JPH05207897A - トロンボプラスチン抽出物、試薬およびそれらの調製方法 - Google Patents

トロンボプラスチン抽出物、試薬およびそれらの調製方法

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JPH05207897A JP4181196A JP18119692A JPH05207897A JP H05207897 A JPH05207897 A JP H05207897A JP 4181196 A JP4181196 A JP 4181196A JP 18119692 A JP18119692 A JP 18119692A JP H05207897 A JPH05207897 A JP H05207897A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 正常ヒト血漿に対してロットによらず一貫し
てより低いPT値を与える抽出物およびトロンボプラス
チン試薬を提供する。 【構成】 トロンボプラスチン抽出物は金属イオンキレ
ート化剤を含有する、粉末化トロンボプラスチン源の水
性トロンボプラスチン抽出物を含む。血液凝固試験に使
用するトロンボプラスチン試薬は前記抽出物とカルシウ
ムイオンを含み、さらに安定化剤および保恒剤を含んで
いてもよい。金属イオンキレート化剤を含有する水溶液
中で粉末化トロンボプラスチン源を抽出し、溶液中の粉
末を沈澱粉末と、上清トロンボプラスチン抽出物とに分
離し、上清トロンボプラスチン抽出物をカルシウムイオ
ンと混合してトロンボプラスチン試薬を調製する。さら
に、安定化剤および保恒剤と混合してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はトロンボプラスチン抽出
物および試薬に関し、さらに詳しくはトロンボプラスチ
ン抽出物およびキレート化剤を含む試薬に関するもので
ある。さらに、本発明はそれらのトロンボプラスチン抽
出物および試薬の調製方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】血液凝固にはフィブリンの形成に至る一
連の反応が関与している。フィブリンは血餅(血塊)を
結合する蛋白である。フィブリンは、プロテアーゼであ
るトロンビンにより、可溶性前駆体であるフィブリノー
ゲンから形成される。トロンビンは血液凝固中に不活性
前駆体であるプロトロンビン(第II因子)から外因性
経路および内因性経路として知られる二つの機作により
生成される。外因性経路は組織の負傷に応答して進行
し、血液凝固因子V、VIIおよびXが関与している。
外因性および内因性の両経路はトロンビンにより触媒さ
れたフィブリノーゲンのフィブリン凝塊への転化に対す
る最終的な共通経路に集束する。
【0003】血液凝固の臨床試験はプロトロンビン時間
試験を含む。プロトロンビン時間試験は血液凝固の外因
性経路の測定手段である。プロトロンビン時間(以下、
「PT」と略称する)は組織トロンボプラスチン試薬の
存在下血漿が凝固するまでに経過する時間を測定するも
のである。この試験は血漿に組織トロンボプラスチンを
添加し凝固に必要な時間を決定することにより行われ
る。トロンボプラスチン試薬は第VII因子とともに第
X因子ないし第Xa因子(活性第X因子)を第Va因子
(活性第V因子),Ca2+および血小板ホスホリピッド
の存在下に活性化する。プロトロンビンはトロンビンに
転化し、このトロンビンはフィブリノーゲンからのフィ
ブリンの形成を触媒する。従って、第II因子、第V因
子、第VII因子または第X因子が欠乏すると、あるい
はフィブリノーゲンが著しく欠乏すると、PTが延び
る。正常血漿は第VII因子および第X因子を含有して
いるため、正常血漿がPTを較正するならば、上述した
欠陥はそれら2つの因子の一方の欠乏によっているはず
である。
【0004】血液凝固はカルシウムを要求する。カルシ
ウムは血漿自体に存在するので、しばしば、くえん酸ナ
トリウムやEDTAのような血液凝固阻止剤がヴィアル
中に置かれ、血漿が自然発生的に凝固しないようしてい
る。血液凝固阻止剤としてのくえん酸ナトリウムやED
TAと一緒にされた血漿は抗凝固血漿と呼ばれる。従来
技術に従えば、飽和濃度のカルシウムイオンが添加され
て、くえん酸ナトリウムやEDTAを克服し、それらの
くえん酸ナトリウムやEDTAがPT時間に影響しない
ようにしている。
【0005】プロトロンビン時間試験は治療範囲を維持
するためにクマリン治療をモニタすることができる。ク
マリン医薬は心臓病を含む血栓症状態において血液凝固
を阻止するために臨床的に使用されている。クマリン医
薬は第II因子、第VII因子、第IXおよび第X因子
のビタミンK依存合成を阻害する。
【0006】米国特許第3,522,148号公報明細
書(1970年7月28日発行、Adam,Jr.氏)
には、アセトン乾燥家兎(ウサギ)脳組織の食塩水抽出
物と、ナトリウム塩と、等体積の塩化カルシウム水溶液
との混合物を含む安定化トロンボプラスチン試薬が開示
されている。同特許には、また、アセトン乾燥家兎脳組
織の食塩水抽出物と等体積の糖酸カルシウム塩水溶液と
の混合物を含む安定化トロンボプラスチン試薬が開示さ
れている。米国特許第4,784,944号公報明細書
(1988年11月15日発行、Kolde,H.J.
