JPH05171384A - 溶融金属めっき槽内のストリップ安定化装置 - Google Patents

溶融金属めっき槽内のストリップ安定化装置

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JPH05171384A
JPH05171384A JP34301591A JP34301591A JPH05171384A JP H05171384 A JPH05171384 A JP H05171384A JP 34301591 A JP34301591 A JP 34301591A JP 34301591 A JP34301591 A JP 34301591A JP H05171384 A JPH05171384 A JP H05171384A
Authority
JP
Japan
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molten metal
strip
nozzle
bath
flow rate
Prior art date
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Pending
Application number
JP34301591A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Fujita
健一 藤田
Makoto Tanaka
田中  誠
Kuniaki Sato
邦昭 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
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  • Coating With Molten Metal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 溶融金属めっき浴内に導入されシンクロール
により浴中で方向転換されたストリップに向けて溶融金
属を前記浴中で噴出する少なくとも1台のノズルと、前
記ノズルに溶融金属を供給する溶融金属供給装置とを備
えた溶融金属めっき槽内のストリップ安定化装置におい
て、前記ノズル7を幅方向に複数の区画に分割するとと
もに、前記区画のそれぞれを溶融金属2の流量コントロ
ールバルブ8を介在させて前記溶融金属供給装置11に連
結し、前記流量コントロールバルブ8を調整することに
より、前記ノズル7からの幅方向の溶融金属吐出流量を
調整して、ストリップを安定化するようにしたものであ
る。 【効果】 本発明により、ストリップの形状を十分矯正
することができるので、めっき付着量を均一にすること
が可能である。また、ストリップの振動を防止すること
により、更にめっき付着量を均一にすることが可能であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶融金属めっき槽内の
ストリップ安定化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の装置は、縦断面説明図を図4に示
すように、ストリップ3の溶融金属めっき処理に際し
て、スナウト4を通して溶融金属めっき槽1内に導入さ
れたストリップ3は、めっき槽1内で、通常、シンクロ
ールと呼ばれる1本のロール5を基点として方向転換さ
れ、垂直にめっき槽外へ導出される。6はめっき層の厚
さを調節するワイピングノズルである。
【0003】この際、ストリップは方向転換後めっき槽
内で、通常、浴中サポートロールと呼ばれる1本ないし
2本のロール20によりパスラインを安定化され、さらに
GA(合金化溶融亜鉛めっき鋼板)製造時にはめっき槽
外においても、通常、浴上サポートロールと呼ばれる2
本のロール(図示せず)によりパスラインを安定化され
る。
【0004】これらのロールのうち、シンクロール及び
浴中サポートロールは耐溶融金属性を有する材料で構成
され、更に耐摩耗性、耐熱性を向上させる必要がある場
合には、ステライト等の溶射が施される。しかし、この
ような配慮にもかかわらずロール表面はストリップと常
に接触して擦られるために、ストリップに押し疵が発生
し製品の品質を低下させるという問題点があった。特
に、自動車用外板GAでは極めて微小な疵も問題とな
る。さらに、ロールの侵食及び偏摩耗が押し疵及びしぼ
りの発生を助長し、また、ロール寿命の低下による減産
につながる。
【0005】このような問題点に対し、シンクロールに
替わりストリップを非接触で方向転換させる装置が特開
昭56−158863号公報に開示されているが、浴中サポート
ロールとストリップの摩耗による押し疵も多く発生して
いた。さらに、特開昭57-89469号公報では、図5に示す
ように、浴中サポートロールのかわりに、めっき槽1中
に配置したノズル21からストリップ3に向けて溶融金属
2を噴出させ、この動圧により非接触でストリップ3の
パスラインの安定化を図っている。なお、図5におい
て、12はサクションパイプ、13は供給パイプ、14はポン
プである。
【0006】しかし、このような方法においては、ノズ
ルの幅方向流量が一定であるため、複雑なストリップの
形状を十分に矯正することができず、安定通板によるめ
