JPH05127127A - 眼鏡フレーム - Google Patents

眼鏡フレーム

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Publication number
JPH05127127A
JPH05127127A JP31411691A JP31411691A JPH05127127A JP H05127127 A JPH05127127 A JP H05127127A JP 31411691 A JP31411691 A JP 31411691A JP 31411691 A JP31411691 A JP 31411691A JP H05127127 A JPH05127127 A JP H05127127A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silver
brazing
alloy
silver alloy
spectacle frame
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP31411691A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuo Yamazaki
龍雄 山崎
Hiroyuki Takigawa
裕之 瀧川
Tadaharu Yamauchi
忠晴 山内
Kazuo Arimura
和男 有村
Kounosuke Yamauchi
鴻之祐 山内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YAMAUCHI SHOTEN KK
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
YAMAUCHI SHOTEN KK
Kobe Steel Ltd
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Publication date
Application filed by YAMAUCHI SHOTEN KK, Kobe Steel Ltd filed Critical YAMAUCHI SHOTEN KK
Priority to JP31411691A priority Critical patent/JPH05127127A/ja
Publication of JPH05127127A publication Critical patent/JPH05127127A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 Pdを3〜20%含有する銀合金で表面を被
覆されたチタン部材同士が銀ろうによってろう付け加工
されている眼鏡フレーム。 【効果】 ろう付け性、耐傷付き性及び加工性に優れた
眼鏡フレームを得ることができる様になった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はチタン部材よりなる眼鏡
フレームに関するものであり、更に詳しくは該チタン部
材同士が銀ろうによってろう付け加工された眼鏡フレー
ムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年眼鏡フレーム材として軽量なチタン
部材を用いる機会が増えている。その中で高級軽量フレ
ームとしては、金張りチタンフレームや白金張りチタン
フレームが使用されており、貴金属の1つである銀を用
いた銀張りチタンフレームは見当たらない。これは銀張
りチタンの加工性の悪さ及び製造技術が確立されていな
いことの他、特にろう付け性の悪さに起因する。
【0003】眼鏡フレームを組み立てる際にはろう付け
の必要な箇所が複数箇所あるが、組み立て作業は全部材
を一斉に用いるではなく順次行なっていくものであるた
め、ろう付け温度の異なるろう材を夫々の箇所に用いて
組み立てを完成させている。例えば1箇所ろう付けした
後、次の箇所のろう付けを行なう場合は、次の箇所をろ
う付けする際の熱の伝播で先にろう付けしておいたもの
が離れてしまわない様に、先に使用したろう材よりも低
い温度で溶解するろう材が使用されている。従って最初
に使用されるろう材は比較的融点の高いろう材とならざ
るを得ない。現在銀張り用の銀ろう材としては下記に示
すような融点の異なるろう材が用いられている。
【0004】ところが代表的な銀張り材料としては純銀
の強度及び硬さを増すために銅を加えたAg−Cu合金
が用いられており、その融点は880℃近辺とAgろう
材の融点に近く、また熱伝導度も高いため、2回目以降
のろう付けの際に溶解しないまでも肌荒れ等を起こし易
いという欠点を有していた。
【0005】更に眼鏡フレームに用いるためには耐傷付
き性や加工性に優れていることも重要な要件の1つであ
る。そこで前記の様に純銀に銅を加えたAg−Cu合金
が汎用されているがろう付け性が悪く、またろう付け性
のよいものとしてAg−Ni合金もあるが耐傷付き性及
び加工性に劣っているため、満足の行くAg張り眼鏡フ
レームを得ることはできなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の様な事
情に鑑みてなされたものであり、優れたろう付け性、耐
傷付き性及び加工性を有する銀張りチタン眼鏡フレーム
を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の眼鏡フレームは
表面に銀合金が被覆されたチタン部材同士が銀ろうによ
ってろう付け加工されている眼鏡フレームであって、前
記銀合金がPdを3〜20%含有するものであることに
要旨がある。
【0008】
【作用】本発明者等は優れたろう付け性を有する銀合金
を得ることを目的として種々検討した結果、Pdを含有
する銀合金が優れたろう付け性を有することを見出し
た。即ち、該銀合金は1000℃以上の高い融点を有し
