JPH0516964U - 室内外装飾材止着用シート - Google Patents

室内外装飾材止着用シート

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Publication number
JPH0516964U
JPH0516964U JP6758391U JP6758391U JPH0516964U JP H0516964 U JPH0516964 U JP H0516964U JP 6758391 U JP6758391 U JP 6758391U JP 6758391 U JP6758391 U JP 6758391U JP H0516964 U JPH0516964 U JP H0516964U
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JP
Japan
Prior art keywords
indoor
sheet
microporous membrane
outdoor decorative
decorative material
Prior art date
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Pending
Application number
JP6758391U
Other languages
English (en)
Inventor
秀男 高瀬
幸恵 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】下地との止着力が強く、下地に損傷を与えるこ
となく、被着面に室内外装飾材を繰り返し簡易止着・剥
離ができる再剥離機能を有するシートを提供する。 【構成】不織布1の両面に粘弾性を有する微多孔質膜層
2が付与されていることを特徴とする室内外装飾材止着
シート。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、テーブルクロス、クッション、椅子張り材、カーペット、マット、 ラグ、壁装材などの室内外装飾材を被着面に止着するとともに、その貼り変えを 容易にする室内外装飾材止着用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
被着面にある部品を止着する場合には、接着剤、粘着剤、粘着シート、両面粘 着シートなどを塗布あるいは介在使用することが知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記止着法では、室内外装飾材を貼り替える際には、新たに接着剤、粘着剤を 塗布したり、あるいは粘着シートを貼り変える必要があり、接着剤の乾燥に長時 間を要し、被着面の汚染、損傷が起こり易い、また、接着剤あるいは粘着剤の除 去が極めて煩わしい上、完全に除去するのが困難な場合がある、などの問題点を 有する。
【0004】 本考案の目的は、上記の問題を解消するためになされたものであり、被着面と の止着力が強く、被着面に損傷を与えることなく、被着面に室内外装飾材を繰り 返し簡易止着・剥離ができる再剥離機能を有するシートを提供せんするものであ る。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成する本考案の構成は、不織布の両面に粘弾性を有する微多孔 質膜層が付与されていることを特徴とする室内外装飾材止着用シートにある。
【0006】 以下、図面に示す実施例に基づいて本考案を更に詳しく説明する。 図1は、本考案に係る室内外装飾材止着用シートの断面図である。 図において、1は不織布であり、2は粘弾性を有する微多孔質膜である。すな わち、本考案においては、不織布1の両面に粘弾性を有する微多孔質膜層2が積 層されている。すなわち、微多孔質膜の粘弾性と該微多孔質膜を構成している開 孔微多孔による吸盤作用との相乗効果により、平滑性を有する室内外装飾材を平 滑性を有する被着面に該シートを介在せしめ圧着することで止着効果を発現でき 、該装飾材を簡易止着・再剥離することができるのである。
【0007】 微多孔質膜層はポリウレタン樹脂、SBR樹脂、NBR樹脂、シリコーン樹脂 、塩ビ樹脂などの樹脂組成物からなるものが好ましく適用できる。 なお、該微多孔質膜の形成樹脂としては、ゴム領域での動的弾性率(log10 E′)が9.0dyne/cm2 以下であることが重要である。これ以上の特性を有す る樹脂では、ヤング率、モジュラスが大きくなり、硬くなる。
【0008】 一方、微多孔質膜は、動的損失E″のピーク温度が−50〜−10℃、損失正 切(tan δ)ピーク値が0.8以下であることが重要である。この値が0.8を 越えるとこれを使って作った微多孔質膜は圧縮などに対して孔構造がくずれ易い 欠点がある。一方、動的損失E″のピーク温度とは、一般にはガラス転移点と言 われるもので、低温特性の観点より−50〜−10℃が好ましい。E″のピーク 温度は低いほど良いが、耐熱性との関係があり、あまり低くすると必然的に耐熱 性が低下し、実用時に問題が発生する。一方、−10℃以上になると、一般に低 温硬化性が大きくなり、好ましくない。
【0009】 なお、本考案における粘弾性特性は、下記の方法により測定した。 シート状試験片をバイブロン試験機(オリエンテック(株)製)(110cps )により−90℃〜200℃の温度範囲においてゴム領域での動的弾性率(lo g10E′)、損失正切(tan δ)、動的損失E″のピーク温度を測定した。
【0010】 また、本考案における微多孔質膜は、最大直径3〜250ミクロン、好ましく は20〜100ミクロンの微小孔径からなるもので、微多孔質膜表面から裏面に 貫通する多数の微細な小孔を有するものであることが好ましい。
【0011】 かかる微多孔質膜の厚さは薄ければ薄いほど柔軟性が増大して望ましい。しか し好ましくは0.1mm以上の厚さのものが床面との密着性の点から選択される。 しかし、厚さが9.5mmを越えると柔軟性ならびに密着性が阻害される。また、 微多孔質膜全面に占める開孔面積は20%以上が好ましい。
【0012】 本考案で用いられる不織布は、短繊維不織布、長繊維不織布のいずれも用いら れる。特にこのうちでも長繊維不織布が、裁断性、裁断部からのホツレ防止、触 感性、張り・腰が良好で、更に寸法安定性が高く、動きの激しい床面に用いた時 でも、床面への固定力に優れ、かつ、施工時に、短繊維不織布のように短繊維が 脱落することがない。
【0013】 不織布の製法は、例えば、ニードルパンチ法、抄造法、熱ローラー圧着法、ス パンボンド法、メルトブロー法、フラッシュ紡糸法などの方法を挙げ得る。
