JPH0514605A - 固体撮像装置 - Google Patents

固体撮像装置

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JPH0514605A
JPH0514605A JP3189377A JP18937791A JPH0514605A JP H0514605 A JPH0514605 A JP H0514605A JP 3189377 A JP3189377 A JP 3189377A JP 18937791 A JP18937791 A JP 18937791A JP H0514605 A JPH0514605 A JP H0514605A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光電変換素子を設けた透明絶縁性基板と色分
解を行なうためのカラーフィルタからなるカラーイメー
ジセンサにおいて、色分解能に干渉されずにバイアス光
を入射させ、光応答性を改善して高速読み取りを可能に
する。 【構成】 カラーフィルタ15を設けた光電変換素子1
4は、透明絶縁性基板12に支持されている。光源20
により照明された原稿10からの反射光は、レンズ19
によりカラーフィルタ15を介して光電変換素子14上
に結像される。透明絶縁性基板12の側方にLED固体
光源17を配置し、発光を透明絶縁性基板12を光導波
路として光電変換素子14の下方から導き、バイアス光
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はファクシミリ、複写機等
の画像入力装置に使用される固体撮像装置に係わり、特
に透明絶縁基板上に光電変換素子を形成して成る固体撮
像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ファクシミリ装置や複写機等各種
OA機器の小型化、高速化、カラー化に伴い、その主要
画像入力用電子部品であるイメージセンサに対してカラ
ー高速化が強く望まれている。イメージセンサの高速化
に大変重要なのが光信号の明暗に対する反応性(光応答
性と呼ぶ。)である。この光応答性を改善することによ
って、イメージセンサの残像(前段もしくは前ラインの
信号が一部残留し、次段に残る現象)を低減し、駆動周
波数を上げ、高速化に大きく寄与することができる。
【0003】ところで、従来、イメージセンサの光応答
性を改善する手段として、バイアス光を用いる方法が広
く知られている。例えば、特公昭52−4436号公報
に記載された画像読取装置は、CCDセンサにバイアス
光を用いて転送効率を高めたものである。また、特公昭
55−35748号公報においては、フォトトランジス
タにバイアス光を用いて、その動作点レベルを改善する
ことを提案している。特開昭62−204657号公報
や、特開平2−234563号公報には、a−SiやC
dS,CdSe等の薄膜光電変換素子にバイアス光を適
用して、光電変換膜中のトラップを減らして、動作特性
を改善させることが記載されている。
【0004】このような、バイアス光を利用した画像読
取装置においては、バイアス光を如何にしてイメージセ
ンサに導くかが問題となる。
【0005】従来技術の1例として、特開昭62−20
4657号公報に開示される装置を図17に示して説明
する。図中、51はイメージセンサ、52はその光電変
換素子、53は結像用レンズ、54は原稿照明用光源、
55はバイアス照明用光源、56は原稿である。原稿5
6上の画像を結像用レンズ53によりイメージセンサ5
1の光電変換素子52で読み取るものである。この例で
は、光源は、原稿照明用光源54とバイアス照明用光源
55を具備しているが、これらは同種の光源である。原
稿照明用光源54からの光は、原稿56で反射され、結
像用レンズ53を通してイメージセンサ51の光電変換
素子52に像を結ぶ。バイアス照明用光源55からの光
は、結像用レンズ53を通さずに直接光電変換素子52
に導光される。このようにしてバイアス照明用光源55
からの定常的な光を光電変換素子52に入射させること
によって、イメージセンサ51の光応答性を高めようと
するものである。
【0006】このように、バイアス光を与えた場合に
は、バイアス光による光電流と、原稿からの反射光であ
る信号光による光電流との合計の光電流が流れる。信号
成分を得るためには、合計の光電流から、バイアス光に
よる光電流を差し引かねばならないから、ラインセンサ
の場合には、バイアス光成分として、一定値を差し引く
ことになる。したがって、個別の光電素子にバラツキが
大きい場合には、一定値を差し引いた信号成分の相対的
なバラツキは非常に大きくなる。
【0007】これを改善するために、バイアス光による
光電流成分を小さくし、しかも、光応答速度を極めて速
くした光電変換装置が、特開昭63−102453号公
報に記載されている。この公報に記載された光電変換装
