JPH05179901A - 自然循環熱移動発電高低熱源システム - Google Patents

自然循環熱移動発電高低熱源システム

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JPH05179901A
JPH05179901A JP3361304A JP36130491A JPH05179901A JP H05179901 A JPH05179901 A JP H05179901A JP 3361304 A JP3361304 A JP 3361304A JP 36130491 A JP36130491 A JP 36130491A JP H05179901 A JPH05179901 A JP H05179901A
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heat
piston
natural circulation
power generation
transfer power
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Kazuo Kuroiwa
一男 黒岩
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    • F02GHOT GAS OR COMBUSTION-PRODUCT POSITIVE-DISPLACEMENT ENGINE PLANTS; USE OF WASTE HEAT OF COMBUSTION ENGINES; NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02G1/00Hot gas positive-displacement engine plants
    • F02G1/04Hot gas positive-displacement engine plants of closed-cycle type
    • F02G1/043Hot gas positive-displacement engine plants of closed-cycle type the engine being operated by expansion and contraction of a mass of working gas which is heated and cooled in one of a plurality of constantly communicating expansible chambers, e.g. Stirling cycle type engines
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02GHOT GAS OR COMBUSTION-PRODUCT POSITIVE-DISPLACEMENT ENGINE PLANTS; USE OF WASTE HEAT OF COMBUSTION ENGINES; NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02G1/00Hot gas positive-displacement engine plants
    • F02G1/04Hot gas positive-displacement engine plants of closed-cycle type
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02GHOT GAS OR COMBUSTION-PRODUCT POSITIVE-DISPLACEMENT ENGINE PLANTS; USE OF WASTE HEAT OF COMBUSTION ENGINES; NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧縮性熱媒体を自然循環することによって、
太陽熱、大気熱、排熱、炉熱、地中熱などを自然循環し
たり、風力や水力などでつくられる熱を自然循環して、
熱移動や発電を行い、高温や低温を得るアークロイス機
関を提案し、系外エネルギーを全く与えることなく、容
易に、高熱源や低熱源、及び電力を得るクリーンエネル
ギーシステムを提供する。 【構成】 蒸発器と凝縮器が設けられた熱媒体の循環系
に、熱媒体を加減圧する加減圧ピストン、熱媒体の高温
高圧蒸気によって、加減圧力と釣り合いながら作動する
釣合作動ピストン、出力を得る出力作動ピストンを設
け、これらを所定の行程体積比で連動させたアークロイ
ス機関に、蒸気上昇サイクル、アークロイス−サイク
ル、過熱過冷却サイクルを適用し、熱媒体の潜熱や顕熱
として熱を自然循環することによって、自然循環熱移動
・自然循環発電・自然循環熱源サイクルを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、圧縮性熱媒体の循環系におい
て、この熱媒体を自然循環し、その潜熱や顕熱として熱
を自然循環することによって、高所にある高温の熱を低
所にある低温側へ自然移動したり、自然発電を行い、高
温側よりも温度の高い熱や低温側よりも温度の低い熱を
得る自然熱源サイクルを行う、自然循環熱移動発電高低
熱源システムに関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】熱は高いところへ集まりやす
く、高低差の大きいところで、大きな温度差をつくりや
すい。この熱をその熱エネルギーによって自然循環する
ことにより、多くのエネルギーが活用される。太陽熱、
大気熱、排熱、炉熱、地中熱などを自然循環し、風力や
水力などでつくられる熱を自然循環して、高所の高温の
熱を低所の低温側に自然移動したり、自然発電を行い、
