JPH05154558A - プレスブレーキにおける分割金型組合せ制御装置 - Google Patents

プレスブレーキにおける分割金型組合せ制御装置

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JPH05154558A
JPH05154558A JP35007091A JP35007091A JPH05154558A JP H05154558 A JPH05154558 A JP H05154558A JP 35007091 A JP35007091 A JP 35007091A JP 35007091 A JP35007091 A JP 35007091A JP H05154558 A JPH05154558 A JP H05154558A
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die
holder
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Application number
JP35007091A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Inoue
利彦 井上
Hajime Ohashi
肇 大橋
Masaharu Hotta
政春 堀田
Yoshihiro Oguchi
芳弘 大口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamazaki Mazak Corp
Original Assignee
Yamazaki Mazak Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】任意の長さの金型を形成する分割金型の組合せ
態様の決定を簡単にする。 【構成】オペレータが、入力装置81aを介して、金型
の所望の長さに関する長さデータLD′を入力する。メ
モリ76、77中の組合せ態様テーブルHCT、PCT
に基づいて、所望の長さの金型を形成するような分割金
型の組合せ態様に関する組合せデータHCD、PCD
が、自動的に作成される。組合せデータHCD、PCD
は、金型番号と共に、メモリ79に格納される。加工プ
ログラムPRO中の金型番号に基づいて、所定の組合せ
データHCD、PCDが選出される。当該組合せデータ
HCD、PCDに基づいて、自動金型交換装置9が制御
され、分割金型が組立てられて、所定の長さの金型が形
成される。加工プログラムPRO中の補正値データに基
づいて、クラウニング補正等を行う。 【効果】組合せデータHCD、PCDを、自動的に作成
でき、何度も使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の分割金型を収納
しておき、該分割金型を組合せて、所定の長さの金型を
形成し、該金型を自動交換する自動金型交換手段を有す
るプレスブレーキにおいて、分割金型の組合せ態様を好
適に決定することが出来る分割金型組合せ制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】特開平2−268924等に開示されて
いるように、プレスブレーキにおいて、異なった寸法
(及び形状)の多数の分割金型をマガジンに収納してお
き、これ等の分割金型を自動的に組合せて、所定の長さ
(及び形状)の金型を形成し、該金型を自動交換するこ
とが提案されている。また、特開平2−142619等
に開示されているように、プレスブレーキにおいて、デ
プス補正、左右バランス補正、クラウニング補正などの
ワークの曲げ傾向に関する補正を自動的に行うことが提
案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、分割金型の数
が多いほど組合せ可能な数が多くなるので、金型の長さ
(又は形状)を変更する度に(分割金型の組合せ態様を
変更する度に)、組合すべき複数の分割金型を一つ一つ
オペレータが指定するのは煩雑であり、時間を要する。
また、マガジンには、同一の長さ(及び形状)の分割金
型が複数個収納されているので、同一の長さ(及び形
状)の金型を形成する場合であっても、該金型を形成す
る個々の分割金型が異なる場合が考えられる。従って、
同一種類のワークの加工を行う(同一の長さ(及び形
状)の金型を使用する)場合でも、ワークの曲げ傾向の
補正に関して、同一の(前回の)補正値データを使用す
ることが出来ず、金型を交換する度に、新ためて試し加
工を行って、補正値データ(経験値)を求める必要があ
る。
【0004】本発明は、上記事情に鑑み、煩雑な分割金
型の組合せ態様の決定を好適に行うことが出来るプレス
ブレーキにおける分割金型組合せ制御装置を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の分割金
型(55、58、59a)を収納する自動金型交換手段
(9)を有するプレスブレーキ(1)において、前記自
動金型交換手段(9)に収納されている分割金型(5
5、58、59a)と長さの対応関係を示す長さ対応デ
ータ(SD、HCT、PCT)を格納する長さ対応デー
タ格納手段(75、76、77)を設け、所望の組合せ
長さに関する長さ指令(LD′)が入力される長さ指令
入力手段(81a)を設け、前記長さ指令入力手段(8
1a)を介して入力された長さ指令(LD′)、及び前
記長さ対応データ格納手段(75、76、77)に格納
されている長さ対応データ(SD、HCT、PCT)に
基づいて、前記分割金型(55、58、59a)の組合
せ態様に関する組合せデータ(HCD、PCD)を作成
する組合せデータ作成手段(83、85)を設け、前記
組合せデータ作成手段(83、85)を介して作成され
た組合せデータ(HCD、PCD)に基づいて、前記分
割金型(55、58、59a)を組合せる形で、前記自
動金型交換手段(9)を制御する金型交換制御手段(8
6、87)を設けて構成される。
【0006】また、本発明は、複数の分割金型(55、
58、59a)を収納する自動金型交換手段(9)を有
するプレスブレーキ(1)において、前記分割金型(5
5、58、59a)の組合せ態様に関する組合せデータ
(HCD、PCD)が入力される組合せデータ入力手段
(81a)を設け、前記組合せデータ入力手段(81
a)を介して入力された組合せデータ(HCD、PC
D)を格納する組合せデータ格納手段(79)を設け、
前記組合せデータ格納手段(79)から所定の組合せデ
