JPH0521298Y2 - - Google Patents

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JPH0521298Y2
JPH0521298Y2 JP1148486U JP1148486U JPH0521298Y2 JP H0521298 Y2 JPH0521298 Y2 JP H0521298Y2 JP 1148486 U JP1148486 U JP 1148486U JP 1148486 U JP1148486 U JP 1148486U JP H0521298 Y2 JPH0521298 Y2 JP H0521298Y2
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は普通旋盤によるねじ切り加工におい
て被加工物に対するバイトの出入りを正確且つ円
滑に行うようにしたねじ切りアタツチメントの軸
受で、先に出願人が発明した特許第776419号の
「工作機械における回動式アタツチメント」の改
良型に関わる改造円すいころ軸受に関するもので
ある。
従来の技術 上記の前発明品のアタツチメントにおいては、
支持体のすべり軸受とそれに軸支しているバイト
を取付けた可動ホルダ一端の支軸は、切削抵抗と
回動運動とによつて摩耗が生じることにより、軸
受と支軸との軸支隙間の増大による可動ホルダ即
ち取付けられたバイトの不安定は、ねじ切り加工
における精度の劣化及びバイトの損傷などを招
き、このため軸受の調整は容易でなく、また特に
能率の低下にもなつている。また可動ホルダの摺
動面と支持体の摺動面は両方の一体化状態を保持
するため、支軸3部へ密着ばねを介装して半強制
的に密着させ、さらに可動ホルダは摺動しながら
回動するので、ねじ切り上げの迅速な逃げ回動運
動を妨げている。
なお可動ホルダの係止体と支持体の案内シリン
ダに挿入している可動発条筒の引爪体との楔的に
噛合いさせた係合による案内シリンダと可動発条
筒との摺動運動もまた可動ホルダの迅速な回動運
動を妨げている。
次に従来の低級円すいころ軸受をそのまま上記
の回動式ねじ切りアタツチメントの軸受として使
用した場合の問題点を述べると、この軸受の各部
の精度許容差範囲は広いため精度が低く、この軸
受の外輪との内輪との両軌道面間を転動又は停止
状態を繰返す多数の円すいころにもまた精度許容
差範囲の寸法及び形状のばらつきがあり、これら
を組合せた状態の内外両軌道面間の円すいころの
状態は、一部は強い接触をして不動でありまた一
部は非接触又は弱接触の微動する遊び状態を示
し、これらの各位置も不定で平均的ではない。
このことは支持体に対しバイトを取付けた可動
ホルダは落着きのない状態で、ねじ切削時の荷重
に対して微動のある軸支状態であり、これは前記
支持体に対して予圧方式によつて軸支してあるに
もかかわらず可動ホルダを一体化状態に軸支する
ことは不可能に近く不安定なため、ねじ切り時に
おいてバイトの振れまたはびびり振動の多発生等
を引き起している。
なお外の例としてこれら低級円すいころ軸受の
使用に当り、軸受の予圧量に特別な重予圧を与え
ると、ある程度のねじ切りは可能であるが、円す
いころ軸受の内外輪のころ軌道面に波状の圧痕的
摩耗現象を生じるなどの支障があり、前記の問題
点と合せて回動式ねじ切りアタツチメントの軸受
として従来の低級円すいころ軸受をそのまま使用
することは極めて不適当である。
なお第2図、第3図に示すように前記支持体と
支軸(可動ホルダ)の形状は切削時において回転
バランスが悪く、その問題点の一例を示すと前記
外、内輪を圧入する箇所の切削加工において、そ
の加工真円度は精度不良を招き易く、またこれに
圧入する外、内輪も加工精度に左右されて、その
真円度も精度不良となり易く、前述の軸受の問題
に加え更に軸受精度を悪化させるものである。故
に真円度の高精度を確保するためには特に煩雑な
切削加工方法を必要とする問題点がある。
問題点を解決するための手段 そこでこの考案は、従来の低級な円すいころ軸
受の外輪における円すいころの内側接触軌道面に
適宜形状の遊び隙間面を等間隔に複数以上形成す