高温や低温をつくる自然熱源サイクルを行うことによ
り、多量のクリーンエネルギーが得られる。
【0003】しかし、従来技術により、系外エネルギー
を全く与えることなく、熱媒体を自然循環して、高所に
ある高温の熱を、低所にある低温側へ自然移動すること
はできない。したがって、従来技術では、系外エネルギ
ーを使用して、高所にある高温の熱を、低所にある低温
側へ移動することになるが、従来の熱媒体サイクルで
は、サイクルの低温域で凝縮液に至る過程が避けられな
いため、吸熱量に対する放熱量の割合が大きくなるとと
もに、高低差の大きい循環系において、循環のための圧
力損失が増大し、大きな動力を必要とする。また、従来
の熱媒体サイクルは、熱媒体と共に大量の潤滑油を循環
するため、油膜による熱交換部分での熱通過率が低下す
るとともに、高低差の大きい循環系では、粘度の高い潤
滑油がその低部で分溜滞留して系路を塞ぐようになり、
これを排除するための動力が大きく、これを使用するこ
とによる有利性が得られないため、高低差の大きい循環
系での熱媒体の循環は行われていない。
【0004】
【発明の目的】以上の問題点に鑑み、本発明では、熱媒
体を自然循環する循環系をつくり、高所にある高温の熱
を低所にある低温側に自然移動して、この熱をそのまま
使用したり、高温側よりも温度の高い熱や低温側よりも
温度の低い熱を得るとともに、発電を行うシステムを提
供する。これにより、太陽熱、大気熱、排熱、炉熱、地
中熱などを自然循環し、風力や水力などでつくられる熱
を自然循環して、容易に必要に応じたクリーンエネルギ
ーを得ることを目的とする。
【0005】
【発明の方針】上記の目的を達成するため、一方に集熱
器又は蒸発器が設けられ、他方に放熱器(発熱器)又は
凝縮器が設けられている熱媒体の循環系に、熱媒体を加
減圧する加減圧ピストン、熱媒体蒸気によって、加減圧
力と釣り合いながら作動する釣合作動ピストン、作動し
ながら出力を得る出力作動ピストンを設け、これらを連
動させながら、それぞれ所定の行程体積比で運転するこ
とにより、自然循環や加減圧循環を行うアークロイス機
関を提案し、これら自然循環系や加減圧循環系に、蒸気
上昇サイクル、アークロイス−サイクル、及び過熱過冷
却サイクルを適用するとともに、熱媒体と共に大量の潤
滑油を循環させる必要のない循環系を構成する。これに
より、高低差の大きい循環系において、循環圧力損失を
少なくした高効率の自然循環熱移動発電高低熱源サイク
ルを行う。
【0006】
【発明の概要】“熱”は“分子(原子)を揺り動かす
力”であり、水やその他の液化ガスのような圧縮性熱媒
体は、分子を揺り動かす力が“分子間引力”(inte
rmolecular attraction)で捕ら
えられ、この分子間引力によって“潜熱”(laten
t heat)が蓄えられる。本発明は、この潜熱によ
る大きな熱容量を利用し、さらに、顕熱を利用して、高
温の熱も低温の熱も移動するとともに、発電を行う。
【0007】本発明のピストンは、熱媒体が封入された
循環系にあって、ピストンピンと連接棒を介して、クラ
ンク軸と連結し、クランク軸は、ベアリングで支持さ
れ、これらは弁などと共に、シリンダーに連続するケー
シング内に密閉され、保温されている。
【0008】本発明において、自然循環とは、循環系の
系内エネルギーによってのみ循環する循環を意味し、自
然循環熱移動発電高低熱源システムとは、熱媒体の自然
循環によって熱を移動し、熱媒体の自然循環によって発
電するシステムと、熱媒体の自然循環によって高温や低
温の熱源を得るシステムを意味する。自然循環には、高
熱下降自然循環と出力自然循環があり、前者は高温の熱
を下降して、高所の高温の熱を低所の低温側に移動する
自然循環であり、後者は熱を高温側から低温側に移動し
ながら出力を得て、発電したり、高温側よりも温度の高
い熱や低温側よりも温度の低い熱を得る自然循環であ
る。したがって、“自然循環系”には、高熱下降自然循
環系も、出力自然循環系も含まれている。なお、本発明
中、“作動ピストン”には、釣合作動ピストンも、出力
作動ピストンも含まれ、これらを兼ねた釣合出力作動ピ
ストンも含まれる。
【0009】 とも、次の要素を満たすものと定義する。 {1}一つ以上の加減圧ピストン、及びこの加減圧力と
釣り合いながら作動する一つ以上の釣合作動ピストンが
連動し、さらに、一つ以上の作動ピストン又は出力作動
ピストンが連動している。 {2}作動ピストンと加減圧ピストンとの単位時間当た
りの行程体積比が、所定の比率で運転される。 {3}加減圧ピストンは、減圧しながら熱媒体を吸入す
る行程と、加圧しながらこの熱媒体を吐き出す行程とを
繰り返す。 {4}作動ピストンに作用する熱媒体蒸気は、流入しな
がら作用し、或いは、さらに、膨張しながら作用すると
ともに、膨張しながら作用力を開放して流出する。この
とき、熱媒体蒸気の膨張度は0%〜100%の間で設定
される。 {5}作動ピストンは、熱媒体蒸気の作用力を受ける行
程と、その作用力が開放される行程とを交互に繰り返
す。 {6}行程を正しく保ちながら、加速度を変えることに
よって力を吸収分配する慣性回転体が、ストロークを回
転直径としてピストンと連動している。 {7}加減圧ピストンは、熱媒体を加減圧して、循環し
ながら熱移動を行い、低温又は高温、或いは、低温及び
高温を得る。 {8}作動ピストンは、釣合作動や出力作動をしなが
ら、熱媒体を循環して熱移動を行う。
【0010】本発明において、アークロイス機関は、特
に、自然循環系における上昇経路を蒸気(湿り飽和蒸気
を含む)の状態で上昇する“蒸気上昇サイクル”を可能
とし、下降熱媒体と上昇熱媒体との密度の違いを少なく
して、高低差の大きい自然循環を可能とする。
【0011】このアークロイス機関は、また、新たな
“アークロイス−サイクル(Earcroys cyc
