JPH05149118A - エンジンの圧縮比を変化させる方法 - Google Patents
エンジンの圧縮比を変化させる方法Info
- Publication number
- JPH05149118A JPH05149118A JP31631291A JP31631291A JPH05149118A JP H05149118 A JPH05149118 A JP H05149118A JP 31631291 A JP31631291 A JP 31631291A JP 31631291 A JP31631291 A JP 31631291A JP H05149118 A JPH05149118 A JP H05149118A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- compression ratio
- rocker arm
- low
- engine
- cam
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
- Valve Device For Special Equipments (AREA)
- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 エンジンの圧縮比を変える。
【構成】 高圧縮比エンジンをベースとし、高圧縮比か
ら低圧縮比に変化させるときには吸気バルブ2、3の閉
弁タイミングを遅くして圧縮行程の途中で閉弁させ、有
効圧縮行程を短くして実圧縮比を低くする。
ら低圧縮比に変化させるときには吸気バルブ2、3の閉
弁タイミングを遅くして圧縮行程の途中で閉弁させ、有
効圧縮行程を短くして実圧縮比を低くする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンの圧縮比を変
化させる方法に関する。
化させる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ガソリンを燃料とする内燃エンジンにお
いて吸入空気量を多くした混合気の燃焼効率を良くし、
高い出力を得るには、圧縮比を可能な限り高くすること
であるが、圧縮比を高くするとノッキングが発生し易く
なり、余り高くすることはできない。一方、代替燃料と
してのメタノールは、ノックし難く高圧縮比にすること
が可能である。また、ガソリンだけの場合でも、パーシ
ャル領域の燃費を良くするために低回転、低負荷領域で
は高圧縮比とし、ノックが発生し易い高負荷領域では低
圧縮比とすることが好ましい。
いて吸入空気量を多くした混合気の燃焼効率を良くし、
高い出力を得るには、圧縮比を可能な限り高くすること
であるが、圧縮比を高くするとノッキングが発生し易く
なり、余り高くすることはできない。一方、代替燃料と
してのメタノールは、ノックし難く高圧縮比にすること
が可能である。また、ガソリンだけの場合でも、パーシ
ャル領域の燃費を良くするために低回転、低負荷領域で
は高圧縮比とし、ノックが発生し易い高負荷領域では低
圧縮比とすることが好ましい。
【0003】そこで、従来からエンジンの運転状態に応
じて或いは使用する燃料の種類に応じて圧縮比を変更す
ることが可能な各種の構造の可変圧縮比エンジンが多数
提案されている。エンジンの圧縮比を可変することは、
前述したようにエンジンのパーシャル領域を高圧縮比化
することによる燃費の低減、多種燃料(FFV)等にお
ける燃料オクタン化への対応、過給機関のパーシャル領
域の性能向上等の点において有望であり、そのシステム
の完成が期待されている。
じて或いは使用する燃料の種類に応じて圧縮比を変更す
ることが可能な各種の構造の可変圧縮比エンジンが多数
提案されている。エンジンの圧縮比を可変することは、
前述したようにエンジンのパーシャル領域を高圧縮比化
することによる燃費の低減、多種燃料(FFV)等にお
ける燃料オクタン化への対応、過給機関のパーシャル領
域の性能向上等の点において有望であり、そのシステム
の完成が期待されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
可変圧縮比エンジンは、何れもその機構、構造が非常に
複雑であり、高速回転に不向きな要素が多いばかりでな
くコストが非常に高くなり、しかも、実用性、信頼性に
欠ける等の問題があるために圧縮比を可変とするメリッ
トが少なく、実用化されていないのが現状である。
可変圧縮比エンジンは、何れもその機構、構造が非常に
複雑であり、高速回転に不向きな要素が多いばかりでな
