JPH0514613B2 - - Google Patents

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JPH0514613B2
JPH0514613B2 JP59150774A JP15077484A JPH0514613B2 JP H0514613 B2 JPH0514613 B2 JP H0514613B2 JP 59150774 A JP59150774 A JP 59150774A JP 15077484 A JP15077484 A JP 15077484A JP H0514613 B2 JPH0514613 B2 JP H0514613B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thin steel
steel plate
synthetic resin
product
welding
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP59150774A
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English (en)
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JPS6129534A (ja
Inventor
Masahiko Inoe
Kazuo Azuma
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Publication of JPS6129534A publication Critical patent/JPS6129534A/ja
Publication of JPH0514613B2 publication Critical patent/JPH0514613B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は鋼板パネルに関するものである。
(従来技術) 工業製品の外板に鋼板パネルが多用されている
が、薄鋼板を用いて軽量化を図つた場合、張り剛
性が小さくなるという欠点がある。
例えば、自動車用ボデイパネルのうち、いわゆ
る蓋物と称されるフードは、一般的に、その軽量
化のため予めプレス成形された2枚の薄鋼板(板
厚0.7〜0.75m/m)を合せて製作されているが、
張り剛性が小さいことからベコツキ、すなわち洗
車時の加圧水で、あるいは、手で押すとペコペコ
した感じを与え、このためフードの開閉時の感触
が悪く、低廉な製品イメージを与えてしまうとい
う問題に加えて、走行時の振動、騒音をも誘発す
るという問題も含むものであつた。このため、鋼
板から合成樹脂への材質変更も提案されている
が、部分的な材質変更はその光沢の差異によつて
塗装の色感が異なり、またその色合わせも難しい
ことから簡単には行ない得ないのが現状である。
また、薄鋼板の強度などを持たせるために現在
では薄鋼板の間に合成樹脂を挟んだ各種複合材が
開発されている。例えば、製品の形状に予めプレ
ス加工した二枚の表側と裏側の薄鋼板を用いて、
その間に合成樹脂などを挟んだ複合材が開示され
ており(特公昭58−9077)号公報、特開昭57−
12620号公報)、また、二枚の薄鋼板の全周を密着
して密閉した空間を形成し、その空間内に合成樹
脂などを充填して薄鋼板を自然変形させた複合材
が開示されており(特開昭58−163635号公報)、
また、二枚の薄鋼板の間に合成樹脂などを挟んで
金型などの手段により圧着して一体化した複合材
が開示されている(特開昭58−49223号公報、特
開昭58−11121号公報)。
(発明が解決しようとする問題点) 上記従来の複合材はいずれも表裏二枚の薄鋼板
を使用しているので、この二枚の薄鋼板を重ね合
わせて密閉された空間を作るにはその全周を溶接
しなければならず、また、二枚の薄鋼板を予め製
品の形状に合わせてプレス加工している場合には
プレス工程が必要になると共に、二枚の薄鋼板の
正確な位置合わせが必要になつて、特に大量生産
型の製品にあつては累積工数が多大なものとな
り、生産性が低下すると共に、製品の価格が高く
なり製品価値を低下させるという問題がある。
本発明はプレス工程を省略し、かつ、溶接工数
の低減を可能にして生産性および製品価値を向上
するようにした複合構造薄鋼板パネル及びその製
造方法を提供するものである。
(問題点を解決するための手段) かかる技術的課題を解決するための本発明に係
る手段は、一枚の薄鋼板に予め必要な部材を溶接
にて固定すると共に筒口を固定し、次に前記固定
した部材が内側になるように、かつ、前記筒口を
