JPH0513579Y2 - - Google Patents

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JPH0513579Y2
JPH0513579Y2 JP1985170328U JP17032885U JPH0513579Y2 JP H0513579 Y2 JPH0513579 Y2 JP H0513579Y2 JP 1985170328 U JP1985170328 U JP 1985170328U JP 17032885 U JP17032885 U JP 17032885U JP H0513579 Y2 JPH0513579 Y2 JP H0513579Y2
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paper
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printing
spring
plunger
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案はプリンタに係り、特にプリント用媒体
の送りローラを伝動ギヤを介して駆動部と連動さ
せ、プリント用媒体の自動送りを行なうととも
に、手動操作手段を設け、この手動操作手段を操
作することによつて送りローラを手動で駆動する
ようにしたプリンタに関する。
【考案の概要】
本考案は、伝動手段にリミツタ機構を設けると
ともに、手動操作手段をリミツタ機構よりも送り
ローラ側に設けるようにしたものであつて、これ
によつて駆動部の保護を図るとともに、適宜手動
操作手段によつてプリント用媒体の手動送りを可
能にしたものである。
【従来の技術】
例えば特開昭60−109845号公報に開示されてい
るように、各種の印字あるいは印画を行なうため
に、プリンタが用いられている。このようなプリ
ンタは、プリント手段をプリント用媒体の幅方向
に移動させながらプリント動作を行なうようにな
つており、しかも所定のタイミングでプリント用
媒体を間欠的に移動させるようにしており、これ
によつてプリンタの機能を達成するようにしてい
る。従つてプリンタは、プリント手段を駆動する
ための駆動手段の他に、プリント用媒体の自動送
りのための駆動機構を必要とすることになる。
【考案が解決しようとする問題点】
このようなプリンタにおいて、プリント用媒体
を送るための専用のステツピングモータを使用す
る場合には、手動操作用のつまみを押えるとモー
タが脱調することにより、機構部の破損を防止し
ている。またステツピングモータを使用しないプ
リンタにおいては、自動送りのみを可能とし、手
動操作を不能にしている。これは手動操作の際に
機構部が破損されるのを防止するためである。し
かしこのような構造によれば、手動によつて任意
にプリント用媒体の送りを行なうことができない
ために、操作性に劣ることになる。 本考案はこのような問題点に鑑みてなされたも
のであつて、プリント用媒体の自動送りの際に大
きな負荷が発生した場合に、機構部の破損を防止
するとともに、適宜手動操作によつてプリント用
媒体を送ることができるようにしたプリンタを提
供することを目的とするものである。
【問題点を解決するための手段】
本考案は、プリント用媒体を送る送りローラ
と、 前記送りローラを回転させるための回転軸と、 前記回転軸に固着されている手動回転操作用つ
まみと、 前記回転軸を回転駆動する回転駆動手段と、 前記回転駆動手段の駆動力を前記回転軸に伝達
するために前記回転軸に設けられている伝動ギヤ
とを具備し、 前記プリント用媒体の送り負荷よりも大きなと
トルクであつてしかも機構部が破壊するトルクよ
りも小さなトルクがリミツタ値として設定され、
前記リミツタ値に相当するトルクを越えたらスリ
ツプする摩擦リミツタ機構を前記伝動ギヤと前記
回転軸との間に介在させるようにしたことを特徴
とするプリンタに関するものである。
【作用】
このような構成によつて、回転駆動手段が作動
しているときには摩擦リミツタ機構を介して回転
軸を回転させてプリント用媒体を送るようにし、
これに対して手動回転操作用つまみが操作された
ときには摩擦リミツタ機構がスリツプして手動回
転操作用つまみによる手動操作で回転軸が回転駆
動されるとともに、手動による回転駆動力が回転
駆動手段には伝達されないようになる。 従つてプリント用媒体の送りローラに大きな負
荷が発生すると、摩擦リミツタ機構がスリツプし
て回転駆動手段が保護されるようになる。また手
動回転操作つまみを回転操作することによつて、
回転軸を介して送りローラが回転駆動されるよう
になり、任意にプリント用媒体の手動送りを行な
うことができる。しかもこのときに摩擦リミツタ
機構によつて駆動部のトルクを吸収することがで
きるために、自動送り時においても自動送りに優
先して手動操作によつてプリント用媒体の送りを
行なうことが可能になる。
【実施例】 構成の説明 (1) 送りねじとガイドロツド 第1図は本実施例に係るプリンタのほぼ全体を
示すものであつて、このプリンタはシヤーシ10
を備えるとともに、このシヤーシ10の右端には
支持台11を介してモータ12が取付けられてい
る。このモータ12の出力軸13には駆動ギヤ1
4が固着されており、送りねじ15の端部に止着
された歯車15と噛合つている。送りねじ15は
その両端において、それぞれ軸受け17を介して
