JPH0515002U - 光固定減衰器用端末部材 - Google Patents

光固定減衰器用端末部材

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JPH0515002U
JPH0515002U JP6154791U JP6154791U JPH0515002U JP H0515002 U JPH0515002 U JP H0515002U JP 6154791 U JP6154791 U JP 6154791U JP 6154791 U JP6154791 U JP 6154791U JP H0515002 U JPH0515002 U JP H0515002U
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JP
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attenuator
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真一 岩野
誠 清水
正治 堀口
和則 金山
泰博 安東
亮 長瀬
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造が簡単で容易かつ低価格に製造でき、組
立て作業性を簡略化できると共に、反射減衰量の低下が
ない光固定減衰器用端末部材を提供する。 【構成】 円筒状部材1内に光ファイバを内蔵する光固
定減衰器用端末部材であって、前記円筒状部材1はその
両端に凸球状の研磨面21を有すると共に、その略中央
部に形成された大径の段部3およびこの段部の一部に形
成された回転止め部(溝)31を有し、前記光ファイバ
は遷移金属がドーピングされた高濃度光ファイバ4であ
ることを特徴とする。高濃度光ファイバ4の吸収損失は
100000dB/Km以上であり、コバルト、鉄またはニ
ッケルから選ばれた遷移金属がドーピングされいる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、光ファイバ伝送路の中間に配置し、光コネクタ伝送エネルギの調 整または光通信システムの測定時の光パワー調整などに用いられる高損失光ファ イバ内蔵型光固定減衰器における端末部材の改良に関し、さらに詳しくはとくに 画像伝送や、高速の光信号を伝送するシステムなどに用いられる大きな反射減衰 量を必要とする光固定減衰器用端末部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、光ファイバ伝送路の中間に配置し、光コネクタ伝送エネルギの調整また は光通信システムの測定時の光パワー調整などに用いられる光固定減衰器におけ る端末部材の構造としては、吸収の大きい光ファイバを内蔵した円筒状部材( フェルール)を用いる構造、通常の光ファイバを内蔵した2本のフェルールの 中間、または通常の光ファイバを内蔵した1本のフェルールの途中に設けた切欠 き部に、予め所定の減衰特性を持たせたフィルタを挟む構造、および光ファイ バを内蔵した2本のフェルールの内一方のフェルールの片端面、または両方のフ ェルールの片端面に、所定の減衰特性を持たせた薄膜を蒸着する方法などが知ら れている。
【0003】 しかるに、上記従来例の構造では、フェルールの両端が平面研磨されている ため、光コネクタプラグと接続した場合に、光ファイバ端面間にわずかな空気層 が生じ、反射減衰量が低下するばかりか、フェルール自体がハウジングに固定さ れている構造であるため、光コネクタプラグと接続する際に、十分な位置合わせ 精度を確保しにくいという問題があった。
【0004】 また、上記従来例およびの構造では、サブミクロンの寸法精度が必要なフ ェルールを複数本用い、かつこれらを精密に位置合わせするための精密な割りス リーブを用いる必要があるため、部材費が高価になるばかりか、これら複数本の フェルールを整列させてハウジングに固定するための構造および組立て作業性も 複雑となり、低価格に光固定減衰器を構成することが困難であった。しかも、高 硬度のステンレススチールまたはアルミナやジルコニアなどのセラミック材料か ら作られたフェルールの途中に、微小間隔のスリット加工を行うために用いるダ イヤモンドソーが磨耗または破損しやすく、加工価格が高価になるという問題も あった。さらに、精度の必要な光ファイバやフェルールばかりか、所定の特性を 有する蒸着膜やフィルターなどを使用しなくてはならないことも、光固定減衰器 の低価格化を妨げる原因となっていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
