JPH05138640A - 積層セラミツクチツプの製造方法 - Google Patents

積層セラミツクチツプの製造方法

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JPH05138640A
JPH05138640A JP33394291A JP33394291A JPH05138640A JP H05138640 A JPH05138640 A JP H05138640A JP 33394291 A JP33394291 A JP 33394291A JP 33394291 A JP33394291 A JP 33394291A JP H05138640 A JPH05138640 A JP H05138640A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 積層シートを裁断して積層セラミックチップ
を製造するに当り、裁断位置のずれが容易に確認し、判
定することを可能とする。 【構成】 積層するグリーンシートに印刷される環状の
検査用パターン3は、グリーンシート1を切断すべき仮
想切断線4、5を通過するよう形成されているため、積
層シートが正しい位置で裁断されると、前記検査用パタ
ーン3を有する検査用積層セラミックチップの側面と端
面には、1本ずつの検査用パターン3の露出線が縦に並
ぶ。他方、積層シートの裁断が不正な位置でなされた場
合、検査用積層セラミックチップの側面または端面に検
査用パターン3の露出線が全く現れないか、または両側
に2組に分かれて現れると共に、検査用パターン3の露
出線が一方にずれて現れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積層セラミックコンデ
ンサや積層インダクタ等の積層電子部品の素体となる積
層セラミックチップを製造する方法に関し、特に、セラ
ミックグリーンシートに積層セラミックチップ複数個分
の印刷パターンを縦横に印刷したグリーンシートを積層
し、この積層されたシートを縦横に裁断し、個々の積層
セラミックチップを製造する方法であって、裁断位置の
ずれを容易に確認できるようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】積層電子部品の最も代表的な例である積
層セラミックコンデンサは、内部電極を有する誘電体セ
ラミック層が多数積み重ねられ、内部電極が積層体の端
面に交互に引き出されている。そして、これらの内部電
極が引き出された積層体の端面に外部電極が形成されて
いる。
【0003】このような積層セラミックコンデンサの素
体となる積層セラミックチップの製造方法は、例えば、
図9に示すように、誘電体セラミック粉末を有機バイン
ダーに分散させたセラミックスラリーをシート状に成形
してグリーンシート21、21…を作り、スクリーン印
刷法等により、このグリーンシート21、21…の上に
導電ペーストで内部電極パターン25、26を印刷す
る。そして、この内部電極パターン25、26が印刷さ
れたグリーンシート21、21…を、図9で示す順序に
積層し、さらにその両側に内部電極パターンが印刷され
てないグリーンシート27、28を複数枚積み重ねる。
こうして得られた積層セラミックチップを焼成すること
でチップを構成するセラミックが焼結されると共に、前
記内部電極パターン25、26を形成する導体層が焼付
けられ、内部電極となる。そして、この焼結された積層
チップの内部電極が露出した端面に導電ペーストを塗布
し、これを焼き付けて外部電極を形成することにより、
積層セラミックコンデンサが完成する。
【0004】このような積層セラミックチップの製造
は、図9に示すように、個々の部品単位ごとに行なわれ
るのではなく、実際は、前記のような内部電極パターン
を縦横に複数個分ずつ形成した大きなグリーンシートを
各ブロック毎の内部電極パターンが図9のような順序に
なるよう積層し、図7に示すような積層セラミックチッ
プ複数個分の積層シート11を作る。そして、これを縦
横の切断線14、15で切断することにより、図9に示
すような順序で積層された個々の積層セラミックチップ
に分離する。
【0005】この場合に、個々の積層セラミックチップ
は、積層セラミックチップ複数個分のグリーンシートを
複数枚積み重ね、この積層シート11を裁断して作られ
るため、上下のグリーンシートが正しい位置で裁断され
ているか否かを検査する必要がある。そこで従来は、積
層シート11の四隅角部分のブロック18’、18’…
に、図8において点線で示すような検査用の印刷パター
ン13、13を電極パターンと共に印刷し、積層するこ
とが行なわれている。すなわち、図8は、前記積層シー
ト11の四隅のブロック18’、18’から切り出され
た検査用積層セラミックチップ18、18を示している