氏)にはヒト胎盤から得られたトロンボプラスチンが開
示されている。
【0007】トロンボプラスチン試薬を調製する3つの
一般的工程は粉末化トロンボプラスチン源を調製する工
程、この粉末化トロンボプラスチン源をトロンボプラス
チン抽出物に転換する工程、およびこのトロンボプラス
チン抽出物から有用なトロンボプラスチン試薬を調製す
る工程を含む。
【0008】トロンボプラスチン源は家兎脳、ヒト胎
盤、雌牛脳、雄牛脳、ヒト脳および組換えDNA技術に
より製造されたトロンボプラスチンを含む。粉末化トロ
ンボプラスチン源は家兎脳粉末、粉末化ヒト胎盤、粉末
化雌牛脳、粉末化雄牛脳、粉末化ヒト脳、および組換え
DNA技術により製造されたトロンボプラスチンの粉末
化物を含む。
【0009】家兎脳粉末は、従来技術に従って、付属す
る血管を取り去った全家兎脳を過剰のアセトンとともに
ホモジナイズし、得られたスラリーを真空下乾燥するこ
とにより調製される。家兎脳粉末は市販されている。
【0010】粉末化ヒト胎盤は、従来技術に従って、家
兎脳粉末の調製と同様にして調製される。
【0011】家兎脳粉末は、従来技術に従って、粉末を
温食塩水中で抽出することおよび沈澱した脳粉末を遠心
分離し、トロンボプラスチンに富む上清抽出物を残すこ
とを含む手順によって有用なトロンボプラスチン抽出物
に転換される。米国特許第4,416,812号公報明
細書(1983年11月22日、Becker氏ら)に
は抽出中にカルシウムイオンを使用することが開示され
ている。
【0012】次いで、トロンボプラスチン試薬は、上述
した抽出物から、この抽出物を安定化剤と保恒剤と種々
のカルシウム塩の一種と結合してバルク試薬を製造し、
次いで通常この試薬を凍結乾燥して長期間貯蔵可能にす
ることにより調製される。
【0013】プロトロンビン時間試験の有効性を限定し
ている問題点は、トロンボプラスチン抽出物の化学的変
異とトロンボプラスチン試薬処方によってPTが変動し
得るということである。新鮮な基礎材料である家兎脳粉
末を使用した場合の正常ヒト血漿に対するPTが比較の
標準値である。スクリーニングおよび診断目的にPT結
果を信頼している米国の医師は、一般に正常ヒト血漿は
凍結乾燥され再構成された標準化トロンボプラスチン試
薬と接触後12秒以内に凝固することを期待している。
凍結乾燥および再構成により標準化トロンボプラスチン
試薬にする前の工程内抽出溶液は11秒以下のPTを与
えるのに必要である。ときどき、未知の理由で、商業的
供給者から得た家兎脳粉末は正常な品質から変化してい
ることがあり、従来の方法で試薬を調製するのには不適
当な抽出物を生じることがある。これは正常ヒト血漿に
対して長いPTを与えるためである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】プロトロンビン時間試
験の標準化された結果を達成する一つのやり方は、ロッ
トによらず正常ヒト血漿に対して一貫してより低いPT
値を与える抽出物と試薬を提供することである。比較可
能性を達成する別のやり方は、特定因子感受性に関して
標準化することである。「感受性」試薬は必ずしもより
低いPT値を与える必要はないが、いわゆる「感受性」
試薬でさえもより低いPT値を与えて、修飾されて特定
因子感受性を持った変異物の効果により、自動化された
手段を用いて試験を実施し得ない程正常ヒトの試薬のP
T値が延びることのないようにするのが有利である。
【0015】従って、本発明の主な目的は、上述した欠
点を克服したトロンボプラスチン抽出物および試薬の調
製方法を提供することである。特に、本発明の主たる目
的は、正常ヒト血漿に対してロットによらず一貫してよ
り低いPT値を与える抽出物およびトロンボプラスチン
試薬を提供することにある。
【0016】本発明の別の目的は、家兎脳粉末のような
一つの種類内で変異幅の広い粉末化トロンボプラスチン
源を改良して標準レベルのPT値を持つようにして、ロ
ット間のトロンボプラスチン試薬の再現性を改善し、デ
ータを比較して意味のある矛盾のない結果を得られるよ
うにすることである。
【0017】本発明のさらに別の目的は、家兎脳粉のよ
うな、他の方法では標準化トロンボプラスチン試薬を調
製するのに使用できないような生の粉末化トロンボプラ
スチン源からトロンボプラスチン試薬を提供することで
ある。
【0018】これらの目的および以下の説明から明らか
になる他の目的は本発明によって達成される。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の局面に従
うトロンボプラスチン抽出物は、金属イオンキレート化