くコストが非常に高くなり、しかも、実用性、信頼性に
欠ける等の問題があるために圧縮比を可変とするメリッ
トが少なく、実用化されていないのが現状である。
【0005】本発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、高圧縮比エンジンをベースとし、低圧縮比にする場
合には吸気バルブの閉弁タイミングを遅らせて圧縮行程
の途中で閉弁させて実圧縮比を低くするようにしたエン
ジンの圧縮比を変化させる方法を提供することを目的と
する。
で、高圧縮比エンジンをベースとし、低圧縮比にする場
合には吸気バルブの閉弁タイミングを遅らせて圧縮行程
の途中で閉弁させて実圧縮比を低くするようにしたエン
ジンの圧縮比を変化させる方法を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明によれば、高圧縮比エンジンをベースとし、高
圧縮比から低圧縮比に変化させるときには吸気バルブの
閉弁タイミングを遅くして圧縮行程の途中で閉弁させ、
有効圧縮行程を短くして圧縮比を低くするようにしたも
のである。
に本発明によれば、高圧縮比エンジンをベースとし、高
圧縮比から低圧縮比に変化させるときには吸気バルブの
閉弁タイミングを遅くして圧縮行程の途中で閉弁させ、
有効圧縮行程を短くして圧縮比を低くするようにしたも
のである。
【0007】
【作用】ベースのエンジンを高圧縮比とし、当該エンジ
ンを高圧縮比として運転する場合にはそのままの状態で
運転し、低圧縮比に変更する場合には、吸気バルブの閉
弁タイミングを遅らせて圧縮行程の途中で閉弁させる。
これによりエンジンの圧縮比が低下する。この圧縮比の
変更は、エンジンの運転中に当該エンジンの運転状態に
応じて変更させることが可能である。
ンを高圧縮比として運転する場合にはそのままの状態で
運転し、低圧縮比に変更する場合には、吸気バルブの閉
弁タイミングを遅らせて圧縮行程の途中で閉弁させる。
これによりエンジンの圧縮比が低下する。この圧縮比の
変更は、エンジンの運転中に当該エンジンの運転状態に
応じて変更させることが可能である。
【0008】
【実施例】以下本発明の一実施例を添付図面に基づいて
詳述する。図1及び図2は、本発明方法を実施するため
のエンジンの吸気側の動弁機構を示し、動弁機構1は、
吸気バルブ2、3を駆動するための高圧縮比用のロッカ
アーム(以下「高圧縮比ロッカアーム」という)4と、
低圧縮比用のロッカアーム(以下「低圧縮比ロッカアー
ム」という)6と、高圧縮比ロッカアーム4と低圧縮比
ロッカアーム6間に介在されてこれら両者を結合し、又
は結合を解除する切替ピストン7、カムシャフト13に
設けられた高圧縮比カム14と低圧縮比カム15等によ
り構成されている。
詳述する。図1及び図2は、本発明方法を実施するため
のエンジンの吸気側の動弁機構を示し、動弁機構1は、
吸気バルブ2、3を駆動するための高圧縮比用のロッカ
アーム(以下「高圧縮比ロッカアーム」という)4と、
低圧縮比用のロッカアーム(以下「低圧縮比ロッカアー
ム」という)6と、高圧縮比ロッカアーム4と低圧縮比
ロッカアーム6間に介在されてこれら両者を結合し、又
は結合を解除する切替ピストン7、カムシャフト13に
設けられた高圧縮比カム14と低圧縮比カム15等によ
り構成されている。
【0009】高圧縮比ロッカアーム4は、略T型をなし
基端の両側にロッカシャフト5、5が一体に形成されて
おり、軸芯にはオイル通路5aが貫設されている。これ
らのロッカシャフト5、5は、ロッカシャフトジャーナ
ル12、12に回転可能に軸支されており、オイル通路
5aは、ジャーナル12、12に設けられたオイル通路
12a、12aに連通されて図示しない油圧制御回路か
ら切替ピストン7に油圧Pが供給されるようになってい
る。
基端の両側にロッカシャフト5、5が一体に形成されて
おり、軸芯にはオイル通路5aが貫設されている。これ
らのロッカシャフト5、5は、ロッカシャフトジャーナ
ル12、12に回転可能に軸支されており、オイル通路
5aは、ジャーナル12、12に設けられたオイル通路
12a、12aに連通されて図示しない油圧制御回路か
ら切替ピストン7に油圧Pが供給されるようになってい
る。
【0010】また、低圧縮比ロッカアーム6は、基端の
軸孔6aが高圧縮比ロッカアーム4の一側のロッカシャ
フト5に回動可能に外嵌されており、当該高圧縮比ロッ
カアーム4に対して揺動可能に支持されている。そし
て、これらの高圧縮比ロッカアーム4の略中央、低圧縮
比ロッカアーム6の先端には、カムシャフト13の高圧
