JPH05186511A - 塩化ビニル系単量体の重合方法 - Google Patents

塩化ビニル系単量体の重合方法

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JPH05186511A
JPH05186511A JP231092A JP231092A JPH05186511A JP H05186511 A JPH05186511 A JP H05186511A JP 231092 A JP231092 A JP 231092A JP 231092 A JP231092 A JP 231092A JP H05186511 A JPH05186511 A JP H05186511A
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JP
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vinyl chloride
hydroperoxide
monomer
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JP231092A
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Shuji Suyama
修治 須山
Hideyo Ishigaki
秀世 石垣
Tomoyuki Nakamura
知之 中村
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Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 重合時間の短縮によって生産性を向上させ
る。 【構成】ヒドロペルオキシドと脂肪酸クロライドとから
合成したペルオキシエステルを重合開始剤として用い、
塩化ビニル系単量体を重合させる方法において、前記ペ
ルオキシエステル中の未反応のヒドロペルオキシドの含
有量が全単量体に対して3ppm 以下で重合させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塩化ビニル系単量体の
重合方法に関する。さらに、詳しくは、塩化ビニル系単
量体の重合において、重合反応時間を短縮することによ
り生産性を向上させる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、塩化ビニル系単量体の重合におい
て重合開始剤として、ペルオキシエステル、ジアシルペ
ルオキシド、ペルオキシジカーボネート等の低温分解の
有機過酸化物が有用であることは知られている。特にク
ミルペルオキシネオデカノエート、t−ブチルペルオキ
シネオデカノエート等のペルオキシエステル類は、重合
によって得られるポリ塩化ビニルの熱安定性が優れてい
ることが知られている。そのため、ペルオキシエステル
重合開始剤として用いる重合方法が最近多くなってきて
いる。ところが、ペルオキシエステル類は、一般にヒド
ロペルオキシドと脂肪酸クロライドとの反応によって製
造されており、その結果、開始剤として用いられるペル
オキシエステル中には通常若干の原料ヒドロペルオキシ
ドが含有されていた。しかしながら、従来、塩化ビニル
系単量体の重合においては、重合開始剤の使用量は単量
体に対して0.01〜0.1 重量%程度であり、重合開始剤に
含まれる少量のヒドロペルオキシドの塩化ビニル系単量
体の重合における影響については着目されることはなか
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、塩化ビニル系単
量体の重合における生産性向上の見地から、重合時間の
短縮の要望が高まっている。一般に、ラジカル重合にお
いては開始剤使用量を多くすることにより重合速度を高
め、重合時間を短縮する方法が知られている。しかしな
がら、塩化ビニルの場合には、あまり開始剤使用量を増
加させると重合体が着色するといった問題があった。ま
た、重合温度を高くすることにより重合速度を高める方
法が知られているが、塩化ビニル系単量体の重合におい