剤を含有する粉末化トロンボプラスチン源の水性抽出物
を包含することを特徴とする。
【0020】本発明の第2の局面に従うトロンボプラス
チン試薬は、上述した本発明の第1の局面に従うトロン
ボプラスチン抽出物とカルシウムイオンとを包含するこ
とを特徴とする。
【0021】ここに、トロンボプラスチン試薬は安定化
剤および保恒剤を包含していてもよい。
【0022】本発明の第3の局面に従う粉末化トロンボ
プラスチン源の水性トロンボプラスチン抽出物を包含す
るトロンボプラスチン抽出物の調製方法は、下記工程を
具備したことを特徴とする:(a)粉末化トロンボプラ
スチン源を用意し、(b)前記粉末化トロンボプラスチ
ン源を、金属イオンキレート化剤を含む水溶液中で抽出
し、(c)水溶液中の前記粉末化トロンボプラスチン源
を沈澱粉末と、粉末化トロンボプラスチン源の水性トロ
ンボプラスチン抽出物を包含する上清トロンボプラスチ
ン抽出物とに分離し、かつ、(d)前記上清トロンボプ
ラスチン抽出物を単離する。
【0023】ここに、上述した調製方法はさらに下記工
程を具備していてもよい:(e)前記上清トロンボプラ
スチン抽出物を凍結乾燥する。この方法により調製され
た上清トロンボプラスチン抽出物は前記金属イオンキレ
ート化剤を含有していてもよい。あるいは、前記金属イ
オンキレート化剤は沈澱してもよい。前記トロンボプラ
スチン源は例えば家兎脳組織またはヒト胎盤であっても
よく、前記粉末化トロンボプラスチン源は例えば家兎脳
粉末または粉末化ヒト胎盤であってもよい。
【0024】本発明の第4の局面に従う、金属イオンキ
レート化剤を含有する粉末化トロンボプラスチン源の水
性トロンボプラスチン抽出物を包含するトロンボプラス
チン試薬の調製方法は下記工程を具備したことを特徴と
する:(a)金属イオンキレート化剤を含有する粉末化
トロンボプラスチン源の水性トロンボプラスチン抽出物
を包含するトロンボプラスチン抽出物をカルシウムイオ
ンと混合してトロンボプラスチン試薬を得る。
【0025】ここに、安定化剤および保恒剤を前記抽出
物に添加してもよい。この方法により調製されたトロン
ボプラスチン試薬は金属イオンキレート化剤を含有して
いてもよい。
【0026】本発明の第5の局面に従う、粉末化トロン
ボプラスチン源の水性トロンボプラスチン抽出物と、カ
ルシウムイオンとを包含するトロンボプラスチン試薬の
調製方法は下記工程を具備したことを特徴とする:
(a)水性トロンボプラスチン源および金属イオンキレ
ート化剤を含むトロンボプラスチン抽出物をカルシウム
イオンと混合する。
【0027】ここに、安定化剤および保恒剤を前記抽出
物に添加してもよい。
【0028】
【作用】原物のトロンボプラスチン源はすべて使用する
ことができる。トロンボプラスチン源の例はヒト胎盤、
家兎脳、雌牛脳、雄牛脳、およびヒト脳である。組換え
DNA技術により製造されたトロンボプラスチンを使用
することができる。好ましくは、トロンボプラスチン源
は家兎脳である。
【0029】家兎脳粉末は市販されており、標準的な技
術に従って、例えばニュージーランド白ウサギから付属
する血管を取り去った全脳を除去し、この家兎全脳をワ
ーリングブレンダーで過剰のアセトン中でホモジナイズ
してスラリーを生成し、このスラリーを真空乾燥して真
空下−20℃で貯蔵したときに安定な家兎脳粉末を生成
することによって単離することができる。
【0030】粉末化雌牛脳、粉末化雄牛脳、粉末化ヒト
脳、組換えDNA技術によるトロンボプラスチンの粉末
化物、および粉末化ヒト胎盤は、従来技術に従って、家
兎脳粉末の調製と同様にして調製される。
【0031】家兎脳粉末またはヒト胎盤粉末の様な粉末
化トロンボプラスチンは、次いで、水溶液中で抽出され
てトロンボプラスチン抽出物を調製する。この水溶液は
温食塩水であってもよい。正常血漿のPT時間のロット
間の変動の問題を解決するために、本発明者らは金属イ
オンキレート化剤を抽出の間添加するべきことを見出し
た。本発明に従えば、トロンボプラスチン抽出物は粉末
化トロンボプラスチン源を金属イオンキレート化剤を含
有する水溶液中で抽出し、粉末化トロンボプラスチン源
を沈澱粉末と、トロンボプラスチンを有する上清トロン
ボプラスチン抽出物とに分離し、この上清トロンボプラ
スチン抽出物を単離することによって調製される。この
分離工程は遠心分離によるものであってもよい。得られ
た上清は次いで凍結乾燥してもよい。この方法により調
製された上清トロンボプラスチン抽出物は家兎脳粉末ま
たはヒト胎盤粉末のような他のトロンボプラスチン源の
水性トロンボプラスチン抽出物を包含し、さらに、金属