le)”を可能とする。アークロイス−サイクルは、自
然循環系において適用されるサイクルで、少なくとも、
次の要素を満たすサイクルとして定義する。 {1}熱媒体は、そのサイクルのエントロピー(ent
ropy)増大過程において、“湿り蒸気の蒸発温度以
上の温度”で吸熱する。 {2}作動熱媒体と加減圧熱媒体は、その単位時間当た
りの容積比が、所定の比率で循環する。 {3}吸熱過程での熱媒体の上昇エンタルピー(ent
halpy)量と、放熱過程での熱媒体の下降エンタル
ピー量との差を、吸熱過程での熱媒体の上昇エンタルピ
ー量で除した値が最大となる。
【0012】したがって、アークロイス−サイクルで
は、熱媒体の選定によって、吸熱過程での過熱熱量の増
加の割合よりも、放熱過程での過熱熱量の増加の割合の
方が少なくなるようにする。
【0013】エントロピーについて、絶対温度Tの熱媒
体に、微少熱量dqが出入りするとき、熱媒体のエント
ロピーの微少変化量dsは、ds=dq/Tと定義され
る。エントロピーの変化量と絶対温度との積は、熱媒体
に出入りする単位時間当たりの熱量を表している。
【0014】エンタルピーについて、比容積Vで、圧力
P(単位:pascal)の熱媒体に、微少熱量dq
(単位=joule)が出入りして、微少圧力dpの変
化が生じるとき、熱媒体のエンタルピーの微少変化量d
iは、di=dq+Vdpと表される。エンタルピーの
変化量は、圧力に変化がないとき、熱媒体に出入りする
単位時間当たりの熱量を表す。
【0015】このアークロイス−サイクルでは、熱媒体
が、湿り蒸気の蒸発温度以上の温度T=ξ(s)で
熱を吸収して、エントロピーがaからbに増加し、等エ
ントロピー変化をしながら作動ピストンを作動して仕事
をし、熱媒体によって決定される凝縮温度T=ξ
(s)で熱を放出して、エントロピーがbからaに減
少し、等エントロピー変化をしながら作動ピストンと連
動する加減圧ピストンで圧送されて、元の状態に戻るサ
イクルを繰り返す。熱媒体が循環系を流れるとき、粘性
摩擦などのために、断熱可逆性は崩れるが、流動摩擦を
可及的少なくして、等エントロピー的に変化する流れと
する。
【0016】
【0017】アークロイス−サイクルは、循環圧力損失
を大幅に減少して、高低差の大きい自然循環を可能と
し、熱媒体サイクルにおいて最大効率が得られることを
特徴としている。これにより、今まで利用されなかった
熱や余った熱を自然循環して、大量のクリーンエネルギ
ーを得ることができる。
【0018】本発明の加減圧ピストンには、高熱下降用
及び出力用の加減圧ピストンと、発熱用及び冷却用の加
減圧ピストンがあり、前者は自然循環系を構成し、後者
は加減圧循環系を構成する。自然循環系は作動ピストン
を含み、加減圧循環系は作動ピストンを含まないが、作
動ピストンは、自然循環系の加減圧ピストンとも、加減
圧循環系の加減圧ピストンとも連動している。通常、自
然循環系と加減圧循環系は別系統とし、熱媒体の流量や
圧力に乱れを生じない場合には、同一循環系とする。別
系統の循環系とする場合は、熱媒体の循環量を調整する
ための開閉弁付バイパスが設けられる。なお、本発明
中、“循環系”には、自然循環系も、加減圧循環系も含
まれる。
【0019】本発明において、過熱過冷却サイクルは、
冷却と発熱を行う加減圧循環系に適用され、過熱過冷却
熱交換器により、加減圧シリンダーに流入する熱媒体の
熱量と、膨張弁又は絞り弁に流入する熱媒体の熱量とを
交換するサイクルで、加減圧シリンダーに流入する熱媒
体を過熱(superheat)し、膨張弁又は絞り弁
に流入する熱媒体を過冷却(supercool)し
て、冷却効果と発熱効果を増大する。この過熱過冷却サ
イクルは、次の要素を満たすサイクルとする。 {1}冷却サイクルは、吸熱過程での熱媒体の上昇エン
タルピー量を、放熱過程での熱媒体の下降エンタルピー
量と、吸熱過程での熱媒体の上昇エンタルピー量との差
で除した値が最大となる。 {2}発熱サイクルは、放熱過程での熱媒体の下降エン
タルピー量を、放熱過程での熱媒体の下降エンタルピー
量と、吸熱過程での熱媒体の上昇エンタルピー量との差
で除した値が最大となる。
【0020】この過熱過冷却サイクルは、熱媒体が、所
定の蒸発温度T=ξ(s)で熱を吸収して、エント
ロピーがcからeに増加し、ここで、系内過熱されて、
エントロピーがeからfに増加し、等エントロピー変化
をしながら加減圧ピストンで昇温され、さらに、熱媒体
によって決定される凝縮温度T=ξ(s)で熱を放
出して、エントロピーがfからdに減少し、ここで、系
内過冷却されて、エントロピーがdからcに減少し、等
エントロピー変化をしながら膨張弁又は絞り弁で降温さ
れて、元の状態に戻るサイクルを繰り返す。
【0021】 ある。
【0022】アークロイス機関は、ピストンの流出入弁
側と反対側、すなわち、クランク室内と循環系を連通し
て、クランク室内の潤滑剤を熱媒体と共に循環したり、
ピストンリングの両側の圧力差を調整するとともに、ク
ランク室内の運動体の加速度運動を容易にする。
【0023】シリンダーに対するピストンの位置を微調
節するピストン位置調節装置は、排出行程終了時のシリ
ンダーヘッドとピストンとの間隙を可及的狭くする目的
で使用され、体積効率(volumetric eff
iciency)をよくして、アークロイス機関の性能
を向上する。
【0024】各シリンダーには、間隙を可及的狭くして
体積効率をよくする流出入弁を使用するとともに、作動
シリンダーの流出入弁は、高圧下で滑らかに働く連動弁
とし、加減圧シリンダーの流出入弁は、逆流を完全に防
止する自動弁とする。
【0025】電子制御は、熱媒体の封入量や循環量、循
環系の温度や圧力、弁の開閉、発電機の回転数、出力電
圧や周波数などを制御する。
【0026】アークロイス機関は、熱媒体そのものの潤
