JPH05121544A - ダイシング方法 - Google Patents
ダイシング方法Info
- Publication number
- JPH05121544A JPH05121544A JP28000591A JP28000591A JPH05121544A JP H05121544 A JPH05121544 A JP H05121544A JP 28000591 A JP28000591 A JP 28000591A JP 28000591 A JP28000591 A JP 28000591A JP H05121544 A JPH05121544 A JP H05121544A
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- JP
- Japan
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- dicing
- wafer
- cut
- semiconductor element
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 半導体素子の表面端部が鋭角とならずかつカ
ット精度が良く、しかもチッピングやクラックを生じさ
せないように半導体素子のダイシングを行なう。 【構成】 ダイシングブレードにより、半導体素子26
が作り込まれているウエハの表面から、その面と垂直方
向にウエハのハーフカットダイシングを行ない、次に、
前記ハーフカットダイシングで形成された垂直面24a
に対し所定の角度θに傾けたダイシングブレードによ
り、垂直面の所定の深さaのところを起点としてフルカ
ットダイシングを行なう。
ット精度が良く、しかもチッピングやクラックを生じさ
せないように半導体素子のダイシングを行なう。 【構成】 ダイシングブレードにより、半導体素子26
が作り込まれているウエハの表面から、その面と垂直方
向にウエハのハーフカットダイシングを行ない、次に、
前記ハーフカットダイシングで形成された垂直面24a
に対し所定の角度θに傾けたダイシングブレードによ
り、垂直面の所定の深さaのところを起点としてフルカ
ットダイシングを行なう。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数の半導体素子が
作り込まれているウエハから、各半導体素子をダイシン
グする方法に関し、特に、ダイシング後に半導体素子同
士を高精度に隣接させて用いる必要がある半導体素子の
ダイシング方法に関する。
作り込まれているウエハから、各半導体素子をダイシン
グする方法に関し、特に、ダイシング後に半導体素子同
士を高精度に隣接させて用いる必要がある半導体素子の
ダイシング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】発光ダイオード(以下、「LED」)の
作製に用いる化合物半導体基板(例えばGaAs基板)
の直径は、現在のところ最大でも3インチ(1インチは
約2.54cm。)程度である。これに対し、電子写真
方式で使用されるLEDプリントヘッドの全長は、所望
の印字幅に見合うよう、例えばA−4サイズ紙の横幅程
度というように、化合物半導体基板の直径以上である。
作製に用いる化合物半導体基板(例えばGaAs基板)
の直径は、現在のところ最大でも3インチ(1インチは
約2.54cm。)程度である。これに対し、電子写真
方式で使用されるLEDプリントヘッドの全長は、所望
の印字幅に見合うよう、例えばA−4サイズ紙の横幅程
度というように、化合物半導体基板の直径以上である。
【0003】このため、LEDプリントヘッドを作製す
る場合は、先ず、LEDアレイが多数形成されている化
合物半導体ウエハからダイシングにより各LEDアレイ
を分離し、次いで、これらLEDアレイをLEDプリン
トヘッドに要求される長さを満たす数だけプリントハッ
ド用基板上に隣接させて並べ、基板に接着する必要があ
った。
る場合は、先ず、LEDアレイが多数形成されている化
合物半導体ウエハからダイシングにより各LEDアレイ
を分離し、次いで、これらLEDアレイをLEDプリン
トヘッドに要求される長さを満たす数だけプリントハッ
ド用基板上に隣接させて並べ、基板に接着する必要があ
った。
【0004】そして、この際のウエハからの各LEDア
レイの分離は、一般には、裏面にダイシングテープを貼
ったウエハの表面より裏面に向かってウエハの裏面側で
