JPH05211915A - ヘアドライヤー付属品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】ヘアドライヤから脈動エヤー流れを送出させる
ようにする付属品の提供。 【構成】ヘアドライヤー用付属品は、均一のエアー流れ
を脈動したエアー流れに変換する回転羽根７，９；１０
と関連した調速器１１，１２を有し、また、減速歯車を
ロータと羽根との間に設け、脈動が使用者に気付く回転
数であるように回転速度を減少する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、従来の手持式電動ピス
トルヘアドライヤを脈動エアー流れを送出させるように
するための付属品に関する。

【０００２】

【従来の技術】そのような付属品の例は、リー(Lee) の
米国特許第4132360 号と，公開されたドイツ特許出願第
3225944 A1号と、公開された欧州特許出願EP0441752 A1
号とに説明される。米国特許第4132360 号で説明する付
属品は、ヘアドライヤのブロー機構からの均一なエアー
流れを脈動したエアー流れに適切にかつ十分に変化させ
得ないという欠点がある。説明している簡単な軽量羽根
ロータは、脈動を使用者にほとんど気付かないような高
い回転数で回転する。しかし、回転羽根をもっと遅く回
転するように重く作ると、このロータは、重い回転羽根
の回転を開始し、重い回転羽根を回転維持する十分大き
な動力のブロー機構を必要とし、大きなヘアドライヤ，
より大きな電気消費，及びエアー戻り圧力による過熱の
危険性を伴う。加えて、ロータを不均等に取り付けるの
で、脈動が起こり、これらの脈動は、使用者が長期間ヘ
アドライヤを保持することを不快にする振動の形態で、
ヘアドライヤーハウジングに伝動されるであろう。

【０００３】ＥＰ０４４１７５２は、羽根ロータの回転
数を減少させることができる付属品を説明している。こ
の回転数の減少は、エアー流れを側方出口を通って排出
することによって成し遂げられ、かくして、満足な解決
策ではなく、速度の有効な減少は、有効エアーの大部分
を排出することによってだけ達っせられる。

【０００４】

【発明の目的】本発明の目的は、脈動が使用者に明瞭に
気付くために十分な低い回転数，すなわち１分当たり４
００乃至９００の適当な回転数で回転する羽根ロータを
有する付属品を提供することである。ロータ羽根は、従
来の電気ヘアドライヤーのブロー機構によって維持さ
れ、回転を開始するのに十分な軽量構造である。ヘアド
ライヤによって生じるすべてのエアーは、ヘアを乾燥す
るのに利用されるべきである。

【０００５】

【発明の要約】本発明の一態様では、この目的は、ロー
タ羽根機構の回転速度を制限する調速機構を有すること
によって成し遂げられる。本発明の他の態様では、この
目的は、分離して減速歯車によって連結された羽根とロ
ータを設け、羽根が比較的高速度で回転駆動するとき、
ロータが比較的高速度で回転し、ロータが低速度で回転
して、低速度で脈動を生じさせることによって成し遂げ
られる。

【０００６】

【実施例】初めに、図１を参照する。付属品は、２つの
部品，すなわち回転羽根と調速器を収容する中空円筒ド
ラム１とフレアスカート部２とからなるハウジングを有
する。ドラム１のノズル３には、ゲージ（図５のみ示
す）のシートを支持する開口フレームを設ける。フレア
スカート部２には、スカート２をヘアドライヤーのノズ
ルに締め付けるのに用いる、手で回転可能なカラー６を
設ける。

【０００７】また図１を参照すると、付属品の使用中、
フレアスカート部２を、従来のヘアドライヤー（図面に
示さない）のノズルを覆って嵌め、カラー６を回転して
付属品を適所に係止する。次いで、ヘアドライヤを従来
の方法で操作する。ヘアドライヤーのノズルから排出す
る均一なエアー流れは、付属品によって脈動したエアー
流れに変換される。

