JPH05184585A - 結石除去具 - Google Patents

結石除去具

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JPH05184585A
JPH05184585A JP4005155A JP515592A JPH05184585A JP H05184585 A JPH05184585 A JP H05184585A JP 4005155 A JP4005155 A JP 4005155A JP 515592 A JP515592 A JP 515592A JP H05184585 A JPH05184585 A JP H05184585A
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JP4005155A
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Yasuo Hirata
康夫 平田
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Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】結石捕捉部材の迅速かつ確実な復元変形を確保
しつつ、結石捕捉部材を体外に取り出すことなく簡単か
つ確実にストレートな形状に展開することができる結石
除去具の提供を目的としている。 【構成】生体内に挿入されるシース8と、このシース8
内に挿通された操作部材4と、この操作部材4の先端に
連結され形状回復温度以上に加温されると結石を係止す
る形状に復元変形する形状記憶合金からなる結石捕捉部
材2と、操作部材4の手元側に連結して結石捕捉部材2
を8シースの先端から突没させる進退操作機構16と、
結石捕捉部材2を加温する手段とを具備する結石除去具
1において、進退操作機構16を操作して結石捕捉部材
2をシース8内に引き入れる際に結石捕捉部材2を展開
する矯正部材10を少なくともシース8の先端に設けた
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、体腔内に生じた結石を
除去するための結石除去具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、体腔内に生じた結石を除去する結
石除去具としては、例えば、実開昭63−102413
号公報に示されるものが知られている。この結石除去具
は、シースと、このシースの先端から突没操作される形
状記憶合金からなる結石捕捉部材を有し、この結石捕捉
部材が変態温度以下では塑性変形するとともに変態点温
度以上に加温されると結石を包み込む形状に復元変形す
るようになっているものである。そして、この結石除去
具を用いて結石を除去する場合は、まず、前記結石除去
具を例えば内視鏡の鉗子チャンネルに挿入することによ
って経内視鏡的に管腔内に挿入し、前記結石捕捉部材を
体腔内の結石に近付ける。そして、結石捕捉部材をシー
ス先端から突出させるとともに、突出させた結石捕捉部
材をストレートな状態で結石と管控壁との隙間に通して
結石を乗り越えた向かい側に位置させ、この状態で結石
捕捉部材を加温する。これによって、加温された結石捕
捉部材は結石を包み込む形状に復元変形して結石を捕捉
し、この状態のまま結石除去具を体外に引き出せば、捕
捉された結石は体腔内から除去されるものである。つま
り、結石捕捉部材を一旦結石を乗り越えた向かい側に位
置させた後に復元変形させ、結石捕捉部材によって結石
を包み込んで体外に引き出すものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記結石捕
捉部材によって結石を捕捉しても、結石を体外に引き出
す途中で結石捕捉部材から落としてしまった場合には、
再度、結石捕捉を試みなければならない。しかしながら
この場合、結石捕捉部材はすでに結石を包み込む復元形
状に変形されており、結石捕捉のために結石捕捉部材を
結石と管控壁との隙間に通して結石を乗り越えた向かい
側に位置させるには、再度、結石捕捉部材を塑性変形さ
せてストレートな形状に戻す必要がある。そのため、従
来は、復元形状に変形された結石捕捉部材を一旦シース
の中に引き戻してある程度まっすぐな形状にした後、再
びシース先端から突出させて再度の結石捕捉動作を行な
っていた。
【0004】しかしながら、図13に示すように、一般
的にシース108は結石捕捉部材102を形状変形する