【0014】 一方、不織布の目付は、床面への貼替え時、固定用シートの床面からの剥がし 易さを考慮すれば、20〜380g/m 2 が好ましい。不織布の素材としては、ど んな素材でも使用し得るが、強度面、耐水性の点から、ポリエステル、ポリアミ ド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル系などの合成繊維が好まし い。
【0015】 両面に微多孔質膜層が付与されたシートは、両面または片面に非接着性シート (例えば合成樹脂フィルム、離型紙、アルミニウム箔など)のセパレータを貼着 した状態で保管され、止着時にこれを剥がして用いられる。
【0016】 次に本考案を実施例に基づいて更に詳しく説明する。
【0017】
【実施例】 ポリエステル不織布(目付100g/m 2 )の片面に、ポリエステル系ポリウレ タン(固形分50%)100重量部に起泡剤として脂肪酸塩系活性剤10重量部 、架橋剤として水溶性エポキシン3重量部を混合し、この混合物を発泡機で機械 的に泡立てたものを塗布し、次に120℃×14分間→160℃×5分間熱処理 を行ない、発泡倍率2.9倍、塗膜厚み1.3mmの粘弾性を有する微多孔質膜を 貼着せしめた。
【0018】 次に上記ポリエステル不織布の非貼着面に、上記したポリエステル系ポリウレ タン、脂肪酸塩系活性剤、架橋剤などの混合物を泡立てた液を塗布後、120℃ ×12分間→160℃×6分間熱処理を行ない、発泡倍率2.4倍、塗膜厚み1 .4mmの微多孔質膜を貼着せしめた。なお、該微多孔質膜へのゴミ付着及び止着 力低下防止のために、厚み65μのポリエステルフィルムを該微多孔質膜の両表 面に積層貼着せしめた。
【0019】 次に、45×45cm形状、トータル厚み7.8mmでパイル部がナイロンBCF からなり、裏面が厚み2mmのポリエチレンシートよりなるタイルカーペットを木 質床材上に本考案のシートを介在して止着施工した。
【0020】 これを、30℃,65℃の雰囲気中で4週間放置し、木質床材に対する止着力 及び汚染を評価した。
【0021】 比較例として、上記不織布の両面にアクリル酸エステル系粘着剤を60μにな るよう塗布したものを用いた。その評価結果を表1に示した。
【0022】
【表1】
【0023】 <止着力> 試料2.5cm×16cmを採取し、5cm×12.5cm大の試験板(木質床材)の 中央に試料を10cm重ね合せる。次に、これに5kgの荷重を15分間加えて圧着 し、荷重を除去後直ちに引張試験機を用い、つかみ間隔15cm、引張速度20cm /min の速さで引張り、試料が試験板からはがれた時の応力を求める。
【0024】 <汚染性> 木質床材に対する汚染評価 止着施工した後、木質床材より引き剥がし、木質床材面の汚染状態を○,△,× で評価した。 ○:木質床材表面の変化なし(粘着剤跡がない) △:木質床材表面に少しタック感有り ×:木質床材表面にタック感有り、ベタつく 表1より、止着力については、熱による経時変化も少なく良好であった。汚染 性については、本考案シートは良好な結果を示した。
【0025】
【考案の効果】
本考案の室内外装飾材止着用シートは、不織布の両面に微多孔質膜層が付与さ れており、この微多孔質膜層によって、接着剤、粘着剤や両面粘着テープを用い ることなく、平滑な表面を有する被着面に室内外装飾材を止着・固定することが でき、かつ繰り返し止着・固定することができる再剥離機能を有しており、極め て使い易い。更に (1) 接着剤、粘着剤や両面粘着テープを使用しないので、被着面の汚染および損 傷がない。 (2) 簡単に剥離でき、手を汚さず止着・固定できる。 (3) 止着施工の効率化ができる。(接着剤不要により乾燥工程が不要になる) (4) 止着施工時の環境汚染防止ができる。(接着剤不要により、臭気が無い) (5) 裁断面からのホツレがないので自由サイズにカットし使用できる。 (6) 微多孔質膜層を異色に着色することで、表,裏のリバーシブルタイプ化がで き、好みあるいは使用目的により使いわけができる。 (7) 不織布の目付を変えることでクッション性、保温・防音効果を変え得るので 、クッション性可変、保温・騒音対策として施工することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る室内外装飾材止着シートの断面図
である。
【符号の説明】
1:不織布 2:微多孔質膜槽

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不織布の両面に粘弾性を有する微多孔質
    膜層が付与されていることを特徴とする室内外装飾材止
    着シート。
JP6758391U 1991-08-26 1991-08-26 室内外装飾材止着用シート Pending JPH0516964U (ja)

Priority Applications (1)

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JP6758391U JPH0516964U (ja) 1991-08-26 1991-08-26 室内外装飾材止着用シート

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JPH0516964U true JPH0516964U (ja) 1993-03-02

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ID=13349089

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JP6758391U Pending JPH0516964U (ja) 1991-08-26 1991-08-26 室内外装飾材止着用シート

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JP (1) JPH0516964U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011121192A (ja) * 2009-12-08 2011-06-23 Asahi Kasei Fibers Corp 発泡樹脂積層シート用基材
JP2012154153A (ja) * 2011-01-28 2012-08-16 Noda Corp 床材

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