滑性を利用するとともに、接触部分を無給油材料とし、
固体潤滑剤を使用することによって、潤滑油や保守点検
を必要としないアークロイス機関を提供する。
【0027】
【発明の実施例】図1は、自然循環熱移動発電高低熱源
システムのうちで、高所にある高温の熱を低所にある低
温側へ自然循環して、熱移動するシステムの全体略図を
示している。このシステムは、主として、冷房用、及び
太陽熱等を地中に蓄熱する場合に使用される高熱下降自
然循環系を構成する。
【0028】図1において、熱媒体は、高温側の集熱器
又は蒸発器1で集められた熱によって暖められ、そこで
潜熱や顕熱を奪い、エンタルピーの高い高温高圧で体積
の大きい蒸気となる。この高温高圧で体積の大きい蒸気
は、流量調節弁2からアークロイス機関3に供給され、
膨張度0%〜100%でアークロイス機関3を作動す
る。ここで、高温高圧で体積の大きい蒸気の膨張度が0
%のとき、この蒸気は、そのまま低温側の放熱器又は凝
縮器4に送られるが、膨張度が大きくなると、その膨張
力と膨張量と仕事の熱当量(thermal equi
valent of work)との積だけエンタルピ
ーの低い蒸気となり、放熱器又は凝縮器4に送られる。
この蒸気は、放熱器又は凝縮器4で放熱して凝縮し、さ
らにエンタルピーの低い低温低圧で体積の小さい熱媒体
となってアークロイス機関3へ上昇する。そこでこの低
温定圧で体積の小さい熱媒体は、アークロイス機関3に
よって吸入され、高温側に圧送されて循環する。熱媒体
が放熱器又は凝縮器4から集熱器又は蒸発器1に上昇す
るとき、蒸気の状態で上昇する“蒸気上昇ササクル”を
行い、下降熱媒体と上昇熱媒体との密度の違いを少なく
して、循環のための圧力損失を大幅に減少し、高低差の
大きい自然循環熱移動を可能とする。なお、図1に示す
付属機器5には、不凝縮ガス抜(purger of
non−condensible gas)・ろ過器・
乾燥器・安全弁などが含まれる。また、受液器は、高圧
側、低圧側、又はその双方に設けられる場合があり、管
路系が受液器を兼ねる場合もある。その位置や大きさ
は、循環系の条件によって決定され、液量はフロート位
置などによって検出される。
【0029】図2は、自然循環熱移動発電高低熱源シス
テムのうちで、高温側の熱を低温側に自然循環しながら
出力を得るシステムの全体略図を示す。このシステム
は、主として、発電を行う出力自然循環系を構成する。
【0030】図2に示されている、高温側の集熱器又は
蒸発器1、低温側の放熱器又は凝縮器4、及びアークロ
イス機関3の高低関係には制限がなく、どれが高所にあ
って、どれが低所にあってもよい。このシステムは、図
1のサイクルと同様のサイクルを行いながら出力を得
て、アークロイス機関3内に密閉されている発電機を回
転し、発電するシステムである。このシステムでは、ア
ークロイス機関3を作動する高温高圧で体積の大きい蒸
気の膨張度を100%とし、発電機には永久磁石形ブラ
シレス発電機を使用して、並列群運転を行い、大電力に
集積する。
【0031】図3は、自然循環熱移動発電高低熱源シス
テムのうちで、高温側の熱を低温側に自然循環しながら
出力を得て、低温側よりも温度の低い熱をつくるシステ
ムの全体略図を示す。これは、主として、冷凍冷蔵用の
低熱源に使用され、出力自然循環系と、冷却用の加減圧
循環系を構成する。
【0032】図3において、集熱器又は蒸発器1と放熱
器又は凝縮器4を含む出力自然循環系は、図2の自然循
環系と同様であるが、発電機の代わりに加減圧ピストン
が設けられており、この加減圧ピストンは別系統の加減
圧循環系を構成する。この加減圧循環系の集熱器又は蒸
発器1’内は減圧されて第二の低温側となり、放熱器又
は凝縮器4’内は加圧されて第二の高温側となって、こ
の第二の低温側から第二の高温側に熱移動する。この加
減圧循環系には過熱過冷却熱交換器7が設けられてい
て、蒸発器(集熱器)1’とアークロイス機関3との間
の熱媒体を過熱し、膨張弁(絞り弁)6と凝縮器(放熱
器)4’との間の熱媒体を過冷却して、冷凍効果を増大
している。このシステムは、アークロイス機関を作動す
る高温高圧で体積の大きい蒸気の膨張度を100%とし
ているとともに、各機器の高低関係に制限はない。
【0033】図3について、自然循環系と加減圧循環系
との間に、自動開閉弁付バイパス8が設けられていて、
熱媒体の循環量が調整されている。熱媒体は、このバイ
パスを加減圧循環系から自然循環系に流れる。
【0034】図3は、自然循環系の凝縮器(放熱器)4
と加減圧循環系の凝縮器(放熱器)4’とが同一熱交換
ゾーン(同一蓄熱ゾーン)に設けられている例である
が、加減圧循環系の凝縮器(放熱器)4’を別の熱交換
ゾーンに設けることもできる。また、この熱交換ゾーン
(蓄熱ゾーン)は、高温側が高所にあっても、低温側が
高所にあってもよい。
【0035】図4と図5は、自然循環熱移動発電高低熱
源システムのうちで、高温側の熱を低温側に自然循環し
ながら出力を得て、高温側よりも温度の高い熱をつくる
システムの全体略図を示す。これらは、主として、給湯
用及び調理用の高熱源に使用され、出力自然循環系と、
発熱用の加減圧循環系を構成する。
【0036】図4及び図5において、蒸発器(集熱器)
1と凝縮器(放熱器)4を含む出力自然循環系は、図2
の自然循環系と同様であるが、発電機の代わりに加減圧
ピストンが設けられており、この加減圧ピストンは別系
統の加減圧循環系を構成する。この加減圧循環系の蒸発
器(集熱器)1’内は減圧されて第二の低温側となり、
凝縮器(放熱器)4’内は加圧されて第二の高温側とな
って、この第二の低温側から第二の高温側に熱移動す
る。この加減圧循環系には過熱過冷却熱交換器7が設け
られていて、蒸発器(集熱器)1’とアークロイス機関
3との間の熱媒体を過熱し、膨張弁(絞り弁)6と凝縮
器(放熱器)4’との間の熱媒体を過冷却して、発熱効