縮比カム14、低圧縮比カム15に当接して転動可能な
ローラベアリング10、11が設けられている。
軸孔6aが高圧縮比ロッカアーム4の一側のロッカシャ
フト5に回動可能に外嵌されており、当該高圧縮比ロッ
カアーム4に対して揺動可能に支持されている。そし
て、これらの高圧縮比ロッカアーム4の略中央、低圧縮
比ロッカアーム6の先端には、カムシャフト13の高圧
縮比カム14、低圧縮比カム15に当接して転動可能な
ローラベアリング10、11が設けられている。
【0011】高圧縮比ロッカアーム4の一側のロッカシ
ャフト5の低圧縮比ロッカアーム6が嵌合する嵌合部に
は直径方向にピストン孔5b、5cが同心的に穿設され
ており、一方のピストン孔5bは、切替ピストン7が摺
動可能な孔径とされ、他方のピストン孔5cは、ピスト
ン孔5bよりも僅かに大径とされている。そして、これ
らのピストン孔5bと5cとは、中央のオイル通路5a
の箇所で図示のように段差をなして連設されている。
ャフト5の低圧縮比ロッカアーム6が嵌合する嵌合部に
は直径方向にピストン孔5b、5cが同心的に穿設され
ており、一方のピストン孔5bは、切替ピストン7が摺
動可能な孔径とされ、他方のピストン孔5cは、ピスト
ン孔5bよりも僅かに大径とされている。そして、これ
らのピストン孔5bと5cとは、中央のオイル通路5a
の箇所で図示のように段差をなして連設されている。
【0012】切替ピストン7は、その長さがロッカシャ
フト5の直径よりも僅かに短く設定されており、基端7
bには、フランジ7cが設けられている。この切替ピス
トン7は、ロッカシャフト5のピストン孔5b、5cに
嵌挿されており、ピストン孔5cにはピストン孔5bと
の段差面とフランジ7cとの間にスプリング8が縮設さ
れている。そして、切替ピストン7は、スプリング8の
ばね力によりロッカアーム5のピストン孔5b、5c内
に引き込まれている。
フト5の直径よりも僅かに短く設定されており、基端7
bには、フランジ7cが設けられている。この切替ピス
トン7は、ロッカシャフト5のピストン孔5b、5cに
嵌挿されており、ピストン孔5cにはピストン孔5bと
の段差面とフランジ7cとの間にスプリング8が縮設さ
れている。そして、切替ピストン7は、スプリング8の
ばね力によりロッカアーム5のピストン孔5b、5c内
に引き込まれている。
【0013】一方、低圧縮比ロッカアーム6の基端には
ロッカシャフト5のピストン孔5bと対向する所定箇所
に半径方向にピストン孔6bが穿設されている。このピ
ストン孔6bは、切替ピストン7の先端7aが嵌合可能
な大きさとされている。この切替ピストン7は、ロッカ
シャフト5のオイル通路5aに油圧Pが供給されるとス
プリング8のばね力に抗してピストン孔5bから押し出
され、その先端7aが低圧縮ロッカアーム6のピストン
孔6bに嵌合して、当該低圧縮ロッカアーム6を高圧縮
比ロッカアーム4に結合する。
ロッカシャフト5のピストン孔5bと対向する所定箇所
に半径方向にピストン孔6bが穿設されている。このピ
ストン孔6bは、切替ピストン7の先端7aが嵌合可能
な大きさとされている。この切替ピストン7は、ロッカ
シャフト5のオイル通路5aに油圧Pが供給されるとス
プリング8のばね力に抗してピストン孔5bから押し出
され、その先端7aが低圧縮ロッカアーム6のピストン
孔6bに嵌合して、当該低圧縮ロッカアーム6を高圧縮
比ロッカアーム4に結合する。
【0014】高圧縮比カム14及び低圧縮比カム15
は、図3に示すように形成されており、低圧縮比カム1
5は、高圧縮比カム14よりも閉弁タイミングを遅くし
て圧縮行程側に所定期間ずれた形状に形成されている。
即ち、当該エンジンは、高圧縮比が基本(ベース)であ
り、低圧縮比カム15は、圧縮行程の途中まで吸気バル
ブ2、3を開弁させておき、シリンダ内の圧縮圧をこれ
らの吸気バルブ2、3から抜くようになっている。これ
により当該エンジンは、有効圧縮行程が短くなり、高圧
縮比から低圧縮比に変更し得る。
は、図3に示すように形成されており、低圧縮比カム1
5は、高圧縮比カム14よりも閉弁タイミングを遅くし
て圧縮行程側に所定期間ずれた形状に形成されている。
即ち、当該エンジンは、高圧縮比が基本(ベース)であ
り、低圧縮比カム15は、圧縮行程の途中まで吸気バル
ブ2、3を開弁させておき、シリンダ内の圧縮圧をこれ
らの吸気バルブ2、3から抜くようになっている。これ
により当該エンジンは、有効圧縮行程が短くなり、高圧
縮比から低圧縮比に変更し得る。
【0015】ところで、燃料として一般にガソリンを使
用する場合にはノックし易いために圧縮比を余り高くす