置は、絶縁性基板上に、窓を有する遮光膜、透明絶縁
膜、光導電体膜に対向電極を設けた光導電素子を順次積
層して構成される光電変換素子を主走査方向に複数個並
べて形成し、その上に透明保護膜を積層し、基板背面に
配置した光源からの照明光により原稿を照明し、原稿か
らの反射光を光電変換装置により電気信号に変換するも
のである。光導電素子としては、S字形の立ち上がり特
性を示すものを用いる。遮光膜は、ある特定波長より短
波長側で限定された分量の透光性を持たせ、光源からの
光の内、遮光膜を透過した短波長の光が、直接光導電素
子に当たるようにして、バイアス光としたものである。
【0008】ここで、読み取り系をカラー化した場合を
考える。例えば、3原色系で説明する。原稿の反射光
は、R,G,Bの3色のカラーフィルタで分解され、3
つの色信号となるが、通常、a−Si等の光電変換素子
の場合、光の波長、あるいは、光量によって、残像量が
変化する。図14は、バイアス光量を与えた場合の残像
量を示す線図である。横軸に原稿反射光に対するバイア
ス光量の割合をとり、縦軸の残像量を百分比で表した。
測定条件は、光電変換素子として、0.5μm厚のa−
Siのものを用い、バイアス光の波長を570nm、全
白出力が1V時で測定した。1ライン目の残像量に対し
て、4ライン目、8ライン目の残像量は、急激に減少す
る。この減少割合から、残像時間が推定できる。また、
バイアス光の割合が大きいほど、残像量が少ないことが
わかる。しかし、上述したように、バイアス光の割合を
大きくすると、個別の光電素子のバラツキが大きくあら
われるという問題がある。
【0009】3色間における残像量が異なると、R,
G,Bの3色信号を混色した場合、モノトーンの原稿に
対し、色ズレ(カラーゴーストともいう。)を起こし、
著しい画質の劣化となる。そこで、カラー読み取り系の
場合には、3色間の残像量をできるだけ均一にする必要
がある。図15は、波長に対する残像の依存性を測定し
た実験結果である。図14と同じ測定条件で測定した。
8ラインまで全白の原稿を照明し、そこで光源をオフ
し、残像量をプロットした。570nmと660nmで
の残像量に差があることがわかり、残像の波長依存性が
確認できた。
【0010】上記した特開昭63−102453号公報
に記載された光電変換装置は、光電変換素子に直接入射
するバイアス光源と原稿照明用の光源とを、同一光源と
し、バイアス光は、原稿照明用光を遮光膜で分光するこ
とによって得ている。したがって、最適光波長や光量を
適宜に選定することが困難であり、カラー読み取り系に
用いることは画質の点で不可能に近いものである。
【0011】また、上述した特開昭62−204657
号公報に記載された装置を、カラーイメージセンサに用
いる場合にも問題がある。通常、カラーイメージセンサ
の場合は、色分解用のカラーフィルタを光電変換素子上
に配置する。当然のことながら、カラーフィルタは、原
稿反射光の入射側に位置する。一方、バイアス光も同じ
側から入射するため、波長によってはカラーフィルタを
透過できないケースがあり、光電変換素子にバイアス光
を入射させることができなくなる。例えば、3原色系フ
ィルタを持つカラーイメージセンサの場合、図18に示
すような分光感度を持つが、ここに、曲線64に示すよ
うな発光スペクトル特性をもつ赤色LEDをバイアス照
明用光源として使用した場合、青感素子61,緑感素子
62には、バイアス光は到達しない。また、仮に白色蛍
光灯等の光源をバイアス照明用光源として用いたとして
も、青,緑,赤の各素子61,62,63に到達するバ
イアス光の波長がそれぞれ異なるため、光電変換素子の
光応答性の波長依存性によって、色毎に残像量が異な
る。したがって、特開昭62−204657号公報に記
載された装置を用いても、色再現性が悪化したり、色ズ
レ等の問題を誘発し、良好な画像を得ることは困難であ
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した問
題点を解決するためになされたもので、カラーイメージ
センサに対して、バイアス光による光応答性の改善を有
効となるようにしたもので、高速読み取りが可能なカラ
ーイメージセンサを提供することを目的とするものであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、透明基板上に
光電変換素子を設けた固体撮像装置において、請求項1
は、前記光電変換素子に原稿からの反射光を当てる第1
の光源手段と、前記透明基板に形成された光導波路を介
して前記光電変換素子にバイアス光を当てる第2の光源
手段とを有することを特徴とするものである。
【0014】請求項2は、請求項1における第2の光源
手段が、透明基板の側方に設けられたことを特徴とする
ものであり、請求項3は、請求項1における光電変換素
子が、原稿からの反射光が通過するカラーフィルタを具
備することを特徴とするものであり、請求項4は、請求