ウエハが薄皮状に残るようにダイシングソーにより切り
込みを入れ、その後、このウエハに圧力を加えて前記薄
皮部分を割ることで行なっていた。しかし、この方法の
場合、図2にウエハ断面で示すように、LEDアレイ1
の裏面端部に突起部2が残る。そのため、このようなL
EDアレイ1をLEDプリントヘッドなどに使用する
と、高精度な位置合わせを行なうことが非常に困難であ
るとともに、突起部からの漏洩光(図2中Lで示す)が
問題となり、印字品質を損ねてしまう。そこで、これら
問題を解決できるダイシング方法として例えば特開平2
−10879号に開示のものがあった。図3はその説明
に供する図であり、この方法で用いるダイシングブレー
ドと、この方法により得られたLEDアレイとを併せて
示した断面図である。この方法は、LEDアレイ11が
多数作り込まれたウエハ12の裏面13(発光部14が
形成された面とは反対面)から、角度付けされた面10
aを有するダイシングブレード10によって、このウエ
ハをフルカットダイシングするというものであった。こ
のダイシング後に得られるLEDアレイ11の側面15
は、ブレード10の角度付けされた面10aに相似して
傾斜している。この側面15と表面16により形成され
る表面端部17における角度は、鋭角となっている。こ
れらLEDアレイ11は、端部17同士が対向するよう
隣接させ使用される。傾斜している側面15によりLE
Dプリントヘッド用基板とLEDアレイ11の側面15
との間に空間ができ接着剤のにげ場が構成できるので、
接着精度の向上も図れた。
レイの分離は、一般には、裏面にダイシングテープを貼
ったウエハの表面より裏面に向かってウエハの裏面側で
ウエハが薄皮状に残るようにダイシングソーにより切り
込みを入れ、その後、このウエハに圧力を加えて前記薄
皮部分を割ることで行なっていた。しかし、この方法の
場合、図2にウエハ断面で示すように、LEDアレイ1
の裏面端部に突起部2が残る。そのため、このようなL
EDアレイ1をLEDプリントヘッドなどに使用する
と、高精度な位置合わせを行なうことが非常に困難であ
るとともに、突起部からの漏洩光(図2中Lで示す)が
問題となり、印字品質を損ねてしまう。そこで、これら
問題を解決できるダイシング方法として例えば特開平2
−10879号に開示のものがあった。図3はその説明
に供する図であり、この方法で用いるダイシングブレー
ドと、この方法により得られたLEDアレイとを併せて
示した断面図である。この方法は、LEDアレイ11が
多数作り込まれたウエハ12の裏面13(発光部14が
形成された面とは反対面)から、角度付けされた面10
aを有するダイシングブレード10によって、このウエ
ハをフルカットダイシングするというものであった。こ
のダイシング後に得られるLEDアレイ11の側面15
は、ブレード10の角度付けされた面10aに相似して
傾斜している。この側面15と表面16により形成され
る表面端部17における角度は、鋭角となっている。こ
れらLEDアレイ11は、端部17同士が対向するよう
隣接させ使用される。傾斜している側面15によりLE
Dプリントヘッド用基板とLEDアレイ11の側面15
との間に空間ができ接着剤のにげ場が構成できるので、
接着精度の向上も図れた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように表面端部が鋭角となったLEDアレイ同士を隣接
させると鋭角な表面端部17同士が接触した際に端部が
欠けることがある。これは、LEDアレイの素材である
GaAs(ガリウムヒ素)の脆さもさることながら、表
面端部が鋭角になっていることに起因する。
ように表面端部が鋭角となったLEDアレイ同士を隣接
させると鋭角な表面端部17同士が接触した際に端部が
欠けることがある。これは、LEDアレイの素材である
GaAs(ガリウムヒ素)の脆さもさることながら、表
面端部が鋭角になっていることに起因する。
【0006】LEDプリントヘッドの解像度を高めるに
は個々の発光部14を高密度に形成する必要があるの
で、個々のLEDアレイではその長手方向端部際まで発
光部が位置するようになる。このような場合上述のよう
な端部の欠けは端部際の発光部を欠損させることとなる
のでますます問題となる。
は個々の発光部14を高密度に形成する必要があるの
で、個々のLEDアレイではその長手方向端部際まで発
光部が位置するようになる。このような場合上述のよう