ることが出来ないが、ガソリンにエタノール等を混合し
たり、或いは代替燃料としてのメタノール等の燃料は、
オクタン価が高くノックし難く従って、これらの燃料を
使用する場合には圧縮比を高くすることができる。そこ
で、図4に示すように燃料がガソリン又はガソリンの割
合が多い燃料を使用する場合には低圧縮比に、メタノー
ルの割合が多い場合には高圧縮比にする。即ち、多種燃
料(FFV)等における燃料オクタン価の変化に対応可
能とする。
用する場合にはノックし易いために圧縮比を余り高くす
ることが出来ないが、ガソリンにエタノール等を混合し
たり、或いは代替燃料としてのメタノール等の燃料は、
オクタン価が高くノックし難く従って、これらの燃料を
使用する場合には圧縮比を高くすることができる。そこ
で、図4に示すように燃料がガソリン又はガソリンの割
合が多い燃料を使用する場合には低圧縮比に、メタノー
ルの割合が多い場合には高圧縮比にする。即ち、多種燃
料(FFV)等における燃料オクタン価の変化に対応可
能とする。
【0016】また、図5に示すようにエンジンが高負荷
の運転領域(>La)にあるときには低圧縮比とし、低
速回転(<Na)且つ低負荷(<La)の運転領域にあ
るときには高圧縮比とすることによりパーシャル領域に
おけるエンジン性能の向上を図ることが可能となる。従
って、使用する燃料の種類、エンジン回転数、エンジン
負荷等を夫々検出して電子制御装置(何れも図示せず)
により図1の高圧縮比ロッカアーム4のオイル通路5a
に供給する油圧Pを制御して切替ピストン7により高圧
縮比ロッカアーム4のみにより吸気バルブ2、3を駆動
し、又は低圧縮比ロッカアーム6により高圧縮比ロッカ
アーム4を介して吸気バルブ2、3を駆動させて、当該
エンジンの圧縮比を、高圧縮比又は低圧縮比に切り替え
る。これによりエンジンの運転中に高圧縮比又は低圧縮
比に切り替えることが可能となる。
の運転領域(>La)にあるときには低圧縮比とし、低
速回転(<Na)且つ低負荷(<La)の運転領域にあ
るときには高圧縮比とすることによりパーシャル領域に
おけるエンジン性能の向上を図ることが可能となる。従
って、使用する燃料の種類、エンジン回転数、エンジン
負荷等を夫々検出して電子制御装置(何れも図示せず)
により図1の高圧縮比ロッカアーム4のオイル通路5a
に供給する油圧Pを制御して切替ピストン7により高圧
縮比ロッカアーム4のみにより吸気バルブ2、3を駆動
し、又は低圧縮比ロッカアーム6により高圧縮比ロッカ
アーム4を介して吸気バルブ2、3を駆動させて、当該
エンジンの圧縮比を、高圧縮比又は低圧縮比に切り替え
る。これによりエンジンの運転中に高圧縮比又は低圧縮
比に切り替えることが可能となる。
【0017】以下に作用を説明する。先ず、ベースとな
る高圧縮比の場合について説明する。高圧縮比時には図
6に示すように動弁機構1は、高圧縮比ロッカアーム4
のロッカシャフト5のオイル通路5aには油圧が供給さ
れず、従って、切替ピストン7は、スプリング8のばね
力により当該ロッカシャフト5のピストン孔5b、5c
内に引き込まれて低圧縮比ロッカアーム6との結合が解
除されている。
る高圧縮比の場合について説明する。高圧縮比時には図
6に示すように動弁機構1は、高圧縮比ロッカアーム4
のロッカシャフト5のオイル通路5aには油圧が供給さ
れず、従って、切替ピストン7は、スプリング8のばね
力により当該ロッカシャフト5のピストン孔5b、5c
内に引き込まれて低圧縮比ロッカアーム6との結合が解
除されている。
【0018】この状態でカムシャフト13(図1)が回
転すると、高圧縮比カム14が高圧縮比ロッカアーム4
を駆動し、吸気バルブ2、3が開閉制御される。一方、
低圧縮比ロッカアーム6は、低圧縮比カム15が回転し
ても当該低圧縮比カム15により高圧縮比ロッカアーム
4のロッカシャフト5に対して揺動されるだけであり、
吸気バルブ2、3の駆動には何ら関与しない。従って、
吸気バルブ2、3は、高圧縮比ロッカアーム4のみによ
り駆動されることになる。
転すると、高圧縮比カム14が高圧縮比ロッカアーム4
を駆動し、吸気バルブ2、3が開閉制御される。一方、
低圧縮比ロッカアーム6は、低圧縮比カム15が回転し
ても当該低圧縮比カム15により高圧縮比ロッカアーム
4のロッカシャフト5に対して揺動されるだけであり、
吸気バルブ2、3の駆動には何ら関与しない。従って、
吸気バルブ2、3は、高圧縮比ロッカアーム4のみによ
り駆動されることになる。
【0019】圧縮行程において図8(a)〜(c)に示
すように吸気バルブ2及び排気バルブ22(夫々一個図
