JPH0517907B2 - - Google Patents

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JPH0517907B2
JPH0517907B2 JP59265130A JP26513084A JPH0517907B2 JP H0517907 B2 JPH0517907 B2 JP H0517907B2 JP 59265130 A JP59265130 A JP 59265130A JP 26513084 A JP26513084 A JP 26513084A JP H0517907 B2 JPH0517907 B2 JP H0517907B2
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JP
Japan
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dihydropyridine
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JP59265130A
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JPS61143358A (ja
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Takashi Fujikura
Tokuki Ito
Juzo Matsumoto
Masaharu Asano
Takaichi Takenaka
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Yamanouchi Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Yamanouchi Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は、カルシウム拮抗作用および交感神経
β受容体遮断作用を有する医薬として有用な新規
な1,4−ジヒドロピリジン誘導体またはその塩
およびその製造方法に関する。 (従来の技術および発明が解決しようとする問題
点) 従来、ジヒドロピリジン誘導体はカルシウム
(Ca)拮抗薬として虚血性心疾患、例えば狭心
症、心筋梗塞などや高血圧症などの循環器疾患の
予防および治療薬として有用性が高いことが確立
されている。また、交感神経β受容体遮断薬も同
様な領域において有用であることも確立されてい
る。 しかし、両種の薬剤の作用様式はまつたく異な
つている。すなわち、β遮断薬は主に心拍数、心
拍出量、心仕事量、心筋酸素消費量を低下させる
のに対し、カルシウム拮抗薬は主に冠血流量増
量・血管拡張作用に基づく左心室負荷の低下を起
し、かつ冠動脈スパスムを防止する。 最近、このような異なつた作用機序を有する2
系統の薬剤を併用すると、それぞれの単独投与よ
りも優れた抗狭心作用が臨床的に見られることが
数多く報告されてきた[ブリテイツシユ・メデイ
カル・ジヤーナル(Brit.Med.J.)284106
(1982)]。また、高血圧症の治療においても、カ
ルシウム拮抗薬とβ遮断薬を併用すると、カルシ
ウム拮抗薬によつて惹き起される心拍数増加やレ
ニン分泌増加などの副作用がβ遮断薬によつて抑
えられるため、良好な抗高血圧作用を示すことが
臨床的に認められている[青木、近藤、望月ら;
アメリカン・ハート・ジヤーナル(Am.Heart.
J.)96、218(1978)]。 このような臨床的背景の中でカルシウム拮抗作
用β遮断作用を共用する化合物は虚血性心疾患や
高血圧の治療に高い有用性を示すことは容易に推
察される。 しかしながら、現在まで1つの化合物でカルシ
ウム拮抗作用とβ遮断作用を共有する化合物の合
成に成功した報告例はない。 本発明者らは種々の新規化合物を合成し、カル
シウム拮抗作用およびβ遮断作用する併有する化
合物を鋭意探索した結果、前記一般式()で示
される化合物およびその塩が両作用を併有する有
用な化合物であることを知見して本発明を完成し
た。 本発明の目的は、カルシウム拮抗作用およびβ
遮断作用を有する新しいタイプのジヒドロピリン
ジ誘導体またはその塩およびその製造法を提供す
ることにある。 (問題点を解決するための手段) 本発明の化合物は、つぎの一般式()で示さ
れる1,4−ジヒドロピリンジ誘導体はまたその
塩類である。 (式中Aは、酸素原子で中断されていてもよい炭
素数が1乃至10個のアルキレン基を、R1、R4は、
低級アルキル基を、R2は、式
【式】式
【式】 ((式中、R7は、水素原子、シアノ基、ハロゲン
原子、低級アルコキシ基、低級アルカイノイル基
を意味する。))、R3は、酸素原子で中断されて
いてもよい炭素数が1乃至10個のアルキル基又
は、式
【式】((式中、R8は、R9は、 同一又は異なつて、低級アルキル基又は、アラル
キル基を、また、nは、1又は2を意味する。))
で示される基を、R5、R6は、同一又は異なつて、
水素原子、ニトロ基、ハロゲン原子、トリフルオ
ロメチル基、シアル基、低級アルキル基、低級ア
ルコキシ基又は低級アルケニルオキシ基を意味す
る。 但し、下記(a)及び(b)に該当する化合物を除く。 (a) Aが酸素原子で中断されていてもよい炭素数
が1乃至10個のアルキレン基であり、R1、R4
がメチル基であつて、R2が 式
【式】又は式
【式】 で示される基であり、R3が炭素数1乃至10の
アルキル基であり、R5が水素原子であり、R6
がニトロ基である化合物。 (b) Aが式−(CH22−で示されるエチレン基で
あり、R1、R3及びR4がメチル基であり、R2
【式】で示 される基であり、R5が水素原子であり、R6
ニトロ基である化合物。以下同様。) 前記一般式()においてR1、R4、R5、R6
R8、及びR9が示す“低級アルキル基”としては、
炭素数が1乃至4個の直鎖又は分枝のアルキル基
を意味し、具体的にはメチル基、エチル基、プロ
ピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル
基、sec−ブチル基、tert−ブチル基等を、 R5、R6及びR7が意味する“低級アルコキシ基”
としては、炭素数1乃至4個のアルコキシ基を意
味し、具体的には、メトキシ基、エトキシ基、プ
ロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ
基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基等を、 R5、R6が意味する“低級アルケニルオキシ基”
としては、炭素数1乃至4個のアルケニルオキシ
基であり、具体的には、ビニルオキシ基、1−プ
ロペニルオキシ基、アリールオキシ基、1−ブテ
ニルオキシ基、2−ブテニルオキシ基、3−ブテ
ニルオキシ基等を、 R7が意味する“低級アルカノイル基”として
は、具体的には、アセチル基、プロピルオニル
基、n−ブチル基等を、 またR5、R6およびR7が意味する”ハロゲン原
子”としては、塩素原子、臭素原子、沃素原子等
を、 R8、R9が意味する“アラルキル基”としては、
たとえばベンジル基、フエネチル基、フエニルプ
ロピル基等を挙げることができる。 また、R3が示す“酸素原子によつて中断され
ていてもよい炭素数が1乃至10個のアルキル基”
としては具体的には、メチル基、エチル基、プロ
ピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル
基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル
(アミル)基、イソペンチル基、tert−ペンチル