ており、また熱伝導度が低いので従来の銀ろうを用いて
複数回ろう付けを行なっても、一度ろう付けしたものが
離れたり、肌荒れを起こすことがない。更に上記合金は
強度や硬度の面でも優れており、眼鏡フレーム材として
優れた特性を有している。
【0009】上記特性を得るためにはPdの含有量を3
〜20%とする必要がある。含有量が低過ぎる場合は融
点を上昇させる、或いは熱伝導度を下げる等の効果が得
られにくい。一方高過ぎる場合、メリットがない上にコ
ストが高くなってしまうために好ましくない。表1に各
種銀合金材料の特性を試験した結果を示す。尚ろう付け
性は前記4種類のろう材を用いて評価した。
【0010】
【表1】
【0011】表1に示される様にPdを3〜20%含有
するものはろう付け性、加工性及びコストの面で優れて
いる。一方Ag−Cu合金は耐傷つき性に劣り、かつ融
点が低いためろう付け性に劣る。また、Ag−Ni合金
は優れたろう付け性を有していたが耐傷つき性、加工性
に劣り、Ag−Au合金は耐傷つき性が若干悪く、さら
にコストも高くなってしまう。またAg−Cd合金はろ
う付け性は良好だが、加工性、コストの面で難点があっ
た。
【0012】本発明の眼鏡フレームを製造するに際し
て、その方法は特に限定されるものではなく、例えば下
記の様にして製造される。
【0013】チタン或いはチタン合金よりなる芯材の表
面にPdを3〜20%含有する銀合金を被覆して複合ビ
レットを作成し、該複合ビレットを熱間静水圧押出しし
た後、引きぬき加工等の塑性加工を施して所定寸法と
し、得られた部材を銀ろうを用いて組み立てて、眼鏡フ
レームを製造する。尚、複合ビレットを作成する時、芯
材と銀合金薄膜層との中間層としてNb薄膜層及び/又
はNi(Ni合金を含む)薄膜層を形成することが好ま
しい。Nb薄膜層を形成することにより、チタンと他の
金属との金属間化合物の生成を防止することができ、N
i薄膜層を形成することにより、更にろう付け性を高め
ることができる。
【0014】以下実施例によって本発明を更に詳述する
が、下記実施例は本発明を制限するものではなく、前・
後記の趣旨を逸脱しない範囲で変更実施することは全て
本発明の技術範囲に包含される。
【0015】
【実施例】
実施例 図1に示される複合ビレットを作成した。まずチタンを
芯材1(外径65mm) としその表面に厚さ0.5mm の中間層
2及び厚さ3.2mm の銀合金層3を同心状に被覆した。こ
の時の各層間の間隔は0.2 mm程度であった。尚、銀合金
層の材料として、Pdを夫々3,5,10,20%含有
する銀合金を用いた。次にダミーブロック4,5を図に
示す様に組み立て、銀合金層と溶接固定した後、脱気管
6を介してビレット内の脱気を行ない、その後密封し
た。
【0016】得られた複合ビレットを、650 〜800 ℃の
温度で加熱し、熱間静水圧押出法により直径15mmの棒材
に押し出した。その後棒材を引き抜きダイスによって各
パス15〜20%の減面率で直径3.2mm になる様に仕上げ加
工を施した。得られた線材を眼鏡フレーム部品に加工
し、他の付属品と共にろう付け・組立加工を施して眼鏡
フレームに組み立てることが可能であることを確認し
た。また得られたフレームは肌荒れ等もなく優れた外観
を呈していた。
【0017】
【発明の効果】本発明は以上の様に構成されており、ろ
う付け性、耐傷付き性及び加工性に優れた眼鏡フレーム
を提供することができる様になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例における複合ビレットの構造を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 芯材 2 中間層 3 銀合金層 4 ダミーブロック 5 ダミーブロック 6 脱気管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 有村 和男 神戸市西区糀台3−35−68 (72)発明者 山内 鴻之祐 福井市大手2丁目22−33 株式会社山内商 店内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に銀合金が被覆されたチタン部材同
    士が銀ろうによってろう付け加工されている眼鏡フレー
    ムであって、前記銀合金がPdを3〜20%含有するも
    のであることを特徴とする眼鏡フレーム。
JP31411691A 1991-10-30 1991-10-30 眼鏡フレーム Withdrawn JPH05127127A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31411691A JPH05127127A (ja) 1991-10-30 1991-10-30 眼鏡フレーム

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31411691A JPH05127127A (ja) 1991-10-30 1991-10-30 眼鏡フレーム

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JPH05127127A true JPH05127127A (ja) 1993-05-25

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ID=18049439

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31411691A Withdrawn JPH05127127A (ja) 1991-10-30 1991-10-30 眼鏡フレーム

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Legal Events

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990107