っき付着量の均一化が困難であるという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
を解決した溶融金属めっき槽内のストリップ安定化装置
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、溶融金属めっ
き浴内に導入されシンクロールにより浴中で方向転換さ
れたストリップに向けて溶融金属を前記浴中で噴出する
少なくとも1台のノズルと、前記ノズルに溶融金属を供
給する溶融金属供給装置とを備えた溶融金属めっき槽内
のストリップ安定化装置において、前記ノズルを幅方向
に複数の区画に分割するとともに、前記区画のそれぞれ
を溶融金属の流量コントロールバルブを介在させて前記
溶融金属供給装置に連結し、前記流量コントロールバル
ブを調整することにより、前記ノズルからの幅方向の溶
融金属吐出流量を調整して、ストリップを安定化するよ
うにしたことを特徴とする溶融金属めっき槽内のストリ
ップ安定化装置である。
【0009】また、前記ストリップの反り等の形状を検
出する形状センサやストリップの振動を検出する振動セ
ンサを、溶融金属浴上の気体絞り装置の近傍に設置し、
これらのセンサの検出信号により流量コントロールバル
ブを調整するようにしたものである。更に、前記溶融金
属供給装置に溶融金属中のドロスを除去する浄化装置を
設けたものである。
【0010】
【作 用】本発明は、溶融金属めっき浴内に導入されシ
ンクロールにより浴中で方向転換されたストリップに向
けて溶融金属を前記浴中で噴出するノズルを、幅方向に
複数の区画に分割するとともに、この区画のそれぞれを
溶融金属の流量コントロールバルブを介在させて溶融金
属供給装置に連結し、この流量コントロールバルブを調
整することにより、前記ノズルからの幅方向の溶融金属
吐出流量を調整して、ストリップの形状をフラットに矯
正し、更にストリップの振動を防止することができる。
【0011】その際、ストリップの反り等の形状を検出
する形状センサやストリップの振動を検出する振動セン
サを、溶融金属浴上のワイピングノズルの近傍に設置
し、これらのセンサの検出信号により流量コントロール
バルブを調整するのが効果的である。また、溶融金属供
給装置に溶融金属中のドロスを除去する浄化装置を設け
ることにより、ドロス付着による不良品の発生を半減す
ることができる。
【0012】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。図1は本発明の一実施例を概略的に示した断面図、
図2は本発明におけるノズル装置の一実施例を概略的に
示した平面図である。図3は本発明の他の実施例を概略
的に示した断面である。
【0013】図1、2、3において、1はめっき槽、2
は溶融金属、3はストリップ、4はスナウト、5はシン
クロール、6はワイピングノズルである。7は、ストリ
ップ2に向けて溶融金属2を噴出するスリット状ノズル
である。ノズル7は、幅方向に複数区画に分割されてい
る。各区画の上流には、流量コントロールバルブ8が設
置されており、流量の調整が可能になっている。ノズル
7はセラミック等の耐溶湯材料で構成される。
【0014】9は、溶融金属浴上のワイピングノズル6
の近傍に設置されたストリップ3の幅方向の反り等の形
状を検出する形状センサである。この形状センサ9の検
出信号により、コントローラ10でストリップ3の形状を
平坦にする方向に流量コントロールバルブ8の開度を調
整する。なお、形状センサ9に、ストリップ3の振動を
検出する振動センサ(図示せず)を付設し、ストリップ
3に振動が発生したときに、流量コントロールバルブ8
の開度を調整してストリップ3の振動を防止するように
してもよい。
【0015】溶融金属供給装置は、図1に示すように、
めっき槽1内の溶融金属2をそのまま循環使用するよう
に構成してもよいが、図3に示すように、めっき槽1の
溶融金属2を別途清浄化するか、あるいはめっき槽とは
別個に溶融金属を製造して(図示せず)、ドロス等の介
在物のない清浄な溶融金属を供給するのがよい。図1の
溶融金属供給装置11は、溶融金属2を吸い上げるサクシ
ョンパイプ12、溶融金属2を供給パイプ13を介してノズ
ル7に圧送するポンプ14により構成される。図3の溶融
金属清浄化装置15は、溶融金属2を吸い上げるポンプ1
6、サクションパイプ17、ドロス等を除去する浄化機1
8、供給パイプ19、ポンプ14により構成される。
【0016】本発明に用いられるポンプは、耐熱性、耐
食性を有する遠心式ポンプ或いは電磁式ポンプが用いら
れる。上記構成にて、ノズル7から噴出する溶融金属2
の幅方向流量を制御することにより、ストリップ3の形
状をフラットに保ち、パスラインを安定させることが可
能となった。
【0017】次に、本発明の具体的実施例を説明する。 実施例1 図1に示した装置を用い、下記条件でGAを10,000t製
造した。 ストリップ材質:冷延鋼板 ストリップ断面: 0.9×1200mm ストリップ速度: 120m/min 浴組成 :Al0.12%残Zn ノズル材質:耐熱セラミック ノズル幅 :1900mm ノズル配置:表面側、浴面下200mm 裏面側、浴面下450mm ポンプ圧 :3kgf /cm2 ノズル区画数:4 実施例2 実施例1で使用した装置に替えて図3に示した装置を用