果を増大している。図4のシステムも、図5のシステム
も、アークロイス機関3を作動する高温高圧で体積の大
きい蒸気の膨張度は100%としているとともに、各機
器の高低関係に制限はない。
【0037】図4及び図5は、自然循環系と加減圧循環
系との間に、自動開閉弁付バイパス8が設けられ、熱媒
体の循環量が調整されている。熱媒体は、このバイパス
を自然循環系から加減圧循環系に流れる。
【0038】図4は、自然循環系の蒸発器(集熱器)1
と加減圧循環系の蒸発器(集熱器)1’とが同一熱交換
ゾーン(同一蓄熱ゾーン)に設けられている例であり、
図5は、自然循環系の凝縮器(放熱器)4と加減圧循環
系の蒸発器(集熱器)1’とが同一熱交換ゾーン(同一
蓄熱ゾーン)に設けられている例である。図5のシステ
ムでは、出力自然循環系の低温側の能力を増大すること
ができる。なお、この熱交換ゾーン(蓄熱ゾーン)は、
高温側が高所にあっても、低温側が高所にあってもよ
い。
【0039】図6と図7は、高所にある高温の熱を低所
にある低温側ヘ、その熱エネルギーによって自然循環
し、熱移動するアークロイス機関3の断面図であり、図
6は各ピストンの中心を通る断面図、図7は図6に示さ
れているA〜A断面図であり、図6は図7のB〜B断面
図である。これらは、図1の循環系で使用されるアーク
ロイス機関3の一例を示す。
【0040】図6において、加減圧ピストン9と釣合作
動ピストン10、及び作動ピストン11、12は、回転
体であるクランク軸13で連動しながら、各々そのシリ
ンダー14〜17内で往復運動をする。釣合作動シリン
ダー15ないし作動シリンダー16、17内に高温高圧
蒸気(作動蒸気)が流入すると、釣合作動ピストン10
ないし作動ピストン11、12は作動し、クランク軸1
3は、弁20〜25の開閉の順序によって、一定の方向
に回転する。このクランク軸13の回転により、加減圧
ピストン9は、加減圧シリンダー14内を減圧して熱媒
体を吸入する行程と、熱媒体を加圧して圧送する行程と
を繰り返す。
【0041】図6において、循環系より、加減圧シリン
ダー14の流出弁19に作用している熱媒体の圧力と釣
合作動シリンダー15の流入弁20に作用している熱媒
体の圧力、及び加減圧シリンダー14の流入弁18に作
用している熱媒体の圧力と釣合作動シリンダー15の流
出弁21に作用している熱媒体の圧力は、それぞれ等し
い。したがって、加減圧ピストン9と釣合作動ピストン
10に働く熱媒体の圧力は常に等しく、加減圧ピストン
9と釣合作動ピストン10の断面積が等しいときは、こ
れらのピストンは互いに釣り合っている。しかし、本例
では、クランク室内は低圧側に連通し、加減圧ピストン
9の断面積よりも釣合作動ピストン10の断面積の方が
作動に必要な分だけ大きくなっているため、作動蒸気が
釣合作動シリンダー15内に流入すると、加減圧ピスト
ン9に働く力よりも釣合作動ピストン10に働く力の方
が常に大きくなり、作動ピストン11、12の作動力と
ともに、アークロイス機関3を作動し、加減圧シリンダ
ー14内の熱媒体は加圧されて、高圧側に圧送される。
次に、作動蒸気が釣合作動シリンダー15内から流出す
るときは、作動ピストン11、12の作動力によって、
アークロイス機関3が作動し、加減圧シリンダー14内
は減圧されて熱媒体が流入する。このとき、弁を含む循
環系での熱媒体の流動摩擦、及びアークロイス機関が作
動するための機械摩擦があるため、加減圧ピストン9が
必要とする動力よりも、釣合作動ピストン10ないし作
動ピストン11、12によってつくられる作動力の方が
常に大きくなっている。この作動力は、高温側の熱媒体
が高圧でありながら体積が大きく、低温側の熱媒体が低
圧でありながら体積が小さいことによって得られる。し
たがって、作動力は、高温側と低温側の熱媒体の圧力差
が大きければ大きいほど大きくなり、高温側と低温側の
熱媒体の比容積の差が大きければ大きいほど大きくな
る。これらの差が大きいとき、動力が余って出力を得る
ことができる。しかし、高熱下降サイクルでは、これら
の差をなるべく少なくして、温度の高い熱を高所から低
所へ移動する。このように、釣合作動ピストン10は、
釣合ピストンと作動ピストンとを兼ねており、作動ピス
トン11、12と共に滑らかな回転力をつくる。
【0042】以上のように、循環系での熱媒体の流動摩
擦とアークロイス機関3の機械摩擦が少ないほど、作動
蒸気圧は小さくて済み、高温側と低温側との温度差が少
なくて済むため、本発明例では、熱媒体の流動摩擦を少
なくする弁18〜25を設け、かつ、耐摩耗性低摩擦ピ
ストンを使用しているとともに、耐摩耗性低摩擦ピスト
ンリング27を設けている。さらに、ピストンとクラン
ク軸13を連結する連接棒28とピストンピン29との
間、及びこの連接棒28とクランク軸13との間には、
それぞれ摩擦を少なくするためのベアリングが設けられ
ている。こうして、本例のアークロイス機関3は、熱媒
体として大気中の二酸化炭素を使用し、高低差100m
のとき、温度差2℃〜3℃で作動する。
【0043】図6において、各シリンダーと連続してア
ークロイス機関3を密閉するケーシング30と各シリン
ダーとの間には、シリンダーに対するピストンの位置を
微調節するピストン位置調節装置31を設けているとと
もに、ここに、Oリングが使用されて完全密閉される。
ケーシング30には、アークロイス機関3を軽量化する
ための穴32と、アークロイス機関3の全体を保温する
断熱材33が設けられる。また、本例では、作動シリン
ダー16、17に、熱媒体の流出入を滑らかにする拡張
部16’、17’が設けられ、クランク軸13には、強
度を増大する補強部13’が設けられている。
【0044】図6に示すアークロイス機関3は、釣合作
動ピストン10と作動ピストン11、12が120度の
角度で配置されていて、これらのピストンのシリンダー