この考案は、上述した従来の光固定減衰器用端末部材における問題点を解決す るためになされたものであり、構造が簡単で容易かつ低価格に製造でき、組立て 作業性を簡略化できると共に、反射減衰量の低下を起こすことがない光固定減衰 器用端末部材の提供を目的とするものである。
【0006】 上記の目的を達成するために鋭意検討した結果、1本の円筒状部材と、吸収損 失がきわめて高い高濃度光ファイバからなり、かつ前記円筒状部材の端部および 中央部に特定の構造を付与した光固定減衰器用端末部材が上記目的を満たし、光 固定減衰器を構成するためのキー部品として有効であることを見出し、この考案 をなすに至った。
【0007】
【課題を解決するための手段】
すなわち、この考案の光固定減衰器用端末部材は、円筒状部材内に光ファイバ を内蔵する光固定減衰器用端末部材であって、前記円筒状部材はその両端に凸球 状の研磨面を有すると共に、その略中央部に大径の段部およびこの段部の一部に 回転止め部を有し、前記光ファイバは遷移金属がドーピングされた高濃度光ファ イバであることを特徴とする。
【0008】 また、この考案の光固定減衰器用端末部材においては、高濃度光ファイバの吸 収損失が100000dB/Km以上であることを特徴とする。
【0009】 さらに、この考案の光固定減衰器用端末部材においては、光ファイバにドーピ ングされる遷移金属が、コバルト、鉄およびニッケルから選ばれた少なくとも1 種であり、これら遷移金属の光ファイバに対するドーピング濃度が、コバルトの 場合が100ppm 以上、鉄およびニッケルの場合が1000ppm 以上であること を特徴とする。
【0010】
【作用】
この考案の光固定減衰器用端末部材は、高濃度光ファイバを円筒状部材に接着 固定した後、円筒状部材の両端面を凸球状に研磨することにより、低価格で容易 に製造することができ、小型化が可能で、光固定減衰器の構造を大幅に簡素化す ることができる。
【0011】 また、この考案の光固定減衰器用端末部材を用いて光固定減衰器を構成する場 合は、光コネクタプラグと接続した使用時に、円筒状部材の段部を浮動保持する ことによって、この光固定減衰器用端末部材と光コネクタプラグのフェルールと を精度良く配列することができ、しかも前記段部に形成した回転止め部を利用し て光固定減衰器用端末部材を回転不能に保持することにより、回転方向の位置決 めが可能であるため、光ファイバの偏心方向の調整を容易に行うことができるこ とから、組立て作業性がきわめて簡略化される。
【0012】 さらに、この考案の光固定減衰器用端末部材は、円筒状部材に内蔵される高濃 度光ファイバの吸収損失を100000dB/Km以上とすることによって、3dB以 上の高い減衰量を実現することができ、しかもこの高濃度光ファイバを両端面が 凸球状に研磨された円筒状部材内に内蔵した状態で光コネクタプラグ内の光ファ イバとのPC接続を行うことから、接続部における光ファイバ端面内に空気層を 発生せず、光信号の内部反射を起こす恐れがないため、高い反射減衰量を保持す ることができる。
【0013】
【実施例】
以下、図面を参照しつつ、この考案の光固定減衰器用端末部材の実施例につい て詳細に説明する。
【0014】 図1はこの考案の光固定減衰器用端末部材の一実施例を示す斜視図、図2は同 じく断面図、図3は光ファイバにドーピングする遷移金属の波長(横軸)と吸収 損失(縦軸)の関係を示すグラフ、図4はこの考案の光固定減衰器用端末部材を 用いて光固定減衰器を組立てる過程を示す断面説明図、図5は図4におけるA− A線断面図、図6はこの考案の光固定減衰器用端末部材を用いて組立てた光固定 減衰器の断面図である。
【0015】 図1および図2において、この考案の光固定減衰器用端末部材(以下、端末部 材と呼ぶ)1は、通常の高濃度光ファイバに用いるフェルールと同様の外径を有 する円筒状部材(以下、フェルールと呼ぶ)2と、このフェルール2の軸心上に 設けられた精密穴内に、接着剤5などにより固定された高濃度光ファイバ4とか らなる。
【0016】 フェルール2の両端には、高濃度光ファイバ4の中心を頂点として、凸球状の 研磨面(以下、単に端面と呼ぶ)21、21´が形成されており、さらにフェル ール2の略中央部には大径の段部3が、またこの段部3の一部には回転止め部と しての溝部31がそれぞれ形成されている。なお、回転止め部としては上記の溝 部31の代わりに突起を形成してもよい。
【0017】 フェルール2の形成材料としては、ジルコニアなどのセラミック材料や、ステ ンレスなどの金属材料が用いられる。
【0018】 大径の段部3は、プラスチック材料または金属材料などから形成された円筒状 のリングからなり、これをフェルール2に装着して、接着剤または圧入すること により、フェルール2の略中央部に固定されている。
【0019】 上記の構成からなるフェルール2に必要な精度は、外径、後述する高濃度光フ ァイバの挿入孔径、およびこの挿入孔の偏心などにあり、これらはいずれも通常 の光コネクタプラグに用いられるフェルールの場合と同様に実現できる。