ては、重合温度を変えると、得られる重合体の分子量が
変化してしまい、要望する分子量の重合体が製造できな
い。本発明は重合体の物性を変化させることなく、重合
時間を短縮することができる重合速度の大きい重合開始
剤を用いた塩化ビニル系単量体の重合方法を提供するこ
とを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題について長期にわたって研究した結果、塩化ビニル系
単量体の重合においては、驚くべきことに、非常に微量
存在する未反応のヒドロペルオキシドが重合速度を低下
させていることを見いだした。そして、重合系における
ヒドロペルオキシドの初期含有量を抑えることにより、
得られる重合体の物性を変化させることなく重合速度を
向上させ得ることを見いだし、本発明を完成するに至っ
た。すなわち、本発明はヒドロペルオキシドと脂肪酸ク
ロライドとから合成したペルオキシエステルを重合開始
剤として用い塩化ビニル系単量体を重合させる方法にお
いて、前記ペルオキシエステル中の未反応のヒドロペル
オキシドの含有量が全単量体に対して3ppm 以下で重合
させるようにする。
【0005】本発明において、塩化ビニル系単量体とは
塩化ビニル単量体単独のみならず塩化ビニル単量体およ
びこれと共重合可能なビニル単量体をも含む。ここで、
塩化ビニル単量体と共重合可能なビニル単量体として
は、例えばエチレン、酢酸ビニル、塩化ビニリデン、ス
チレン、アクリル酸エステル等が挙げられる。
【0006】本発明において、重合開始剤として用いら
れるペルオキシエステルとしては、例えばクミルペルオ
キシネオデカノエート、クミルペルオキシネオヘキサノ
エート、クミルペルオキシピバレート、クミルペルオキ
シイソブチレート、クミルペルオキシ−2−エチルヘキ
サノエート、t−ブチルペルオキシネオデカノエート、
t−ブチルペルオキシネオヘキサノエート、t−ブチル
ペルオキシピバレート、t−ブチルペルオキシイソブチ
レート、t−ブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノエ
ート、t−ヘキシルペルオキシネオデカノエート、t−
ヘキシルペルオキシネオヘキサノエート、t−ヘキシル
ペルオキシピバレート、t−オクチルペルオキシネオデ
カノエート、t−オクチルペルオキシネオヘキサノエー
ト、t−オクチルペルオキシピバレート、テトラヒドロ
リナリルペルオキシネオデカノエート、テトラヒドロリ
ナリルペルオキシネオヘキサノエート、テトラヒドロリ
ナリルペルオキシピバレート、1−シクロヘキシル−1
−メチルエチルペルオキシネオデカノエート、1−シク
ロヘキシル−1−メチルエチルペルオキシネオヘキサノ
エート、1−シクロヘキシル−1−メチルエチルペルオ
キシピバレート等が挙げられる。
【0007】本発明においてヒドロペルオキシドとして
は、例えばクミルヒドロペルオキシド、t−ブチルヒド
ロペルオキシド、t−ヘキシルヒドロペルオキシド、t
−オクチルヒドロペルオキシド、テトラヒドロリナリル
ヒドロペルオキシド、1−シクロヘキシル−1−メチル
エチルヒドロペルオキシド等の第3級アルキルヒドロペ
ルオキシド等が挙げられる。塩化ビニル系単量体に対す
る、これらヒドロペルオキシドの濃度が3ppm を越える
と、重合速度が低下し重合反応時間が長くなり経済的に
不利となる。
【0008】本発明において、脂肪酸クロライドとして
は、ネオデカン酸クロライド、ネオヘキサン酸クロライ
ド、ピバリン酸クロライド、イソ酪酸クロライド、2−
エチルヘキサン酸クロライド等が挙げられる。
【0009】本発明において重合開始剤として用いられ
るペルオキシエステルの使用量は、通常、塩化ビニル系
単量体に対し、0.01〜0.1 重量%である。0.01重量%未
満では重合速度が遅く、また 0.1重量%を越えて用いる
と重合速度が大きくなりすぎて、その調節が困難にな
る。
【0010】本発明の方法において、等速重合を行わせ
る目的で、上記のペルオキシエステルに他のペルオキシ
エステルまたはその他の重合開始剤を併用することもで
きる。併用可能なその他の重合開始剤としては、ラウロ
イルペルオキシド、 3,5,5−トリメチルヘキサノイルペ