貫通させて薄鋼板を折曲げ、蓋薄鋼板を製品の輪
郭に合わせて固着して密閉された空間部を形成し
た後にこの固着部に沿つて切除し、次にこれを金
型内にセツトして前記空間部に合成樹脂を圧入し
て薄鋼板を金型に倣つて変形させ、その後に合成
樹脂を硬化して複合構造薄鋼板パネルを製造する
方法であり この製造方法により、パネルの表裏を形成する
薄鋼板の内面に必要な部材を溶接にて必要箇所に
固定し、該薄鋼板を折曲げ該折曲部を製品の輪郭
の一部にすると共に該折曲部以外に部分の製品の
輪郭に合わせて溶接により密閉し、該密閉空間内
に合成樹脂を圧入し成型したことを特徴とするも
のである。
(作用・効果) このように構成することにより本発明は次の通
りの作用効果がある。すなわち、一枚の薄鋼板に
予め必要な部材を溶接にて固定すると共に筒口を
固定し、次に前記固定した部材が内側になるよう
に、かつ、前記筒口を貫通させて薄鋼板を折曲げ
ることにより、折り曲げられて製品の表裏を構成
する薄鋼板は一体になつた状態で位置合わせされ
るので、位置合わせの工程ないしは工具を省略す
ることができると共に、次の溶接工程でのクラン
プを簡略化し、かつ、必要な部材はすべて内側に
隠れた状態であるので、例えば次の工程の塗装に
よる表面仕上が容易になる。そして、次に製品の
輪郭に合わせて固着するので、折曲部分をそのま
ま輪郭として利用できる場合には固着(溶接)部
分が少なくなつてその工数を低減することがで
き、このようにして固着し密閉された空間部を形
成した後にこの固着部に沿つて切除するようにし
たので、この切除は製品の定形化された輪郭に沿
つて打ち抜きなどにより行うことができるように
なつて短時間に行うことができる。
そして、次にこれを金型内にセツトして前記空
間部に合成樹脂を圧入して薄鋼板を金型に倣つて
変形させることにより、プレス加工工程を省略し
て成型加工をすることができ、その後に合成樹脂
を硬化して製品が完成する。
このように、本発明の方法によればプレス加工
工程を省略し、かつ、溶接工数の低減を可能にし
て生産性および製品価値を向上することができ
る。
また、一枚の薄鋼板を折り曲げて製品の表裏を
形成することにより、この表裏を形成する薄鋼板
の位置合わせを省略し、かつ、切除工程を短時間
にして生産性を更に向上することができる。
また、必要部材を予め内面に溶接することによ
り仕上面が良好になり、後工程である例えば塗装
工程でマスキングなどを省略して簡略化すること
ができ、生産性を向上することができる。
そして、この方法により得られるパネルも当然
に上記作用効果を有する。
(実施例) 本発明の一実施例として、本発明を自動車用ボ
デイパネルのうちフードに適用した例を図面に基
づいて説明する。
先ず、第2図に示すように、予めフードロツク
のフツク用穴1、筒口用穴2を穿設した薄鋼板1
0(0.7〜0.75m/m)にフードロツク3、フー
ドヒンジリーンフオース4及び筒口5を溶接して
固着する。ここで、フードロツク3、筒口5と薄
鋼板10との間の気密保持のため、両部材3,3
はシーム溶接により固着される。
次に、この各部材3,4,5を固着した平板状
の薄鋼板10を、第3図に示すように、二つに折
り曲げて重ね合せ、その後所定の輪郭で接続ビー
ム溶接する。この連続ビーム溶接に当たり、製品
の表裏を形成する薄鋼板は折曲部で既に位置合わ
せされており、かつ、一体になつているので、位
置合わせの工程ないしは工具を省略することがで
きると共に折り曲げた状態の薄鋼板10のクラン
プを簡略化することができる。また、輪郭に沿つ
て溶接するので、折曲部を輪郭の一部として利用
する場合には折曲部分の溶接を省略して溶接工数
を低減することができる。この連続ビーム溶接の
輪郭は第4図中太実線6で示してある。この連続
ビーム溶接によつて薄鋼板10の内部には密閉空
間が形成されると共に、各部材3,4,5はこの
空間内部に存することになり、例えば次の工程の
塗装においてマスキングなどを省略することがで
き、次工程を簡略化することとなる。
しかる後、第5図に示すように、連続ビーム溶
接の輪郭6に沿つてその外周を切断し、所定形状
の袋状薄鋼板11を形成する。このように製品の
定形化された輪郭に沿つて溶接し、この溶接の輪
郭6に沿つて切断するので、定形化されたパンチ
により打ち抜きすることができるようになる。こ
の所定形状に形成された袋状薄鋼板11内の密閉
空間は筒口5で外部と連通することとなる。
第6図は成形型20,21を示す。この成形型
20,21に前述した袋状薄鋼板11を挾み込
み、第1図に示す成形機30にセツトする。第6
図中22はノズル穴であり、前述した筒口5が挿
入される。
袋状薄鋼板11挾持した成形型20,21は、