ータ(HCD、PCD)を選出し、該選出された組合せ
データ(HCD、PCD)に基づいて、前記分割金型
(55、58、59a)を組合せる形で、前記自動金型
交換手段(9)を制御する金型交換制御手段(86、8
7)を設けて構成される。
【0007】また、本発明は、複数の分割金型(55、
58、59a)を収納する自動金型交換手段(9)を有
するプレスブレーキ(1)において、前記分割金型(5
5、58、59a)の組合せ態様に関する複数の組合せ
データ(HCD、PCD)を格納する組合せデータ格納
手段(79)を設け、加工プログラム(PRO)中の選
択データ(PN)に基づいて、前記組合せデータ格納手
段(79)から所定の組合せデータ(HCD、PCD)
を選出し、該選出された組合せデータ(HCD、PC
D)に基づいて、前記分割金型(55、58、59a)
を組合せる形で、前記自動金型交換手段(9)を制御す
る金型交換制御手段(86、87)を設け、前記加工プ
ログラム(PRO)中の補正値データに基づいて、ワー
クの曲げ傾向に関する補正を制御する補正制御手段(8
9、90)を設けて構成される。
【0008】なお、( )内の番号等は、図面における
対応する要素を示す、便宜的なものであり、従って、本
記述は図面上の記載に限定拘束されるものではない。以
下の「作用」の欄についても同様である。
【0009】
【作用】上記した構成により、作成または選出された所
定の組合せデータ(HCD、PCD)に基づいて、自動
金型交換手段(9)が制御され、分割金型(55、5
8、59a)が所定の組合せ態様で組合されて、所望の
長さの金型(52)が形成されるように作用する。
【0010】
【実施例】以下、図面に基づき、本発明の実施例を説明
する。図1は、本発明による分割金型組合せ制御装置の
一実施例を示すブロック図、図2は、図1に示す制御装
置が装備されたプレスブレーキを示す斜視図、図3は、
パンチ形成データ(ホルダ組合せデータ及びピース組合
せデータ)を作成する手順(プログラム)を示すフロー
チャート、図4は、オペレータによって指定されたパン
チに関する所望の仕様データ(形状および長さ)を示す
画面表示図、図5は、パンチを形成するサブホルダ(分
割パンチ)の組合せ態様の自動決定の基準となるテーブ
ルを示す模式図、図6は、細分割パンチを形成するピー
スの組合せ態様の自動決定の基準となるテーブルを示す
模式図、図7は、自動作成されたホルダ組合せデータを
示す画面表示図、図8は、短尺分割パンチマガジンに収
納されている分割パンチ及びピースの仕様データ、及
び、自動作成されたピース組合せデータを示す画面表示
図、図9は、長尺分割パンチマガジンに収納されている
分割パンチの仕様データを示す画面表示図、図10は、
オペレータによって変更されたホルダ組合せデータを示
す画面表示図、図11は、短尺分割パンチマガジンに収
納されている分割パンチ及びピースの仕様データ、及
び、オペレータによって変更されたピース組合せデータ
を示す画面表示図、図12は、登録された種々のホルダ
組合せデータを示す画面表示図、図13は、パンチの自
動交換の手順(プログラム)を示すフローチャート、図
14は、図10及び図11に示すパンチ形成データ(ホ
ルダ組合せデータ及びピース組合せデータ)に基づい
て、パンチを形成し、該パンチをラムに装着することを
指示する動作指令コードを示す模式図、図15は、ラム
に装着されているパンチを取外し、該パンチを分解して
分割パンチマガジンに収納することを指示する動作指令
コードを示す模式図、図16は、細分割パンチ(左側)
を形成する各ピースが、ツールラックに収納された状態
を示す図、図17は、図11に示すピース組合せデータ
に基づいて、図16に示すピースが、ホルダラックに収
納されたサブホルダに装着され、細分割パンチ(左側)
を形成した状態を示す図、図18は、細分割パンチ(右
側)を形成する各ピースが、ツールラックに収納された
状態を示す図、図19は、図11に示すピース組合せデ
ータに基づいて、図18に示すピースが、ホルダラック
に収納されたサブホルダに装着され、細分割パンチ(右
側)を形成した状態を示す図、図20は、図10に示す
ホルダ組合せデータに基づいて、サブホルダ(分割パン
チ)が、メインホルダに装着され、パンチを形成した状
態を示す図である。
【0011】図2に示すプレスブレーキ1の機械的構造
は、特開平2−268924等に開示されているものと
同様であるので、プレスブレーキ1の機械的構造につい
ては、説明を簡略にする。
【0012】プレスブレーキ1は、図2に示すように、
テーブル3(下部機体)を有しており、テーブル3の図
中上部には、ダイ固定器3a(下金型保持装置)が設け
られている。ダイ固定器3aには、メインホルダ41を
着脱自在に装着することが出来る。メインホルダ41に
は、所定の長さのダイ42(下金型)を形成する形で、
1個又は複数個のサブホルダ44を着脱自在に装着する
ことが出来る。尚、サブホルダ44には、ダイ42を形
成する分割ダイ45(単位下金型)が装着されている。
また、ダイ固定器3aには、特開平2−142619等
に開示されているクラウニング補正装置4が設けられて
いる。
【0013】そして、テーブル3の図中上方には、ラム
6が、図中上下方向に昇降駆動自在に設けられており、
ラム6の図中下部には、パンチ固定器6a(上金型保持
装置)が、前記テーブル3のダイ固定器3aと整合した
形で設けられている。パンチ固定器6aには、メインホ
ルダ51を着脱自在に装着することが出来る。メインホ
ルダ51には、図20に示すように、所定の長さのパン
チ52(上金型)を形成する形で、1個又は複数個のサ
ブホルダ54、57を着脱自在に装着することが出来
る。尚、サブホルダ54、57には、パンチ52を形成
する分割パンチ55、58(定尺上金型)が装着されて
おり、又は、パンチ52を形成する細分割パンチ59
(分割上金型)が装着される。
【0014】また、プレスブレーキ1には、図2に示す
ように、自動金型交換装置9が設けられており、自動金
型交換装置9には、ダイ交換アーム11(下金型交換装
置)、パンチ交換アーム21(上金型交換装置)が設け
られている。
【0015】ダイ交換アーム11は、2組のメインホル
ダ保持器11aを有しており、ダイ交換アーム11に
は、前記テーブル3に装着されているメインホルダ41
とは別に、常時、1個のメインホルダ41が、1組のメ
インホルダ保持器11aを介して保持されている。そし
て、ダイ交換アーム11は、前記テーブル3に対して、