ための温水(加温された生理食塩水)を流す通路を確保
する等の理由によりある程度の太さを有しており、この
太さでは図13の(b)に示すように復元変形した結石
捕捉部材102を完全にストレートな形状にすることは
できない。したがって、結石捕捉部材102はある程度
曲がったままの状態となり、この状態では結石捕捉部材
102が結石を乗り越えにくくなり結石捕捉をうまく行
なえない虞がある。なお、結石捕捉部材102を完全に
ストレートな形状にするには、一旦、結石除去具120
を体外に取り出して作業者が結石捕捉部材102をスト
レートな形状に変形させればよいが、体内に挿入した結
石除去具120を結石脱落の度に体外に引き出していた
のでは作業が繁雑となり、ひいては作業時間の長期化を
もたらすこととなり都合が悪い。
【0005】また、復元形状に変形した結石捕捉部材1
02をストレートな形状に近付けるには、図12に示す
ように、シース108をできる限り細くすることが考え
られる。しかしこの場合、シース108内における結石
捕捉部材102のスムーズな進退操作を損なったり、シ
ース108の内部に結石捕捉部材102を変形させるた
めの生理食塩水の通路を確保することができず、生理食
塩水の注入量が少なくなり結石捕捉部材102を思った
ように変形できないばかりか、生理食塩水を注入するの
に大きな力が必要となったり生理食塩水の温度低下が大
きくなるなど種々の不都合が生じる。
【0006】本発明は上記事情に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、結石捕捉部材の迅速
かつ確実な復元変形を確保しつつ、結石捕捉部材を体外
に取り出すことなく簡単かつ確実にストレートな形状に
展開することができる結石除去具を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、生体内に挿入されるシースと、このシー
ス内に挿通された操作部材と、この操作部材の先端に連
結され形状回復温度以上に加温されると結石を係止する
形状に復元変形する形状記憶合金からなる結石捕捉部材
と、前記操作部材の手元側に連結して前記結石捕捉部材
を前記シースの先端から突没させる進退操作機構と、前
記結石捕捉部材を加温する手段とを具備する結石除去具
において、前記進退操作機構を操作して前記結石捕捉部
材を前記シース内に引き入れる際に前記結石捕捉部材を
展開する矯正部材を少なくとも前記シース先端に設けた
ものである。
【0008】
【作用】前記進退操作機構を操作することによって操作
部材を引張れば、前記結石捕捉部材は、前記シース内に
引き入れ、矯正部材によってストレートな形状に展開さ
れる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照しつつ本発明の実施例を説
明する。図1ないし図4は本発明の第1の実施例を示す
ものである。図1の(b)に示すように、本実施例の結
石除去具1は可撓性のシース8からなる挿入部5と、こ
の挿入部5の手元側に設けられた操作部7とからなる。
【0010】シース8の手元側には接続チューブ12を
介して操作部本体13が設けられている。操作部本体1
3には操作ノブガイド14を介して操作リング15が固
定され、前記操作ノブガイド14には進退操作機構とし
ての操作ノブ16が前後方向に進退自在に設けられてい
る。そして、この操作ノブ16にはシース8内に挿通さ
れた操作部材としての操作ワイヤ4の基端部が連結さ
れ、操作ノブ16の進退操作によって操作ワイヤ4がシ
ース8の内部を進退するようになっている。
【0011】図1の(a)に示すように、操作ワイヤ4
の先端には固定具6を介して結石捕捉部材2が設けられ
ている。結石捕捉部材2は、形状回復温度以下において
は塑性変形するとともに、形状回復温度以上に加温され
ると結石40(図3参照)を係止する螺旋形状に復元変
形する形状記憶合金線材2aによって形成されており、
その先端部2bは形状記憶合金線材2aの外径より大き
い球状に形成されている。
【0012】また、シース8の先端部内には矯正部材と
しての筒状の先端口金10が嵌着されている。先端口金
10は、その先端側の径方向外側に延出した延出部がシ
ース8の先端面に突き当たるとともに、基端側の外周面
に設けられたテーバ状の鋭利部10cがシース8内面に
食い込むことによって係着している。また、先端口金1
0の基端部には径方向内側に突出したリング状の係止部
10aが形成されている。係止部10aはその内径が形
状記憶合金線材2aの外径よりも大きく球状の先端部2