イオンキレート化剤を含有していてもよい。あるいは、
金属イオンは沈澱させて抽出物は金属イオンキレート化
剤を含有していなくてもよい。
【0032】カルシウムイオンまたは他の金属イオンの
結合/キレート化においてエチレンジアミン四酢酸(E
DTA)と同様に機能する任意の金属イオンキレート化
剤を本発明の実施において使用することができる。本発
明において使用できる金属イオンキレート化剤の具体例
としては、くえん酸、くえん酸塩類、EGTA(エチレ
ンビス(オキシエチレンニトリロ)四酢酸、およびEG
TA塩類がある。本発明に従えば、粉末化トロンボプラ
スチン源の抽出中に少量の金属イオンキレート化剤が含
有される。約0.1mM以上の金属イオンキレート化剤
が抽出物の水溶液に添加される。好ましくは0.5〜
5.0mMの金属イオンキレート化剤が水溶液に添加さ
れる。特に好ましくは、1.0mMの金属イオンキレー
ト化剤が水溶液に添加される。金属イオンキレート化剤
原液は慣用の実験室的手法に従ってpHを中性化しても
よい。好ましくは、少量の、pHを中性化された濃縮金
属イオンキレート化剤が粉末化トロンボプラスチン源を
添加する前に抽出溶液に送られる。
【0033】トロンボプラスチン試薬は次いで、本発明
に従って、上述した方法により調製されたトロンボプラ
スチン抽出物をカルシウムイオンと混合することによっ
て調製することができる。この方法により調製されたト
ロンボプラスチン試薬は最終的試薬中に金属イオンキレ
ート化剤を含有していてもよいが、含有することは必須
ではない。
【0034】本発明は、さらに、金属イオンキレート化
剤を含有する粉末化トロンボプラスチン源の水性トロン
ボプラスチン抽出物を包含するトロンボプラスチン抽出
物をカルシウムイオンと混合することにより、金属イオ
ンキレート化剤を含有する粉末化トロンボプラスチン源
の水性トロンボプラスチン抽出物を包含するトロンボプ
ラスチン試薬を調製する方法を提供する。この抽出物に
は一種または二種以上の安定化剤および保恒剤を添加し
てもよい。
【0035】本発明を実施するために任意のカルシウム
源を添加してもよい。具体的には、塩化カルシウムのよ
うなカルシウム塩を使用することができる。酒石酸カル
シウム、グルコン酸カルシウムまたは乳酸カルシウムの
ような糖酸のカルシウム塩類を塩化カルシウムの代りに
使用してもよい。
【0036】本発明に従うトロンボプラスチン抽出物は
粉末化トロンボプラスチン源の水性トロンボプラスチン
抽出物と金属イオンキレート化剤とを包含する。
【0037】本発明に従うトロンボプラスチン試薬は、
家兎脳粉末または他の粉末化トロンボプラスチン源およ
び金属イオンキレート化剤のトロンボプラスチン抽出物
と、カルシウムイオンとを包含する。トロンボプラスチ
ン試薬は5〜20mM、好ましくは12mM、の濃度の
カルシウムイオンを含有している。
【0038】カルシウムイオンが凝固した血漿中に存在
するくえん酸ナトリウムまたはEDTAの量に加えて金
属イオンキレート化剤レベルを克服するのに十分な濃度
で存在するならば、トロンボプラスチン試薬は金属イオ
ンキレート化剤を含有していてもよい。カルシウムイオ
ンは金属イオンキレート化剤および凝固した血漿中に存
在するくえん酸またはEDTAを克服するために飽和量
を添加される。
【0039】トロンボプラスチン試薬は、さらに、安定
化剤を含有していてもよい。本発明を実施するために、
トロンボプラスチン試薬の活性を維持する機能をもつ任
意の安定化剤を使用することができる。具体的には、グ
ッド(Good)緩衝液またはトリス(トリスヒドロキ
シメチルアミノメタン)のような緩衝塩または緩衝液を
使用してもよい。この安定化剤は、例えば、PIPES
(ピペラジン−N,N−ビス(2−エタンスルホン酸、
1.5ナトリウム塩));イミダゾール;MOPSO
(3−(N−モルホリノ)−2−ヒドロキシプロパンス
ルホン酸);BES(N,N−ビス(ヒドロキシエチ
ル)−2−アミノエタンスルホン酸);MOPS(3−
(N−モルホリノ)プロパンスルホン酸);TES(N
−トリス(ヒドロキシメチル)メチル−2−アミノエタ
ンスルホン酸);HEPES(N−2−ヒドロキシエチ
ルピペラジン−N−2−エタンスルホン酸);DIPS
O(3−〔N−ビス(ヒドロキシエチル)アミノ〕−2
−ヒドロキシプロパンスルホン酸);TAPSO(3−
〔N−トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミノ〕−2
−ヒドロキシプロパンスルホン酸);POPSO(ピペ
ラジン−N,N´−ビス(2−ヒドロキシプロパンスル