な端部の欠けは端部際の発光部を欠損させることとなる
のでますます問題となる。
【0007】また、角度付けされた面を有するダイシン
グブレードでのフルカットダイシングでは、LEDのウ
エハの厚さバラツキ、およびダイシング装置のステージ
上へのセットずれによるLED表面の高さバラツキによ
り、カット精度が悪くなる。さらに、角度付けされた面
を有するダイシングブレードは、ブレードの両面での切
削抵抗が変化し易いので、ブレードの直進性が悪くなる
ためカット精度がよくないという問題点があった。
グブレードでのフルカットダイシングでは、LEDのウ
エハの厚さバラツキ、およびダイシング装置のステージ
上へのセットずれによるLED表面の高さバラツキによ
り、カット精度が悪くなる。さらに、角度付けされた面
を有するダイシングブレードは、ブレードの両面での切
削抵抗が変化し易いので、ブレードの直進性が悪くなる
ためカット精度がよくないという問題点があった。
【0008】またさらに、1回のダイシングで裏面側か
らフルカットダイシングするために、ダイシングテープ
もLEDアレイと同時に切削する。このテープを切削す
ることにより、ダイシングブレードに目づまりを起こ
し、そのため、LEDアレイの表面端部のところにチッ
ピングやクラックを生じ易くさせるという問題もある。
らフルカットダイシングするために、ダイシングテープ
もLEDアレイと同時に切削する。このテープを切削す
ることにより、ダイシングブレードに目づまりを起こ
し、そのため、LEDアレイの表面端部のところにチッ
ピングやクラックを生じ易くさせるという問題もある。
【0009】この発明は、このような点に鑑みなされた
ものであり、従って、この発明の目的は、ウエハからダ
イシングにより得た半導体素子の表面端部が鋭角となら
ずかつカット精度が良く、しかもチッピングやクラック
を生じさせない半導体素子のダイシング方法を提供する
ことにある。
ものであり、従って、この発明の目的は、ウエハからダ
イシングにより得た半導体素子の表面端部が鋭角となら
ずかつカット精度が良く、しかもチッピングやクラック
を生じさせない半導体素子のダイシング方法を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的の達成を図る
ため、この発明によれば、複数の半導体素子が作り込ま
れているウエハから各半導体素子をダイシングする方法
において、ダイシングブレードにより、ウエハの表面か
ら、その面と垂直方向に前記ウエハをハーフカットダイ
シングし、前記ハーフカットダイシングで形成された垂
直面に対し所定の角度に傾けたダイシングブレードによ
り、前記垂直面の所定の深さのところを起点としてフル
カットダイシングすることを特徴とする。
ため、この発明によれば、複数の半導体素子が作り込ま
れているウエハから各半導体素子をダイシングする方法
において、ダイシングブレードにより、ウエハの表面か
ら、その面と垂直方向に前記ウエハをハーフカットダイ
シングし、前記ハーフカットダイシングで形成された垂
直面に対し所定の角度に傾けたダイシングブレードによ
り、前記垂直面の所定の深さのところを起点としてフル
カットダイシングすることを特徴とする。
【0011】
【作用】この発明によれば、垂直方向のハーフカット
と、斜め方向からのフルカットにより、垂直面と、この
垂直面と所定の角度をなして連なる面とからなる側面を
有するダイシング済みの半導体素子が形成される。ウエ
ハの表面から垂直にダイシングすることにより、LED
アレイの表面端部の角度が鋭角とならず正確に90度な
いしはそれに近い角度となり、かつ加工精度が確保され
る。このように側面にほぼ垂直な面を有するLEDアレ
イでは、これらLEDアレイを隣接させる際にこの垂直
面を利用して高精度に位置合わせが行なえる。
と、斜め方向からのフルカットにより、垂直面と、この
垂直面と所定の角度をなして連なる面とからなる側面を
有するダイシング済みの半導体素子が形成される。ウエ
ハの表面から垂直にダイシングすることにより、LED
アレイの表面端部の角度が鋭角とならず正確に90度な
いしはそれに近い角度となり、かつ加工精度が確保され
る。このように側面にほぼ垂直な面を有するLEDアレ
イでは、これらLEDアレイを隣接させる際にこの垂直
面を利用して高精度に位置合わせが行なえる。
【0012】さらに、垂直面に対し所定の角度に傾けた
ダイシングブレードによりフルカットダイシングするの
で、LEDアレイの裏面端部には従来のLEDアレイに