ルオキシド、イソブチリルペルオキシド等のジアシルペ
ルオキシド、2−エチルヘキシルペルオキシジカーボネ
ート、エトキシエチルペルオキシジカーボネート等のペ
ルオキシジカーボネート等が挙げられる。
【0011】本発明において、用いられる重合方法は、
懸濁重合および微細懸濁重合である。また重合温度は、
要求される重合体の設定分子量により決定されるが、通
常40〜70℃の範囲で行われる。
【0012】本発明において未反応のヒドロペルオキシ
ドの含有量を塩化ビニル系単量体に対して3ppm 以下に
抑えるためには、ヒドロペルオキシドと脂肪酸クロライ
ドとからペルオキシエステルを合成する際に、例えば、
反応温度を高くしたり、反応時間を長くして、ヒドロペ
ルオキシドのペルオキシエステルへの転化率を高くした
り、あるいは反応後、未反応ヒドロペルオキシドを亜硫
酸ソーダ等の還元剤を用いて分解したりするとよい。こ
のようにして重合系におけるヒドロペルオキシド濃度を
抑制することにより従来より短時間で重合が完結し、著
しく生産性が向上した。
【0013】
【実施例】以下、本発明を具体的に説明する。先ず、重
合開始剤の合成例を説明する。尚、重合開始剤としての
有機過酸化物の略号は以下のとおりである。 OcND:t−オクチルペルオキシネオデカノエート BuND:t−ブチルペルオキシネオデカノエート CuND:クミルペルオキシネオデカノエート
【0014】合成例1(OcNDの合成) 温度計、攪拌機を有する500ml 4つ口フラスコに35%苛
性カリ80gを入れ、次いで純度95%のt−オクチルヒド
ロペルオキシド51gを温度20℃以下に冷却しながら加え
た。その後ネオデカン酸クロライド57gを温度20℃以下
で、30分間で滴下し、さらに20℃で60分間反応を行っ
た。反応後、水相を分離除去し、5%苛性ソーダ水溶液
200gで洗浄した。その後亜硫酸ソーダ28g、酢酸ソー
ダ55g、酢酸28gを水 222gに溶かした溶液を加えて、
10℃で60分間攪拌した。水相を分離除去し、20℃で3回
水洗を行った後、シェルゾール20gを加え、硫酸マグネ
シウムで脱水後、ろ過した。さらに必要量のシェルゾー
ルを用いて希釈することによって、純度70.0%のt−オ
クチルペルオキシネオデカノエート 103gを得た。得ら
れた製品中のt−オクチルヒドロペルオキシドを液体ク
ロマトグラフィーを用いて分析した結果、0.05%であっ
た。得られたt−オクチルペルオキシネオデカノエート
を以下、OcND−1と略記する。
【0015】合成例2(OcNDの合成) 合成例1に準じてt−オクチルヒドロペルオキシドとネ
オデカン酸クロライドの反応を行った。反応後、水相を
分離除去し、5%苛性ソーダ水溶液 200gで洗浄した。
その後亜硫酸ソーダ14g、酢酸ソーダ27g、酢酸14gを
水 111gに溶かした溶液を加えて、10℃で10分間攪拌し
た。水相を分離除去し、20℃で3回水洗を行った後、シ
ェルゾール20gを加え、硫酸マグネシウムで脱水後、ろ
過した。その後必要量のシェルゾールによって希釈し純
度70.0%のt−オクチルペルオキシネオデカノエート 1
04gを得た。得られた製品中のt−オクチルヒドロペル
オキシドを液体クロマトグラフィーを用いて分析した結
果、0.43%であった。得られたt−オクチルペルオキシ
ネオデカノエートを以下、OcND−2と略記する。
【0016】合成例3(他のペルオキシエステルの合
成) 合成例1において相当するヒドロペルオキシドを用いた
以外は合成例1に準じて以下に示す他のペルオキシエス
テルを合成した。 BuND−1 純度70.0%、t−ブチルヒドロペルオキ
シド含有量0.08% BuND−2 純度70.0%、t−ブチルヒドロペルオキ
シド含有量0.22% CuND−1 純度70.0%、クミルヒドロペルオキシド
含有量0.08% CuND−2 純度70.0%、クミルヒドロペルオキシド
含有量0.65%
【0017】次に、重合開始剤を用いて行った重合反応
を説明する。実施例1 (塩化ビニルの重合) 容積3Lのステンレス製のオートクレーブに、蒸留水14
00g、部分ケン化ポリ酢酸ビニル 2.1g及び合成例1で
得られたOcND−1を0.55g入れた。次いでオートク