項1における第2の光源手段が、透明基板に接して設け
られたことを特徴とするものであり、請求項5は、請求
項1における第2の光源手段が、少なくとも2つの異な
るスペクトルを有するバイアス光源から構成されたこと
を特徴とするものであり、請求項6は、請求項5におい
て、バイアス光源の光量を選択的に調節する光量調節手
段を設けたことを特徴とするものである。
【0015】また、請求項7は、透明基板上に光電変換
素子を設けた固体撮像装置において、前記光電変換素子
の一方側に設けられたカラーフィルタと、前記透明基板
を挟んだ一方から前記カラーフィルタを介して前記光電
変換素子に原稿からの反射光をあてる第1の光源手段
と、前記透明基板を挟んだ他方側から前記光電変換素子
に、前記第1の光源手段とは異なる発光スペクトルを有
するバイアス光を当てる第2の光源手段とを有すること
を特徴とするものである。
【0016】請求項8は、請求項7における光電変換素
子が、アモルファスシリコンから成る光電変換層を有す
ることを特徴とするものであり、請求項9は、請求項7
における光電変換素子が、多数透明基板上に設けられて
アレイを構成し、さらに該アレイが並設されており、前
記第2の光源手段は各アレイにそれぞれ設けられたバイ
アス光源から構成され、それぞれのバイアス光源の光量
を調節する光量調節手段を設けたことを特徴とするもの
である。
【0017】
【作用】本発明による作用について説明する。図6は、
透明基板上に光電変換素子を設けた固体撮像装置におい
て、前記透明基板に形成された光導波路を介して前記光
電変換素子にバイアス光を当てる場合の説明図であり、
絶縁性透明基板の端部近傍の拡大断面図である。図中、
31は第1の透明絶縁性基板、32は遮光部材、33は
第2の透明絶縁性基板、34はLED固体光源である。
第2の透明絶縁性基板33は、第1の透明絶縁性基板3
1上に載置され、また、第2の透明絶縁性基板33の側
部には、遮光部材32が設けられている。LED固体光
源34は、第1の透明絶縁性基板31の側方に設けられ
ている。
【0018】LED固体光源34から発した光は、さま
ざまな角度で第1の絶縁性透明基板31の側面より入射
する。ここで、第1の絶縁性透明基板31の光学的屈折
率を約1.5、空気の光学的屈折率を1.0とすると、 θ=sin-1(1.0/1.5)=42° により全反射角が求められる。つまり、図7に示したY
−Y線に対する入射角θが42°以上になる光線は、第
1の絶縁性透明基板31の内部で全反射をくり返す。一
方、第1の絶縁性透明基板31の側面より入射しない光
は、第1の絶縁性透明基板31の上面で反射するものも
あるが、第2の絶縁性透明基板33の側面に設けられた
遮光部材32により妨げられ、第2の絶縁性透明基板3
3の内部には入射しない。そして、第1の絶縁性透明基
板31の内部で全反射をくり返し進んだ光は、図5に示
すように、光電変換素子に対し、原稿よりの反射光28
と反対側からのバイアス光29として導かれる。なお、
図5は、後に詳しく説明するが、水素化アモルファスシ
リコン(a−Si:H)薄膜の光電変換膜23を用いた
フォトダイオードの一例を示しており、下部電極22と
上部透明電極24に挟まれたa−Siの光電変換膜23
に対し、下部電極22の存在しない領域から、照射光2
9が入射する状態を示している。a−Siの光学的屈折
率は、約3.5と非常に大きいので、第1の透明絶縁性
基板21の内部に入射した光は、殆ど外部に出射するこ
とがなく、効率よく光電変換膜23に吸収される。
【0019】このように、バイアス光を光電変換素子に
対し原稿反射光と反対側から照射させることができる。
バイアス光は、波長に応じて、光電変換膜中のある深さ
まで吸収され、光応答性を劣化させる原因となる局在準
位を定常的に埋める働きをする。したがって、原稿反射
光によって発生したキャリアは、局在準位にトラップさ
れることなく信号として取り出され、イメージセンサの
光応答性を向上させることができる。
【0020】光電変換素子に下面からバイアス光を当て
る場合の作用を図10により説明する。図10は、光電
変換素子近傍の拡大断面図である。図5と同様な部分に
同じ符号を付したので、その詳細な説明は、図5の説明
から明らかである。絶縁性透明基板21の裏側に設けた
光源から発した光は、光電変換素子のほぼ直下から入射
するので、絶縁性透明基板21の光学的屈折率が1.5
程度であれば、基板表面で殆ど反射することなく、光電
変換素子に到達する。光電変換素子は、光電変換膜23
として水素化アモルファスシリコン(a−Si:H)薄
膜を用いたフォトダイオード2つを、互いに逆極性とな
るように直列接続したものの一例を示しており、下部電
極22と上部透明電極24に挟まれた光電変換膜23か
らなる。絶縁性透明基板21を透過したバイアス光29
は、下部電極42の存在しない領域から光電変換膜23
に入射する。光電変換膜23の光学的屈折率は、約3.