【0020】 また、上記フェルール2に後述する高濃度光ファイバ4を内蔵してなるこの考 案の端末部材1は、高濃度光ファイバ4をフェルール2内に接着固定した後、フ ェルール2の両端面を研磨して凸球状の端面21、21´することにより製造す ることができ、従来のように2本のフェルールを固定したり、それらの途中にス リットを設けたりする複雑な作業が不要となるため、この考案の端末部材1を使 用することによって、光固定減衰器の大幅な簡素化および軸方向長さの短尺化が 可能となる。
【0021】 上記フェルール2に内蔵される光ファイバは、吸収損失が100000dB以上 の高濃度光ファイバ4であり、この高濃度光ファイバ4を内蔵してなるたとえば 長さ3cmの端末部材1を光伝送路に挿入することによって、3dB以上の減衰量を 実現することができる。このような高濃度光ファイバの製造は、その外径寸法、 コアの偏心量およぴコア径などを従来の光ファイバと同等の高精度となし、ドー ピングする金属の種類およびその濃度を変更するだけで、従来技術により容易に 製造することができる。
【0022】 また、ドーピングする金属の種類およびその濃度を変更することにより、所定 の規格に応じて吸収損失をキロメータ辺り100000dBから1000000dB 程度まで任意に設定することができるため、端末部材1の構造や組立て作業を従 来と同一のままにして、所望の規格に応じた高濃度光ファイバ4を用いるだけで 、たとえば5dB、10dB、20dBなどの光固定減衰器を容易に製造することがで きる。
【0023】 この考案で用いる高濃度光ファイバ4は、コバルト、鉄またはニッケルから選 ばれた遷移金属をドーピングしていることから、図3(宮下忠、高橋志郎、“ソ ーダ石灰ガラス中の遷移金属イオンの光吸収”、通研実報、22、9;(197 3)2467頁から引用)に示すように、クロムや銅などの他の金属の場合と比 較して、1.2μmから1.6μm程度の波長領域において平坦な(ほぼ一様な )吸収損失特性を有するため、これらの波長領域で均一な減衰量を有する光固定 減衰器を構成することができる。とくに、単一モードファイバ伝送装置において は、通常1.3μmおよび1.55μmの波長を有する光が使用されるが、この 考案の端末部材によればこれら両方の波長の光に対して、同一特性を有する光固 定減衰器を実現することが可能となる。なお、上述した従来技術における蒸着膜 やフィルタでは、このような比較的広い波長領域に対して均一な特性を持たせる ことが困難であり、ある程度均一な波長特性を得るためには、たとえば蒸着膜を 5〜6以上の層数となした多層膜にする必要があり、低価格化が阻害されていた のである。
【0024】 また、光ファイバに対しドーピングされる遷移金属の濃度を、コバルトの場合 は100ppm 以上、鉄およびニッケルの場合は1000ppm 以上とすることによ って、キロメーター当たりの吸収損失を100000dB以上とすることが可能で ある。
【0025】 上記の特性によれば、この考案の端末部材1は従来に増して小型化が可能であ り、光固定減衰器の長さを、実装性の面から望ましい数cm程度以下に短尺化する ことが可能である。
【0026】 また、たとえば上述した従来技術においては、光固定減衰器内部の2本の光フ ァイバの間に、光ファイバコアとは材質が異なるフィルタや蒸着膜(場合によっ ては空気層)が配置される構造、または両端面を平面状に研磨したフェルールを 用いる構造であったため、2本の光ファイバの間に空気層が存在したり、または 光固定減衰器と光コネクタプラグのフェルールとの接触部にわずかな空隙(空気 層)を生じたりすることとなり、光ファイバコアと空気との屈折率の相違により フレネル反射に起因する光信号の反射が発生するという不具合があった。
【0027】 これに対し、この考案の端末部材1の他の重要な特徴として、所定の減衰量を 得るための損失が吸収損失であるため、光固定減衰器の内部で伝送する光信号に 反射の発生がないことが挙げられる。
【0028】 すなわち、通常伝送路に挿入される光固定減衰器と、伝送路を接続する光コネ クタプラグなどの接続部品との接続点においては、高速デジタルシステムなどで は20dB以上の反射減衰量が、また画像伝送などのシステムでは30〜40db以 上の減衰量がそれぞれ必要とされるが、たとえば光ファイバ間に空気層が存在す る場合の反射減衰量は14dB程度となるため、上記の要求を満たすことができな い。したがって上述した従来技術においては、空気層の発生をなくしたり、フイ ルタや蒸着膜を用いる場合にはこれらを反射防止構造の部材としたり、またはこ れらフィルタや蒸着膜の両端のフェルール端面を斜め研磨(フェルール軸垂直方 向に対してフェルール端面を約8°程度傾けて研磨する)したりするなどの処置 を施す必要があった。