ダイ42を保持したメインホルダ41の交換を行うこと
が出来る。
【0016】同様に、パンチ交換アーム21は、2組の
メインホルダ保持器21aを有しており、パンチ交換ア
ーム21には、前記ラム6に装着されているメインホル
ダ51とは別に、常時、1個のメインホルダ51が、1
組のメインホルダ保持器21aを介して保持されてい
る。そして、パンチ交換アーム21は、前記ラム6に対
して、パンチ52を保持したメインホルダ51の交換を
行うことが出来る。
【0017】また、自動金型交換装置9には、分割ダイ
マガジン13(下金型収納装置)が、前記ダイ交換アー
ム11の側方(図中右方)に配置された形態で設けられ
ている。分割ダイマガジン13には、無端状のチェーン
13aが旋回駆動自在に設けられており、複数個のホル
ダラック14(金型支持装置)が、チェーン13aの旋
回によって移動する形で設けられている。そして、各ホ
ルダラック14には、1個のサブホルダ44が着脱自在
に収納されており、各サブホルダ44には、所定の長さ
の分割ダイ45が装着されている。
【0018】そして、前記ダイ交換アーム11と当該分
割ダイマガジン13間には、移送装置(図示省略)が、
ダイ交換アーム11に保持されたメインホルダ41と分
割ダイマガジン13上の所定のホルダラック14との間
で、サブホルダ44(分割ダイ45)を移送する形で設
けられている。即ち、当該移送装置は、ダイ交換アーム
11に保持されたメインホルダ41上に所定の長さのダ
イ42を形成する形で、又は、該ダイ42を分解する形
で、メインホルダ41に対してサブホルダ44(分割ダ
イ45)の着脱を行うことが出来る。
【0019】また、自動金型交換装置9には、長尺分割
パンチマガジン23(上金型収納装置)が、前記パンチ
交換アーム21の側方(図中右方)に配置された形で設
けられており、更に、短尺分割パンチマガジン26(上
金型収納装置)が、長尺分割パンチマガジン23の側方
(図中右方)に配置された形で設けられている。
【0020】長尺分割パンチマガジン23には、無端状
のチェーン23aが旋回駆動自在に設けられており、複
数個(16個)のホルダラック24(金型支持装置)
が、チェーン23aの旋回によって移動する形で設けら
れている。尚、各ホルダラック24には、ラック番号L
N(「17」〜「32」)が付されている。そして、各
ホルダラック24には、1個のサブホルダ54が着脱自
在に収納されている。各サブホルダ54には、所定の同
一の長さ(830mm)の分割パンチ55が装着されて
いる。但し、後述の移送装置によるサブホルダ57(分
割パンチ58)の移送の為に、少なくとも1個のホルダ
ラック24は、空の状態、即ちサブホルダ54が収納さ
れていない状態になっている。尚、長尺分割パンチマガ
ジン23に収納されている分割パンチ55には、グース
ネック型、直剣型等の異なった形状(長さは同一)のも
のがあり、同一の形状(長さも同一)のものもある。
【0021】同様に、短尺分割パンチマガジン26に
は、無端状のチェーン26aが旋回駆動自在に設けられ
ており、複数個(12個)のホルダラック27(組合せ
金型支持装置)と、複数個(4個)のツールラック28
(分割金型支持装置)が、チェーン26aの旋回によっ
て移動する形で設けられている。尚、各ホルダラック2
7及びツールラック28には、ラック番号LN(「1」
〜「16」)が付されている。そして、各ホルダラック
27には、1個のサブホルダ57が着脱自在に収納され
ており、各サブホルダ57には、同一の長さ(415m
m)の分割パンチ58が装着されている。但し、後述の
ピース組合せ装置29による細分割パンチ59の形成の
為に、ツールラック28と対になる(4個の)ホルダラ
ック27に収納されているサブホルダ57は、空の状
態、即ち分割パンチ58が装着されていない状態になっ
ている。また、各ツールラック28には、図16又は図
18に示すように、細分割パンチ59を形成する複数個
(2個又は7個)のピース59aが、1個ずつ独立して
保持された形で収納されている。尚、各ピース59aの
長さは、相異なっている。尚、短尺分割パンチマガジン
26に収納されている分割パンチ58には、グースネッ
ク型、直剣型等の異なった形状(長さは同一)のものが
あり、同一の形状(長さも同一)のものもある。また、
短尺分割パンチマガジン26に収納されているピース5
9a(細分割パンチ59)にも、同様に、グースネック
型、直剣型等の異なった形状のものがある。
【0022】また、短尺分割パンチマガジン26の図2
下方には、ピース組合せ装置29(分割金型選択ステー
ション)が設けられている。ピース組合せ装置29は、
所定のツールラック28から1個又は複数個のピース5
9aを取り出し、該ピース59aを、所定のホルダラッ
ク27に収納されている空のサブホルダ57に装着する
ことによって、当該サブホルダ57上に所定の長さの細
分割パンチ59を形成することが出来る。
【0023】そして、前記パンチ交換アーム21と当該
分割パンチマガジン23、26間には、移送装置(図示
省略)が、パンチ交換アーム21に保持されたメインホ
ルダ51と分割パンチマガジン23、26上の所定のホ
ルダラック24、27との間で、サブホルダ54、57
(分割パンチ55、58、59)を移送する形で、設け
られている。即ち、当該移送装置は、パンチ交換アーム
21に保持されたメインホルダ51上に所定の長さのパ
ンチ52を形成する形で、又は、該パンチ52を分解す
る形で、メインホルダ51に対してサブホルダ54、5
7(分割パンチ55、58、59)の着脱を行うことが
出来る。
【0024】また、プレスブレーキ1には、図1に示す
ように、制御装置70が設けられている。制御装置70
は、主制御部71を有しており、主制御部71には、バ
ス線72を介して、システムプログラムメモリ73、マ
ガジン収納状態メモリ75、ホルダ組合せ態様メモリ7
6、ピース組合せ態様メモリ77、金型形成データメモ
リ79、加工プログラムメモリ80、入力制御部81、
表示制御部82、ホルダ組合せ態様決定部83、ピース
組合せ態様決定部85、シーケンス制御部86、クラウ
ニング装置制御部89、ラム制御部90等が接続されて
いる。そして、入力制御部81には、キーボード等の入
力装置81aが接続されており、表示制御部82には、
CRTディスプレイ等の表示装置82aが接続されてお
り、シーケンス制御部86には、自動金型交換装置制御
部87(PSC)が接続されている。
【0025】そして、制御装置70の自動金型交換装置