【０００８】今、図２及び図３を参照して、今、回転羽
根を説明する。回転羽根は開口フレーム４によって支持
されたスピンドル８に取り付けられたカラー７を本質的
に有する。カラー７は、カラー７の直径の一部を横切
り、付属品の軸線に垂直に延び、フレアスカート部２の
方向に傾斜した固定フラップ１０を備えた平らなバフル
９を有する。使用中、均一なエアー流れがヘアドライ
ヤ，ノズルから，フレアスカート部２を通って流れ、回
転羽根７，９，１０に衝撃を与える。エアー流れが傾い
たフラップ１０に与える衝撃によって、回転羽根７，
９，１０を回転させる。エアー流れが平らなバフル９に
与える衝撃によって、エアーの釣り合いを阻止させる。
最終的な結果として、回転羽根７，９，１０の回転と、
回転羽根７，９，１０の回転数に等しい回転数の脈動エ
アー流れの放出である。使用開始時には、回転羽根７，
９，１０は回転数を徐々に上げる。軽量構造と回転自在
な取付のため、ついには、回転羽根７，９，１０の回転
数は、抑制がなければ、エアーの脈動が使用者にほどん
ど認められないであろう回転数まで上昇する。

【０００９】なお、図２及び図３を参照して、今、調速
器を説明する。調速器は、本質的には、２つの要素，す
なわち、開口フレーム４の中心に置かれた小さなカラー
１１と、鍵穴形状のスロット１５，１６の幅広の部分が
ネック部とヘッド部１３，１４の相互の間隔よりも自由
に大きくなるようになっていて、平らなバフル９の後面
に取り付けられたウェート１２とからなる。

【００１０】使用中、回転羽根７，９，１０が回転する
時、遠心力によってウェート１２は半径方向外方に動
く。回転数が増大すると、ウェート１２の半径方向内方
の端部でのヘッド１３が小さなカラー１１の内壁にあた
る程度まで、ウェート１２は半径方向外方に摺動する。
またさらに回転速度が増大すると、増大した力でヘッド
１３はカラー１１の内壁に当たり、生じた遠心力は、回
転羽根７，９，１０の回転速度を制限する。

【００１１】図示した実施例を、ブロー機構のモータが
１分当たり１０５００回転で回転する従来の市販されて
いるヘアドライヤに関して試験した。ウェート１２を取
り外した状態では、回転羽根７，９，１０は１分当たり
約１５００回転の速度で回転した。ウェート１２が所定
位置にある状態では、速度は１分当たり約６００回転に
減少した。

【００１２】異なる市販のヘアドライヤーは、異なる量
と速度でエアー流れを排出するので、速度減少が変わる
ことが望まれる。このことは、異なる重量のウェート１
２を用いることによって、又は、ウェート１２の半径方
向の位置を変えることによって成し遂げられる。図１，
２，４を参照して、今、付属品をヘアドライヤーのノズ
ルに固着する機構を説明する。手で回転できるカラー６
は、３つの内側に突出したラグ１７を有し、そのラグは
フレアスカート部２の３つの対応した螺旋溝１８と協動
する。カラー６が回転すると、カラー６はフレアスカー
ト部２の長さに沿って軸線方向に動く。ヘアドライヤー
のノズルの方向にカラー６が軸線方向移動することによ
って、長手方向のスリット１９が次第に閉じていき、フ
レアスカート部２の直径を減少させ、その結果、フレア
スカート部２がノズルに閉まる。ノズルの損傷を防止す
るために、フレアスカート部２には、幾つかの保護ラバ
ーストリップ２０をフレアスカート部の内面に設ける。

【００１３】また、回転羽根７，９，１０をスピンドル
８に取り付けるためのワッシャー２１及びブッシュ２２
を図２に示す。今、図６，７，８，９を参照する。第２
実施例は、回転羽根を回転駆動する装置が異なる点を除
き、第１実施例と同様である。第１実施例では、回転羽
根は、平らなバフル９と一体に形成された傾斜フラップ
１０にエアー流れの衝撃を与えることによって回転駆動
される。第２実施例では、傾斜フラップが省かれ、カラ
ー１３１と４つの羽根１３２からなる分離した羽根に置
き換えられる。この羽根１３１，１３２はスピンドル１
３３に取り付けられ、フレアスカート部の中に収容され
る開口フレーム１３４に本質的に支持される。羽根１３
１，１３２からの駆動は、バフル１０９の中心でカラー
１０７内に収容された歯車１３６と噛み合う羽根１３
１，１３２の歯車１３５からなる減速歯車によって、バ
フル１０９に伝動される。

【００１４】図面に示す他の要素は、フレアスカート部
１０２，ノズル１０４，開口フレーム１０４，ゲージシ
ート１０５，カラー１０７，スピンドル１０８，小さな
カラー１１１，ウェート１１２，ネック部及びヘッド部
１１３，１１４，鍵穴形状のスロット１１５，１１６，
ワッシャー１２１であり、これらの要素は、第１実施例
と同じ機能をする。また、カラー１０７を調整するウェ
ート１４０を示す。第２実施例は、調速器と、減速歯車
の両方を有する。しかし、減速率が十分であれば、調速
器は必要ない。