【0029】 しかるに、この考案の端末部材1によれば、光固定減衰器内に単一の高濃度光 ファイバ4を内蔵し、かつこの高濃度光ファイバ4と光コネクタプラグ内の光フ ァイバとのPC接続を、フェルール2の両端面に研磨形成した凸球状の端面21 、21´により行うため、接続部における光ファイバ端面間に隙間が形成されず 、すなわち空気層が発生せず、通常のPC型光コネクタプラグの場合と同様に、 通常25dB以上の反射減衰量を実現することができるのである。
【0030】 次に、この考案の端末部材1を用いて光固定減衰器を組立てる過程および組立 てられた光固定減衰器の構成について、図4〜図6にしたがって説明する。
【0031】 図4において、6はこの考案の端末部材1を内蔵した光固定減衰器、7は前記 光固定減衰器6と組合わせて用いる光コネクタアダプタ、8は同じく光コネクタ プラグであり、前記光固定減衰器6の両端に前記光コネクタアダプタ7および光 コネクタプラグ8が接続されるようになっている。
【0032】 そして、この考案の端末部材1を光固定減衰器6に内蔵せしめるに際しては、 図5に示したように、フェルール2の段部3に形成された溝31と、光固定減衰 器6の内部に形成された係止突起67とを係止し、端末部材1を回転しないよう にフェルール保持穴68内に保持させる。
【0033】 これにより端末部材1と光固定減衰器6の割スリーブ61は、フェルール保持 穴68およびその後部681内に、多少移動可能に浮動保持されることになる。
【0034】 また、光固定減衰器6には、光コネクタアダプタ7と嵌合して係止/解除がで きるように、光コネクタアダプタ7側に係止片65およびこれと連なるレバー6 が設けられており、さらに光コネクタプラグ8と係止できるように光コネクタプ ラグ8側に係止部64が設けられている。
【0035】 この考案の端末部材1を内蔵した光固定減衰器6を実際に使用する場合には、 その先端62を光コネクタアダプタ7の端部73から光コネクタアダプタ7内に 挿入し、係止片65と係止部72を係止させると共に、その後端63に光コネク タプラグ8の先端85を挿入して、係止部64を光コネクタプラグ8側の係止部 83と係止させることにより、図6に示した接続構造となす。
【0036】 光コネクタプラグ8内のフェルール81には、その軸心上に光ファイバケーブ ル82の光ファイバ(図示せず)が端面811まで到達するように保持されてお り、フェルール81の端面811は、この考案の端末部材1の端面と同様に、凸 球状に研磨されている。また、フェルール81はスプリング86により先端85 側への押圧力が付与されている。
【0037】 光コネクタアダプタ7は、その内部に割スリーブ9を保持しており、この割ス リーブ9は光固定減衰器6や光コネクタプラグ8と嵌合した場合に、それらのフ ェルール2やフェルール81を精度良く整列するために機能する。
【0038】 かくして、図6に示したように光固定減衰器6、光コネクタアダプタ7および 光コネクタプラグ8が接続し、組立てられた状態が得られるが、図6において光 コネクタアダプタ7の他端には接続されるべき他の光コネクタプラグ8´が装着 される。
【0039】 上記の組立て過程において、この考案の端末部材1は、その段部31を光固定 減衰器6内に浮動保持する構造とすることによって、光コネクタプラグ8と接続 した使用時において、端末部材1と光コネクタプラグ8のフェルール81とを浮 動状態で精度良く整列することができ、振動などの機械的性質にすぐれると共に 、挿入損失の低い光固定減衰器を容易に実現することができる。
【0040】 また、この考案の端末部材1は、その段部3に形成した回転止め部としての溝 部31を利用して、端末部材1を光固定減衰器内部に回転不能に保持でき、かつ 回転方向の位置決めが可能であるため、端末部材1に対する高濃度光ファイバ2 のコア中心の偏心方向を一定とするいわゆる偏心方向の調整が可能であり、とく に単一モードファイバ用として好適に利用することができる。さらに、光コネク タプラグ8を着脱する場合の端末部材1の回転による着脱特性の変動をなくすこ とも可能である。
【0041】 図6において、光信号はたとえば一方の光コネクタプラグ8の光ファイバケー ブル82からフェルール81内の光ファイバ(図示せず)を通り、フェルール8 1の端面811と接触している光固定減衰器6における端末部材1の端面1から 高濃度光ファイバ(図示せず)に導かれる。導かれた光信号は、高濃度光ファイ バ4内で他の端面21´に伝わる間に所定の減衰量で減衰され、さらに端面21 ´と接触している他方の光コネクタプラグ8´内のフェルール81´の端面81 1´から、そのフェルール81´内に保持されている光ファイバ(図示せず)に 導かれる。