bの外径よりも小さく形成されており、操作ノブ16を
操作して操作ワイヤ4を手元側に引いて結石捕捉部材2
をシース8内に引き入れた際、球状の先端部2bが図4
に示すように係止部10aに突き当たって係止するよう
になっている。
【0013】また、操作部本体13にはシース8の内部
に連通する接続口体21が設けられている。接続口体2
1には注入チューブ22の一端が接続されており、注入
チューブ22の他端は注入ポンプ23に接続されてい
る。注入ポンプ23は生理食塩水を貯溜したタンクおよ
び生理食塩水を加温するヒータが設けられたリザーブタ
ンク24に接続されている。そして、注入ポンプ23
は、ヒータによって加温されたリザーブタンク24内の
生理食塩水を注入チューブ22を介してシース8内部に
送ることができるようになっている。
【0014】上記構成の結石除去具1は、例えば図2に
示すように内視鏡25によって体控内に挿入される。内
視鏡25は操作部26と挿入部27とから内視鏡本体を
構成しており、操作部26には、挿入部27の先端を湾
曲させるための図示しないアングルワイヤが連結された
湾曲操作ノブ28と、挿入部27内に挿通された図示し
ないイメージガイドファイバが接続され、内視鏡25が
挿入される体内の様子を観察することができる接眼部2
9が設けられている。また、操作部26にはコネクタ3
1を介して光源装置32に着脱可能に接続されたライト
ガイドケーブル30が接続されており、このライトガイ
ドケーブル30は挿入部27内に挿通された図示しない
ライトガイドファイバに接続されている。さらに、操作
部26には挿入部27の鉗子チャンネル(図示せず)に
連通する鉗子口体33が設けられており、この鉗子口体
33から結石除去具1の挿入部5であるシース8を内視
鏡25の前記鉗子チャンネルに挿通して体腔内に導入で
きるようになっている。
【0015】なお、内視鏡25の挿入部27の先端面に
はライトガイドファイバに連結された照明窓、イメージ
ガイドファイバに連結された対物レンズ(いずれも図示
せず)がそれぞれ設けられている。
【0016】次に、上記構成の結石除去具1を用いて生
体内の管路に生じた結石を除去する動作について図3お
よび図4を参照しつつ説明する。まず、生体内の管路例
えば胆管38内に内視鏡25の挿入部27を挿入し、操
作部26に設けられた接眼部29によって胆管38の内
部を観察しながら胆管38内に生じた結石40を発見す
る。そして、挿入部27の先端部を結石40に近付け、
前述したように鉗子口体33から結石除去具1の挿入部
5であるシース8を内視鏡25の鉗子チャンネル内に挿
入する。なお、この時、結石捕捉部材2は外力を加える
ことによってストレート形状にしておくとともに、シー
ス8内に引き込んだ状態にしておく。
【0017】シース8を内視鏡25の鉗子チャンネルを
通じて胆管38内に導入したら、操作ノブ16を操作す
ることにより操作ワイヤ4を前方に押し出し、図3の
(a)に示すように、結石捕捉部材2をシース8の先端
から突出させて結石40に近付ける。その後、図3の
(b)に示すように、結石捕捉部材2を結石40と胆管
38内壁との隙間に通して結石40を乗り越えた向かい
側に位置させる。この場合、結石捕捉部材2は細くスト
レートな形状であるため胆管38と結石1との隙間に容
易に挿入される。この状態で、注入ポンプ23により、
リザーバタンク24内に貯留されて加温された形状回復
温度以上の生理食塩水を注入チューブ22、シース11
内を通して胆管38内に注入する。結石捕捉部材2はこ
の形状回復温度以上の生理食塩水によって加温され、図
3の(c)に示すように、結石を包み込む螺旋形状に復
元変形して結石40を捕捉する。そして、この状態のま
ま、内視鏡25の鉗子チャンネルを介して結石除去具1
を体外に引き出せば結石40体内から除去することがで
きる。
【0018】また、結石捕捉部材2によって結石40を
捕捉しても、結石40を体外に引き出す途中で結石捕捉
部材2から落としてしまった場合には、前述した図3の
(a)〜(c)の動作を再度繰り返す必要がある。しか
しながら、一旦結石40を捕捉した結石捕捉部材2は結
石40を包み込む復元形状に変形されているため、結石
捕捉のために結石捕捉部材2を結石40と胆管38内壁
との隙間に通して結石40を乗り越えた向かい側に位置
させるためには、結石捕捉部材2を塑性変形させてスト
レートな形状に戻さなくてはならない。そのため、ま
ず、操作ノブ16を手元側に後退させることにより操作
ワイヤ4を手元側に牽引操作して、結石捕捉部材2の球