制御部87には、自動金型交換装置9(交換アーム1
1、21、移送装置、マガジン13、23、26、ピー
ス組合せ装置29等)が接続されている。また、制御装
置70のクラウニング装置制御部89には、テーブル3
のダイ固定器3aのクラウニング装置4が接続されてお
り、ラム制御部90には、ラム6が接続されている。
【0026】プレスブレーキ1は以上のような構成を有
するので、以下のようにして、分割パンチ55、58、
59及びピース59aの組合せ態様を決定し、任意の長
さ(及び形状)のパンチ52を形成、交換し、ワークの
曲げ傾向に関する補正を行う。尚、ダイ42について
は、パンチ52と同様であるので、説明を省略する。
【0027】加工に先立って、図1に示す制御装置70
の主制御部71は、システムプログラムメモリ73に格
納されている図3に示す組合せ態様決定プログラムCD
Pに基づいて、分割パンチ55、58、59及びピース
59aの組合せ態様を決定する。
【0028】まず、図3ステップSC1において、オペ
レータが、図1に示す入力装置81aを介して、図4に
示すように、パンチ52に関する所望の仕様データS
D′を、制御装置70に入力する。仕様データSD′
は、高さ、先端角、先端R、タイプ、端、配置等の形状
データFD′、FD″と、長さデータLD′から成る。
尚、図4に示す仕様データSD′は、表示装置82aの
画面に表示された状態である。
【0029】次に、図3ステップSC2において、オペ
レータが、入力装置81aの「レイアウト自動決定」を
示すメニューキーを押下すると、組合せ態様決定プログ
ラムCDPはステップSC3〜SC5に進行する。そし
て、図1に示す主制御部71は、ホルダ組合せ態様決定
部83及びピース組合せ態様決定部85を介して、パン
チ形成データを自動的に決定する。パンチ形成データ
は、ホルダ組合せデータHCDとピース組合せデータP
CDとから成る。ホルダ組合せデータHCDは、パンチ
52を形成する分割パンチ55、58、59(サブホル
ダ54、57)の組合せ態様、即ち、使用すべき分割パ
ンチ55、58、59(サブホルダ54、57)を収納
しているホルダラック24、27のラック番号LNと、
これ等の分割パンチ55、58、59(サブホルダ5
4、57)をメインホルダ51に装着する順序を示す。
また、ピース組合せデータPCDは、細分割パンチ59
を形成するピース59aの組合せ態様を示す。
【0030】まず、図3ステップSC3において、図1
に示すホルダ組合せ態様決定部83は、所望の仕様(形
状および長さ)のパンチ52を形成するための、分割パ
ンチ55、58、59(サブホルダ54、57)の使用
個数を決定する。即ち、ホルダ組合せ態様メモリ76に
は、種々の形状のパンチ52に対応して、種々のホルダ
組合せ態様テーブルHCTが格納されている。そこで、
ホルダ組合せ態様決定部83は、これ等のホルダ組合せ
態様テーブルHCTの中から、図4に示すオペレータが
指定した形状データFD″に対応した、図5に示すホル
ダ組合せ態様テーブルHCTを選択する。そして、当該
ホルダ組合せ態様テーブルHCTに基づいて、図4に示
すオペレータが指定した長さデータLD′「3935
(mm)」のパンチ52を形成するのに必要な、左側の
細分割パンチ59(サブホルダ57)、長尺の分割パン
チ55(サブホルダ54)、短尺の分割パンチ58(サ
ブホルダ57)、及び、右側の細分割パンチ59(サブ
ホルダ57)のそれぞれの使用個数を決定する。即ち、
図5に示すホルダ組合せ態様テーブルHCTのパンチ所
望長さ「3835(mm)〜」の欄に基づいて、左側の
細分割パンチ59(サブホルダ57)、長尺の分割パン
チ55(サブホルダ54)、短尺の分割パンチ58(サ
ブホルダ57)、及び、右側の細分割パンチ59(サブ
ホルダ57)のそれぞれの使用個数は、1個、4個、1
個、0個と決定される。
【0031】次に、図3ステップSC4において、図1
に示すホルダ組合せ態様決定部83は、使用すべき分割
パンチ55、58が装着されているサブホルダ54、5
7が収納されているホルダラック24、27、及び、細
分割パンチ59を装着すべきサブホルダ57が収納され
ているホルダラック27を選定する。即ち、マガジン収
納状態メモリ75には、図8及び図9に示すように、分
割パンチマガジン23、26の各ラック24、27、2
8に収納されている各分割パンチ55、58及び各細分
割パンチ59の各ピース59aに関する仕様データSD
が、各ラック24、27、28のラック番号LN「1」
〜「32」に対応した形で格納されている。尚、仕様デ
ータSDは、形状データFD及び長さデータLDから成
る。また、ラック番号LN「2」、「4」、「6」、
「8」はツールラック28に対応しており、ラック番号
LN「1」、「3」、「5」、「7」は空のサブホルダ
57が収納されたホルダラック27に対応している。そ
して、ラック番号LN「1」と「2」、「3」と
「4」、「5」と「6」、「7」と「8」はそれぞれ組
になっている。また、ラック番号LN「9」〜「32」
は、分割パンチ55、58が装着されているホルダラッ
ク24、27に対応している。そこで、ホルダ組合せ態
様決定部83は、「1」、「3」、「5」、「7」、
「9」〜「32」のラック番号LNの中から、図4に示
すオペレータが指定した形状データFD′と同一の形状
データFDのラック番号LN「1」、「3」、「9」〜
「12」、「17」〜「24」を選出する。そして、更
に、この中から、所定の長さデータLDのラック番号L
Nを、上述のように決定された使用個数分だけ選出す
る。即ち、ホルダ組合せ態様決定部83は、左側の細分
割パンチ59を装着すべきサブホルダ57に対応するラ
ック番号LN「1」を選出する。また、長尺の分割パン
チ55が装着されているサブホルダ54に対応する長さ
データLD「830(mm)」のラック番号LN「1
7」〜「24」の中から、4個のラック番号LN「1
7」、「18」、「19」、「20」を選出する。ま
た、短尺の分割パンチ58が装着されているサブホルダ
57に対応する長さデータLD「415」のラック番号
LN「9」〜「12」の中から、1個のラック番号LN
「9」を選出する。同時に、ホルダ組合せ態様決定部8
3は、これ等のサブホルダ54、57をメインホルダ5
1に装着する順序を、ラック番号LN「1」、「1
7」、「18」、「19」、「20」、「9」の順序と
決定する。すると、ホルダ組合せデータHCDの作成
(分割パンチ55、58、59の組合せ態様の決定)が
終了する。
【0032】次に、図3ステップSC5において、図1
