JPH0516626A - 車両用懸架装置 - Google Patents

車両用懸架装置

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JPH0516626A
JPH0516626A JP16664291A JP16664291A JPH0516626A JP H0516626 A JPH0516626 A JP H0516626A JP 16664291 A JP16664291 A JP 16664291A JP 16664291 A JP16664291 A JP 16664291A JP H0516626 A JPH0516626 A JP H0516626A
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JP
Japan
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arm
frp
body side
vehicle body
side end
Prior art date
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Pending
Application number
JP16664291A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuji Hiromoto
修司 弘元
Akira Kitamura
朗 北村
Koji Ishikawa
浩嗣 石川
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NHK Spring Co Ltd
Original Assignee
NHK Spring Co Ltd
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Publication date
Application filed by NHK Spring Co Ltd filed Critical NHK Spring Co Ltd
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Publication of JPH0516626A publication Critical patent/JPH0516626A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の主要な目的は、懸架ばね兼用のFRP
ア−ムを用いた懸架装置にばね定数切替え機能を付加す
ることにある。 【構成】FRPアーム11は、車体側端部12と車軸側
端部13を有していて、上下方向に弾性的に撓むことが
できる。FRPア−ム11の車体側端部12は、ブラケ
ット30によって車体側の部材32に固定されている。
車軸側端部13には目玉部材15を介して車軸16が設
けられている。FRPア−ム11の長手方向中間部25
と車体側の部材32との間に、中間支持機構35が設け
られている。中間支持機構35は、アクチュエータ36
を備えており、ロッド41を伸ばした時にFRPアーム
11の長手方向中間部25を拘束し、ロッド41を縮め
た時に拘束を解くようにしてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等のサスペンシ
ョンシステムに利用される車両用懸架装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用懸架装置において、帯状に成形さ
れたFRP(繊維強化合成樹脂)を用いて、サスペンシ
ョンアームと懸架用板ばねを兼用させたものが、例えば
特許出願公表昭58-501626 号公報に開示されている。し
かしこの先行技術は、車体を幅方向に横切る長尺なFR
P材を使用しているため、エンジンル−ムの下まわりに
ばねの取付けスペ−スを確保することが難しい。
【0003】また、図3に示されるような片持式のばね
兼用FRPア−ム1が本発明者らによって提案されてい
る。この片持式FRPア−ム1は、車体側端部2をブラ
ケット3によって車体側の部材4に固定するとともに、
自由端側すなわち車軸側端部5に車軸側の部材6を設け
るようにしている。この種のFRPアーム1はコンパク
トであり、懸架機構部におけるレイアウトが比較的容易
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来のばね兼
用FRPア−ムは、いずれもFRPア−ムのばね定数が
一定であった。このため、乗り心地を良くするためにば
ね定数を低く設定すると操縦安定性が悪くなり、逆に、
ばね定数を高く設定すると、操縦安定性は高まるが乗り
心地が悪くなるといった問題があり、乗り心地の向上と
操縦安定性を両立させることができなかった。