示)は閉弁されており、ピストン20が下死点(BD
C)から上昇するに伴いシリンダ21内の混合気が徐々
に圧縮され、上死点(TDC)において圧縮容積が最小
となる。そして、この高圧縮比時におけるシリンダ21
の圧縮容積は、図8(d)の斜線で示すように最大とな
る。図10及び図11は、当該エンジンの吸気行程〜排
気行程におけるバルブタイミング及びバルブリフトカー
ブを示す。
すように吸気バルブ2及び排気バルブ22(夫々一個図
示)は閉弁されており、ピストン20が下死点(BD
C)から上昇するに伴いシリンダ21内の混合気が徐々
に圧縮され、上死点(TDC)において圧縮容積が最小
となる。そして、この高圧縮比時におけるシリンダ21
の圧縮容積は、図8(d)の斜線で示すように最大とな
る。図10及び図11は、当該エンジンの吸気行程〜排
気行程におけるバルブタイミング及びバルブリフトカー
ブを示す。
【0020】さて、エンジンの圧縮比を、上述の高圧縮
比から低圧縮比に変更する場合には、前記電子制御装置
が油圧制御回路(図示せず)を作動させて高圧縮比ロッ
カアーム4のオイル通路5aに油圧Pを供給する。オイ
ル通路5aに油圧Pが供給されると、図7に示すように
切替ピストン7がスプリング8のばね力に抗して押し出
され、その先端7aが低圧縮比ロッカアーム6のピスト
ン孔6bに嵌合する。これにより当該低圧縮比ロッカア
ーム6が高圧縮比ロッカアーム4に一体的に結合され
る。
比から低圧縮比に変更する場合には、前記電子制御装置
が油圧制御回路(図示せず)を作動させて高圧縮比ロッ
カアーム4のオイル通路5aに油圧Pを供給する。オイ
ル通路5aに油圧Pが供給されると、図7に示すように
切替ピストン7がスプリング8のばね力に抗して押し出
され、その先端7aが低圧縮比ロッカアーム6のピスト
ン孔6bに嵌合する。これにより当該低圧縮比ロッカア
ーム6が高圧縮比ロッカアーム4に一体的に結合され
る。
【0021】圧縮行程において、図9(a)に示すよう
にピストン20が下死点(BDC)位置にあるときには
吸気バルブ2は、高圧縮比カム14によりまだ開弁され
た状態にあり、一方、排気バルブ22は、既に閉弁され
ている。ピストン20の上昇に伴い高圧縮比カム14に
よる吸気バルブ2、3の開弁は終了してシリンダ21の
圧縮が開始されるが、低圧縮比カム15が未だ吸気バル
ブ2、3を引き続いて開弁させている。この結果、図9
(b)に示すように吸気バルブ2、3からシリンダ21
内の圧縮圧が矢印のように抜け、当該シリンダ21の圧
縮圧は、上昇し得ない。
にピストン20が下死点(BDC)位置にあるときには
吸気バルブ2は、高圧縮比カム14によりまだ開弁され
た状態にあり、一方、排気バルブ22は、既に閉弁され
ている。ピストン20の上昇に伴い高圧縮比カム14に
よる吸気バルブ2、3の開弁は終了してシリンダ21の
圧縮が開始されるが、低圧縮比カム15が未だ吸気バル
ブ2、3を引き続いて開弁させている。この結果、図9
(b)に示すように吸気バルブ2、3からシリンダ21
内の圧縮圧が矢印のように抜け、当該シリンダ21の圧
縮圧は、上昇し得ない。
【0022】低圧縮比カム15の回転に伴い吸気バルブ
2、3が圧縮行程の途中で閉弁されると圧縮が開始さ
れ、図9(c)に示すようにピストン20が上死点(T
DC)に達したときに圧縮容積が最小となる。そして、
このときの当該シリンダ21の圧縮容積は、図9(d)
に斜線で示すようになり、前記図8(d)に示す高圧縮
比時に比して有効圧縮行程が短くなり、その容積が小さ
くなる。この結果、シリンダ21の実圧縮比が低くな
る。
2、3が圧縮行程の途中で閉弁されると圧縮が開始さ
れ、図9(c)に示すようにピストン20が上死点(T
DC)に達したときに圧縮容積が最小となる。そして、
このときの当該シリンダ21の圧縮容積は、図9(d)
に斜線で示すようになり、前記図8(d)に示す高圧縮
比時に比して有効圧縮行程が短くなり、その容積が小さ
くなる。この結果、シリンダ21の実圧縮比が低くな
る。
【0023】吸気バルブ2、3は、低圧縮比時には図1
0に示すように高圧縮比時の閉弁時時期IC〜低圧縮比
時の閉弁時期IC’までの所定の期間開弁されており、
当該所定期間の間にシリンダ内の圧縮圧が排出される。
また、図11に当該低圧縮比時における吸気バルブ2、
3の開弁期間を点線で示す。この低圧縮比時における当
該エンジンのシリンダ内圧力−シリンダ容積(P−V)
特性は、図12の実線で示すようになる。尚、図2中点
鎖線で示す部分は、通常の高圧縮時における特性を示
す。
0に示すように高圧縮比時の閉弁時時期IC〜低圧縮比