に示すピース組合せ態様決定部85は、ピース組合せデ
ータPCD、即ち、細分割パンチ59を形成するピース
59aの組合せ態様を決定する。即ち、ピース組合せ態
様メモリ77には、種々の形状のパンチ52に対応し
て、種々のピース組合せ態様テーブルPCTが格納され
ている。そこで、ピース組合せ態様決定部85は、図4
に示すオペレータが指定した形状データFD″に基づい
て、これ等のピース組合せ態様テーブルPCTの中か
ら、図6に示すピース組合せ態様テーブルPCTを選択
する。そして、当該ピース組合せ態様テーブルPCTに
基づいて、図4に示すオペレータが指定した長さデータ
LD′「3935(mm)」のパンチ52を形成する細
分割パンチ59を形成するのに必要な、ピース59aを
選出する。即ち、図6に示すピース組合せ態様テーブル
PCTのパンチ所望長さ「200+415n(mm)」
の欄に基づいて、左側の細分割パンチ59の7個のピー
ス59aの内、長さデータLD(ピース59aの識別標
でもある。)「100(mm)」、「50」、「4
0」、「10」の4個のピース59aを選出する。する
と、ピース組合せデータPCDの作成(ピース59aの
組合せ態様の決定)が終了する。
【0033】このように、パンチ形成データは自動的に
作成され、オペレータが、組合すべき複数の分割パンチ
55、58、59及びピース59aを一つ一つ指定する
必要はない。従って、分割パンチ55、58、59又は
ピース59aの数が多く組合せ可能な数が多くても、短
時間に好適に、パンチ形成データを作成することが出来
る(分割パンチ55、58、59及びピース59aの組
合せ態様を決定することが出来る)。
【0034】次に、図3ステップSC6において、図1
に示す主制御部71は、表示制御部82を介して表示装
置52aに、自動決定されたホルダ組合せデータHCD
(使用するサブホルダ54、57が収納されているホル
ダラック24、27のラック番号LNと、当該サブホル
ダ54、57のメインホルダ51への装着順序)を、図
7に示すように表示する。また、図1に示す主制御部7
1は、表示制御部82を介して表示装置82aに、自動
決定されたピース組合せデータPCD(使用するピース
59aの長さデータLDと、当該ピース59aが収納さ
れているツールラック28のラック番号LN)を、図8
に示すように表示する。この際、マガジン収納状態メモ
リ75に格納されている、分割パンチマガジン23、2
6に収納されている各分割パンチ55、58及び各細分
割パンチ59の各ピース59aに関するラック番号LN
及び仕様データSDを、図8及び図9に示すように、ピ
ース組合せデータPCDと共に表示する。尚、表示装置
82aに対する図7、図8又は図9に示す画面表示は、
オペレータが図1に示す入力装置81aの所定のメニュ
ーキーを押下することによって、互いに切り換えること
が出来る。
【0035】図3ステップSC7、SC8において、オ
ペレータは、図1に示す入力装置81aを介して、上述
のように自動作成されたパンチ形成データ、即ち、ホル
ダ組合せデータHCD及びピース組合せデータPCD
を、手動で変更することも出来る。例えば、図7に示す
ように、表示装置82aに表示されているもとのホルダ
組合せデータHCDのラック番号LN「20」を削除し
て、図10に示すように、新たなラック番号LN「1
0」及び「3」を追加する形で、ホルダ組合せデータH
CDを変更する。また、ラック番号LN「1」に関し
て、図8に示すように、表示装置82aに表示されてい
るもとのピース組合せデータPCDの長さデータLD
「40」、「10」を削除して、図11に示すように、
新たな長さデータLD「165」を追加し、ラック番号
LN3に関して、新たな長さデータLD「300」を追
加する形で、ピース組合せデータPCDを変更する。こ
の際、オペレータは、図8及び図9に示すように、分割
パンチマガジン23、26に収納されている各分割パン
チ55、58及び各細分割パンチ59の各ピース59a
に関するラック番号LN及び仕様データSDを、適宜表
示装置82aに表示させて、参照することが出来るの
で、比較的簡単に組合せデータHCD、PCDを手動で
変更することが出来る。
【0036】尚、上述の手動によるパンチ形成データの
変更と同様にして、図3ステップSC9、SC10にお
いて、パンチ形成データを最初から手動で作成すること
も出来る。即ち、オペレータが、入力装置82aを介し
て、ホルダ組合せデータHCD及びピース組合せデータ
PCDを、制御装置70に入力することも出来る。
【0037】こうして、パンチ形成データ、即ち、ホル
ダ組合せデータHCD及びピース組合せデータPCDが
自動または手動で作成されると、図3ステップSC11
において、図1に示す主制御部71は、作成されたパン
チ形成データを、図12に示すように、パンチ番号PN
に対応させた形で、図1に示す金型形成データメモリ7
9に格納する。尚、図12に示すパンチ形成データは、
表示装置82aに表示された状態である。また、図12
においては、パンチ形成データの内、ホルダ組合せデー
タHCDのみが表示されているが、金型形成データメモ
リ79には、ホルダ組合せデータHCDと共にピース組
合せデータPCDも格納される。
【0038】加工に先立って、オペレータは、所望の長
さのパンチ52を形成するような組合せ態様のパンチ形
成データを選択して、当該パンチ形成データのパンチ番
号PN(例えば「1」)を、加工プログラムPRO中に
格納しておく。この際、図1に示す金型形成データメモ
リ79に格納されている種々のパンチ形成データを、図
12に示すように、一覧表として、パンチ番号PNと共
に、表示装置82aに表示することが出来るので、オペ
レータは容易にパンチ番号PNを選択することが出来
る。適当なパンチ形成データが存在しない場合には、上
述のようにして、パンチ形成データを自動または手動で
作成する。また、当該加工プログラムPROに関して、
後述のように所定のパンチ形成データに基づいて形成さ
れるパンチ52を使用して、試し加工を一度行って、ワ
ークの曲げ傾向に関する補正値データを求めておく。そ
して、オペレータは、当該補正値データを、当該加工プ
ログラムPRO中に格納しておく。尚、上述の加工プロ
グラムPROは、加工プログラムメモリ80に格納され
る。
【0039】加工に際して、図1に示す制御装置70の
主制御部71は、システムプログラムメモリ73に格納
されている図13に示す自動運転プログラムAOPに基
づいて、以下のようにして自動金型交換装置9を制御
