JPH05194642A - チーグラー・ナッタ触媒組成物の製造方法 - Google Patents

チーグラー・ナッタ触媒組成物の製造方法

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JPH05194642A
JPH05194642A JP4238145A JP23814592A JPH05194642A JP H05194642 A JPH05194642 A JP H05194642A JP 4238145 A JP4238145 A JP 4238145A JP 23814592 A JP23814592 A JP 23814592A JP H05194642 A JPH05194642 A JP H05194642A
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titanium
solid component
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catalyst composition
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JP4238145A
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Meinolf Dr Kersting
マイノルフ、ケルスティング
Juergen Kerth
ユルゲン、ケルト
Klaus-Dieter Hungenberg
クラウス−ディーター、フンゲンベルク
Peter Dr Koelle
ペーター、ケレ
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BASF SE
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    • C08F10/00Homopolymers and copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高い生産性を有し、重合物の高い立体特性と
可及的に重合物中の微粉末率を少なくできるチーグラー
・ナッタ触媒を得ることである。 【構成】 この目的のための触媒組成物は活性成分とし
て a)チタン、マグネシウム、ハロゲンおよびカルボン酸
エステルを含むチタン含有固体成分、ならびに助触媒と
して b)アルミニウム化合物および c)必要の場合にはさらに電子供与体化合物 を含む。さらに本発明は、本発明方法により製造された
触媒組成物によるプロピレンのホモポリマーおよびコポ
リマーの製造法等を含んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はチーグラー・ナッタ触媒
組成物の新規製造法に関するものであり、このチーグラ
ー・ナッタ触媒組成物は活性成分として a)チタン、マグネシウム、ハロゲンおよびカルボン酸
エステルを含むチタン含有固体成分、ならびに助触媒と
して b)アルミニウム化合物および c)必要の場合にはさらに電子供与体化合物を含むもの
である。
【0002】さらに本発明は、本発明方法により得られ
るチーグラー・ナッタ触媒組成物、この触媒組成物を使
ってのプロピレン重合法、この重合法により得られるポ
リマーならびにこのポリマーからのフィルムおよび成形
品に関するものである。
【0003】
【従来の技術】チーグラー・ナッタ触媒形式の触媒組成
物は、特にヨーロッパ特許第014523号明細書、同
出願公開第023425号、同第045975号および
同第195497号公報から公知である。これらの触媒
組成物は特にα−オレフィン類の重合に利用されてお
り、特に多価チタン、アルミニウムハロゲニドおよび/
またはアルミニウムアルキル化合物、ならびに電子供与
体化合物、特にケイ素化合物、エーテル、カルボン酸エ
ステル、ケトンおよびラクトンを含んでおり、これらは
一方でチタン成分と結合しており他方では助触媒として
利用されることができる。
【0004】チーグラー・ナッタ触媒の製造は、通常2