時の閉弁時期IC’までの所定の期間開弁されており、
当該所定期間の間にシリンダ内の圧縮圧が排出される。
また、図11に当該低圧縮比時における吸気バルブ2、
3の開弁期間を点線で示す。この低圧縮比時における当
該エンジンのシリンダ内圧力−シリンダ容積(P−V)
特性は、図12の実線で示すようになる。尚、図2中点
鎖線で示す部分は、通常の高圧縮時における特性を示
す。
【0024】尚、図10中、符号IOは、吸気バルブの
開弁時期を、ICは、吸気バルブ2、3の高圧縮比時の
閉弁時期を、IC’は、これらの吸気バルブ2、3の低
圧縮比時の閉弁時期を、EOは、排気バルブの開弁時期
を、ECは、当該排気バルブの閉弁時期を示している。
開弁時期を、ICは、吸気バルブ2、3の高圧縮比時の
閉弁時期を、IC’は、これらの吸気バルブ2、3の低
圧縮比時の閉弁時期を、EOは、排気バルブの開弁時期
を、ECは、当該排気バルブの閉弁時期を示している。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、吸
気バルブの閉弁時期を遅らせ圧縮行程の途中で閉弁さ
せ、有効圧縮行程を短くして圧縮比を低くするようにし
たので、エンジンの運転中に当該エンジンの運転状態に
応じて圧縮比を高圧縮比又は低圧縮比に簡単に変更する
ことが可能である。また、エンジンの圧縮比の切替の構
造が簡単となり、これに伴い重量の増大化が抑えられ、
しかも、燃焼室の形状を変化させることがないために、
燃焼が高圧縮比、低圧縮比の何れの場合においても良好
に確保され、且つ高速回転にも対応することが可能であ
る等の優れた効果がある。
気バルブの閉弁時期を遅らせ圧縮行程の途中で閉弁さ
せ、有効圧縮行程を短くして圧縮比を低くするようにし
たので、エンジンの運転中に当該エンジンの運転状態に
応じて圧縮比を高圧縮比又は低圧縮比に簡単に変更する
ことが可能である。また、エンジンの圧縮比の切替の構
造が簡単となり、これに伴い重量の増大化が抑えられ、
しかも、燃焼室の形状を変化させることがないために、
燃焼が高圧縮比、低圧縮比の何れの場合においても良好
に確保され、且つ高速回転にも対応することが可能であ
る等の優れた効果がある。
【図1】本発明に係るエンジンの圧縮比を変化させる方
法を実施するための動弁機構の一実施例を示す斜視図で
ある。
法を実施するための動弁機構の一実施例を示す斜視図で
ある。
【図2】図1の矢線II−IIに沿う断面図である。
【図3】図1の高圧縮比カム及び低圧縮比カムの形状を
示す図である。
示す図である。
【図4】使用する燃料と圧縮比との関係を示すグラフで
ある。
ある。
【図5】エンジンの回転数及び負荷に対する圧縮比の関
係を示すグラフである。
係を示すグラフである。
【図6】図2の動弁機構の高圧縮比時における状態を示
す図である。
す図である。
【図7】図2の動弁機構の低圧縮比時における状態を示
す図である。
す図である。
【図8】高圧縮比時におけるシリンダの圧縮行程を示す
説明図である。
説明図である。
【図9】低圧縮比時におけるシリンダの圧縮行程を示す
説明図である。
説明図である。
【図10】本発明方法におけるバルブタイミングの一実
施例を示す説明図である。
施例を示す説明図である。
【図11】本発明方法におけるバルブリフトカーブの一
実施例を示す特性図である。
実施例を示す特性図である。
【図12】本発明方法におけるエンジンのP−V特性の
一実施例を示すグラフである。
一実施例を示すグラフである。
1 動弁機構 2、3 吸気バルブ 4 高圧縮比ロッカアーム 5 ロッカシャフト 6 低圧縮比ロッカアーム 7 切替ピストン 8 スプリング 13 カムシャフト 14 高圧縮比カム 15 低圧縮比カム 20 ピストン 21 シリンダ 22 排気バルブ
Claims (1)
- 【請求項1】 高圧縮比エンジンをベースとし、高圧縮
比から低圧縮比に変化させるときには吸気バルブの閉弁
タイミングを遅くして圧縮行程の途中で閉弁させ、有効
圧縮行程を短くして圧縮比を低くすることを特徴とする
エンジンの圧縮比を変化させる方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31631291A JPH05149118A (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | エンジンの圧縮比を変化させる方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31631291A JPH05149118A (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | エンジンの圧縮比を変化させる方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05149118A true JPH05149118A (ja) | 1993-06-15 |