シヤーシ10に回転可能に支持されている。そし
てこの送りねじ15には、特に第2図に示すよう
に、2条のねじ溝18が形成されるとともに、こ
れらのねじ溝18の両端は互いに円弧状の溝によ
つて連結されている。 上記モータ12の出力軸13に固着されている
駆動ギヤ14には回転円板19が一体に連設され
ており、この回転円板19は固定配置されたエン
コーダ20と対向するようになつている。これに
よつてモータ12の回転検出を行なうようになつ
ている。また上記送りねじ15に対して平行に、
ガイドロツド21が配されており(第1図参照)、
その両端が軸受け22によつて支持されている。
そしてこれらの送りねじ15とガイドロツド21
の下側には、第4図に示すように案内板23が配
されている。さらにこの案内板23の下側にはテ
ーブル24が取付けられるようになつている。 (2) 紙送りローラ軸 第1図に示すシヤー10の上面であつてその前
端側にはローラ軸28が配されており、左右一対
の軸受け29によつて回転可能に支持されてい
る。そしてこのローラ軸28には第3図に示すよ
うに、複数の紙送りローラ30が固着されてい
る。またこのローラ軸28の端部にはつまみ31
が取付けられており、手動によつてこのローラ軸
28を回転することができるようになつている。
さらにローラ軸28にはウオームギヤ32が取付
けられている。 このウオームギア32の取付けについてさらに
説明すると、第3図、第14図、および第15図
に示すように、ウオームギヤ32にはスリーブ3
3が形成されるとともに、スリーブ33にはスリ
ツト34が設けられている。そしてスリーブ33
を締付けるようにリング状ばね35がスリーブ3
3に装着されるようになつており、これらのスリ
ツト34とリング状ばね35によつてリミツタ機
構36を構成するようになつている。また上記紙
送りローラ30と案内板23とにそれぞれプリン
ト用紙を圧着するために、第4図に示すように、
このプリンタは紙送り用ばね37とバツクテンシ
ヨン用ばね38とをそれぞれ備えるようになつて
いる。 そして上述のごとく、ローラ軸28のウオーム
ギヤ32の取付け部分にリミツタ機構36を設け
ておくことによつて、このローラ軸28の駆動部
の破損を防止するとともに、必要に応じて手動操
操を可能にしている。すなわちローラ軸28はリ
ング状ばね35によつて締付けられるウオームギ
ア32のスリーブ33の摩擦結合によつて伝動を
行なうようになつており、しかもこのリミツタ機
構36の伝動トルクの値は、プリント用紙を送る
負荷よりも高く、しかも機構部の破壊強度よりも
十分に低い値に設定されている。従つて自動紙送
り時にはリミツタ値が紙送りの負荷よりも高く、
正常に紙送りが行なわれるとともに、自動紙送り
の途中または停止状態で、手動でつまみ31を押
えると、リミツタ機構36が働き、各機構部が破
壊されることなく、手動によつて紙送りが行なわ
れることになる。従つて非常に簡単な構造によつ
て、手動の紙送りを可能にするとともに、紙送り
の駆動部の保護を図ることが可能になる。 (3) プラテンとその支持機構 上記案内板23の下側には第4図に示すように
テーブル24が配されるとともに、このテーブル
24の横長の開口に望むようにプラテンローラ4
5が配されるようになつている。このプラテンロ
ーラ45の支持機構について説明すると、第4図
〜第8図に示すように、テーブル24の下側には
回動板42が配されており、支軸43によつてシ
ヤーシ10の背面側に回動可能に支持されてい
る。そして回動板42の横長の開口44に臨むよ
うにプラテンローラ45が取付けられており、し
かもその両端は軸受け46を介して回動板42に
支持されるようになつている。 この回動板42はロツド47によつて上方へ回
動するように付勢されている。すなわち回動板4
2の前端側の中央部がロツド47の屈曲部48に
よつて上方へ押されている。ロツド47の他方の
屈曲部49はシヤーシ10上に配された板ばね5
0によつて上方へ回動付勢されている。そして板
ばね50に抗して屈曲部49を回動させるための
カム51が上記ローラ軸28に取付けられてお
り、操作部52を回動操作すると第8図に示すよ
うに、カム51によつて板ばね50に抗してロツ
ド47が回動され、回動板42が下降するように
なつている。 なおカム51によつて回動板42を上下させて
紙の挿入を行なう構造に代えて、第9図および第
10図に示すように、回動板42の先端側の端部
に操作用突片53を設けるようにし、この突片5
3によつて第10図に示すように、直接回動板4
2を押し下げるようにしてもよい。このような構
成によれば、突片53を介して回動板42に加え
られる力によつてロツド47が回動され、板ばね
50が押し下げられることになり、これに応じて
回動板42も下降するために、第10図に示すよ
うに案内板23および紙送りローラ30に対して
バツクテンシヨン用ばね38および紙送りばね3
7が下降され、これによつて隙間が形成され、プ
リント用紙を挿入することが可能になる。 (4) 紙送りローラの間欠駆動機構 つぎに紙送りローラ30を間欠的に駆動するた
めの機構について説明すると、第11図〜第13
図に示すように、シヤーシ10上には紙送りレバ
ー56が設けられており、支点ピン57を中心と
して回動可能に支持されている。そしてレバー5
6はばね58によつて回動付勢されており、スト
ツパ59に当接している。そしてこのレバー56