工程で行なわれる。はじめに、チタン含有固体成分が製
造される。続いて、これが助触媒と反応させられる。こ
のようにして得られた触媒の助けにより、次に重合が実
施される。
【0005】ヨーロッパ特許出願公開第427080号
公報においては、チーグラー・ナッタ触媒の製造法およ
びこれを触媒にしたプロピレンの重合法が記載されてい
る。この触媒は、良好な生産性およびこれを触媒とする
重合が優れた立体特性を有することを特徴としている。
勿論ポリマー粉の形状は多くの目的に対して十分に均質
なものではなく、特に0.25mmよりも小さい粉径の
微粉末部分が少ないことが必要である。
【0006】
【発明の目的】従って本発明の使命は、高い生産性を有
し、重合物の高い立体特性と可及的に重合物中の微粉末
率を少なくできるチーグラー・ナッタ触媒組成物を準備
することである。
【0007】
【発明の構成】この目的に従って、上述のチーグラー・
ナッタ触媒組成物の製造法は活性成分として以下の
(a),(b),(c)を含むものであり a)チタン、マグネシウム、ハロゲンおよびカルボン酸
エステルを含むチタン含有固体成分、ならびに助触媒と
して b)アルミニウム化合物および c)必要の場合には、さらに電子供与体化合物、特にチ
タン含有固体成分を助触媒と反応させた後に引き続いて
この反応混合物を二酸化炭素と反応させることによって
不活性化する時に好適な触媒組成物が得られることが、
発見された。
【0008】使用されるチーグラー・ナッタ触媒は、特
にチタン含有固体成分のほかにさらに助触媒を含んでい
る。この場合に、助触媒としてはアルミニウム化合物が
問題となる。好適にはこのアルミニウム化合物のほか
に、助触媒のさらなる成分として電気供与体化合物が加
えられる。
【0009】チタン含有固体成分の製造のためには、チ
タン化合物としては一般的に3価または4価チタンのハ
ロゲニドまたはアルコラートが使用され、特に塩化チタ
ン、例えば四塩化チタンが好適である。好適にはチタン
含有固体成分が、微粉状担体、例えば酸化ケイ素および
酸化アルミニウム、ならびにケイ酸アルミニウムを含ん
でいる。特に好適な担体としてはSiO2 ・aAl2
3 が使用され、ここにおいてaは0から2までの範囲、
特に0から0.5までの範囲が適当している。さらにチ
タン含有固体成分の製造の場合には、特にマグネシウム
化合物が添加される。マグネシウム化合物としては特に
マグネシウムハロゲニド、マグネシウムアルキルおよび
マグネシウムアリール、ならびにマグネシウムアルコキ
シ化合物およびマグネシウムアリールオキシ化合物が考
えられ、ここで好適には二塩化マグネシウム、二臭化マ
グネシウムおよびマグネシウムジ−(C1 −C10−アル
キル)化合物が使用される。このほかに、チタン含有固
体成分はさらにハロゲン、特に塩素または臭素を含むこ
とができる。
【0010】さらにチタン含有固体成分は、電子供与体
化合物、例えば一官能性または多官能性カルボン酸、カ
ルボン酸無水物およびカルボン酸エステル、さらにケト
ン、エーテル、アルコール、ラクトン、ならびに有機リ
ン化合物および有機ケイ素化合物を含んでいる。好適に
は電子供与体化合物として、チタン含有固体成分内の一
般式Iのフタル酸誘導体が使用され
【0011】
【化1】 ここにおいて、XおよびYはそれぞれに塩素原子または
1 −C10−アルコキシ基であるか、またはXとYが一
緒に酸素と結合する形となっている。特に好適な電子供
与体化合物はフタル酸エステルであり、この場合にはI
式のXおよびYがC1 −C8 −アルコキシ基、例えばメ
トキシ−、エトキシ−、プロピルオキシ−またはブチル
オキシ基を意味している。
【0012】さらにチタン含有固体成分内の好適な電子
供与体化合物は、特に3員環または4員環のジエステ
ル、必要ならば一般式IIaまたはIIbの置換環状ア
ルキル−1,2−ジカルボン酸、ならびに一般式III
の必要ならば置換されているベンゾフェノン−2−カル
ボン酸であり
【0013】
【化2】
【0014】ここにおいて、R1 ,R2 ,R3 およびR
4 は上式において相互に無関係に水素原子、C1 −C15