ホン酸));HEPPSO(N−ヒドロキシエチルピペ
ラジン−N´−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸);
トリシン(N−トリス〔ヒドロキシメチル〕メチルグリ
シン);ビシン(N,N´−ビス(2−ヒドロキシエチ
ル)グリシン);およびTAPS(3−〔N−トリス
(ヒドリキシメチル)メチルアミノ〕プロパンスルホン
酸)であってもよい。
【0040】トロンボプラスチン試薬は、さらに、保恒
剤を含有していてもよい。本発明を実施するために、ト
ロンボプラスチン試薬を損なうような微生物の成長を阻
止する機能を有する任意の保恒剤、例えば抗菌組成物ま
たは抗真菌組成物を使用してもよい。具体的には、アジ
化ナトリウム、チメロサール(thimerosa
l)、BHAおよびBHTを使用してもよい。保恒剤と
してチメロサールを使用するのが好ましい。
【0041】いかなる理論にも縛られる心算はないが、
本発明者等は本発明の機作には外因性経路阻害剤(EP
I)と呼ばれる、公知の第X因子活性化剤複合体の生化
学的阻害剤が関与していると考えている。EPIの阻害
的結合はカルシウムイオンにより媒介されており、ED
TAその他の金属イオンキレート化剤のようなキレート
化剤により逆転することができる。分離、例えば遠心、
の際にEPIがペレット化された家兎脳残渣中に入り込
み仕切りを形成すると仮定すれば、このEPI複合体が
壊れるとキレート化剤はトロンボプラスチンの阻害的E
PIからの単離を許容するものと思われる。EPIはリ
ポ蛋白関連凝固阻害剤(LACI)としても知られてい
るので、この後者の仮定は妥当である。
【0042】
【実施例】以下に実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されないこと
は勿論である。
【0043】(実施例1)市販の家兎脳粉末から本発明
に従い、下記のようにトロンボプラスチン試薬を調製し
た。
【0044】すなわち、家兎脳粉末10.0gを1.0
mMのEDTA溶液(0.7%食塩水:198mlおよ
び100mMのEDTA:2ml)(全量:200m
l)を用いて抽出した。
【0045】この溶液を50℃で抽出し、遠心し、濾過
し、チメロサール(0.14g/l)を添加した。試験
はグリシン(4.6%)および塩化カルシウム(16m
M)溶液を抽出物1部に対してCa2+/グリシン溶液3
部の割合で使用して行った。試験の結果、以下のプロト
ロンビン時間(PT)値が得られた。
【0046】正常対照血漿(ヘレナ ラボラトリーズ
社、Norm−Trol)を使用した場合:10.7
秒、10.8秒、10.1秒および10.2秒。
【0047】カルシウム依存第II因子、第VII因
子、第IX因子および第X因子欠損異常対照血漿(ヘレ
ナ ラボラトリーズ社、Ab−Trol I)を使用し
た場合:17.0秒および17.4秒。
【0048】(比較例1)実施例1で使用したのと同じ
市販の家兎脳粉末からトロンボプラスチン試薬を下記の
方法に従って調製した。
【0049】すなわち、すなわち、家兎脳粉末10.0
gを0.7%食塩水(全量:200ml)を用いて抽出
した。
【0050】この溶液を50℃で抽出し、遠心し、濾過
し、チメロサール(0.14g/l)を添加した。試験
はグリシン(4.6%)および塩化カルシウム(16m
M)溶液を抽出物1部に対してCa2+/グリシン溶液3
部の割合で使用して行った。
【0051】試験の結果、以下のプロトロンビン時間
(PT)値が得られた。
【0052】正常対照血漿(ヘレナ ラボラトリーズ
社、Norm−Trol)を使用した場合:12.2秒
および12.5秒。
【0053】カルシウム依存第II因子、第VII因
子、第IX因子および第X因子欠損異常対照血漿(ヘレ
ナ ラボラトリーズ社、Ab−Trol I)を使用し
た場合:20.1秒および20.9秒。
【0054】実施例1および比較例1に示すように、実
施例1のEDTAを用いた本発明の方法は比較例1のE
DTAを用いない方法に対して予期しない改良を示す。
【0055】上述の実施例1および比較例1において、
プロトロンビン時間(PT)は下記のようにして測定し
た。
【0056】すなわち、ヘレナ ラボラトリーズ社の電
気機械的凝固装置であるHelena Dataclo
t−2を用いて、PTを正常対照血漿(ヘレナ ラボラ
トリーズ社、Norm−Trol)およびカルシウム依
存第II因子、第VII因子、第IX因子および第X因
子欠損異常対照血漿(ヘレナ ラボラトリーズ社、Ab
−Trol I)で測定し、下記の体積を用いた:0.