状の先端部2bが図4に示すように先端口金10の係止
部10aに突き当たって係止するまで結石捕捉部材2を
シース8の中に多少力をかけて引張り込む。この手元側
への引張り力によって、先端を先端口金10の係止部1
0aによって係止された結石捕捉部材2は螺旋形状から
塑性変形してストレートな形状になる。そしてこの状態
で図3の(a)〜(c)の動作を繰り返せば結石40の
捕捉および除去を再度試みることができる。
【0019】以上説明したように、本実施例の結石除去
具1は、シース8を細くすることなくシース8の先端に
矯正部材としての先端口金10を嵌着して、結石捕捉部
材2を加温する生理食塩水のためのシース8内通路を確
保し、結石捕捉部材2の迅速かつ確実な復元変形を行な
えるようにするとともに、結石捕捉部材2をシース8の
中に引張り込むという極めて簡単な動作によって確実に
結石捕捉部材2をストレートな形状にすることができる
ものである。しったがって、結石除去具1はこれを体外
に取出すことなく何度でも結石40の捕捉を容易に試み
ることができる。
【0020】図5は本発明の第2の実施例を示すもので
ある。本実施例の結石除去具50は、矯正部材としての
筒状の先端パイプ52をシース8の先端部内に接着剤に
よって嵌着したものであり、その他の構成は第1の実施
例と同一である。前記先端パイプ52の内径は、形状記
憶合金線材2aの外径よりも大きく球状の先端部2bの
外径よりも小さく形成されており、操作ノブ16を操作
して操作ワイヤ4を手元側に引いて結石捕捉部材2をシ
ース8内に引き入れた際、球状の先端部2bが先端パイ
プ52の先端面に突き当たって係止するようになってい
る。この構成によれば第1の実施例と同様な作用効果を
得ることができる。
【0021】図6および図7は本発明の第3の実施例を
示すものである。本実施例の結石除去具60には、矯正
部材としての形状記憶合金からなるSMA口金62,6
2がその先端部62aをシース8の先端面に固着するこ
とによりシース8の先端部内に嵌合されている。このS
MA口金62,62はそれぞれシース8の先端部内の対
向する2か所に設けられており、SMA口金62,62
の基端部には径方向内側に突出した係止部62bが形成
されている。この係止部62b,62bの端面には形状
記憶合金線材2aの外周面とほぼ係合する凹部62c
(図7の(b)参照)が形成されている。そして、SM
A口金62,62はそれぞれ形状回復温度(体温)以下
に冷却されると図6の(c)に示すようにシース8の径
方向内側に向かって突き出すように変形してその係止部
62b同志を互いに接近させ、図7の(b)に示すよう
に凹部62cを形状記憶合金線材2aの外周面にほぼ係
合させるようになっている。係止部62b同志の離間距
離は、形状記憶合金線材2aの外径よりも大きく、ま
た、球状の先端部2bの外径よりも小さい。したがっ
て、SMA口金62,62の変形時に結石捕捉部材2を
シース8内に引き入れれば、球状の先端部2bが図7の
(c)に示すように係止部62bに突き当たって係止す
るようになっている。なお、その他の構成は第1の実施
例と同一である。
【0022】次に上記構成の結石除去具60の動作につ
いて図7を参照しつつ説明する。まず、通常の結石捕捉
は、図7の(a)に示すようにストレート形状の結石捕
捉部材2をシース8の先端から突出させて第1実施例と
同様の操作を行なえばよい。この場合、SMA口金6
2,62は体温とほぼ同一かあるいは生理食塩水によっ
て結石捕捉部材2の形状回復温度以上の温度となってお
り、互いにその係止部62bを離した状態にある(図7
の(a)参照)。
【0023】また、結石脱落によって再度結石捕捉を試
みる場合において結石捕捉部材2をストレートな形状に
する場合には、リサーブタンク24の内部のヒータを切
って、冷たい生理食塩水をシース8内に注入する。この
場合、シース8の先端部のSMA口金62は体温以下に
冷却されて、図7の(b)に示すようにシース8の径方
向内側に向かって突き出すように変形してその係止部6
2b同志を互いに接近させ、凹部62cを形状記憶合金
線材2aの外周面にほぼ係合させる。この状態のまま、
操作ワイヤを牽引操作して結石捕捉部材2をシース8内
に引き込むと、結石捕捉部材2の球状の先端部2bは図
7の(c)に示すように係止部62bに突き当たって係
止する。そして、このまま操作ワイヤ4を手元側への引
張って結石捕捉部材2を塑性変形させてストレートな形
状にすればよい。
【0024】上記構成の結石除去具60によれば、第1