る簡単な加工を施すことにより、前記発明品のア
タツチメントにおける諸問題点及び低級円すいこ
ろ軸受をそのまま使用することの問題点並びに軸
受圧入部の加工上における真円度の問題等を完全
に解消するものである。
即ち前発明品のアタツチメントにおいて、絶対
的に必要な各摺動機構を必要とせず、係止体及び
可動発条筒等の部品も取外し、また案内シリンダ
の加工もなく制作上大きな省力化をもたらしてい
る。この改善した円すいころ軸受は加工精度に起
因する外、内輪の真円度不良下でも使用上支障な
く、回動式ねじ切りアタツチメントの軸受として
長期に亘り摩耗もなく信頼性は極めて高く、ねじ
切り加工は高能率で高精度のねじ製品を生産し、
しかも長期間無調整で使用可能なねじ切りアタツ
チメントを提供するものである。
実施例 以下本考案の一実施例を図面にもとづき説明す
ると、バイト1を可動ホルダ2に取付け、該可動
ホルダ2は一端部の支軸3を中心として支持体4
へ回動可能に軸支したねじ切りアタツチメントに
おいて、上記回動可能に軸支した位置に第2図、
第3図に示すように改造円すいころ軸受を配列し
て取付けるものであるが、この円すいころ軸受は
第1図イ,ロ,ハ〔ハはロ図のA−A断面図〕に
示すように外輪5の内側軌道面5aには接触する
円すいころ6の非接触を目的とした適宜形状の遊
び隙間面7を等間隔に複数以上形成し、この遊び
隙間面7と円すいころ6の接触する軌道面5bと
を交互に連続して形成し、この様に改造形成した
円すいころ軸受の外輪5を第3図に示すように上
記支持体4の前部(可動ホルダ側)と後部(支軸
先端側)の各位置へそれぞれ圧入して取付け、こ
れと組合せて軸支する上記円すいころ軸受の内輪
8を支軸3の前後部の各位置へそれぞれ取付けて
軸支し、後部の内輪8外側に設けた皿ばね9によ
り予圧を与えるためナツト10をもつて締めつけ
て組立て、可動ホルダ2を回動可能に軸支し、こ
の可動ホルダ2にバイト1を取付けてねじ切り加
工を行うに当り、ねじ切り上げ逃げ方向(第2図
矢印B)と元位置復帰方向(第2図矢印C)の進
退の回動運動を得られるようにしたものである。
作用 次に本考案の改造円すいころ軸受を装備した回
動式ねじ切りアタツチメントの作用を説明する
と、第2図、第3図および第4図イ,ロに示す様
に、予め旋盤のベツド(図示せず)上のねじ切り
上げ位置にストツパ11を設置し、このストツパ
11にねじ送りされる刃物台(図示せず)に取付
けたねじ切りアタツチメントの回動カム12の回
動レバー13に取付けてある作動杆14が当接し
て回動カム12は回動運動を始め、ねじ送りによ
り続行するので上記可動ホルダ2の押圧杆15は
回動カム12より離脱し、同時にバイト1を取付
けた可動ホルダ2は引張りばね16により逃げ回
動を行いねじの切上げを行うものである。なお第
4図ハは可動ホルダ2の支軸3を支点として矢印
D方向に回動した可動ホルダ2と一体化したバイ
ト1の切上げ終了した状態の側面図を略示したも
のである。
また元位置への復帰は押下げハンドル17の押
下げにより行う。
次に前記のように改善した円すいころ軸受の作
用を説明すると、外輪5に円すいころ6が配置し
てある内輪8を組合せると、外輪5の遊び隙間面
7の各位置と相対する円すいころ6は非接触遊び
をしており、一方接触軌道面5bの各位置と相対
する円すいころ6は前記のように外輪5および内
輪8の真円度の精度不良及び多数の円すいころ6
の寸法及び形状などのばらつき等に関係なく、即
ち円すいころ軸受は外輪内輪の軌道面及びころの
円すいの頂点が軸中心線上の一点に集まるように
設計されているので、その特性により円すいころ
6は内外輪の接触軌道面に対し、ある数のうち1
個以上は確実に等間隔に安定した接触をしてい
る。よつて改造円すいころ軸受を第3図に示すよ
うに配列し、併せて皿ばね9により予圧を与えて
組立ててある。このことは旋盤の刃物台に取付部
4aにより取付けた支持体4に対し可動ホルダ2
の支軸3は極めて安定した一体化状態を保つもの
である。またねじ切上げ時の逃げ回動は、円すい
ころの軸受特有の軽快円滑な運動性により迅速に
行い得るものである。
考案の効果 本考案の円すいころ軸受は、以上説明したよう