【0042】 このときに、端面21、21´と端面811、811´は、これらが凸球状に 研磨されており、しかも光コネクタプラグ8、8´のスプリング86、86´( 86´は図示せず)により互いに押圧されて密着しているため、接続される光フ ァイバの端面間には空気層が生ずることがない。したがって、この考案の端末部 材1を用いた光固定減衰器6においては、いわゆるフレネル反射を生ずることが なく、所定の減衰量が得られると共に、反射のない特性を実現することができる 。
【0043】 なお、上述した実施例においては、端末部材1の段部3に形成する回転止め部 としての溝部31を1個所としているが、複数個所に形成することも可能である 。また、端末部材1の段部3は円筒状のリング形状としているが、四角形などの 他の形状に変更することもできる。さらに、多モードファイバに用いるなどの、 端末部材1の回転が許容される場合には、段部3の溝部31を省略することがで きる。
【0044】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案の光固定減衰器用端末部材は、小型かつ簡単な 構造で、容易かつ低価格に製造でき、組立て作業性を簡略化できると共に、光固 定減衰器の簡素化および短尺化により、その小型化および高密度実装化などを期 待することができる。
【0045】 また、この考案の光固定減衰器用端末部材は、光信号の内部反射を起こす恐れ がなく、高い反射減衰量を保持することができるため、高価な光アイソレータを 併用せずに、高速光信号を用いるシステムや、画像伝送システムを低価格に構成 することができ、単一モードファイバ用の光固定減衰器としての理想的な性能を 有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの考案の光固定減衰器用端末部材の一
実施例を示す斜視図である。
【図2】図2は同じく断面図である。
【図3】図3は光ファイバにドーピングする遷移金属の
波長(横軸)と吸収損失(縦軸)の関係を示すグラフで
ある。
【図4】図4はこの考案の光固定減衰器用端末部材を用
いて光固定減衰器を組立てる過程を示す断面説明図であ
る。
【図5】図5は図4におけるA−A線断面図である。
【図6】図6はこの考案の光固定減衰器用端末部材を用
いて組立てた光固定減衰器の断面図である。
【符号の説明】
1 光固定減衰器用端末部材(端末部材) 2 円筒状部材(フェルール) 21、21´ 端面(凸球状) 3 段部 31 溝部(回転止め部) 4 高濃度光ファイバ 5 接着剤 6 光固定減衰器 61 割スリーブ 62 先端 63 後端 64 係止部 65 係止片 66 レバー 67 係止突起 68 フェルール保持穴 681 後部 7 光コネクタアダプタ 71 アダプタ本体 72 係止部 8 光コネクタプラグ 81 フェルール 811 端面 82 光ファイバケーブル 83 係止片 84 レバー 85 先端 86 スプリング 9 割スリーブ
フロントページの続き (72)考案者 金山 和則 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)考案者 安東 泰博 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)考案者 長瀬 亮 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状部材内に光ファイバを内蔵する光
    固定減衰器用端末部材であって、前記円筒状部材はその
    両端に凸球状の研磨面を有すると共に、その略中央部に
    大径の段部およびこの段部の一部に回転止め部を有し、
    前記光ファイバは遷移金属がドーピングされた高濃度光
    ファイバであることを特徴とする光固定減衰器用端末部
    材。
  2. 【請求項2】 高濃度光ファイバの吸収損失が1000
    00dB/Km以上であることを特徴とする請求項1に記載
    の光固定減衰器用端末部材。
  3. 【請求項3】 光ファイバにドーピングされる遷移金属
    が、コバルト、鉄およびニッケルから選ばれた少なくと
    も1種であることを特徴とする請求項1または2に記載
    の光固定減衰器用端末部材。
  4. 【請求項4】 光ファイバに対する遷移金属のドーピン
    グ濃度が、コバルトの場合が100ppm 以上、鉄および
    ニッケルの場合が1000ppm 以上であることを特徴と
    する請求項1、2または3に記載の光固定減衰器用端末
    部材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6360105B2 (ja) * 1986-03-28 1988-11-22

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