にはピン60が植設されており、このピン60に
よつてレバー56はキヤリツジによつて押される
ようになつている。さらにこのレバー56はロツ
ド61の端部に連結されている。ロツド61の他
端側は上方へ屈曲された屈曲部62となつてお
り、第1図に示すシヤーシ10の反対側の端部に
設けられたガイド63によつて移動可能に支持さ
れるようになつている。このガイド63によつて
支持されている屈曲部62は、キヤリツジが左側
に移動した時に押されるようになつている。 上記紙送りレバー56の端部は間欠送りレバー
64とピン65を介して連結されるようになつて
いる。このレバー64にはガイドピン66が植設
されており、シヤーシ10上に設けられたカム板
67の溝68と係合するようになつている。さら
にガイドピン66は間欠駆動輪69の爪70と係
合するようになつている。この爪70はストツパ
71によつて押されており、これによつて第11
図において時計方向への回転が禁止され、反時計
方向への回転のみが許容されるようになつてい
る。そして間欠駆動輪69にはウオーム72が設
けられており、上記ローラ軸28に取付けられた
ウオームギア32と噛合つている。 (5) キヤリツジとインクカートリツジ つぎに実際にプリント動作を行なうプリンタヘ
ツドの構造について説明すると、第16図〜第1
9図に示すように、プリンタヘツドは合成樹脂成
形体からなるキヤリツジ76を備えている。そし
てこのキヤリツジ76には4つのカートリツジ装
着部77が形成されており、これらの装着部77
にインクカートリツジ78が着脱可能に装着され
るようなつている。このカートリツジ78は特に
第19図に示すように、その内部がインクタンク
になつているインク収納部79を備えており、さ
らにこのインク収納部79の前端側はタンク内の
空気が膨張した際にインクが噴出するのを防止す
るためのアジヤスタ80を収納している。そして
このアジヤスタ80を貫通するように供給用パイ
プ81が引出されるとともに、板ばね82の先端
部に支持されているペンチツプ83にインクを供
給するようにしている。 このようなインクカートリツジ78を装着して
いる装着部77の上部にはロツクレバー84が取
付けられている。このロツクレバー84はその根
元部分に薄肉部85を備えており、この薄肉部8
5の弾性復元力によつてカートリツジ78のロツ
クを行なうようになつている。さらにロツクレバ
ー84の弾性復元力を補助するために板ばね86
が設けられており、第19図において時計方向に
このロツクレバー84を回動付勢している。そし
てロツクレバー84が反時計方向に大きく回動す
るのを規制するための押え板87が板ばね86の
前面側に取付けられている。ロツクレバー84は
その先端部に爪89を備え、この爪89がインク
カートリツジ78の傾斜面90を相対的に乗越
え、段部91と係合されるようになつている。ま
たこのカートリツジ78を押すように、キヤリツ
ジ76の前端部にはリーフスプリング92が取付
けられている。さらにキヤリツジ76の上部には
プランジヤソレノイド93が固定されるようにな
つている。このプランジヤソレノイド93は、ロ
ツドを押出すことによつて板ばね82を変形さ
せ、ペンチツプ83によつてプリント動作を行な
うようにしている。 (6) 板ばねとその保持機構 上記ペンチツプ83を先端部に支持する板ばね
は、第20図〜第22図に示すように、その長さ
方向の中央部に絞り加工によつて形成されたテン
ト状突部97を備えるようになつており、この突
部97の上面をプランジヤソレノイド93のプラ
ンジヤロツド98によつて押圧するようにしてい
る。このような構造によつて、板ばね82の変形
にかかわらず常に一定の位置で板ばね82を押圧
するようになつており、あるいはまたプランジヤ
93がスプリング82に対して相対的に幅方向に
移動した場合においても、ペンチツプ83が傾く
のが防止されるようにしている。そしてテント状
突部97の上部はプランジヤソレノイド93のプ
ランジヤロツド98の先端部に取付けられた押圧
部材99によつて押されるようになつている。 なお板ばね82の一部を絞り加工してテント状
突部97を形成するかわりに、第24図および第
25図に示すように、板ばね82にピン100を
植設し、このピン100の上面をプランジヤソレ
ノイド93のプランジヤロツド98によつて、押
圧部材99を介して押圧するようにしてもよい。
このようなピン100を設けることによつても、
ばね82の変形にかかわらず常に一定の位置でば
ね82に力を加えることが可能になるとともに、
ばね82のプランジヤ93に対する幅方向の変位
によつてもペンチツプ83が傾くのが防止される
ようになる。 上記インクカートリツジ78のインク収納部7
9の正面には第26図および第27図に示すよう
な挿入用スリツト101が形成されており、しか
もこのスリツト101の下面には一対の溝102
が形成されている。そしてこれらの溝102と対
向するようにスリツト101の上部には突部10
3が形成されている。このようなスリツト101
内には、両側に突片104を備える板ばね82の
基端部が挿入されるようになつており、治具10
5を用いて第28図に示すように突片104を押
し、この板ばね82をスリツト101に押込むよ
うにしている。このようにして板ばね82をスリ
ツト101に押込むと、溝102と突部103と
によつて、板ばね82は第29図に示すように波