1ml対照血漿+0.2mlトロンボプラスチン試薬
(カルシウム含有)。
【0057】対照血漿とトロンボプラスチン試薬(カル
シウム含有)は別々に37℃に加温し、次いで、0.2
mlのトロンボプラスチン試薬(カルシウムイオン含
有)をピペットで0.1mlの上述した対照血漿を収容
した反応カップに注入し、凝塊形成に要する時間を記録
した。
【0058】本発明は上述の説明に限定されず、種々の
変更を加えることができ、そのような変更も請求項の範
囲および均等範囲内に入るものであることが了解される
であろう。
【0059】
【発明の効果】本発明に従えば、正常ヒト血漿に対して
ロットによらずより低いPT値を一貫して与える抽出物
およびトロンボプラスチン試薬が得られる。
【0060】また、本発明に従えば、家兎脳粉末のよう
な一つの種類内で変異の大きい粉末化トロンボプラスチ
ン源を改良して標準レベルのPT値を持つようにし、ロ
ット間のトロンボプラスチン試薬の再現性を改善し、デ
ータを比較して意味のある矛盾のない結果を得られるよ
うにできる。
【0061】さらにまた、本発明に従えば、家兎脳粉末
のような、他の方法では標準化トロンボプラスチン試薬
を調製するのに使用できないような生の粉末化トロンボ
プラスチン源からトロンボプラスチン試薬を調製するこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01N 33/86 7055−2J // A61K 37/465 8314−4C

Claims (46)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属イオンキレート化剤を含有する粉末
    化トロンボプラスチン源の水性抽出物を包含するトロン
    ボプラスチン抽出物。
  2. 【請求項2】 前記粉末化トロンボプラスチン源は家兎
    脳粉末であることを特徴とする請求項1記載のトロンボ
    プラスチン抽出物。
  3. 【請求項3】 前記粉末化トロンボプラスチン源は粉末
    化ヒト胎盤であることを特徴とする請求項1記載のトロ
    ンボプラスチン抽出物。
  4. 【請求項4】 前記金属イオンキレート化剤はエチレン
    ジアミン四酢酸であることを特徴とする請求項1記載の
    トロンボプラスチン抽出物。
  5. 【請求項5】 前記トロンボプラスチン抽出物は溶液で
    あり、かつ、前記溶液は約0.1〜5.0mMのエチレ
    ンジアミン四酢酸を含有することを特徴とする請求項4
    記載のトロンボプラスチン抽出物。
  6. 【請求項6】 前記溶液は約1.0mMのエチレンジア
    ミン四酢酸を含有することを特徴とする請求項5記載の
    トロンボプラスチン抽出物。
  7. 【請求項7】 前記水性抽出物は食塩水抽出物であるこ
    とを特徴とする請求項1記載のトロンボプラスチン抽出
    物。
  8. 【請求項8】 前記家兎脳粉末はアセトン乾燥物である
    ことを特徴とする請求項2記載のトロンボプラスチン抽
    出物。
  9. 【請求項9】 請求項1記載のトロンボプラスチン抽出
    物とカルシウムイオンとを包含することを特徴とするト
    ロンボプラスチン試薬。
  10. 【請求項10】 前記カルシウムイオンは前記金属イオ
    ンキレート化剤を飽和するのに十分な濃度で存在するこ
    とを特徴とする請求項9記載のトロンボプラスチン試
    薬。
  11. 【請求項11】 さらに安定化剤を包含することを特徴
    とする請求項9記載のトロンボプラスチン試薬。
  12. 【請求項12】 さらに保恒剤を包含することを特徴と
    する請求項9記載のトロンボプラスチン試薬。
  13. 【請求項13】 前記カルシウムイオンは塩化カルシウ
    ム、酒石酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、くえん
    酸カルシウムおよび乳酸カルシウムよりなる群から選ば
    れたことを特徴とする請求項9記載のトロンボプラスチ
    ン試薬。
  14. 【請求項14】 プロトロンビン時間試験において、正
    常ヒト血漿に対して約12秒以下のプロトロンビン時間
    を与えることを特徴とする請求項9記載のトロンボプラ
    スチン試薬。
  15. 【請求項15】 プロトロンビン時間試験において、正