アルキル基、C7 −C15アルキルアリール基またはC1
−C10−アルキル基を置換基として有することができる
5員環乃至7員環の環状アルキル基を意味することがで
き、R5 は式IIIにおいて水素原子、C1 −C5 −ア
ルキル基または塩素原子を意味することができる。
【0015】これらのエステルにおいて、ヒドロキシ化
合物としてはエステル化反応に通常用いられるアルコー
ルが使用され、特にC1 −C15アルカノール、C5 −C
7 環状アルカノールであり、それぞれにC1 −C10アル
キル基を置換基として有することができ、さらにこれら
のほかにC6 −C10フェノール類も使用される。
【0016】チタン含有固体成分は、既知の方法により
製造されることができる。この例としては、特にヨーロ
ッパ特許出願公開第45975号、同第45977号、
同第86473号、同第171200号公報およびイギ
リス特許公開第2111066号公報に記載されてい
る。
【0017】チタン含有固体成分の製造法においては、
以下の2段法が好適に用いられる:第1段においては、
はじめに微粉状担体の好適にはSiO2 ・aAl23
においてaが0から2までの範囲、特に0から0.5の
範囲にあり、粒径が一般的に0.1から1000μmま
で、特に10から300μmの範囲にあり、空隙容量が
0.1から10cm3 /g、特に1.0から4.0cm
3 /gであり、比表面積が10から1000m2 /g、
特に100から500m2 /gを有するSiO2 ・aA
23 を、液状アルカン中マグネシウム含有化合物溶
液と反応させ、この反応混合物を0.5乃至5時間、1
0および120℃の間の温度で撹拌する。好適には、担
体モル当りでマグネシウム化合物の0.1乃至1モルを
反応させる。続いて絶えず撹拌しながら、ハロゲンまた
はハロゲン化水素、特に塩素または塩化水素を、マグネ
シウム含有化合物当りで少なくとも2倍モル、好適には
少なくとも5倍モルの過剰で加える。約30乃至120
分後に、この反応生成物に10および150℃の間の温
度でC1 −C8 アルカノール、特にエタノール、3価ま
たは4価チタンのハロゲニドまたはアルコラート、特に
四塩化チタンならびに電子供与体化合物を加える。この
場合に、第1段で得られた固体のマグネシウムモル当り
で、3価または4価チタンの1乃至5モルおよび電子供
与体化合物の0.01乃至1モル、特に0.1乃至0.
5モルを加える。この混合物は少なくとも1時間10お
よび150℃の間の温度で撹拌され、ここで得られた固
体が続いて濾別され、C7 −C10アルキルベンゾール、
好適にはエチルベンゾールで洗浄される。
【0018】第2段においては、第1段で得られた固体
が数時間100および150℃の間の温度で過剰の四塩
化チタンまたは不活性溶剤、好適にはアルキルベンゾー
ル中に少なくとも5重量%の四塩化チタンを含んでいる
四塩化チタン溶液の過剰で、抽出される。この後で、生
成物を液状アルカンで洗浄し、洗浄液の四塩化チタン含
量が2重量%より少なくなるまで洗浄する。
【0019】この方法で得られたチタン含有固体成分
は、助触媒と一緒にチーグラー・ナッタ触媒組成物とし
て使用される。この場合に、助触媒としてはアルミニウ
ム化合物が該当する。
【0020】助触媒として適当なアルミニウム化合物と
してはトリアルキルアルミニウムのほかに、またアルキ
ル基がアルコキシ基またはハロゲン原子で、例えば塩素
または臭素で置換されているような化合物がある。好適
にはトリアルキルアルミニウム化合物が使用され、その
アルキル基はそれぞれに1乃至8個の炭素原子を有して
おり、例えばトリメチル−、トリエチル−またはメチル
ジエチルアルミニウムが使用される。
【0021】さらなる助触媒としてはアルミニウム化合
物のほかに、好適には電子供与体化合物、例えば一官能
性または多官能性カルボン酸、カルボン酸無水物および
カルボン酸エステル、さらにはケトン、エーテル、アル
コール、ラクトン、ならびに有機リン化合物および有機
ケイ素化合物等が使用される。この場合に、好適な電子
供与体化合物は一般式IVの有機ケイ素化合物であり R1 nSi(OR24-n IV ここにおいて、R1 はC1 −C20アルキル基、C1 −C
