選定されている。斜面18と対応
斜面24との区域での材料対に応じて角度23は5〜2
0度の範囲である。
【0039】後調整部材17は、周方向に、しかも後調
整回転方向に、したがって、次の方向にばね負荷されて
いる。すなわち、斜面18が支持リング25の対応斜面
24に乗上げることにより後調整部材17の軸方向変位
が生ぜしめられる方向である。この方向へのばね負荷
は、要するに半径方向のハウジング部分2aから軸方向
で離れる方向で行なわれる。図1及び図2に示した実施
例の場合、後調整部材17のばね負荷は、少なくとも1
個の環状脚ばね26を介して行なわれる。この脚ばね
は、たとえば2つのワイディングを有するようにするこ
とができ、その一端には半径方向に延びる脚27を有
し、この脚27は後補償部材17と回動不能に結合され
ている。また、その他端には軸方向に延びる脚28を有
し、この脚28が回動不能にハウジング2に懸架されて
いる。ばね脚27は、弾発的に引張られた状態で組付け
られている。
【0040】図5及び図6に示された支持リング25
は、同じく環状の構成部材により形成されている。この
部材は、斜面18により制限された面と相補的な面をな
す対応斜面24を有している。この場合、斜面18と対
応斜面24とにより制限される面は、合同にすることが
できる。対応斜面24の迎え角29は斜面18の角度2
3に合致する。図3と図5の比較により明らかなよう
に、斜面18と対応斜面24とは、周方向に同じように
分配されている。この目的のため、支持リング25は全
周にわたり穴30が分配され、これらの穴を貫通してリ
ベット15の延長部が延びている。
【0041】図2には、破線により別の環状脚ばね26
aが示されている。この脚ばねは、脚ばね26と似てそ
の端区域を曲げておき、一端をハウジング2と、他端を
後調整部材17と、それぞれ回動不能に結合しておくこ
とができる。この脚ばね26aも、同様にばね弾性によ
り引張力を与えられて組付けられており、したがって後
調整部材17に対し回転力を及ぼすようにされている。
2個の脚ばね26,26aの使用は、少なからぬ用途の
場合に好都合である。なぜなら、摩擦クラッチ1の回転
時には、脚ばね26ないし26aに及ぼされる遠心力の
ため、ばね力が補強されるからである。2個の脚ばねの
使用により、たとえば脚ばね26に生じる力の補強は、
脚ばね26aにより調達される力により補償することが
できる。この目的のために、脚ばね26,26aは、少
なくとも遠心力の影響下で後調整部材17に対して、周
方向で逆方向の力を作用するように巻かれている。2個
の脚ばね26,26aは、単一又は複数のワインディン
グを有するようにすることができ、更に、図2に示した
ように、異なるワインディング直径を有するようにする
ことができる。その場合、通常、これに関連して脚ばね
26,26aに作用する遠心力は、後調整部材17に対
して異なる大きさの周方向力を生ぜしめるが、この遠心
力は、ワイヤの太さ及び又は個々の脚ばね26,26a
のワインディング数を相応に構成することにより、少な
くともほぼ補償することができる。図2の場合、脚ばね
26は、半径方向で後調整部材17の内方に、また、脚
ばね26aは、半径方向で外方に配置されている。双方
のばねは、しかし、相応の構成により後調整部材17の
半径方向で内方又は外方のいずれかに配置しておくこと
もできる。
【0042】図7には、脚ばね26が平面図で示されて
いる。脚ばね26が予圧を除かれた状態では、脚27,
28は角度31だけずらされた位置に在る。この角度3
1は40〜120度の範囲とすることができる。図示の
実施例の場合、この角度31は85度程度である。符号
32は、脚28に対する脚27の相対位置を示してい
る。脚28は、摩擦ライニング7が新品の場合にこの位
置を占める。符号33は、摩擦ライニング7の摩耗が許
容最大値に達した場合に、脚27が占める位置を示した
ものである。後調整角度34は図示の実施例の場合、1
2度程度である。脚ばね26は、予圧を除かれた状態で
は、双方の脚27,28の間には単一のワインディング
35しか存在しないように構成されている。脚27,2
8の間以外の残りの周区域には、2つのワインディング
が軸方向に重なっている。脚ばね26aは、脚ばね26
と似た構成を有しているが、ワインディング直径はより
大きく、図2に示したように後調整部材17に関して引
張方向で異なっている。しかし、部材17に及ぼす力
は、脚ばね26の力のほうが、脚ばね26aの力より大
である。
【0043】摩擦クラッチ1が新しい状態の場合、斜面
18と対応斜面24とを形成する軸方向突起18a,2
4aは、軸方向に最も深く噛合っている。このことは、
互いに重なっている後調整部材17と支持リング25と
との軸方向組付けスペースが最も僅かしか必要とされな
いことを意味している。
【0044】図1及び図2の実施例の場合、対応斜面2
4、ないしそれらを形成する突起24aが、直接にハウ
ジング2により、たとえば打出しにより、ハウジング空
間内に延びるように形成することができる。この打出し
は、特に薄板製ハウジングの場合、ないしは、一体に構
成されたカバーの場合に有利である。
【0045】摩擦クラッチ1の組付け前に後調整部材1
7を、その引込められた位置に保持するために、部材1
7は、突起22の区域に回動手段ないし止め手段のため
の作用区域36を有している。この手段は、他方ではハ
ウジング2のところに支えられる。この種の止め手段
は、摩擦クラッチ1の製造時ないし組立て時に設けてお
き、はずみ車6に組付け後に除去して、後調整装置16
を起動することができる。図示の実施例の場合、この目
的のために、クラッチカバーないしハウジング2内には
周方向に細長いスリット37が、また、後調整部材17
には凹所ないし段状部38が設けられている。周方向の
スリット37は、その場合、少なくとも、可能な最大の
摩耗後調整角度に応じて後調整部材17を戻し回動させ
うるだけの延びを有していなければならない。摩擦クラ
ッチ1の組立て後にも、カバーのスリット37から軸方
向へ差込まれる回動工具は、部材17の段状部38のと
ころに達することができる。部材17は、この工具を介
して戻し回動され、ハウジング2の半径方向区域2aの
方向に移動せしめられ、この区域2aに対して最も僅か
な軸方向間隔をとることになる。後調整部材17は、こ
の位置で、たとえばクランプ又はピンにより止められ
る。このピンは、クラッチカバーと後調整部材17と
の、整列せしめられている穴内へ差込まれ、これら双方
部品が回動するのを防止する。このピンは、はずみ車6
へ摩擦クラッチ1を組付けたのち、除去できるので、既
述のように後調整装置16が起動される。ハウジング2
内のスリット37は、クラッチ1をはずみ車6から組外
すさい、ないしは組外したのちに、後調整部材17が、
その引込み位置にもたらされうるように構成されてい
る。この目的のためには、クラッチ1が先ずリリースさ
れ、この結果、操作用の皿ばね4が旋回支持部材12に
対して軸方向力を及ぼさなくなり、それにより後調整部
材17の申し分のない回動が保証される。
【0046】図8〜図11に示した線図に示した特性線
に即して、これまで説明した摩擦クラッチ1の作用形式
を詳説する。
【0047】図8の曲線40は、2つの支持部材間で皿
ばね4が変形する場合に、皿ばね4の円錐形の変化に従
属して発生する軸方向力を表わしている。この場合、2
つの支持部材の半径方向の間隔は、旋回支承部5と、加
圧板3の半径方向外方の支持直径3aとの間の半径方向
間隔に合致している。横軸には、双方の支持部材間の相
対軸方向距離が、縦軸には、皿ばねにより生じる力が示
されている。点41は、クラッチ1の接続時の皿ばね4
の相応の組付け姿勢、つまり、皿ばね4が加圧板3に対
して最大の押圧力を及ぼす姿勢である。点41は、皿ば
ね4の円錐形の組付け姿勢の変更によって、曲線40に
沿って上方又は下方へ移動させることができる。
【0048】曲線42は、ライニングばねセグメント1
0により生ぜしめられる軸方向拡開力を示している。こ
の拡開力は、双方の摩擦ライニング7の間に作用する。
この軸方向の拡開力は、皿ばね4により加圧板3へ及ぼ
される軸方向力である。有利には、ばねセグメント10
の弾性変形により発生可能の軸方向力が、少なくとも、
皿ばね4から加圧板3に及ぼされる力に合致するように
する。そのさい、この力を、より大にすることも有利で
ある。摩擦クラッチ1を外すさい、ばねセグメント10
は除圧され、距離43にわたり移動する。加圧板3の相
応の軸方向変位に相当する距離43にわたって、クラッ
チ1のリリース過程は補助される。このことは、要する
に、ライニングばねセグメント10が存在しない場合に
点41に相応するリリース力よりも低い最大リリース力
を調達せねばならないことを意味する。点44を超える
と、摩擦ライニング7は解離され、そのさいには、皿ば
ね4の漸減特性線区域であるため、そのあと更に調達さ
れねばならないリリース力が、点41に相応する力に比
して著しく低減される。クラッチ1のリリース力は、正
弦状の特性線40の最低点45に達するまで減少する。
最低点45を超えると、所要リリース力は再び上昇す
る。その場合、舌端部4cの区域でのリリース距離は次
のように選ばれている。すなわち、最低点45を超えて
も、リリース力が、点44のところで発生する最大リリ
ース力を超えないように、有利にはそれ以下になるよう
に選ばれている。要するに、点46は超えないようにす
る。
【0049】力のセンサとして役立つばね13は、図9
の曲線47に相応する力・距離勾配を有している。この
特性曲線47は、次の場合に生じる曲線に合致する。す
なわち、皿ばね状の蓄力部材13が、除圧された姿勢か
ら、旋回支承部11,14の半径方向間隔に相当する半
径方向間隔を有する2つの旋回支承部の間で、その円錐
形状を変化せしめられる場合である。特性曲線47が示
しているように蓄力部材13は弾発距離48を有し、こ
の距離にわたって、蓄力部材13により生ぜしめられる
軸方向力は事実上コンスタントである。この範囲48内
に生じる力は、その場合、図8の点44に生じる、クラ
ッチのリリース力に少なくともほぼ合致するように選定
されている。センサばね13により調達されねばならな
い支持力は、点44に相応する皿ばね4の力に比して、
この皿ばね4のレバー比に応じて減少する。この伝達比
は、多くの場合、1:3〜1:5程度であるが、少なか
らぬ使用例では、より大であるか、もしくはより小であ
る。
【0050】前記皿ばねの伝達比は、旋回支承部5から
支持部3aまでの半径方向間隔と、旋回支承部5から、
たとえばリリース軸受用の接触直径4cまでの半径方向
間隔との比に相応する。
【0051】クラッチ1内での皿ばね状蓄力部材13の
組付け姿勢は、この部材13が、旋回支承部5の区域
で、摩擦ライニング7の方向へ軸方向のばね行程距離を
移動できるように選定されている。このばね行程距離
は、対応加圧板6の方向への加圧板3の少なくとも軸方
向後調整距離に合致する。この後調整距離は、摩擦面及
び摩擦ライニングの摩耗の結果生じるものである。ばね
行程距離は、また、旋回支承部5の少なくともほぼコン
スタントな軸方向支持力を保証するものでもある。この
ことは、特性曲線47の直線区域48が、少なくとも、
前記摩耗距離に合致する長さ、有利にはそれ以上の長さ
を有していなければならないことを意味している。なぜ
なら、そうすることにより、組付け公差も少なくとも部
分的に補償できるからである。
【0052】クラッチ1を外すさい、摩擦ライニング7
の開放点44を事実上一様ないし一定に維持するには、
摩擦ライニング7の間に、いわゆる2重セグメントのラ
イニングばねを設けておけばよい。すなわち、対をなす
別々のばねセグメントを背中合せに設けておくのであ
る。その場合、個々のセグメント対が互いに対して一定
の軸方向の予圧を有するようにすることにより、クラッ
チ板8が挟付けられていない状態では、ライニングばね
により調達される軸方向力のすべてが、少なくとも、点
44に相応する、皿ばね4のリリース力に合致せしめら
れ、有利には、リリース力より幾分上回るようにされ
る。ライニング間に設けられたばね部材の予圧により、
使用時間中に生じる、ライニング裏側へのセグメントの
埋込み損失が、少なくとも実質的に補償できる。埋込み
損失とは、ライニングの裏側内へセグメントが入り込む
ことによって生じる損失である。有利には、ライニング
間に設けられる弾発部の予圧は0.3〜0.8mm、有
利には0.5mm程度である。両ライニング7間の軸方
向弾発距離を相応に制限することにより、かつまたライ
ニング間の有効ばねのセグメントの予圧を一定にするこ
とにより、更に少なくとも、クラッチ1のリリース時
に、加圧板3が、所定距離43にわたりライニング間の
ばねセグメントにより押戻されるようにすることができ
る。所定距離43を維持するためには、ライニング間の
軸方向距離を相応のストッパによりライニングばねセグ
メント10の除圧方向、加圧方向いずれの方向へも制限
することができる。ライニングばねセグメントとして
は、本発明と組合せるのが有利な、たとえば特許出願P
4206880.0により公知のばねを用いることがで
きる。前記出願は本発明の客体として受入れられてい
る。
【0053】クラッチ1の最適機能ないしライニングの
摩耗の自動的補償を保証する後調整装置の最適機能を確
保するためには、次のようにしておくのが有利である。
すなわち、図10のリリース力の推移49について見れ
ば、まず、ライニングばねセグメント10とセンサばね
13とにより皿ばね4に及ぼされ、合計される力と、次
に、加圧板3がライニング7から解離された後にセンサ
ばね13からのみ皿ばね4へ及ぼされる力とを、クラッ
チのリリース力より大きくするか、少なくとも等しくす
るのである。その場合、クラッチのリリース力は、皿ば
ね舌端部4cに作用し、図10に従ってリリース距離に
わたって変化する。
【0054】これまでの説明は、皿ばね4のあくまで特
定の組付け姿勢についてのものであり、加えて、摩擦ラ
イニング7の摩耗も計算に入れられていない。
【0055】特に摩擦ライニング7の軸方向摩耗の場
合、加圧板3の位置は対応加圧板6の方向へ変位する。
これにより円錐度が変化し、そのためにまた、クラッチ
1の接続状態で皿ばねにより調達される押圧力も増大す
る。この変化によって、点41が点41′の方向へ、ま
たは点44が点44′の方向へ移動する。更に、この変
化により、クラッチ1のリリース時に当初存在した力の
均衡が、操作用皿ばね4とセンサばね13との間の旋回
支持部材11の区域で妨害される。ライニングの摩耗に
よる加圧板3に対する皿ばねの押圧力の上昇によって、
リリース力の勾配も増大方向に推移する。それによるリ
リース力の推移は、図10に破線50で示してある。リ
リース力が増大方向に推移することにより、クラッチ1
のリリース過程でセンサばね13により皿ばね4に及ぼ
される軸方向力が克服され、この結果、センサばね13
が、実質的に旋回支承部5の区域で、実質的にライニン
グ7の摩耗に相応する軸方向距離だけたわむことにな
る。センサばね13のこのたわみ段階の間、皿ばね4
は、加圧板3の負荷区域3aに支えられる。この結果、
皿ばね4の円錐度が変化し、したがってまた皿ばねに蓄
えられたエネルギーないしトルクが変化し、更には皿ば
ね4により、旋回支持部材11ないしセンサばね13
や、加圧板3へ及ぼされる力も変化する。この変化は、
図8に示したように、皿ばね4により調達される力の減
少の方向に行なわれる。また、この変化は、旋回支持部
材11の区域で皿ばね4からセンサばね13へ及ぼされ
る軸方向力が、センサばね13の反力と均衡するまで続
く。このことは、図8の場合に、点41′と44′とが
再び点41と44との方向へ移動することを意味する。
この均衡が再び造り出されたのち、加圧板3を再びライ