みられた突起は生じない。このため、LEDアレイを基
板上に載置する際に、突起に起因する位置合わせ精度の
低下は生じない。
ダイシングブレードによりフルカットダイシングするの
で、LEDアレイの裏面端部には従来のLEDアレイに
みられた突起は生じない。このため、LEDアレイを基
板上に載置する際に、突起に起因する位置合わせ精度の
低下は生じない。
【0013】この斜め方向からのフルカットダイシング
において、カット位置精度は垂直ダイシングで規定され
ているので、ある程度のカット位置のずれは許容でき
る。さらに、前記斜め方向からのフルカットダイシング
において、最後にダイシングテープを切削することによ
るダイシングブレードに目詰まりが生じても、このフル
カットダイシングの際にはLEDアレイの表面をカット
しないので(表面側のカットは済んでいるので)、チッ
ピングやクラックがLEDアレイの表面に及ぶことがな
い。
において、カット位置精度は垂直ダイシングで規定され
ているので、ある程度のカット位置のずれは許容でき
る。さらに、前記斜め方向からのフルカットダイシング
において、最後にダイシングテープを切削することによ
るダイシングブレードに目詰まりが生じても、このフル
カットダイシングの際にはLEDアレイの表面をカット
しないので(表面側のカットは済んでいるので)、チッ
ピングやクラックがLEDアレイの表面に及ぶことがな
い。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の好適実施
例を説明する。
例を説明する。
【0015】なお、図面は、この発明を理解できる程度
に、各構成成分の寸法、形状および配設位置を概略的に
示しているにすぎない。また以下の説明では、特定の数
値的条件を挙げて説明するが、これら条件は単なる好適
例にすぎず、従って、この発明は、これらに限定される
ものではない。
に、各構成成分の寸法、形状および配設位置を概略的に
示しているにすぎない。また以下の説明では、特定の数
値的条件を挙げて説明するが、これら条件は単なる好適
例にすぎず、従って、この発明は、これらに限定される
ものではない。
【0016】図1(A)〜(C)は、この発明の実施例
のダイシング方法の説明に供する要部断面工程図であ
る。
のダイシング方法の説明に供する要部断面工程図であ
る。
【0017】半導体素子としての例えばLEDアレイ2
6が多数作り込まれている例えば厚さが400μmのウ
エハ21にダイシングテープ23を貼り付け、次に、図
1の(A)に示すように、ダイシングブレード(図示せ
ず)により、発光部22から所定の距離だけ離隔した位
置でウエハ21をその表面と垂直方向にハーフカットダ
イシングを行ない、深さが約300μm以上の溝24を
形成する。これにより、半導体素子26の側面の一部を
形成する垂直面24aが得られる。
6が多数作り込まれている例えば厚さが400μmのウ
エハ21にダイシングテープ23を貼り付け、次に、図
1の(A)に示すように、ダイシングブレード(図示せ
ず)により、発光部22から所定の距離だけ離隔した位
置でウエハ21をその表面と垂直方向にハーフカットダ
イシングを行ない、深さが約300μm以上の溝24を
形成する。これにより、半導体素子26の側面の一部を
形成する垂直面24aが得られる。
【0018】次に、前記垂直面24aに対し所定の角
度、例えば約8度傾けたダイシングブレード(図示せ
ず)により、図1の(B)に示すように、前記垂直面2
4aの、ウエハ表面から所定の深さaのところ、例えば
100μmのところを起点としてフルカットダイシング
することによって傾斜した溝25を形成する。これによ
り、半導体素子26の側面の下方部を形成する傾斜面2
5aが得られる。
度、例えば約8度傾けたダイシングブレード(図示せ
ず)により、図1の(B)に示すように、前記垂直面2
4aの、ウエハ表面から所定の深さaのところ、例えば
100μmのところを起点としてフルカットダイシング
することによって傾斜した溝25を形成する。これによ
り、半導体素子26の側面の下方部を形成する傾斜面2
5aが得られる。
【0019】フルカットダイシング終了後、ダイシング
されたウエハからダイシングテープ23を引き剥し、図
1の(C)に示すようば半導体素子26を得る。
されたウエハからダイシングテープ23を引き剥し、図
1の(C)に示すようば半導体素子26を得る。
【0020】図から明らかなように、所定の角度傾けた