10−アルキル基を置換基として有する5員環乃至7員環
の環状アルキル基、またはC6 −C20アリール基または
6 −C20アリールアルキル基であり、R2 はC1 −C
20アルキル基を意味しており、nは1,2または3であ
る。この場合に、特に好適にはR1 がC1 −C8 アルキ
ル基、または5員環乃至7員環環状アルキル基であり、
2 がC1 −C4 アルキル基を意味しており、nが1ま
たは2である化合物が適当している。
【0022】これらの化合物の内で、特にジメトキシジ
イソプロピルシラン、ジメトキシイソブチルイソプロピ
ルシラン、ジメトキシジイソプロピルシラン、ジメトキ
シジシクロペンチルシランおよびジエトキシイソブチル
イソプロピルシランが際立って好適である。
【0023】個々の触媒組成分は、任意の順序で個々に
かまたは2成分の混合物として重合系に加えられること
ができる。
【0024】本発明方法によるチーグラー・ナッタ触媒
組成物の製造法は、はじめにチタン含有固体成分を助触
媒と反応させることによって達成される。
【0025】この反応は、合目的には液相で行なわれ
る。助触媒が反応温度で液体として存在している時に
は、溶剤を使っても使わなくても処理されることができ
る。助触媒が反応温度で固体として存在している時に
は、不活性の溶剤の使用が勧められる。
【0026】溶剤としては、液状炭化水素、好適にはC
5 −C10アルカン、特に好適にはヘキサンまたはヘプタ
ン、または炭化水素からの混合物が適当している。
【0027】助触媒は、−20から60℃までの温度、
好適には0から25℃までの温度でチタン含有固体成分
と反応させられる。これに加えて、チタン含有固体成分
が合目的に助触媒または助触媒溶液中に懸濁される。
【0028】好適には、チタン含有固体成分からのチタ
ン当りでのアルミニウム化合物のモル比が0.1:1か
ら10:1の範囲、特に1:1から5:1までの範囲に
あり、アルミニウム化合物の有機ケイ素化合物に対する
モル比が0.1:1から200:1の範囲、特に3:1
から30:1までの範囲にあるような混合物が使用され
る。
【0029】反応のための反応時間は3時間までである
が、好適には30分までである。
【0030】助触媒との反応によって活性化されたチー
グラー・ナッタ触媒組成物は、次に乾燥二酸化炭素で反
応させられる。
【0031】この反応は−20から60℃までの温度、
好適には0から25℃までで行なわれる。
【0032】二酸化炭素は、ガスとして直接触媒懸濁液
中に導入されることができる。二酸化炭素は、また固体
状態で触媒懸濁液中に加えられることができる。しかし
ながらまた、懸濁液の上層の気体相を二酸化炭素で充填
することが可能であり、好適には1から30バールまで
の圧、特に好適には1から8バールまでの圧で二酸化炭
素を充填することが好適となる。この形での二酸化炭素
との反応が、好適となる。
【0033】より速かな反応のためには、二酸化炭素と
の反応の間に懸濁触媒組成物が撹拌されることができ
る。
【0034】反応時間は通常3時間までであるが、好適
には反応が0.5から3時間までの範囲で実施される。
【0035】二酸化炭素との反応によって触媒組成物が
不活性化され、すなわち一般的にはもはや重合活性がな
くなる。このようにして製造された触媒組成物は、良好
な貯蔵安定性を有している。例えば、固体として貯蔵さ
れることができる。
【0036】重合反応に投入する前には、本発明方法に
より製造された触媒組成物が助触媒との反応によって再
び活性化される。
【0037】助触媒としては、チタン含有固体成分との
反応の際と同様な化合物が使用されることができる。
【0038】好適には助触媒は、アルミニウム化合物か
らのアルミニウムとチタン含有固体成分からのチタンと
の間の原子比率が10:1から800:1、特に20:
1から200:1の範囲になるように、およびアルミニ
ウム化合物と助触媒として加えられた電子供与体化合物
との間のモル比が1:1から100:1まで、特に2:
1から80:1の範囲になるような量で加えられる。