    常ヒト血漿に対して約12秒を超えるプロトロンビン時
    間を与えることを特徴とする請求項9記載のトロンボプ
    ラスチン試薬。
  16. 【請求項16】 エチレンジアミン四酢酸およびカルシ
    ウム塩を含有するアセトン乾燥家兎脳トロンボプラスチ
    ンの食塩水抽出物と、安定化剤と、保恒剤とを包含する
    ことを特徴とする請求項13記載のトロンボプラスチン
    試薬。
  17. 【請求項17】 下記工程を具備したことを特徴とする
    粉末化トロンボプラスチン源の水性トロンボプラスチン
    抽出物を包含するトロンボプラスチン抽出物の調製方
    法: (a)粉末化トロンボプラスチン源を用意し、 (b)前記粉末化トロンボプラスチン源を、金属イオン
    キレート化剤を含む水溶液中で抽出し、 (c)水溶液中の前記粉末化トロンボプラスチン源を沈
    澱粉末と、粉末化トロンボプラスチン源の水性トロンボ
    プラスチン抽出物を包含する上清トロンボプラスチン抽
    出物とに分離し、かつ、 (d)前記上清トロンボプラスチン抽出物を単離する。
  18. 【請求項18】 前記粉末化トロンボプラスチン源は家
    兎脳粉末であることを特徴とする請求項17記載のトロ
    ンボプラスチン抽出物の調製方法。
  19. 【請求項19】 前記粉末化トロンボプラスチン源は粉
    末化ヒト胎盤であることを特徴とする請求項17記載の
    トロンボプラスチン抽出物の調製方法。
  20. 【請求項20】 前記金属イオンキレート化剤はエチレ
    ンジアミン四酢酸であることを特徴とする請求項17記
    載のトロンボプラスチン抽出物の調製方法。
  21. 【請求項21】 前記トロンボプラスチン抽出物は溶液
    であり、かつ、前記溶液は約0.1〜5.0mMのエチ
    レンジアミン四酢酸を含有することを特徴とする請求項
    20記載のトロンボプラスチン抽出物の調製方法。
  22. 【請求項22】 前記溶液は約1.0mMのエチレンジ
    アミン四酢酸を含有することを特徴とする請求項21記
    載のトロンボプラスチン抽出物の調製方法。
  23. 【請求項23】 前記分離工程は遠心分離によることを
    特徴とする請求項17記載のトロンボプラスチン抽出物
    の調製方法。
  24. 【請求項24】 さらに下記工程を具備したことを特徴
    とする請求項17記載のトロンボプラスチン抽出物の調
    製方法: (e)前記上清トロンボプラスチン抽出物を凍結乾燥す
    る。
  25. 【請求項25】 前記沈澱脳粉末は前記金属イオンキレ
    ート化剤を含有することを特徴とする請求項17記載の
    トロンボプラスチン抽出物の調製方法。
  26. 【請求項26】 前記上清トロンボプラスチン抽出物は
    前記金属イオンキレート化剤を含有することを特徴とす
    る請求項17記載のトロンボプラスチン抽出物の調製方
    法。
  27. 【請求項27】 前記金属イオンキレート化剤はエチレ
    ンジアミン四酢酸であることを特徴とする請求項26記
    載のトロンボプラスチン抽出物の調製方法。
  28. 【請求項28】 下記工程を具備したことを特徴とする
    家兎脳粉末の水性トロンボプラスチン抽出物を包含する
    トロンボプラスチン抽出物の調製方法: (a)家兎から全脳を除去し、 (b)前記家兎全脳を過剰のアセトン中でホモジナイズ
    してスラリーを生成し、 (c)前記スラリーを乾燥して家兎脳粉末を生成し、 (d)前記家兎脳粉末を、金属イオンキレート化剤を含
    む水溶液中で抽出し、 (e)水溶液中の前記家兎脳粉末を沈澱家兎脳粉末と、
    家兎脳粉末のトロンボプラスチン抽出物を包含する上清
    トロンボプラスチン抽出物とに分離し、かつ、 (f)前記上清トロンボプラスチン抽出物を単離する。
  29. 【請求項29】 前記金属イオンキレート化剤はエチレ
    ンジアミン四酢酸であることを特徴とする請求項28記
    載のトロンボプラスチン抽出物の調製方法。
  30. 【請求項30】 前記水溶液は約0.1〜5.0mMの
    エチレンジアミン四酢酸を含有することを特徴とする請
    求項29記載のトロンボプラスチン抽出物の調製方法。