ダイシングブレードによるフルカットダイシングによっ
て溝25を形成するため、LEDアレイである半導体素
子26の裏面27の端部28は、半導体素子26の表面
29の端部30よりも内側になっている。また、半導体
素子の表面端部30には、垂直方向のハーフカットダイ
シングによって形成される溝24により、90度ないし
はそれに近い角度が確保される。
ダイシングブレードによるフルカットダイシングによっ
て溝25を形成するため、LEDアレイである半導体素
子26の裏面27の端部28は、半導体素子26の表面
29の端部30よりも内側になっている。また、半導体
素子の表面端部30には、垂直方向のハーフカットダイ
シングによって形成される溝24により、90度ないし
はそれに近い角度が確保される。
【0021】なお、ハーフカットダイシングで形成され
た垂直面24aに対し所定の角度、例えば8度傾けたダ
イシングブレードにより、前記垂直面24aをウエハの
表面29から少なくとも100μm残すようにしてフル
カットダイシングする場合、ブレードが入るカット位置
の許容公差は、約28μm(この値を図中bで示す)ま
で許容される(図1の(B)参照)。通常、傾けたダイ
シングブレードによるダイシング位置の精度を確保する
ことは難しいとされているが、この発明によれば、フル
カットダイシングの際のダイシング位置許容公差が28
μmまで許容されるため、良好な条件でダイシングを行
なうことができる。
た垂直面24aに対し所定の角度、例えば8度傾けたダ
イシングブレードにより、前記垂直面24aをウエハの
表面29から少なくとも100μm残すようにしてフル
カットダイシングする場合、ブレードが入るカット位置
の許容公差は、約28μm(この値を図中bで示す)ま
で許容される(図1の(B)参照)。通常、傾けたダイ
シングブレードによるダイシング位置の精度を確保する
ことは難しいとされているが、この発明によれば、フル
カットダイシングの際のダイシング位置許容公差が28
μmまで許容されるため、良好な条件でダイシングを行
なうことができる。
【0022】上述の実施例では、所定の角度に傾けたダ
イシングブレードによりフルカットダイシングを行なう
ことにつき説明したが、場合によっては、ダイシングブ
レードを傾ける代わりにウエハを所定の角度だけ傾ける
ようにして実施してもよい。また、上述の実施例では、
半導体素子をLEDアレイとしていた。しかし、この発
明の方法は、ダイシング後に素子同士を精度良く隣接さ
せて用いる必要のある半導体素子のダイシングに広く適
用できることは明らかである。
イシングブレードによりフルカットダイシングを行なう
ことにつき説明したが、場合によっては、ダイシングブ
レードを傾ける代わりにウエハを所定の角度だけ傾ける
ようにして実施してもよい。また、上述の実施例では、
半導体素子をLEDアレイとしていた。しかし、この発
明の方法は、ダイシング後に素子同士を精度良く隣接さ
せて用いる必要のある半導体素子のダイシングに広く適
用できることは明らかである。
【0023】
【発明の効果】上述の説明からも明らかなように、この
発明によれば、ウエハの表面からその面と直交する方向
へのダイシングブレードによるハーフカットダイシング
と、このハーフカットダイシングで形成される垂直面に
対し所定の角度に傾けたダイシングブレードによるフル
カットダイシングとを組み合わせて行なうので、半導体
素子の表面端部に鋭角部をつくることなく、良好なカッ
ト精度が確保される垂直方向のハーフカットダイシング
ができるとともに、ハーフカットダイシングとすること
でダイシングテープをカットしなくなり、これに起因す
る半導体素子表面端部でのチッピングやクラックなどが
減少される。
発明によれば、ウエハの表面からその面と直交する方向
へのダイシングブレードによるハーフカットダイシング
と、このハーフカットダイシングで形成される垂直面に
対し所定の角度に傾けたダイシングブレードによるフル
カットダイシングとを組み合わせて行なうので、半導体
素子の表面端部に鋭角部をつくることなく、良好なカッ
ト精度が確保される垂直方向のハーフカットダイシング
ができるとともに、ハーフカットダイシングとすること
でダイシングテープをカットしなくなり、これに起因す
る半導体素子表面端部でのチッピングやクラックなどが
減少される。
【0024】また、ハーフカットダイシングにより垂直
面を精度よく形成することができ、かつ、カット位置の
許容公差の大きいフルカットダイシングにより半導体素
