JPH05142475A - ズームレンズ系 - Google Patents

ズームレンズ系

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JPH05142475A
JPH05142475A JP3304887A JP30488791A JPH05142475A JP H05142475 A JPH05142475 A JP H05142475A JP 3304887 A JP3304887 A JP 3304887A JP 30488791 A JP30488791 A JP 30488791A JP H05142475 A JPH05142475 A JP H05142475A
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lens group
lens
zooming
cam
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邦博 吹野
Toru Takayama
徹 高山
Kiyotaka Inatome
清隆 稲留
Masahiro Nakatsuji
雅裕 中辻
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    • GPHYSICS
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    • G02B15/144113Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having four groups only the first group being positive arranged +-++

Abstract

(57)【要約】 【目的】合焦精度が高く、かつ操作性の良いズームレン
ズを提供する。 【構成】変倍の際に可動で、かつ変倍と合焦の両方の機
能を持つ合焦レンズ群を含む複数のレンズ群を有するズ
ームレンズ系において、変倍のための所定の移動軌跡を
レンズ群の光軸方向の移動量を規定するための回転鏡筒
の回転角を変数として表現するときに、前記合焦レンズ
群の移動軌跡が合焦用移動カムと変倍補正用移動カムと
の合成により形成され、同時に合焦に関与しない可動の
非合焦レンズ群の移動軌跡は、前記変倍補正用移動カム
と各非合焦レンズ群に対応する各変倍用移動カムとの合
成により形成されるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ズームレンズ鏡筒、特
にその合焦方式に関し、レンズ系内の一部のレンズ群の
移動による、所謂インナーフォーカス、又はリア・フォ
ーカス方式から、物体側レンズ群の移動による前玉繰出
方式に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ズームレンズの小型化、高性能
化、更には高変倍化を画るために前玉繰出し方式以外の
様々な合焦方式が提案されている。しかしながら一般に
前玉繰出し方式以外の合焦方式を採用する場合には、焦
点距離の変化に伴って繰出し量が変化してしまうため
に、所謂マニュアルフォーカスが不可能になるという欠
点を有していた。また前玉繰出し方式においても焦点距
離に伴って全長が変化するズームレンズにおいては、合
焦のための繰出し量が変化してしまうという同様の問題
を生じてしまう。
【0003】そこで本出願人は特開昭63−163808におい
て、該合焦レンズ群が変倍のときに移動する軌跡を利用
することによって、合焦に必要な繰出し量が変倍の状
態、あるいは合焦群により異なっていても所謂マニュア
ルフォーカスを可能にする方法を提案した。この方法は
つまり、変倍のための所定の移動軌跡を該各レンズ群の
光軸方向の移動量を規定するための回転鏡筒の回転角を
変数として表現するときに、変倍のための移動軌跡上に
おける該合焦レンズ群の合焦のための回転移動量が、任
意の変倍状態において一定物体距離に対しては等しくな
るように全ての移動軌跡を設定するというものであっ
た。
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】前述の方法は、従
来、不可能とされていた繰出し量が異なる場合のマニュ
アルフォーカスを可能にした実現性の高い方法である。
ところが一般的に実際の光学系に応用してみると合焦に
要する回転角が変倍に要する回転角に比べてかなり小さ
くなる。
【0005】また、金物構造上、任意の移動レンズ群の
移動軌跡に対応するカムは、レンズ群の偏心や操作性を
考慮して複数本、切ることが望ましい。このため変倍に
要する回転角の大きさは一定の制限を受けることにな
る。したがって合焦に要する回転角が変倍に要する回転
角に比べてかなり小さい場合には、金物構造上の合焦の
ための回転角は必然的にかなり小さくなる。
【0006】この場合、もし該、合焦レンズ群の合焦の
ための回転角と距離環の回転角が一致しているとき、つ
まり合焦群の合焦に関する回転機構と距離環が直結して
いるときには、合焦のために距離環を回した際に合焦す