し、分割パンチ55、58、59を組み合わせて、所定
の長さ(及び形状)のパンチ52を形成し、形成された
パンチ52をラム6に装着(交換)する。
【0040】まず、図13ステップSA1において、図
1に示す主制御部71は、加工プログラムメモリ80か
ら加工プログラムPROを読み出し、該加工プログラム
PRO中に格納されているパンチ番号PN(例えば
「1」)を判別する。そして、図13ステップSA2に
おいて、図1に示す主制御部71は、当該パンチ番号P
N「1」のパンチ形成データ(ホルダ組合せデータHC
D及びピース組合せデータPCD)を金型形成データメ
モリ79から読み出す。即ち、同一の長さ及び形状のパ
ンチ52に関しては、パンチ形成データを、一度登録す
れば(金型形成データメモリ79に格納すれば)、新た
めて作成する必要はない。従って、パンチ形成データを
作成するのに要する時間や労力を、(特に手動でパンチ
形成データを作成する場合に、)低減することが出来
る。
【0041】そして、図13ステップSA3において、
図1に示す主制御部71は、シーケンス制御部86を介
して、金型形成データメモリ79から読み出されたパン
チ形成データ(ホルダ組合せデータHCD及びピース組
合せデータPCD)に基づいて、図14に示す動作指令
コードMSを生成し、該動作指令コードMSを自動金型
交換装置制御部87に対して出力する。尚、図14に示
す動作指令コードMSにおいて、コード「M16」は、
所定のピース59aを所定のサブホルダ57に装着すべ
きことを示す。コード「M16」に対応する(コード
「M16」と同じ行の)データ「S0201」、「S0
403」は、それぞれ、ピース59aが収納されている
ツールラック28のラック番号LNとサブホルダ57が
収納されているホルダラック27のラック番号LNを示
す。また、コード「M16」に対応するデータ「S01
12」、「S0002」は、それぞれ、2進数に変換し
た場合に下位7ビット(又は下位2ビット)の各ビット
が「1(有)」か「0(無)」かによって(各ビットが
1つのピース59aと対応している。)、ピース59a
の組合せ態様(ピース組合せデータPCD)を示す。ま
た、コード「M16」に対応するデータ「S000
0」、「S0415」は、それぞれ、ピース59aのサ
ブホルダ57に対する装着位置(サブホルダ57の端か
らピース59aの端までの距離(mm))を示す。ま
た、動作指令コードMSにおいて、コード「M17」
は、所定の分割パンチ55、58、59(サブホルダ5
4、57)をメインホルダ51に装着すべきことを示
す。コード「M17」に対応するデータ「S010
1」、「S1702」、「S1804」、「S190
6」、「S0908」、「S1009」、「S031
0」は、それぞれ、分割パンチ55、58、59(サブ
ホルダ54、57)が収納されているホルダラック27
のラック番号LNと当該分割パンチ55、58、59
(サブホルダ54、57)のメインホルダ51に対する
装着位置(位置番号)を示す。また、動作指令コードM
Sにおいて、コード「M18」は、ラム6に対してメイ
ンホルダ51を交換すべきことを示す。
【0042】図14に示す動作指令コードMSが入力さ
れると、図1に示す自動金型交換装置制御部87は、ま
ず、短尺分割パンチマガジン26及びピース組合せ装置
29を駆動する。そして、3個のピース59a(長さデ
ータLD「100」、「165」、「50」)を、図1
6に示すツールラック28(ラック番号LN「2」)か
ら取り出し、互いに密着した形で、図17に示すホルダ
ラック27(ラック番号LN「1」)に収納されている
サブホルダ57に装着する。また、1個のピース59a
(長さデータLD「300」)を、図18に示すツール
ラック28(ラック番号LN「4」)から取り出し、図
19に示すホルダラック27(ラック番号LN「3」)
に収納されているサブホルダ57に装着する。次に、図
1に示す自動金型交換装置制御部87は、分割パンチマ
ガジン23、26、移送装置を駆動する。そして、7個
の分割パンチ55、58、59(サブホルダ54、5
7)を、所定の順序で、所定のホルダラック27(ラッ
ク番号LN「1」、「17」、「18」、「19」、
「9」、「10」、「3」)から取り出して、互いに密
着した形で、パンチ交換アーム21に保持されたメイン
ホルダ51に装着する。すると、図20に示すように、
所定の長さ(3935mm)のパンチ52が形成され
る。そして、図1に示す自動金型交換装置制御部87
は、パンチ交換アーム21を駆動して、ラム6からもと
のメインホルダ51を取外して、当該ラム6に、新たに
パンチ52が装着された、もう1つのメインホルダ51
を装着する。
【0043】また、主制御部71は、シーケンス制御部
86を介して、図15に示す動作指令コードMSを図1
に示す自動金型交換装置制御部87に対して出力する。
すると、自動金型交換装置制御部87は、パンチ交換ア
ーム21、移送装置、分割パンチマガジン23、26及
びピース組合せ装置29を駆動する。そして、ラム6に
装着されていたもとのパンチ52を、分割パンチ55、
58又はピース59aに分解して、それぞれを分割パン
チマガジン23、26に収納する。
【0044】こうして、パンチ52が交換されると(ダ
イ42も同様にして交換しておく)、図13ステップS
A4において、主制御部71は、加工プログラムPRO
中に格納されている補正値データを判別する。そして、
ステップSA5において、図1に示す主制御部71は、
当該補正値データに基づいて、クラウニング装置制御部
89を介してクラウニング装置4を駆動し、ラム制御部
90を介してラム6を駆動して、デプス補正、左右バラ
ンス補正、クラウニング補正等のワークの曲げ傾向に関
する補正を行う。即ち、同一の加工プログラムPROを
使用する場合(同一種類のワークを加工する場合)に
は、同一のパンチ番号PNのパンチ形成データ(ホルダ
組合せデータHCD及びピース組合せデータPCD)が
指定され、使用されるパンチ52は、登録されている当
該パンチ形成データに基づいて、同一の分割パンチ5
5、58、59及び細分割パンチピース59aによって
形成される。(ダイ42についても同様である。)従っ
て、同一の加工プログラムPROを使用する場合には、
同一の(前回の)補正値データを再使用することが出来
る。従って、パンチ52(及びダイ42)を交換する度
に、新ためて試し加工を行って補正値データ(経験値)
を求める必要はなく、ワークの曲げ傾向に関する補正を
好適に行うことが出来る。尚、デプス補正、左右バラン