に外輪5の内側軌道面に遊び隙間面7と接触軌道
面5bとを交互に形成した形状により、外輪5及
び内輪8の圧入取付時に生ずる真円度不良及び多
数の円すいころ6の寸法形状のばらつき等各精度
不良下においても、前記外輪5の改造した形状に
より精度不良による影響をすべて吸収解消して円
すいころ6は内外輪の接触軌道面に対し等間隔に
圧着的に接触し、また安定しているので支持体4
と可動ホルダー2の一体化状態を保持する大きな
効果を発揮している。この効果により前発明品の
アタツチメントにおける可動ホルダの安定を保つ
ための支持体と可動ホルダの両摺動面を半強制的
に密着させての摺動運動及び係止体と可動発条筒
との引爪体の噛合い係合による運動の機構などを
一切無用としている。従つて部品点数も少くなり
案内シリンダの加工も無用となつた。また軸受圧
入部の切削加工も真円度の高精度を求めることな
く容易に加工でき更に改善する円すいころ軸受も
低級品で差支えないため安価で改造も容易であ
り、改造後において長期に亘り無調整で使用に耐
えるものである。
従つて本考案の円すいころ軸受を回動式ねじ切
りアタツチメントに取付け組立てて完成したこと
は、バイト1の繰返し回動による切削位置復帰の
高精度を確保して切削中の微妙な振れ又はびびり
振動等もなく信頼性の高い安定したねじ切り加工
を可能とし、またバイトの損傷や摩耗も極めて少
く長時間に亘り使用できる優れた利点があり、さ
らに制作に当り加工も容易で部品点数も少く機構
も簡単になり、しかも安価に制作できるなど幾多
の効果を奏する円すいころ軸受である。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の軸受及びこれを使用したねじ切
りアタツチメントを示し、第1図イは改造前の軸
受外輪の正面図、ロは改造後の軸受正面図、ハは
ロのA−A線断面図、第2図はねじ切りアタツチ
メントの一部切欠けの側面図、第3図は同じく一
部切欠けの平面図、第4図イはねじ切りアタツチ
メントのねじ切り加工中の作動略図、ロは同じく
ねじ切り上げ時の作動略図、ハは同じくねじ切り
上げ終了時の側面略示図である。 1……バイト、2……可動ホルダ、3……支
軸、4……支持体、4a……取付部、5……外
輪、5a……改造線の外輪の内側軌道面、5b…
…改造後の円すいころの外輪接触軌道面、6……
円すいころ、7……円すいころ遊び隙間面、8…
…内輪、9……皿ばね、10……ナツト、11…
…ストツパ、12……回動カム、13……回動レ
バー、14……作動杆、15……押圧杆、16…
…引張りばね、17……押下げハンドル、B,
C,D……矢印、M……加工材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. バイト1を可動ホルダ2に取付け、該可動ホル
    ダ2は一端部を支軸3を支持体4へ軸支し、支軸
    3部へ密着ばねを介装して支持体4へ可動ホルダ
    2が密着して回動可能としたねじ切りアタツチメ
    ントにおいて、前記回動可能に軸支した位置に円
    すいころ軸受を配列して取付け、この円すいころ
    軸受の外輪5の内側軌道面5aには、円すいころ
    6の非接触を目的とした適宜形状の遊び隙間面7
    を等間隔に複数以上形成して、この遊び隙間面7
    と円すいころ6の接触軌道面5bとを交互に連続
    して形成し、この様に形成した外輪5を上記支持
    体4の前部(可動ホルダ側)と後部(支軸先端
    側)の各位置へそれぞれ圧入して取付け、これと
    組合せる円すいころ軸受の内輪8を支軸3の前後
    部各位置へそれぞれ取付けて軸支し、後部の内輪
    8外側に設けた皿ばね9により予圧を与えて組立
    てて成り、可動ホルダ2の安定を保持するととも
    に逃げ回動と元位置への復帰を行う回動運動のみ
    行い、回転運動は不可能とすることを特徴とする
    回動式ねじ切りアタツチメントの円すいころ軸
    受。
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