ニング7から引離すことができる。クラッチ1のリリー
ス過程時に摩耗がこのように後調整される間に、後調整
装置16の後調整部材17は、予圧を与えられているば
ね26により回動せしめられ、それによって旋回支持部
材12もライニングの摩耗に応じて追従し、皿ばね4の
旋回支承部5のところの遊びの発生が防止される。後調
整過程後には、リリース力の推移が、再び図10の曲線
49に合致するようになる。図10の曲線50と51と
は、曲線49,50に相当するリリース力・距離の推移
の場合の加圧板3の軸方向距離を示したものである。
【0056】図11の線図には、リリース過程時にハウ
ジング2ないし皿ばね4に及ぼされる力の推移が示され
ている。この図では極限値は切捨ててある。図1のクラ
ッチ接続位置では、先ず、皿ばね4の組付け点41(図
8)の力に相当する力が、ハウジング2と、したがって
また加圧板3とに作用する。リリース過程では、皿ばね
4によりハウジング2ないし旋回支持部材12へ及ぼさ
れる軸方向力は、図11の曲線52に従って点53まで
減少する。リリース方向で点53を超えると、皿ばねが
軸方向に不動にハウジングに旋回可能に支承され、した
がって旋回支持部材11が、軸方向にたわみ不能にハウ
ジング2と結合されている従来型クラッチの場合には、
皿ばね4によるハウジング2への作用の、軸方向での方
向転換が旋回支承部5の半径方向高さで行なわれる。本
発明によるクラッチの場合は、旋回支承部5の区域で、
この区域に皿ばね4により生ぜしめられる力が軸方向で
逆転すると、その力がセンサばね13により吸収され
る。点54に達すると、皿ばね4は加圧板3の負荷区域
3aから解離される。少なくともこの点54まで、クラ
ッチ1のリリース過程は、ライニングのばねセグメント
10による軸方向力によって補助される。ばねセグメン
ト10による力は、その場合、舌端部の区域4cでのリ
リース距離が増すにつれて、ないしは加圧板3の軸方向
リリース行程が増すにつれて、減少する。曲線52は、
要するに、リリース過程にわたって観察した場合、舌端
部区域4cに作用するリリース力と、半径方向区域3a
で皿ばね4にライニングのばねセグメント10により及
ぼされる軸方向力との合力を表わしている。リリース方
向で点54を超えると、皿ばね4により旋回支持部材1
1に及ぼされる軸方向力は、センサばね13による反力
により相殺される。その場合、これらの双方の力は、少
なくともライニング7の除圧後に加圧板3により平衡に
され、リリース過程の継続時にセンサばね13により旋
回支承部5の区域に及ぼされる軸方向力は、有利には、
発生するリリース力より幾分大きくなる。図11に示し
た線図の特性線52の部分区域55は、リリース距離が
増すにつれて、リリース力ないしは、皿ばね4から旋回
支持部材11に及ぼされる力が、点54に生じるリリー
ス力より小さくなることを示している。破線で示した曲
線56は、ライニング7の区域に摩耗が生じたが、旋回
支承部5の区域に後調整が行なわれていない場合の、ク
ラッチ1の状態に合致する。この場合も、摩耗により生
じる皿ばね4の組付け姿勢の変化が、ハウジング2及び
旋回支持部材11ないしセンサばね13に及ぼされる力
を増大させることが認められる。この結果、特に点54
が点54′の方向へ移動し、これによって次のことが生
じる。すなわち、クラッチ1の新たなリリース過程のさ
いに、皿ばね4からセンサばね13へ旋回支持部材11
の区域で及ぼされる軸方向力が、センサばね13の反力
より大となり、それにより既述の後調整が、センサばね
13の軸方向はね返りにより行なわれる。この後調整措
置により、点54′は再び点54の方向へ移動し、それ
により所望の均衡状態が、旋回支承部5の区域で皿ばね
4とセンサばね13との間に再び造出される。
【0057】実際には、前述の後調整は連続的に、ない
しは極めて細かなステップで行なわれるので、本発明を
より良く理解するために線図に示した大きな点移動や特
性線の移動は、通常は出現しない。
【0058】摩擦クラッチ1の使用時間にわたり、若干
の機能パラメータないし操作点が変化することがある。
たとえば、クラッチ1の不適切な操作によってライニン
グのばねセグメント10の過熱が生じることがある。こ
の過熱の結果、ライニングのばねセグメント10の軸方
向弾発度が減少することになる。しかし、皿ばね4の特
性線40を相応に構成し、センサばね13の挙動の推移
を相応に適応させることによって、クラッチ1の信頼性
のおける機能を保証できる。ライニングのばねセグメン
ト10の軸方向弾発度が減少すると、皿ばね4が、図1
に示した姿勢より押し伸ばされた姿勢をとることになろ
う。その場合、皿ばね4から加圧板に及ぼされる押圧力
は、幾分弱くなるであろう。このことは、図8の特性線
40との関連で認められる。更に、その場合、センサば
ね13は軸方向に相応の変形を示し、旋回支持部材11
が相応に軸方向に変位することになろう。
【0059】更に本発明の別の思想によれば、皿ばね4
に作用する支持合力を、摩擦ライニング7の摩耗の増大
につれて上昇させることができる。この上昇は、ライニ
ング7の合計最大許容摩耗距離の部分区域に限定するこ
とができる。皿ばね4の支持力の上昇は、その場合、セ
ンサばね13の相応の構成により可能となる。図9に
は、区域48の相応の特性線の推移47aが破線で示し
てある。摩耗が増大するにつれて皿ばね4の支持力が上
昇することにより、皿ばね4の加圧板3に対する押圧力
の低下が、少なくとも部分的に補償される。この押圧力
の低下は、たとえば、ばねセグメントがライニング内に
もぐり込むことにより、ライニングの弾発度が低下する
ことによって生じるものである。その場合、皿ばね4に
対する支持力が、ライニングの弾発度の減少、ないしは
ライニング内へのばねセグメントのもぐり込みに比例し
て上昇するようにするのが、特に有利である。このこと
は、ライニング区域での加圧板の厚さの減少につれて、
要するに、ばねセグメントのもぐり込み、ライニングの
弾発度の減少、ライニングの摩耗のいずれか、又はすべ
ての結果、ライニング摩擦面の間隔が減少するにつれ
て、前記支持力を上昇させることを意味する。その場
合、支持力の上昇度が、第1の部分区域では、それに続
く第2部分区域でより大であるようにするのが、特に有
利である。その場合、双方の部分区域は、図9の区域4
8内に在る。このような構成が有利であるのは、次の理
由による。すなわち、ばねセグメントのライニングへの
もぐり込みの最大部分が、主として、クラッチの全有効
寿命のうちの僅かな期間内に生じ、その後は、ばねセグ
メントとライニングとの関係は事実上安定するからであ
る。このことは、一定のもぐり込み以後は、もぐり込み
の状態の大きな変化は生じないことを意味している。皿
ばねに対する支持力の上昇も、ライニングの摩耗の少な
くとも一部についてのみ行なうことができる。
【0060】ライニングの摩耗を補償するための後調整
についてのこれまでの説明では、場合により板ばね9に
よって調達される軸方向力は計算に入れられていない。
相応のライニング7から加圧板3を引離す方向で、すな
わち、皿ばね4へ加圧板3を押圧する方向で板ばね9に
予圧を与えた場合、クラッチのリリース過程の補助が行
なわれる。板ばね9により調達される軸方向力が、セン
サばね13と皿ばね4により調達される力およびリリー
ス力と重なり合うのである。このことは、図8〜図11
の線図の説明のさい、分かりやすくするために、計算に
入れなかった。クラッチ1の切られた状態で皿ばね4に
クラッチカバー側の旋回支持部材12の方向へ負荷を与
える合力は、主として板ばね9、センサばね13、作用
しているリリース力により皿ばね4に及ぼされる力を加
えた力から成っている。この場合、板ばね9をクラッチ
カバー2と加圧板3との間に組付けることによって、ラ
イニングの摩耗の増大とともに板ばね9により皿ばね4
へ及ぼされる軸方向力が大となるようにすることが可能
である。かくして、たとえば、図9の距離48にわたっ
て、したがってまた後調整装置16の摩耗補償距離にわ
たって、皿ばね9により調達される軸方向力は、曲線4
7bの推移をたどることができる。図9からは、また、
センサばね13のたわみが増大するにつれて、板ばね9
から加圧板3へ及ぼされる戻り力が増大することが分か
る。この戻り力は、また、操作用の皿ばね4に作用す
る。特性線47bと皿ばね特性線との力の推移を加算す
ることにより、合力の推移が得られるが、この合力は軸
方向に皿ばね4に作用する。それも皿ばね4を押圧する
方向でクラッチカバー側の旋回支持部材12のほうへ作
用する。曲線47aの推移を維持するためには、センサ
ばね13を、図9の曲線47cに相応する特性線推移を
有するように構成するのが有利である。曲線47cの力
の推移と曲線47bの力の推移とを加算することによ
り、曲線47aの力の推移が得られる。要するに、板ば
ね9に相応の予圧を与えることによって、センサばねに
より調達される支持力、ないし支持力の推移が低い値に
することができる。板ばね9を相応に構成し、配置する
ことにより、同じように、ライニングのばねセグメント
の弾発度の低下及び又はライニング内へのばねセグメン
トのもぐり込みを、少なくとも部分的に補償できる。要
するに、それによって、次の点が保証される。すなわ
ち、皿ばね4が実質的に等しい操作点ないし等しい操作
区域を維持する結果、皿ばね4が、クラッチの有効寿命
の間、実質的に少なくともほぼ一定の押圧力を加圧板3
に及ぼすという点である。更に、クラッチ、特にセンサ
ばね13及び又は板ばね9の構成のさい、後調整部材1
7に作用する脚ばね26及び又は26aにより生ぜしめ
られ、センサばね13及び又は板ばね9に抗する軸方向
合力を計算に入れねばならない。
【0061】予圧を与えた板ばね9を有するクラッチ1
の構成の場合には、更に、板ばね9の予圧により、加圧
板3から摩擦ライニング7へ及ぼされる軸方向力が影響
されることも計算に入れなければならない。このこと
は、要するに、板ばね9に予圧を与えるさい、皿ばね4
により調達される押圧力が、皿ばね4の方向へ板ばね9
の予圧力だけ減少せしめられることを意味する。したが
って、このような摩擦クラッチ1の場合、加圧板3ない
し摩擦ライニング7に対する合成押圧力が形成され、こ
の合成押圧力の推移は、皿ばね4の押圧力推移が板ばね
9の弾発力推移と重なることによって生じる。クラッチ
1の操作区域にわたって観察して、図8の特性線40
が、皿ばね4と予圧を与えた板ばね9との、クラッチ1
が新しい状態での合力推移を示すと仮定すれば、ライニ
ングの摩耗の結果、加圧板3と対応加圧板6との間隔が
減少するにつれて、合力は減少方向に推移するであろ
う。図8に破線で示した曲線40aは、たとえば1.5
mmのライニング摩耗合計値に相当する。クラッチ1の
有効寿命にわたって生じる、曲線40a方向への曲線4
0の移動により、クラッチ1のリリース時に皿ばね4か
らセンサばね13へ及ぼされる軸方向力が減少する。し
かも、この減少は、摩耗の増大につれて、板ばね9から
皿ばね4へ及ぼされる逆モーメントによる。この逆モー
メントは、旋回支承部5と負荷直径3aとの半径方向間
隔にもとづき、皿ばね4と加圧板3との間に働く。クラ
ッチ1の構成時に特に重要な点は、ライニングの摩耗に
よる板ばね9の弾発性の増大度が、同じ摩耗によるリリ
ース力の増大度よりも小さい点である。リリース力の増
大により、後調整に必要な、センサばね13の旋回が生
ぜしめられる。そうしなければ、クラッチの接続状態で
ライニング7に対する加圧板3の押圧力が低下し、後調
整が不可能となるだろう。
【0062】図12と図13に示された摩擦クラッチ1
01は、図1と図2に示した摩擦クラッチ1と実質的に
次の点が異なっている。すなわち、後調整部材117が
コイルばね126により周方向に負荷を与えられている
点である。後調整部材117は、ライニングの摩耗補償
に関しての機能や作用形式の点では、図2〜図4の後調
整部材17に相応している。図示の実施例の場合、備え
られている3個のコイルばねは、周方向に一様に分配さ
れ、クラッチハウジング2と後調整部材117との間で
予圧を与えられている。
【0063】特に図14から分かるように、後調整部材
117は、内周のところに半径方向の突出部ないし段状
部127を有している。これらの突出部のところには、
弧状に配置されたコイルばね126の一端が、周方向に
後調整部材117に負荷を与えるために、支えられてい
る。コイルばね126の他端区域は、クラッチハウジン
グ2に保持されたストッパ128に支えられている。図
示の実施例の場合、これらのストッパは、ねじに似た結
合部材により形成されており、ハウジング2と結合され
ている。しかし、これらのストッパ128は、ハウジン
グ2と一体に構成された軸方向成形部によって形成する
ようにしてもよい。その場合、たとえば、ストッパ12
8は、薄板製のハウジング2から軸方向に突出するよう
に成形された打出し部又はラグにより形成することがで
きる。特に図12及び図13から分かるように、部材1
17は、内周のところに次のように構成しておくことが
できる。すなわち、少なくとも実質的にコイルばね12
6の延びている区域に、かつまた有利には摩耗の後調整
に必要な、部材117の回転角にわたって、ないしはコ
イルばね126の除圧距離にわたって、案内129を設
けておき、この案内によって、コイルばね126の軸方
向の保持と半径方向の支えが保証されるようにするので
ある。これらの案内129は、図示の実施例の場合、横
断面で見て、実質的に半円形に構成された凹所により形
成されており、その制限面は、コイルばね126の横断
面にほぼ適合するようにされている。
【0064】このような構成の利点は、クラッチの回転
時にコイルばね126の申し分ない案内が可能となる結
果、ばね126が軸方向に外れることがない点にある。
コイルばね126の付加的固定のためには、図13に示
されているように、ハウジング2の半径方向内方の縁区
域に軸方向の付加成形部130を有している。これらの
成形部は軸方向にコイルばね126と重なっている。個
々の成形部130の代りに、ハウジング2が、周方向に
連続した軸方向内縁130を有するようにしてもよい。
内縁130は、皿ばね4の除圧を制限するのに役立つ。
【0065】図12〜図14に示した後調整用のコイル
ばね126の案内は、クラッチ1の回転時にばね126
の個々のワインディングが、遠心力の作用下で後調整部
材117のところに半径方向に支えられる利点を有して
いる。その場合、ばね126により周方向に調達される
調整力は、ばねのワインディングと後調整部材117と
の間に生じる摩擦抵抗の結果、減少するか、完全に消失
する。コイルばね126は、したがって、クラッチ10
1の回転時に(ばね作用を抑える摩擦力の結果)事実上
不動となる。それによって、後調整部材117は、内燃
機関の、少なくとも、無負荷回転数を上回る回転数の場
合には、コイルばね126によって回転させることはで
きなくなる。これにより、摩擦ライニングの摩耗の補償
は、無負荷回転数時、ないしは少なくともほぼ無負荷回
転数時にクラッチ101を操作する場合にのみ行なうこ
とが可能になる。後調整部材117は、しかし、内燃機
関の停止時、したがってクラッチ101の非回転時にの
み、ライニングの摩耗による後調整を行ない得るように
ロックすることができる。
【0066】クラッチ1の回転時、ないしは特定回転数
を超えた場合に後調整過程をロックすることは、図1及
び図2の実施例の場合にも、利点となる。その目的のた
めには、たとえばハウジング2のところに複数のロック
手段を設けておき、これらの部材が遠心力の作用によ
り、後調整部材17の回転を、脚ばね26及び又は26
aにより生ぜしめられる調整力に抗して防止するように
することができる。これらのロック手段は、その場合、
少なくとも1個の、遠心力の作用により半径方向に外方