5と非常に大きいので、光電変換膜23の内部に入射し
た光は、外部に出射することがなく、光電変換膜23に
効率よく吸収される。
【0021】このように、バイアス光を光電変換素子に
対しカラーフィルタのない側から入射させることが可能
であり、色分離された素子に対して全て同一の波長のバ
イアス光を照射させることができる。図5で説明したと
同様に、バイアス光は、波長に応じて、光電変換膜中の
ある深さまで吸収され、光応答性を劣化させる原因とな
る局在準位を定常的に埋める働きをする。したがって、
原稿反射光によって発生したキャリアは、局在準位にト
ラップされることなく信号として取り出され、イメージ
センサの光応答性を向上させることができる。
【0022】
【実施例】図1は、第1の実施例の概略図である。図
中、10は原稿、11は支持板、12は第1の絶縁性透
明基板、13は第2の絶縁性透明基板、14は光電変換
素子、15はカラーフィルタ、16は遮光部材、17は
LED固体光源、18はLED配線基板、19はレン
ズ、20は原稿照明用光源である。第1の絶縁性透明基
板12およびLED配線基板18が支持されている。第
1の絶縁性透明基板12は、コーニングガラス7059
(コーニング社製、屈折率1.54,板厚1.1mm)
等が用いられる。第1の絶縁性透明基板12上には、1
つもしくは複数の光電変換素子14が設けられ受光部を
形成する。第2の絶縁性透明基板13は、第2の絶縁性
透明基板12と同様なものであるが、下面に、カラーフ
ィルタ15からなるカラーフィルタアレイが形成されて
いる。これら両絶縁性透明基板を、互いに膜面どうしが
結合するように、紫外線硬化型樹脂等を用いて貼り合わ
せ、色分解能を有するカラーイメージセンサを構成す
る。カラーイメージセンサは、セラミック等の配線基板
を兼ねる支持板11に貼り合わせる。第2の絶縁性透明
基板13のバイアス光源の設置側の側面を遮光性部材、
例えば、シリコーンレジンJCR6125ブラック(東
レシリコーン社製)等を用いて、遮光し、バイアス光源
であるLED固体光源17からの光が、第2の絶縁性透
明基板13の内部に入射するのを防止する。また、支持
板11上に、第1の絶縁性透明基板12の側面近傍に、
LED固体光源17およびLED配線基板18からなる
LEDアレイを、光の利用効率および均一性が最適とな
るよう考慮した位置に設ける。LED固体光源17か
ら、第1の絶縁性透明基板12の内部に入射した光は、
上述したように、全反射の繰り返し、すなわち、光散乱
効果を併せ持つ特徴を有するため、バイアス光としては
理想的な均一性を持った光として、光電変換素子14に
到達する。一方、このカラーイメージセンサのカラーフ
ィルタアレイ側には、結像用のレンズ19が設けられて
いる。レンズ19は、集束性ファイバ(日本板硝子社
製、セルフォックレンズ等)をアレイ上にしたものを用
いた。原稿10は、原稿照明用光源20、例えば、昼光
色蛍光灯により照明され、原稿10で反射した光は、レ
ンズ19によって光電変換素子14上に結像する。した
がって、光電変換素子14には、カラーフィルタ15に
よって色分解された原稿反射光を入射させることができ
ると共に、カラーフィルタ15の影響を受けることな
く、適正な波長と良好な均一性を有するバイアス光を、
各色の光電変換素子14に照射させることが可能とな
る。
【0023】光電変換素子14については、この実施例
では、水素化アモルファスシリコン(a−Si:H)薄
膜からなるフォトダイオード2つを互いに逆極性となる
ように直列接続したものを用いた。図5はその一例であ
る。図中、21は第1の絶縁性透明基板、22は金属電
極、23は水素化アモルファスシリコン薄膜に光電変換
層、24は透明電極、25は絶縁性樹脂、26は引き出
し電極、27は保護膜、28は原稿反射光、29はバイ
アス光である。各光電変換素子は、第1の絶縁性透明基
板12上に、Cr等からなる離散的に配置される金属電
極22、水素化アモルファスシリコン薄膜からなる帯状
の光電変換層23、酸化インジウム・スズ等からなる帯
状の透明電極24を、順次積層およびパターニングし
て、フォトダイオードPDとブロッキングダイオードB
Dを形成している。フォトダイオードPDとブロキング
ダイオードBDとは、カソード側となる金属電極22を
共通とすることで極性が逆向きとなる状態で、両者が直