る撮影距離が急激に変化し細かいピントあわせが困難に
なるという問題を生じることになる。以上のことから実
際には、距離環の回転角を大きくとる必要上合焦レンズ
群の合焦のための回転角を拡大して距離環に伝達する必
要性が生じる。ところが回転を回転に拡大する際にはヘ
リコイド機構を用いることができないため、新たに拡大
用のカム機構や、差動機構を設ける必要性がある。この
ことは金物構造上、ガタ要因を発生させることになり合
焦精度の低下と操作性の悪化を招くことになる。
【0007】更に合焦は、該合焦レンズ群が変倍の際に
移動する軌跡上を移動することで達成されるという特性
上、任意の焦点距離と撮影距離で結像点位置が焦点深度
内ではあれ変化してしまうという欠点を有する。したが
ってこれに拡大機構が入ることで結像点位置の変位量が
拡大され、焦点深度を超えてしまうことがあった。ま
た、該合焦レンズ群が変倍の際に移動する軌跡上を移動
することで達成されるという特性上、移動軌跡が像面に
対して固定している場合や所謂Uターン軌跡の場合には
合焦が不可能になるという問題を有していた。これら
は、特開昭64-35515号公報、特開昭64-35516号公報にも
共通の問題点であった。
【0008】以上の点から合焦精度が高く、操作性の良
いズームレンズを提供することは困難であり、これを実
現するには金物精度を高める必要上コストアップを招く
ことになった。そこで本発明の目的は、合焦レンズ群の
移動軌跡に拘わらず、鏡筒構造上の格別の拡大機構を介
在させることなく合焦レンズ群の合焦移動のための回転
鏡筒の回転角を充分大きく確保しつつ、直接距離環の回
転量に伝達し、同時に合焦による結像点の変位量を充分
に小さな値に抑えるように各レンズ群の移動軌跡を変換
することによって合焦精度が高く、金物構造も簡単で、
かつ操作性の良いズームレンズを提供することにある。
【0009】
【課題を解決する為の手段】本発明では、変倍の際に可
動で、かつ変倍と合焦の両方の機能を持つ合焦レンズ群
を含む複数のレンズ群を有するズームレンズ系におい
て、合焦レンズ群の移動軌跡が合焦用移動カムと変倍補
正用移動カムとの合成により形成され、同時に合焦に関
与しない可動の非合焦レンズ群の移動軌跡は、前記変倍
補正用移動カムと各非合焦レンズ群に対応する各変倍用
移動カムとの合成により形成される。さらに、該合焦レ
ンズ群の合焦のための距離環の回転移動量は、前記合焦
用移動カムにより規定される回転鏡筒の回転角に等しく
構成している。
【0010】具体的には、まず変倍のために光軸上を移
動する複数のレンズ群の移動軌跡を、各レンズ群の光軸
方向の移動量を規定するための回転鏡筒の回転角を変数
として表現するときに、合焦レンズ群の回転鏡筒上にお
ける合焦のための回転移動量を距離環の回転角として利
用できるような大きさに確保するために、合焦レンズ群
の変倍の際の移動軌跡を、合焦用移動軌跡と変倍補正用
移動軌跡とに分割する。実際には、この合焦用移動軌跡
を用いて合焦を行なうときに任意の焦点距離、任意の撮
影距離において結像点の変位量が充分に小さくなるよう
に合焦用移動軌跡の形状を決定する。そして次に合焦用
移動軌跡にしたがって変倍補正用移動軌跡を決定し、最
後に可動の非合焦レンズ群に関しては、この変倍補正用
移動軌跡との合成が変倍の際の各非合焦レンズ群の移動
軌跡となるように各非合焦レンズ群に対応する変倍用移
動軌跡を決定する。
【0011】以上の方法を実行して結像点の偏差量が充
分に小さくするためには、分割された全ての移動軌跡を
非線形にすることが好ましい。尚、前記合焦用移動軌
跡、変倍補正用移動軌跡及び変倍用移動軌跡は、実用的
にはレンズ系の光軸を回転中心として回転する回転鏡筒
上に形成される合焦用移動カム、変倍補正用移動カム及
び変倍用移動カムに対応し、合焦レンズ群の移動軌跡
は、合焦用移動カムと変倍補正用移動カムとの両者のカ
ムの回転による合成の移動形態として形成され、同時に
可動の非合焦レンズ群の移動軌跡は、変倍補正用カムと
変倍用移動カムとの両者のカムの回転による合成の移動
形態として形成される。
【0012】このように、合焦レンズ群の移動軌跡は合
焦用移動カムと変倍補正用移動カムとの合成として形成
されるので、合焦レンズ群が変倍時に固定されていても
合焦時に移動するのであれば金物構造上何ら利点はな
い。逆に光学設計上は変倍時に固定することは、収差補
正上の自由度を低下させるだけでなく、レンズ系の小型
化の可能性の芽を摘むことになるので、変倍の際にも合
焦レンズ群は積極的に移動させることが望ましい。
【0013】
【作用】このような本発明の構造によれば、合焦レンズ
群の合焦のための回転鏡筒上の回転角が他の拡大機構を
用いずに充分大きく確保された状態で直接距離環に伝達
されるため、拡大機構によるガタ要因、光学配置上の誤
差要因を除去できる。そして距離環の回転角を充分に大
きく取ることができるために、マニュアルフォーカスの
際の操作性を高めることが可能である。さらに分割され
た合焦用移動カムは結像点の偏差量が充分に小さくなる
ように形状決定されるので合焦精度を格段に向上させる
ことが可能である。
