JPH05162242A - 被覆チューブおよびその製造方法 - Google Patents

被覆チューブおよびその製造方法

Info

Publication number
JPH05162242A
JPH05162242A JP3332225A JP33222591A JPH05162242A JP H05162242 A JPH05162242 A JP H05162242A JP 3332225 A JP3332225 A JP 3332225A JP 33222591 A JP33222591 A JP 33222591A JP H05162242 A JPH05162242 A JP H05162242A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
tube
resin
coating
coated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3332225A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukito Nomura
村 幸 人 野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SAN O IND CO
SANOU KOGYO KK
Original Assignee
SAN O IND CO
SANOU KOGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SAN O IND CO, SANOU KOGYO KK filed Critical SAN O IND CO
Priority to JP3332225A priority Critical patent/JPH05162242A/ja
Publication of JPH05162242A publication Critical patent/JPH05162242A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 最外層の被覆材を被着する工程の省力化、製
造コストの低減および熱収縮させる被覆材を使用せずに
強度的にも良好な被覆チューブを得る。 【構成】 小口径の鋼管1の外周面に多層に亜鉛メッキ
層2、ふっ素樹脂層3などの保護被覆層を形成してなる
被覆チューブであって、鋼管1の外周面に形成した保護
被覆層の外層として熱可塑性の樹脂層6を押出し成形に
より被覆している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等のブレーキ
系、給油系をなす車体外部の配管用に使用される被覆チ
ューブおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の車体外部の配管用チュ
ーブには、自動車走行中の飛石からの破損防止、また腐
食からの保護のため、鋼管の外周に多層の保護被覆層を
形成したチューブが使用されている。従来の一般的な被
覆チューブには、鋼管材の外周表面に、クロメート被膜
を有する亜鉛メッキ層からなる被膜層を形成し、この亜
鉛メッキ層の上層として、例えば、塩化ビニール樹脂、
ポリオレフィン樹脂などを材料とするチューブ状の被覆
材を熱収縮させて被着したものがある。また、この種の
被覆チューブについて、加工性、被膜層間の密着性の改
良を図った従来技術として、図3に示すような被覆チュ
ーブが知られている(特開平2−60740号公報参
照)。
【0003】この被覆チューブは、鋼管1を覆う亜鉛メ
ッキ層2と、中間層のふっ素樹脂層3および接着剤層4
を介して最外層の熱収縮させて被着した合成樹脂からな
る被覆材5との多層から構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
被覆チューブにおいては、最外層の熱収縮性の被覆材5
が高価な材料であるという問題があった。この被覆材5
を熱収縮させる工程にあっては、被覆材5を装着した鋼
管1を加熱炉に投入し、加熱収縮させ、さらには、加熱
炉から取り出し冷却するといったように、この工程だけ
でも、多くの工数を要する。従って、工程の自動化が困
難で被覆材5が高価なこともあって製造コストが高くつ
く問題がある。また、高温にさらされて下層の亜鉛メッ
キ層2に劣化が生じ、耐蝕性および密着性を十分確保す
る上で問題があった。一方、最外層の被覆材5は熱収縮
により本来の機械強度が低下することがある。さらに、
チャックが滑らないように管端にはチャック代および収
縮代を見込んでおく必要があり、鋼管の全長に亘って完
全に被覆することができない。
【0005】そこで、本発明は、上記従来技術の有する
問題点を解消し、最外層の被覆材を被着する工程の省力
化、製造コストの低減および熱収縮させる被覆材を使用
せずに強度的にも良好な被覆チューブの製造コストの低
減を図った被覆チューブおよびその製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、最外層の被覆材が熱可塑性の合成樹脂材
料から構成されていることを特徴とするものである。ま
た、本発明による製造方法は、鋼管の外周面に形成した
下層、中間層の保護被覆層の外層として熱可塑性樹脂を
押出し成形により被覆することを特徴とするものであ
る。
【0007】
【作用】本発明の被覆チューブによれば、従来のように
塩化ビニル樹脂、ポリオレフィン樹脂などを材料とする
チューブ状の被覆材を用いこれを熱収縮させて被着させ
ていたものに替えて、熱可塑性の樹脂を溶融した状態か
ら直接被覆して被覆層を形成しているので、用途、加工
条件に応じた樹脂の種類の選択により最適な機械強度に
することができる。
【0008】また、本発明の製造方法によれば、押出し
成形により熱可塑性の樹脂からなる樹脂層を中間層の表
面に被覆するようにしているので、被覆チューブを工数
の少ない自動化可能な押出し工程により効率良く製造す
ることができる。また、下層の亜鉛メッキ層が加熱され
ないので、この亜鉛メッキ層の劣化を防止できるように