列に接続されている。フォトダイオードPDとブロッキ
ングダイオードBDは、ポリイミド等の絶縁層25で被
覆され、この絶縁層25にフォトリソグラフィー技術で
形成されたコンタクト孔を介して、アルミニウム等から
なる引き出し配線26がそれぞれ接続されている。引き
出し配線26で規定された開口部に、上方から原稿反射
光28が入射し、結像する。
【0024】第2の実施例について図2に示す。この図
では、原稿、レンズ、原稿照明用光源等の図示は省略し
た。図中、図1と同様な部分には同じ符号を付して説明
を省略する。16a,16bは遮光部材、17a,17
bはLED固体光源、18a,18bは配線基板であ
る。この実施例では、第1の絶縁性透明基板12の側面
の両側近傍に、LED固体光源17a,17bを、それ
ぞれ配線基板18a,18b上に実装し、図1の実施例
と同様に適正な位置に配置する。また、第2の絶縁性透
明基板13の側面に、遮光部材16a,16bを両側に
設ける。このような構成では、LED固体光源17aお
よび17bの波長特性を同一とした場合、バイアス光量
を増加させることになり光学設計上の余裕度が大きくな
る。また、使用する光電変換素子14の材質、膜厚等に
よりバイアス光の最適波長が変わるため、LED固体光
源17aおよび17bの波長特性を異なるもの(例え
ば、570nmと660nm)にしておけば、光電変換
素子14の膜厚のバラツキといった変動を吸収すること
が可能となる。
【0025】第3の実施例について図3に示す。図2と
同様、原稿、レンズ、原稿照明用光源等の図示を省略
し、図1と同様な部分には同じ符号を付して説明を省略
する。16cは遮光部材である。この実施例では、第1
の絶縁性透明基板12上の光電変換素子14に、直接カ
ラーフィルタ15が実装されている。この場合、LED
固体光源17の光が、カラーフィルタ側から入射するの
を防止するため、図に示すように、光電変換素子14の
近傍に遮光部材16cを設けた。遮光部材16cの高さ
は、LED固体光源17の上面より少なくとも高くなる
よう、遮光部材16cの粘度を調節し、ディスペンサ等
を用いて第1の絶縁性透明基板12上に実装した。遮光
部材は、複数段を重ねて実装するようにしてもよい。
【0026】第4の実施例について図4に示す。この実
施例は、第2の実施例においてカラーフィルタ15が、
直接、第1の絶縁性透明基板12上の光電変換素子14
に設けられているものである。図中、図1と同様な部分
には同じ符号を付して説明を省略する。16d,16e
は遮光部材、17d,17eはLED固体光源、18
d,18eは配線基板である。第3の実装例と、同様、
遮光材料17d,17eを光電変換素子14の両側に設
ける。この実装例の効果については、第2の実施例で説
明したのと同様な効果が得られる。
【0027】第5の実施例について図7に示す。図中、
図1と同様な部分には同じ符号を付して説明を省略す
る。17cはLED固体光源、18cは配線基板であ
る。この実施例では、支持板11に金属材料を用い、中
央部に開口が設けられている。第1の絶縁性透明基板1
2、光電変換素子14については、第1の実施例と同じ
である。光電変換素子14上には、カラーフィルタ15
が、フォトリソグラフィー技術による染色方法等によっ
て形成され、色分解能を有するカラーイメージセンサを
構成している。カラーイメジセンサは、Al等の金属支
持板11上に貼り合わせられている。この金属支持板1
1は、イメージセンサ基板の補強材であると同時に、イ
メージセンサ回路の接地をとる役割をしている。支持板
11の光電変換素子14の直下の開口は、バイアス光の
入射窓を形成している。一方、LED固体光源17cお
よびその保護抵抗等が実装されているLED配線基板1
8cからなるLEDアレイを、支持板11に図に示すよ
うに取り付ける。第1の絶縁性透明基板12の板厚は
1.1mmで、しかもバイアス光は直下から光電変換素
子14に入射するため、光エネルギーを効率良く利用す
ることができる。
【0028】第6の実施例について図8に示す。図中、
図1と同様な部分には同じ符号を付して説明を省略す
る。17dはEL光源である。この実施例では、第1の
絶縁性透明基板12と支持板11との間に、EL光源1
7bを、その発光面を光電変換素子14に向けて設け