へ押しやることのできる錘により形成することができ
る。この錘は、たとえば、部材17の内縁のところに支
えられ、そこに摩擦を生じさせ、この摩擦が部材17の
ところに、脚ばねにより部材17に及ぼされるねじりモ
ーメントより大きい止めモーメントを生じさせるように
する。
【0067】コイルばね126の延びの少なくとも一部
を半径方向に支えるために、ハウジング2により保持さ
れる支え手段を備えるようにすることもできる。この支
え手段は、図12と図13の実施例の場合には、ストッ
パ128と一体に構成しておくことができる。この目的
のため、ストッパ128は、アングル状に構成してお
き、それぞれ1つの、周方向に延びる区域を有するよう
にする。そして、この区域が、コイルばね126の延び
の少なくとも一部分にわたり、コイルばね126内へ突
入するようにする。これによって、ばねのワインディン
グの少なくとも一部が案内され、かつ少なくとも半径方
向に支えられることになる。
【0068】図13から分かるように、図2の実施例に
用いられているワイヤリング11は、図13の実施例に
は用いられていず、センサばね113の舌端部に設けら
れた付加成形部111が、代りに用いられている。この
目的のため、舌端部113cは、皿ばね4の側が球形に
構成されている。
【0069】図15〜図17には、本発明の摩耗後調整
装置の別の実施例が示されている。この後調整装置で
は、環状の後調整部材の代りに、個々の後調整部材が用
いられている。これらの部材217は、ハウジング20
2の周方向に一様に分配されている。また、これらの部
材217は、ボタン状又はディスク状の構成部品により
形成されており、この構成部品には、周方向に延び、か
つ軸方向に高くなる斜面218が設けられている。環状
の後調整部材217は、中央に穴219を有し、この穴
をハウジングに保持された軸方向のピン状延長部215
aが貫通している。この結果、部材217は、これらの
延長部215aに回転可能に支承されていることにな
る。ハウジング202には打出し部225が設けられ、
この部分が斜面218の対応斜面224を形成してい
る。部材217とハウジング202との間には、ばね2
26が配置され、このばねが、部材217に後調整を生
ぜしめる回転方向で負荷を与えている。ばね226は、
図15から分かるように、軸方向の延長部215aだけ
延びており、したがってコイルばね状の構成を有するよ
うにすることができる。ばね226の端区域には、たと
えば屈曲部ないし脚などの成形部が設けられて、一端が
ハウジング202に、他端が相応の後調整部材217に
支えられるようになっている。皿ばね204ないしセン
サばね213が旋回支承部205の区域で軸方向に変位
する場合、後調整部材217が旋回させられ、斜面21
8が斜面224に乗上げることにより変位が補償され
る。
【0070】ハウジング202にセンサばね213を軸
方向に支えるには、ラグ214を介して行なう。ラグ2
14は、ハウジング202の軸方向に延びる区域から半
径方向内方へ突出するように成形され、センサばね21
3の外側区域の下方へ延びている。
【0071】環状の後調整部材218は、その後調整作
用が大幅に遠心力に依存するように構成され得る利点を
有している。
【0072】図14に示された回転する後調整部材21
7の代りに、個別のくさび状後調整部材を用いることも
できる。これらの部材は、摩耗の後調整のために半径方
向及び又は周方向に変位可能にしておく。これらのくさ
び状部材には細長い穴を設けておき、相応の部材を案内
するため軸方向延長部215aを貫通させるようにす
る。これらの部材は、また遠心力の作用を受けて後調整
作用を発揮することができる。しかし、また、部材の後
調整方向に負荷を与える蓄力部材を用いることもでき
る。くさび状部材の申し分のない案内のために、ハウジ
ング2に付加成形部を設けておくことができる。摩擦ク
ラッチの回転軸線と直角に延びる平面に対して一定の迎
え角で延びる後調整部材のくさび面を、操作用の皿ばね
の側及び又はハウジングの側に設けておくことができ
る。このようなくさび状の部材を用いる場合は、軽量の
材料を用いて、遠心力の作用を最小限に抑えるのが有利
である。
【0073】後調整用の斜面を形成する構成部品間の材
料対は、有利にはクラッチの使用全期間にわたって、斜
面と対応斜面との間に後調整を妨げるような付着が生じ
ることのないように選定する必要がある。このような付
着を防止するため、これら部品の少なくとも一方の、少
なくとも斜面又は対応斜面の区域にコーティングを施し
ておく。2つの金属部品を用いる場合には、このコーテ
ィングにより特に腐食が防止できる。これら部品間の付
着ないし固着は、更に、両部品を異なる膨張係数を有す
る材料で製造することによっても防止できる。その場合
は、クラッチの使用時に発生する温度変化により、斜面
を形成する接触面間に相対運動が行なわれる。それによ
って、斜面と対応斜面とをそれぞれ有する部品が、常
時、相互に動く状態に維持されることになる。要する
に、膨張率が異なるため両部品は常に互いに引き離され
るので、付着ないし固着は生じえないのである。双方の
斜面の解離は、また、これらの部品の強度及び又は構成
を異にすることによって、遠心力により異なる伸びない
し運動を生ぜしめるようにして、付着ないし固着を防止
することもできる。
【0074】双方の斜面の固着を防止するには、また、
少なくとも1つの装置によって、クラッチを外すさい、
ないしは摩耗の後調整のさい、軸方向力が後調整部材に
作用するようにすることもできる。この目的のために
は、後調整部材17,117をそれぞれ、摩耗発生時に
軸方向に変位する区域を有する構成部品と軸方向に連結
するようにする。この連結は、特に旋回支承部5の区域
で行なうことができ、しかも皿ばね4及び又はセンサば
ね13を介して行なうことができる。
【0075】図18の線図には、操作用の皿ばねの特性
線340が示されている。この特性線は、皿ばねの力が
比較的僅かとなる谷底の点ないし最低値345(約45
0Nm)を有している。符号340の力・距離特性線を
有する皿ばねの最大値は7600Nmの大きさである。
特性線340は、半径方向に間隔を有する2つの支持部
材の間での皿ばねの変形によって生ぜしめられる。この
ことは、図8の特性線40や、皿ばね4との関連で説明
した通りである。
【0076】皿ばねの特性線340は、ライニングのば
ねセグメントの特性線342と組合せることができる。
図18から分かるように、特性線342の力・距離の推
移は、皿ばねの特性線340に近似している。ないし
は、両特性線は、僅かの間隔をおいて延びているので、
クラッチは極めて僅かの力で操作可能である。ライニン
グのばねセグメントの作用範囲では、理論的なリリース
力は特性線340と342の、垂直方向に上下位置にあ
る2つの点の差から生じる。この差は、符号360で示
されている。実際に必要となるリリース力は、操作部
材、たとえば皿ばねの舌端部の相応レバー比だけ低減さ
れる。このことも、図1と図2の実施例や、図8〜図1
1の線図と関連して説明した通りである。
【0077】図18には、操作用皿ばねの別の特性線4
40が破線で示してある。この特性線440は、皿ばね
の力が負になる最小値445、つまり相応のクラッチの
接続方向ではなく、リリース方向に作用する最小値ない
し谷底の点445を有している。このことは、リリース
段階でこの点445を超えると、クラッチは自動的に開
のままとなる。皿ばねの特性線440には、特性線44
2に相応する、ライニングのばねセグメントの特性線が
配属される。
【0078】図19には、相応の摩擦クラッチのリリー
ス時に操作レバー、たとえば皿ばね舌端部に働き、特性
線340と342、ないしは440と442に配属され
るリリース力の推移が示されている。この図から分かる
ように、特性線340,342に配属されるリリース力
の推移349は、常に正の力の区域に在る。すなわち、
クラッチをリリース状態に維持するために、常時、リリ
ース方向の力が必要とされている。特性線440と44
2に配属されているリリース力の推移449は、リリー
ス力が先ず減少し、次いで正の力の区域から負の区域へ
移行する部分区域449aを有している。この結果、相
応のクラッチは、リリース状態で維持力を必要としな
い。
【0079】図20、図20のa、図21に示した摩擦
クラッチの実施例501の場合、センサばね513が、
クラッチハウジング502のところに軸方向にバヨネッ
ト状の継手514を介して支えられている。この目的の
ために、センサばね513は、環状の基体513bの外
周から半径方向に延びているラグ513dを有してい
る。これらのラグ513dは、ハウジング材料から一体
に成形されたラグの形状の半径方向の区域502aに支
えられている。ハウジングのラグ502aは、ハウジン
グのほぼ軸方向に延びる縁区域502bを成形すること
により形成される。その場合、ラグ502aは、少なく
とも部分的にハウジング材料からの自由カット部502
c又は502dにより先ず形成される。少なくとも部分
的にラグ502aの周囲をカットすることにより、ラグ
502aは、より容易にその目標位置へ変形することが
できる。特に図21から分かるように、ラグ502aと
舌状部ないしアーム513dは互いに調節されて、ハウ
ジング502に対しセンサばね513の定心を行なうこ
とができる。図示の実施例では、ラグ502aは、この
目的のため小さな軸方向の段状部502eを有してい
る。
【0080】バヨネット状の係止継手514を形成する
間に、ハウジング502に対してセンサばね513を申
し分なく位置決めするため、有利には、ハウジング50
2の周方向に一様に分配された少なくとも3個のラグ5
02aが、他のハウジング区域に対して調節されること
によって、センサばね513とハウジング502との間
の一定の相対回転後に、相応の舌状部513dが周方向
ストッパ502fに接触し、それによりセンサばね51
3とハウジング502とのそれ以上の相対回転が阻止さ
れる。ストッパ502fは、図示の実施例の場合、特に
図20のaから分かるように、ハウジング502の軸方
向延長部により形成されている。更に、図20のaから
分かるように、少なくとも数個の、有利には3個のラグ
502aが、ハウジング502と舌状部513dとの間
の、別の回転制限部502gを形成している。図示の実
施例の場合、等しいラグ502aが、双方の回転方向に
対し回転制限部502f及び502gを形成している。
センサばね513とハウジング502との間の解離を防
止するストッパ502gは、舌状部502aの、半径方
向に延びる折曲げ部によって形成されている。周方向ス
トッパ502f及び502gにより、ハウジング502
に対し、センサばね513の周方向で一定の位置決めが
可能になる。係止継手514を造り出すためには、セン
サばね513が、軸方向にハウジング502の方向に加
圧される結果、舌状部513dが軸方向に自由カット部
502c及び502d内に突入し、軸方向にハウジング
の支持部502aの上方に位置することになる。次い
で、ハウジング502とセンサばね513を相対回転さ
せ、舌状部513dのうちの数個が回転制限部502f
に接触できる。そのあとで、センサばね513が部分的
に除圧され、その結果、舌状部513dのうちの数個
が、周方向で見て相応のストッパ502f及び502g
の間に位置することになり、すべての舌状部513dが
ハウジング側の支持部502aに支えられる。本発明に
よるバヨネット状の係止継手514の構成により、摩擦
クラッチ1の組立て時に舌状部513dがハウジング側
の支持部502aと並列位置に来ることがないように保
証される。
【0081】これまで説明した複数実施例の場合、セン
サばね513の固有のばね力を発揮する円環形の基体、
たとえば513bは、半径方向で加圧板と皿ばねとの間
の負荷区域ないし支持区域の外方に設けられている。し
かし、少なからぬ適用例の場合、センサばねの円環状基
体を、半径方向で前記負荷区域の内方に設けておくのも
有利である。要するに、図1及び図2の実施例の場合、
センサばね13の軸方向加圧力を生ぜしめる基体13b
が、皿ばね4と加圧板3との間の負荷区域3aの、半径
方向内方に位置している。
【0082】図20及び図21の実施形式の場合、ハウ
ジング側の対応斜面524が、薄板製ハウジング502
内に形成された突起状の打出し部により形成されてい
る。更に、この実施形式の場合、ハウジング502と後
調整部材517との間でばね作用を発揮するコイルばね
526は、案内心棒528により案内される。この案内
心棒は、後調整部材517と一体に構成され、周方向に
延びている。また、この案内心棒528は、特に図21
から分かるように、軸方向に細長い横断面を有し、この
横断面が、ばね526の内径に適合している。案内心棒
528は、コイルばね526の全長の少なくとも一部に
わたって、このコイルばね内に延びている。これによっ
て、ばねのワインディングの少なくとも一部が案内さ
れ、少なくとも半径方向に支えられることが可能にな
る。更に、コイルばね526の軸方向への折れ曲り、な
いしは飛び出しが防止できる。案内心棒548により、
摩擦クラッチの組立てが著しく容易になる。
【0083】図22には、リング状の後調整部材517
の一部分が示されている。後調整部材517は、半径方
向で内方へ延びる付加成形部527を有し、これらの成
形部が、周方向に延びるコイルばね526用案内心棒5
28を保持している。図示の実施例の場合、コイルばね
受容区域528が射出成形部材として製造されているプ
ラスチックの部材517と一体に構成されている。この
案内区域ないし受容区域528は、しかし、個別の構成
部品としても、また、すべてをひっくるめて単一の構成
部品としても、構成することができる。その場合は、た
とえばスナップ継手を介して後調整部材517と結合し
ておくことができる。このように、すべての案内区域5
28は、場合によっては、周面が開いたリングによって
形成することもできる。このリングは、少なくとも3個
所の結合部、有利にはスナップ係止部を介して後調整部
材517と結合しておく。
【0084】図12及び図13に関連した説明と似て、
コイルばね526は、なお付加的に、たとえば遠心力の
作用により相応に構成された、ハウジング502の区域
及び又は後調整部材517の区域に半径方向に支えられ
るようにすることができる。
【0085】コイルばね526のハウジング側の支え
は、ハウジングの部分を成形した軸方向に延びるウイン
グ、又は軸方向壁部を形成する打出し部526により形
成されている。これらの、コイルばね526用の支持区
域526aは、その場合、コイルばねの相応の端部が案
内され、それによって軸方向及び又は半径方向の、許容
されない変位が防止されるようにするのが有利である。
【0086】図23に示したクラッチの実施例601の
場合、センサばね613が、ハウジング602の、加圧
板603と反対の側に配置されている。加圧板603が
受容されているハウジング内室の外側にセンサばね61
3を配置することにより、センサばね613の熱応力を
低減することができ、それによって、過剰な熱応力によ
りこのばね613の弾発力が低下する危険が防止され
る。ハウジング602の外側では、センサばね613の
冷却も改善される。
【0087】皿ばね604の、ハウジング602と反対
の側に設けられた旋回支承部611の支えは、スペーサ
用リベット615を介して行なわれる。リベット615
は、皿ばね604及びハウジング602の相応の穴を貫
通して軸方向に延びている。図示の実施例の場合、リベ
ット615はセンサばね613と結合している。スペー
サ用リベット615の代りに、旋回支承部611とセン
サばね613との間を結合する別の手段を用いることも
できる。たとえば、センサばね613が、半径方向で内