【図面の簡単な説明】

【図１】付属品の第１実施例の斜視図である。

【図２】第１実施例の分解斜視図である。

【図３】わずかに異なる斜視図から図２の詳細を示す。

【図４】第１実施例の断面図である。

【図５】第１実施例の端面図である。

【図６】第２実施例の分解斜視図である。

【図７】一方の端部からの第２実施例の端面図である。

【図８】他方の端部からの端面図である。

【図９】第２実施例の側断面図である。

【符号の説明】

２，６，１７，１８，１９；１０２…付属品機構 ７，９；１０，１０７，１０９，１３１，１３２…回転
羽根 １１，１２，１３，１４；１１１，１１２，１１３，１
１４…調速器

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】付属品機構（２，６，１７，１８，１９；
   １０２）と、ヘアドライヤーを使用しているとき、ヘア
   ドライヤーからエアー流れによって回転駆動され、均一
   のエアー流れを脈動エアー流れに変換する回転羽根
   （７，９；１０，１０７，１０９，１３１，１３２）と
   を有するヘアドライヤー用付属品において、回転羽根
   （７，９，１０；１０７，１０９，１３１，１３２，１
   ３５，１３６）と関連した調速器（１１，１２，１３，
   １４；１１１，１１２，１１３，１１４）を設けること
   によって、回転羽根（７，９，１０；１０７，１０９，
   １３１，１３２）の回転速度を、前記調速器（１１，１
   ２，１３，１４）なしで別に達っせられる速度以下に制
   限することを特徴とするヘアドライヤー用付属品。
2. 【請求項２】回転羽根（７，９，１０）は、空気流の方
   向と整列した軸線を中心に自由に回転できるように、付
   属品の中に取り付けられるカラー（７）と、羽根に衝撃
   を与えるエアーがカラー７を回転駆動するように、カラ
   ー開口部の一部分を横切って延びる傾斜羽根（１０）
   と、カラー開口部の実質的な一部分を横切って延びるバ
   フルプレート（９）を有することを特徴とする請求項１
   記載の付属品。
3. 【請求項３】回転羽根（１０７，１０９，１３１，１３
   ２）は、空気流の方向と整列した軸線を中心に自由に回
   転できるように付属品の中に取り付けられるカラー（１
   ３１）と、少なくとも一つの羽根（１３２）に衝撃を与
   えるエアーがカラー（１３１）を回転駆動するように、
   カラー開口部の一部分を横切って延びる少なくとも一つ
   の傾斜羽根（１３２）と、空気流の方向と整列した軸線
   を中心に自由に回転できるように、付属品内に取り付け
   られた追加のカラー（１０７）と、追加のカラー（１０
   ７）の開口部の実質的な一部分を横切って延びるバフル
   プレート（１０９）と、カラー（１３１）の回転を追加
   のカラー（１０７）に伝動するために、カラー（１３
   １）を追加のカラー（１０７）に連結する駆動伝動装置
   （１３５，１３６）とを有することを特徴とする請求項
   １記載の付属品。
4. 【請求項４】調速器は、バフルプレート（９；１０９）
   に対して、半径方向内方及び外方の拘束部（１５，１
   ６；１１５，１１６）の間を半径方向内方又は外方に摺
   動自在に移動するため、回転羽根（７，９，１０；１０
   ７，１０９，１３１，１３２）のバフルプレート（９；
   １０９）に取り付けられるウェート（１２；１１２）
   と、ウェート（１２；１１２）が、バフルプレート
   （９；１０９）の回転から起こる遠心力の下にウェート
   の半径方向の最も外側の位置まで動かされた時、付属品
   の固定部分（１１；１１１）と摩擦的に係合するための
   ウェート（１２，１１２）のプレート（１３；１１３）
   とを有することを特徴とする請求項１記載の付属品。
5. 【請求項５】取付機構（１０２），ヘアドライヤーを使
   用中するときヘアドライヤからエアー流れによって回転
   駆動される羽根（１３１，１３２）と、均一なエアー流
   れを脈動した流れに変換するためのバフル（１０９）を
   有するロータ（１０７）と、ロータ（１５７）が羽根
   （１３１，１３２）よりも低速度で回転するように、ロ
   ータ（１０７）を羽根（１３１，１３２）に連結する減
   速歯車（１３５，１３６）とを有するヘアドライヤ用付
   属品。