基、ネオペンチル基、ヘキシル基、イソヘキシル
基、1−メチルペンチル基、2−メチルペンチル
基、3−メチルペンチル基、1,1−ジメチルブ
チル基、1,2−ジメチルブチル基、1,3−ジ
メチルブチル基、2,2−ジメチルブチル基、
2,3−ジメチルブチル基、1−エチルブチル
基、2−エチルブチル基、1,1,2−トリメチ
ルプロピル基、1,2,2−トリメチルプロピル
基、1−エチル−1−メチルプロピル基、ヘプチ
ル基、1−メチルヘキシル基、2−メチルヘキシ
ル基、3−メチルヘキシル基、4−メチルヘキシ
ル基、5−メチルヘキシル基、1,1−ジメチル
ペンチル基、1,2−ジメチルペンチル基、1,
3−ジメチルペンチル基、1,4−ジメチルペン
チル基、2,2−ジメチルペンチル基、2,3−
ジメチルペンチル基、2,4−ジメチルペンチル
基、3,3−ジメチルペンチル基、3,4−ジメ
チルペンチル基、1−エチルペンチル基、2−エ
チルペンチル基、3−エチルペンチル基、1,
1,2−トリメチルブチル基、1,1,3−トリ
メチルブチル基、1,2,2−トリメチルブチル
基、2,2,3−トリメチルブチル基、1−エチ
ル−1−メチルブチル基、1−エチル−2−メチ
ルブチル基、1−エチル−3−メチルブチル基、
1−プロピルブチル基、1−イソプロピルブチル
基、オクチル基、6−メチルヘプチル基、ノニル
基、7−メチルオクチル基、デシル基、8−メチ
ルノニル基等の直鎖または分枝状のアルキル基等
の他、これらのアルキル基の任意位置を中断する
ように酸素原子が導入されたアルコキシルアルキ
ル基を意味する。そのようなアルコキシアルキル
基としては、具体的には、メトキシメチル基、1
−メトキシエチル基、2−メトキシエチル基、1
−メトキシプロピル基、2−メトキシプロピル
基、3−メトキシプロピル基、1−メトキシ−1
−メチルエチル基、2−メトキシ−1−メチルエ
チル基、1−メトキシブチル基、2−メトキシブ
チル基、3−メトキシブチル基、4−メトキシブ
チル基、3−メトキシ−1−メチルプロピル基、
エトキシメチル基、1−エトキシエチル基、2−
エトキシエチル基、1−エトキシプロピル基、2
−エトキシプロピル基、3−エトキシプロピル
基、プロポキシメチル基、イソプロポキシメチル
基、1−プロポキシエチル基、1−イソプロポキ
シエチル基、2−プロポキシエチル基、2−イソ
プロポキシエチル基、6−メトキシヘプチル基、
7−メトキシオクチル基、8−メトキシノニル基
等を挙げることができる。 また、Aが示す酸素原子によつて中断されてい
てもよい炭素数が1乃至10個のアルキレン基は、
炭素数が1乃至10個の鎖または分枝状のアルキレ
ン基と、炭素数が2乃至10個の直鎖または分枝状
のアルキレン鎖を任意の位置において中断するよ
うに酸素原子が導入されたエーテルタイプのアル
キレン鎖の2価基との双方を意味するものであつ
て、そのようなアルキレン基としては具体的には
メチレン基、メチルメチレン基
【式】エ チレン基、トリメチレン基、プロピレン基
【式】テトラメチレン基、1−メチ ルトリメチレン基
【式】2−メ チルトリメチレン基、3−メチルトリメチレン
基、1−エチルエチレン基
【式】2−エチルエチレン基、 ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、ヘプタメ
チレン基、オクタメチレン基、ノナメチレン基、
デカメチレン基、2−オキサブタン−1,4−ジ
イル基(−CH2OCH2CH2−)、3−オキサペン
タン−1,5−ジイル基(−CH2CH2OCH2CH2
−)、2−オキサペンタン−1,5−ジイル基
(−CH2OCH2CH2CH2−)、3−メチル−2−オ
キサペンタン−1,5−ジイル基
【式】5−メチル−2− オキサヘキサン−1,6−ジイル基
【式】等を挙げること ができる。 一般式()で示される本発明化合物は塩を形
成する。本発明には化合物()の薬理学上許容
される塩も含まれるものであつて、そのような塩
としては塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫
酸、硝酸、リン酸等の鉱酸や、ギ酸、酢酸、シユ
ウ酸、クエン酸、コハク酸、フマール酸、マレイ
ン酸、リンゴ酸、酒石酸、メタンスルホン酸、エ
タンスルホン酸等の有機酸との酸付加塩が挙げら
れる。 また、本発明化合物中には不斉炭素原子を有す
る化合物も含まれており、そのような化合物にあ
つては光学活性体が存在する。本発明には前記化
合物()のセラミ体、あるいは光学活性体、ジ
アステレオマーなどの異性体の全てが包含され
る。 本発明によつて提供される化合物()やその
塩は、種々の方法により製造することができる。 以下に、その代表的な製法を例示する。 第1製法 (式中Xはハロゲン原子を、Bはアミノ基または
保護されたアミノ基を、R2aは、式
【式】又は式
【式】((式中、R7は、水 素原子、シアノ基、ハロゲン原子、低級アルコキ
シ基、又は低級アルカノイル基を意味する。))で
示される基を意味する。 また、R1、R3、R4、R5、R6及びAは前記の意
味を有する。以下同様) 一般式()で示される本発明化合物は、一般
式()で示されるジヒドロピリジン環の5位が
ハロゲノアルキル(又はハロゲノアルコキシアル
キル)エステルであるジヒドロピリジン誘導体
に、一般式()で示されるアミン類を反応さ
せ、Bが保護アミノ基であるときは、次いで保護
基を脱離させることによつて製造することができ
る。 ここに、Xが意味するハロゲン原子としては、
塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられま
た、アミノ基の保護基としては、トルエンスルホ
ニル基、アセチル基、フエナシルスルホニル基、
トリフルオロメタンスルホニル基、ビスベンゼン
スルホニル基等が挙げられる。反応は無溶媒でも
進行するのが反応に関与しない有機溶媒中で行な
うのが好適である。反応に関与しない有機溶媒と
しては、ベンゼン、トルエン、キシレン、ジメチ
ルホルムアミド、ジクロルメタン、ジクロルエタ
ン、メタノール、エタノール等が適当である。 化合物()は化合物()に対して等モル乃
至やや過剰モル用いるのが好ましい。 反応に際して、ピリジン、ピコリン、N,N−
ジメチルアニリン、N−メチルモルホリン、ジメ
チルアミン等の二級および三級塩基や炭酸カリウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等の塩
基を添加したり、あるいは化合物()の使用量
を増加することが反応を円滑に進行させる上で有
利な場合があり、必要に応じてこの方法を採用す
ることができる。 反応温度および反応時間は用いられる原料化合
物()および()の種類や溶媒の種類等の反
応条件を考慮して適宜設定される。本反応は通常
室温下、あるいは加熱下、あるいは加熱還流下に
行なわれる。 化合物()として保護されたアミン類を用い
るときは、反応生成物からこの保護基を除去して
本発明化合物()とすることができる。この保
護基の除去は酸や塩基による加水分解よりもヒド
ラジンを用いる加水分解法(Ing−Manske法)
を適用する方が有利である。 なお、原料化合物として用いられる化合物
()は、本願出願人の出願に係る特公昭56−
11702号公報に記載されたHantzschの合成法やそ
の変法により容易に製造し、入手することができ
る。 第2製法 (式中Zは、有機スルホン酸残基を、R2bは、式
【式】又は式
【式】で示される基を意 味する。以下同様) 本発明化合物()は、一般式()で示され
る有機スルホネート化合物に一般式()で示さ
れるアミン類を作用させる方法によつても製造す
ることができる。ここに有機スルホン酸残基とし
ては、たとえばメタンスルホン酸残基、エタンス