レーブ内の空気を脱気して窒素置換し、さらに脱気した
後、塩化ビニル単量体 700gを加えて10分間攪拌した。
次いで反応温度を57℃に設定し、重合反応を開始し、内
部の圧力が7.2kgf/cm2 に低下するまで反応を続けた。
この圧力にて圧力降下が終了したことを確認後、未反応
モノマーを除去し、重合体スラリーを排出し、脱水後乾
燥して塩化ビニル重合体を得た。表1に示すようにOc
ND−1の添加量から算出した重合反応開始前における
塩化ビニル単量体 700gに対するt−オクチルヒドロペ
ルオキシドの含有量は0.39ppm である。重合開始から圧
力降下終了までの時間(反応時間)は、5時間9分であ
り、得られた塩化ビニル重合体の乾燥重量から算出した
重合転化率は84%であった。その平均分子量は1015であ
った。
【0018】実施例2 重合開始剤として0.48gのOcND−1に加えて、1.4m
g のt−オクチルヒドロペルオキシド(Oc−HPOと
略記する)を用いた以外は実施例1に準じて塩化ビニル
の重合を行った。表1に示すように、この添加量から算
出した塩化ビニル単量体 700gに対するt−オクチルヒ
ドロペルオキシドの含有量は2.39ppm である。反応時間
は、5時間13分であり、得られた塩化ビニル重合体の乾
燥重量から算出した重合転化率は84%であった。その平
均分子量は1010であった。
【0019】比較例1 重合開始剤として0.55gのOcND−2を添加した以外
は実施例1に準じて塩化ビニルの重合を行った。表1に
示すように、この添加量から算出した塩化ビニル単量体
700gに対するt−オクチルヒドロペルオキシドの含有
量は3.38ppm となる。反応時間は、6時間37分であり、
得られた塩化ビニル重合体の乾燥重量から算出した重合
転化率は84%であった。その平均分子量は1015であっ
た。
【0020】実施例3 重合開始剤として1.10gのBuND−1を用い、反応温
度を52℃とし、反応停止圧を7.0 kgf /cm2 とした以外
は実施例1に準じて塩化ビニルの重合を行った。表1に
示すように、添加量から算出した塩化ビニル単量体700
gに対するt−ブチルヒドロペルオキシドの含有量は0.
94ppm であり、反応時間は5時間22分であった。
【0021】実施例4 重合開始剤として1.10gのBuND−1及び1.0 mgのt
−ブチルヒドロペルオキシド(Bu−HPOと略記す
る)を用いた以外は実施例3に準じて塩化ビニルの重合
を行った。表1に示すように、この添加量から算出した
塩化ビニル単量体700 gに対するt−ブチルヒドロペル
オキシドの含有量は2.37ppm であり、反応時間は5時間
30分であった。
【0022】比較例2 重合開始剤として1.10gのBuND−2を添加した以外
は実施例3に準じて塩化ビニルの重合を行った。表1に
示すように、この添加量から算出した塩化ビニル単量体
700 gに対するt−ブチルヒドロペルオキシドの含有量
は3.46ppm であり、反応時間は6時間55分であった。
【0023】実施例5 重合開始剤としてBuND−1を0.25g及びCuND−
1を0.25g用いた以外は実施例3に準じて塩化ビニルの
重合を行った。表1に示すように、この添加量から算出
した塩化ビニル単量体700 gに対するt−ブチルヒドロ
ペルオキシド及びクミルヒドロペルオキシドの合計した
含有量は0.50ppm であり、反応時間は5時間8分であっ
た。
【0024】実施例6 重合開始剤としてBuND−2を0.25g及びCuND−
1を0.25g用いた以外は実施例3に準じて塩化ビニルの
重合を行った。表1に示すように、この添加量から算出
した塩化ビニル単量体700 gに対するt−ブチルヒドロ
ペルオキシド及びクミルヒドロペルオキシドの合計した
含有量は1.07ppm であり、反応時間は5時間13分であっ
た。
【0025】実施例7 重合開始剤としてBuND−1を0.25g及びCuND−
2を0.25g用いた以外は実施例3に準じて塩化ビニルの
重合を行った。表1に示すように、この添加量から算出
した塩化ビニル単量体700 gに対するt−ブチルヒドロ
ペルオキシド及びクミルヒドロペルオキシドの合計した