が、ここでは分かりやすいように、検査用積層セラミッ
クチップ18の内部の検査用パターン13のうち、最も
上の層の検査用パターン13が検査用積層セラミックチ
ップ18の上面に投影される形状を点線で示してある。
そしてここでは、検査用積層セラミックチップ18の側
面と端面の電極パターンの露出線16x、16yを観察
し、そのずれによって当該積層シート11の裁断位置の
ずれを確認する。具体的には、図8で示すような露出線
16x、16yの端から積層セラミックチップ18の端
までの距離、つまりサイドマージンSMとエンドマージ
ンEMの寸法を顕微鏡で観察、測定し、それが許容範囲
の中にあれば、グリーンシートの裁断位置のずれが許容
される範にあるものとして判定することが行なわれてい
る。
【0006】しかしながら、今日の積層電子部品は益々
小型化が進んでおり、前記のような方法でサイドマージ
ンSMとエンドマージンEMの寸法を測定し、グリーン
シートの積層ずれや裁断すれが許容できるか否かを判定
することは困難になってきている。すなわち、積層セラ
ミックチップのサイズが小さくなればなる程、サイドマ
ージンSMとエンドマージンEMの寸法許容範囲も小さ
くなり、高倍率の顕微鏡を用いて、精密な寸法測定が必
要となるからである。さらに、検査用積層セラミックチ
ップの端面と側面から各々サイドマージンSMとエンド
マージンEMとを測定する必要があり、小さな検査用積
層セラミックチップを90°回転して2つの方向から観
察、測定しなければならず、測定がきわめて面倒であ
る。本発明は、前記従来の積層セラミックチップの製造
方法における課題を解消し、裁断位置のずれが容易に確
認し、判定することが可能な積層セラミックチップの製
造方法を提供することを目的とする。
【0007】すなわち、本発明では、前記目的を達成す
るため、複数チップ分の印刷パターンが縦横に印刷され
たセラミックグリーンシートを所定の順序で積層し、こ
の積層シートを各ブロック毎に縦横に裁断して、個々の
積層セラミックチップを製造する方法において、前記グ
リーンシートは、それに印刷される印刷パターンの一部
に代えて、上下のグリーンシートの対応するブロックに
何れも同じ形状の環状の検査用パターンを有し、該検査
用パターンは、当該ブロックを区分する4辺の何れにお
いても積層シートの裁断時にグリーンシートを切断すべ
き仮想切断線を通過するよう形成されていることを特徴
とする積層セラミックチップの製造方法を提供する。
【0008】この積層セラミックチップの製造方法にお
ける実施態様は、次の通りである。例えば、前記検査用
パターンは、その頂角部分を仮想切断線が通過する菱形
とすることができ、この場合は、仮想切断線から検査用
パターンの内側輪郭線の頂点までの距離をグリーンシー
トの積層ずれ許容寸法値以下に設定するとよい。検査用
パターンは、その4辺部分を仮想切断線が通過する長方
形とすることができ、この場合は、検査用パターンの各
辺の幅をグリーンシートの積層ずれ許容寸法値以下に設
定するとよい。さらに、検査用パターンは、縦横の仮想
切断線と各々直交する短軸と長軸とを有する楕円とする
こともでき、この場合は、これら短軸と長軸部分の検査
用パターンの幅をグリーンシートの積層ずれ許容寸法値
以下に設定するとよい。
【0009】
【作用】前記積層セラミックチップの製造方法では、グ
リーンシートに印刷される環状の検査用パターンは、各
ブロックを区分する4辺の何れにおいても積層シートの
裁断時にグリーンシートを切断すべき仮想切断線を通過
するよう形成されているため、グリーンシートが正しい
位置に積層され、且つ積層シートの裁断時にグリーンシ
ートを裁断が正しい位置で裁断された場合、前記検査用
パターンは、何れも積層シートの裁断時にグリーンシー
トを切断すべき仮想切断線またはその近傍で切断される
ため、検査用積層セラミックチップの側面と端面には、
各々1本ずつの検査用パターンの露出線が縦に並ぶ。
【0010】これに対して、積層シートの裁断が不正な
位置でなされた場合、実際の切断線は、本来切断される
べき線である前記仮想切断線から離れた位置となるた
め、検査用積層セラミックチップの側面と端面には、検
査用パターンの露出線が全く現れないか、または両側に
2組に分かれて現れると共に、検査用パターンのずれと
なって現われる。すなわち、実際の切断線が仮想切断線
より検査用積層セラミックチップの側面方向にずれた場
合、検査用積層セラミックチップの端面側の切断線は、
或る程度の幅を持った検査用パターンを越えて、その外
側か内側にずれることになる。その結果、前者の場合
は、検査用積層セラミックチップの端面に検査用パター
ンの露出線が全く現れず、後者の場合は、両側に2組に
分かれて現れる。また、この場合、検査用積層セラミッ
クチップの側面には、検査用パターンの露出線が一方に