方区域内に軸方向に延びるラグを有するようにすること
ができる。これらのラグが、相応の半径方向区域を介し
て旋回支承部611を支えるか、もしくは旋回支承部6
11を相応の付加成形部により直接に形成するようにす
る。
【0088】図24の実施例の場合は、センサばね71
3は、操作用の皿ばね704の旋回支承部715の半径
方向内方に延びている。センサばね713は、その半径
方向で内方の区域がハウジング702に支えられてい
る。この目的のために、ハウジング702は、皿ばね7
04の相応のスリットないし穴を貫通して軸方向に延び
るラグ715を有し、これらのラグがセンサばね713
を軸方向に支えている。別の実施形式によれば、センサ
ばね713も、その内縁区域にラグを有している。これ
らのラグは、皿ばね704の相応の穴を軸方向に貫通し
て延び、ハウジング側で支えられている。
【0089】図25に示された後調整部材817は、図
20及び図21の摩擦クラッチに使用できる。部材81
7は、半径方向内方に付加成形部827を有し、この成
形部827が半径方向に延びている。付加成形部827
は半径方向延長部827aを有し、これらの延長部が、
ハウジングと部材817との間で周方向に配置されたコ
イルばね826用の支え区域を形成している。コイルば
ね826の案内及び組付けの容易化のため、外周が開い
ているか、ないしは中断しているリング828が設けら
れている。リング828は、半径方向付加成形部827
aと結合されている。このため成形部827aは周方向
に延びる凹所ないしみぞを有している。これらの凹所な
いしみぞは、リング828と組合されてスナップ継手を
形成するように構成されている。後調整用のコイルばね
826用のハウジング側の支えは、ハウジングの軸方向
ラグ826aにより形成されている。このラグ826a
は、それぞれ1つの、リング828受容用の軸方向カッ
トアウト部826bを有している。カットアウト部82
6bは、この場合、リング828がラグ826aに対
し、少なくとも、クラッチの摩耗長さに応じて軸方向に
変位可能であるように構成されている。この目的のため
には、次のようにするのが特に有利である。すなわち、
半径方向の成形部827aに設けられたリング受容用凹
所とカットアウト部826bとが、軸方向で見て反対方
向に構成されるようにする。換言すれば、成形部827
aの凹所が一方の軸方向に、カットアウト部826bが
他方の軸方向に開いているようにするのである。
【0090】図26に示したクラッチの実施例901の
場合、リリース方向での皿ばね904の支えは、皿ばね
904の基体904aの中央区域で行なわれる。基体9
04aは、半径方向外方で加圧板903のところに支え
られ、半径方向内方へは旋回支承部905を超えて延び
ている。これは、旋回支承部905が、皿ばね905の
基体904aの内縁、ないし皿ばね904の舌端部が形
成するスリットから、従来型の公知の皿ばねクラッチと
比較して、はるかに離れた位置に在ることを意味してい
る。図示の実施例の場合、旋回支承部905の半径方向
内方に設けられている基体区域と、半径方向外方の基体
区域との幅の比は1:2程度である。有利には、この比
は1:6〜1:2の範囲である。皿ばね904のこのよ
うな支えによって、基体904aが、旋回支承部905
の区域で損傷を受けたり過剰な応力を生じることが防止
される。
【0091】図26では、更に、加圧板903に設けら
れた軸方向付加成形部903aが破線で示されている。
加圧板903の、特に支承突起903bの区域に設けら
れたこの付加成形部903aを介して、皿ばね904は
クラッチ1に対して定心されることができる。つまり、
皿ばね904は、外径定心部を介して半径方向にハウジ
ング902に対して保持され、その結果、図26に同じ
ように示された定心用リベットないしピン915を用い
る必要がない。図示されてはいないが、外径のところで
の定心は、ハウジング902の一部で形成されたラグ又
は打出し部を介して行なうことができる。
【0092】摩擦クラッチ901の場合、センサばね9
13は、ばね力を発揮する基体913aが、半径方向で
突起903bの内方に配置されるように構成されてい
る。センサばね913は、一方では皿ばね904を支
え、他方では自らをハウジング902のところに支える
ために、半径方向のアームないし舌状部を有している。
これらのアームないし舌状部は、一端が基体913aか
ら半径方向で内方へ延び、他端が基体913aから半径
方向で外方へ延びている。
【0093】図27に示した摩擦クラッチの別の変化形
1001の場合、クラッチのリリース力ないし皿ばね1
004の旋回力と逆方向の力が、センサばね1013に
より調達される。このセンサばね1013の力は、ハウ
ジング1002と加圧板1003との間で軸方向に作用
する。この実施例の場合、皿ばね1004は、旋回区域
ないし傾倒区域1005では、リリース方向での旋回支
承部による支えは行なわれない。ハウジング側の旋回支
承部ないし支持部材1012との皿ばね1004の接触
は、センサばね1013の予圧力により保証される。セ
ンサばね1013は、クラッチのリリース過程の間に、
このばね1013により調達され皿ばね1004へ作用
する軸方向力が、クラッチ1001のリリース力より大
きくなるように構成されている。その場合に保証を要す
る点は、摩擦ライニングに摩耗が存在しない場合には、
皿ばね1004が、常時、ハウジング側支持部材ないし
旋回支持部材1012に接触したままになるようにする
点である。この目的のため、これまでの実施例との関連
で説明したのと似た形式で、軸方向に作用し、互いに重
複する個々の力の間の調整を行なわねばならない。セン
サばね1013の力、加圧板1003とハウジング10
02との間に場合により設けられる板ばね部材によるラ
イニングの弾発力、操作用の皿ばね1004の力、クラ
ッチ1001のリリース力、後調整部材1017に作用
する後調整用のばね部材の力を、相応に互いに調整せね
ばならない。
【0094】図28及び図29に示された摩擦クラッチ
1101は、ハウジング1102と、ハウジングと回動
不能に結合され、かつ軸方向に制限された距離だけ変位
可能の加圧板1103を有している。加圧板1103と
ハウジング1102との間には、軸方向に操作用の皿ば
ね1104が配置されている。この皿ばねは、ハウジン
グ1102に保持された環状の旋回支承部1105を中
心として旋回可能であり、加圧板1103に、ハウジン
グ1102と不動に結合された対応加圧板1106、た
とえばはずみ車の方向へ負荷を与える。これにより、ク
ラッチ板1108の摩擦ライニング1107が加圧板1
103と対応加圧板1106との間に挟付けられる。
【0095】加圧板1103は、板ばね1109の形式
の、周方向ないし接線方向のリンク部材を介してハウジ
ング1102と回動不能に連結されている。図示の実施
例の場合、クラッチ板1108は、いわゆるライニング
ばねセグメント1110を有している。ばねセグメント
1110は、クラッチを入れる場合にトルクの漸増を可
能にする。すなわち、双方のライニング1107を軸方
向に相互に、制限された距離だけ変位させることによ
り、ライニング1107に作用する軸方向力を漸増させ
るのである。しかしながら、次のようにクラッチ板を用
いることもできよう。すなわち、摩擦ライニング110
7が軸方向に事実上不動に少なくとも1個の保持板に取
付けられており、かつまた別の個所に、たとえば皿ばね
1104と加圧板1103との間に、ライニングばねセ
グメント1110の代りの部材が備えられているような
クラッチ板である。
【0096】図示の実施例の場合、皿ばね1104は、
押圧力を作用させる環状の基体4aを有しており、この
基体からは、半径方向に内方へ操作用の舌状部1104
bが延びている。皿ばね1104は、この場合、半径方
向で更に外方に位置する区域が、加圧板1103に負荷
を与えるように、かつまた半径方向で更に内方に位置す
る区域が旋回支承部1105を中心として傾倒可能とな
るように組付けられている。旋回支承部1105は、2
つの旋回支持部材1111,1112を包含している。
これらの支持部材は、この場合、ワイヤリングで構成さ
れており、それらの間には皿ばねが軸方向に保持ないし
挟付けられている。皿ばね1104の回動防止と、ハウ
ジング1102に対するワイヤリングの定心及び保持と
のために、リベット形式の固定手段がハウジングのとこ
ろに取付けられている。これらのリベット1115は、
それぞれ軸方向に延びる軸部1115aが、隣接の皿ば
ね舌状部1104bの間に設けられたカットアウト部を
貫通して延びている。
【0097】クラッチ1101は、加圧板1103及び
対応加圧板1106の摩擦面や摩擦ライニングの軸方向
摩耗を補償する後調整装置を有している。この装置は、
皿ばね1104と加圧板1103との間に設けられた摩
耗後調整装置1116と、加圧板1103のリリース距
離を制限する、距離センサとして構成された制限手段1
117とから成っている。
【0098】摩耗センサとして働く制限手段1117
は、それぞれ1個のブッシュ1118を有し、このブッ
シュが加圧板3の孔1120内に回動不能に受容されて
いる。ブッシュ1118は、スリット1121を形成
し、スリット1121内を軸方向に2個の板ばね112
2が延びている。板ばね1122は、互いに支え合って
おり、少なくとも1個の板ばね1122は湾曲し、有利
には2個の板ばねが互いの方向へ湾曲し合うようにす
る。板ばね1122は、ブッシュ内に一定の予圧を与え
られて受容されているので、所定の摩擦抵抗に抗してブ
ッシュ1118に対してクラッチ1101の軸方向に変
位可能である。板ばね1122の軸方向長さは、クラッ
チ1101を入れた場合、これらの板ばねが軸方向に不
動のクラッチ構成部品−図示の実施例の場合は、ハウジ
ング1102の外縁区域1123−に対して一定の遊び
を有するように選定しておく。この遊びは、加圧板11
03の所定リリース距離に合致する。クラッチ接続時に
は、板ばね1122はハウジング1102とは反対側の
端部1122aが、対応加圧板1106と接触する。こ
れにより、摩擦ライニング1107の摩耗時には加圧板
1103が、この摩耗に相応して板ばね1122に対し
て軸方向に変位する。この変位は、また、板ばね112
2とブッシュ1118との間の摩擦接続作用に抗して行
なわれる。ブッシュ1118は、有利にはプラスチック
製又は摩擦材料製である。
【0099】図示の実施例の場合、孔1120は加圧板
の突起1125内に設けられている。孔1120内へ
は、ブッシュ1118が圧入により軸方向にも周方向に
も固定されている。加圧板の突起1125は半径方向外
方へ延び、突起には各1個の板ばね1109がリベット
結合部を介してリンク結合されている。対応加圧板11
06の方向へのブッシュ1118の変位は、ブッシュの
ハウジング1102側の端部につば1118aを設けて
おき、このつばを介してブッシュが加圧板1103に支
えられるようにすることによっても、防止できる。ハウ
ジングないしカバー1102の方向へブッシュ1118
が孔1120から抜け出さないように、図1に破線で示
されている通り、板ばね1109は、ブッシュ1118
に部分的に半径方向にかぶさっており、場合によっては
付加的に孔1120内へ軸方向に不動にブッシュを押込
むようにされている。更に、ブッシュの回転は、ブッシ
ュが成形部、特に段状部を有するようにし、この段状部
がブッシュにかぶさる板ばね区域1119を受容するよ
うにすることによって防止される。
【0100】摩耗後調整装置1116は、皿ばね110
4により負荷される後調整部材を有している。この部材
は、図5に平面図で示されている、横断面がU字形の薄
板リング1126の形式を有している。この部材112
6は、底部1127の皿ばね側に少なくとも1個の軸方
向環状突起1028又は複数の突起1028を有してい
る。これらの突起は周方向に有利には一様に分配されて
おり、薄板材料に圧刻されたビードにより形成されてい
る。セグメント状の突起1128により、周方向に隣接
する突起の間の区域には、皿ばねの基体1104aを後
調整部材1126との間に半径方向の隙間が形成され、
この隙間により冷却用の空気の流通が可能になる。特に
図129から分かるように、後調整部材1126は加圧
板1103に対し定心されている。この目的のため、加
圧板1103は少なくとも1つの段状部1129を有し
ており、この段状部により、部材1126の、半径方向
内方の、軸方向に延びる壁部1130が、加圧板110
3に対して定心位置に位置づけられる。段状部1129
は、周方向に延びる閉じた面により形成するか、もしく
は周方向に互いに間隔をおいて設けられたセグメント状
の面により形成することができる。後調整部材1126
は、更に、軸方向に延びる半径方向外方の壁部1131
を有しており、この壁部が、内方の壁部1130及び底
部1127と一緒に環状の自由空間1126aを形成し
ている。後調整部材1126は、半径方向外方に半径方
向の、ストッパを形成する突出部ないし張出部1132
を有している。これらのストッパは、摩耗センサ111
7の板ばね1122形式の、軸方向変位可能な構成部材
の対応ストッパ1133と協働する。対応ストッパ11
33は、板ばね1122に付加形成された鼻状部により
形成されている。これらの鼻状部は、半径方向内方を向
き、張出し部1132にかぶさっている。こうすること
により、後調整部材1126の、加圧板1103から離
れる方向での、つまりハウジング方向への軸方向変位
が、対応ストッパ1133により制限される。
【0101】後調整部材1126と加圧板1103との
間には、補償装置1134が設けられている。この補償
装置により、クラッチ1101のリリース時とライニン
グの摩耗時とに後調整部材1126の自動的な後調整が
可能になり、また、クラッチ接続時には自動ロック式に
働き、それによって、クラッチ1101の接続段階中に
後調整部材1126が、加圧板1103に対し所定の軸
方向位置を占めることになる。この所定位置は、クラッ
チのリリース過程中にのみ、かつまたライニングの摩耗
に応じて変化する。
【0102】補償装置1134は、有利には周方向に一
様に分配された複数のくさび対1135,1136を有
している。これらのくさび対は、後調整部材1126の
環状自由空間1126a内に受容されている。加圧板1
103の環状面1137に支えられているくさび113
6は、補償部材1126と回動不能に、かつ軸方向に変
位可能に結合されている。この目的のために、部材11
26は軸方向に延びているその壁部1130,1131
の区域にビード形状1138,1139の成形部を有
し、これらの成形部が自由空間1126aの区域に突起
を形成し、これらの突起が、くさび1136の、相応に
適合された凹所ないしみぞ1140,1141に係合す
る。みぞ1140,1141ないし成形部1138,1
139は、クラッチ1101の軸方向に延びている。図
30から分かるように、くさび1135は、ほぼ軸方向
に部材1126の底部1127とくさび1136との間
に受容されている。くさび1135,1136は、周方
向に延びる軸方向に高まる乗上げ斜面1142,114
3を形成しており、これらの斜面を介して対をなすくさ
び1135,1136が互いに支え合っている。くさび
1135の他方の側は、部材1126の底部1127に
支えられ、この部材1126に対し周方向に変位可能で
ある。斜面1142,1143は互いに加圧し合ってい
る。この目的のために、環状の自由空間1126a内に
コイルばね1144の形式の蓄力部材が受容されてお
り、これらのコイルばねは、一端が、部材1126と回
動不能に結合されたくさび1136に、また、他端が、
周方向に変位可能のくさび1135にそれぞれ支えられ