ルホン酸残基などのアルカンスルホン酸残基、ト
ルエンスルホン酸残基(たとえばp−トルエンス
ルホニル基)、ベンゼンスルホン酸残基などの芳
香族スルホン酸残基が用いられる。 化合物()の使用量は、化合物()に対し
て等モル乃至過剰モルが好ましい。反応は、通常
冷却もしくは、室温下にて、例えばエーテル、メ
タノール、エタノール、トルエン、テトラヒドロ
フラン等の反応に不活性な有機溶媒中で行われ
る。 反応時間は、原料化合物や溶媒等の種類や反応
温度等に応じて適宜設定される。 第3製法 (式中R2cは、フエニル基又は式
【式】で示される基を意味する。 以下同様) 本製造法は、化合物()において、R2が式
【式】又は式
【式】で示される基 である目的化合物(b)の製造法である。化合
物(b)は、R2がアミノ基である化合物(
a)に、一般式(b)で示されるエポキシ誘導
体を反応させることにより製造することができ
る。 反応は、化合物(a)と一般式()で示さ
れるエポキシ誘導体とを等モルあるい、一方をや
や過剰モルを用いて、無溶媒下もしくは、反応に
関与しない有機溶媒例えばメタノール、エタノー
ル等のアルコール、エーテル、テトラヒドロフラ
ン、酢酸エチル等中、室温乃至加温下に行うのが
好ましい。反応時間は種々の反応条件を考慮して
適宜設定される。 第4製法 本発明化合物中、前記一般式(b)で示され
る化合物は、化合物(a)に、一般式()で
示されるトシレート化合物を作用させることによ
つても製造することができる。 反応は、原料化合物(a)および()をそ
れぞれ等モル、あるいは一方をやや過剰に用い
て、前記第2製法と同様の有機溶媒中でかつ、同
様の反応条件を設定して行われる。 なお、上記第3製法及び第4製法の原料化合物
である(a)は、本出願人の出願に係る前掲の
特公昭56−11702号公報に記載されたHantzschの
合成法によつても合成できるが、後記参考例に示
した製法によつても合成可能である。 同参考例の製造法は新規な反応であり、特公昭
56−11702号公報に記載の製法に比べ副反応が起
こりにくく、5位アミノアルコキシカルボニル体
が選択的に得られるという点に高い有用性を存す
る。 このようにして製造された本発明化合物は、遊
離塩基または塩として単離される。また、遊離塩
基化合物は通常用いられる造塩反応に付してその
塩となしたのち単離され、精製される。 単離、精製、過、抽出、再結晶、再沈澱、各
種クロマトグラフイー等通常の化学操作を適用し
て行うことができる。 (作用及び効果) 本発明によつて提供される化合物()および
その塩は、カルシウム(Ca)拮抗作用と交感
神経β受容体遮断作用の両作用を有すると共に内
因性交感神経刺激作用(ISA)も併有しており、
副作用の少ない狭心症や、心筋梗塞などの虚血性
心疾患、高血圧症、不整脈等の循環器疾患の予防
および治療剤として有用である。 また、本発明化合物は、循環器作用以外にも脳
血管攣縮改善作用および中枢機能改善作用をも有
しており、脳血管攣縮改善剤、中枢機能改善剤と
してよ有用である。 本発明化合物のこれらの薬理効果は、静脈内投
与による血圧降下作用および冠血流量増加作用に
ついては0.001〜3mg/Kg、冠静脈内投与による
冠血管拡張作用については、1〜300μg/Kg、
静脈内投与によるβ受容体遮断作用については
0.1〜3mg/Kgの範囲内で有効で、かつ心仕事量、
心筋酸素消費の低下が認められた。 また、本発明化合物は、血圧降下作用および冠
血管拡張作用の持続時間が既知のジヒドロピリジ
ン化合物よりも長いことが確認された。 以下に、本発明化合物中、主な化合物につい
て、これらの効果を裏付ける試験方法および試験
結果を提起する。 [1] 試験方法 (1) 心・血管系に対する作用 イヌにペントバルビダール30mg/Kgを静注
して麻酔し、人工呼吸下に開胸する。被験化
合物を大腿静脈より投与し、既知のジヒドロ
ビリジン化合物を対照として、血圧、心拍
数、左心室内圧、左心室最大収縮速度、肺動
脈圧、中心静脈圧、心拍出量および冠動脈血
流量を測定した。 このうち、下記の表1の(1)の欄には、平均
血圧降下作用(MBP)、および冠動脈血流量
(Cor.BF)(%)について、その値を、示し
た。 (2) 冠血管拡張作用 イヌにペントバルビタール30mg/Kgを静注
して麻酔し、人工呼吸下に開胸し、頚動脈血
を左冠状動脈回施枝に作製した体外循環路を
通して潅流する。被験化合物を体外循環路よ
り動脈内投与し、体外循環路に設けた電磁流
量計で測定した。 このうち、表1の(2)の欄には、冠血管拡張
作用およびその作用の持続時間(Duration)
(分)を示した。 なお、被験薬の冠血管拡張作用はパパベリ
ン300μg冠動脈内投与時の反応を100%とし
た時の相対百分率を求め、これにより100%
血流量増加用量(ED100pap)を求めた。 (3) β受容体遮断作用及び(4)内因性交感神経刺
激作用 立川および竹中の測定方法[薬学雑誌、93
(12)、1573(1973)]に準じて測定した。 Wistar系雄性ラツトにレセルピン8mg/
Kgを腹腔内投与し、18時間後にペントバルビ
タール55mg/Kgを腹腔内投与して麻酔し、頚
部迷走神経を切除して心電図(第誘導)よ
り心拍数を測定した。 イソプレテレノール0.1μg/Kg静注による
頻脈に対する抑制率よりED50を算出し、プ
ロプラノールを対照として効果判定した。 表1の(3)及び(4)の欄にはそれぞれβ−受容
体遮断作用および内因性交感神経刺激作用を
示した。 なお、表1の(4)の欄の各記号は、下記の意
味を有する。 (-) 各試験化合物による心拍数の増加
が殆んどみられない。 (+) 各試験化合物により10〜19の範囲で心
拍数増加がみられる。 () 各試験化合物により20〜29の範囲で心
拍数増加がみられる。 () 各試験化合物により30以上の範囲で心
拍数増加がみられる。
【表】
【表】 つぎに一般式()で示される化合物について
のin vitroにおけるカルシウム拮抗作用およびβ
受容体遮断作用の試験方法を示す。 [] 試験方法 (1) カルシウム拮抗作用 カルシウム拮抗作用は以下の3つの実験で
検討した。 カリウム収縮に対する作用:Terai et
al.(1981)(1)の方法に従い、摘出ウサギ大動
脈らせん状標本を37℃に加温かつ95%酸素
ガス+5%炭酸ガスを充分に通気した
Krebs−Henseleit液を満したマグヌス管
内に懸垂し、50mM塩化カリウム添加によ
りカリウム収縮を起こした、カルシウム拮
抗作用はこのカリウム収縮を50%抑制する
濃度(IC50)で比較した。 3,4−ジアミノピリジン収縮に対する
作用:.Uchida&Sugimoto(1984)(2)の方
法に従い、摘出イヌ左冠動脈回旋枝リング
状標本を前述と同様のマグヌス管内に懸垂
し、3,4−ジアミノピリジン(10mM)
により誘発される周期性収縮の収縮高を50
%抑制する濃度(IC50)でカルシウム拮抗
作用を比較した。 3H−Nitrendipine bindingに対する作
用:Gould et al.(1982)(3)の方法に従い、
ラツト大脳皮質より作製した膜標本におけ
る3H−Nitrendipineの特異的結合に対す
る抑制率よりカルシウム拮抗作用を検討し
た。 (1) バイオケミカル・フアルマコロジイ
(Bioch.Pharmacol.)、30、375〜378
(1981) (2) ジヤパニーズ・ジヤーナル・オブ・フア
ルマコロジイ(Jap.J.Pharmacol.)、34
サブリメンタル・アブストラクト(Suppl.
Abst.)No.0−151(1984) (3) プロシーデイング・オブ・ザ・ナシヨ
ナル・アカデミー、オブ・サイエンス・
オブ・ザ・ユーエスエー(Proc.Nat.