子の側面の一部を形成している傾斜面が得られるので、
半導体素子同士の整列が良好にでき、しかも基板上にL
EDアレイを高精度に位置合わせすることができる。従
って、高解像度対応のLEDプリントヘッド用のLED
アレイのダイシングに好適である。
面を精度よく形成することができ、かつ、カット位置の
許容公差の大きいフルカットダイシングにより半導体素
子の側面の一部を形成している傾斜面が得られるので、
半導体素子同士の整列が良好にでき、しかも基板上にL
EDアレイを高精度に位置合わせすることができる。従
って、高解像度対応のLEDプリントヘッド用のLED
アレイのダイシングに好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)〜(C)は、この発明の実施例のダイシ
ング方法の要部断面工程図である。
ング方法の要部断面工程図である。
【図2】従来技術のダイシング方法による半導体素子の
要部断面図である。
要部断面図である。
【図3】従来技術のダイシング方法による半導体素子と
この方法で用いる角度付けされた面を有するダイシング
ブレードとを示した断面図である。
この方法で用いる角度付けされた面を有するダイシング
ブレードとを示した断面図である。
21:ウエハ 22:発光部 23:ダイシングテープ 24:溝 24a:垂直面 25:傾斜した溝 25a:傾斜面 26:半導体素子 27:裏面 28:裏面端部 29:表面 30:表面端部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/78 L 8617−4M (72)発明者 池端 昌夫 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 複数の半導体素子が作り込まれているウ
エハから各半導体素子をダイシングする方法において、 ダイシングブレードにより、ウエハの表面から、その面
と垂直方向に前記ウエハをハーフカットダイシングし、 前記ハーフカットダイシングで形成された垂直面に対し
所定の角度に傾けたダイシングブレードにより、前記垂
直面の所定の深さのところを起点としてフルカットダイ
シングすることを特徴とするダイシング方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28000591A JPH05121544A (ja) | 1991-10-25 | 1991-10-25 | ダイシング方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28000591A JPH05121544A (ja) | 1991-10-25 | 1991-10-25 | ダイシング方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05121544A true JPH05121544A (ja) | 1993-05-18 |
Family
ID=17618979
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28000591A Withdrawn JPH05121544A (ja) | 1991-10-25 | 1991-10-25 | ダイシング方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05121544A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001274006A (ja) * | 2000-03-24 | 2001-10-05 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | 半導体チップおよびその製造方法 |
-
1991
- 1991-10-25 JP JP28000591A patent/JPH05121544A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001274006A (ja) * | 2000-03-24 | 2001-10-05 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | 半導体チップおよびその製造方法 |
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