ている。コイルばね1144の保持のために、くさび1
135,1136は、相応のコイルばね側の端部に、突
起1145,1146を有している。これらの突起が、
ばねのワインディング内に突入し、それによってばね端
部が保持されている。コイルばね1144は、更に、部
材1126の壁部1130,1131と底部1127と
により案内されている。
【0103】図示の実施例の場合、補償部材1126が
加圧板1103に対し回転しないように防止されてい
る。この目的のために、図31から分かるように、加圧
板1103にはピン形式の突起1147が設けられてい
る。これらの突起は、張出し部1132の区域に設けら
れた穴1148を貫通して延びている。この回動防止措
置によって、クラッチの使用中にラグ1132のストッ
パ域が、常に板ばね1122の制限鼻状部1133の下
方に位置することになる。
【0104】図示の実施例の場合、くさび1135,1
136は、耐熱性のプラスチック、たとえばデュロプラ
スチック又は熱プラスチックで造られている。このプラ
スチックは、更に繊維で補強することができる。したが
って、後調整部材として役立つくさび1135,113
6は、簡単に射出成形部材として製造が可能である。し
かし、また、くさび対1135,1136の少なくとも
片方を摩擦材料、たとえばライニング材料で製造するこ
とも有利である。あるいはまた、これらのくさびを薄板
成形品又は焼結金属部材で製造することもできる。斜面
1142,1143の傾き角と延びは、クラッチ110
1の全有効寿命の間に、加圧板1103と対応加圧板1
106の摩擦面や摩擦ライニング1107に発生する摩
耗の後調整が可能となるように構成しておく。クラッチ
回転軸線と直角の平面に対するくさび角ないし傾き角1
149は、斜面1142,1143の相互押圧時に生じ
る摩擦により両斜面間のスリップが防止されるように選
ばれている。斜面1142,1143の区域における材
料対に応じて、傾き角1149は5〜20度、有利には
10度である。周方向に変位可能のくさび1135は、
先端が回転方向1150を指すように配置されている。
【0105】斜面1142,1143の蓄力部材による
加圧と傾き角1149とは、部材1126に作用する軸
方向合力が、制限手段1117の摩耗センサ1122の
所要変位力より小さくなるように構成しておく。
【0106】更に、皿ばね1104の構成のさいには、
このばねにより調達される、加圧板1103に対する押
圧力が、摩耗センサ1122に対する所要変位力と、ハ
ウジング1102と加圧板1103との間で加圧される
板ばね1109の加圧力とだけ高い値とならなければな
らない。更に、個別の構成部品は、皿ばね1104と補
償部材1126との間の支持部の摩耗、並びに摩耗セン
サ1122と対応加圧板6との間、ないしは摩耗センサ
とハウジング1102との間の接触による摩耗は、ライ
ニング1107の摩耗に比較すれば僅かである。
【0107】図30の斜面1142,1143の間、な
いしくさび1135,1136間の、意図しない調整を
防止するため、斜面の少なくとも片方の区域に小さい突
起を設けておき、これらが他方の斜面に引掛かるように
しておくことができる。これらの突起は、その場合、摩
耗補償のための後調整が可能となり、しかも斜面相互の
スリップが防止されるように構成する。特に有利には、
双方の斜面が、互いに掴み合うような突起を有するよう
にする。これらの突起は、たとえば、高さの僅かな鋸歯
状成形部により形成することができる。これらの成形部
により斜面の相互変位は補償部材内でのみ可能となる。
このような成形部は、図302では斜面1142,11
43の部分区域に略示され、符号1143aで示されて
いる。斜面の片方のみに突起を設けた使用例の場合は、
これらの突起は、他方の斜面の材料より硬い材料製にし
ておくことができるので、他方の斜面に少なくとも僅か
に突入ないし引掛かることが可能になる。
【0108】湾曲形状、ないし波形の板ばね1122
が、クラッチ接続時に加圧板1103のところに発生す
る高熱により、その弾発力を失うことのないように、ブ
ッシュ1118は、有利には熱伝導率の僅かな、かつ摩
擦係数の高い材料で製造される。くさび1135,11
36は、等しい材料で製造できる。
【0109】クラッチ、特に加圧板1103の冷却を改
善するため、加圧板1103内には半径方向に延び、か
つ周方向に分配されたみぞが設けられている。これらの
みぞの1つが、図29に破線により符号1151で示さ
れている。これらの半径方向のみぞ1151は、周方向
で見て、それぞれ2つの隣接くさび対の間に形成され、
部材1126と加圧板1103との間に延びている。コ
イルばね1144の区域にも、部材1126は底部11
27から始まる軸方向カットアウト部を有している。こ
れによって、皿ばね1104と部材1126間に半径方
向隙間が形成される。
【0110】種々の支持個所の耐摩耗性を高めるため
に、相応の個所に耐摩耗性の層、たとえば硬質クロムめ
っき、モリブデン・コーティングを施すことができる。
あるいは又、接触個所の区域に、特別の耐摩耗性部材を
用いてもよい。たとえば摩耗センサ1122のところに
は、対応加圧板1106やハウジング1102との接触
区域にはプラスチック製のシューを設けておくことがで
きる。
【0111】トルクを加圧板1102へ伝える板ばね1
109は、加圧板1103とハウジング1102との間
で、クラッチ1101のリリース時に加圧板1103が
ハウジング1102の方向に変位するように予圧を与え
られている。これによって、事実上、全リリース過程に
わたり、ないしは制限手段1117が有効となるまで、
部材1126が皿ばね1104に接触したままになる。
【0112】舌端部1104cの区域でのクラッチのリ
リース距離は、有利にはクラッチが断たれた場合に皿ば
ね1104の外縁部が部材1126から僅かの値だけ離
れるように選ばれている。このことは、要するに、クラ
ッチ1のリリース時に、皿ばねの弾発距離が、皿ばねに
よる加圧板負荷直径区域では、距離制限手段1122に
より決定される加圧板1103の離間距離1124より
大であることを意味する。
【0113】図29に示された個々の構成部品の相対位
置は、摩擦クラッチの新しい状態に相応する。軸方向摩
耗、特に摩擦ライニング1107の摩耗が生じると、加
圧板1103の位置が対応加圧板1106方向に変位す
る。これにより、先ず円錐度が変化し、このため、皿ば
ねによりクラッチ1101の接続状態で調達される押圧
力も、有利には増大方向に作用する。この変化によっ
て、加圧板1103が、対応加圧板1106に軸方向で
支えられている摩耗センサ1122に対して、その軸方
向位置を変化させる。部材1126に作用する皿ばね力
により、部材1126は、ライニングの摩耗により生じ
る対応加圧板1106の軸方向変位に追従する。これに
よって、部材1126のストッパ区域は、摩耗センサ1
122の鼻状部1133の形式の対応ストッパ区域から
軸方向で離間する。この離間の距離は、実質的にライニ
ングの摩耗に相応する値である。補償部材1126は、
クラッチ接続過程の間、加圧板1103に対するその軸
方向位置を維持する。なぜなら、部材1126は、皿ば
ね1104により加圧板1103方向に負荷され、摩耗
補償装置1034は、クラッチ接続過程の間には自己ロ
ックする、つまり軸方向の止め装置として働くからであ
る。クラッチ1101のリリース時には、加圧板が、板
ばね1109によりハウジング1102の方向に負荷さ
れ、摩耗センサ1022が、ハウジング1102ないし
ハウジングのストッパ区域1123に接触するまで変位
する。加圧板1103の離間距離に合致するこのリリー
ス距離まで、加圧板1103に対する部材1126の軸
方向位置は維持される。リリース過程の継続中は、加圧
板1103は軸方向に停止したままであるのに対し、部
材1126は、負荷直径区域で皿ばねのリリース運動に
軸方向で追従する。しかも、この追従は、部材1126
のストッパ区域が摩耗センサ1122の対応ストッパ区
域1133に再び接触するまで続く。後調整部材102
6の軸方向変位は、くさび1135により生ぜしめられ
る。くさび1135は、コイルばね1144により負荷
されており、くさび1136に対し周方向に、部材11
26が摩耗センサ1122の対応ストッパ区域1133
に対して押付けられるまで、変位する。加圧板1103
の離間は、図示の実施例の場合、板ばね1109により
保証されている。板ばね1109は、ハウジング110
2と加圧板1103との間で、加圧板をハウジング11
02の方向へ押付けるように、軸方向の予圧を与えられ
ている。更に、皿ばね1104がリリース方向に旋回せ
しめられると、その半径方向外方区域が後調整部材11
26から離間する。なぜなら、部材1126は、既述の
ように、摩耗センサ1122により加圧板1103のと
ころに引止められるからである。リリース過程中に補償
部材1126からの、このような少なくとも僅かの離間
は、後調整装置1117+1134の機能にとって特に
有利である。
【0114】本発明の後調整装置1117+1134に
より、後調整用のくさび1135,1136による後調
整部材1126のところでの後調整が、常にライニング
の摩耗の値に応じて確実に行なわれる。このように確実
に後調整が可能なのは、くさび1135,1136の形
式の後調整手段と摩耗センサ1122との間に、後調整
部材1126が軸方向に挟付けられ、それによって、リ
ングの形式の補償部材1126が、相応のライニング摩
耗値より大きく後調整されることのないようにされるか
らである。更に、本発明の構成による後調整装置によ
り、リリース手段の区域、たとえば皿ばね舌状部110
4bの区域での距離超過の場合、もしくは加圧板の軸方
向振動の場合でも、後調整装置1117+1134の動
作は生じることのないよう保証されている。なぜなら摩
耗センサ1121は、ハウジング1102に強く当った
場合でも、加圧板1103に対して自己ロック式摩耗補
償装置1134により軸方向に、対応ストッパ1132
を介して支えられるからである。要するに、摩擦クラッ
チのリリース状態では、摩耗センサ1122に対し対応
加圧板1106方向に軸方向力が作用し、これら軸方向
力は、摩耗センサ1122と加圧板1103との間の摩
擦接続の力よりも大であり、摩耗センサは、この加圧板
1103に対し軸方向に変位せしめられることがないの
である。
【0115】本発明による後調整装置により次の点が保
証される。すなわち、クラッチの全有効寿命にわたっ
て、皿ばねが事実上等しい特性線域で作用し、クラッチ
1101の接続状態では事実上コンスタントな加圧姿勢
を有しているため、加圧板1103に対する押圧力も事
実上不変であるという点である。このことにより可能に
なるのは次の点である。すなわち、クラッチのリリース
距離にわたり力が漸減する特性線を有する皿ばねを、有
利には、ライニング1107が、ばねセグメント111
0を介して互いに弾発し合う形式のクラッチ板と組合せ
て使用できる点である。こうすることにより、効果的に
調達されるリリース力を比較的低レベルにすることがで
き、かつライニングばねセグメントの特性線がクラッチ
の有効寿命にわたり著しくは変化しないかぎり、事実上
コンスタントに維持することができる。このようなクラ
ッチを外す場合、皿ばね1104は、旋回支承部110
5を中心として旋回せしめられる。その場合、加圧板1
103の軸方向リリース距離の所定部分区域にわたり、
ばねセグメント1110が除圧され、これによって、こ
のばねセグメントにより調達される軸方向力が摩擦クラ
ッチ1101のリリース過程を補助することになる。こ
のことは、要するに、調達する必要のある最大リリース
力が、クラッチ1101の接続状態で皿ばね1104及
び板ばね1109の組付け姿勢から理論的に結果するリ
リース力より小さいことを意味している。ばねセグメン
ト1110の弾発区域ないし除圧区域を超えると、直ち
に摩擦ライニング1107がリリースされる。その場
合、なお調達されねばならないリリース力は、皿ばね1
104の漸減特性線にもとづき、図29の組付け状態に
相応するであろうリリース力より既に著しく減少せしめ
られている。リリース過程が続く間に、リリース力は更
に低減され、しかも、それは、少なくとも、有利には正
絃形の皿ばね特性線の最低値に達するまで継続する。
【0116】図28及び図29に示した後調整装置11
17+1134は、有利には次のように構成することが
できる。すなわち、摩擦クラッチ1101の回転時には
後調整用のコイルばね1144の個々のワインディング
が環状の後調整部材1126の外壁部1131に支えら
れるようにし、かつまたコイルばね1144により周方
向に作用する調整力が、ばねのワインディングと部材1
126との間に生ぜしめられる摩擦抵抗により低減され
るか、もしくは完全に相殺されるようにするのである。
コイルばね1144の挙動は、したがって、クラッチ1
101の回転時には、ばね作用を抑制する摩擦力の結
果、事実上停止する。更に、後調整用のくさび1135
は、このくさびに作用する遠心力により、同じく部材1
126の壁部1131に半径方向に支えられ、かつま
た、くさび1135と部材1126との間に生じる摩擦
力により回動が防止される。これによって、内燃機関の
少なくとも無負荷回転数を上回る回転数域では、摩耗補
償装置1134が、コイルばね1144によっては回動
されなくなる。したがって、クラッチ1101は、ライ
ニングの摩耗の補償が、無負荷回転数時に、ないしは少
なくともほぼ無負荷回転数時にクラッチ1101を操作
した場合にのみ行なわれるように構成することができ
る。部材1126のロックは、しかし、補償装置113
4の相応の構成により、次のように行なうことができ
る。すなわち、内燃機関の停止時にのみ、要するにクラ
ッチ1101の非回転時、もしくは極めて低回転数の場
合にのみ、ライニングの摩耗の後調整を行ない得るよう
にするのである。
【0117】後調整用の斜面1135,1136を形成
する部材の材料や、これらの部材と協働する部材の材料
は、クラッチの有効寿命の間、後調整を妨げるような、
斜面間及び部材間の固着が生じることのないように選定
するのが有利である。この固着を防止するために、これ
ら部材の少なくとも片方に、少なくとも斜面又は支持面
の区域にコーティングを施しておくことができる。
【0118】斜面と対応斜面との固着結合を防止するた
めには、少なくとも次のような装置を設けることができ
る。すなわち、クラッチのリリース時ないしは摩耗の後
調整時に、単数又は複数の後調整部材に対して、斜面の
分離ないし剥離を生じさせる軸方向力を及ぼすような装
置である。
【0119】クラッチ1101の新しい状態、つまり、
クラッチがクラッチ板1108を間に挟んで対応加圧板
1106に取付けられる前にクラッチが有している状態
では、くさび1135は、図30に示した位置に比し
て、くさび1136に対して更に引込められた位置にあ
るので、部材1126は、加圧板1103の方向へ最も
接近した位置にあり、したがって加圧板と後調整部材1
126とのユニットは極めて僅かな軸方向組付けスペー
スしか必要としない。クラッチの組付け前にくさび11
35を、その引込んだ位置に保持するために、くさび1
135は、回動手段ないし押さえ手段用の凹所1152
の形式の作用区域を有している。この押さえ手段は、ク
ラッチの製造時、ないしは組立て時に使用して、クラッ
チ組立て後に除去することがで、それによって補償装置
1134が起動される。図示の実施例の場合、図30及
び図32から分かるように、部材1126には周方向に
延びる細長いスリット1153が設けられており、これ
らのスリットから凹所1152に係合する押さえ手段な
いし回動手段を差込むことができる。周方向の細長いス