Acad.Sci.USA)、79、3656−3660
(1982) (2) β受容体遮断作用 摘出ラツト右心房での検討:Takenaka
et al.(1982)(4)の方法にしたがい、摘出ラ
ツト右心房におけるイソプロテレノール頻
脈の用量作用曲線に対する抑制よりβ遮断
作用を検討した。 (4) Takenaka、T.、Shiono、K.、Honda、
K.、Asano、M.、Miyazaki、I.&
Maeno、H.:Clin.Exp.Hypert.−
Theory and Practice A4,125−137
(1982) 一般式()で示される化合物やその塩の1種
または2種以上を有効成分として含有する製剤
は、通常用いられている製剤用の担体や賦形剤、
その他の添加剤を用いて、錠剤、散剤、細粒剤、
顆粒剤、カプセル剤、丸剤、液剤、注射剤、坐
剤、軟膏、貼布剤等に調製され、経口的(舌下投
与を含む)または非経口的に投与される。 本発明化合物の臨床投与量は適用される患者の
症状、体重、年令や性別等を考慮して適宜決定さ
れるが、通常成人1人当り静注で1〜200mgであ
り、これを1回であるいは数回に分けて投与す
る。 (実施例) 以下に実施例を掲記し本発明を更に詳細に説明
する。また、本発明化合物の原料化合物の製造例
を参考例として掲記する。 参考例 1 6−フタルイミド−1−ヘキサノール48.3g、
トリエチルアミン1.2mlをテトラヒドロフラン290
mlに溶解し、加熱還流下ジケテン18.1gを30分間
にわたつて滴下する。1.5時間加熱還流した後室
温まで冷却し、反応溶液を減圧濃縮して、残留物
をクロロホルムで抽出する。抽出液を、希塩酸、
水で洗い硫酸マグネシウム乾燥後、減圧濃縮し、
6−フタルイミドヘキシルアセトアセテートの粗
製物61.2gを得た。精製すること無く次の反応に
用いた。 6−フタルイミドヘキシルアセテート13.0g、
m−トリフルオロメチルベンズアルデヒド68.5
g、ピペリジン0.17ml、酢酸0.51mlを乾燥ベンゼ
ン72mlに溶解し、Dean−Starkトラツプを用いて
生成する水を除去しながら、4.5時間加熱還流す
る。反応溶液を冷却後、減圧濃縮し、残留物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフイーに付し、クロ
ロホルムで溶出し、6−フタルイミドヘキシル2
−(m−トリフルオロメチルベンジリデン)アセ
トアセテートの粗製物11.24gを得た。精製する
ことなく次の反応に用いた。 6−フタルイミドヘキシル2−(m−トリフル
オロメチルベンジリデン)アセトアセテート10.2
g、メチル−3−アミノクロトネート2.4gを、
イソプロピルアルコール92mlに溶解し、3.5時間
加熱還流し、反応溶液を室温まで冷却した後、減
圧濃縮し、メチル6−フタルイミドヘキシル2,
6−ジメチル−4−(m−トリフルオロメチルフ
エニル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−
ジカルボキシレートの粗製物12.5gを得た。精製
すること無く次の反応を用いた。 メチル6−フタルイミドヘキシル2,6−ジメ
チル−4−(m−トリフルオロメチルフエニル)−
1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボキ
シレート11.2gと95%エタノール(水を5%含
む)330mlおよびヒドラジン1水和物10.1gの溶
液を4時間加熱還流する。反応溶液を冷却後減圧
濃縮し、残留物をクロロホルムで抽出し、抽出液
を水で洗い、無水硫酸マグナシウムで乾燥後、減
圧濃縮する。得られる粗結晶をクロロホルム−エ
ーテルで再結晶し、6−アミノヘキシルメチル
2,6−ジメチル−4−(m−トリフルオロメチ
ルフエニル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,
5−ジカルボキシレートを2.6gを得た。 この化合物は次の理化学的性状を有する。 (i) 融点 119.0〜120.5℃ (ii) 元素分析値 (C23H29O4N2F3・0.2H2Oとして) C(%) H(%) N(%) 計算値 60.31 6.47 6.12 実測値 60.39 6.36 6.27 F(%) 計算値 12.44 実測値 12.26 (iii) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3) δ:2.33(6H、4)、2.66(2Ht)、 2.65(3H、s)、3.93〜4.13(2H、m)、 5.05(1H、s)、6.10(1H、s) 参考例 2 8−クロロオクチルメチル2,6−ジメチル−
4−(m−ニトロフエニル)−1,4−ジヒドロピ
リジン−3,5−ジカルボキシレート14.3gおよ
びフタルイミドカリ6gをN,N−ジメチルホル
ムアミド20mlに溶解し、140〜150℃で3時間加熱
する。室温まで冷却し、反応液に水を加え、エー
テルで抽出する。抽出液を水洗し、乾燥後、減圧
濃縮メチル8−フタルイミドオクチル2,6−ジ
メチル−4−(m−ニトロフエニル)−1,4−ジ
ヒドロピリジン−3,5−ジカルボキシレートの
粗製物16.1gを得る。 メチル 8−フタイミドオクチル2,6−ジメ
チル−4−(m−ニトロフエニル)−1,4−ジヒ
ドロピリジン−3,5−ジカルボキシレート16g
と、ヒドラジン1水和物6.8gおよびエタノール
160mlの溶液を還流下2時間加熱する。析出固体
を別し、液を減圧濃縮する。残留物にクロロ
ホルムを加え、析出する固体を再び別する。
液を減圧濃縮しその残留物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフイーに付しクロロホルム:メタノー
ル(8:2v/v)で溶出し得られた粗結晶をエ
タノール、石油エーテル混液から再結晶して8−
アミノオクチルメチル2,6−ジメチル−4−
(m−ニトロフエニル)−1,4−ジヒドロピリジ
ン−3,5−ジカルボキシレート6gを得た。こ
の化合物は次の理化学的性状を有する。 (i) 融点 133〜134℃ (ii) 元素分析値 (C24H23N3O6として) C(%) H(%) N(%) 計算値 62.73 7.24 9.14 実測値 62.54 7.45 9.07 参考例 3 8−アミノオクチル メチル 2,6−ジメチ
ル−4−(m−ニトロフエニル)−1,4−ジヒド
ロピリジン−3,5−ジカルボキシレート3gお
よびグリシジルフエニルエーテル1gをエタノー
ル50mlに溶解し、室温で20時間撹拌する。反応液
を減圧濃縮した後、残留物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフイーに付しクロロホルム:メタノー
ル(95:5v/v)で溶出し8−(2−ヒドロキシ
−3−フエノキシプロピルアミノ)アクチル メ
チル 2,6−ジメチル−4−(m−ニトロフエ
ニル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジ
カルボキシレート3.3gを淡黄色粉末として得る。
これを塩化水素エタノール溶液で処理して塩酸塩
3gを無晶型粉末として得た。 (i) 元素分析値 (C33H43N3O8・HCl・0.2H2Oとして) C(%) H(%) N(%) 計算値 61.00 6.89 6.47 実測値 60.91 7.11 6.45 Cl(%) 計算値 5.46 実測値 5.44 (ii) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3) (遊離化合物) δ:2.36(6H、s)、2.68(2H、t)、 3.66(3H、s)、5.12(1H、s)、 6.40(1H、s)、 参考例 4 2−(2−クロロエトキシ)エチル メチル
2,6−ジメチル−4−(m−ニトロフエニル)−
1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボキ
シレート7.3gおよびフタルイミドカリ3.4gを
N,N−ジメチルホルムアミド10mlに溶解し、
140〜150℃で3時間加熱する。室温まで冷却し、
反応液に水を加え、析出物をクロロホルムで抽出
する。抽出液を飽和食塩水で洗つた後、減圧濃縮
してメチる 2−(2−フタルイミドエトキシ)
エチル2,6−ジメチル−4−(m−ニトロフエ
ニル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジ
カルボキシレートの粗製物9.14gを得る。 メチル 2−(2−フタルイミドエトキシ)エ
チル 2,6−ジメチル−4−(m−ニトロフエ
ニル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジ
カルボキシレート9.14g、ヒドラジン1水和物
4.2gおよびエタノール100mlの溶液を還流下2時
間加熱する。反応液を氷冷し、クロロホルム100
ml加え、析出した固体を別する。液を減圧濃
縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフイーに付しクロロホルム:メタノール
(8:2v/v)で溶出し、2−(2−アミノエト
キシ)エチル メチル 2,6−ジメチル−4−