【0014】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明を具体的に
説明する。実施例1のズームレンズは、図1に示した如
く、物体側から順に正屈折力の第1レンズ群G1 、負屈
折力の第2レンズ群G2 、正屈折力の第3レンズ群G3
及び正屈折力の第4群G4 の4つのレンズ群からなり、
広角側から望遠側への変倍に際して全レンズ群が光軸に
沿って物体側に移動し、合焦に際しては第2レンズ群G
2 が光軸上を物体側へ移動する構成である。
【0015】各レンズ群の構成について説明すれば、正
屈折力の第1レンズ群G1 は物体側に凸面を向けた負メ
ニスカスレンズL1 とこれに接合された両凸レンズ
2 、さらに物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズ
3 からなり、負屈折力の第2レンズ群G2 は像側によ
り曲率の強い面を向けた負メニスカスレンズL4 、両凹
負レンズL5 、これに接合された凸メニスカスレンズL
6 、さらに物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL
7 からなり、正屈折力の第3レンズ群G3 は両凸正レン
ズL8 、両凸正レンズL9 、及びこれと接合された負レ
ンズL10からなり、正屈折力の第4レンズ群G4 は正レ
ンズL11、両凸正レンズL12、そして物体側により曲率
の強い面を向けた負メニスカスレンズL13から構成され
ている。尚、絞りSは第3レンズ群G3 の物体側におい
て第3レンズ群G3 と一体的に配置されている。
【0016】このズームレンズの諸元を表1に示す。f
は焦点距離を、FNはFナンバーを表わす。表1におい
て、rは各レンズ面の曲率半径、dはレンズ面間隔、n
は各レンズの屈折率、Vはアッベ数をそれぞれ表し、添
数字は物体側からの順序を示す。表1の中段は、第2レ
ンズ群G2 中の物体側レンズL4 の物体側レンズ面く
(r6 )に形成された非球面の形状を表す各係数の値を
示している。
【0017】非球面は、光軸からの高さをhとし、その
hにおける非球面の頂点の接平面からの距離をx、円錐
定数をk、第2次、第4次、第6次、第8次、第10次の
非球面係数をそれぞれ順にA2 、A4 、A6 、A8 、A
10とし、近軸の曲率半径をrとするとき、以下のような
非球面方程式で表現されている。
【0018】
【数1】
【0019】表1のレンズ系の諸元表の中段において、
左から順に、円錐定数k、第2次、第4次、第6次、第
8次、第10次の各非球面係数A2 、A4 、A6 、A8
10の値が順次記載されている。なお、非球面係数の値
におけるE-nは10-nを表している。また、表1の下段は
広角端から望遠端に至る6つの変倍状態に対応する6ポ
ジション(f=36.0、50.0、60.0、70.0、85.0、103.0
)における各レンズ群の間隔を示している。
【0020】そして、図1には変倍時の各レンズ群の移
動軌跡を併記した。ここでは第1レンズ群G1 の変倍時
の移動軌跡が直線になるように光軸方向の移動量と回転
鏡筒の回転角を選んである。そして、このズームレンズ
においてまず、撮影距離0.85mの被写体に合焦するため
の第2レンズ群G2 の光軸方向への移動量ΔXを計算す
る。このようにして求められた各焦点距離に対応したΔ
Xを表2に示した。
【0021】そして、このΔXを用いて、前述したごと
く合焦レンズ群である第2レンズ群G2 の合焦用移動カ
ムを決定することを考える。合焦レンズ群である第2レ
ンズ群の変倍と合焦を含めた全回転角を偏心等を考慮し
て全周 360°に3本切ることを想定し、本実施例では 1
10°に設定してある。なお、ここでは変倍における広角
端から望遠端までの回転角と合焦のための回転角を共に
55°に設定した。こうすることにより合焦と変倍両方の
操作性と精度を高めることが可能になる。つまり本来、
合焦のための回転角は更に大きいことが望ましいが、合
焦と変倍の合成回転角に制限があるために(本実施例で
は 110°)、もし合焦回転角を大きく取り過ぎると逆に
変倍のための回転角が小さくなり、変倍の操作性が低下
することになるからである。
【0022】さて、合焦用移動カムgF の決定の方法で
あるが、具体的には図2のごとく焦点距離f=f´(f
´=36,50,60,70,85,103 )、撮影距離無限遠での
合焦用移動カム上の座標を(X;θ)=(X f=f´,
R=un;θf=f´)、撮影距離R=0.85mに対応する繰出
量をΔX f=f´、R=850 としたときに、焦点距離f=f
´、撮影距離R=0.85mに対応する座標が (X;θ)=(X f=f´,R=un+ΔX f=f´,R=850
θ f=f´+55) となるように合焦用移動軌跡を決定すればよいことにな
る。ここで、R=unは撮影距離が無限遠(unendlich) で
あることを表している。
【0023】このようにして求めると、合焦用移動軌跡
の代表的な点(X;θ)=(0;0)はf=36,R=un
を表し、(X;θ)=(1.0365;55) はf=103 ,R=
unとf=36,R=850 を表す。そして(X;θ)=(5.