ス補正、クラウニング補正については、特開平2−14
2619等に開示されているので、説明を省略する。そ
して、図3ステップSA6において、主制御部71は、
ラム制御部90を介してラム6を駆動して、加工を行
う。
【0045】尚、上述の実施例においては、補正値デー
タを、加工プログラムPRO中に(加工プログラムPR
Oの一部として)格納しておく場合について述べたが、
補正値データは、当該加工プログラムPROに対応する
(パンチ番号PNで指定される)パンチ形成データに付
加する形で、金型形成データメモリ79に格納するよう
にしてもよい。(ダイ42についても同様である。)即
ち、自動又は手動で作成されたパンチ形成データに基づ
いて、所定の加工プログラムPROに対応するパンチ5
2を形成し、当該パンチ52及び加工プログラムPRO
を使用して、試し加工を行う。そして、試し加工によっ
て求められた補正値データを、当該パンチ形成データに
付加する形で、金型形成データメモリ79に格納する。
すると、補正値データを、パンチ番号PNを介して、加
工プログラムPROと対応させることが出来るので、デ
プス補正、左右バランス補正、クラウニング補正等を好
適に行うことが出来る。
【0046】また、上述の実施例においては、パンチ形
成データ、即ち、ホルダ組合せデータHCD及びピース
組合せデータPCDの自動作成を、ホルダ組合せ態様テ
ーブルHCT及びピース組合せ態様テーブルPCTに基
づいて選択する形で行う場合について述べたが、分割パ
ンチ55、58、59及びピース59aの長さデータL
Dに基づいて演算する形で行うようにしてもよい。
【0047】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、複数の分割パンチ55、58、ピース59a等の分
割金型を収納する自動金型交換装置9等の自動金型交換
手段を有するプレスブレーキ1において、前記自動金型
交換手段に収納されている分割金型と長さ(個々の分割
金型の長さ、分割金型によって形成される金型の所望の
長さ等)の対応関係を示す仕様データSD、ホルダ組合
せ態様テーブルHCT、ピース組合せ態様テーブルPC
T等の長さ対応データを格納するマガジン収納状態メモ
リ75、ホルダ組合せ態様メモリ76、ピース組合せ態
様メモリ77等の長さ対応データ格納手段を設け、所望
の組合せ長さ(全長)に関する長さデータLD′等の長
さ指令が入力される入力装置81a等の長さ指令入力手
段を設け、前記長さ指令入力手段を介して入力された長
さ指令、及び前記長さ対応データ格納手段に格納されて
いる長さ対応データに基づいて、前記分割金型の組合せ
態様に関するホルダ組合せデータHCD、ピース組合せ
データPCD等の組合せデータを作成するホルダ組合せ
態様決定部83、ピース組合せ態様決定部85等の組合
せデータ作成手段を設け、前記組合せデータ作成手段を
介して作成された組合せデータに基づいて、前記分割金
型を組合せる形で、前記自動金型交換手段を制御するシ
ーケンス制御部86、自動金型交換装置制御部87等の
金型交換制御手段を設けて構成したので、金型の長さ
(全長)を変更する際に、組合すべき複数の分割金型を
オペレータが一つ一つ指定する必要はなく、分割金型の
数が多く組合せ可能な数が多くても、短時間に好適に、
組合せデータを作成して(分割金型の組合せ態様を決定
して)、所望の長さ(全長)の金型を形成することが出
来る。
【0048】また、本発明は、複数の分割パンチ55、
58、ピース59a等の分割金型を収納する自動金型交
換装置9等の自動金型交換手段を有するプレスブレーキ
1において、前記分割金型の組合せ態様に関するホルダ
組合せデータHCD、ピース組合せデータPCD等の組
合せデータが入力される入力装置81a等の組合せデー
タ入力手段を設け、前記組合せデータ入力手段を介して
入力された組合せデータを格納する金型形成データメモ
リ79等の組合せデータ格納手段を設け、前記組合せデ
ータ格納手段から所定の組合せデータを選出し、該選出
された組合せデータに基づいて、前記分割金型を組合せ
る形で、前記自動金型交換手段を制御するシーケンス制
御部86、自動金型交換装置制御部87等の金型交換制
御手段を設けて構成したので、所定の長さ(全長)の金
型に関して1回だけ組合せデータを入力(作成)してお
けば(分割金型の組合せ態様を決定しておけば)、オペ
レータが同じような組合せデータを何度も入力(作成)
する必要がなく、短時間に好適に、所望の長さ(全長)
の金型を形成することが出来る。
【0049】また、本発明は、複数の分割パンチ55、
58、ピース59a等の分割金型を収納する自動金型交
換装置9等の自動金型交換手段を有するプレスブレーキ
1において、前記分割金型の組合せ態様に関する複数の
ホルダ組合せデータHCD、ピース組合せデータPCD
等の組合せデータを格納する金型形成データメモリ79
等の組合せデータ格納手段を設け、加工プログラムPR
O中のパンチ番号PN等の選択データに基づいて、前記
組合せデータ格納手段から所定の組合せデータを選出
し、該選出された組合せデータに基づいて、前記分割金
型を組合せる形で、前記自動金型交換手段を制御するシ
ーケンス制御部86、自動金型交換装置制御部87等の
金型交換制御手段を設け、前記加工プログラムPRO中
の補正値データに基づいて、ワークの曲げ傾向に関する
補正(デプス補正、左右バランス補正、クラウニング補
正等)を制御するクラウニング装置制御部89、ラム制
御部90等の補正制御手段を設けて構成したので、所定
の加工プログラムPROに関して1回だけ試験的な加工
を行って補正値データ(経験値)を求めておけば、金型
を交換する度に試験的な加工を行って補正値データを求
める必要はなく、好適に、ワークの曲げ傾向に関する補
正を行うことが出来る。即ち、同一の加工プログラムP
ROを使用する場合には、常に、同一の組合せデータに
基づいて(同一の分割金型の組合せ態様で)金型が形成
されるので、ワークの曲げ傾向に関する補正において同
一の補正値データを使用することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による分割金型組合せ制御装置の一実施
例を示すブロック図である。
【図2】図1に示す制御装置が装備されたプレスブレー
キを示す斜視図である。
【図3】パンチ形成データ(ホルダ組合せデータ及びピ
ース組合せデータ)を作成する手順(プログラム)を示
すフローチャートである。
【図4】オペレータによって指定されたパンチに関する