(m−ニトロフエニル)−1,4−ジヒドロピリジ
ン−3,5−ジカルボキシレート4.8gを液体と
して得た。 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3) δ:2.36(3H、s)、2.86(2H、t)、 3.66(3H、s)、4.24(2H、t)、 5.12(1H、s)、6.50(1H、s) 参考例 5 2−(2−アミノエトキシ)エチル メチル
2,6−ジメチル−4−(m−ニトロフエニル)−
1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボキ
シレート1.8gおよびグリシジルフエニルエーテ
ル0.64gをエタノール20mlに溶解し、室温で20時
間撹拌する。反応液を減圧濃縮し、得られた残留
物をシリカゲルカラムクロマトグラフイーに付
し、クロロホルム:メタノール(95:5v/v)
で溶出し、2−[2−(2−ヒドロキシ−3−フエ
ノキシプロピルアミノ)エトキシ〕エチル メチ
ル 2,6−ジメチル−4−(m−ニトロフエニ
ル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカ
ルボキシレート0.87gを得る。これを塩化水素エ
タノール溶液で処理し塩酸塩0.8gを無晶型粉末
とした得た。この化合物は次の理化学的性状を有
する。 (i) 元素分析値 (C29H35N3O9・HCl・0.4H2Oとして) C(%) H(%) N(%) 計算値 56.80 6.05 6.85 実測値 56.82 6.11 6.74 Cl(%) 計算値 5.78 実測値 5.99 (ii) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3)(遊離化合
物) δ:2.36(6H、s)、2.68〜3.08(4H)、 2.64(3H、s)、3.80〜4.40(5H)、 5.12(1H、s)、5.94(1H、s) 参考例 6 (1) 2−クロロエチル エチル 2,6−ジメチ
ル−4−(m−ニトロフエニル)−1,4−ジヒ
ドロピリジン−3,5−ジカルボキシレート
18.4gおよびフタルイミドカリ8.4gをN,N
−ジメチルホルムアミド30mlに溶解し、120〜
130℃で3時間加熱する。氷水1000mlに反応液
を注加し、析出した結晶を取する。結晶をエ
ーテル−酢酸エチル混液から再結晶して、2−
フタルイミドエチル エチル 2,6−ジメチ
ル−4−(m−ニトロフエニル)−1,4−ジヒ
ドロピリジン−3,5−ジカルボキシレートを
17gを得る。 融点 168〜171℃ (2) エチル 2−フタルイミドエチル 2,6−
ジメチル−4−(m−ニトロフエニル)−1,4
−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボキシレ
ート17g、ヒドラジン1水和物8mlおよびエタ
ノール170mlの溶液を還流下30分間加熱する。
析出した結晶を熱時去し、液を減圧下溶媒
留去する。残渣に水を加え、酢酸エチルで抽出
し、抽出液を水洗、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、溶媒を留去する。得られた粗結晶をエタノ
ールから再結晶し、2−アミノエチル エチル
2,6−ジメチル−4−(m−ニトロフエニ
ル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジ
カルボキシレートを6.5g得た。 この化合物は次の理化学的性状を有する。 (i) 融点 137〜139℃ (ii) 元素分析値 (C19H23N3O6として) C(%) H(%) N(%) 計算値 58.60 5.90 10.79 実測値 58.42 6.05 10.79 (iii) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3) δ:1.2(3H、t)、2.32(6H、s)、 2.86(2H、t)、4.08(2H、q)、 5.08(1H、s)、5.84(1H、s) 参考例 7 2−アミノエチル エチル 2,6−ジメチル
−4−(m−ニトロフエニル)−1,4−ジヒドロ
ピリジン−3,5−ジカルボキシレート1.95gを
メタノール25mlに溶解し、スチレンオキサイド
0.6gを加え室温で2日放置する。溶媒を減圧下
留去して、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フイー(シリカゲル100g)に付しクロロホルム
−メタノール(98:2v/v)で溶出する。得ら
れた粗結晶を酢酸エチルから再結晶し、エチル
2−(β−ヒドロキシフエネチルアミノ)エチル
2,6−ジメチル−4−(m−ニトロフエニル)
−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボ
キシレートを300mg得る。 この化合物は、次の理化学的性状を有する。 (i) 融点 108〜109℃ (ii) 元素分析値 (C2H31N3O7として) C(%) H(%) N(%) 計算値 63.64 6.13 8.25 実測値 63.58 6.28 8.24 (iii) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3) δ:1.22(3H、t)、2.36(6H、s)、 4.66(1H、m)、5.10(1H、s)、 6.12(1H、s) 実施例 1 参考例で得た6−アミノヘキシル メチル
2,6−ジメチル−4−(m−トリフルオロメチ
ルフエニル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,
5−ジカルボキシレート2.51gおよびクリジルフ
エニルエーテル0.83gをメタノール45mlに溶解
し、室温で45時間反応させる。反応液を減圧濃縮
し、得られる残留物をシリカゲルカラクロマトグ
ラフイーに付し、クロロホルム:メタノール
(95:5v/v)で溶出し、6−(2−ヒドロキシ
−3−フエノキシプロピルアミノ)ヘキシル メ
チル 2,6−ジメチル−4−(m−トリフルオ
ロメチルフエニル)−1,4−ジヒドロピリジン
−3,5−ジカルボキシレート1.10gを得る。こ
れを塩化水素エタノール溶液で処理し塩酸塩1.16
gを無晶型粉末として得た。この化合物は次の理
化学的性状を有する。 (i) 元素分析値 (C32H39N2O6F3・HCl・H2Oとして) C(%) H(%) N(%) 計算値 58.31 6.42 4.25 実測値 58.25 6.44 4.22 H(%) Cl(%) 計算値 8.65 5.38 実測値 8.57 5.52 (iii) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3)(遊離化合
物) δ:2.32(3H、s) 2.34(3H、s) 3.64(3H、s) 5.05(1H、s) 6.00(1H、s) 参考例3、5、7又は実施例1と同様の操
作により以下の化合物を得た。 実施例 2 6−(2−ヒドロキシ−3−フエノキシプ
ロピルアミノ)ヘキシル 2−メトキシエチ
ル 2,6−ジメチル−4−(m−ニトロフ
エニル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,
5−ジカルボキシレート塩酸塩 理化学的性状 (i) 形状 無晶粉末 (ii) 元素分析値 (C33H43N3O9・HClとして) C(%) H(%) N(%) 計算値 59.86 6.70 6.35 実測値 59.71 6.83 6.29 (iii) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3)(遊離化合
物) δ:2.34(6H、s) 2.64(2H、t) 3.32(3H、s) 5.11(1H、s) 実施例 3 6−(2−ヒドロキシ−3−フエノキシプロピ
ルアミノ)ヘキシル 2−ジメチルアノエチル
2,6−ジメチル−4−(m−ニトロフエニル)−
1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボキ
シレート 二塩酸塩 理化学的性状 (i) 形状 無晶粉末 (ii) 元素分析値 (C34H46N4O8・2HCl・1.8H2Oとして) C(%) H(%) N(%) 計算値 54.88 6.99 7.53 実測値 54.90 6.90 7.50 Cl(%) 計算値 9.53 実測値 9.73 (iii) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3)(遊離化合
物) δ:2.23(6H、s) 2.36(6H、s) 5.12(1H、s) 5.79(1H、s) 実施例 4 2−(N−ベンジル−N−メチルアミノ)エチ
ル 6−(2−ヒドロキシ−3−フエノキシプロ
ピルアミノ)ヘキシル 2,6−ジメチル−4−
(m−ニトロフエニル)−1,4−ジヒドロピリジ
ン−3,5−ジカルボキシレート 二シユウ酸塩 理化学的性状 (i) 形状 無晶粉末 (ii) 元素分析値 (C40H50N4O8・2(COOH)2として) C(%) H(%) N(%) 計算値 59.05 6.08 6.26 実測値 58.69 6.14 6.18 (iii) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3)(遊離化合