1165;110 )はf=103 ,R=850 を表わすことにな
る。しかしながら、この方法では撮影距離R= 850mmに
関しては所望の繰出量が得られるので結像面は一定に保
たれるが、任意の撮影距離に関しては結像点が前記結像
面近傍に保たれるか否かは保障の限りではない。
【0024】したがって本実施例では、撮影距離R=1.
0 ,1.5 ,2.0 ,3.0 ,5.0 mにおいても結像点の偏差
量が小さくなるように最適化の手法を用いて合焦用移動
軌跡を決定した。つまり焦点距離fi 、撮影距離Rj
おける結像点の変位量をDXijとしたときに単一評価関
数Φを
【0025】
【数2】
【0026】ただしgijはDXijの相対的重要度を示す
荷重 m=n=6 fi =36,50,60,70,85,103 mm Rj =0.85,1.0 ,1.5 ,2.0 ,3.0 ,5.0 m (1)のように決め、(1)式を最小にするように主に
θ f=f´(R=unにおけるfi =36,50,60,70,85,10
3 のθ座標)とφ R=R´(各撮影距離に合焦するために
必要な合焦のための回転角)を変数として変化させて合
焦用移動カムを決定した。
【0027】以上のようにして求めた合焦用移動カムを
表わす数表を表3に示した。そしてこの表中に示してあ
る回転角度θ(ANGLE)と焦点距離の関係に従って決定し
た合焦用移動カムg2F及び変倍補正用移動カムgH 、さ
らに非合焦レンズ群G1 、G 3 、G4 の変倍用移動カム
1Z、g3Z、g4Zの全ての移動カムを図3に示した。変
倍補正用移動カムgH を表わす数表を表4に、第1レン
ズ群G1 、第3レンズ群G3 、第4レンズ群G4 の変倍
用移動カムg1Z、g3Z、g4Zを示す数表を表5に示し
た。
【0028】ここで、第2レンズ群G2 の合焦用移動カ
ムg2Fと変倍補正用移動カムgH は変倍のときに使用さ
れる回転角0θ55°の範囲内では、両方のカムを合
成した移動軌跡により、第2レンズ群G2 の移動形態が
決定され、この軌跡が変倍の際に移動する軌跡に一致す
る。また、非合焦レンズ群G1 、G3 、G4 の変倍用移
動カムg1Z、g3Z、g4Zと変倍補正用移動カムgH
は、それぞれのカムを合成した移動により非合焦レンズ
群G1 、G3 、G4 の変倍の際の移動軌跡を決定する。
【0029】従って、実際には変倍補正用移動カムは分
割前の合焦レンズ群の変倍の際の移動軌跡から合焦用移
動カムを減算することにより決定される。そして、非合
焦レンズ群G1 、G3 、G4 の変倍用移動カムは、分割
前のそれぞれの変倍の際の移動軌跡から変倍補正用移動
カムを減算することにより決定される。次に、この変倍
における合成された移動軌跡、換言すれば、最終的な意
味での分割前の移動軌跡を図4に、そしてその移動軌跡
を表す数値を表6に示した。
【0030】図3或いは図4から分かるように、本発明
によれば、結像位置の偏差量を小さく抑えるように合焦
用移動カムを決定すると、全ての可動レンズ群の移動軌
跡、さらには分割されたすべての移動カムは鏡筒回転角
に対して非線形になる。図5は実施例における合焦レン
ズ群としての第2レンズ群G2 の合焦用移動カムg2F
変倍補正用移動カムgH とを説明するための図である。
まず撮影距離無限遠状態で広角端(図5の上端)から回
転鏡筒が回転角にしてθ f=f´だけ回転移動して焦点距
離f=f´に変倍されるものとする。このとき合焦レン
ズ群は、 θ=θ f=f´ だけ回転鏡筒上を回転することにより、合焦用移動カム