15〜17に設けられている流入弁20、22、24の
うち、常にいずれかが開いているため、これらのピスト
ンがどこで停止していても、いつでも始動することがで
きる。
【0045】図7と図6において、クランク軸13は、
弾み車とカム軸を兼ねており、カム34に設けられたロ
ブ35によって、プランジャー36は、釣合作動シリン
ダー10の流出入弁20、21を開閉し、作動シリンダ
ー11、12の流出入弁22〜25も、同様にして開閉
される。本例では、釣合作動シリンダー10の流出入弁
20、21を開閉するロブ35と、作動シリンダー1
1、12の流出入弁22〜25を開閉するロブ35とが
同一であるが、別々にカムとロブを設けて、これらの弁
の開閉位置や開閉間隔を変えることができる。
【0046】図7において、クランク軸13の両端にベ
アリング37を設けて、アークロイス機関3の機械摩擦
を少なくする。ケーシング30に設けられている連通管
38と、ベアリング37のハウジング部分に設けられて
いる連通孔38’は、これによってクランク室内の熱媒
体を循環し、熱媒体と共に微量の粉末固体潤滑剤を循環
したり、クランク室内の圧力を調整して、ピストンリン
グに働く圧力を調整するとともに、加速度運動体の抵抗
を少なくする。ただし、連通管38がなくても、クラン
ク室内の圧力は、高圧側の圧力と低圧側の圧力との間の
圧力に保たれる。クランク室内の圧力が高いか低いか
は、ピストンに働く力については、押す力が大きくなる
か、引く力が大きくなるかの違いだけであって、アーク
ロイス機関3の作動力そのものには影響しない。また、
本例では、潤滑剤として、劣化することがなく、高温に
も低温にも耐え、摩擦係数の小さい固体潤滑剤を使用し
ているため、耐久力の大きい低摩擦のアークロイス機関
3を提供することができる。
【0047】図7の結合材39は、装着体であるピスト
ンピン29と被装着体であるピストンとの境界に、深く
なるにつれて徐々に断面積が大きくなる結合材挿入孔を
設けて挿入されるものであり、緩みなく強固に装着する
ことができる。結合材40は、連接棒28がセットされ
た後、クランク軸13を強固に連結するためのもので、
補強部13’が設けられている位置に挿入される。
【0048】図7及び図6において、図1の集熱器(蒸
発器)1から流量調節弁2を通って流れてくる作動熱媒
体の流入管41は、釣合作動シリンダー15の流入弁2
0と作動シリンダー16、17の流入弁22、24に接
続し、さらに、図1の放熱器(凝縮器)4へ流れていく
作動熱媒体の流出管42は、釣合作動シリンダー15の
流出弁21と作動シリンダー16、17の流出弁23、
25に接続する。本例では、この作動熱媒体流出管42
に、連通管38を接続し、クランク室内と循環系を連通
する。また、図1の放熱器(凝縮器)4から流れてくる
加減圧熱媒体の流入管43は、加減圧シリンダー14の
流入弁18に接続し、集熱器(蒸発器)1へ付属機器5
を通って流れていく加減圧熱媒体の流出管44は、加減
圧シリンダー14の流出弁19に接続する。
【0049】図8〜図11は、高温側の熱を低温側に自
然循環しながら出力を得て仕事をするアークロイス機関
3の断面図であり、本例は、発電機53を駆動して電力
を得るアークロイス機関3を示している。図8〜図10
は各ピストンの中心を通る断面図、図11は図8〜図1
0に示すC〜C断面図であり、図8は図11のD〜D断
面、図9は図11のE〜E断面、図10は図11のF〜
F断面である。これらは、図2の循環系で使用されるア
ークロイス機関3の一例を示す。
【0050】図8及び図9に示すピストンは、すべて、
出力自然循環系を構成する釣合出力作動ピストンであ
る。この基本構成は図6と同じであるが、本例では、熱
媒体の圧力差や比容積の差を大きくし、釣合出力作動シ
リンダー46内の作動蒸気の膨張度を100%としてい
るため、作動蒸気は、その膨脹度が0%から100%に
なるまで、すなわち、高温高圧蒸気から低温低圧蒸気に
なるまでピストンに力を及ぼし、大きな出力を得ること
ができる。本例は、作動蒸気の膨脹度が100%であ
り、作動蒸気の流入量が少なくなって、流入弁が開いて
いるときの回転角が小さくなるため、図8及び図9に示
すように、各々の釣合出力作動ピストン45の位相を4
5度としている。こうすれば、8つの釣合出力作動シリ
ンダー46の流入弁47のうち、いずれかが常に開いて
おり、アークロイス機関3がどこで停止していても、必
ず始動させることができる。なお、この釣合出力作動ピ
ストン45は、釣合作動ピストンになったり、出力作動
ピストンになったりする兼用ピストンである。
【0051】図10に示すピストンは、すべて出力自然
循環系を構成する加減圧ピストンであり、この加減圧ピ
ストン49群と、図8〜図9の釣合出力作動ピストン4
5群との間には、回転数を変換する変速機を設けること
もできる。ここでは、4つの加減圧ピストン49を設け
て行程体積比を設定している。
【0052】図11において、出力部分の基本構成は図
7と同じであるが、本例では、加減圧ピストン49群と
釣合出力作動ピストン45群を縦型配置とするととも
に、発電機53の回転は、クランク軸13の回転を増速
機54で増速し、組立ベアリング37’を使用してい
る。図11の発電機53では、その冷却タンク55内
に、冷却熱媒体を封入し、これが自然循環して、発電機
53全体を速やかに冷却する例を示している。なお、釣
合出力作動シリンダー46の流入弁47は、作動熱媒体
流入管41に接続し、釣合出力作動シリンダー46の流
出弁48は、作動熱媒体流出管42に接続するととも
に、加減圧シリンダー50の流入弁51は、加減圧熱媒
体流入管43に接続し、加減圧シリンダー50の流出弁
52は、加減圧熱媒体流出管44に接続する。
【0053】図8〜図11の発電システムの発電量は、