物) δ:2.16(3H、s) 2.34(6H、s) 2.64(2H、t) 3.50(2H、s) 4.16(2H、t) 5.10(1H、s) 実施例 5 4−[3−(o−シアノフエノキシ)−2−ヒド
ロキシプロピルアミノ]ブチル メチル 2,6
−ジメチル−4−(m−ニトロフエニル)−1,4
−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボ
キシレート 塩酸塩 理化学的性状 (i) 形状 無晶粉末 (ii) 元素分析値 (C30H34N4O8・HClとして) C(%) H(%) N(%) 計算値 58.58 5.74 9.11 実測値 58.68 5.71 9.05 (iii) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3)(遊離化合
物) δ:3.34(6H、s) 3.64(3H、s) 4.10(2H、s) 5.08(1H、s) 実施例 6 6−[3−(o−シアノフエノキシ)−2−ヒド
ロキシプロピルアミノ]ヘキシル メチル 2,
6−ジメチル−4−(m−ニトロフエニル)−1,
4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボキシレ
ート塩酸塩 理化学的性状 (i) 形状 無晶粉末 (ii) 元素分析値 (C32H38N4O8・HClとして) C(%) H(%) N(%) 計算値 59.76 6.11 8.71 実測値 59.97 5.93 8.83 (iii) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3)(遊離化合
物) δ:2.32(3H、s) 2.34(3H、s) 3.60(3H、s) 5.06(1H、s) 実施例 7 4−[3−(o−クロロフエノキシ)−2−ヒド
ロキシプロピルアミノ]ヘキシル メチル 2,
6−ジメチル−4−(m−ニトロフエニル)−1,
4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボキシレ
ート塩酸塩 理化学的性状 (i) 形状 無晶粉末 (ii) 元素分析値 (C29H34ClN3O8・HClとして) C(%) H(%) N(%) 計算値 55.77 5.65 6.73 実測値 55.62 5.94 6.67 (iii) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3) δ:2.32(6H、s) 2.64(2H、t) 3.60(3H、s) 5.06(1H、s) 実施例 8 6−[3−(o−クロロフエノキシ)−2−ヒド
ロキシプロピルアミノ]ヘキシル メチル 2,
6−ジメチル−4−(m−ニトロフエニル)−1,
4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボキシレ
ート塩酸塩 理化学的性状 (i) 形状 無晶粉末 (ii) 元素分析値 (C31H38ClN3O8・HClとして) C(%) H(%) N(%) 計算値 57.06 6.02 6.44 実測値 56.89 6.29 6.50 (iii) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3)(遊離化合
物) δ:2.34(6H、s) 3.64(3H、s) 4.08(2H、s) 5.10(1H、s) 実施例 9 6−[3−(p−シアノフエノキシ)−2−ヒド
ロキシプロピルアミノ]ヘキシル メチル 2,
6−ジメチル−4−(m−ニトロフエニル)−1,
4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボキシレ
ート塩酸塩 理化学的性状 (i) 形状 無晶粉末 (ii) 元素分析値 (C32H38N4O8HCl・HClとして) C(%) H(%) N(%) 計算値 58.13 6.25 8.47 実測値 58.44 6.37 8.29 (iii) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3)(遊離化合
物) δ:2.34(2H、s) 2.36(3H、s) 2.64(2H、t) 3.64(3H、s) 5.10(1H、s) 実施例 10 2−[2−ヒドロキシ−3−(p−メトキフエノ
シ)プロピルアミノ]エチル メチル 2,6−
ジメチル−4−(m−ニトロフエニル)−1,4−
ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボキシレート
シユウ酸塩 理化学的性状 (i) 融点 152〜155℃ (ii) 元素分析値 (C28H33N3O9・(COOH)2として) C(%) H(%) N(%) 計算値 55.81 5.46 6.51 実測値 55.43 5.48 6.48 (iii) 核磁気共鳴スペクトル(d6−DMSO) δ:2.32(3H、s) 2.36(3H、s) 3.64(3H、s) 3.74(3H、s) 5.08(1H、s) 実施例 11 4−[2−ヒドロキシ−3−(p−メトキフエノ
シ)プロピルアミノ]ブチル メチル 2,6−
ジメチル−4−(m−ニトロフエニル)−1,4−
ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボキシレート
塩酸塩 理化学的性状 (i) 形状 無晶粉末 (ii) 元素分析値 (C30H37N3O9・HClとして) C(%) H(%) N(%) 計算値 58.11 6.18 6.78 実測値 58.38 6.41 6.72 (iii) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3)(遊離化合
物) δ:2.34(6H、s) 3.64(3H、s) 3.76(3H、s) 5.10(1H、s) 実施例 12 6−[2−ヒドロキシ−3−(p−メトキフエノ
シ)プロピルアミノ]ヘキシル メチル 2,6
−ジメチル−4−(m−ニトロフエニル)−1,4
−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボキシレー
ト塩酸塩 理化学的性状 (i) 形状 無晶粉末 (ii) 元素分析値 (C32H41N3O9・HClとして) C(%) H(%) N(%) 計算値 59.30 6.53 6.48 実測値 59.23 6.89 6.61 (iii) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3)(遊離化合
物) δ:2.36(6H、s) 3.64(3H、s) 3.76(3H、s) 5.10(1H、s) 実施例 13 4−[3−(p−アセチルフエノキシ)−2−ヒ
ドロキシプロピルアミノ]ブチル メチル 2,
6−ジメチル−4−(m−ニトロフエニル)−1,
4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボキシレ
ート塩酸塩 理化学的性状 (i) 形状 無晶粉末 (ii) 元素分析値 (C31H37N3O9・HClとして) C(%) H(%) N(%) 計算値 58.90 6.06 6.65 実測値 59.09 6.24 6.49 (iii) 核磁気共鳴スペクトル(d6−DMSO) δ:2.32(6H、s) 2.52(3H、s) 3.56(3H、s) 5.00(1H、s) 実施例 14 6−[3−(p−アセチルフエノキシ)−2−ヒ
ドロキシプロピルアミノ]ヘキシル メチル
2,6−ジメチル−4−(m−ニトロフエニル)−
1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボキ
シレート塩酸塩 理化学的性状 (i) 形状 無晶粉末 (ii) 元素分析値 (C33H41N3O9・HClとして) C(%) H(%) N(%) 計算値 60.04 6.41 6.37 実測値 60.20 6.61 6.20 (iii) 核磁気共鳴スペクトル(d6−DMSO) δ:2.28(3H、s) 2.30(3H、s) 2.52(3H、s) 3.56(3H、s) 5.00(1H、s) 実施例 15 4−[2−ヒドロキシ−3−(p−メチルフエノ
キシ)プロピルアミノ]ブチル メチル 2,6
−ジメチル−4−(m−ニトロフエニル)−1,4
−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボキシレー
ト塩酸塩 理化学的性状 (i) 形状 無晶粉末 (ii) 元素分析値 (C30H37N3O8・HCl・1/2H2Oとして) C(%) H(%) N(%) 計算値 58.77 6.41 6.85 実測値 58.52 6.74 6.78 (iii) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3)(遊離化合
物) δ:2.28(3H、s) 2.34(6H、s) 3.64(3H、s) 5.10(1H、s) 実施例 16 6−(2−ヒドロキシ−3−フエノキシプロピ