【0039】本発明方法により製造された触媒組成物
は、特にプロピレンの重合およびプロピレンと別のα−
オレフィンとの共重合製造法に好適である。
【0040】ポリオレフィン、特にプロピレンの重合体
製造法は、通常のプロピレン重合のために使用される反
応器中で断続的にかまたは連続的に、特に懸濁重合とし
てまたは特に好適には気相重合として実施されることが
できる。好適な反応器は、特に通常は適当な撹拌装置で
動かされている微分散ポリマーからの固定床を含む連続
法撹拌反応器である。もちろん反応は、また数個の縦に
つながる一連の反応器によっても実施されることができ
る。反応時間は、明らかにそれぞれに選ばれた反応条件
に係っている。通常は0.2から20時間までであり、
好適には0.5から10時間までの範囲となる。
【0041】プロピレンの単独重合のほかに、また別の
2個から8個までの炭素原子を有するα,β−不飽和オ
レフィン化合物、例えばα−モノオレフィンまたは二官
能性α−オレフィン、すなわち1,5−ヘキサジエン等
とプロピレンの共重合または三元共重合が製造されるこ
とができる。特に好適なコモノマーは、エチレン、ブテ
ン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1およびオクテン−
1である。三元共重合に対して好適なコモノマーは、エ
チレンおよびブテン−1である。
【0042】この場合に得られる共重合体は、ブロック
共重合体であることもできるし、同じく統計的または交
互的共重合体に組み立てられることもできる。本発明の
触媒組成物は、特にまたエチレンの共重合体中含量が1
0重量%までのプロピレン−エチレン共重合体の製造、
および共重合体中にエチレンおよびブテン−1を比較的
少量含むプロピレン−エチレン−ブテン−1の三元共重
合体の製造に適している。
【0043】重合反応は、合目的に20から150℃ま
での温度および1から100バールまでの圧で実施され
る。この場合に、40から100℃までの温度および1
0から50バールまでの圧が好適である。この場合に生
成するポリオレフィンのモル量は、重合技術において通
常使用される制御剤、例えば水素によってコントロール
されることができ、狭い分子量分布に調整されることが
できる。さらにトルエンまたはヘキサン等の不活性溶
剤、窒素またはアルゴン等の不活性ガスおよび少量のポ
リプロピレン粉を共用することも可能である。
【0044】本発明方法で得られるプロピレンホモポリ
マーおよびコポリマーは普通に得られるポリオレフィン
の分子量で得られるが、特に本発明方法でのポリマーの
分子量は好適には20000と500000との間にあ
る。
【0045】本発明方法による触媒組成物は、これまで
に知られている触媒組成物に比べて高い生産性および改
良された立体特性となり、特に気相重合法でこれらの特
徴が顕著となる。この方法で得られるポリマーは、特に
0.25mm粒子径よりも小さい微粉部分が非常に少な
いこと、優れた流動性、高い見掛け比重および残留塩素
含量が非常に低いこと等を特徴としている。
【0046】プロピレンとα,β−不飽和オレフィンと
の共重合の場合には、本発明方法により得られるポリマ
ーは5mm以上の大きさの粒子からなる粗粒子分が非常
に僅少であることを特徴としている。
【0047】良好な機械物性を基礎にして、本発明方法
による触媒組成物で製造されるプロピレンポリマーは特
にフィルムおよび成形品の製造に適している。
【0048】
【実施例】
実施例1 a)チタン含有固体成分(1)の製造法 第1段階において、20から45μmまでの粒径、空隙
容量1.7ml/gおよび比表面積330m2 /gを有
するSiO2 がn−ヘプタン中n−ブチルオクチルマグ
ネシウム溶液と反応させられ、ここにおいてSiO2
ル当りで0.33モルのマグネシウム化合物が反応され
た。この溶液が45分間40℃で撹拌され、続いて20
℃に冷却された後で有機マグネシウム化合物当りで10
倍モル量の塩化水素が導入された。60分後に反応生成
物が絶えず撹拌を続けながら、マグネシウムのモル当り
で3モルのエタノールが加えられた。この混合物が0.