型に変形するようになり、これによつてスリツト
101に確実に板ばね82の端部が保持されるよ
うになる。 このような板ばね82の取付けによれば、板ば
ね82はその基端部がスリツト101の溝102
と突部103とによつて波型に変形した状態で固
定されることになり、板ばね82の保持にばらつ
きが少なくなり、精度良く取付けることが可能に
なる。すなわち接着剤を用いて精度良く取付ける
必要がなくなるために、ペンチツプ83の位置精
度も高くなり、これによつてよりばらつきが減少
することになる。さらに板ばね82の取付けの際
に、タンク78のスリツト101内に単に挿入す
ればよくなるために、取付け作業が容易なり、コ
スト的にも有利になる。 (7) ペンチツプ カートリツジ78に板ばね82を介して支持さ
れているペンチツプ83は第30図に示すよう
に、その先端部にボール109を備えており、こ
のボール109へパイプ81およびペンチツプ8
3のボデイを介してインクを供給するようになつ
ている。またペンチツプ83の上部にはダンパを
兼用するキヤツプ110が取付けられており、こ
れによつてペンチツプ83の復動時に図外のスト
ツパに当接することによつて、ダンパ110によ
つて共振を防止するようにしている。従つて板ば
ね82に支持されているペンチツプ83が安定な
振動を行なうようになり、画質の安定化を可能に
している。さらにペンチツプ83の側部には接続
部111が設けられており、この接続部111に
供給用パイプ81を接続するようにしている。こ
のように側部に形成された接続部111によつて
パイプ81を通してインクを供給するようにして
いるために、板ばね82とほぼ平行にパイプ81
が延びるようになり、板ばね82の周波数応答性
が向上し、プランジヤソレノイド93のパワーも
低減され、省エネルギ化が達成されるようにな
る。 なおペンチツプ83の構造としては、第31図
に示すような変形例に置換えることが可能であ
る。この場合にはペンチツプ83を板ばね82と
ともに合成樹脂によつて一体に成形するようにし
ており、板ばね82の薄肉部113の弾性復元力
によつてペンチツプ83の移動を可能としてい
る。そしてこのような構造を採用することによ
り、部品点数がさらに少なくなつて構造が単純に
なる。あるいはまた第32図に示すように、ペン
チツプ83の上端を側方へ直角に屈曲させるとと
もに、この屈曲された部分をホルダ112を介し
て板ばね82に支持させるようにし、しかもホル
ダ112から突出するペンチツプ83の先端部に
供給用パイプ81を接続するようにしてもよい。 (8) プランジヤの構造 つぎに板ばね82を変形させてペンチツプ83
をプリント用紙に圧着するためのプランジヤの構
造について説明すると、プランジヤは4つのイン
クカートリツジ78について連結された構造にな
つており、多連式のプランジヤが用いられるよう
になつている。すなわち4つのプランジヤ93の
ヨーク116は第33図に示すように互いに連結
されており、多連式のヨーク116を構成してい
る。なお4つのプランジヤソレノイド93につい
てアツパプレート117は互いに独立しており、
それらの間に隙間126が設けられている。そし
てヨーク116の各プランジヤソレノイド93の
間の部分にはそれぞれギヤツプ118が形成され
ており、このギヤツプ118によつて互いに隣接
するプランジヤ93間での磁気干渉を防止するよ
うにしている。従つて漏れ磁束が少なくなるとと
もに、有効磁束が増加して磁気効率が改善される
ようになる。このために駆動周波数の応答性が改
善されるようになり、あるいはまた消費電力が低
減されることになる。 つぎにこのプランジヤの内部の構造について説
明すると、ヨーク116内には第34図に示すよ
うにボビン119が配されるとともに、このボビ
ン119の外周側にソレノイドコイル120が巻
装されている。そしてこのボビン119によつて
摺動可能に保持された状態でアーマチユア121
が配されている。このアーマチユア121の下端
にはプランジヤロツド98が連結されるようにな
つており、しかもプランジヤロツド98はボビン
119内に取付けられた固定芯123のガイド部
124によつて摺動可能に支持されるようになつ
ている。 このようにプリント用のプランジヤソレノイド
93は、そのアーマチユア121がボビン119
の内周面で摺動可能に支持されるとともに、プラ
ンジヤロツド98がガイド部124によつて摺動
可能に支持されるようになつており、これによつ
て可動部分の案内を達成するようにしている。そ
してこのプランジヤソレノイド93の上部に取付
けられているストツパ127は、アーマチユア1
21のストロークの規制を行なうだけであつて、
このストツパ127に軸受け部分が設けられてい
ないので、従来のように軸との間の位置合せが不
要になり、組立てが容易になるという利点をもた
らす。さらにアーマチユア121がボビン119
によつて案内されるようになつているために、ア
ーマチユア121とボビン119との間のギヤツ
プを少なくし、磁気効率を改善することが可能に
なり、これによつて安定したペン駆動周波数応答
性が得られることになる。 なお第34図に示す構造に変えて、第35図に
示す変形例の構造にすることが可能である。この
変形例においては、固定芯123の下部にガイド
部124を設けるとともに、上部にもガイド部1
25を設け、これらのガイド部124,125に
よつてプランジヤロツド98を摺動可能に支持す