ずれて現れる。同様にして、実際の切断線が仮想切断線
より検査用積層セラミックチップの端面方向にずれた場
合も、検査用積層セラミックチップの側面に検査用パタ
ーンの露出線が全く現れないか、或は両側に2組に分か
れて現れる。同時に、検査用積層セラミックチップの端
面には、検査用パターンの露出線が一方にずれて現れ
る。
【0011】このように、本発明の積層セラミックチッ
プの製造方法によれば、グリーンシートの或る方向の裁
断位置のずれが検査用積層セラミックチップの側面と端
面との双方の検査用パターンの露出線に変化として現わ
れると共に、一方のずれは、検査用パターンの露出線の
単なるずれではなく、その不存在は両側への分離という
明瞭な形で現われる。
【0012】
【実施例】次に、図面を参照しながら、本発明の実施例
について詳細に説明する。図1は、グリーンシート1に
印刷される電極パターン2の例を示すグリーンシート1
の1つの角部近の図であり、図2は、さらに、その角部
の1ブロック部分を示す拡大図である。これらの図にお
いて、符号4と5は、当該グリーンシート1を他のグリ
ーンシートと共に積層し、その積層シートの裁断時にグ
リーンシートを切断する設計上の基準となる仮想の切断
線を示している。グリーンシート1は、この仮想切断線
4、5によって各ブロック毎に区画されている。これら
の図に示されるように、グリーンシート1は、角部のブ
ロックに電極パターン2に代えて、環状の検査用パター
ン3が形成されている。この検査用パターン3は、他の
電極パターン2と同じ導電ペーストを用いて同じスクリ
ーンにより、同時に印刷されることはいうまでもない。
【0013】この検査用パターン3は、対角線が仮想切
断線4、5と直交する菱形を呈し、環状であって、内側
にパターンが印刷されてない空白部7を有する。この検
査パターン3の外側の輪郭線が縦の切断線5となす角度
はθである。この検査用パターン3は、縦の仮想切断線
5の側の頂角部分を除いて基本的には何れも幅が同じで
あり、その菱形の頂角の内側を各々仮想切断線4、5が
通過するように形成されており、その頂角の部分で仮想
切断線4、5は、検査用パターン3の外側輪郭線と内側
輪郭線との間を通過する。さらに、この実施例では、仮
想切断線4、5から検査用パターン3の内側の輪郭線の
頂角までの距離が、裁断位置のずれの設計上許容される
値Xt、Ytと各々等しくなるよう設定されている。な
お、この仮想切断線4、5から検査用パターン3の内側
の輪郭線の頂角までの距離は、前記許容値Xt、Ytよ
り小さく設定することもできる。
【0014】グリーンシート1には、図1で示すような
配列で電極パターン2を印刷したものと、これとは1ブ
ロック分ずれた配列で電極パターン2を印刷したものと
が用意されるが、グリーンシート1の角部のブロックに
は、双方のグリーンシート共、図1及び図2に示された
のと同じ検査用パターン3が印刷される。これら電極パ
ターン2と検査用パターン3とが印刷されたグリーンシ
ート1と、何のパターンも印刷されてないグリーンシー
トとを用意し、1つのブロックが既にのべた図9に示す
順序で積層されるようこれらグリーンシート1を積層
し、図7で示したような積層シートの裁断時にグリーン
シートを裁断を作る。次に、この積層シートの裁断時に
グリーンシートを裁断を個々のブロック毎に縦横に裁断
し、個々の積層セラミックチップに分離する。
【0015】こうして得られた積層セラミックチップの
うち、積層シートの裁断時にグリーンシートを裁断の四
隅部のブロックから切り出された検査用積層セラミック
チップ8を図3と図4に示す。ここでは、分かりやすい
ように、検査用積層セラミックチップ8の内部の検査用
パターン3のうち、最も上の層の検査用パターン3が検
査用積層セラミックチップ8の上面に投影される形状を
点線で示してある。既に述べたように、グリーンシート
1に印刷される環状の検査用パターン3は、その頂角部
分が積層シートの裁断時にグリーンシートを裁断として
同グリーンシート1を切断すべき仮想切断線4、5を通
過するような菱形に形成されているため、グリーンシー
ト1が各々正しい位置関係で積層され、且つ積層シート
の裁断時にグリーンシートを裁断が正しい位置で裁断さ
れた場合、前記検査用パターン3は、何れも各グリーン
シート1を切断すべき仮想切断線4、5またはその近傍
で切断される。このため、図3で示すように、検査用積
層セラミックチップ3の側面と端面には、各々1本ずつ
の検査用パターン3の露出線6y、6xが縦に並ぶ。
【0016】これに対して、グリーンシート1が各々正
しくない位置関係で積層され、或は積層セラミックチッ
プの裁断が不正な位置でなされた場合、実際の切断線
は、本来グリーンシート1を切断すべき線である前記仮
想切断線4、5から離れた位置となるため、検査用積層
セラミックチップ3の側面と端面には、検査用パターン