の実施例と同様の効果を得ることができるとともに、S
MA口金62,62の変形のための冷たい生理食塩水が
結石捕捉部材2のストレートな塑性変形にも貢献するた
め、より効果的に結石捕捉部材2をまっすぐに伸ばすこ
とができる。
【0025】図8は本発明の第4の実施例を示すもので
ある。本実施例の結石除去具70のlシース8の先端部
内には、矯正部材としての形状記憶合金からなるほぼ筒
状SMA口金72が嵌合されている。SMA口金72は
板状のSMA部材を筒状に曲げて形成されており、その
両端部分は外周部から径方向内側に向かって折り曲げら
れた延出部72a,72aとなっている。延出部72
a,72aは互いに対向しており、その端部は内側に凹
部75を形成するように湾曲された湾曲部73、73と
なっている。凹部75,75は互いにその開口を向かい
合わせた状態で位置しており、その形状は形状記憶合金
線材2aの外周面とほぼ係合し得るように形成されてい
る。そして、SMA口金72は、形状回復温度(体温)
以上に加温されると図8の(c)に示すようにその延出
部72a,72aが離れる方向に開くとともに、形状回
復温度(体温)以下に冷却されると図8の(a)に示す
ようにその延出部72a,72aが接近して閉じるよう
になっている。なお、その他の構成は第1の実施例と同
一である。
【0026】上記構成の結石除去具70を用いて通常の
結石捕捉を行なう場合は、ストレート形状の結石捕捉部
材2をシース8の先端から突出させて第1実施例と同様
の操作を行なえばよい。この場合、SMA口金72は体
温とほぼ同一かあるいは生理食塩水によって結石捕捉部
材2の形状回復温度以上の温度となっており、互いにそ
の延出部72a,72aが離間した状態にある(図8の
(c)参照)。
【0027】また、結石脱落によって再度結石捕捉を試
みる場合において結石捕捉部材2をストレートな形状に
する場合には、リサーブタンク24の内部のヒータを切
って、冷たい生理食塩水をシース8内に注入する。この
場合、シース8の先端部のSMA口金72は体温以下に
冷却されて、図8の(a)に示すようにその延出部72
a,72aが接近して閉じ、凹部75,75が形状記憶
合金線材2aの外周面に係合する。この状態のまま、操
作ワイヤを牽引操作して結石捕捉部材2をシース8内に
引き込むと、結石捕捉部材2の球状の先端部2bは湾曲
部73,73の先端面に突き当たって係止する。そし
て、このまま操作ワイヤ4を手元側へ引張って結石捕捉
部材2を塑性変形させてストレートな形状にすればよ
い。
【0028】図9は本発明の第5の実施例を示すもので
ある。本実施例の結石除去具80のシース8内には先端
側と後端側の2か所にリング状の口金84,84が嵌着
されている。口金84,84の内径は形状記憶合金線材
2aの外径よりも大きく球状の先端部2bの外径よりも
小さく形成されている。また、シース8内の口金84,
84間にはワイヤ4および形状記憶線材2の外径よりも
充分に大きい内孔を有する密巻きコイル82が嵌装され
ている。なお、その他の構成は第1の実施例と同一であ
る。
【0029】この構成では、結石捕捉部材2をシース8
内に引き込むことによって、結石捕捉部材2の球状の先
端部2bが矯正部材としての先端側の口金84に突き当
たって係止するため、このまま操作ワイヤ4を手元側へ
引張っれば結石捕捉部材2を塑性変形させてストレート
な形状にすることができる。したがって、第1の実施例
と同様の作用効果を得ることができるとともに、シース
8の内側がコイル82であるため、操作ワイヤ4の滑り
性が良好となる操作ワイヤの押し引き操作が容易とな
る。
【0030】図10は本発明の第6の実施例を示すもの
である。本実施例の結石除去具90のシース8先端部内
には矯正部材としてのリング状のバルーン92が装着さ
れている。バルーン92には図示しない流体ポンプに接
続されたエアチューブ94が接続されている。なお、そ
の他の構成は第1の実施例と同一である。
【0031】上記構成の結石除去具70を用いて通常の
結石捕捉を行なう場合は、バルーン92を加圧すること
なく収縮させてストレート形状の結石捕捉部材2をシー
ス8の先端から突出させて第1実施例と同様の操作を行
なえばよい。
【0032】また、結石脱落によって再度結石捕捉を試
みる場合において結石捕捉部材2をストレートな形状に
する場合には、図示しない流体ポンプによってバルーン
92を加圧してバルーン92を膨張させ、結石捕捉部材
2の球状の先端部2bをバルーン92で支持して操作ワ
イヤ4を手元側へ引張ればよい。結石捕捉部材2は塑性