  31. 【請求項31】 前記水溶液は約1.0mMのエチレン
    ジアミン四酢酸を含有することを特徴とする請求項30
    記載のトロンボプラスチン抽出物の調製方法。
  32. 【請求項32】 前記分離工程は遠心分離によることを
    特徴とする請求項28記載のトロンボプラスチン抽出物
    の調製方法。
  33. 【請求項33】 さらに下記工程を具備したことを特徴
    とする請求項28記載のトロンボプラスチン抽出物の調
    製方法: (g)前記上清トロンボプラスチン抽出物を凍結乾燥す
    る。
  34. 【請求項34】 前記沈澱脳粉末は前記金属イオンキレ
    ート化剤を含有することを特徴とする請求項28記載の
    トロンボプラスチン抽出物の調製方法。
  35. 【請求項35】 前記上清トロンボプラスチン抽出物は
    前記金属イオンキレート化剤を含有することを特徴とす
    る請求項28記載のトロンボプラスチン抽出物の調製方
    法。
  36. 【請求項36】 前記金属イオンキレート化剤はエチレ
    ンジアミン四酢酸であることを特徴とする請求項35記
    載のトロンボプラスチン抽出物の調製方法。
  37. 【請求項37】 下記工程を具備したことを特徴とす
    る、金属イオンキレート化剤を含有する粉末化トロンボ
    プラスチン源の水性トロンボプラスチン抽出物を包含す
    るトロンボプラスチン試薬の調製方法: (a)金属イオンキレート化剤を含有する粉末化トロン
    ボプラスチン源の水性トロンボプラスチン抽出物を包含
    するトロンボプラスチン抽出物をカルシウムイオンと混
    合してトロンボプラスチン試薬を得る。
  38. 【請求項38】 さらに下記工程を具備したことを特徴
    とする請求項37記載のトロンボプラスチン試薬の調製
    方法: (b)前記上清トロンボプラスチン抽出物を凍結乾燥す
    る。
  39. 【請求項39】 前記粉末化トロンボプラスチン源は家
    兎脳粉末であることを特徴とする請求項37記載のトロ
    ンボプラスチン試薬の調製方法。
  40. 【請求項40】 前記粉末化トロンボプラスチン源は粉
    末化ヒト胎盤であることを特徴とする請求項37記載の
    トロンボプラスチン試薬の調製方法。
  41. 【請求項41】 さらに下記工程を具備したことを特徴
    とする請求項37記載のトロンボプラスチン試薬の調製
    方法: (b)前記トロンボプラスチン試薬を安定化剤と混合す
    る。
  42. 【請求項42】 さらに下記工程を具備したことを特徴
    とする請求項37記載のトロンボプラスチン試薬の調製
    方法: (b)前記トロンボプラスチン試薬を保恒剤と混合す
    る。
  43. 【請求項43】 下記工程を具備したことを特徴とす
    る、粉末化トロンボプラスチン源の水性トロンボプラス
    チン抽出物と、カルシウムイオンとを包含するトロンボ
    プラスチン試薬の調製方法: (a)請求項17に従う上清トロンボプラスチン抽出物
    を調製し、かつ、 (b)前記上清トロンボプラスチン抽出物をカルシウム
    イオンと混合してトロンボプラスチン試薬を得る。
  44. 【請求項44】 前記粉末化トロンボプラスチン源は家
    兎脳粉末であることを特徴とする請求項43記載のトロ
    ンボプラスチン試薬の調製方法。
  45. 【請求項45】 前記粉末化トロンボプラスチン源は粉
    末化ヒト胎盤であることを特徴とする請求項43記載の
    トロンボプラスチン試薬の調製方法。
  46. 【請求項46】 下記工程を具備したことを特徴とする
    血液凝固試験方法: (a)金属イオンキレート化剤を含有する粉末化トロン
    ボプラスチン源の水性トロンボプラスチン抽出物採、カ
    ルシウムイオンとを包含するトロンボプラスチン試薬を
    調製し、 (b)前記トロンボプラスチン試薬をヒト血漿と混合
    し、 (c)前記トロンボプラスチン試薬と混合された前記ヒ
    ト血漿の凝固に必要な時間を測定し、かつ、 (d)前記凝固に必要な時間を、前記トロンボプラスチ
    ン試薬と混合された正常ヒト血漿が凝固するのに必要な
    時間と比較する。
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