るようにしたものである。このような構造によれ
ば、アーマチユア121はボビン119によつて
案内する必要がなくなるために、アーマチユア1
21の支持構造が簡単になる。 動作と作用の説明 (1) 紙の挿入 紙の挿入は第6図に示すカム51を操作部52
によつて回動させ、これによつて回動板42を第
7図に示す状態から第8図に示す状態に下降させ
ることによつて達成される。カム51を回動させ
るとロツド47が板ばね50に抗して強制的に押
下げられるようになり、屈曲部49がシヤーシ1
0の底部にほぼ接触するようになる。この状態に
おいてカム51の先端の部分で屈曲部49をロツ
クする。これによつて回動板42が下降されると
ともに、この回動板42に取付けられているばね
37,38がともに下方へ移動することになり、
紙送りローラ30および案内板23から離れるよ
うになる。 このようにして紙の走行経路がオープンの状態
になる。従つて背面側あるいは前面側からプリン
ト用紙を挿入することが可能になる。プリント用
紙はテーブル24あるいはプラテンローラ45と
案内板23との間に挿入されることになる。そし
てこの後にカム51のロツクを解除し、板ばね5
0によつてロツド47を介して回動板42を上昇
させる。するとプラテンローラ45が上昇すると
ともに、回動板42に取付けられているばね3
7,38がそれぞれ紙送りローラ30およびガイ
ド板23に接触することになる。従つてばね37
によつて、紙送りローラ30の回転に伴つて紙送
りが行なわれるとともに、ばね38によつてプリ
ント用紙にバツクテンシヨンを与えることが可能
になる。 このような紙の挿入機構は、特にカム51を操
作しやすいシヤーシ10の右側の位置に配すると
ともに、トーシヨンロツド47を用いて力の作用
点を回動板42の幅方向のほぼ中央部分に作用さ
せるようにしており、板ばね50の弾性復元力を
回動板42に対して左右に不均衡を生ずることな
く加えるようにしている。またカム51は紙送り
用のローラ軸28に取付けられており、操作部5
2の上下運動によつてロツクと解除とを行なわせ
るようにしている。このような構造によつて、カ
ム51の移動量が少なくなり、しかも一連の回動
板42の上下のための機構に要する部品点数が少
ない簡単な構造とすることができ、経済的にも、
スペース的にも非常に有利になる。 さらにこのような機構によつて、プラテンロー
ラ45を動かすことによつてプリント用紙の挿入
を行なうようにしているために、プリント用紙の
挿入経路が広くとれ、機構解放時にプリント用紙
の挿入口からプリント用紙の出口までが完全に解
放された状態となつて障害物が一切なくなる。従
つて葉書のような厚手の紙まで容易に挿入するこ
とが可能になり、従来プリント用紙を挿入するた
めに複雑な形状をしていた案内板23もストレー
トですつきりした形となり、部品の製造や加工性
の点でも利点が増加することになる。 さらにこのプリンタにおいては、紙の位置をつ
まみ31によつて自由に調整できるようになつて
いる。つまみ31はローラ軸28に取付けられる
とともに、このローラ軸28に取付けられている
ウオームギア32がリミツタ機構36を介してロ
ーラ軸28と結合されるようになつている。従つ
てつまみ31を回転操作すると、リミツタ機構3
6がすべることによつて、紙送りローラ30の駆
動機構を保護しながら、ローラ軸28を介して紙
送りローラ30を手動操作によつて回転させるこ
とが可能になる。従つてばね37によつて紙送り
ローラ30に圧着されているプリント用紙の頭出
しの位置を自由に設定することが可能になる。ま
たこのリミツタ機構36によつて、たとえ自動紙
送り中につまみ31を操作しても、駆動部が破壊
することなく、機構部の保護を図ることが可能に
なる。 (2) プリント動作 プリント動作は、ガイドロツド21に案内され
ながら送りねじ15によつて横方向に送られるキ
ヤリツジ76に装着されたインクカートリツジ7
8によつて行なわれるようになつている。4つの
インクカートリツジ78を支持したキヤリツジ7
6は、モータ12によつて送りねじ15が駆動さ
れると、これによつてプリンタの横方向に移動し
ながら、外部から加えられる電気信号によつて、
プランジヤソレノイド93を作動させてペンチツ
プ83をプリント用紙に接触させてプリント動作
を行なうようにしている。 このプリント動作についてさらに詳細に説明す
ると、第18図および第9図に示すプランジヤソ
レノイド93を励磁させ、そのプランジヤロツド
98を押出すことによつて行なわれるようになつ
ている。プランジヤロツド98の先端部には第2
図に示すように、押圧部材99が取付けられてお
り、この押圧部材99によつてばね82を押し、
ペンチツプ83を下方へ移動させてプリント動作
を行なうようにしている。 なお上記4つのカートリツジ78にはそれぞ
れ、イエロ、マゼンタ、シアン、およびブラツク
の各色のインクがはいつており、外部からの信号
によつて対応するプランジヤソレノイド93を励
磁して各色のプリント動作を行なうようにしてい
る。そして各色のカートリツジ78は互いに独立
になつているために、それぞれのカートリツジ7
8内のインクがなくなつた時点で別々に交換すれ
ばよく、これによつてインクの無駄をなくすこと
が可能になる。 そして第19図および第22図に示すように、
押出しタイプのプランジヤソレノイド93を用
い、そのロツド98を押出してリーフスプリング