5時間80℃で撹拌され、続いてマグネシウムの1モル
当りで7.2モルの四塩化チタンおよびエチルベンゾー
ルに溶解されたジ−イソブチルフタレートの0.3モル
が加えられた。続いて1時間100℃で撹拌され、ここ
で得られた固体物質が濾別され数回エチルベンゾールで
洗浄された。
【0049】ここで得られた固体生成物が、3時間、1
25℃でエチルベンゾール中四塩化チタン10容量%溶
液で抽出された。この後で固体生成物が抽出剤と濾別さ
れ、さらにn−ヘプタンで洗浄されて洗浄液が四塩化チ
タン0.3重量%含量になるまで洗浄が続けられた。
【0050】チタン含有固体成分は、 3.6重量%Ti 7.3重量%Mg 27.9重量%Clを含んでいた。
【0051】b)チタン含有固体成分の前活性化とそれ
に続く不活性化 撹拌器を備えた1リットル−ガラスオートクレーブ中に
700mlのn−ヘプタンが仕込まれ、反応容器が内部
温度5℃になるまで冷却された。この溶剤中に47.4
mlのトリエチルアルミニウム(n−ヘプタン中1.0
モル溶液の形で)、および1.3mlジメトキシイソブ
チルイソプロピルシラン(n−ヘプタン中1.0モル溶
液の形で)が加えられた。続いて、実施例1の(a)に
従って製造された固体成分の20gが添加された。5分
間の接触時間後に、次に連続して撹拌しながら導入管を
通って1時間ガス状の乾燥CO2 (導入量:14.5リ
ットル/時間)が1バール圧で触媒懸濁液中に加えられ
た。これによって、重合活性の触媒懸濁液が不活性化さ
れた。
【0052】固体23.3gを得る。
【0053】c)プロピレンの重合 重合は、800リットル実効容量の縦型撹拌気相反応器
中で、分子量制御剤としての水素存在下で実施された。
反応器は、微粉ポリマーからの可動固定床を含んでい
た。ポリマーの反応量は、すべての例において1時間当
りで85kgポリプロピレンとなった。気相反応器中
に、32バールおよび80℃の気相プロピレンが導入さ
れた。平均滞留時間2.5時間において、実施例1の
(b)に記載された触媒組成物の助けによって重合させ
られ、この場合に1時間当りで実施例1の(b)に記載
されている触媒組成物の4.3g、および助触媒として
の250ミリモルトリエチルアルミニウムおよび25ミ
リモルのジメトキシイソブチルイソプロピルシランが使
用された。気相重合の完結後に、メルトフローインデッ
クスが230℃および2.16kg荷重(DIN537
35による)で8.0g/10分となるプロピレンホモ
ポリマーを得る。チタン含有固体成分の量当りでの生成
ポリマー量比率として定義されている触媒組成物の生産
性、非アイソタクチック構造単位の部分に対する数値と
して示されるキシロール溶解性部分またはヘプタン溶解
性部分、0.25mm以下の微粉状部分の含量およびポ
リマーの塩素含量等が次の表1に総括されている。
【0054】比較試験A 実施例1に対応してプロピレンが、実施例1の(a)に
よる触媒組成物で重合された。但し実施例1と違うの
は、実施例1の(b)に記載されている本発明方法の前
活性化およびそれに続く不活性化が除かれていた。
【0055】次表においては、実施例1の(a)に従っ
て実施され、触媒成分の前活性化/不活性化のないこの
比較試験Aの結果が与えられている。
【0056】実施例2 チタン含有固体成分が、実施例1の(a)に従って製造
された。
【0057】チタン含有固体成分の前活性化およびそれ
に続く不活性化は実施例1の(b)に対応して実施され
たが、しかしながら有機ケイ素化合物としては1.3m
lのジシクロペンチルジメトキシシランが添加された。
【0058】この前活性化触媒によってプロピレンが実
施例1の(c)に対応して重合されたが、ここで違う点