上を光軸方向に XF =X f=f´,R=un だけ動く。同時に変倍補正用移動カム上を光軸方向に XH =XZ −XF 動く。そしてこれが金物構造的に合成されて合焦レンズ
群は光軸上を XH +XF =XZ だけ動いて変倍に寄与することになる。
【0031】次に、合焦の状態、つまり焦点距離f=f
´で撮影距離無限遠から撮影距離R=R´に合焦するこ
とを考える。撮影距離R=R´に対応する回転鏡筒の回
転角をφ R=R´とすると図5から、合焦レンズ群は合焦
用移動カム上を(X f=f´, R=un;θ f=f´)から(X
f=f´, R=R´;θ f=f´+φ R=R´)まで移動する。
したがって、合焦レンズ群は光軸上を ΔX=Xf=f ´,R=R ´−Xf=f ´,R=un だけ移動して合焦がなされることになる。
【0032】図6は、実施例における非合焦レンズ群と
しての第1レンズ群G1 、第3レンズ群G3 及び第4レ
ンズ群G4 の変倍用移動カムg1Z、g3Z、g4Z(=
P )と、変倍補正用移動カムgH とを説明するための
図である。まず広角端(図6の上端)から回転鏡筒が回
転角にしてθf=f ´だけ回転移動して焦点距離f=f´
に変倍されるものとする。このとき各レンズ群は θ=θf=f ´ だけ回転鏡筒上を回転することにより変倍補正用移動カ
ム上を光軸方向に XH =XH だけ動く。同時に変倍用移動カム上を光軸方向に XP =XZ −XH 動く。そしてこれが金物構造的に合成されて各非合焦レ
ンズ群は光軸上を XH +XP =XZ だけ動いて変倍に寄与することになる。
【0033】表7は本実施例において決定された合焦用
移動カム(表3)を用いて合焦した際の焦点距離f=3
6,50,60,70,85,103 mmの各変倍状態における撮影
距離R=0.85,1.0, 1.5,2.0, 3.0,5.0 mのときの合
焦のための回転鏡筒(距離環)の回転角、及びこの回転
角に対応する合焦レンズ群の実際の繰出量ΔX(D
X)、更にΔXを与えたときの結像点の変位量(BF)を
示したものである。
【0034】表7の上段が各変倍状態における種々の撮
影距離Rについての結像点の変位量(BF)を示し、中段
は各撮影距離Rに対して最適合焦がなされるに必要な回
転鏡筒(距離環)の回転角を示している。尚、この合焦
用回転角は、広角端と望遠端において結像点の変位が無
くなるような値を選定したものである。また、下段は各
合焦用回転角に対応する各レンズ群の実際の繰出量ΔX
(DX)の値を、焦点距離F=36,50,60,70,85,103
mmの各変倍状態における撮影距離R=0.85,1.0, 1.5,
2.0, 3.0,5.0 mの各場合について示している。下段に
おいては左端の数字は全系の焦点距離Fを示し、右端は
撮影距離Rを示し、これらの中間の数字は順に第1レン
ズ群G1 、第2レンズ群G2 、第3レンズ群G3 及び第
4レンズ群G4 についての実際の繰出量ΔX(DX)の値
である。尚、何れの値についても、物体側へ移動する場
合を正の値として示している。
【0035】この表7からそれぞれの焦点距離、撮影距
離で結像点の変位量が極めて小さく、いかなる変倍状態
においても、またあらゆる物体距離に対しても十分焦点
深度内に収まっている。次に、表8は合焦に伴う結像点
の変位量を完全に零に最適化するために必要な合焦用回
転角の値を、それぞれの変倍状態、撮影距離Rについ
て、合焦用移動カムから求めたものである。表8の上段
は焦点距離F=36,50,60,70,85,103mmの各変倍状
態における撮影距離R=0.85,1.0, 1.5,2.0, 3.0,5.