なる。
【0009】
【実施例】以下、本発明による被覆チューブおよびその
製造方法の一実施例について添付の図面を参照して説明
する。図1は、本実施例の被覆チューブの縦断面を示す
図である。符号1は鋼管で、この実施例での鋼管1は、
管径約20mm程度、またはこれ以下の比較的小口径の鋼
管で、その外周面には銅のメッキ層(図示せず)が一層
または二重層に形成されたものを使用している。この銅
メッキ層に重ねて下層の被覆層としては、クロメート被
膜が形成された亜鉛メッキ層2が被覆されており、その
上に中間層としてふっ素樹脂層3が形成されている。こ
の実施例では、亜鉛メッキ層2を直接ふっ素樹脂層3で
被覆するようにしているが、接着剤層を間に介するよう
にすることもできる。さらに、ふっ素樹脂層3の表面に
接着剤を塗布してなる層4を介して、その詳細は後述す
る押出し成形により熱可塑性樹脂、例えばナイロン、あ
るいはポリエチレン、ポリプロピレン樹脂を材料とする
樹脂層6で接着剤層4の外周面全体が被覆されている。
なお、ふっ素樹脂層3と樹脂層6との間には接着剤層を
介在させないようにしてもよい。
【0010】本実施例による被覆チューブは、以上のよ
うに構成されるものであり、次に、この被覆チューブの
製造方法について、図2を参照して説明する。図2は、
最外層の樹脂層6を押出し成形により被覆する工程を表
した図である。この工程では、鋼管1の被覆層のうち下
層の亜鉛メッキ層2、中間層のふっ素樹脂層3等は予め
公知の方法によって前工程で被覆された中間品が用いら
れる。
【0011】図2において、符号10は、押出し機であ
り、材料の樹脂を溶融混練し、スクリューにより樹脂を
押出す構成部分については、その詳細は省略されてい
る。符号11は押出しダイで、この押出しダイ11の軸
芯部に中間層まで被覆された中間品12を挿通させて所
定の速度で送りつつ、押出しダイ11の先端から溶融し
た樹脂を押出すことによって、最外層の樹脂層6を被覆
する。被覆された樹脂は冷却用の水槽13を通過する過
程で冷却されて凝固し、これにより外周面全体が樹脂層
6で完全に被覆される。こうして押出し工程を経て製造
された被覆チューブは、例えば、最終的な製品として仕
上げるため、管端の加工等の工程に回される。
【0012】以上のように本実施例によれば、従来の塩
化ビニル樹脂、ポリオレフィン樹脂などを材質とするチ
ューブ状の被覆材を用い、これを熱収縮させて被着させ
ていたものに替えて、直接、押出し成形により熱可塑性
の樹脂からなる樹脂層6を最外層の被覆材とするように
しているので、被覆チューブを工数の少ない自動化可能
な押出し工程により効率良く製造することができる。ま
た、下層の亜鉛メッキ層2が加熱されないので、この亜
鉛メッキ層2の劣化を防止できるようになる。
【0013】ところで、熱収縮させた被覆材による従来
品では、予めチューブ状に成形した被覆材を加熱して収
縮させることが、その分子構造に影響を及ぼしていた。
このため、材料本来の機械的強度よりも強度が低下する
ことがあった。しかるに、本実施例の被覆チューブで
は、熱可塑性の樹脂を溶融した状態から直接被覆して最
外層の被覆材としているので、かかる不都合もなく、か
えって、用途、加工条件に応じた樹脂の種類の選択によ
り最適な機械強度の被覆材を形成することができ、ま
た、熱収縮のものに比べて材料費も安価であり、より低
コストで製造できるという利点も挙げることができる。
【0014】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、保護被覆層の最外層の被覆層について、用
途、加工条件に応じた樹脂の種類の選択により最適な機
械強度、加工性等を備えたものにすることができる。ま
た、本発明の製造方法によれば、鋼管の外周面に形成し
た下層、中間層の保護被膜層の外層として熱可塑性樹脂
を押出し成形により被覆するようにしているので、被覆
チューブを工数の少ない自動化可能な押出し工程により
効率良く安価に製造することができる。また、下層とし
て亜鉛メッキ層がある製品ではこの亜鉛メッキ層が加熱
されないので、この亜鉛メッキ層の劣化が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による被覆チューブの一実施例を示す縦
断面図。
【図2】本発明による被覆チューブの製造方法の押出し
工程の説明図。
【図3】従来の被覆チューブの縦断面図。
【符号の説明】
1 鋼管 2 亜鉛メッキ層 3 ふっ素樹脂層 4 接着剤層 5 被覆材 6 樹脂層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】小口径の鋼管の外周面に多層に保護被覆層
    を形成してなる被覆チューブにおいて、最外層の被覆材
    が熱可塑性の合成樹脂材料から構成されていることを特
    徴とする被覆チューブ。
  2. 【請求項2】小口径の鋼管の外周面に多層に保護被覆層
    を形成してなる被覆チューブの製造方法において、鋼管
    の外周面に形成した下層、中間層の保護被覆層の外層と
    して熱可塑性樹脂を押出し成形により被覆することを特
    徴とする被覆チューブの製造方法。
JP3332225A 1991-12-16 1991-12-16 被覆チューブおよびその製造方法 Pending JPH05162242A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3332225A JPH05162242A (ja) 1991-12-16 1991-12-16 被覆チューブおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3332225A JPH05162242A (ja) 1991-12-16 1991-12-16 被覆チューブおよびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05162242A true JPH05162242A (ja) 1993-06-29