た。EL光源17dは、一般的な厚膜技術を用いて作ら
れる分散型EL素子で良く、例えば、ZnS:Cu,C
l系(青緑色450〜570nm)、ZnS:Cu,A
l系(青緑色530nm)、ZnS:Cu,Br系(緑
色490〜570nm)、ZnS:Cu,Mn,Cl系
(黄色587nm)、ZnCdS:Cu,Br系(赤色
630nm)等を挙げることができる。波長について
は、使用する光電変換素子14の材質、膜厚等により、
バイアス光の最適波長が変わるため、光電変換素子14
に応じて、EL光源17dを適宜選択して用いる。この
実施例では、EL光源17bが非常に薄いため、カラー
イメージセンサ全体を小型化できるという特徴を併せ持
つ。
【0029】第7の実施例について図9に示す。図中、
図1と同様な部分には同じ符号を付して説明を省略す
る。17eは冷陰極蛍光灯、18eは配線基板である。
この実施例では、第5の実施例と同様に、支持板11に
開口が設けられており、冷陰極蛍光灯17eおよび配線
基板18eからなる蛍光灯ユニットが、発光部を光電変
換素子14に向けて設けられている。冷陰極蛍光灯17
eの発光色は、管内部の蛍光材によって、可視光全域に
わたり様々な選択が出来る。また、この実施例では、冷
陰極蛍光灯17eが、熱陰極蛍光灯とは異なり、比較的
小型(直径5〜8mm)であり、小型化が図れること
や、寿命、信頼性、安定性、価格等の点で優れていると
いう特徴を持っている。
【0030】以上第1乃至第7の実施例で説明した場合
においては、全て光電変換素子14について、水素化ア
モルファスシリコン(a−Si:H)薄膜を用いたフォ
トダイオード型のイメージセンサを用いたが、他にも、
CCD型、MOS型、バイボーラトランジスタ型、フォ
トトランジスタ型、CdS−CdSeを用いた光導電型
等、の中で光電変換素子基板に絶縁性透明基板を用いて
いるものに対して本発明を適用することができるもので
ある。
【0031】このようなカラーイメージセンサは、広幅
のものが可能である。A0幅の長尺のものについて説明
する。図11は平面図、図12は側面図、図13はLE
Dアレイの等価回路図である。図中、41は支持板、4
2はセンサガラスアレイ、43はフィルタアレイ、44
はLEDアレイ、45は電流制御用抵抗器である。LE
Dアレイを6個のグループに分けて、バイアス光源を独
立に調整できるようにした。バイアス光源の光量を調整
することにより、光電変換素子の感度差を調整すること
ができる。各LEDの接続は、図13に示すように、複
数個、例えば、3個づつを直列にし、それを並列接続し
て1グループを一括して電流制御用抵抗器を介して電源
に接続している。電流制御用抵抗器により、グループご
との光量を調整することができる。各直列回路に挿入し
た抵抗器の調整により、より微細な調整が可能である。
勿論、各光電変換素子ごとにそれぞれLEDを配置し、
各LEDよりのバイアス光量を可調整とすることもでき
る。
【0032】なお、使用する光電変換素子の材質、膜厚
等により、バイアス光の最適波長が変わることを説明し
た。図16は、バイアス光最適波長と光電変換素子の膜
厚との関係の一例の実験結果の説明図である。膜厚が厚
いほど、最適波長が長波長寄りにシフトする傾向を示し
ている。
【0033】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、透明絶縁体性基板上の光電変換素子およびカ
ラーフィルタアレイからなるカラーイメージセンサに対
して、原稿反射光の入射側と反対側から、全ての光電変
換素子に同一波長でしかも均一なバイアス光を照射させ
ることが可能となる。したがって、原稿の色再現性を損
なわず、しかも、光応答速度が速く、高速読み取りが可
能な固体撮像装置を提供できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例の説明図である。
【図2】 本発明の第2実施例の説明図である。
【図3】 本発明の第3実施例の説明図である。
【図4】 本発明の第4実施例の説明図である。
【図5】 本発明の実施例の光電変換素子部分の拡大断
面図である。
【図6】 本発明の実施例の絶縁性透明基板端部近傍の
拡大断面図である。
【図7】 本発明の第5実施例の説明図である。
【図8】 本発明の第6実施例の説明図である。