Family
ID=18075733
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31631291A Pending JPH05149118A (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | エンジンの圧縮比を変化させる方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05149118A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7178492B2 (en) | 2002-05-14 | 2007-02-20 | Caterpillar Inc | Air and fuel supply system for combustion engine |
| US7191743B2 (en) | 2002-05-14 | 2007-03-20 | Caterpillar Inc | Air and fuel supply system for a combustion engine |
| US7201121B2 (en) | 2002-02-04 | 2007-04-10 | Caterpillar Inc | Combustion engine including fluidically-driven engine valve actuator |
| US7204213B2 (en) | 2002-05-14 | 2007-04-17 | Caterpillar Inc | Air and fuel supply system for combustion engine |
| US7222614B2 (en) | 1996-07-17 | 2007-05-29 | Bryant Clyde C | Internal combustion engine and working cycle |
| US7252054B2 (en) | 2002-05-14 | 2007-08-07 | Caterpillar Inc | Combustion engine including cam phase-shifting |
| US7281527B1 (en) | 1996-07-17 | 2007-10-16 | Bryant Clyde C | Internal combustion engine and working cycle |
| JP2008106766A (ja) * | 2006-10-24 | 2008-05-08 | Ford Global Technologies Llc | 多種燃料エンジンの制御装置及び方法 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS611614A (ja) * | 1984-06-04 | 1986-01-07 | スターリング・ドラツグ・インコーポレーテツド | 経口投与用の徐放性医薬組成物 |
| JPS6123627U (ja) * | 1984-07-17 | 1986-02-12 | 松下冷機株式会社 | 天井埋込型空気調和機 |
-
1991
- 1991-11-29 JP JP31631291A patent/JPH05149118A/ja active Pending
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS611614A (ja) * | 1984-06-04 | 1986-01-07 | スターリング・ドラツグ・インコーポレーテツド | 経口投与用の徐放性医薬組成物 |
| JPS6123627U (ja) * | 1984-07-17 | 1986-02-12 | 松下冷機株式会社 | 天井埋込型空気調和機 |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7222614B2 (en) | 1996-07-17 | 2007-05-29 | Bryant Clyde C | Internal combustion engine and working cycle |