【0005】従って本発明の目的は、懸架ばね兼用のF
RPア−ムにばね定数切替え機能を付加することによっ
て、乗り心地の向上と操縦安定性を両立させることがで
きるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を果たすために
開発された本発明の懸架装置は、車体側の部材に固定さ
れる車体側端部と車軸側の部材が設けられる車軸側端部
とを有しかつ上下方向に弾性的に撓むことのできるFR
Pアームと、上記FRPア−ムの長手方向中間部を車体
側の部材に拘束するモードと拘束を解くモードとに切替
えることの可能な中間支持機構とを具備している。
【0007】
【作用】上記構成の懸架装置において、中間支持機構を
非拘束モードにすると、FRPアームは車体側端部のみ
が片持ち支持された状態となり、FRPアームのほぼ全
長がばねとして作用するようになる。従ってこの場合、
ばね定数が比較的小さくなり、乗り心地を良くすること
ができる。
【0008】一方、中間支持機構によってFRPアーム
の長手方向中間部を拘束するモードに切替えると、FR
Pアームは車体側端部と長手方向中間部との2点で支持
されるようになり、長手方向中間部から車軸側端部まで
の短い領域がばねとして働く。従ってこの場合、ばね定
数が上がる。
【0009】
【実施例】以下に本発明の一実施例について、図1およ
び図2を参照して説明する。車両の右輪側と左輪側と
に、それぞれ図1に示された懸架装置10が設けられて
いる。左右一対の懸架装置10,10は互いに構成が実
質的に共通であるから、以下に一方の懸架装置10を代
表して説明する。
【0010】この懸架装置10は、懸架用板ばねを兼ね
るFRPア−ム11を備えている。FRPア−ム11
は、図示左側に位置する車体側端部12と、図示右側に
位置する車軸側端部13とを有している。車軸側端部1
3には、目玉部材15を介して車軸16が設けられてい
る。目玉部材15は、締付機構17によってアーム11
の車軸側端部13に固定されている。締付機構17は、
ボルト20やナット部材21などによって、クランプ板
22をFRPアーム11の端部13に強力に締結するよ
うにしてある。
【0011】FRPア−ム11は、公知のFRP製ばね
板と同様に、マトリックス樹脂と、FRPア−ム11の
主に長手方向に沿う連続強化繊維とによって、帯状に成
形されている。図示例のFRPア−ム11は長手方向に
等幅でかつ長手方向中間部25から車軸側端部13に向
かって厚みが漸減するようなテ−パリ−フ状に成形され
ている。このようなテ−パ形状を採用すればコンパクト
化が図れる。但し、長手方向に幅が変化するような形状
であってもかまわないし、長手方向に等幅、等厚であっ
てもよい。
【0012】上記FRPア−ム11は上下方向に弾性的
に撓むことができ、サスペンションア−ムとしての機能
と、懸架ばねとしての機能を兼用する。図示例のFRP
アーム11は、その長手方向が車体の前後方向に沿うよ
うに配置される縦置きばねであるが、車体の幅方向に配
される横置きばねであってもよい。
【0013】FRPア−ム11の車体側端部12は、車
体側ブラケット30とボルト等の適宜の固定具31によ
って、車体側の部材32に対して実質的に剛に固定され
ている。
【0014】FRPア−ム11の長手方向中間部25の
上方に中間支持機構35が設けられている。本実施例の
中間支持機構35は、車体側の部材32に固定されたア
クチュエータ36を備えている。アクチュエータ36の
一例は、シリンダ40とロッド41を備えた油圧シリン
ダであり、送油管42を経て送られる油圧によって、ロ
ッド41の突出量を可変設定できるようになっている。
アクチュエータ36は、油圧以外に空圧あるいは電動式
のものであってもよい。
【0015】ロッド41の先端部に、エラストマ等のゴ
ム状弾性体からなる支持部材45が設けられている。ロ
ッド41を縮み側に動かすと支持部材45がFRPアー
ム11の上面から離れ、逆にロッド41を伸び側に動か
すと支持部材45がFRPアーム11に接するようにし
てある。
【0016】なお、支持部材45が接離するFRPア−
ム11の上面に、FRPア−ム11の摩耗を防止するた
めに、鉄板あるいはFRP板などからなるプレ−ト状の
摩耗防止部材を設けるとよい。あるいは、ロッド41に
支持部材45を設ける代りに、FRPアーム11の上面
に支持部材45に相当する弾性部材を取着し、この弾性
部材の上面をロッド41の下端面と対向させるようにし
てもよい。
【0017】図1に示されるように、アクチュエータ3
6のロッド41が縮み側に動くと、支持部材45がFR
Pアーム11の長手方向中間部25から離れることによ
り、長手方向中間部25が上下方向に自由に変位可能な
非拘束モードとなる。従ってこの場合、FRPア−ム1
1は、車体側端部12のみが車体側の部材32に片持ち