冬の寒さが−5℃になる地域に適用し、集熱能力が平均
60℃の太陽熱集熱器を使用して、これらの熱を蓄熱す
るとき、集熱器1m当たり一年間で、72kwhであ
る。
【0054】図8〜図10及び図12と図13は、高温
側の熱を低温側に自然循環しながら出力を得て、発熱と
冷却を行う高低熱源用のアークロイス機関3の断面図
で、本例は図11の発電機53の代わりに、加減圧ピス
トン群を設けて、新たに加減圧循環系を構成し、高温側
よりも温度の高い熱や低温側よりも温度の低い熱を得る
循環系を構成する。図8〜図10と図12は各ピストン
の中心を通る断面図で、図13は図8〜図10と図12
に示すC〜C断面図であり、図8は図13のD〜D断
面、図9は図13のE〜E断面、図10は図13のF〜
F断面、図12は図13のG〜G断面である。これらは
図3〜図5の循環系で使用されるアークロイス機関3の
一例を示す。
【0055】図12に示すピストンは、すべて加減圧循
環系を構成する加減圧ピストンであり、この加減圧ピス
トン56群は、順次位相が90度ずつずれて連動してい
るため、滑らかに回転し、加減圧循環系の熱媒体の圧力
を減圧したり加圧したりすることによって低温や高温を
得る。
【0056】図13において、出力部分は図11と同じ
であるが、図11の発電機53の代わりに、加減圧循環
系の加減圧ピストン56群(図12に示す)が設けらて
いる。この加減圧ピストン56群は、クランク軸13の
回転が変速機54で変速されて、所定の冷却能力又は発
熱能力で運転される。たとえば、2段圧縮とする図5の
調理用熱源サイクルでは、図12に示す4つの加減圧ピ
ストン56のうち、3つの断面積と残りの1つの断面積
との比率を適切に設定し、変速機54の変速比を適切に
設定して、3つのピストンで圧縮した熱媒体を、さら
に、残りの1つのピストンで圧縮する。また、図3〜図
5の蒸発器(集熱器)1’から過熱過冷却熱交換器7を
通って流れてくる加減圧循環系の熱媒体流入管60は、
加減圧シリンダー57の流入弁58(図12に示す)に
接続し、図3〜図5の凝縮器(放熱器)4’へ流れてい
く加減圧循環系の熱媒体流出管61は、加減圧シリンダ
ー57の流出弁59(図12に示す)に接続する。な
お、図13に示されている連通管38は、図3の循環系
では加減圧循環系の熱媒体流出管61に接続し、図4と
図5の循環系では作動熱媒体流出管42に接続する。
【0057】図8〜図10、図12、及び図13の冷凍
発熱システムの能力は、冬の寒さが−5℃になる地域に
適用し、集熱能力が平均60℃の太陽熱集熱器を使用し
て、これらの熱を蓄熱するとき、集熱器1m当たり一
年間で、−30℃の冷凍冷蔵用熱源が964MJ、26
0℃〜146℃の調理用熱源が618MJ、86℃の給
湯用熱源が1,205MJ得られる。
【0058】
【発明の効果】本発明は、主として、太陽熱、大気熱、
排熱、炉熱(焼却炉などの熱)、地中熱、及び風力や水
力などでつくられる熱を、熱媒体の潜熱や顕熱として自
然循環し、容易に、発電、冷暖房、給湯、冷凍冷蔵、及
び調理用の熱源を得るもので、循環のための系外エネル
ギーを全く与えることなく、高所にある高温側の熱を低
所にある低温側に自然移動したり、高温側よりも温度の
高い熱や低温側よりも温度の低い熱を得るとともに、自
然発電を行うシステムである。高所から低所への自然循
環熱移動は高低差100mのとき、温度差2℃〜3℃で
行われ、高熱源及び低熱源システムは300℃〜−90
℃の範囲で運転される。
【0059】例えば、本発明のシステムを冬の寒さが−
5℃になる地域に適用し、集熱能力が平均60℃の太陽
熱集熱器を使用して、これらの熱を蓄熱するとき、集熱
器1m当たり一年間で、発電量が72kwh/m
year、−30℃の冷凍冷蔵用の熱源が964MJ/
・year、260℃〜146℃の調理用熱源が6
18MJ/m・year得られ、86℃の給湯用熱源
が1,205MJ/m・year得られる。同様に、
自然熱移動して、冬の寒さと夏の暑さを蓄熱し、冷暖房
するとき、これによって節約されるエネルギーは、集熱
器1m当たり、原油換算で年間113l/m・ye
ar、そのうち節約される電力量は年間224kwh/
・yearである。人畜無害で、オゾン層に影響の
ない熱媒体を使用し、自然循環によって、多量のクリー
ンエネルギーが得られる。これにより、現在使用されて
いる電力や化石燃料を節約するとともに、大気中の二酸
化炭素、二酸化硫黄、二酸化窒素などを低減して、酸性
雨や温暖化防止にも貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】高熱下降自然循環システムの全体略図。
【図2】発電システムの全体略図。
【図3】低熱源システムの全体略図。
【図4】高熱源システムの全体略図。
【図5】出力循環系の低温側能力を増大する高熱源シス
テムの全体略図。
【図6】高熱下降自然循環用アークロイス機関の横断面
図。
【図7】高熱下降自然循環用アークロイス機関の縦断面
図。
【図8】発電発熱冷却用アークロイス機関の横断面図。
ただし、釣合出力作動ピストン部分。
【図9】図8に同じ。ただし、位相変化45度の釣合出
力作動ピストン部分。
【図10】発電発熱冷却用アークロイス機関の横断面
図。ただし、自然循環系の加減圧ピストン部分。
【図11】発電用アークロイス機関の縦断面図。
【図12】発熱冷却用アークロイス機関の横断面図。た
だし、加減圧循環系の加減圧ピストン部分。
【図13】発熱冷却用アークロイス機関の縦断面図。
【符号の説明】
1:集熱器又は蒸発器、2:流量調節弁、3:ア
ークロイス機関、4:放熱器又は凝縮器、5:付属機
器、6:膨脹弁又は絞り弁、7:過熱過冷却熱交換器
(heat exchanger for super
heating and supercoolin
g)、8:自動開閉弁付バイパス、9:加減圧ピスト