含有量は2.54ppm であり、反応時間は5時間15分であっ
た。
【0026】比較例3 重合開始剤としてBuND−2を0.25g及びCuND−
2を0.25g用いた以外は実施例3に準じて塩化ビニルの
重合を行った。表1に示すように、この添加量から算出
した塩化ビニル単量体700 gに対するt−ブチルヒドロ
ペルオキシド及びクミルヒドロペルオキシドを合計した
含有量は3.11ppm であり、反応時間は6時間42分であっ
た。
【0027】実施例8 重合開始剤として0.35gのCuND−1及び0.20gの2
−エチルヘキシルペルオキシジカーボネート(以下、O
PPと略記する)を併せて用い、反応温度を50℃とし、
反応停止圧を 7.0kgf /cm2 とした以外は実施例1に準
じて塩化ビニルの重合を行った。表1に示すように、こ
の添加量から算出した塩化ビニル単量体700 gに対する
クミルヒドロペルオキシドの含有量は0.40ppm であり、
反応時間は5時間48分であった。
【0028】実施例9 重合開始剤として0.35gのCuND−1、0.20gのOP
P及び1.5 mgのクミルヒドロペルオキシド(Cu−HP
O)を用いた以外は実施例8に準じて塩化ビニルの重合
を行った。表1に示すように、この添加量から算出した
塩化ビニル単量体700 gに対するクミルヒドロペルオキ
シドの含有量は2.54ppm であり、反応時間は5時間53分
であった。
【0029】比較例4 重合開始剤としてCuND−2を0.35g及びOPPを0.
20g用いた以外は実施例8に準じて塩化ビニルの重合を
行った。表1に示すように、この添加量から算出した塩
化ビニル単量体700 gに対するクミルヒドロペルオキシ
ドの含有量は3.25ppm であり、反応時間は7時間1分で
あった。
【0030】実施例10 実施例1における塩化ビニル単量体700 gに代えて、塩
化ビニル単量体665 g及び酢酸ビニル単量体35gを用い
た以外は実施例1に準じて塩化ビニル−酢酸ビニルの共
重合を行った。表1に示すように、添加量から算出した
全単量体665 gに対するt−オクチルヒドロペルオキシ
ドの含有量は0.38ppm である。反応時間は、5時間44分
であり、得られた共重合体の乾燥重量から算出した重合
転化率は82%であった。
【0031】実施例11 実施例2における塩化ビニル単量体700 gに代えて、塩
化ビニル単量体665 g及び酢酸ビニル単量体35gを用い
た以外は実施例2に準じて塩化ビニル−酢酸ビニルの共
重合を行った。表1に示すように、添加量から算出した
全単量体665 gに対するt−オクチルヒドロペルオキシ
ドの含有量は2.39ppm である。反応時間は、5時間44分
であり、得られた共重合体の乾燥重量から算出した重合
転化率は81%であった。
【0032】比較例5 実施例10におけるOcND−1に代えて、OcND−2
を用いた以外は実施例10に準じて重合を行った。表1に
示すように、添加量から算出した全単量体665gに対す
るt−オクチルヒドロペルオキシドの含有量は3.38ppm
である。反応時間は、7時間5分であり、得られた共重
合体の乾燥重量から算出した重合転換率は82%であっ
た。
【0033】
【表1】
【0034】
【発明の効果】以上の結果から明らかなように、塩化ビ
ニル単量体あるいは塩化ビニル単量体及びこれと共重可
能なビニル単量体の重合において、重合系におけるヒド
ロペルオキシドの初期含有量を3ppm 以下に抑えること
により、重合時間が著しく短縮し、生産性が向上するこ
とが分かった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒドロペルオキシドと脂肪酸クロライド
    とから合成したペルオキシエステルを重合開始剤として
    用い塩化ビニル系単量体を重合させる方法において、前
    記ペルオキシエステル中の未反応のヒドロペルオキシド
    の含有量が全単量体に対して3ppm 以下で重合させるこ
    とを特徴とする塩化ビニル系単量体の重合方法。
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