82を変形させることによつてプリント動作を行
うようにしている。従つて耐久性を要するプラン
ジヤソレノイド93と使捨て部品であるインクカ
ートリツジ78とを完全に分離することができ、
耐久性を要するプランジヤソレノイド93の部分
を高精度にして性能および信頼性の向上を図り、
さらには省電力化を図るとともに、消耗品のコス
トダウンが達成されることになる。またプランジ
ヤソレノイド93がリーフスプリング82の上側
に配されており、プランジヤロツド98を押出す
構造にしているために、プリント用紙の経路が単
純になり、信頼性が向上されるとともに、設計の
自由度の向上を図り、さらには省電力化を達成す
ることになる。 さらにペンチツプ83を先端部に支持する板ば
ね82は、第20図〜第22図に示すように、そ
の長さ方向の中間部分に突部97が形成されてお
り、この突部97をプランジヤソレノイド93の
ロツド98の先端に取付けられた押圧部材99の
下面で押圧するようにしている。従つて板ばね8
2の変形量にかかわらずこの板ばね82を押す部
分が常に一定になり、これによつて安定にプリン
ト動作を行なうことが可能になる。さらに第23
図に示されるように、板ばね82の幅方向に対す
るプランジヤソレノイド93の作用点を一定にす
ることができ、これによつて板ばね82の幅方向
の傾きをなくすことが可能になる。従つてこの板
ばね82の先端部に支持されているペンチツプ8
3が斜めになつてプリント用紙に接触することが
防止され、常に正しいプリント動作が行なわれる
ことになる。 さらにこの実施例のプリンタにおいては、ペン
チツプ83の側部に接続部111が形成されるよ
うになつており(第30図参照)、この接続部1
11に供給用パイプ81が接続されるようになつ
ている。そしてこのパイプ81はペンチツプ83
の側方に延びるようになつており、板ばね82の
下側においてほぼ平行に配されるようになつてい
る。従つてハンマ型のプリント動作が可能にな
り、インク供給用パイプ81がこのハンマ型のプ
リント動作を阻害することがなくなる。さらに板
ばね82に平行にインク供給用パイプ81を設置
することが可能になるために、板ばね82の周波
数応答性が向上し、プランジヤソレノイド93の
駆動パワーも低減され、プリンタの省エネルギ化
が達成されることになる。さらにペンチツプ83
の上端にダンパ110を設置することが可能にな
り、共振を防止して安定な振動を行なわせること
が可能になる。従つてこれにより、画質の安定化
が図られるようになる。また紙送りの構造の改善
とあいまつて、ハンマ型の印字によつて、葉書等
の厚紙へのプリントも可能になる。 さらにプリント動作を行なうためのプランジヤ
ソレノイド93は、第33図に示すようなヨーク
116を用いるようにしている。このヨーク11
6はそれぞれのユニツトの間の部分において、ギ
ヤツプ118を備えるようになつており、さらに
各アツパプレート117間には隙間126が形成
されるようになつている。これらのギヤツプ11
8と隙間126とによつて、互いに隣接するユニ
ツト間での磁気干渉を防止するようにしている。
すなわち各ユニツトを励磁すると、第33図にお
いて矢印で示すような磁路が形成され、漏れ磁束
はきわめて少なくなり、隣接するユニツトへの磁
気干渉はほとんど行なわなくなる。また磁束が有
効にそれぞれのユニツト内で利用されることにな
るために、従来のものにくらべて有効磁束が増
え、電磁石の吸引力も大きくなる。従つてこのこ
とから、プランジヤソレノイドの駆動パワーを低
減することが可能になり、あるいは従来と同一の
パワーで駆動させればよい場合には、周波数応答
性が向上することになる。 (3) インクカートリツジの交換 このようにしてプリント動作を行なうプリンタ
ヘツドのインクカートリツジ78内のインクがな
くなつた場合には、カートリツジ78の交換を行
なう。このカートリツジ78の交換は、第19図
に示すロツクレバー84を反時計方向に回動させ
る。するとレバー84は薄肉部85の弾性復元力
および板ばね86の弾性復元力に抗して反時計方
向に回動され、その爪89がカートリツジ78の
段部91から離脱する。そしてこのカートリツジ
78はリリーススプリング92によつてその前端
が押されているために、このリリーススプリング
92の弾性復元力によつて第9図において右方に
押出されるようになり、これによつてキヤリツジ
76からカートリツジ78が取外されることにな
る。なおこの後にロツクレバー84は、それ自身
の弾性復元力およびスプリング85の弾性復元力
によつて再びロツク位置に戻るようになる。 このようにして古いインクカートリツジ78を
取外したならば、インクが充填されている新しい
インクカートリツジ78をキヤリツジ76のカー
トリツジ装着部77に装着する。この動作は第1
9図において矢印で示すように、キヤリツジ76
の装着部77に右方から左方に向つてカートリツ
ジ78を挿入すればよい。カートリツジ78の挿
入によつて、その傾斜面90を上記ロツクレバー
84の爪89が乗越えることになり、これによつ
てロツクレバー84の爪89はカートリツジ78
の段部91と係合するようになる。なおカートリ
ツジ78は図外のストツパによつて、所定量以上
挿入されないようになつている。 そして奥まで挿入されたカートリツジ78は、
その前端部がリリーススプリング92によつて後
方へ押されるために、ロツクレバー84の爪89
