JPH0520357Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、遊戯用具として模擬ボクシングを
行うときに使用し、また運動用具として本格的な
ボクシング練習を行うときに使用するボクシング
バツグに関する。

従来の技術 従来、この種のボクシングバツグは、たとえば
サンドバツグのように、多くは上から吊り下げる
ものであつた。

考案が解決しようとする問題点 ところが、上から吊り下げるようにすると、所
望の場所に簡単に設置することが困難である問題
点があつた。

問題点を解決するための手段 そこで、この考案によるボクシングバツグは、
たとえば以下の図示実施例に示すとおり、使用者
が乗るマツト１１と、そのマツト１１上に基部を
固定して相手と見立てて前記使用者が叩くことが
できるように前記マツト１１上に立てる人形部１
２ａおよびその人形部１２ａの基部外周に設ける
復帰用の浮輪状の環状部１２ｂで形成するエアバ
ツク１２と、そのエアバツク１２の前記人形部１
２ａの基部内に取り付ける重り１３とで構成する
ことを特徴とする。

作 用 そして、マツト１１上に使用者が乗り、エアバ
ツグ１２を相手方に見立ててその人形部１２ａを
叩く。すると、叩かれた人形部１２ａは、倒れか
かるが、重り１３と環状部１２ｂとで直ちに元の
位置に復帰する。

実施例 以下、図面を参照しつつ、この考案の一実施例
につき説明する。

図面に示す実施例はこの考案によるボクシング
バツグを遊戯用具として使用した場合であり、第
１図はそのボクシングバツグの側面図、第２図は
その正面図、第３図はその中央縦断面図である。
図示するごとくこの考案によるボクシングバツグ
１０は、マツト１１と、エアバツグ１２と、重り
１３とで構成する。

マツト１１は、たとえば軟質塩化ビニール樹脂
製で、該ボクシングバツグ１０を使用するときそ
れを設置する場所、たとえば床や地面上にひろげ
るものである。そして、遊戯者は、その上に乗つ
てたとえば第４図に示すようにプレイする。よつ
て、後述するごとくエアバツグ１２を叩いても、
そのエアバツグ１２が移動することはない。

エアバツグ１２は、上述したマツト１１と同じ
くたとえば軟質塩化ビニール樹脂製で、そのマツ
ト１１上に融着等で固定する。そして、人形部１
２ａと環状部１２ｂとで形成する。人形部１２ａ
は、相手と見立てて遊戯者が叩くことができるよ
うにマツト１１上に立てる。他方、環状部１２ｂ
は、浮輪状をなし、その人形部１２ａが殴られて
も倒れ難いように、また倒れたり傾いたりしても
すぐに元の位置に復帰するように、その人形部１
２ａの基部外周に設ける。そして、人形部１２ａ
の上部には、遊戯者と対向するように複数の圧力
センサ１４……を配置し、たとえば第５図に示す
ごとく配列し、それぞれ第３図に示すようにリー
ド線１５……を接続してそれらを一纏めとして該
エアーバツグ１２の端子口１６へと導く。しかし
て、遊戯者が該エアーバツグ１２を叩いたとき、
そのパンチの正確さや強さを読み取り、それを後
述するごとくフアミコン本体１７へと入れる。よ
つて、上述した人形部１２ａは、殴られても破れ
ない程度に厚くつくるとともに、また圧力センサ
１４……の感度が落ちない程度に薄くつくること
も必要である。なお、図示省略するが、人形部１
２ａおよび環状部１２ｂには各々空気注入口を設
け、そこから該エアバツグ１２へとそれぞれ空気
の注入および排出を行い得るようになつている。

最後に、重り１３は、第３図から判るとおり、
上述したエアバツグ１２の下部に砂鉄等を入れて
取り付ける。

ボクシングバツグ１０は、以上のとおり構成す
る。そして、該ボクシングバツグ１０を使用する
ときは、第６図に示すごとくその端子口１６から
のびるコード１８をフアミコン本体１７のコネク
タ部１７ａへと接続し、そのフアミコン本体１７
の入力装置として使用するものである。すなわ
ち、フアミコン本体１７には、スロツト１７ｂを
有し、そこにはROMカセツトを挿入する。そし
て、ソフトウエア上で、たとえば以下のことが行
い得るようにする。

１ パンチの強さを何段階かに分けて判別できる
ようにする。

２ ジヤブ・ストレート・フツクなどの各種パン
チを覚えることからはじめ、スパーリングを行
い、プロテストを受け、実際に相手と対戦する
まで、一定の合格ラインを設定した段階的な学
習機能を持たせる。

３ 遊戯者の動きに合わせてCRT１９（第６図
に示すようにフアミコン本体１７に接続する）
上の自分の姿を動かす。

４ パンチが当たつたとき、CRT１９上の相手
のボクサーにそのパンチに合つたリアクシヨン
をさせるようにする。

ところで、上述した図示実施例は、この考案に
よるボクシングバツグ１０をフアミコン本体１７
に接続し、遊戯用具として使用する場合を示し
た。ところが、この考案によるボクシングバツグ
は、単独で使用し、サンドバツグと同様に本格的
なボクシング練習を行うトレーニング用具として
使用することも可能である。

考案の効果 したがつて、この考案によるボクシングバツグ
は、空気を抜けば小さくなり、しかも軽いから、
持ち運びに便利である。そして、設置する場所に
置くだけでよいから、どこにでも簡単に設置する
ことができる利点がある。しかして、遊戯用具と
して利用するときは、体全体を動かしてストレス
を発散し、心身ともに爽やかになる。また、運動
用具として利用するときは、サンドバツグと同様
に使用し、本格的なボクシング練習を行い、健康
の増進を図ることができる。

また、マツト上に直接基部を固定するから、人
形部を安定して立てることができ、かつエアバツ
クの下部内に重りを取り付けることと相俟つて重
心位置を低くして人形部の復帰力を高めることが
できる。さらに、人形部の基部外周に復帰用の浮
輪状の環状部を設けるから、人形部をマツト上に
直接立てることと相俟つてその環状部で人形部を
すみやかに復帰することができる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案によるボクシングバツグを遊戯
用具として使用する一実施例であり、第１図はそ
の側面図、第２図はその正面図、第３図はその中
央縦断面図、第４図はその使用状態を示す斜視
図、第５図はそのエアバツグの上部拡大図、第６
図はそれを入力装置として使用するコンピユータ
ゲームの全体システム構成図である。 １０……ボクシングバツグ、１１……マツト、
１２……エアバツグ、１２ａ……人形部、１２ｂ
……環状部、１３……重り。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 使用者が乗るマツトと、そのマツト上に基部を
   固定して相手と見立てて前記使用者が叩くことが
   できるように前記マツト上に直接立てる人形部お
   よびその人形部の基部外周に設ける復帰用の浮輪
   状の環状部で形成するエアバツクと、そのエアバ
   ツクの下部内に取り付ける重りとで構成してな
   る、ボクシングバツク。