は有機ケイ素化合物としてジシクロペンチルジメトキシ
シランが使われたことである。結果は次の表1に与えら
れている。
【0059】比較試験B 実施例2に対応してプロピレンが実施例1の(a)に従
って重合され、有機ケイ素化合物としてジシクロペンチ
ルジメトキシシランを使ったが、違う点は触媒組成物の
本発明方法による前活性化/不活性化を行なっていない
ことである。結果は次の表1において、与えられてい
る。
【0060】
【表1】 プロピレンの別のオレフィン類との共重合の例は、実効
容量800リットルの縦型撹拌式気相反応器中で分子量
制御剤としての水素の存在下で実施された。この反応器
は、微粉状ポリマーからの可動型固定床を含んでいる。
ポリマーの反応生産量は、すべての例において1時間当
り85kgになった。
【0061】実施例3 気相反応器中に23バール圧および80℃温度でプロピ
レンとエチレンからのガス状混合物が導入され、この場
合にプロピレン分圧とエチレン分圧との比率は25:1
であった。この混合ガスは、平均2.5時間の滞留時間
で実施例1の(a)および1の(b)により製造された
チーグラー・ナッタ触媒によって連続的に重合され、こ
の場合に1時間当りで2.5gのチタン含有固体成分、
250ミリモルのトリエチルアルミニウムおよび25ミ
リモルのジメトキシイソブチルイソプロピルシランが触
媒成分として使用された。
【0062】実施例4 実施例3に対応して、プロピレンとエチレンが重合され
た。しかし、プロピレンのエチレンに対する分圧比率が
20:1に調整された。
【0063】実施例5 実施例3に記載されているのと同様の触媒組成物および
その他の反応条件も同様にして、プロピレン、エチレン
およびブテン−1のガス状混合物が重合された。プロピ
レン、エチレンおよびブテン−1の間の分圧比率が2
5:1:0.65であって、ポリマーの平均滞留時間は
2.7時間であった。
【0064】実施例6 実施例5に対応して、プロピレン、エチレンおよびブテ
ン−1が重合された。しかしプロピレンのエチレンおよ
びブテン−1に対する分圧比率が、20:1:0.9で
重合された。
【0065】比較試験CからF 実施例3−6に対応して比較試験CからFまでが実施さ
れたが、ここでは本発明方法の前活性化/不活性化が除
かれた。結果は表2に与えられている。
【0066】
【表2】
フロントページの続き (72)発明者 ユルゲン、ケルト ドイツ連邦共和国、6719、カールスベル ク、ヴァテンハイマー、シュトラーセ、15 (72)発明者 クラウス−ディーター、フンゲンベルク ドイツ連邦共和国、6943、ビルケナウ、オ ルツシュトラーセ、135 (72)発明者 ペーター、ケレ ドイツ連邦共和国、6700、ルートヴィヒス ハーフェン、アン、デァ、フロシュラヘ、 19

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】活性成分として a)チタン、マグネシウム、ハロゲンおよびカルボン酸
    エステルを含むチタン含有固体成分、ならびに助触媒と
    して b)アルミニウム化合物および c)必要の場合にはさらに電子供与体化合物を含む、チ
    ーグラー・ナッタ触媒組成物の製造方法において、チタ
    ン含有固体成分を助触媒と反応させることに続いて、反
    応混合物を二酸化炭素と反応させることによって不活性
    化することを特徴とする製造方法。
JP4238145A 1991-09-12 1992-09-07 チーグラー・ナッタ触媒組成物の製造方法 Pending JPH05194642A (ja)

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