リット1153は、その場合、少なくとも、周方向での
くさび1135の、可能な最大摩耗後調整角度に相応す
る回動が可能になるだけの延びを有していなければなら
ない。クラッチが新しい状態で周方向に引込んだ位置に
保持されたくさび1135は、この位置で摩耗センサ1
122により保持されるようにする。摩耗センサ112
2は、部材1126を引込められた位置に保持してい
る。摩耗センサ1122と加圧板1103との間の自動
補償式の結合は、次のように構成せねばならない。すな
わち、加圧板1103に対して摩耗センサ1122を変
位させるために要する力が、くさび1135に作用する
コイルばね1144により生ぜしめられる力、すなわち
部材1126に作用する合力よりも大となるようにしな
ければならない。
【0120】図28及び図29の実施例の場合、斜面1
143は、直接に部材1126により、たとえば打出し
により斜面を形成することもできる。その場合、部材1
126は、コイルばね1144により加圧板1103に
対し回動可能でなければならない。くさび1135は、
この実施例の場合、加圧板1103と回動不能に結合す
るか、ないしは直接に加圧板に付加形成しておく。更
に、この実施例の場合、張出し部1132として構成さ
れたストッパは、部材1126の所要後調整角度に相応
して延長して、摩耗センサ1132と部材1126との
間の軸方向変位の制限、クラッチの有効寿命の全期間に
わたって保証されるようにせねばならない。更に、この
実施例の場合、後調整部材1126が、クラッチ110
1の組付け時にも簡単に半径方向から回動できる。しか
も、この回動は、特に、周方向に延びる張出し部113
2を介して行なわれる。張出し部1132は、ハウジン
グ1102の外とうに設けられた半径方向の穴から接近
可能である。この半径方向の穴は、特に、加圧板110
3のトルク伝達用の突起1125や板ばね1109をも
受容できる。本発明による後調整装置は、更に、この装
置の原理を、いわゆる引離し型の摩擦クラッチにも利用
できる利点を有している。この型のクラッチの場合、皿
ばねの、半径方向外方の線区域がハウジングに旋回可能
に支えられ、半径方向で内方の縁区域は加圧板に負荷を
与えている。この種のクラッチが図33に示されてい
る。皿ばね1204と加圧板1203との間には摩耗補
償装置1234が、設けられている。この装置は、図2
8及び図29の装置と似た構成を有している。後調整部
材1226は、この場合もセンサ部材1217を介して
摩擦センサ1222と協働する。加圧板1203に対す
る摩耗センサ1222の後調整は、カバーないしハウジ
ング1202へのストッパ区域1222aの接触により
行なわれる。摩耗センサ1222は、この場合もストッ
パ1233を保持し、これらのストッパ1233が、リ
リース時の加圧板1203の軸方向変位距離を制限す
る。図33の後調整装置の申し分ない機能を可能にする
ために、部材1226が、摩耗センサ1222に対する
少なくとも僅かの軸方向運動の可能性を有するようにす
る。このことは、次のようにすることによって行なわれ
る。すなわち、相応のストッパ継手1233aが、摩耗
センサ1222と部材1226との間に遊びを有するよ
うにするか、もしくは部材1226が、軸方向に弾性変
形可能な、したがって弾性的にたわみ可能な半径方向区
域1226aを有するようにする。
【0121】図34に示された実施例の場合、摩耗セン
サ1317は、直接に加圧板1303の基体に受容され
ている。摩耗センサ1322は、対応ストッパを形成す
るハウジング区域1323と協働するストッパ区域13
22aを有している。ハウジング区域1323は、取付
け手段1302aと一体である。取付け手段を介して皿
ばね1304がハウジング1202に旋回可能に支承さ
れている。図示の実施例の場合、取付け部材1302a
は、ハウジングと一体に形成されたラグにより形成され
ており、これらのラグが軸方向に皿ばね1304を貫通
して延びている。皿ばね基体1304aの半径方向区域
に設けられた摩耗センサ1317の半径方向外方に、摩
耗補償装置1334が備えられている。
【0122】本発明による摩擦クラッチの構成により、
厚い摩擦ライニングが使用され、したがって軸方向のラ
イニング摩耗体積も大となることによって、クラッチの
有効寿命が長くなるのみでなく、特にリリース力の低減
が達成される。しかも、これが、クラッチのリリース距
離にわたって漸減する力・距離特性線を有する蓄力部材
を、加圧板に作用する蓄力部材に抗して作用する少なく
とも1個のばね手段と組合せて用いることによって達成
されているのである。このばね手段は、クラッチの断続
時に、クラッチの伝達可能トルクの漸増ないし漸減を、
クラッチ操作距離ないし加圧板変位距離の少なくとも一
部分にわたって生ぜしめるものである。このばね手段
は、また、有利には、クラッチの押圧ばね、たとえば皿
ばねと直列に配置しておく。要するに、摩擦クラッチの
本発明による構成により、著しいリリース力低減が達成
され、この低減がクラッチの全有効寿命の間、維持され
るか、ないしは、比較的狭い公差域内で不変である。更
に、本発明による摩擦クラッチの場合、動作域で比較的
急勾配の力・距離特性線を有する皿ばねが用いられてい
る。この種の皿ばねは、従来式のクラッチであれば、ラ
イニングの摩耗時にリリース力が極めて著しく増大する
ことになろう。
【0123】本発明による後調整装置を備えていないク
ラッチの場合、ライニングの摩耗が進行すると、まず、
クラッチの接続状態に応じた点41(図8)が、特性線
40に沿って最大値41a方向に移動する。リリース過
程の間に、リリース力は、この点41aまで減少する
が、全体として、クラッチの新しい状態でのリリース力
の推移に比して、リリース力の推移のレベルは増大す
る。このことは、要するに、区間43が左へ移動して、
点41が最大値41aと合致することを意味している。
点44は、特性線40に沿って相応に移動する。ライニ
ングの摩耗が更に進と、クラッチの接続状態に相応す
る、皿ばねの組付け点が最大値41aから徐々に点41
bの方向へ移動し、この結果、皿ばねによる押圧力が徐
々に減少する。点41bでの皿ばねの押圧力は、点41
でクラッチの新しい状態のさいに作用する押圧力に合致
する。最大値41aを超えると直ちに、リリース過程で
は、少なくともクラッチ操作距離の一部分にわたりリリ
ース力が増大する。最大許容摩耗距離ないしは摩耗点4
1bに達成すると、全リリース距離にわたってリリース
力が上昇する。このリリース力の上昇は、図8に示した
ように、ライニングの弾発性42aが存在する場合にも
維持される。
【0124】摩擦クラッチ及び特にその後調整装置の構
成の場合、計算に入れねばならない点は、内燃機関のク
ランク軸が、はずみ車に軸方向振動やタンブリングを励
起する点である。これらの振動は、はずみ車に取付けら
れたクラッチにも伝達される。クラッチないし後調整装
置を申し分なく機能させるためには、言いかえると、そ
のような振動により後調整が不完全にならないようにす
るには、図1〜図27の実施例の場合、要するに、力の
センサを有する後調整装置を備えた実施例の場合、一般
的に、この力のセンサの後調整力を、力のセンサに作用
しうる慣性力より大きくしておかねばならない。この慣
性力は、特に操作用の皿ばねの質量、後調整部材の質
量、力のセンサの相応の割合の質量、かつまた、場合に
よりその他の構成部材の質量に、これらの部材の可能な
最大の軸方向加速、すなわち、はずみ車の軸方向振動及
び曲げ振動とから生じる加速を乗じた値等から結果する
力である。かくして、たとえば図27の実施例の場合、
センサ皿ばね1013が加圧板1003に支えられてお
り、この形式の場合は、加圧板1003の慣性も計算に
入れる必要がある。要するに、常にセンサ皿ばね101
3による力が、このばねに作用する力より大きいことが
保証されねばならない。この皿ばねに作用する力は、慣
性により皿ばねに作用する部材の質量に、最大可能な軸
方向加速を乗じた力である。これらの慣性力は、特にク
ラッチの操作中に、かつまた特にクラッチの外された状
態では、不都合な影響を与える。
【0125】図29〜図34の実施例の場合、摩耗セン
サと摩耗補償装置の構成のさい、同じように、個々の構
成部材の慣性により発生する力と、これらの部材に作用
する軸方向振動や回転振動により発生する力とを計算に
入れなければならない。
【0126】要するに、一般的には、摩耗補償手段の組
込まれた摩擦クラッチの構成のさいには、軸方向振動又
は回転振動が伝達され、かつ補償手段に作用を与える部
材の質量を、それぞれ計算に入れる必要がある。図28
〜図34の実施形式の場合、特に、斜面機構の機能に影
響を与える構成部材を考慮に入れる必要がある。
【0127】図35には分割されたはずみ車1401が
示されている。このはずみ車1401は、図示されてい
ないクランク軸に取付け可能の第1の回転質量、すなわ
ち1次回転質量1402と、第2の回転質量、すなわち
2次回転質量1403とを有している。2次回転質量1
403にはクラッチ1404がクラッチ板1405を間
そうした上で取付けられている。クラッチ板1405を
介して、同じく図示されていない変速機の断続が可能で
ある。回転質量1402,1403は、支承部1406
を介して互いに回転可能に支承されている。支承部14
06は、内燃機関出力軸に第1の回転質量1402を取
付けるねじ1408の孔1407の半径方向に設けられ
ている。両回転質量間にはダンピング装置1409が働
いている。この位置は、トーラス状の区域1412を形
成する環状室1411内に収容された圧縮コイルばね1
410を有している。環状室1411は、少なくとも部
分的に、たとえばオイル又はグリースなどの粘性媒体で
充たされている。
【0128】1次回転質量1402は、主として薄板材
料製の構成部材1413により形成されている。構成部
材1413は、ほぼ半径方向に延びるフランジ状区域1
414を有している。この区域は、半径方向に一体に付
加成形された軸方向延長部1415を有し、この延長部
は複数の孔1407により取囲まれている。ころがり軸
受部1406の1列のころがり軸受1406aは、その
内レース1416が軸方向延長部1415の半径方向外
方端部分に受容されている。外レース1417は、ほぼ
平らなディスク状ボディとして構成された第2の回転質
量1403を支持している。この目的のため、回転質量
1403は、軸受1406aが受容される中心穴を有し
ている。ほぼ半径方向に延びる区域1414は、半径方
向外方でシェル状に構成された区域1418へ移行して
いる。この区域1418は、蓄力部材1410の少なく
とも外周を少なくとも部分的に包囲し、部材1410を
案内ないし支えている。区域1418に取付けられたシ
ェル状のボディ1419は、部分的に部材1410の周
囲を取囲んでいる。ボディ1419は薄板体1413と
溶接されている(符号1420の個所)。トーラス状の
区域1412は、周方向で見て個別の受容部に下分割さ
れ、それらの受容部には蓄力部材1410が受容されて
いる。個々の受容部は、周方向で見て蓄力部材1410
の負荷区域により互いに分けられている。これらの負荷
区域は、薄板部材1413とシェル状ボディ1419に
形成されたポケットにより形成できる。第2の回転質量
1403と結合された蓄力部材1410用負荷区域14
21は、クラッチカバー1422により保持されてい
る。
【0129】負荷区域1421は半径方向アーム142
1により形成されている。これらのアームは、図示の実
施例の場合、カバー1422の軸方向区域1423に載
置され、環状室1412内へ、それも周方向で隣接する
蓄力部材1410の端部間へ、半径方向に入り込んでい
る。軸方向に延びるカバー区域1423の部分1423
aが、2次回転質量1403を取囲み、この回転質量1
403と、たとえば、前記の部分1423aに設けられ
た打出し部を介して、もしくは別の固定形式により、不
動に結合されている。前記打出し部は、回転質量140
3の相応の凹所内に係合している。
【0130】回転質量1403の外的輪郭に定心された
クラッチカバー1422は、負荷区域1421と反対側
の端部に、ほぼ半径方向内方に延びる環状区域1426
を有している。この区域1426には、2腕レバーとし
て働く皿ばね1427が旋回可能に保持されている。半
径方向で更に外方に位置する皿ばね区域は加圧板142
8に負荷を与えている。これによって、クラッチ板14
05の摩擦ライニング1429が、第2回転質量140
3と加圧板1428との間に軸方向に挟付けられる。ラ
イニング1429とライニング1429との間には、ラ
イニングばね1465が設けられている。
【0131】図35から分かるように、環状室1411
ないしそのトーラス状区域1412は、主に、第2回転
質量1403の最も外側の輪郭の半径方向外方に配置さ
れている。これによって、内燃機関の出力軸のところで
第1回転質量1402のリンク結合に役立ち、かつトー
ラス状区域1412を保持視し、内燃機関に隣接する構
成部材1413と、第2回転質量1403とが、環状室
1411の半径方向内方で比較的大きい半径方向延びに
わたって中間スペースないし空気ギャップ1430を形
成しつつ、事実上直接に向い合っている。要するに事実
上僅かの間隔をおいて隣接している。これにより、はず
み車1401、クラッチ1404、クラッチ板1405
から成るユニットが、軸方向にきわめてコンパクトな構
造形式にまとめられている。環状室1411のシールは
シール1431により保証される。シール1431は、
半径方向壁部1419の内方区域とカバー1422の外
とう面との間に配置されている。
【0132】有利には、この中間スペース1430がは
ずみ車1401の冷却に役立つようにする。そのさいに
は、冷却空気流がこの中間スペース1430を通るよう
にする。このような冷却空気循環を可能にするために、
第2回転質量1403は摩擦面1432の半径方向内方
に軸方向穴1433を有している。これらの穴はエンジ
ン側構成部材1413の方向に延び、中間スペース14
30に開口している。冷却の改善のため、第2回転質量
1403は、更に軸方向の通路1435を有している。
これらの通路1435は、半径方向で更に外方に位置
し、摩擦面1432とは反対の側で中間スペース143
0と連通し、かつ回転質量1403の、クラッチ140
4に向いた側で摩擦面1432の半径方向外方に開口し
ている。回転質量1403は、通路1435ないし穴1
433の半径方向内方に別の穴1434を有し、これら
の穴が、特に、取付けねじ1408を受容するのに役立
っている。
【0133】部分的に粘性媒体が充填されたチャンバ1
411をシールするために、別のシール1436が設け
られている。このシールは、ダイアフラム状ないし皿ば
ね状の構成部材により形成されており、この部材が半径
方向に中間スペース1430内を延びている。
【0134】シェル状のボディ1419は、溶接接合に
より結合されている始動リングギヤ1439を保持して
いる。
【0135】図25に示された2質量はずみ車1402
+1403は、クラッチ1404とクラッチ板1405
とから成るクラッチ集合体と一緒に1つの構成ユニット
Aを形成している。このユニットは、このようなユニッ
トとして予め製造され、運搬され、保管され、内燃機関
のクランク軸に、特に簡単かつ合理的にねじ固定するこ
とができる。構成ユニットAの組立てのためには、ま
ず、クラッチ1404と第2回転質量1403とが、ク
ラッチ板1405を間そうして互いに結合される。その
あとで、クラッチ1404、回転質量1403、クラッ
チ板1405から成る下部ユニットが構成部材1413
と軸方向に集められ、次いでクラッチカバー1422の
外縁1423に受容されるシェル状ボディ1419が、
構成部材1413の外側区域に接触せしめられ、この部