いたほかは、実施例1と同様に行った。 比較例(従来方式) 実施例1におけるノズルを従来の幅方向に区画のないタ
イプを用いたほかは、実施例1と同様に行った。
【0018】実施例1、2及び比較例における試験結果
を表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】表1からわかるように、本発明によりスト
リップの幅方向反り、振動を1mm以下に押えることが可
能となった。その結果ストリップ幅方向、長手方向のめ
っき付着量分布を±1g/m2 以下とすることができ
た。また、溶融金属の供給を清浄化して行うことによ
り、ドロス付着による不良品の発生も半減した。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明により、ス
トリップの形状を十分矯正することができるので、めっ
き付着量を均一にすることが可能である。また、ストリ
ップの振動を防止することにより、更にめっき付着量を
均一にすることが可能である。また、溶融金属の供給を
清浄化して行うことにより、ドロス付着量による不良品
の発生を半減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を概略的に示した断面図であ
る。
【図2】本発明の装置におけるノズル装置の一実施例を
概略的に示した平面図である。
【図3】本発明の他の実施例を概略的に示した断面図で
ある。
【図4】従来の装置の説明図である。
【図5】従来の装置の説明図である。
【符号の説明】
1 めっき槽 2 溶融金属 3 ストリップ 4 スナウト 5 シンクロール 6 ワイピングノズル 7 ノズル 8 流量コントロールバルブ 9 形状センサ 10 コントローラ 11 溶融金属供給装置 12 サクションパイプ 13 供給パイプ 14 ポンプ 15 溶融金属供給装置 16 ポンプ 17 サクションパイプ 18 浄化機 19 供給パイプ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融金属めっき浴内に導入されシンクロ
    ールにより浴中で方向転換されたストリップに向けて溶
    融金属を前記浴中で噴出する少なくとも1台のノズル
    と、前記ノズルに溶融金属を供給する溶融金属供給装置
    とを備えた溶融金属めっき槽内のストリップ安定化装置
    において、前記ノズルを幅方向に複数の区画に分割する
    とともに、前記区画のそれぞれを溶融金属の流量コント
    ロールバルブを介在させて前記溶融金属供給装置に連結
    し、前記流量コントロールバルブを調整することによ
    り、前記ノズルからの幅方向の溶融金属吐出流量を調整
    して、ストリップを安定化するようにしたことを特徴と
    する溶融金属めっき槽内のストリップ安定化装置。
  2. 【請求項2】 ストリップの反り等の形状を検出する形
    状センサ、ストリップの振動を検出する振動センサを、
    溶融金属浴上のワイピングノズルの近傍に設置し、これ
    らのセンサの検出信号により流量コントロールバルブを
    調整するようにしたことを特徴とする請求項1記載の溶
    融金属めっき槽内のストリップ安定化装置。
  3. 【請求項3】 溶融金属供給装置に溶融金属中のドロス
    を除去する浄化装置を設けたことを特徴とする請求項1
    又は2記載の溶融金属めっき槽内のストリップ安定化装
    置。
JP34301591A 1991-12-25 1991-12-25 溶融金属めっき槽内のストリップ安定化装置 Pending JPH05171384A (ja)

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JP (1) JPH05171384A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999058735A3 (en) * 1998-01-29 2000-03-09 Perti J Sippola Method of producing hot-dip zinc coated steel sheet free of dross pick-up defects on coating and associated apparatus
WO2001071052A1 (de) * 2000-03-24 2001-09-27 Sms Demag Aktiengesellschaft Verfahren und einrichtung zum schmelztauchbeschichten von metallsträngen, insbesondere von stahlband

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WO1999058735A3 (en) * 1998-01-29 2000-03-09 Perti J Sippola Method of producing hot-dip zinc coated steel sheet free of dross pick-up defects on coating and associated apparatus
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