バツクアツプロツク31と加圧シリンダ32で締
め付け固定される。バツクアツプロツク31に
は、シリンダ33が設けられており、シリンダ3
3はノズル穴22に嵌入するノズル棒34を押圧
移動させる機能を備えている。
ノズル棒34は図示を省略した加圧機にホース
35を介して接続されており、加圧機から圧送さ
れた溶融合成樹脂Aをノズル棒34、筒口5を経
て、袋状薄鋼板11内の密閉空間に圧入する。こ
の圧入により袋状薄鋼板11は成形型20,21
の内面に沿つて変形し、プレス工程を省略した状
態で袋状薄鋼板11は内部に合成樹脂が充填され
た複合構造薄鋼板フードに成形される。合成樹脂
としては熱硬化性合成樹脂が好ましく、その後行
なわれる塗装、乾燥時の熱で硬化される。
このようにして、本発明の方法によればプレス
加工工程を省略し、かつ、溶接工数の低減を可能
にして生産性および製品価値を向上することがで
きる。
また、一枚の薄鋼板を折り曲げて製品の表裏を
形成することにより、この表裏を形成する薄鋼板
の位置合わせを省略し、かつ、切除工程を短時間
にして生産性を更に向上することができる。
また、必要部材を予め内面に溶接することによ
り仕上面が良好になり、後工程を簡略化すること
ができ、生産性を向上することができる。
このようにして製造された複合構造薄鋼板フー
ドによれば、内部に充填された合成樹脂が支持部
材としてベコツキ感を解消し、製品のイメージを
向上することができるのみならず、走行時の振
動、騒音の問題を解消することができる。また本
発明をボンネツトに適用した場合、防音効果を高
めることができる。
また、外部は鋼板で形成されているため、他の
鋼板製自動車ボデイパネルとの塗装上の問題も生
じることはない。
【図面の簡単な説明】
第1図は成形機の断面概略図、第2図乃至第5
図は袋状薄鋼板の製造工程を示す斜視図、第6図
は成形型を示す斜視図である。 5……筒口、10……薄鋼板、11……袋状薄
鋼板、20,21……成形型、A……合成樹脂。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 パネルの表裏を形成する薄鋼板の内面に必要
    な部材を溶接にて必要箇所に固定し、該薄鋼板を
    折り曲げ該折曲部を製品の輪郭の一部にすると共
    に該折曲部以外の部分を製品の輪郭に合わせて溶
    接により密閉し、該密閉空間内に合成樹脂を圧入
    し成型したことを特徴とする複合構造薄鋼板パネ
    ル。 2 前記合成樹脂が熱硬化性樹脂である特許請求
    の範囲第1項記載の複合構造薄鋼板パネル。 3 一枚の薄鋼板に予め必要な部材を溶接にて固
    定すると共に筒口を固定し、次に前記固定した部
    材が内側になるように、かつ、前記筒口を貫通さ
    せて薄鋼板を折曲げ、該薄鋼板を製品の輪郭に合
    わせて固着して密閉された空間部を形成した後に
    この固着部に沿つて切除し、次にこれを金型内に
    セツトして前記空間部に合成樹脂を圧入して薄鋼
    板を金型に倣つて変形させ、その後に合成樹脂を
    硬化してなる複合構造薄鋼板パネルの製造方法。 4 前記合成樹脂が熱硬化性樹脂である特許請求
    の範囲第3項に記載の複合構造薄鋼板パネルの製
    造方法。
JP59150774A 1984-07-20 1984-07-20 複合構造薄鋼板パネル及びその製造方法 Granted JPS6129534A (ja)

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JPS6129534A JPS6129534A (ja) 1986-02-10
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2367526B (en) * 2000-10-03 2004-09-15 Intelligent Engineering Sandwich plate panels

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JPS5811121A (ja) * 1981-07-10 1983-01-21 Sekisui Plastics Co Ltd 雨戸等の積層板の製造方法
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JPS58163635A (ja) * 1982-03-24 1983-09-28 Sumitomo Shoji Kk 発泡樹脂複合板

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