支持される。従って、ばね上重量にもとづく上下方向の
荷重は、FRPア−ム11のほぼ全長が撓むことによっ
て弾性的に支持される。
【0018】図2に示されるようにロッド41を伸び側
に動かし、支持部材45によってFRPアーム11の長
手方向中間部25を押すと、FRPアーム11は車体側
端部12と長手方向中間部25との2箇所で支持され
る。すなわち、長手方向中間部25が中間支持機構35
によって拘束されるモードとなり、FRPアーム11は
長手方向中間部25から車軸側端部13までの比較的短
い領域がばねとして働くようになる。
【0019】このため図2に示された状態のFRPアー
ム11は、図1の非拘束モードの時に比べてばね定数が
高くなる。しかも図2の状態では、ロッド41の伸び量
に応じて、車体側の部材32からFRPアーム11まで
の相対距離(高さ)が変化するので、ある程度の車高調
整が可能である。
【0020】上記構成のFRPアーム11と中間支持機
構35を備えた懸架装置10は、前述のようにアクチュ
エータ36のロッド41を伸縮させることによって、例
えば良路走行中などにおいてはばね定数を低くすること
により乗り心地を良くし、悪路走行中はばね定数を高め
て走行安定性を高めるといった使い方ができる。
【0021】図2のようにばね定数を高めた状態の時に
は、弾性体からなる支持部材45が圧縮されて撓むよう
になるため、支持部材45が撓み得る範囲で、支持部材
45を一種のばねとして機能させることができる。すな
わち、支持部材45とFRPアーム11とを、直列組合
わせばねとして協働させることができる。その場合、前
述したばね定数の切替え時に、ばね定数が滑らかに連続
して変化するような非線形ばね特性(プログレッシブな
ばね特性)が得られる。
【0022】旋回走行時のように、車体に横方向の加速
度が加わる場合には、旋回外側(車体が沈み込む側)に
位置する中間支持機構35のロッド41を伸び側に動か
すことによってFRPアーム11のばね定数を高めれ
ば、ロール剛性が高くなり、車体の傾きを小さくするこ
とができる。
【0023】上述したアクチュエータ36の伸縮動作
は、車両の走行速度やステアリングの操作角、あるいは
ステアリング角速度などに基づいて車載コンピュータに
よって演算するか、車体に加わる横方向の角速度をセン
サによって検出した結果とか、左右の車高を車高センサ
によって検出した結果などに基づいて、コンピュータに
よって自動的に制御すればよい。あるいは、上記よりも
簡単な構造として、車両の運転者自身が走行条件や路面
状況等に応じて、マニュアルスイッチによってアクチュ
エータ36を操作するようにしてもよい。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、サスペンションアーム
と懸架ばねとを兼用するFRPア−ムに、ばね定数切替
え機能を付加することができ、車両の走行状況等に応じ
て、乗り心地の向上と操縦安定性を両立させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す懸架装置の側面図。
【図2】図1に示された懸架装置の作動態様を示す側面
図。
【図3】従来の懸架装置を示す側面図。
【符号の説明】
10…懸架装置、11…FRPア−ム、12…車体側端
部、13…車軸側端部、25…長手方向中間部、32…
車体側の部材、35…中間支持機構、36…アクチュエ
ータ、41…ロッド、45…支持部材。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体側の部材に固定される車体側端部と車
    軸側の部材が設けられる車軸側端部とを有しかつ上下方
    向に弾性的に撓むことのできるFRPアームと、上記F
    RPア−ムの長手方向中間部を車体側の部材に拘束する
    モードと拘束を解くモードとに切替えることの可能な中
    間支持機構を具備したことを特徴とする車両用懸架装
    置。
  2. 【請求項2】上記中間支持機構は、上記FRPアームに
    向って突出するロッドを有するアクチュエータを備えて
    構成され、上記ロッドを伸び側に動かした状態において
    上記FRPア−ムの長手方向中間部を拘束し、また上記
    ロッドを縮み側に動かした状態において上記FRPアー
    ムの長手方向中間部の拘束を解くようにした請求項1記
    載の車両用懸架装置。
JP16664291A 1991-07-08 1991-07-08 車両用懸架装置 Pending JPH0516626A (ja)

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Cited By (4)

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