| US7281527B1 (en) | 1996-07-17 | 2007-10-16 | Bryant Clyde C | Internal combustion engine and working cycle |
| US7201121B2 (en) | 2002-02-04 | 2007-04-10 | Caterpillar Inc | Combustion engine including fluidically-driven engine valve actuator |
| US7178492B2 (en) | 2002-05-14 | 2007-02-20 | Caterpillar Inc | Air and fuel supply system for combustion engine |
| US7191743B2 (en) | 2002-05-14 | 2007-03-20 | Caterpillar Inc | Air and fuel supply system for a combustion engine |
| US7204213B2 (en) | 2002-05-14 | 2007-04-17 | Caterpillar Inc | Air and fuel supply system for combustion engine |
| US7252054B2 (en) | 2002-05-14 | 2007-08-07 | Caterpillar Inc | Combustion engine including cam phase-shifting |
| JP2008106766A (ja) * | 2006-10-24 | 2008-05-08 | Ford Global Technologies Llc | 多種燃料エンジンの制御装置及び方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CA1274132A (en) | Valve operating mechanism for internal combustion engine | |
| US6837199B2 (en) | Valve actuating apparatus for internal combustion engine | |
| JPS60113007A (ja) | 内燃機関の吸・排気弁制御装置 | |
| JPH07324610A (ja) | 可変バルブ駆動装置 | |
| JPH07259655A (ja) | 排気還流装置 | |
| CN104747247B (zh) | 用于顶置气门发动机的可变气门致动机构 | |
| JPH05149118A (ja) | エンジンの圧縮比を変化させる方法 | |
| JPH07166829A (ja) | 弁装置 | |
| JPH07269381A (ja) | 可変圧縮比エンジン | |
| JPS58152139A (ja) | 内燃機関の制御装置 | |
| JP2005163695A (ja) | 内燃機関の圧縮比制御装置 | |
| JPH05149117A (ja) | エンジンの圧縮比を変化させる方法 | |
| JP2016183663A (ja) | 多気筒内燃機関の可変動弁装置及び該可変動弁装置のコントローラ | |
| JPS6118013B2 (ja) | ||
| JPS6085205A (ja) | 内燃機関の弁作動切換装置 | |
| JP2779429B2 (ja) | 動弁機構のバルブタイミング・リフト量可変機構 | |
| JPH048807A (ja) | 4サイクルエンジンの始動補助装置 | |
| JPH0598994A (ja) | 二元燃料エンジン | |
| JPS59131714A (ja) | タ−ボチヤ−ジヤ付機関の弁作動切換装置 | |
| JPS5913283Y2 (ja) | 内燃機関の動弁機構 | |
| JPS606564Y2 (ja) | 内燃機関の動弁機構 | |
| JP2006183482A (ja) | 2ストローク内燃機関 | |
| JPS5910333Y2 (ja) | 残留ガス制御装置 | |
| JP2639471B2 (ja) | 内燃機関用弁のリフト調節装置 | |
| JP2006183480A (ja) | ユニフロー2ストローク内燃機関 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19970506 |