所望の仕様データ(形状および長さ)を示す画面表示図
である。
【図5】パンチを形成するサブホルダ(分割パンチ)の
組合せ態様の自動決定の基準となるテーブルを示す模式
図である。
【図6】細分割パンチを形成するピースの組合せ態様の
自動決定の基準となるテーブルを示す模式図である。
【図7】自動作成されたホルダ組合せデータを示す画面
表示図である。
【図8】短尺分割パンチマガジンに収納されている分割
パンチ及びピースの仕様データ、及び、自動作成された
ピース組合せデータを示す画面表示図である。
【図9】長尺分割パンチマガジンに収納されている分割
パンチの仕様データを示す画面表示図である。
【図10】オペレータによって変更されたホルダ組合せ
データを示す画面表示図である。
【図11】短尺分割パンチマガジンに収納されている分
割パンチ及びピースの仕様データ、及び、オペレータに
よって変更されたピース組合せデータを示す画面表示図
である。
【図12】登録された種々のホルダ組合せデータを示す
画面表示図である。
【図13】パンチの自動交換の手順(プログラム)を示
すフローチャートである。
【図14】図10及び図11に示すパンチ形成データ
(ホルダ組合せデータ及びピース組合せデータ)に基づ
いて、パンチを形成し、該パンチをラムに装着すること
を指示する動作指令コードを示す模式図である。
【図15】ラムに装着されているパンチを取外し、該パ
ンチを分解して分割パンチマガジンに収納することを指
示する動作指令コードを示す模式図である。
【図16】細分割パンチ(左側)を形成する各ピース
が、ツールラックに収納された状態を示す図である。
【図17】図11に示すピース組合せデータに基づい
て、図16に示すピースが、ホルダラックに収納された
サブホルダに装着され、細分割パンチ(左側)を形成し
た状態を示す図である。
【図18】細分割パンチ(右側)を形成する各ピース
が、ツールラックに収納された状態を示す図である。
【図19】図11に示すピース組合せデータに基づい
て、図18に示すピースが、ホルダラックに収納された
サブホルダに装着され、細分割パンチ(右側)を形成し
た状態を示す図である。
【図20】図10に示すホルダ組合せデータに基づい
て、サブホルダ(分割パンチ)が、メインホルダに装着
され、パンチを形成した状態を示す図である。
【符号の説明】
1……プレスブレーキ 9……自動金型交換手段(自動金型交換装置) 55……分割金型(分割パンチ) 58……分割金型(分割パンチ) 59a……分割金型(ピース) 75……長さ対応データ格納手段(マガジン収納状態メ
モリ) 76……長さ対応データ格納手段(ホルダ組合せ態様メ
モリ) 77……長さ対応データ格納手段(ピース組合せ態様メ
モリ) 79……組合せデータ格納手段(金型形成データメモ
リ) 81a……長さ指令入力手段、組合せデータ入力手段
(入力装置) 83……組合せデータ作成手段(ホルダ組合せ態様決定
部) 85……組合せデータ作成手段(ピース組合せ態様決定
部) 86……金型交換制御手段(シーケンス制御部) 87……金型交換制御手段(自動金型交換装置制御部) 89……補正制御手段(クラウニング装置制御部) 90……補正制御手段(ラム制御部) HCD……組合せデータ(ホルダ組合せデータ) HCT……長さ対応データ(ホルダ組合せ態様テーブ
ル) LD′……長さ指令(長さデータ) PCD……組合せデータ(ピース組合せデータ) PCT……長さ対応データ(ピース組合せ態様テーブ
ル) PN……選択データ(パンチ番号) PRO……加工プログラム SD……長さ対応データ(仕様データ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大口 芳弘 愛知県丹羽郡大口町大字小口字乗船1番地 ヤマザキマザック株式会社本社工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の分割金型を収納する自動金型交換手
    段を有するプレスブレーキにおいて、 前記自動金型交換手段に収納されている分割金型と長さ
    の対応関係を示す長さ対応データを格納する長さ対応デ
    ータ格納手段を設け、 所望の組合せ長さに関する長さ指令が入力される長さ指
    令入力手段を設け、 前記長さ指令入力手段を介して入力された長さ指令、及
    び前記長さ対応データ格納手段に格納されている長さ対
    応データに基づいて、前記分割金型の組合せ態様に関す
    る組合せデータを作成する組合せデータ作成手段を設
    け、 前記組合せデータ作成手段を介して作成された組合せデ
    ータに基づいて、前記分割金型を組合せる形で、前記自
    動金型交換手段を制御する金型交換制御手段を設けて構
    成した分割金型組合せ制御装置。
  2. 【請求項2】複数の分割金型を収納する自動金型交換手
    段を有するプレスブレーキにおいて、 前記分割金型の組合せ態様に関する組合せデータが入力
    される組合せデータ入力手段を設け、 前記組合せデータ入力手段を介して入力された組合せデ
    ータを格納する組合せデータ格納手段を設け、 前記組合せデータ格納手段から所定の組合せデータを選
    出し、該選出された組合せデータに基づいて、前記分割
    金型を組合せる形で、前記自動金型交換手段を制御する
    金型交換制御手段を設けて構成した分割金型組合せ制御
    装置。
  3. 【請求項3】複数の分割金型を収納する自動金型交換手
    段を有するプレスブレーキにおいて、 前記分割金型の組合せ態様に関する複数の組合せデータ
    を格納する組合せデータ格納手段を設け、 加工プログラム中の選択データに基づいて、前記組合せ
    データ格納手段から所定の組合せデータを選出し、該選
    出された組合せデータに基づいて、前記分割金型を組合
    せる形で、前記自動金型交換手段を制御する金型交換制
    御手段を設け、 前記加工プログラム中の補正値データに基づいて、ワー
    クの曲げ傾向に関する補正を制御する補正制御手段を設
    けて構成した分割金型組合せ制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006334670A (ja) * 1996-12-20 2006-12-14 Amada Co Ltd 曲げ加工方法及びこの方法を用いた曲げ加工システム
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