ルアミノ)ヘキシル メチル 2,6−ジメチル
−4−(m−ニトロフエニル)−1,4−ジヒドロ
ピリジン−3,5−ジカルボキシレート塩酸塩 理化学的性状 (i) 形状 無晶粉末 (ii) 元素分析値 (C31H40N2O6・HCl・H2Oとして) C(%) H(%) N(%) 計算値 62.99 7.33 4.74 実測値 63.03 7.48 4.68 (iii) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3)(遊離化合
物) δ:2.31(3H、s) 2.33(3H、s) 3.64(3H、s) 5.00(1H、s) 5.74(1H、s) 実施例 17 6−(2−ヒドロキシ−3−フエノキシプ
ロピルアミノ)ヘキシル メチル 4−(m
−クロロフエニル)−2,6−ジメチル−1,
4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボキ
シレート塩酸塩 理化学的性状 (i) 形状 無晶粉末 (ii) 元素分析値 (C31H39N2O6・HCl・0.7H2Oとして) C(%) H(%) N(%) 計算値 60.04 6.73 4.52 実測値 60.03 6.79 4.43 (iii) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3)(遊離化合
物) δ:2.31(3H、s) 2.34(3H、s) 3.66(3H、s) 4.98(1H、s) 6.04(1H、s) 実施例 18 6−(2−ヒドロキシ−3−フエノキシプロピ
ルアミノ)ヘキシル メチル 4−(o−クロロ
フエニル)−2,6−ジメチル−1,4−ジヒド
ロピリジン−3,5−ジカルボキシレート塩酸塩 理化学的性状 (i) 形状 無晶粉末 (ii) 元素分析値 (C31H39N2O6Cl・HCl・H2Oとして) C(%) H(%) N(%) 計算値 59.52 6.77 4.48 実測値 59.47 6.97 4.43 (iii) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3)(遊離化合
物) δ:2.29(3H、s) 2.31(3H、s) 3.62(3H、s) 5.40(1H、s) 5.74(1H、s) 実施例 19 6−(2−ヒドロキシ−3−フエノキシプロピ
ルアミノ)ヘキシル メチル 2,6−ジメチル
−4−(o−トリフルオロメチルフエニル)−1,
4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボキシレ
ート塩酸塩 理化学的性状 (i) 形状 無晶粉末 (ii) 元素分析値 (C32H39N2O6F3・HCl・H2Oとして) C(%) H(%) N(%) 計算値 58.31 6.42 4.25 実測値 57.15 6.27 4.66 (iii) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3)(遊離化合
物) δ:2.28(3H、s) 2.29(3H、s) 3.58(3H、s) 5.55(1H、s) 5.96(1H、s) 実施例 20 6−(2−ヒドロキシ−3−フエノキシプロピ
ルアミノ)ヘキシル メチル 2,6−ジメチル
−4−(m−メトキシフエニル)−1,4−ジヒド
ロピリジン−3,5−ジカルボキシレート塩酸塩 理化学的性状 (i) 形状 無晶粉末 (ii) 元素分析値 (C32H42N2O7・HCl・H2Oとして) C(%) H(%) N(%) 計算値 62.42 7.27 4.55 実測値 62.43 7.33 4.53 Cl(%) 計算値 5.76 実測値 5.92 (iii) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3)(遊離化合
物) δ:2.28(3H、s) 2.29(3H、s) 3.64(3H、s) 3.74(3H、s) 5.00(1H、s) 6.34(1H、s) 実施例 21 6−(2−ヒドロキシ−3−フエノキシプロピ
ルアミノ)ヘキシル メチル 2,6−ジメチル
−4−(o−メトキシフエニル)−1,4−ジヒド
ロピリジン−3,5−ジカルボキシレート塩酸塩 理化学的性状 (i) 形状 無晶粉末 (ii) 元素分析値 (C32H42N2O7・HClとして) C(%) H(%) N(%) 計算値 63.72 7.19 4.64 実測値 59.27 7.23 4.41 (iii) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3)(遊離化合
物) δ:2.27(3H、s) 2.29(3H、s) 3.61(3H、s) 3.78(3H、s) 5.28(1H、s) 5.62(1H、s) 実施例 22 6−(2−ヒドロキシ−3−フエノキシプロピ
ルアミノ)ヘキシル メチル 2,6−ジメチル
−4−(m−メトキシフエニル)−1,4−ジヒド
ロピリジン−3,5−ジカルボキシレート塩酸塩 理化学的性状 (i) 形状 無晶粉末 (ii) 元素分析値 (C32H42N2O6・HCl・0.9H2Oとして) C(%) H(%) N(%) 計算値 63.70 7.48 4.64 実測値 63.82 7.73 4.66 Cl(%) 計算値 5.88 実測値 5.78 (iii) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3)(遊離化合
物) δ:2.28(3H、s) 2.32(3H、s) 2.33(3H、s) 3.64(3H、s) 4.97(1H、s) 5.69(1H、s) 実施例 23 6−(2−ヒドロキシ−3−フエノキシプロピ
ルアミノ)ヘキシル メチル 2,6−ジメチル
−4−(o−メチルフエニル)−1,4−ジヒドロ
ピリジン−3,5−ジカルボキシレート塩酸塩 理化学的性状 (i) 形状 無晶粉末 (ii) 元素分析値 (C32H42N2O6・HClとして) C(%) H(%) N(%) 計算値 65.46 7.38 4.77 実測値 62.83 7.57 4.82 (iii) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3)(遊離化合
物) δ:2.29(3H、s) 2.30(3H、s) 2.54(3H、s) 3.61(3H、s) 5.15(1H、s) 5.67(1H、s) 実施例 24 6−(2−ヒドロキシ−3−フエノキシプロピ
ルアミノ)ヘキシル メチル 4−(o−シアノ
フエニル)−2,6−ジメチル−1,4−ジヒド
ロピリジン−3,5−ジカルボキシレート塩酸塩 理化学的性状 (i) 形状 無晶粉末 (ii) 元素分析値 (C32H39N3O6・HCl・H2Oとして) C(%) H(%) N(%) 計算値 62.38 6.88 6.82 実測値 62.23 6.81 6.66 (iii) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3)(遊離化合
物) δ:2.32(3H、s) 2.35(3H、s) 3.65(3H、s) 5.30(1H、s) 6.60(1H、s) 実施例 25 6−(2−ヒドロキシ−3−フエノキシプロピ
ルアミノ)ヘキシル メチル 4−(2,3−ジ
クロロフエニル)−2,6−ジメチル−1,4−
ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボキシレート
塩酸塩 理化学的性状 (i) 形状 無晶粉末 (ii) 元素分析値 (C31H38N3O6Cl2・HCl・1.3H2Oとして) C(%) H(%) N(%) 計算値 55.95 6.30 4.21 実測値 55.94 6.30 4.18 (iii) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3)(遊離化合
物) δ:2.28(3H、s) 2.31(3H、s) 3.61(3H、s) 5.45(1H、s) 5.82(1H、s) 実施例 26 6−(2−ヒドロキシ−3−フエノキシプロピ
ルアミノ)ヘキシル メチル 2,6−ジメチル
−4−(o−エトキシフエニル)−1,4−ジヒド
ロピリジン−3,5−ジカルボキシレート塩酸塩 理化学的性状 (i) 形状 無晶粉末 (ii) 元素分析値 (C33H44N2O7・HCl・H2Oとして) C(%) H(%) N(%) 計算値 62.40 7.46 4.41 実測値 62.16 7.67 4.20 (iii) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3)(遊離化合
物) δ:2.24(3H、s) 2.28(3H、s) 3.58(3H、s) 5.22(1H、s) 5.76(1H、s) 実施例 27 6−(2−ヒドロキシ−3−フエノキシプロピ
ルアミノ)ヘキシル メチル 4−(2,3−ジ
メトキシフエニル)−2,6−ジメチル−1,4
−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボキシレー
ト塩酸塩 理化学的性状 (i) 形状 無晶粉末 (ii) 元素分析値 (C33H44N2O8・HCl・H2Oとして) C(%) H(%) N(%) 計算値 60.87 7.27 4.31 実測値 61.05 7.52 4.19 (iii) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3)(遊離化合