材と符号1420のところで溶接される。双方の構成部
材1413と1419とを軸方向に集める前に、ばね1
410をトーラス状区域1412内へはめ込む。構成ユ
ニットAには、更に、軸方向延長部1415に取付けら
れている軸受1406が既に組込まれている。フランジ
区域1414の穴1407内には、加えて、固定用ねじ
1408が既に前組付けされているか、ないしは、6角
穴付きねじの形式で含まれている。そのさい、ねじ14
08は、図35の下半部に示した位置を占めることにな
る。これらのねじは、この位置でユニットA内に紛失す
ることなく保持される。
【0136】クラッチ板1405は、クランク軸の回転
軸と予め定心された位置に、加圧板1428と第2回転
質量1403の摩擦面1432との間に挟付けられてい
る。この位置は、また、クラッチ板内に設けられた穴1
443が、ユニットAの組付け過程時に内燃機関の出力
軸にねじ締め工具を差込むことのできる位置に来るよう
な位置でもある。穴1443は、ねじ1408のヘッド
1440より小さいので、ユニットA内にねじ1408
が、紛失のおそれなしに確実に保持される。
【0137】皿ばね1427にも、その舌状部1427
aの区域に穴ないしカットアウト部1444が設けら
れ、ねじ締め工具を差込むことができる。穴1444
は、舌状部1427aの間に設けられたスリットの幅の
拡大部を形成するような形式で設けておくことができ
る。皿ば1427の穴1444は、クラッチ板140
5,1434及び回転質量1403の穴1427,14
43と互いに軸方向に重なっている。この場合の重なり
方は、次の通りである。すなわち、クランク軸にユニッ
トAを位置決めして組付けねばならないため、穴の非対
称的配置が必要となる場合にも、たとえば6角棒スパナ
などの組付け工具を、穴1444,1427,1443
から差込んで、ねじ1408のヘッド1440の凹所に
係合させることができる。
【0138】この種のユニットAにより、はずみ車の組
立てが著しく容易になる。なぜなら、他の場合に必要と
なるクラッチ板の定心作業、クラッチ板そう入の作業過
程、クラッチの取付け、定心用心棒の導入、クラッチ板
の定心、ねじの差込み、クラッチのねじ付け、定心用心
棒の除去等々の種々の作業工程が不要となるからであ
る。
【0139】摩擦クラッチ1404は、後調整装置14
45を有している。この装置は、図1〜図27の実施例
との関連で説明したような形式で、センサばね1446
とリング状後調整部材1447を介して摩擦の補償を行
なう。
【0140】図36に示したトルク伝達装置1501
は、クランク軸Kと回動不能に結合可能の対応加圧板1
503を有している。この対応加圧板には、摩擦クラッ
チ1504が、クラッチ板1505を間そうして固定さ
れている。クラッチ板1505は、詳しくは図示されて
いない変速機の入力軸に取付けられる。
【0141】クラッチカバー1522は軸方向に延びる
区域1523を有している。この区域は、加圧板152
8と摩擦ライニング1529とを半径方向外方で軸方向
に取囲んでいる。スリーブ状ないし管状のカバー区域1
523の端部分1523aは、対応加圧板1503を取
囲み、端部分1523aに設けられた打出し部1524
を介して対応加圧板と結合されている。カバー1522
と対応加圧板1503は、しかし、他の形式、たとえば
溶接継手、ねじ又はピンによる結合等によっても結合で
きる。ねじ又はピンは、同じく軸方向に用いるのが有利
である。
【0142】対応加圧板1503の外的輪郭に定心され
たクラッチカバー1522は、ほぼ半径方向内方へ延び
る環状区域1526を有している。この区域には2腕レ
バーとして働く皿ばね1527が旋回可能に支承されて
いる。皿ばね1527の半径方向外方区域が加圧板15
28に負荷を与えている。これによって、摩擦ライニン
グ1529が、対応加圧板1503と加圧板1528と
の間に軸方向に挟み付けられる。皿ばね1527は、リ
リース・システムを介してクラッチ1504を操作する
ための軸方向舌状部1527aを有している。加圧板1
528とカバー1522との間のトルク伝達のため、有
利には板ばね1521形式のトルク伝達手段を有してい
る。これらの板ばねは、一端が、有利にはリベット継手
1521aを介してカバー1522と不動に結合され、
他端が、同じくリベット継手を介して加圧板1528と
結合されている。有利には、加圧板1528と板ばね1
521との間の結合は、いわゆる盲リベット継手を介し
て行なわれる。この継手はたとえば図35の上半部に摩
擦ライニングの半径方向の延び区域に示されている。
【0143】摩擦クラッチ1504ないしトルク伝達装
置1501は後調整装置1545を有している。この装
置は、図1〜図27の実施例と関連して説明した形式と
類似の形式で、センサばね1546と後調整部材154
7とを介して摩耗補償を行なう。
【0144】図35および図36の場合、直接にカバー
材料に型付けされた対応斜面は、この斜面が、クラッチ
回転方向にそれぞれ1つの通気穴(図36の符号154
7a)を形成するように構成されている。このように構
成することによって、相応のクラッチの回転時に、クラ
ッチの冷却が強制空気循環によって改善される。このこ
とによって、また、特に、スチック製の後調整部材14
47ないし1547も冷却されるので、これらの部材の
熱負荷も著しく低減される。
【0145】クラッチ1504ないし対応加圧板150
3は、出力軸Kのところに、弾性的な、ないしはばね様
にたわみ可能の構成部材1550を介して、回動不能
に、しかも軸方向に制限された距離だけ移動可能に固定
されている。図示の実施例の場合、この構成部材155
0は、ディスク状に構成され、その剛度が次のように選
定されている。すなわち、出力軸Kにより摩擦クラッチ
1504に励起される軸方向振動やタンブリングないし
曲げ振動は、弾性的な構成部材1550によって、クラ
ッチ1504及び特にクラッチの後調整装置1545の
申し分のない機能が保証される程度まで減衰ないし抑制
される。要するに、軸方向にたわみ可能な構成部材15
50を介して内燃機関の出力軸、たとえばクランク軸に
対し軸方向振動や曲げ振動からクラッチ・ユニットが最
大限に断絶されるようにする。これによって、クラッチ
・ユニット1504ないしその後調整装置1545が、
その機能を損なわれないようにすることができる。クラ
ンク軸Kからクラッチ・ユニット1504を前述のよう
に断絶することなしには、摩耗の後調整装置1545の
後調整は満足には行なわれえない。これは、複数構成部
材の質量と、振動の結果、これら部材に作用する加速に
よる。要するに、振動を減衰する構成部材1550を用
いない場合には、特に後調整装置1545の場合には、
この装置を形成する構成部材により生ぜしめられる慣性
力を計算に入れる必要があろう。そのことによって、厄
介な調整が必要になるだろうし、また、ライニングの摩
耗に起因しない、後調整装置1545の後調整を防止す
るための付加的手段が必要となろう。
【0146】図36のトルク伝達装置の場合、摩耗の後
調整装置1545は、クラッチカバー1522と皿ばね
1527の間で作業を行なう。トルク伝達装置1501
は、しかし、図28〜図34の摩擦クラッチ、すなわ
ち、皿ばねと皿ばねにより負荷される加圧板との間で働
くクラッチと組合せて用いることもできる。
【0147】対応加圧板1503は、半径方向外方でね
じ継手1551を介して、軸方向に弾性的な、ディスク
状構成部材1550と固定結合されている。ねじ継手1
551の代りに盲リベット継手、たとえば図35の上半
部に加圧板1428への板ばねの取付けに関連して示し
た形式も、利用できる。構成部材1550と対応加圧板
1503との間のリンク個所1551の半径方向内方に
は、これら両部品1550,1503との間に軸方向隙
間1552が存在しており、この隙間が、両部品155
0,1503との間の、一方の軸方向への最大軸方向振
動振幅を決定する。ディスク状の構成部材1550に対
応加圧板1503の半径方向内方区域1503を接触さ
せることにより、クラッチ1504の、出力軸K方向へ
の最大軸方向変位を制限することができる。しかし、通
常の使用条件の場合、特に、内燃機関が申し分なく機能
している場合には、そのような接触は生じない。リング
状の対応加圧板1503は軸方向の突起1553を取囲
んでいる。この突起はディスク状ないしリング状の構成
部材1554の一部である。この部材1554は、弾性
的なディスク1550の半径方向内方区域と固定結合さ
れている。このディスク1550と部材1554とは、
出力軸Kのリング状突起1555上で定心され、出力軸
とねじ継手1556を介して固定結合されている。その
場合、ディスク状の部材1550の半径方向内方区域
は、出力軸Kの端面とリング状部材1554との間に軸
方向に挟付けられる。
【0148】部材1554の軸方向突起1553は、弾
性的な部材1550とは反対側の端部に半径方向区域1
558を有している。これらの区域は、クラッチ150
4又は対応加圧板1503の軸方向変位を、他方の軸方
向に制限している。これらの区域1558と対応加圧板
1503との間には、部材1550が負荷されていない
状態のさいには、軸方向隙間1559が存在する。この
隙間1559は、軸方向に隙間1552と同じ程度の間
隔を有している。対応加圧板1503は、その内側面を
介して軸方向の突起ないし延長部1553に事実上遊び
なしに受容されることができる。この結果、対応加圧板
1503の軸方向案内が保証される。しかしながら、有
利には、対応加圧板1503の内側面と軸方向突起15
53との間に少なくとも僅かの空気ギャップが存在し、
したがって通常の作動状態の場合、これら両部品間に接
触が生じないようにする。
【0149】別の構成によれば、弾性部材1550を備
えていても依然として伝達される振動を減衰するため
に、振動エネルギーを消滅させる装置を備えるようにす
ることもできる。この種の装置は、摩擦接続によって形
成できる。この種の接続は、たとえば図37に示されて
いる。図37の変化形の場合、対応加圧板1503の内
方区域と延長部1553の外とう面との間に減衰手段1
560が設けられている。この減衰手段は、たとえば周
方向に波形をなすリングにより形成できる。このリング
の波形は半径方向に延びている。このリング1560
は、半径方向に加圧されて組付けられており、それによ
って、軸方向振動が存在する場合、たとえば、このリン
グ1560と対応加圧板1503の内側面との間に摩擦
が生ぜしめられる。要するに、対応加圧板1503の減
衰支承が延長部1553上で行なわれるのである。波形
リング1560は、その周方向に分離しておくことがで
きる。つまり開放個所を有するようにしてもよい。
【0150】ディスク状の構成部材1550、対応加圧
板1503、クラッチ板1505、摩擦クラッチ150
4は、構造ユニットを形成しており、このような構造ユ
ニットとして予め組立てられ、運送され、保管しておく
ことができ、かつまた、内燃機関のクランク軸Kに特に
簡単かつ合理的にねじ取付けすることができる。6角穴
ねじの形状の取付けねじ1556は、同じく既に前組付
けされて、紛失することのない形式で構造ユニットに含
まれている。
【0151】クラッチ板1505は、クランク軸の回転
軸線に予め定心された、加圧板1528と対応加圧板1
503との間の位置に挟付けられている。クラッチ板1
505は加えて、クラッチ板のばね減衰部材の半径方向
内方に設けられている穴1562が構造ユニットの組立
て時に出力軸Kのところにねじ締め工具1563を差込
むことができる位置に来るように、配置されている。皿
ばね1527も、必要とあらば、ねじ締め工具1563
を差込む穴ないしカットアウト部1564を有してい
る。皿ばねの穴1564は、クラッチ板1505の穴1
562と重なるので、たとえば6角棒レンチ1563な
どの組付け工具を支障なしに、ねじ1556のヘッドの
凹所に係合させることができる。
【0152】他の実施例との関連で既に述べたように、
少なくともライニング摩耗を補償する装置1545を有
する摩擦クラッチ1504の使用により、クラッチの構
成、特に、クラッチ板用の加圧力を得るための蓄力部材
1527の構成を最適化することができる。この蓄力部
材は、事実上、所望のトルクの伝達に要するクラッチ板
締付け力だけを調達するように構成することができる。
後調整装置1545により、この蓄力部材1527が、
クラッチ・ユニット1501の接続状態のさい、全有効
寿命の間事実上等しい組付け姿勢を維持するように保証
される。更に、同じくクラッチ・ユニット1501内に
存在するライニングばね1565形式の装置により、ク
ラッチのリリース力ないしリリース力の推移の減少が達
せられる。ライニングばね1565は、ユニット150
1の継続のさい、加圧板1528の操作距離の少なくと
も一部分区域にわたり、ユニットにより伝達可能のトル
クの漸減ないし漸増を生じさせる。要するに、ライニン
グばねなどの装置による力と、加圧板に作用する蓄力部
材による力との間の、ないしはそれらの力・距離特性線
間の相応の調整によって、所望のリリース力の推移を定
めることができるのである。これによって、また弾性的
な構成部材1550を軸方向振動、曲げ振動、タンブリ
ングに対する所望の減衰機能に関して最適に構成するこ
とができる。なぜなら、この弾性的な構成部材に作用す
る低減されたリリース力は、二義的な意味のものだから
である。したがって、クラッチのリリースに要する操作
力は、クラッチ・ユニットの著しい軸方向変位なしに弾
性的な構成部材により支えることができる。
【0153】本発明は図示し、かつ説明した実施例に限
定されるものではなく、複数実施例と関連して説明した
個別の特徴ないし部材の組合せにより形成できる変化形
をも含むものである。更に、図面と関連して説明した個
別の特徴ないし機能形式は、それ自体単独のものとして
独立の発明となり得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による摩擦クラッチの前面図。
【図2】図1のII−II線に沿った断面図。
【図3】図1及び図2の摩擦クラッチに用いられるリン
グ状の後調整部材。
【図4】図3のIV−IV線に沿った断面図。
【図5】図1及び図2の摩擦クラッチに用いられたリン
グ状後調整部材。
【図6】図5のVI−VI線に沿った断面図。
【図7】旋回力を後調整部材に及ぼすばねの図。
【図8】本発明の摩擦クラッチの個々のばね部材と後調
整部材との協働の状況を示す特性線の線図。
【図9】図8同様の状況を示す別の特性線の線図。
【図10】図8同様に状況を示す別の特性線の線図。
【図11】図8同様に状況を示す別の特性線の線図。
【図12】本発明の摩擦クラッチの別の実施例の前面
図。
【図13】図12のXIII−XIII線に沿った断面
図。
【図14】図12及び図13の摩擦クラッチに用いられ
るリング状後調整部材の図。
【図15】摩耗の後調整装置を有する摩擦クラッチの別
の実施例の一部を示した図。
【図16】図15の実施例の一部品の図。
【図17】図16の矢印方向へ見た断面図。
【図18】押圧用の皿ばねとライニングばね部材の協働
の状況と、この協働により生じる、摩擦クラッチのリリ
ース力の推移への作用とを示した特性線の線図。
【図19】図18同様の状況及び作用を示す別の特性線
の線図。
【図20】本発明の摩擦クラッチの別の実施例の一部を
示した図。
【図21】図20のXXI線に沿った断面図。
【図22】図20及び図21の実施例に用いられる後調
整部材の部分図。
【図23】本発明の摩擦クラッチの別の実施例の図。
【図24】本発明の摩擦クラッチの更に別の実施例の
図。
【図25】図12、図13、図20、図21の摩擦クラ
ッチに使用可能のリング状後調整部材の前面図。