と段部91とが当設した状態で静止することにな
る。そしてロツクレバー84はそれ自身の弾性復
元力と板ばね86の弾性復元力とによつてカート
リツジ78をキヤリツジ76に対して押し付ける
ように作用することになる。従つてこのような構
造によれば、インクカートリツジ78の着脱がワ
ンタツチで行なわれ得るようになり、操作が非常
に容易になる。さらにカートリツジ78を一本ず
つ交換できるために、インクが残つているカート
リツジ78を交換する必要がなくなつて、インク
の無駄をなくすことが可能になる。 (4) 紙の間欠送り 紙、すなわちプリント用紙の間欠送りは、上記
キヤリツジ76の移動に連動して行なわれるよう
になつている。この動作を第11図〜第13図を
参照して説明すると、キヤリツジ76がガイドロ
ツド21によつて案内されながら、送りねじ15
によつてこのプリンタの右端に移動すると、この
キヤリツジ76は紙送りレバー56のピン60を
押すようになり、これによつてこのレバー56を
ばね58に抗してピン57を中心として第11図
において時計方向に回動させる。するとこのレバ
ー56の運動は、ピン65を介して間欠送りレバ
ー64に伝達されるようになり、レバー64が第
11図において鎖線で示すように左方へ移動す
る。このときにレバー64のピン66が間欠駆動
輪69の爪70を引掛け、この駆動輪69を4分
の1回転させる。しかもこの駆動輪69はストツ
パ71によつて時計方向への回転が防止されてい
るために、4分の1回転したところで停止する。 そしてこの駆動輪69の4分の1回転の運動
は、ウオーム72を介してローラ軸28のウオー
ムギヤ32に伝達され、このローラ軸28が所定
の回転角だけ回転することになる。このローラ軸
28には紙送りローラ30が設けられており、こ
の紙送りローラ30に紙送り用ばね37を介して
プリント用紙が圧着されているために、これによ
つてプリント用紙の間欠送りが達成される。 間欠駆動輪69は上述のごとくストツパ71に
よつて時計方向の回転が規制されているために、
キヤリツジ76が左方へ移動し始め、レバー56
がばね58によつて反時計方向に回動されても、
紙送りは行なわれない。そしてこのときには、間
欠送りレバー64のピン66がカム板67の溝6
8内を移動することになり、間欠駆動輪69の爪
70を乗りこえるようになる。 そしてキヤリツジ76が左端に移動すると、第
1図に示すガイド63に案内されているロツド6
1の屈曲部62を押すことになり、ロツド62が
左方へ移動する。このロツド61はレバー56と
連結されているために、これによつてレバー56
が時計方向に回動されることになる。従つてこの
場合においても、間欠送りレバー64が左方へ移
動し、そのピン66が間欠駆動輪69の爪70を
引掛けてこの駆動輪69を回転駆動する。そして
この駆動輪69の反時計方向の回転が、ウオーム
72を介してウオームギヤ32に伝達され、紙送
りローラ30を備えるローラ軸28を駆動し、プ
リント用紙の間欠送りを行なうことになる。 このように本実施例に係るプリンタにおいて
は、キヤリツジ76の左右の端部への移動に伴つ
て、間欠駆動機構を介して紙送りローラ30を間
欠駆動するようにしている。従つてモータやプラ
ンジヤ等の専用の駆動源を必要とすることなく、
送りねじ15を駆動するモータ12を利用して紙
の間欠送りを達成することが可能になり、部品の
数が少なくなり、あるいは部品コストを低減でき
る。また専用の駆動源の電気回路も不要となり、
回路のコストも安くなる。さらに専用の駆動源が
ないために、スペースを必要とせず、プリンタを
小型化することが可能になる。 (5) ホワイトスキツプ 各種のプリント動作を行なう場合に、プリント
情報を有していない部分の印字については、紙送
りだけを行なえばよい。しかし上述のごとく、こ
のプリンタは紙送り専用の駆動源を有していな
い。従つてこのような場合には、プリント情報の
ある部分もない部分も同様にキヤリツジ76を左
右に動かして紙を送らなければならず、プリント
時間が短縮できなくなる。そこでこのプリンタに
おいては、紙送りだけのためにキヤリツジ76を
移動させなければならないという不都合を除き、
プリントしなくてもよい部分については飛ばして
いきなりプリント情報を有する部分からプリント
動作を行なうようにしており、これによつてプリ
ント時間の短縮とプリンタの無駄な動作とをなく
すようにしている。 この動作は第36図に示す制御回路によつて達
成されるようになつている。この制御回路は
CPU129を備え、このCPU129にはRAM1
30、ROM131、フレームメモリ132、ラ
インメモリ133がそれぞれ接続されるようにな
つている。さらにCPU129は、駆動回路13
5,136を介して、それぞれプランジヤソレノ
イド93とモータ12とを制御するようにしてい
る。 この制御回路による動作について説明すると、
例えば第37図に示すようなプリント情報を
CPU139を介してフレームメモリ132に取
込む。そしてこのフレームメモリ132内のデー
タを1ライン分ずつCPU129を介してライン
メモリ133に写替え、そのときにプリントすべ
きデータがあるかどうかを判断する。そして
CPU129はその前にライン中にプリントすべ
きデータがあつた時に1となるフラグの存在を調
べ、一番最初にデータがあるラインが来たときに
フラグを1にする。そしてフラグが1になつたと