変形してストレートな形状になる。
【0033】図11は本発明の第7の実施例を示すもの
である。本実施例の結石除去具95のシース先端部内に
は矯正部材としての筒状の先端パイプ96が接着剤によ
って嵌着されている。この先端パイプ96は結石捕捉部
材2を形成する形状記憶線材2aの全長とほぼ同一の長
さ、すなわち、結石捕捉部材2をストレートな形状にし
た際においてその結石捕捉部材2と同一な長さを有して
おり、先端パイプ96の内径は形状記憶合金線材2aの
外径とほぼ同一か形状記憶合金線材2aよりも若干大き
く形成されている。また、結石捕捉部材2の先端は滑ら
かな曲面状に形成されており、上記各実施例のような球
状の先端部2cは有していない。その他の構成は第1の
実施例と同一である。
【0034】この構成では、上記各実施例のごとく結石
捕捉部材2の球状の先端部2cをシース8の先端に設け
た矯正部材に引っ掛けて結石捕捉部材2を引張ることに
よってストレート形状に変形させるのではなく、結石捕
捉部材2全体を先端パイプ96の内孔内に引き入れてし
まうことによって結石捕捉部材2を先端パイプ96の内
孔面によって押し付けて強制的にストレート形状に変形
させるものである。無論、この構成においても第1の実
施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、シース
を細くすることなく少なくともシースの先端に矯正部材
を設けて、結石捕捉部材を加温する例えば生理食塩水の
ためのシース内通路を確保し、結石捕捉部材の迅速かつ
確実な復元変形を行なえるようにするとともに、結石捕
捉部材をシースの中に引張り込むという極めて簡単な動
作によって確実に結石捕捉部材をストレートな形状に展
開することができるものである。しったがって、結石除
去具それ自信を体外に取出すことなく何度でも結石の捕
捉を容易に試みることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1の実施例を示す結石除去
具の要部断面図、(b)は(a)の結石除去具の全体構
成図である。
【図2】図1の結石除去具を内視鏡に挿入した様子を示
す斜視図である。
【図3】図1の結石除去具を用いて結石捕捉を行なう様
子を示す断面図である。
【図4】結石捕捉部材をシース内に引き込んだ状態を示
す図1の結石除去具の要部断面図である。
【図5】本発明の第2の実施例を示す結石除去具の要部
断面図である。
【図6】(a)は本発明の第3の実施例を示す結石除去
具の先端部の横断面図、(b)は第3の実施例を示す結
石除去具の先端側部分の縦断面図、(c)は結石捕捉部
材を変形させた状態における第3の実施例を示す結石除
去具の先端側部分の縦断面図である。
【図7】(a)はストレートな結石捕捉部材をシース先
端から突出させる様子を示した図6の結石除去具の縦断
面図、(b)は復元変形された結石捕捉部材をシース内
に引き込む様子を示した図6の結石除去具の縦断面図、
(c)は結石捕捉部材をシース内に引き込んでストレー
トな形状に変形させた様子を示す図6の結石除去具の縦
断面図である。
【図8】(a)は本発明の第4の実施例を示し、結石捕
捉部材を変形させた状態における結石除去具の先端部の
横断面図、(b)は第4の実施例を示す結石除去具の先
端側部分の縦断面図、(c)は第4の実施例を示す結石
除去具の先端側部分の縦断面図である。
【図9】本発明の第5の実施例を示す結石除去具の要部
断面図である。
【図10】本発明の第6の実施例を示す結石除去具の要
部断面図である。
【図11】(a)は本発明の第7の実施例を示し、結石
捕捉部材をシース内に引き込む様子を示した結石除去具
の縦断面図、(b)は結石捕捉部材をシース内に引き込
んでストレートな形状に変形させた様子を示す結石除去
具の縦断面図である。
【図12】(a)は従来の結石除去具の改良例を示し、
結石捕捉部材をシース内に引き込む直前の様子を示した
縦断面図、(b)は結石捕捉部材をシース内に引き込ん
だ様子を示す結石除去具の縦断面図である。
【図13】(a)は従来の結石除去具を示し、結石捕捉
部材をシース内に引き込む直前の様子を示した縦断面
図、(b)は結石捕捉部材をシース内に引き込んだ様子
を示す結石除去具の縦断面図である。
【符号の説明】
1,50,60,70,80,90,95…結石除去
具、2…結石捕捉部材、4…操作ワイヤ(操作部材)、
8…シース、16…操作ノブ(進退操作機構)、10,