【図26】本発明の摩擦クラッチの更に別の変化形の部
分図。
【図27】本発明の摩擦クラッチの更に別の変化形の部
分図。
【図28】本発明の摩擦クラッチの部分前面図。
【図29】図28のII−II線に沿った断面図。
【図30】図28のIII−III線に沿った断面図。
【図31】図28のIV−IV線に沿った部分断面図。
【図32】図28及び図29の摩擦クラッチに用いられ
る後調整部材の部分前面図。
【図33】本発明の摩擦クラッチの実施例の一部を示し
た図。
【図34】本発明の摩擦クラッチの別の実施例の一部を
示した図。
【図35】本発明による摩擦クラッチ及び回転振動ダン
パを有する、2質量に分割されたはずみ車の図。
【図36】本発明による摩擦クラッチを有するトルク伝
達装置の図。
【図37】図36のトルク伝達装置の一部を示した拡大
図。
【符号の説明】
1,101,501,601,901,1001,14
01,1501 摩擦クラッチ、 2,202,60
2,702,902,1002,1302,1422,
1522 クラッチカバーないしクラッチハウジング、
3,603,903,1103,1203,142
8,1503 加圧板、 4,204,604,70
4,904,1004,1204,1304,140
4,1527 押圧用の皿ばね、 5,205,90
5,1005,1105 旋回支承部、 6,1106
対応加圧板、 7,1107,1429,1529
摩擦ライニング、 8,1108,1405 クラッチ
板、 9 板ばね、 10 ライニングばねセグメン
ト、 11,12 旋回支承部、 13 蓄力部材、
14 支持手段、 16 摩耗後調整装置、 17 リ
ング状の後調整部材、 18 乗上げ用の斜面、 24
対応斜面、 26 脚ばね、 40,42,47 特
性線、 48 ばね行程、 49 リリース力の推移、
126 ばね、 128ストッパ、 213 センサ
皿ばね、 217 後調整部材、 218 斜面、 2
24 対応斜面、 340 皿ばねの特性線、 342
ライニングばねセグメントの特性線、 440 皿ば
ねの特性線、 513 センサばね、 517 後調整
部材、 524 対応斜面、 526 コイルばね、
528 案内区域、 548 案内心棒、 613 セ
ンサばね、 615 スペーサ・リベット、 713
センサばね、 715 ラグ、 817 後調整部材、
826 コイルばね、 828 リング、 904
皿ばね、 905 旋回支承部、 1004 皿ばね、
1012 旋回支承部、 1013 センサばね、1
017 後調整部材、 1117 摩耗センサ、 11
26 補償リング、1130,1131 壁部、 11
34 後調整装置、 1135,1136くさび、 1
140,1141 みぞ、 1142,1143 斜
面、 1145,1146 突起、 1149 くさび
角、 1150 回転方向、 1217 センサ部材、
1222 摩耗センサ、 1226 後調整部材、
1233 ストッパ、 1234 摩耗補償装置、 1
317 摩耗センサ部材、1322 摩耗センサ、 1
334 摩耗後調整装置、 1401 はずみ車、14
02 一次回転子質量、 1403 二次回転質量、
1405 クラッチ板、 1406 支承部、 140
6a ころがり軸受、 1407 穴、1408 取付
けねじ、 1409 減衰装置、 1410 圧縮コイ
ルばね、1411 環状室、 1412 トーラス状区
域、 1416 内レース、1417 外レース、 1
421 負荷区域、 1432 摩擦面、 1436シ
ール、 1501 トルク伝達装置、 1503 対応
加圧板、 1504摩擦クラッチ、 1505 クラッ
チ板、 1521 板ばね、 1522クラッチカバ
ー、 1527 皿ばね、 1528 加圧板、 15
45 後調整装置、 1546 センサばね、 154
7 後調整部材、 1560 減衰手段、 1561
始動リングギヤ、 1563 6角棒スパナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 P4212940.0 (32)優先日 1992年4月18日 (33)優先権主張国 ドイツ(DE) (72)発明者 パウル マウハー ドイツ連邦共和国 ザースバッハ アム ブンガート 23

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加圧板を有する摩擦クラッチにおいて、
    前記加圧板が、ハウジングと、回動不能にかつ軸方向に
    制限移動可能に結合されており、そのさいハウジングと
    加圧板との間に少なくとも1個の押圧ばねが作用してお
    り、この押圧ばねが加圧板に対し、加圧板と対応加圧
    板、たとえばはずみ車との間に挟付け可能のクラッチ板
    の方向へ負荷を与えており、更に、クラッチ板の摩擦ラ
    イニングの摩耗を補償する後調整装置が備えられ、この
    装置が、押圧ばねによる加圧板の事実上一様な負荷を生
    ぜしめ、かつまた摩擦クラッチが、クラッチ断続用の操
    作手段と、リリース過程中に、摩擦クラッチないしクラ
    ッチ板により伝達可能なトルクを、操作手段の操作距離
    の一部の区域にわたって漸減させる調整装置とを有する
    ことを特徴とする摩擦クラッチ。
  2. 【請求項2】 クラッチのリリース過程中に、摩擦クラ
    ッチの伝達可能なトルクを、押圧ばねにより負荷される
    加圧板区域の軸方向変位距離の一部分にわたって漸減さ
    せる調整装置を備えていることを特徴とする、請求項1
    記載の摩擦クラッチ。
  3. 【請求項3】 前記調整装置が、操作手段ないし押圧ば
    ねと、ハウジングの取付け区域との間の力の流れの途中
    に、それも対応加圧板のところに備えられていることを
    特徴とする、請求項1又は2記載の摩擦クラッチ。
  4. 【請求項4】 前記調整装置が、操作手段ないし押圧ば
    ねと加圧板の摩擦面との間の力の流れの途中に備えられ
    ていることを特徴とする、請求項1から3までのいずれ
    か1項に記載の摩擦クラッチ。
  5. 【請求項5】 前記調整装置が軸方向にクラッチ板の摩
    擦ライニングの間に備えられていることを特徴とする、
    請求項1から4までのいずれか1項に記載の摩擦クラッ
    チ。
  6. 【請求項6】 前記調整装置が、クラッチ構成部品間の
    軸方向の弾力的なたわみを可能にし、しかも、前記装置
    の配置形式によって、クラッチが切られている場合に
    は、前記装置に作用する力が最小となるようにされ、か
    つクラッチが入れられる場合には、前記装置に作用する
    力が徐々に最大値まで上昇するようにされており、その
    さいこの上昇が、クラッチが入れられるさいの変位距離
    の少なくとも一部分にわたって行なわれることを特徴と
    する、請求項1から5までのいずれか1項に記載の摩擦
    クラッチ。
  7. 【請求項7】 前記調整装置が、摩擦クラッチの伝達可
    能なトルクを、操作手段の操作距離の少なくともほぼ4
    0〜70%にわたり徐々に増減させることを特徴とす
    る、請求項1から6までのいずれか1項に記載の摩擦ク
    ラッチ。
  8. 【請求項8】 前記押圧ばねが、摩擦クラッチのリリー
    ス過程時の変位距離の少なくとも一部分にわたって力・
    距離の漸減的な推移を有することを特徴とする、請求項
    1から7までのいずれか1項に記載の摩擦クラッチ。
  9. 【請求項9】 前記押圧ばねが皿ばねにより形成されて
    おり、この皿ばねの一端は、ハウジングにより保持され
    た環状旋回支承部を中心として旋回可能であり、他端は
    加圧板に負荷を与えることを特徴とする、請求項1から
    8のいずれか1項に記載の摩擦クラッチ。
  10. 【請求項10】 前記皿ばねが環状のボディを有してお
    り、このボディから内方へ舌状部が延び、これらの舌状
    部が操作手段を形成していることを特徴とする、請求項
    9記載の摩擦クラッチ。
  11. 【請求項11】 前記皿ばねが、ハウジングのところの
    2つの支持部材の間に旋回可能に支えられていることを
    特徴とする、請求項9又は10記載の摩擦クラッチ。
  12. 【請求項12】 前記皿ばねが、力・距離の正弦特性線
    を有し、かつ摩擦クラッチが入れられた状態では皿ばね
    の操作点が力の第1の最大値に続く漸減特性線域に設け
    られており、かつまた皿ばねが、力の第1最大値とそれ
    に続く最小値との間で約1:0.4〜1:0.7の力の
    比を有していることを特徴とする、請求項8から11ま
    でのいずれか1項に記載の摩擦クラッチ。
  13. 【請求項13】 前記操作手段に作用するクラッチ・リ
    リースシステムを介して操作可能であり、しかもこのシ
    ステムがアクセルペダルに似た構成のクラッチペダルを
    有することを特徴とする、請求項1から12までのいず
    れか1項に記載の摩擦クラッチを有する自動車。
  14. 【請求項14】 加圧板を有するプレハブ式クラッチユ
    ニットにおいて、加圧板が回動不能かつ軸方向に制限さ
    れた距離だけ移動可能に対応加圧板と結合されており、
    そのさい、ハウジングに支えられている少なくとも1個
    の押圧ばねが、加圧板と対応加圧板との間に挟付け可能
    のクラッチ板の方向に加圧板に負荷を与え、更に、クラ
    ッチ板の摩擦ライニングの少なくとも摩耗を補償する後
    調整装置が備えられ、この装置が、押圧ばねによる加圧
    板に対する事実上一様な力の負荷を生ぜしめ、更に、ク
    ラッチユニットがクラッチ断続用の操作手段と、前記押
    圧ばねと直列配置された少なくとも1つのばね手段を備
    えた装置とを有しており、この装置が、クラッチのリリ
    ース過程中に操作手段の操作距離の一部分にわたり、ク
    ラッチ板の伝達可能なトルクを漸減させることを特徴と
    する、プレハブ式クラッチユニット。
  15. 【請求項15】 加圧板を有するクラッチユニットにお
    いて、加圧板が、回動不能かつ軸方向に制限された距離
    だけ変位可能に対応加圧板と結合可能であり、そのさ
    い、少なくとも1つの押圧ばねが、加圧板と対応加圧板
    との間に挟付け可能のクラッチ板の方向に加圧板に負荷
    を与え、更に、クラッチ板の摩擦ライニングの少なくと
    も摩耗を補償する後調整装置が備えられ、この装置が、
    押圧ばねの力による加圧板の事実上一様の負荷を生ぜし
    め、かつまた摩擦クラッチが、クラッチ断続用操作手段
    と、リリース過程時に操作手段の操作距離の一部分にわ
    たって、摩擦クラッチないしクラッチ板の伝達可能のト
    ルクを漸減させる装置とを有しており、更に、対応加圧
    板が2質量はずみ車の一方の質量体の部分であり、これ
    らの質量体が、ねじり振動ダンパの作用に抗して互いに
    回転可能であり、更に他方の質量体が内燃機関の出力軸
    と結合可能であることを特徴とする、加圧板を有するク
    ラッチユニット。
  16. 【請求項16】 ハウジングが、破壊することなしには
    解離不能の継手を介して、対応加圧板により形成された
    回転質量と回転不能に結合されていることを特徴とす
    る、請求項15記載のクラッチユニット。
  17. 【請求項17】 ねじり振動ダンパが、半径方向でクラ
    ッチ板の最も外方の摩擦直径の外方に備えられているこ
    とを特徴とする、請求項16又は17記載のクラッチユ
    ニット。
  18. 【請求項18】 内燃機関に用いられるクラッチユニッ
    トにおいて、加圧板を有する摩擦クラッチを含んでお
    り、加圧板が回転不能かつ軸方向に制限された距離だけ
    変位可能に対応加圧板と結合されており、更に、少なく
    とも1個の押圧ばねが、加圧板と対応加圧板、たとえば
    はずみ車との間に挟付け可能のクラッチ板の方向へ加圧
    板に負荷を与えるようにされ、更に、摩擦クラッチが、
    クラッチ板の摩擦ライニングの摩耗を補償する後調整装
    置を有しており、この装置が、その有効寿命の間、押圧
    ばねの力による加圧板の事実上一様の負荷を生ぜしめる
    ようにされており、更に摩擦クラッチが、クラッチ断続
    用の操作手段に加えて、クラッチのリリース過程の間に
    操作手段の操作距離の一部分区域にわたって摩擦クラッ
    チないしクラッチ板の伝達可能なトルクを漸減させる装
    置を有しており、そのさい、摩擦クラッチは、軸方向に
    弾性的な構成部品を介して内燃機関の出力軸と結合可能
    であり、この構成部品の剛度は、出力軸を介して摩擦ク
    ラッチに励起される軸方向振動及びタンブリングないし
    曲げ振動が、弾性的な構成部品により減衰ないし抑制さ
    れることにより、摩擦クラッチの、特にその後調整装置
    の申し分のない機能が保証されるように選定されている
    ことを特徴とする、内燃機関に用いられるクラッチユニ
    ット。
  19. 【請求項19】 前記構成部品の剛度が、クラッチのリ
    リースに要する操作力を、クラッチユニットの著しい軸
    方向移動なしに前記構成部品により支え得る値に選定さ
    れていることを特徴とする、請求項18記載のクラッチ
    ユニット。
  20. 【請求項20】 前記調整装置が、押圧ばねと直列に配
    置されているばね手段を有することを特徴とする、請求
    項18又は19に記載のクラッチユニット。
  21. 【請求項21】 前記対応加圧板が、ねじり振動ダンパ
    を介して内燃機関の出力軸と結合されていることを特徴
    とする、請求項18から20までのいずれか1項に記載
    のクラッチユニット。
  22. 【請求項22】 駆動ユニットにおいて、自動式又は半
    自動式の変速機と、駆動エンジン・変速機間に配置さ
    れ、少なくとも、変速機の操作に応じて制御(ないし調
    整)されながら操作可能の、加圧板を有する摩擦クラッ
    チとから成り、この加圧板が、回動不能かつ軸方向に制
    限された距離だけ移動可能に駆動エンジンの出力軸に結
    合可能の対応加圧板と連結されており、更に、加圧板と
    対応加圧板、たとえばはずみ車との間に挟付け可能のク
    ラッチ板の方向に加圧板に負荷を与える少なくとも1個
    の押圧ばねが備えられており、更にまた、クラッチ板の
    摩擦ライニングの少なくとも摩耗を補償する後調整装置
    が備えられ、この装置が押圧ばねの力により加圧板に対
    する事実上一様な負荷を生ぜしめ、更には、摩擦クラッ
    チ断続用の操作手段と、摩擦クラッチのリリース過程中
    に、摩擦クラッチないしクラッチ板の伝達可能なトルク
    を、操作手段の操作距離の一部分にわたり漸減させる装
    置とが備えられていることを特徴とする駆動ユニット。
  23. 【請求項23】 前記押圧ばねが、クラッチのリリース
    過程時の移動距離の少なくとも一部分にわたり漸減的な
    力・距離特性線の推移を生ぜしめることを特徴とする、
    請求項22記載の駆動ユニット。
  24. 【請求項24】 前記調整装置が、操作手段及び又は加
    圧板の操作距離の少なくともほぼ40〜70%にわた
    り、摩擦クラッチの伝達可能なトルクを徐々に増減せし
    めることを特徴とする、請求項22又は23に記載の駆
    動ユニット。
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