3の露出線6x、6yが全く現れないか、または両側に
2組に分かれて現れると共に、検査用パターンのずれと
なって現われる。
【0017】例えば図4は、実際の切断線が仮想切断線
4より図1及び図2においてX方向にずれた結果、検査
用パターン3の側面がその端面方向、すなわち図4にお
いてX方向にずれた場合を表わしている。すなわちここ
では、検査用積層セラミックチップの側面側の切断面が
或る程度の幅を持った検査用パターン3を越えて、その
内側にずれているため、検査用積層セラミックチップ3
の側面に図1と図2で示す空白部7が現われ、検査用パ
ターン3の露出線16yが両側に2組に分かれて現れ
る。ここで、前記ずれの許容値Xtを越えるX方向のず
れ量をXsとすると、両側に分離した検査用パターン3
の露出線16yの距離Ysは、Ys=2Xs・tanθ
で表わされるため、このずれ量Xsは前記距離Ysを測
定することで求めることができる。またこの場合、検査
用積層セラミックチップの端面には、検査用パターン3
の露出線6xがX方向にXeだけずれて現れるが、Xe
=Xt+Xsである。一方、実際の切断線が図1及び図
2に示す仮想切断線4よりずれた結果、図4に示す検査
用積層セラミックチップ4の側面が或る程度の幅を持っ
た検査用パターン3を越えて、その外側にずれた場合、
検査用積層セラミックチップ3の側面には、検査用パタ
ーン3の露出線6yが全く現れない。図4において、裏
側の側面はこの状態にある。
【0018】さらに、実際の切断線が図1及び図2に示
す仮想切断線5よりY方向にずれた結果、図4におい
て、検査用積層セラミックチップ8の端面側の切断面が
或る程度の幅を持った検査用パターン3を越えて、その
内側にずれてしまった場合は、検査用積層セラミックチ
ップ3の端面に図1と図2に示す空白部7が現われ、検
査用パターン3の露出線16yが両側に2組に分かれて
現れる。この場合、ずれの許容値Ytを越えるY方向の
ずれ量をYsとすると、両側に分離した検査用パターン
3の露出線16xの距離Xsは、Xs=2Ys・cot
θで表わされる。また、図4において、検査用積層セラ
ミックチップ8の端面側の切断面が検査用パターン3の
外側にずれてしまった場合は、検査用積層セラミックチ
ップ3の端面に検査用パターン3の露出線16yが全く
現れない。
【0019】図5と図6に、前記検査用パターン3の他
の形状の例を示している。すなわち、図5では、矩形の
帯状の検査用パターン3を形成し、その長辺部分と端辺
部分に各々仮想切断線4、5を通過させている。そし
て、同パターン3の幅は、積層位置のずれ或は裁断位置
のずれの設計上許容される値Xt、Ytと各々等しくな
るよう設定されている。なお、検査用パターン3の幅
を、前記許容値Xt、Ytより小さく設定することもで
きる。この図5の実施例でも、結果として、実際の切断
線が仮想切断線4、5より設計上許容される許容値X
t、Ytを越えてずれると、検査用積層セラミックチッ
プ8の端面または側面において、検査用パターン3の露
出線6x、6yが両側に分離したり、現われなかったり
する。しかし、検査用パターン3の輪郭線が仮想切断線
4、5となす角は0°であるため、分離した距離でずれ
量を求めることはできない。
【0020】図6では、長軸と端軸とが仮想切断線4、
5と直交する楕円形の帯状の検査用パターン3を形成
し、その長軸と端軸とが仮想切断線4、5と交わる図6
において両側部分及び上下部分に各々仮想切断線4、5
を通過させている。そして、同パターン3の仮想線4、
5が通過する部分の検査用パターン3の幅は、積層位置
のずれ或は裁断位置のずれの設計上許容される値Xt、
Ytと各々等しくなるよう設定されている。なお、この
部分の検査用パターン3の幅を、前記許容値Xt、Yt
より小さく設定することもできる。この図6の実施例で
も、結果として、実際の切断線が仮想切断線4、5より
設計上許容される許容値Xt、Ytを越えてずれると、
検査用積層セラミックチップ8の端面または側面におい
て、検査用パターン3の露出線6x、6yが両側に分離
したり、現われなかったりする。しかし、検査用パター
ン3の輪郭線が仮想切断線4となす角θyが一定でない
ため、分離した距離でずれ量を求めるには予め数表等を
作成しておき、測定値と対照して求める方法をとる必要
がある。
【0021】なお、以上の説明では、積層セラミックコ
ンデンサの素子となる積層セラミックチップの製造方法
を例として説明したが、本発明では、他の積層電子部
品、例えば積層インダクタや積層LCフィルタ等の素子
となる積層セラミックチップの製造方法についても同様
にして適用することができる。すなわち、この場合の前
記実施例との相違は、電極パターンの形状や積層順序等
が異なるだけである。また、前記実施例において、グリ
ーンシート全体のずれを的確に把握すため、検査用パタ