きに直流モータ12を駆動するようにしている。 例えば第37図に示すように、L1〜L5までは
プリントすべき情報が存在せず、L6において始
めてプリントすべき情報が現れた場合には、L1
〜L5までの間では、第38図に示すフローチヤ
ートのループ1の各ステツプを順次循環するよう
になる。そしてL6でフラグを立ててプリント動
作を開始する。従つてこの後は最終ラインまでル
ープ2の各ステツプを循環することになり、プリ
ント動作が行なわれるようになる。最終ラインの
プリントが終ると、フラグを0としてプリントを
終了する。 このような動作は、空白部分あるいはバツクが
白ではなく他の色であつた場合でも同様に行なう
ことが可能で、ソフトウエアによつて飛ばす色の
指定を行なうことによつて、どのような色であつ
てもスキツプしてプリント時間を短縮することが
可能になる。そしてこのようなホワイトスキツプ
によつて、一枚の図を書く時間が図の内容によつ
ては大幅に短縮されることになり、しかもプリン
タが無駄な動きをすることがなくなり、機械の寿
命を延ばすことが可能になる。
【考案の効果】
以上のように本考案は、伝動ギヤと回転軸との
間にプリント用媒体の送り負荷よりも大きなトル
クであつて予め設定されているリミツタ値に相当
するトルクでスリツプする摩擦リミツタ機構を介
在させるようにし、これによつて回転駆動手段が
作動しているときには摩擦リミツタ機構を介して
回転軸を回転させてプリント用媒体を送るように
し、これに対して手動回転操作用つまみが操作さ
れたときには摩擦リミツタ機構がスリツプして手
動回転操作用つまみによつて手動操作で回転軸が
回転駆動されるとともに、手動による回転駆動力
が回転駆動手段には伝達されないようにしたもの
である。 従つて自動送りでプリント用媒体を送つている
際に送りローラ側に大きな負荷が発生した場合に
は、摩擦リミツタ機構がスリツプするようにな
り、これによつて回転駆動手段を保護することが
可能になる。 また手動回転操作用つまみを回転操作すること
によつて、回転軸を介して送りローラを回転駆動
し、これによつて手動でプリント用媒体を送るこ
とができる。しかもこのときに回転駆動手段が作
動していても、その駆動力が摩擦リミツタ機構の
スリツプによつて吸収されるために、自動送り時
における手動回転操作用つまみの回転によつて、
手動送りを優先してプリント用媒体を送ることが
できるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例に係るプリンタのほぼ全体の構
造を示す平面図、第2図は同背面図、第3図は同
正面の紙送りローラの断面図、第4図はプリンタ
の縦断面図、第5図は操作用カムの部分の縦断面
図、第6図はプラテンローラの支持構造を示す斜
視図、第7図はプラテンが上昇位置にあるときの
断面図、第8図はプラテンが下降位置にあるとき
の断面図、第9図はプラテンローラの支持構造の
変形例の斜視図、第10図は同プラテンローラが
下降したときのの断面図、第11図は間欠送り機
構の平面図、第12図は紙送りレバーの支持構造
を示す断面図、第13図は紙送り用ウオームの構
造を示す断面図、第14図は紙送りローラのリミ
ツタ機構の分解斜視図、第15図は同断面図、第
16図はプリンタヘツドの平面図、第17図は同
背面図、第18図は同分解斜視図、第19図は同
縦断面図、第20図はペンチツプ支持用板ばねの
平面図、第21図は同側面図、第22図はプリン
ト機構の要部側面図、第23図は同横断面図、第
24図は変形例に係るばねの斜視図、第25図は
同プリント機構の要部側面図、第26図はインク
タンクの正面図、第27図は第26図における
〜線断面図、第28図はばねの挿入動
作を示す断面図、第29図は挿入されたばねの断
面図、第30図はペンチツプの断面図、第31図
は変形例のペンチツプの断面図、第32図は別の
変形例のペンチツプの側面図、第32図は別の変
形例のペンチツプの側面図、第33図はプランジ
ヤヨークの外観斜視図、第34図はプランジヤソ
レノイドの縦断面図、第35図は変形例に係るプ
ランジヤソレノイドの縦断面図、第36図は制御
回路のブロツク図、第37図はホワイトスキツプ
の動作を示す平面図、第38図は同フローチヤー
トである。 なお図面に用いた符号において、28……ロー
ラ軸、30……紙送りローラ、31……つまみ、
32……ウオームギア、33……スリーブ、34
……スリツト、35……リング状ばね、36……
リミツタ機構、である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 プリント用媒体を送る送りローラと、 前記送りローラを回転させるための回転軸と、 前記回転軸に固着されている手動回転操作用つ
    まみと、 前記回転軸を回転駆動する回転駆動手段と、 前記回転駆動手段の駆動力を前記回転軸に伝達
    するために前記回転軸に設けられている伝動ギヤ
    とを具備し、 前記プリント用媒体の送り負荷よりも大きなト
    ルクであつてしかも機構部が破壊するトルクより
    も小さなトルクがリミツタ値として設定され、前
    記リミツタ値に相当するトルクを越えたらスリツ
    プする摩擦リミツタ機構を前記伝動ギヤと前記回
    転軸との間に介在させるようにしたことを特徴と
    するプリンタ。
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