物) δ:2.25(3H、s) 2.27(3H、s) 3.61(3H、s) 3.78(3H、s) 3.80(3H、s) 5.20(1H、s) 5.89(1H、s) 実施例 28 6−(2−ヒドロキシ−3−フエノキシプロピ
ルアミノ)ヘキシル メチル 2,6−ジメチル
−4−(m−ブトキシフエニル)−1,4−ジヒド
ロピリジン−3,5−ジカルボキシレート塩酸塩 理化学的性状 (i) 形状 無晶粉末 (ii) 元素分析値 (C35H48N2O7・HCl・H2Oとして) C(%) H(%) N(%) 計算値 65.15 7.65 4.34 実測値 65.22 7.80 4.51 (iii) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3)(遊離化合
物) δ:0.96(3H、s) 2.32(6H、s) 3.64(3H、s) 5.72(1H、s) 実施例 29 6−(2−ヒドロキシ−3−フエノキシプロピ
ルアミノ)ヘキシル メチル 2,6−ジメチル
−4−(m−イソプロポキシフエニル)−1,4−
ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボキシレート
塩酸塩 理化学的性状 (i) 形状 無晶粉末 (ii) 元素分析値 (C34H46N2O7・H2Oとして) C(%) H(%) N(%) 計算値 64.70 7.50 4.44 実測値 64.58 7.70 4.68 (iii) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3)(遊離化合
物) δ:1.30(6H、d) 2.30(3H、s) 2.32(3H、s) 3.64(3H、s) 4.94(1H、s) 実施例 30 6−(2−ヒドロキシ−3−フエノキシプロピ
ルアミノ)ヘキシル メチル 4−(o−ブトキ
シフエニル)−2,6−ジメチル−1,4−ジヒ
ドロピリジン−3,5−ジカルボキシレート塩酸
塩 理化学的性状 (i) 形状 無晶粉末 (ii) 元素分析値 (C35H49N2O7Clとして) C(%) H(%) N(%) 計算値 65.15 7.65 4.34 実測値 63.94 7.70 4.38 (iii) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3)(遊離化合
物) δ:0.96(3H、t) 2.22(3H、s) 2.24(3H、s) 2.64(2H、t) 3.56(3H、s) 5.22(1H、s) 実施例 31 6−(2−ヒドロキシ−3−フエノキシプロピ
ルアミノ)ヘキシル メチル 4−(o−イソプ
ロポキシフエニル)−2,6−ジメチル−1,4
−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボキシレー
ト塩酸塩 理化学的性状 (i) 形状 無晶粉末 (ii) 元素分析値 (C33H47N2O7Clとして) C(%) H(%) N(%) 計算値 64.70 7.51 4.44 実測値 64.90 7.29 4.27 (iii) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3)(遊離化合
物) δ:1.24(6H、d) 2.20(3H、s) 2.24(3H、s) 3.56(3H、s) 4.32(1H、m) 5.10(1H、s) 実施例 32 6−(2−ヒドロキシ−3−フエノキシプロピ
ルアミノ)ヘキシル メチル 4−(o−アリー
ルオキシフエニル)−2,6−ジメチル−1,4
−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボキシレー
ト塩酸塩 理化学的性状 (i) 形状 無晶粉末 (ii) 元素分析値 (C34H45N2O7Clとして) C(%) H(%) N(%) 計算値 64.90 7.21 4.45 実測値 64.59 7.14 4.20 (iii) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3)(遊離化合
物) δ:2.22(3H、s) 2.26(3H、s) 2.64(2H、t) 3.56(3H、s) 5.28(1H、s) 5.70〜6.40(1H、m)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式() (式中Aは、酸素原子で中断されていてもよい炭
    素数が1乃至10個のアルキレン基を、R1、R4は、
    低級アルキル基を、R2は、式
    【式】式 【式】((式中、R7 は、水素原子、シアノ基、ハロゲン原子、低級ア
    ルコキシ基、又は低級アルカノイル基を意味する
    ))、R3は、酸素原子で中断されていてもよい炭
    素数が1乃至10個のアルキル基又は、式
    【式】((式中、R8、R9は同一又は異 なつて、低級アルキル基又は、アラルキル基を、
    また、nは1又は2を意味する。))で示される基
    を、R5、R6は、同一又は異なつて、水素原子、
    ニトロ基、ハロゲン原子、トリフルオロメチル
    基、シアノ基、低級アルキル基、低級アルコキシ
    基、低級アルケニルオキシ基を、意味する。)で
    示される新規な1,4−ジヒドロピリジン誘導体
    又はその塩。 但し、下記(a)及び(b)に該当する化合物を除く。 (a) Aが酸素原子で中断されていてもよい炭素数
    が1乃至10個のアルキレン基であり、R1、R4
    がメチル基であつて、R2が式
    【式】又は式 【式】で示される 基であり、R3が炭素数1乃至10のアルキル基
    であり、R5が水素原子であり、R6がニトロ基
    である化合物。 (b) Aが式−(CH22−で示されるエチレン基で
    あり、R1、R3及びR4がメチル基であり、R2
    式【式】で示 される基であり、R5が水素原子であり、R6
    ニトロ基である化合物。 2 6−(2−ヒドロキシ−3−フエノキシプロ
    ピルアミノ)ヘキシル メチル 2,6−ジメチ
    ル−4−(m−メトキシフエニル)−1,4−ジヒ
    ドロピリジン−3,5−ジカルボキシレートであ
    る特許請求の範囲第1項記載の1,4−ジヒドロ
    ピリジン誘導体又はその塩。 3 6−(2−ヒドロキシ−3−フエノキシプロ
    ピルアミノ)ヘキシル メチル 2,6−ジメチ
    ル−4−(o−メトキシフエニル)−1,4−ジヒ
    ドロピリジン−3,5−ジカルボキシレートであ
    る特許請求の範囲第1項記載の1,4−ジヒドロ
    ピリジン誘導体又はその塩。 4 一般式(a) (式中Aは、酸素原子で中断されていてもよい炭
    素数が1乃至10個のアルキレン基を、R1、R4は、
    低級アルキル基を、R3は、酸素原子で中断され
    ていてもよい炭素数が1乃至10個のアルキル基又
    は、式((式中、R8、R9は、同一又は異なつて低
    級アルキル基又は、アラルキル基を、また、nは
    1又は2を意味する。以下同様))で示される基
    を、R5、R6は、同一又は異なつて水素原子、ニ
    トロ基、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、
    シアノ基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、
    又は低級アルケニルオキシ基を意味する。)で示
    される5位がアミノアルキル(または、アミノア
    ルコキシアルキル)エステルである1,4−ジヒ
    ドロキシピリジン誘導体と、一般式() 【式】又は 【式】 (式中、R2 cは、フエニル基、式
    【式】 ((式中、R7は、水素原子、シアノ基、ハロゲン
    原子、低級アルコキシ基又は、低級アルカノイル
    基を意味する。以下同様))で示される基を、ま
    た、Zは有機スルホン酸残基を意味する。)で示
    されるエポキシ化合物または有機スルホネート化
    合物とを反応させることを特徴とする一般式(
    b) で示される1,4−ジヒドロピリジン誘導体また
    はその塩の製造法。 但し、式(b)で示される化合物のうち、下
    記(a)及び(b)に該当する化合物を除く。 (a) Aが酸素原子で中断されていてもよい炭素数
    が1乃至10個のアルキレン基であり、R1、R4
    がメチル基であつて、R2 cがフエニル基又はフ
    エノキシメチル基であり、R3が炭素数1乃至
    10のアルキル基であり、R5が水素原子であり、
    R6がニトロ基である化合物。 (b) Aが式−(CH22−で示されるエチレン基で
    あり、R1、R3及びR4がメチル基であり、R2 c
    式【式】で示される基で あり、R5が水素原子であり、R6がニトロ基で
    ある化合物。
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