0 mの時の合焦のための回転鏡筒(距離環)の最適回転
角を示しており、下段は合焦用回転角に対応する各レン
ズ群の実際の繰出量ΔX(DX)の値を、焦点距離F=3
6,50,60,70,85,103 mmの各変倍状態における撮影
距離R=0.85,1.0, 1.5,2.0,3.0,5.0 mの各場合に
ついて示している。
【0036】この表8の上段の各値から、合焦用回転角
の値は同一撮影距離Rについては値が極めて接近してお
り、変倍に伴う変化量が極めて小さくなっていることが
分かる。従って、オートフォーカスを用いて合焦した場
合も、その補正量が極わずかであるため、合焦の速応性
が良くなることが明らかである。図7〜図9には、本発
明の実施例について、撮影距離無限遠の時における焦点
距離F=36,50,60,70,85,103 mの各変倍状態での
諸収差図を示した。また、図10〜図12には、同じく
焦点距離F=36,50,60,70,85,103 mmの各変倍状態
において、撮影距離R=0.85mに対して、本発明によっ
て得られた合焦用移動カムから算出された合焦用繰出量
ΔXを与えて合焦した場合の諸収差図を示した。
【0037】これらの諸収差図から、本発明によるズー
ムレンズが無限遠撮影時の全ての変倍域において良好な
性能を維持していることは勿論、至近距離撮影状態にお
いても全変倍域にわたって優れた結像性能を維持してい
ることが明らかである。 (レンズ鏡筒の構造説明)次に、図3及び図4にて説明
をした各レンズ群の移動軌跡によるズームレンズ鏡筒の
実施例を図13及び図14により説明する。
【0038】図13及び図14において、1は固定筒で
カメラボディ側端部にはカメラボディ(図示せず)に装
着するためのマウント部1aが一体に設けられている。
固定筒1の大径部1bの外周部には、ズームリング2及
び絞りリング3がそれぞれ所定角度回転可能に嵌合して
いる。また、固定筒1の大径部1bの内周部には距離リ
ング4が所定角度回転可能に嵌合している。
【0039】固定筒1の小径部1cの内周部には、カム
リング5が所定角度回転可能でかつ光軸方向に所定量移
動可能に嵌合している。カムリング5には前述の変倍補
正用移動カムに相当するカム溝5aが設けられており、
カム溝5aには固定筒1の小径部1cに植設されたカム
ピン6が嵌入している。また、カムリング5には光軸と
平行な案内溝5bが設けられており、ズームリング2の
連動部2aに植設された連動ピン7が、固定筒1の外周
部及び内周部に設けられた逃げ溝1d及び1eを貫通し
て嵌入している。従って、カムリング5はズームリング
2と回転方向のみ一体になって回転する。
【0040】固定筒1の小径部1cの外周部には、第1
レンズ群G1 を保持する第1レンズ群保持筒8の摺動部
8aが光軸方向に所定量直進可能に嵌合している。摺動
部8aには、光軸と平行な案内溝8bと、第1レンズ群
1 の変倍用移動カムに相当するカム溝8cが設けられ
ている。案内溝8bには、固定筒1の小径部1cの外周
上に設けられた案内ピン1fが嵌入している。カム溝8
cには、カムリング5の外周上に植設されたカムピン9
が固定筒1の小径部1cに設けられた逃げ溝1gを貫通
して嵌入している。
【0041】カムリング5の内周部には、第2レンズ群
2 を保持する第2レンズ群保持筒10が所定角度回転
可能でかつ光軸方向に所定量移動可能に嵌合している。
また、カムリング5の内周部には第3レンズ群G3 を保
持する第3レンズ群保持筒11及び第4レンズ群G4
保持する第4レンズ群保持筒12が光軸方向にくそれぞ
れ所定量直進可能に嵌合している。
【0042】第2レンズ群保持筒10には、カムピン1
3が植設されており、カムリング5に設けられた第2レ
ンズ群G2 の合焦用移動カムに相当するカム溝5cに嵌
入し、さらに固定筒1の小径部1c及び第1レンズ群保
持筒8の摺動部8aに設けられた逃げ溝1h及び8dを
貫通して、距離リング4の内筒部に設けられた光軸と平
行な案内溝4aに嵌入している。
【0043】第3レンズ群保持筒11には、カムピン1
4が植設されており、カムリング5に設けられた第3レ
ンズ群G3 の変倍用移動カムに相当するカム溝5dと、
固定筒1の小径部1cに設けられた光軸と平行な案内溝
1iに嵌入している。 第4レンズ群保持筒12には、
カムピン15が植設されており、カムリング5に設けら
れた第4レンズ群G4 の変倍用移動カムに相当するカム
溝5eと、固定筒1の小径部1cに設けられた光軸と平
行な案内溝1jに嵌入している。
【0044】(レンズ鏡筒の動作説明)次に、上述の構
成を有するレンズ鏡筒の動作を説明する。先ず、変倍動
作について説明する。ズーミングリング2を回転する
と、連動部2a及び連動ピン7を介してカムリング5が
回転する。このとき、カムリング5は、固定筒1の小径
部1cに植設されたカムピン6により、カム溝5aの変