【図9】 本発明の第7実施例の説明図である。
【図10】 本発明の他の実施例の光電変換素子部分の
拡大断面図である。
【図11】 本発明のカラーイメージセンサの実施例の
平面図である。
【図12】 図12の側面図である。
【図13】 図12のLEDアレイの等価回路図であ
る。
【図14】 バイアス光量と残像量の関係を示す線図で
ある。
【図15】 光源波長と残像量の関係を示す線図であ
る。
【図16】 バイアス光最適波長と光電変換素子膜厚の
関係の説明図である。
【図17】 従来のバイアス光を用いた固体撮像装置の
説明図である。
【図18】 光電変換素子への原稿反射光およびバイア
ス光の分光スペクトルの説明図である。
【符号の説明】
10 原稿、11 支持板、12 第1の絶縁性透明基
板、13 第2の絶縁性透明基板、14 光電変換素
子、15 カラーフィルタ、16 遮光部材、17 L
ED固体光源、18 LED配線基板、19 レンズ、
20 原稿照明用光源。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板上に光電変換素子を設けた固体
    撮像装置であって、前記光電変換素子に原稿からの反射
    光を当てる第1の光源手段と、前記透明基板に形成され
    た光導波路を介して前記光電変換素子にバイアス光を当
    てる第2の光源手段とを有することを特徴とする固体撮
    像装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の光源手段は、透明基板の側方
    に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の固体撮
    像装置。
  3. 【請求項3】 前記光電変換素子は、原稿からの反射光
    が通過するカラーフィルタを具備することを特徴とする
    請求項1に記載の固体撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の光源手段は、透明基板に接し
    て設けられたことを特徴とする請求項1に記載の固体撮
    像装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の光源手段は、少なくとも2つ
    の異なるスペクトルを有するバイアス光源から構成され
    たことを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  6. 【請求項6】 バイアス光源の光量を選択的に調節する
    光量調節手段を設けたことを特徴とする請求項5に記載
    の固体撮像装置。
  7. 【請求項7】 透明基板上に光電変換素子を設けた固体
    撮像装置であって、前記光電変換素子の一方側に設けら
    れたカラーフィルタと、前記透明基板を挟んだ一方から
    前記カラーフィルタを介して前記光電変換素子に原稿か
    らの反射光をあてる第1の光源手段と、前記透明基板を
    挟んだ他方側から前記光電変換素子に、前記第1の光源
    手段とは異なる発光スペクトルを有するバイアス光を当
    てる第2の光源手段とを有することを特徴とする固体撮
    像装置。
  8. 【請求項8】 前記光電変換素子は、アモルファスシリ
    コンから成る光電変換層を有することを特徴とする請求
    項7に記載の固体撮像装置。
  9. 【請求項9】 前記光電変換素子は、多数透明基板上に
    設けられてアレイを構成し、さらに該アレイが並設され
    ており、前記第2の光源手段は各アレイにそれぞれ設け
    られたバイアス光源から構成され、それぞれのバイアス
    光源の光量を調節する光量調節手段を設けたことを特徴
    とする請求項7に記載の固体撮像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009271085A (ja) * 2002-06-03 2009-11-19 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 放出光検出器システム

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