Family

ID=18252575

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3332225A Pending JPH05162242A (ja) 1991-12-16 1991-12-16 被覆チューブおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05162242A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10315295A (ja) * 1997-05-20 1998-12-02 Usui Internatl Ind Co Ltd 重合被覆金属管およびその製造方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57203547A (en) * 1981-06-10 1982-12-13 Mitsui Petrochemical Ind Thermoplastic polyester multilayer coated metallic laminate
JPS5940093A (ja) * 1982-08-30 1984-03-05 Mitsubishi Electric Corp 推力軸受装置
JPS6115823A (ja) * 1984-06-29 1986-01-23 Lion Corp 口腔用組成物
JPS62222841A (ja) * 1986-03-26 1987-09-30 新日本製鐵株式会社 耐高温陰極剥離性が優れたポリオレフイン被覆金属管
JPH0280243A (ja) * 1988-09-17 1990-03-20 Usui Internatl Ind Co Ltd 被覆鋼管材における被覆形成方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57203547A (en) * 1981-06-10 1982-12-13 Mitsui Petrochemical Ind Thermoplastic polyester multilayer coated metallic laminate
JPS5940093A (ja) * 1982-08-30 1984-03-05 Mitsubishi Electric Corp 推力軸受装置
JPS6115823A (ja) * 1984-06-29 1986-01-23 Lion Corp 口腔用組成物
JPS62222841A (ja) * 1986-03-26 1987-09-30 新日本製鐵株式会社 耐高温陰極剥離性が優れたポリオレフイン被覆金属管
JPH0280243A (ja) * 1988-09-17 1990-03-20 Usui Internatl Ind Co Ltd 被覆鋼管材における被覆形成方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10315295A (ja) * 1997-05-20 1998-12-02 Usui Internatl Ind Co Ltd 重合被覆金属管およびその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4614208A (en) Gaseous diffusion resistant tube
JPH08244093A (ja) 熱可塑性プラスチック、特にポリオレフィンからなる多層管の製造のための方法と装置
JP2005335396A (ja) 重合被覆金属管およびその製造方法
AU2012219556B2 (en) Making multilayer composite pipe for liquid conveyance
CN1061930C (zh) 共同挤出至少两种挤出温度极为不同的物料的方法
JPH05162242A (ja) 被覆チューブおよびその製造方法
JPH06246811A (ja) 金属管への合成樹脂層被覆方法
US6716021B2 (en) Crosshead extrusion system
CA2241979A1 (en) Multi-lumen plastics tubing
CN102774012A (zh) 钢塑复合管材的生产方法
JP4026730B2 (ja) 積層した樹脂層を有する金属管
JP2891892B2 (ja) 多層保護被覆鋼管
JPH0790584B2 (ja) ポリオレフィン被覆金属管の製造方法
EP0690255B1 (en) Pipes for fluid flow and methods of making them
JPH0679801A (ja) 樹脂被覆金属板の製造方法
JP3071604B2 (ja) ラミネート金属板の製造方法
JP3100795B2 (ja) ラミネート金属板の製造方法
JP3046172B2 (ja) ラミネート金属板の製造方法及び装置
JPS632714Y2 (ja)
JP3048781B2 (ja) ラミネート金属板の製造方法
JP3071606B2 (ja) ラミネート金属板の製造方法
JP2005178020A (ja) 被覆金属管の被覆形成方法およびその形成装置
JPH0821577A (ja) 樹脂被覆鋼管の端末構造
JPH0272288A (ja) 被覆金属管材
JPS609730A (ja) 合成樹脂被覆金属管およびその製造方法