倍補正用移動カムに従って、回転しながら光軸に移動す
る。
【0045】カムリング5が回転しながら光軸方向に移
動すると、第1レンズ群保持筒8はカムリング5に設け
られたカムピン9により、摺動部8aに設けられたカム
溝8cの第1レンズ群G1 の変倍用移動カムに従って、
同じく摺動部8aに設けられ、固定筒1の小径部1cに
設けられた案内ピン1fが嵌入している案内溝8bに案
内されることにより光軸方向に直進する。
【0046】また、第2レンズ群保持筒10は、植設さ
れているピン13が、カムリング5に設けられたカム溝
5cの合焦用移動カムに従って、静止している距離リン
グ4の内筒部に設けられた光軸と平行な案内溝4aに案
内されることにより、光軸方向に直進する。次に、第3
レンズ群保持筒11及び第4レンズ群保持筒12は、各
レンズ群保持筒に植設されているカムピン14及び15
がカムリング5に設けられたカム溝5d及び5eの各変
倍用移動カムに従って、固定筒1の小径部1cに設けら
れた光軸と平行な案内溝1i及び1jに案内されること
により光軸方向に直進する。
【0047】各レンズ群保持筒の光軸方向の移動量は、
カムリング5のカム溝5aの変倍補正用移動カムにカム
溝8c、5d及び5eの各変倍用移動カムあるいはカム
溝5cの合焦用移動カムをそれぞれ合算した値となる。
以上の動作により、前述の図4に示した各レンズ群の変
倍の際の移動軌跡が達成される。
【0048】次に、合焦動作について説明する。距離リ
ング4を回転すると、内筒部の光軸と平行な案内溝4a
に第2レンズ群保持筒10に植設されているカムピン1
3が嵌入しており、さらにカムピン13は静止している
カムリング5のカム溝5cに嵌入しているので、第2レ
ンズ群保持筒10はカム溝5cの合焦用移動カムに従っ
て、回転しながら光軸方向に移動する。
【0049】以上の動作により、前述の図3に示した第
2レンズ群G2 の合焦の際の移動軌跡が達成される。
尚、上記の実施例においては合焦レンズ群の回転角を変
倍と合焦で55°+55°= 110°としたが、これは回転鏡
筒上に同じカム軌跡を3組切ることを想定したためであ
り、例えば2組で済む場合には回転角を更に大きく(例
えば 110°<θ<180°)とることができるために、合
焦用回転角と変倍用回転角をそれぞれ更に大きくとるこ
とが可能となる。
【0050】そして、合焦用回転角と変倍用回転角とが
共に大きく確保できる場合には、上記実施例の如く合焦
用回転角と変倍用回転角とを必ずしも同じ値にする必要
はない。さらに、本発明は2群構成以上全てのズームレ
ンズにおいて、合焦可能ならばどのレンズ群に対しても
適用可能である。
【0051】
【表1】
【0052】
【表2】
【0053】
【表3】
【0054】
【表4】
【0055】
【表5】
【0056】
【表6】
【0057】
【表7】
【0058】
【表8】
【0059】
【発明の効果】以上のごとく本発明によれば、変倍の際
に可動で、かつ変倍と合焦の両方の機能を持つ合焦レン
ズ群を含む複数のレンズ群を有するズームレンズ系にお
いて、該合焦レンズ群の移動軌跡を、合焦用移動カムと
変倍補正用移動カムとに分割することで合焦のための回
転角を充分大きく確保した状態で直接距離環に伝達でき
るために合焦の際の操作性と精度を高めることが可能と
なる。
【0060】さらに、非合焦レンズ群の移動軌跡を、前
記変倍補正用移動カムと各非合焦レンズ群に対応する変
倍用移動カムとに分割し、結果的に合焦レンズ群の変倍
補正用移動カムが全てのレンズ群共通の変倍補正用移動
カムとして用いることが可能となっている。したがっ
て、合焦レンズ群の合焦用移動カムと非合焦レンズ群の
被変倍補正用移動カムとは、変倍に際しては共に全く同
じ機能を有することになる。そして、合焦に際しては合
焦用移動カムのみを利用することになるため、金物構造
的には、実施例の中で説明したように本質的に、例えば
固定筒とカムリングに上記移動カムと案内用の直進溝を
分担して切るだけで済む。したがって、金物構造上は前
玉繰出し方式の従来知られているズームレンズと同じ二
重構造(固定筒とズーム筒)で構成できることになり、
構造が簡単なために小型化が可能となる。
【0061】さらに、変倍時に像面に対して固定の非合
焦レンズ群が存在する場合には、変倍補正用移動カムg
H により光軸方向への移動補正を受けないように図13
における固定筒1に該固定レンズ群を保持する保持筒を
直結するような構造にすればよい。したがって、いずれ
にせよ金物構造上は前玉繰出し方式の従来知られている
ズームレンズと同じ二重構造(固定筒とズーム筒)で構
成できることになる。
【0062】これに対し、特開平3-144411号公報、特開
平3-235908号公報に開示されるように、合焦レンズ群の
変倍補正用カムが非合焦レンズ群の移動軌跡に作用しな
い場合には、非合焦レンズ群の変倍用カムを合焦レンズ