52,62,72,84,92,96…矯正部材。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年2月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】シース8を内視鏡25の鉗子チャンネルを
通じて胆管38内に導入したら、操作ノブ16を操作す
ることにより操作ワイヤ4を前方に押し出し、図3の
(a)に示すように、結石捕捉部材2をシース8の先端
から突出させて結石40に近付ける。その後、図3の
(b)に示すように、結石捕捉部材2を結石40と胆管
38内壁との隙間に通して結石40を乗り越えた向かい
側に位置させる。この場合、結石捕捉部材2は細くスト
レートな形状であるため胆管38と結石1との隙間に容
易に挿入される。この状態で、注入ポンプ23により、
リザーバタンク24内に貯留されて加温された形状回復
温度以上の生理食塩水を注入チューブ22、シース8
を通して胆管38内に注入する。結石捕捉部材2はこの
形状回復温度以上の生理食塩水によって加温され、図3
の(c)に示すように、結石を包み込む螺旋形状に復元
変形して結石40を捕捉する。そして、この状態のま
ま、内視鏡25の鉗子チャンネルを介して結石除去具1
を体外に引き出せば結石40を体内から除去することが
できる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】図8は本発明の第4の実施例を示すもので
ある。本実施例の結石除去具70のシース8の先端部内
には、矯正部材としての形状記憶合金からなるほぼ筒状
SMA口金72が嵌合されている。SMA口金72は板
状のSMA部材を筒状に曲げて形成されており、その両
端部分は外周部から径方向内側に向かって折り曲げられ
た延出部72a,72aとなっている。延出部72a,
72aは互いに対向しており、その端部は内側に凹部7
5を形成するように湾曲された湾曲部73、73となっ
ている。凹部75,75は互いにその開口を向かい合わ
せた状態で位置しており、その形状は形状記憶合金線材
2aの外周面とほぼ係合し得るように形成されている。
そして、SMA口金72は、形状回復温度(体温)以上
に加温されると図8の(c)に示すようにその延出部7
2a,72aが離れる方向に開くとともに、形状回復温
度(体温)以下に冷却されると図8の(a)に示すよう
にその延出部72a,72aが接近して閉じるようにな
っている。なお、その他の構成は第1の実施例と同一で
ある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体内に挿入されるシースと、このシー
    ス内に挿通された操作部材と、この操作部材の先端に連
    結され形状回復温度以上に加温されると結石を係止する
    形状に復元変形する形状記憶合金からなる結石捕捉部材
    と、前記操作部材の手元側に連結して前記結石捕捉部材
    を前記シースの先端から突没させる進退操作機構と、前
    記結石捕捉部材を加温する手段とを具備する結石除去具
    において、前記進退操作機構を操作して前記結石捕捉部
    材を前記シース内に引き入れる際に前記結石捕捉部材を
    展開する矯正部材を少なくとも前記シース先端に設けた
    ことを特徴とする結石除去具。
JP4005155A 1992-01-14 1992-01-14 結石除去具 Withdrawn JPH05184585A (ja)

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JP4005155A JPH05184585A (ja) 1992-01-14 1992-01-14 結石除去具

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ID=11603378

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004510485A (ja) * 2000-09-29 2004-04-08 プリムス メディカル, インク. スネア器具
US7682366B2 (en) 2002-10-16 2010-03-23 Olympus Corporation Calculus manipulation apparatus
CN105147360A (zh) * 2015-10-10 2015-12-16 江苏耀华医疗器械科技有限公司 一种取石网篮

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