ーンをグリーンシートの四隅に印刷したが、検査用パタ
ーンを必要に応じてグリーンシートの任意の位置、例え
ば、中央側に印刷してもよいことはもちろんである。
【0022】以上説明した通り、本発明による積層セラ
ミックチップの製造方法によれば、グリーンシートの或
る方向の積層位置のずれや裁断位置のずれが検査用積層
セラミックチップの側面と端面との双方の検査用パター
ンの露出線に変化として現われると共に、一方のずれ
は、その不存在は両側への分離という明瞭な形で現われ
るため、小さな積層セラミックチップでも容易にずれの
検査を行なうことができるようになり、検査工程の合理
化と信頼性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の積層セラミックチップの製造方法に用
いるグリーンシートへの電極パターン及び検査用パター
ンの印刷例を示す要部平面図である。
【図2】同グリーンシートの要部拡大平面図である。
【図3】本発明の積層セラミックチップの製造方法によ
り製造された検査用積層セラミックチップの例を示す斜
視図図である。
【図4】本発明の積層セラミックチップの製造方法によ
り製造された検査用積層セラミックチップの他の例を示
す斜視図である。
【図5】本発明の積層セラミックチップの製造方法に用
いるグリーンシートへの電極パターン及び検査用パター
ンの他の印刷例を示す要部拡大平面図である。
【図6】本発明の積層セラミックチップの製造方法に用
いるグリーンシートへの電極パターン及び検査用パター
ンのさらに他の印刷例を示す要部拡大平面図である。
【図7】積層セラミックチップの製造方法において中間
製造物として製造さえる積層シートを示す斜視図であ
る。
【図8】従来の積層セラミックチップの製造方法により
製造された検査用積層セラミックチップの例を示す斜視
図である。
【図9】積層セラミックコンデンサ用積層セラミックチ
ップの積層順序を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 グリーンシート 2 電極パターン 3 検査用パターン 4 グリーンシートの仮想切断線 5 グリーンシートの仮想切断線

Claims (4)

    【整理番号】 0030466−01 【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数チップ分の印刷パターンが縦横に印
    刷されたセラミックグリーンシートを所定の順序で積層
    し、この積層シートを各ブロック毎に縦横に裁断して、
    個々の積層セラミックチップを製造する方法において、
    前記グリーンシートは、それに印刷される印刷パターン
    の一部に代えて、上下のグリーンシートの対応するブロ
    ックに何れも同じ形状の環状の検査用パターンを有し、
    該検査用パターンは、当該ブロックを区分する4辺の何
    れにおいても積層シートの裁断時にグリーンシートを切
    断すべき仮想切断線を通過するよう形成されていること
    を特徴とする積層セラミックチップの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記請求項1において、前記検査用パタ
    ーンがその頂角部分を仮想切断線が通過する菱形であ
    り、該仮想切断線から検査用パターンの内側輪郭線の頂
    点までの距離がグリーンシートの積層ずれ許容寸法値以
    下に設定されていることを特徴とする積層セラミックチ
    ップの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記請求項1において、前記検査用パタ
    ーンがその4辺部分を仮想切断線が通過する長方形であ
    り、該検査用パターンの各辺の幅がグリーンシートの積
    層ずれ許容寸法値以下に設定されていることを特徴とす
    る積層セラミックチップの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記請求項1において、前記検査用パタ
    ーンが縦横の仮想切断線と各々直交する短軸と長軸とを
    有する楕円であり、これら短軸と長軸部分の検査用パタ
    ーンの幅がグリーンシートの積層ずれ許容寸法値以下に
    設定されていることを特徴とする積層セラミックチップ
    の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014027278A (ja) * 2012-07-27 2014-02-06 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd 印刷回路基板
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