群の合焦用移動カムと変倍補正用カムとは別構造に構成
しなくてはならない。したがって、金物構造的には三重
構造となり、本発明の二重構造に比べ複雑になり、レン
ズ系の大型化と新たなガタ要因を発生させてしまう。
【0063】また、本発明では、金物構造的な拡大機構
を必要としないので拡大機構に起因するガタ要因を排除
できる。更に合焦用移動軌跡は結像点の変位量が極小に
なるように決定するために合焦用の繰出量が変倍状態に
よって異なっていても、極めて精度の高い合焦が実現で
き、優れたマニュアルフォーカスと迅速なオートフォー
カスが可能になる。
【0064】以上のように、従来複雑な構造になる、内
焦方式、リアフォーカス方式のズームレンズを非常に簡
単な構造で達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施例1のズームレンズ系のレン
ズ構成を示す構成図と各レンズ群の変倍のための移動軌
跡の例を示す図。
【図2】合焦レンズ群の合焦用移動カムを決定するため
の説明図。
【図3】実施例1による最終的な各レンズ群の分割され
た移動カムを示す図。
【図4】実施例1による合成された変倍のための移動軌
跡を示す図。
【図5】本発明における合焦レンズ群の変倍と合焦の動
作を説明するための図。
【図6】本発明における非合焦レンズ群の変倍の動作を
説明するための図。
【図7】実施例1の焦点距離f=36,50mm、撮影距離無
限遠のときの諸収差図。
【図8】実施例1の焦点距離f=60,70mm、撮影距離無
限遠のときの諸収差図。
【図9】実施例1の焦点距離f=85,103 mm、撮影距離
無限遠のときの諸収差図。
【図10】実施例1の焦点距離f=36,50mm、撮影距離
0.85mのときの諸収差図。
【図11】実施例1の焦点距離f=60,70mm、撮影距離
0.85mのときの諸収差図。
【図12】実施例1の焦点距離f=85,103 mm、撮影距
離0.85mのときの諸収差図。
【図13】本発明によるズームレンズ鏡筒の実施例の縦
断面図。
【図14】本発明によるズームレンズ鏡筒の実施例のカ
ム溝及び案内溝の展開図。
【主要部分の符号の説明】
1 ・・・ 第1レンズ群 G2 ・・・ 第2レンズ群(合焦レンズ群) G3 ・・・ 第3レンズ群 G4 ・・・ 第4レンズ群 g1 ・・・ 第1レンズ群の変倍軌跡 g2 ・・・ 第2レンズ群(合焦レンズ群)の変倍軌跡 g3 ・・・ 第3レンズ群の変倍軌跡 g4 ・・・ 第4レンズ群の変倍軌跡 gF 、 g2F・・・ 合焦用移動カム gH ・・・ 変倍補正用移動カム 1・・・ 固定筒 1f・・・ 案内ピン 1i、1j、4a、5b、8b・・・ 案内溝 2・・・ ズームリング 3・・・ 絞りリング 4・・・ 距離リング 5・・・ カムリング 5a、5c、5d、5e、8c・・・ カム溝 6、9、13、14、15・・・ カムピン 7・・・ 連動ピン 8・・・ 第1レンズ群保持筒 10・・・ 第2レンズ群保持筒 11・・・ 第3レンズ群保持筒 12・・・ 第4レンズ群保持筒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中辻 雅裕 東京都品川区西大井1丁目6番3号 株式 会社ニコン大井製作所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変倍の際に可動で、かつ変倍と合焦の両
    方の機能を持つ合焦レンズ群を含む複数のレンズ群を有
    するズームレンズ系において、 変倍のための所定の移動軌跡をレンズ群の光軸方向の移
    動量を規定するための回転鏡筒の回転角を変数として表
    現するときに、前記合焦レンズ群の移動軌跡が合焦用移
    動カムと変倍補正用移動カムとの合成により形成され、
    同時に合焦に関与しない可動の非合焦レンズ群の移動軌
    跡は前記変倍補正用移動カムと各非合焦レンズ群に対応
    する各変倍用移動カムとの合成により形成されることを
    特徴とするズームレンズ系。
  2. 【請求項2】 前記合焦レンズ群が合焦のために移動す
    る合焦用移動カムは、任意の変倍状態、さらには任意の
    撮影距離において結像点位置の変位量が充分に小さくな
    るように形状が決定され、これに伴なって、分割された
    全ての移動カムが非線型に設定されることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載のズームレンズ系。
  3. 【請求項3】 該合焦レンズ群の合焦のための距離環の
    回転移動量は、前記合焦用移動カムにより規定される回
    転鏡筒の回転角に等しいことを特徴とする特許請求の範
    囲第1項及び第2項に記載のズームレンズ系。
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