ン、10:釣合作動ピストン、11と12:作動ピスト
ン、13:クランク軸、14:加減圧シリンダー、1
5:釣合作動シリンダー、16と17:作動シリンダ
ー、18:加減圧シリンダー流入弁、19:加減圧シリ
ンダー流出弁、20と22と24:作動シリンダー流入
弁、21と23と25:作動シリンダー流出弁、27:
耐摩耗性低摩擦ピストンリング、28:連接棒、29:
ピストンピン、30:ケーシング、31:ピストン位置
調節装置、33:断熱材、34:カム(cam)、3
5:ロブ(lobe)、36:プランジャー(plun
ger)、37:ベアリング、38:連通管、39と4
0:結合材、41:作動熱媒体流入管、42:作動熱媒
体流出管、43:加減圧熱媒体流入管、44:加減圧熱
媒体流出管、45:釣合出力作動ピストン、46:釣合
出力作動シリンダー、47:釣合出力作動シリンダー流
入弁、48:釣合出力作動シリンダー流出弁、49:加
減圧ピストン、50:加減圧シリンダー、51:加減圧
シリンダー流入弁、52:加減圧シリンダー流出弁、5
3:発電機、54:増速機(変速機)、55:冷却タン
ク、56:加減圧循環系の加減圧ピストン、57:加減
圧循環系の加減圧シリンダー、58:加減圧循環系の加
減圧シリンダー流入弁、59:加減圧循環系の加減圧シ
リンダー流出弁、60:加減圧循環系の熱媒体流入管、
61:加減圧循環系の熱媒体流出管。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮性熱媒体の循環系において、一方に設
    けられた集熱器又は蒸発器と、他方に設けられた放熱器
    又は凝縮器との間に、 熱媒体を加減圧する、加減圧ピストンが、少なくとも、
    一つ以上設けられ、 熱媒体蒸気により作動する、作動ピストンが、少なくと
    も、一つ以上設けられていて、 作動ピストンの一つ以上は、その作動力が加減圧ピスト
    ンの加減圧力と釣り合う、釣合ピストンを兼ねており、 これらピストンは、共に連動しながら、各々そのシリン
    ダー内で往復運動し、 これらピストンと連動して、その行程を正しく保つとと
    もに、加速度を変えることによって力を吸収分配する、
    慣性回転体が設けられ、 加減圧シリンダーに、加減圧熱媒体の流入弁と流出弁が
    設けられて、 作動シリンダーに、作動ピストンと連動する、熱媒体蒸
    気の流入弁と流出弁が設けられている、アークロイス機
    関が設けられていることを特徴とする自然循環熱移動発
    電高低熱源システム。
  2. 【請求項2】ピストンの断面積が、他のピストンの断面
    積と異なっている請求項1に記載の自然循環熱移動発電
    高低熱源システム。
  3. 【請求項3】自然循環系は、その加減圧ピストンと作動
    ピストンとの単位時間当たりの行程体積比が、蒸気上昇
    サイクルを構成している請求項1に記載の自然循環熱移
    動発電高低熱源システム。
  4. 【請求項4】自然循環系は、熱媒体が、そのサイクルの
    エントロピー増大過程において、湿り蒸気の蒸発温度以
    上の温度で吸熱するアークロイス−サイクルを構成して
    いる請求項1に記載の自然循環熱移動発電高低熱源シス
    テム。
  5. 【請求項5】出力自然循環系と、これと別系統の加減圧
    循環系との間に、熱媒体の循環量を調整する、開閉弁付
    バイパスが設けられている請求項1に記載の自然循環熱
    移動発電高低熱源システム。
  6. 【請求項6】加減圧循環系が、過熱過冷却サイクルを構
    成している請求項1に記載の自然循環熱移動発電高低熱
    源システム。
  7. 【請求項7】ピストンの流出入弁側と反対側が、循環系
    に連通している請求項1に記載の自然循環熱移動発電高
    低熱源システム。
  8. 【請求項8】シリンダーに対するピストンの位置を微調
    節する、ピストン位置調節装置が設けられている請求項
    1に記載の自然循環熱移動発電高低熱源システム。
  9. 【請求項9】作動ピストンと加減圧ピストン、又は作動
    ピストンと回転体との間に、回転数を変換する、変速機
    が設けられている請求項1に記載の自然循環熱移動発電
    高低熱源システム。
  10. 【請求項10】回転体が、弾み車である請求項1に記載
    の自然循環熱移動発電高低熱源システム。
  11. 【請求項11】回転体が、発電機である請求項1に記載
    の自然循環熱移動発電高低熱源システム。
  12. 【請求項12】発電機に、冷却熱媒体が循環する、冷却
    タンクが設けられている請求項11に記載の自然循環熱
    移動発電高低熱源システム。
  13. 【請求項13】装着体と被装着体との境界に、深くなる
    につれて徐々に断面積が大きくなる、結合材挿入孔が設
    けられ、結合材が充填されている請求項1に記載の自然
    循環熱移動発電高低熱源システム。
  14. 【請求項14】循環系に、流量調節弁、受液器、膨脹弁
    又は絞り弁、過熱過冷却熱交換器、ろ過器、不凝縮ガス
    抜、乾燥器、止弁、安全弁、覗き窓、及びサービス弁の
    うちの一以上が設けられている請求項1に記載の自然循
    環熱移動発電高低熱源システム。
  15. 【請求項15】センサーが設けられ、運転が電子制御さ
    れている請求項1に記載の自然循環熱移動発電高低熱源
    システム。
  16. 【請求項16】接触部分が、無給油材料である請求項1
    に記載の自然循環熱移動発電高低熱源システム。
  17. 【請求項17】潤滑剤が、固体潤滑剤である請求項1に
    記載の自然循環熱移動発電高低熱源システム。
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